JP2001138762A - 産業車両における走行用駆動装置 - Google Patents

産業車両における走行用駆動装置

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JP2001138762A
JP2001138762A JP27065899A JP27065899A JP2001138762A JP 2001138762 A JP2001138762 A JP 2001138762A JP 27065899 A JP27065899 A JP 27065899A JP 27065899 A JP27065899 A JP 27065899A JP 2001138762 A JP2001138762 A JP 2001138762A
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hydraulic
wheel
hydraulic motor
valve
hydraulic oil
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JP27065899A
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English (en)
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Katsuo Kajino
勝夫 梶野
Kazuo Sumori
一男 寿盛
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構成で四輪駆動を可能とする産
業車両のための走行用駆動装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の走行用駆動装置は、エンジン2
2と、このエンジンからの動力を前輪18に機械的に伝
達する動力伝達機構36と、後輪20のそれぞれに接続
される油圧モータ46と、これらの油圧モータに作動油
を供給する油圧ポンプ56と、油圧ポンプを駆動するた
めの駆動力を動力伝達機構36の途中から取り出す駆動
力取出し手段70,72とを備えることを特徴とする。
この構成においては、前輪に関しては動力が機械的に伝
達され、後輪に関しては油圧により駆動される。油圧回
路は構成が単純で、動力配分や内外輪差吸収のための調
整も容易に行うことができる。また、発進アシスト時
等、必要に応じて四輪駆動化することも容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフト等
の産業車両に適用される走行用駆動装置、いわゆるパワ
ートレインに関し、特に四輪駆動方式の駆動装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般的なフォークリフトにおける走行用
駆動装置は、エンジンや電動モータ等の動力源からの動
力を、トランスミッション、プロペラシャフトから差動
装置を経て駆動輪に伝えるようにしている。このような
機械的な機構では、動力源からの動力の伝達効率がよ
く、大きな駆動力が得られるという利点がある。
【0003】また、従来一般のフォークリフトは、フォ
ークを上下動させるマスト装置が機台前部に設けられ、
そこに大きな荷重が加えられることから、前輪が駆動輪
とされ、後輪が操舵輪とされている。更に、機台前方に
加えられる荷重に対してバランスをとるために、機台の
後部にはカウンタウェイトが設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
フォークリフトにあっては、マスト装置のフォークによ
り支持される荷の有無あるいは重量に応じて前輪荷重に
大きな変化が生ずる。例えば空荷の場合には、前輪荷重
が最小となるが、かかる場合に凍結路等の低摩擦路面で
車両を発進させると、前輪がスリップして駆動力を失い
易かった。
【0005】この問題に対しては、動力源からの動力を
後輪にも機械的に振り分けて四輪駆動方式とすることが
考えられるが、このような機械式の四輪駆動方式は、内
外輪差吸収のための機構や前後輪の動力配分のための機
構が必要であり、構造が複雑であるという問題がある。
従って、既存のフォークリフトをベースにして四輪駆動
化することは困難であり、大幅な設計変更が必要とな
る。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、比較的簡単な構成で四輪駆動
を可能とする走行用駆動装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による走行用駆動装置は、フォークリフトに
代表される産業車両に適用されるものであって、動力源
と、この動力源からの動力を1対の第1車輪に機械的に
伝達する動力伝達機構と、1対の第2車輪のそれぞれに
接続される油圧モータと、これらの油圧モータに作動油
を供給する油圧ポンプと、油圧ポンプを駆動するための
駆動力を、動力源から動力伝達機構を経て第1車輪まで
の間から取り出す駆動力取出し手段とを備えることを特
徴としている。
【0008】この構成においては、第1車輪(例えばフ
ォークリフトにあっては前輪)に関しては動力源から動
力が機械的に伝達され、第2車輪(例えば後輪)に関し
ては油圧により駆動される。第1車輪のための駆動系は
従来構成と同様であるので、基本的には油圧モータ、油
圧ポンプ及び配管系を付加するのみで走行用駆動装置が
四輪駆動方式となる。内外輪差吸収や前後輪の動力配分
は、油圧ポンプと油圧モータの容量や流量制御により容
易に調整することができる。
【0009】また、油圧モータ及び油圧ポンプを二方向
流れ形、定容量形かつ二方向回転形とし、油圧ポンプの
各ポートを油圧モータの対応のポートに接続することが
好ましい。この場合、各第2車輪についての油圧モータ
は互いに並列的に接続されることになり、油圧ポンプか
ら供給される作動油は各油圧モータに振り分けられ、特
に旋回時に内外輪間で回転数差が生じた際には、各油圧
モータに必要量の作動油が適当に分配される。更に、油
圧ポンプの入力軸の回転方向や回転速度を変えること
で、油圧モータに対する作動油の流れの方向や流量を変
え、これにより第2車輪の回転方向及び回転速度を制御
することができる。
【0010】また、第1車輪についての動力伝達機構
は、例えば差動装置の入力軸のように、前記第1車輪の
回転速度に対応した回転速度で回転駆動されると共に前
進と後進の切換え操作により回転方向が切り換えられる
回転軸を有している。この回転軸の回転力を前記油圧ポ
ンプの駆動力として取り出すことで、油圧ポンプから吐
き出される作動油の流量や流れ方向を第1車輪の回転方
向及び回転速度に対応したものとすることができる。
【0011】更に、本発明による走行用駆動装置は、油
圧ポンプのポート間に接続された、常開型の開閉弁を有
するバイパスラインと、前記開閉弁の開閉を制御する制
御手段とを備えることが好適である。この構成により、
必要に応じて駆動方式を二輪駆動方式と四輪駆動方式と
の間で切り換えることができる。すなわち、開閉弁は常
開であるので、通常時は油圧ポンプから油圧モータに作
動油が供給されることはないため、第1車輪のみが駆動
輪となる。一方、制御手段により開閉弁が閉状態とされ
ると、油圧モータに作動油が供給されるので、第2車輪
も駆動されることになる。
【0012】開閉弁を開状態に切り換える条件としては
種々考えられる。例えば、産業車両の車速を検出する車
速検出手段と、第1車輪の回転数を検出する回転数検出
手段とを設けておき、車速検出手段の検出結果と回転数
検出手段の検出結果とに基づいて第1車輪がスリップを
生じていることを制御手段が検知した場合に、開閉弁を
閉じるようにすることが考えられる。或いはまた、駆動
方式を四輪駆動方式と二輪駆動方式との間で切り換える
切換えスイッチを設けておき、この切換えスイッチが四
輪駆動方式に切り換えられたことを制御手段が検知した
場合に、開閉弁を閉じるようにしてもよい。
【0013】上述したように油圧ポンプが二方向流れ
形、定容量形かつ二方向回転形である場合には、油圧ポ
ンプ自体が、油圧モータへの作動油の流れ方向及び流量
を制御する流れ制御手段となっているが、油圧ポンプと
油圧モータの間に流量と流れ方向を制御できる制御弁の
ような流れ制御手段を設けてもよい。
【0014】更に、本発明によれば、油圧モータに対す
る作動油の供給量が不足した場合に当該油圧モータに作
動油を補給する作動油補給手段を備えることが有効であ
る。油圧モータに対する作動油の供給不足は、第1車輪
と第2車輪との間に回転数差が生じた場合等に発生する
が、作動油補給手段を設けることで作動油の供給不足を
防止しキャビテーション等の発生を防止することができ
る。
【0015】また、急旋回時に第2車輪間に回転数差が
生じた場合には、一方の油圧モータへの作動油供給量が
過剰となることがある。このような場合に対応するため
に、余剰分の作動油を油圧モータに供給せず、迂回させ
て逃すリリーフ手段を備えることが有効である。
【0016】油圧ポンプから油圧モータへの作動油の供
給及びその停止を制御する弁、例えば上述したような開
閉弁が設けられている場合、車速を算出すべく第1車輪
と第2車輪のいずれかの回転数を検出する回転数検出手
段の検出結果に基づいて、油圧ポンプから油圧モータへ
の作動油の供給を停止すべきとした時、所定の遅延時間
の経過後に作動油の供給を停止するよう前記弁を制御す
ることが好適である。
【0017】この構成では、弁の制御によって四輪駆動
と二輪駆動とを切り換え、その切換え、特に四輪駆動か
ら二輪駆動への切換えを回転数検出手段の検出結果に基
づいて行うこととしているが、回転数検出手段の検出結
果のみでは車輪がスリップしているか否かの判定はでき
ない。車輪がスリップしていない状態であれば、二輪駆
動で走行させることがエネルギロスの低減につながる。
しかし、車輪がスリップしている場合には四輪駆動を維
持することが好ましいので、この構成では、四輪駆動か
ら二輪駆動への切換えを遅延させ、スリップ状態から脱
する機会を与えることとしている。
【0018】弁がソレノイドへの通電により制御される
ソレノイド式である場合には、油圧モータへの作動油の
供給を停止するためのソレノイドに対する通電制御は、
遅延タイマリレーを用いることで所定時間だけ遅延させ
ることが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って本発明の好適
な実施形態について詳細に説明する。なお、図中、同一
又は相当部分には同一符号を付することとする。図1
は、本発明が適用されたフォークリフトの走行用駆動装
置を概略的に示している。図示のフォークリフトは、機
台10の前部にフォーク12を昇降するマスト装置14
が設けられ、機台10の後部には、マスト装置14に加
わる荷重による前方回転モーメントに対抗するためのカ
ウンタウェイト16が設けられている。また、左右1対
の前輪(第1車輪)18は駆動輪として用いられ、左右
1対の後輪(第2車輪)20は操舵輪とされている。
【0020】前輪18は、従来一般のフォークリフトと
同様、機械的な駆動系により駆動されるようになってい
る。図示実施形態では、動力源であるエンジン22の動
力が、エンジン22の出力回転軸24に連結されたクラ
ッチ又はトルクコンバータ26、トランスミッション2
8、プロペラシャフト30、差動装置32及びフロント
アクスル34等からなる動力伝達機構36を介して、フ
ロントアクスル34の先端に取り付けられた前輪18に
伝えられる。
【0021】後輪20は機台後部の操舵機構38により
水平方向に回動可能に支持されている。図示の操舵機構
38は、機台10の後部のリアアクスルビーム40に固
定された複動両ロッド型油圧シリンダ42と、この油圧
シリンダ42の各操舵ロッド43の端部にレバー44を
介して連結され、かつ、キングピン45によりリアアク
スルビーム40に水平方向におい回動可能に取り付けら
れたナックルアーム46とを備えている。以下で詳述す
るが、ナックルアーム46には油圧モータ48が固定さ
れており、この油圧モータ48の出力軸に後輪20が取
り付けられている。油圧シリンダ42に対する作動油の
供給はステアリングホイール(図示しない)を回転操作
することで制御される。従って、ステアリングホイール
を回すと、油圧シリンダ42の操舵ロッド43が動作
し、これによってナックルアーム46が回動して後輪2
0が操舵される。
【0022】前記油圧モータ48は後輪20に駆動力を
与えるために用いられる。油圧モータ48に関連される
油圧回路は図2に示す通りである。図2を参照して説明
すると、油圧モータ48は、オービットモータ或いは外
接形歯車モータ等の二方向流れ形かつ二方向回転形であ
り、作動油を導入するポート50a,50bを切り換え
ることで、出力軸52の回転方向を切り換えることがで
きる。また、この油圧モータ48は定容量形であり、作
動油の供給量の増減に伴って出力軸52の回転速度ない
しは回転数が増減するようになっている。
【0023】左右の後輪20にそれぞれ出力軸52が接
続された2つの油圧モータ48は互いに並列に接続され
ている。すなわち、油圧モータ48の対応するポート同
士50aと50a,50bと50bが高圧ホース等の油
圧ライン54a,54bによって連通されている。
【0024】また、図示の油圧回路は、油圧モータ48
を駆動すべく作動油を供給するための油圧源として油圧
ポンプ56を備えている。この油圧ポンプ56は、オー
ビットモータをポンプとして転用したもの或いは外接形
歯車ポンプ等で代表される二方向流れ形かつ二方向回転
形であり、入力軸58の回転方向を変えることで、ポー
ト60aとポート60bの吐出し機能と吸込み機能が交
換される。また、この油圧ポンプ56は定容量形であ
り、入力軸58の回転速度の増減に応じて吐出し流量も
比例的に増減するものである。
【0025】油圧ポンプ56の各ポート60a,60b
は油圧モータ48の対応のポート50a,50bと連通
するよう、それぞれ油圧ライン62a,62bにより油
圧ライン54a,54bに接続されている。従って、油
圧モータ48と油圧ポンプ56とは閉回路を構成してい
る。
【0026】図1に示すように、油圧ポンプ56は差動
装置32のケース64に支持されており、その駆動力を
差動装置32の入力部から取り出して利用している。差
動装置32の入力部には、プロペラシャフト30の回転
速度を減速して差動装置32の入力軸66に入力するた
めの減速歯車装置68が設けられており、この減速歯車
装置68における歯車の一つ、例えば入力軸66の歯車
70に駆動力取出し手段としての歯車72を噛合させて
エンジン22からの回転駆動力の一部を取り出し、油圧
ポンプ56の入力軸58に伝動している。差動装置32
の入力軸66は、前輪18の回転方向及び回転速度に対
応して回転するため、油圧ポンプ56も前輪18の動作
に対応し、前輪18の回転方向が切り換えられると、作
動油が吐き出される油圧ポンプ56のポート60a,6
0bも切り換えられ、また、前輪18の回転速度の増減
により油圧ポンプ56からの吐出し流量も増減する。
【0027】油圧ポンプ56のポート60aとポート6
0b間にはバイパスライン74が接続されている。この
バイパスライン74にはソレノイド式の開閉弁76が介
設されている。開閉弁76は常開型であり、ソレノイド
77に通電すると閉状態となる。ソレノイド77に対す
る通電制御は、マイクロコンピュータ等からなる制御装
置(制御手段)78によって行われる。本実施形態で
は、制御装置78には、フォークリフトの走行速度を検
出する車速センサ(車速検出手段)80と、前輪18の
回転数を検出する回転数センサ(回転数検出手段)82
とが接続されている。実際の走行速度を検出するための
車速センサ80としては種々考えられるが、本実施形態
では後輪20の回転数を検出する回転数センサを用いて
いる。また、駆動方式を二輪駆動方式又は四輪駆動方式
のいずれかに切り換えるための切換えスイッチ84が運
転席に設けられており、この切換えスイッチ84も制御
装置78に接続されている。制御装置78は、車速セン
サ80、回転数センサ82及び切換えスイッチ84から
の信号に基づいて開閉弁76の制御を行うこととしてい
る。
【0028】更に、油圧回路には、油圧モータ48と油
圧ポンプ56とからなる閉回路において作動油が不足し
た場合に不足分を補給する手段として、チャージ回路8
6が接続されている。このチャージ回路86は、チャー
ジポンプ88によりオイルタンク90から汲み上げた作
動油を、油圧ポンプ56の各ポート60a,60bから
延びる油圧ライン62a,62bのそれぞれに逆止弁9
2を通して送り込むよう構成されている。また、チャー
ジポンプ88の吐出しポートから延びる油圧ライン94
にはチャージリリーフ弁96が接続されている。このチ
ャージリリーフ弁96は、チャージポンプ88の吐出し
圧力をパイロット圧として用いており、吐出し圧力が設
定圧力となった場合に開いて作動油をオイルタンク90
に逃すようになっている。
【0029】チャージポンプ88は、その駆動力をエン
ジン22の回転軸24から取ることが好ましい。フォー
クリフトにおいては、マスト装置14や荷役アタッチメ
ントを駆動するための荷役用油圧回路の油圧ポンプがエ
ンジン22に取り付けられ、回転軸24に接続されてい
る(図示しない)が、この荷役用油圧ポンプとチャージ
ポンプ88とをタンデム構造として省スペース化を図る
ことが、より好ましい。更に、荷役用油圧回路はエンジ
ン22の隣接部にオイルタンク90を有しているので、
チャージポンプ88はこのオイルタンク90から作動油
を吸引することが好適である。
【0030】また、図2の油圧回路には、油圧ポンプ5
6からの吐出し流量が過多である場合に余剰分の作動油
を油圧モータ48に供給せずに油圧ポンプ56に戻し、
油圧モータ48に制動効果を与えるブレーキリリーフ弁
(リリーフ手段)98が、油圧ポンプ56からの各油圧
ライン62a,62bに接続されている。このブレーキ
リリーフ弁98もチャージポンプ88の吐出し圧力をパ
イロット圧としており、吐出し圧力が設定圧力となった
場合に開いて作動油を逃すようになっている。図示実施
形態では、ブレーキリリーフ弁98の出口ポートは逆止
弁92の入口ポートと連通されている。
【0031】なお、上記油圧回路における開閉弁76、
逆止弁92及びリリーフ弁96,98のバルブ類は、符
号100で示すようにバルブユニットとして集合化さ
れ、図1に示すようにリアアクスルビーム40上にまと
めて固定されている。
【0032】このような構成は、従来からある標準的な
フォークリフトの駆動系をベースにして僅かな改良によ
り得られるものである。すなわち、ナックルアーム46
に油圧モータ48を固定し、差動装置32のケース64
に動力取出し用の歯車72と共に油圧ポンプ56を取り
付け、エンジン22の隣接部にチャージポンプ88を配
置し、リアアクスルビーム40にバルブユニット100
を設置した上で、これらの油圧要素間を高圧ホース等の
油圧ラインにより接続するだけでよい。
【0033】次に、上記構成において本発明による走行
用駆動装置の作用について説明する。
【0034】まず、イグニッションスイッチを投入しフ
ォークリフトを走行可能状態とした直後においては、走
行用駆動装置の開閉弁76は開状態となっている。この
状態でシフトレバーを前進又は後進のポジションにし、
アクセルペダルを踏んでフォークリフトを発進させよう
とすると、エンジン22からの動力はトルクコンバータ
26、トランスミッション28等の動力伝達機構36を
介して前輪18に伝えられ、前輪18が回転する。前輪
18についての駆動系は従来構成と同様であるので、前
輪18の駆動は発進時に限られず、走行時には常に前輪
18にエンジン22から動力が伝えられる。
【0035】一方、差動装置32の入力部から動力の一
部が取り出され、これにより油圧ポンプ56が駆動され
るが、油圧ポンプ56のポート60a,60bの一方か
ら吐き出された作動油は、開閉弁76が開いているた
め、バイパスライン74を通って他方のポート60b,
60aにそのまま還流され、油圧モータ48には供給さ
れない。従って、発進操作の直後では、後輪20は駆動
されず、フォークリフトは前輪18のみで駆動しようと
する。
【0036】この状態で、路面と前輪18との間の摩擦
が十分に大きい場合には、フォークリフトは前輪18の
駆動力のみで前方又は後方に発進し、二輪駆動で走行を
継続する。
【0037】また、例えば路面が凍結しており低摩擦路
面となっている場合や泥弱地である場合、或いは、空荷
により前輪荷重が小さい場合等は、前輪18がスリップ
を生ずることがある。このような場合、制御装置78は
前輪18がスリップしていることを認識し、開閉弁76
を閉じる。制御装置78は、常時、車速センサ80であ
る後輪用回転数センサからの信号により実際の車速を検
知していると共に、前輪18の回転数を回転数センサ8
2からの信号により検知しているため、実際の車速と前
輪18の回転数から得られる計算上の車速とを比較し、
両者の差が所定値以上である場合には前輪18にスリッ
プが生じていると判定することができる。そして、制御
装置78は、スリップ発生と判定したならば、開閉弁7
6のソレノイド77に通電して開閉弁76を閉じる。こ
れにより、油圧ポンプ56から作動油が油圧モータ48
に供給され、後輪20が回転駆動される。なお、発進操
作の直後においては、後輪20は従動輪となっているた
め、後輪20がスリップすることはなく、車速センサ8
0である後輪用回転数センサ82からの信号は実際の車
速に対応したものとなっている。
【0038】油圧ポンプ56の入力軸58は差動装置3
2の入力軸66と連動しているため、油圧ポンプ56の
吐出し側となるポート及び吐出し流量は、前輪18の回
転方向及び回転速度に対応する。従って、例えば前進の
場合に油圧ポンプ56のポート60aから作動油が吐き
出されるとすると、油圧モータ48のポート50aに作
動油は導入され、後輪20を前進方向に回転させる。こ
の際、油圧ポンプ56からの吐出し流量は前輪18の回
転速度に対応した量となっており、油圧モータ48の容
量を適宜定めておくことで、前輪18とほぼ同じ回転速
度で後輪20も回転駆動される。なお、後輪20のトル
クに関しては油圧モータ48と油圧ポンプ56の容量に
より定まる。逆に後進の場合には、差動装置32の入力
軸66、ひいては油圧ポンプ56の入力軸58が逆転さ
れるので、油圧ポンプ56のポート60bから油圧モー
タ48のポート50bに作動油が流れ、後輪20が後進
方向に回転される。この場合も、後輪20は前輪18に
同期される。
【0039】このようにして、エンジン22の動力が四
輪18,20に分配され、フォークリフトの駆動方式が
四輪駆動となるため、低摩擦路面等であってもスリップ
せずに発進することが可能となる。特に、図示実施形態
のようなカウンタバランス型フォークリフトにあって
は、後輪荷重が大きいため、後輪20の駆動力が確実に
路面に伝えられ、発進性能が格段に向上する。
【0040】ここで、定容量形ポンプ56と定容量形モ
ータ48の閉回路接続では、容積効率が圧力と回転数に
依存する非線形特性を持つことがあるので、後輪20と
前輪18とを同期させることが困難となることが考えら
れる。この非同期状態では、後輪20の回転速度が前輪
18の回転速度を下回り、後輪20が引きずられて、油
圧モータ48の出力軸52が強制的に回転されることが
ある。かかる場合、油圧モータ48がポンプとして作用
して作動油を吸引するが、閉回路であるので作動油の供
給量が不足してキャビテーションや異音を生ずる可能性
がある。
【0041】しかしながら、本実施形態ではチャージ回
路86が付加されており、油圧モータ48への供給量が
不足した場合、チャージポンプ88から吐き出された作
動油は逆止弁92を通って不足側の油圧ライン54a又
は54bに補給されるので、キャビテーション等の不具
合を防止することができる。なお、通常時は、チャージ
ポンプ88からの作動油はチャージリリーフ弁96を通
りオイルタンク90に戻される。
【0042】このように四輪駆動でフォークリフトが発
進された後、制御装置78は、車速センサ80と回転数
センサ82からの信号から前輪18のスリップが解消さ
れたことを認識し、開閉弁76のソレノイド77への通
電を停止し、開閉弁76を開いて前輪18による二輪駆
動に戻すことが好適である。一旦発進した後は、二輪駆
動であっても低摩擦路面等を走行することができるから
である。また、バイパスライン74を通して作動油を循
環させると、作動油に対する抵抗は少ないので、作動油
の温度上昇を抑制することができ、エネルギロスを最小
限に抑制することができるという理由にもよる。
【0043】しかしながら、前述したように、発進直後
では後輪20は従動輪であるのでスリップすることはな
いが、後輪20が従動輪から駆動輪に切り換えられたと
き、路面の状態によっては、例えば積雪路面のような極
めて低摩擦の路面では、後輪20もスリップしてしまう
ことが考えられる。このような場合、本実施形態では、
後輪20の回転数から算出した車速を実際の車速として
検知しているので、四輪ともスリップ状態にあるにも拘
わらず、制御装置78はスリップが解消したと判断し、
四輪駆動から二輪駆動に戻してしまうこともある。
【0044】そこで、発進時に四輪駆動となった後は、
車速センサ80から求められる車速と回転数センサ82
から求められる車速とが一致しても、即時に二輪駆動に
復帰させるのではなく、予め定めた時間の間は四輪駆動
のまま維持することが好ましい。
【0045】この切換えを遅延させる遅延時間は、制御
装置78で実行される処理プログラムにおいて定めるこ
とができるが、図3に示すように、制御装置78と開閉
弁76のソレノイド77との間のラインに遅延タイマリ
レー150を介設させてもよい。遅延タイマリレー15
0は、その入力部152に通電されると、出力部154
からソレノイド77への通電をオンとし、入力部152
への通電が停止されると、出力部154からの出力を所
定の遅延時間の経過後に停止する周知タイプのものであ
り、このタイマリレー150を使用することで、四輪駆
動から二輪駆動に切り換えるべく制御装置78から通電
停止指令が発信されても、所定の時間が経過するまでは
ソレノイド77への通電は停止されず、四輪駆動のまま
維持される。この遅延時間はフォークリフトの使用条件
により変わるものであるから、遅延タンマーリレー15
0の遅延時間は調整可能であることが好ましい。
【0046】また、四輪駆動時にステアリングホイール
を操作してフォークリフトを旋回させた場合、前輪18
の内外輪の回転数差は差動装置32により補償される。
後輪20に関しては、左右の油圧モータ48同士が並列
接続されているので、油圧ポンプ56から供給された作
動油は、外輪側で高速回転となる油圧モータ50には多
量に送られ、内輪側で低速回転となる油圧モータ50に
は少量だけ送られ、自動的に調整される。
【0047】しかしながら、旋回半径が小さく、かつま
た、車速が高速である場合等には、油圧ポンプ56から
の吐出し流量が過多となり、内輪側の油圧モータ50に
対する作動油の必要供給量を越え、内側の後輪20がス
リップを生ずる可能性がある。このような場合、油圧ポ
ンプ56からの作動油供給量が過多となり吐出し側の油
圧ライン62a又は62bにおける吐出し圧力が所定値
を越えると、その油圧ラインに接続されているブレーキ
リリーフ弁98が開き、作動油の余剰分が逆止弁92を
介して他方の油圧ラインに迂回し、油圧ポンプ56に戻
される。その結果、内輪側の油圧モータ50への作動油
の流れは抑制され、内輪が制動された状態となりスリッ
プが防止される。
【0048】更に、本実施形態では運転者が駆動方式を
切り換えることが可能である。すなわち、運転席の切換
えスイッチ84を二輪駆動側とした場合には、制御装置
78は切換えスイッチ84からの信号に基づいて開閉弁
76を開状態で維持し、前輪18のみを駆動することが
できる。切換えスイッチ84が四輪駆動側にある場合に
は、制御装置78は開閉弁76のソレノイド77に通電
し、開閉弁76を閉じる。これにより、上記と同様な態
様で油圧ポンプ56から作動油が油圧モータ50に供給
され、後輪20が駆動されて、フォークリフトの駆動方
式が四輪駆動方式となり、走破性を向上させることが可
能となる。
【0049】以上、本発明の好適な実施形態について詳
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない
ことはいうまでもない。
【0050】例えば、上記実施形態では動力源をエンジ
ン22としたが、動力源としては電動モータであっても
よく、その場合には前輪18への動力伝達機構の構成も
変更される。
【0051】また、上記実施形態では動力取出し手段と
して歯車機構72を差動装置32の入力部に配置してい
るが、動力はエンジン22の出力回転軸24から差動装
置32までの動力伝達経路のいずれの部位から取り出す
ことができる。但し、上記構成では、エンジン22から
トルクコンバータ26までの間では回転軸24の回転方
向が一定であるので、二方向流れ形の油圧ポンプ56を
用いることはできない。かかる場合、図4に示すよう
に、一方向流れ形の油圧ポンプ102をエンジン22の
回転軸24等に接続し、油圧モータ48と油圧ポンプ1
02との間に流量及び流れ方向を制御することのできる
スプール型の制御弁(流れ制御手段)104を配置する
ことで、上記と同様な作用効果を奏することが可能とな
る。なお、制御弁104は、後輪20が前輪18と同期
するよう適宜、制御装置78によりポジションの切換え
が行われる。また、図4の油圧回路における制御弁10
4は流れ制御機能を有するので、作動油補給手段やリリ
ーフ手段としても用いることができ、よって前述したチ
ャージ回路86やブレーキリリーフ弁98を省くことが
できる。
【0052】更に、後輪20を油圧モータ48の出力軸
52に直結する必要はなく、図5の(a)に示すように
傘歯車106,108を介して接続してもよい。或い
は、図5の(b)に示すように、油圧モータ48をリア
アクスルビーム40に固定し、キングピン45を伝動機
構のトルクシャフトとして用いて、後輪20に駆動力を
伝動することとしてもよい。
【0053】駆動方式を二輪駆動から四輪駆動に切り換
えるタイミングを決定する方法についても、実際の車速
と前輪18の回転数に基づく方法に限られず、マスト装
置14のリフトシリンダの圧力から前輪荷重を推定して
四輪駆動化したり、作動油の温度を検出して所定温度以
上である場合は二輪駆動ではエンジン負荷が大きくなっ
ていると推定し四輪駆動化したりする方法が考えられ
る。勿論、圃場等の不整地走行専用のフォークリフトで
は、常時、四輪駆動状態としてもよい。この場合、図2
の油圧回路ではバイパスライン74が省略されることに
なる。
【0054】更にまた、スリップが生じる場合の多くは
発進時であることを考慮して、発進時にのみ四輪駆動と
し、その後、任意に定めた車速となった時に二輪駆動に
するという方法も考えられる。この場合、図1及び図2
に示すような構成であれば、制御装置78は、発進時に
開閉弁76を閉じて四輪駆動となるようソレノイド77
に通電し、その後、前輪18に対する回転数センサ82
からの信号に基づいて車速を演算処理により求め、予め
定めた車速に達したときに、二輪駆動とすべく開閉弁7
6のソレノイド77への通電を停止すればよい。
【0055】しかし、前記構成では、前輪18がスリッ
プしている場合は、回転数センサ82の信号から求めら
れた車速は実際の車速と異なっているため、スリップし
て四輪駆動を維持したい場合であっても、二輪駆動に切
り換えられてしまう。
【0056】そこで、図3を参照して説明した実施形態
と同様に、開閉弁76のソレノイド77への通電ライン
に遅延タイマリレー150を介在させ、四輪駆動から二
輪駆動に切り換えるべく制御装置78から通電停止指令
が発信されても、所定の時間が経過するまでは四輪駆動
のまま維持されるようにすることが好ましい。勿論、制
御装置78における処理プログラムに遅延時間ルーチン
を設けることで、遅延タイマリレー150を用いなくと
も同様な機能を発揮させることもできる。
【0057】また、空荷の場合、車速が一定速度以下で
あると、僅かな傾斜角の登り坂や凹部の存在で前輪18
がスリップを起こすこともある。そこで、所定の車速以
下では四輪駆動とし、前記所定の車速を越える場合には
二輪駆動とする方式を採用してもよい。この方式も、図
1及び図2の構成のまま制御装置78のプログラムに若
干の変更を加えることで実施可能となるが、図6に示す
ように、スイッチング機能を有する回転数センサ160
を用いて、前輪18が所定の回転数(回転速度)以下で
回転している場合にはバッテリ162からの電流を開閉
弁76のソレノイド77に流し、前輪18が前記回転数
を越えて回転している場合にはソレノイド77への通電
を停止するようにしてもよい。
【0058】このスイッチング機能付き回転数センサ1
60は、実際の車速を検知するものではないので、前述
の場合と同様に、四輪駆動から二輪駆動への切換え時に
所定の遅延時間が生ずるよう、遅延タイマリレー150
を回転数センサ160とソレノイド77との間に配置す
ることが有効である。
【0059】更に、本発明による走行用駆動装置が適用
される車両はフォークリフトに限られず、ショベルロー
ダ等の他の産業車両であってもよく、また、後輪が駆動
輪となっている車両に前輪を油圧で駆動することも本発
明に属するものである。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明による走行用
駆動装置は、前輪又は後輪の一方(第1車輪)を機械的
な動力伝達機構により動力を伝達して駆動し、他方(第
2車輪)を油圧駆動することとしたものである。機械的
な動力伝達機構では動力伝達効率が良いという利点があ
る。また、第2車輪(後輪)を油圧駆動するための油圧
回路は、基本的には油圧モータと油圧ポンプとからなる
ため、構成が簡単であり、内外輪差の吸収や前後輪の動
力配分も、複雑な機構を付加することなく達成すること
が可能である。従って、従来からある標準的な二輪駆動
型の産業車両をベースにして、最小限の改良ないしは改
造で四輪駆動とすることもできる。
【0061】また、油圧モータに対する作動油の供給を
オンオフ制御するだけで、四輪駆動方式と二輪駆動方式
を切り換えることができる。従って、通常時はエネルギ
ロスの少ない二輪駆動で産業車両を走行させることと
し、凍結路のような低摩擦路面での発進時に第1車輪が
スリップした場合に限って、四輪駆動に切り換えて発進
のアシストを行う等、必要に応じて四輪駆動方式を選択
することができる。これは、特に、駆動輪である前輪の
荷重変動が大きくスリップを起こしやすいカウンタバラ
ンス型フォークリフトにおいて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォークリフトに搭載された本発明による走行
用駆動装置を概略的に示す説明図である。
【図2】図1の走行用駆動装置の油圧回路部を示す油圧
回路図である。
【図3】図2に示す油圧回路における電気制御系の変形
例を概略的に示すブロック図である。
【図4】本発明による走行用駆動装置の油圧回路の変形
例を示す油圧回路図である。
【図5】(a)及び(b)はそれぞれ後輪と油圧モータ
の結合方式を示す図である。
【図6】本発明の別の実施形態を示す図であり、図3と
同様な電気制御系のブロック図である。
【符号の説明】
10…機台、14…マスト装置、16…カウンタウェイ
ト、18…前輪(第1車輪)、20…後輪(第2車
輪)、22…エンジン(動力源)、32…差動装置、3
6…動力伝達機構、38…操舵機構、48…油圧モー
タ、56,102…油圧ポンプ、70,72…歯車(動
力取出し手段)、74…バイパスライン、76…開閉
弁、78…制御装置(制御手段)、80…車速センサ
(車速検出手段)、82,160…回転数センサ(回転
数検出手段)、84…切換えスイッチ、86…チャージ
回路(作動油補給手段)、98…ブレーキリリーフ弁
(リリーフ手段)、104…制御弁(流れ制御手段)、
150…遅延タイマリレー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D042 AA01 AA06 AB08 AB17 BA01 BA07 BC06 BC17 BC18 BD02 BD09 3G093 AA03 AA08 AA15 BA01 DB03 DB04 DB05 DB23 EB05 EB06 FA11 FB05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力源と、前記動力源からの動力を1対
    の第1車輪に機械的に伝達する動力伝達機構と、 1対の第2車輪のそれぞれに接続される油圧モータと、 前記油圧モータに作動油を供給する油圧ポンプと、 前記油圧ポンプを駆動するための駆動力を、前記動力源
    から前記動力伝達機構を経て前記第1車輪までの間から
    取り出す駆動力取出し手段とを備えることを特徴とする
    産業車両における走行用駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記油圧モータ及び前記油圧ポンプが二
    方向流れ形、定容量形かつ二方向回転形であり、 前記油圧ポンプの各ポートが前記油圧モータの対応のポ
    ートに接続されていることを特徴とする請求項1に記載
    の産業車両における走行用駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記動力伝達機構が、前記第1車輪の回
    転速度に対応した回転速度で回転駆動されると共に前進
    と後進の切換え操作により回転方向が切り換えられる回
    転軸を有し、 前記駆動力取出し手段が前記回転軸の回転力を前記油圧
    ポンプの駆動力として取り出すよう構成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の産業車両における走行用
    駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記油圧ポンプのポート間に接続され
    た、常開型の開閉弁を有するバイパスラインと、前記開
    閉弁の開閉を制御する制御手段とを備えることを特徴と
    する請求項2又は3に記載の産業車両における走行用駆
    動装置。
  5. 【請求項5】 車速を検出する車速検出手段と、前記第
    1車輪の回転数を検出する回転数検出手段とを備え、 前記制御手段が、前記車速検出手段の検出結果と前記回
    転数検出手段の検出結果とに基づいて前記第1車輪がス
    リップしていることを検知した場合に、前記開閉弁を閉
    じるようになっていることを特徴とする請求項4に記載
    の産業車両における走行用駆動装置。
  6. 【請求項6】 駆動方式を四輪駆動方式と二輪駆動方式
    との間で切り換える切換えスイッチを備え、 前記制御手段が、前記切換えスイッチが四輪駆動方式に
    切り換えられたことを検知した場合に、前記開閉弁を閉
    じるようになっていることを特徴とする請求項4に記載
    の産業車両における走行用駆動装置。
  7. 【請求項7】 前記油圧モータが二方向流れ形、定容量
    形かつ二方向回転形であり、 前記油圧ポンプから前記油圧モータへの作動油の流れ方
    向及び流量を制御する流れ制御手段を備えることを特徴
    とする請求項1に記載の産業車両における走行用駆動装
    置。
  8. 【請求項8】 前記油圧モータに対する作動油の供給量
    が不足した場合に該油圧モータに作動油を補給する作動
    油補給手段を備えることを特徴とする請求項1〜7のい
    ずれか1項に記載の産業車両における走行用駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記油圧モータに対する作動油の供給量
    が過剰となった場合に余剰分の作動油を該油圧モータか
    ら逃すリリーフ手段を備えることを特徴とする請求項1
    〜8のいずれか1項に記載の産業車輪における走行用駆
    動装置。
  10. 【請求項10】 前記油圧ポンプから前記油圧モータへ
    の作動油の供給及びその停止を制御する弁と、 前記第1車輪と前記第2車輪のいずれかの回転数を検出
    する回転数検出手段と、を備え、前記回転数検出手段の
    検出結果に基づいて前記油圧ポンプから前記油圧モータ
    への作動油の供給を停止すべきとした時、所定の遅延時
    間の経過後に作動油の供給を停止するよう前記弁を制御
    するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の産業
    車両における走行用駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記弁がソレノイドへの通電により制
    御されるソレノイド式であり、 前記油圧モータへの作動油の供給を停止するための前記
    ソレノイドに対する通電制御を遅延タイマリレーにより
    遅延させることを特徴とする請求項10に記載の産業車
    両における走行用駆動装置。
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