JP3175092B2 - 自動二輪車 - Google Patents

自動二輪車

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、片持ち式スイングアー
ム型前輪懸架装置を備えた自動二輪車に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の自動二輪車の車体フレー
ムとしては、例えば、特開昭60−139583号公報
に示されたものがある。
【0003】この公報によれば、車体フレームが平面視
で枠状に形成され、この車体フレームの内部空間にエン
ジンが設けられている。また、車体フレームの基部がエ
ンジンの底部に前後に延び、この前後端から上方に立上
がる前後起立部にスイングアーム型の懸架装置が連結さ
れている。そして、この前後起立部はエンジンの側面に
取付けられるから、車体フレームの側面の開口は狭めら
れエンジンの側方からの出し入れは困難となる。また、
懸架装置のクッションユニットからの反力はエンジンに
作用するが、エンジンは変形を生じてこの反力に対抗す
るので、この構造は好ましくない。
【0004】上記構成において、従来、車体フレームの
左右一側部半分を他側部半分から取外し可能としたもの
がある。そして、エンジンの保守点検時など、このエン
ジンを車体フレームから取外す場合には、前記一側部半
分を他側部半分から取外して、この取外した後の空間を
通して、エンジンを車体の外側方に取出すようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報の車体フレー
ムにおいても、このようにすれば車体フレームの側面が
大きく開放されるのでエンジンを側方から出し入れでき
るが、車体フレームの左右一側部半分を他側部半分から
取外すときには、これに先立って、前記一側部半分に取
付けられている懸架装置の少なくとも一部を取外さなけ
ればならない。そのようにすると、懸架装置による車体
フレームの支持が望めなくなり、車体フレームを自立さ
せることができなくなってしまう。本発明は上述した不
具合を解消するためになされたもので、車体フレームの
剛性を高めてクッション反力を受け、この反力をエンジ
ンに作用させないようにするとともに、エンジンの着脱
を容易に行うことのできる自動二輪車を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動二輪車
は、側面視略下向きコ字状に形成された左右の主フレー
ムどうしをクロスパイプによって連結して車体フレーム
を構成し、前記主フレームどうしの間にエンジンを搭載
して側面視においてシリンダヘッド部分を主フレームよ
り上方に突出させるとともに、このエンジンの下部を主
フレームのコ字状の開口部内に収容させ、前記主フレー
ムの前部に、前輪の一側方に位置するアーム部で前輪を
片持ち支持するスイングアーム型前輪懸架装置を連結
し、主フレームの後部にスイングアーム型後輪懸架装置
を連結し、前記左右の主フレームのうち一方の主フレー
ムを、コ字状の二辺を構成する前部および後部と、前記
エンジンのシリンダの側方で前後方向に延びて前記前部
および後部のそれぞれの上端部分にボルトによって着脱
自在に取付けた中間部とに分割形成し、前記中間部を取
外すことによって、この一方の主フレームの前後方向の
中間部にエンジンの脱着口が形成される構造とし、他方
の主フレームと前輪懸架装置の前記アーム部とを左右方
向の同じ一側に配置し、この他方の主フレームの前部と
アーム部との間に1本のフロントクッションユニットを
後方斜めに立上がるように介装したものである。
【0007】
【作用】主フレームの中間部を取外すことによって、車
輪用懸架装置を車体フレームから取外すことなくエンジ
ンの脱着口が形成される。主フレームにおける前部と後
部の間で前後方向に延びる中間部がシリンダ側方の低い
位置に配設され、主フレームの剛性が高くなる。また、
フロントクッションユニットのクッション反力は、中間
部が着脱可能な主フレームに作用することがないから、
エンジン重量が車体フレームに作用する状態で前記中間
部を取外したとしても主フレームに変形を生じることは
ない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図6に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る自動二輪車
の側面図、図2は本発明に係る自動二輪車に使用する車
体フレームの概略構成を示す平面図、図3は車体フレー
ムの主フレーム部分を拡大して示す側面図で、同図は車
体右側から見た図を示す。図4は主フレーム部分の正面
図、図5は主フレーム部分の背面図、図6は主フレーム
部分の概略構成を示す分解斜視図である。
【0009】これらの図において、1は本発明に係る自
動二輪車、2は車体フレームである。車体フレーム2
は、側面視略下向きコ字状に形成された左右の主フレー
ム3,4と、これらの主フレーム3,4に、管材を溶接
して組立てられたフロントフレーム5を介して支持され
たヘッドパイプ6と、シート7を支持するシートレール
(図示せず)等とから構成されている。
【0010】そして、前記主フレーム3,4の前部に、
前輪8を操舵自在かつ上下動自在に支持する前輪懸架装
置9が装着され、主フレーム3,4の後部に、後輪10
をリヤアーム11によって上下揺動自在に支持するスイ
ングアーム型後輪懸架装置12が装着されている。リヤ
アーム11のピボット軸を符号11aで示す。なお、後
輪10は、後述するエンジンにチェーン10aを介して
連結されて回転駆動される。
【0011】また、左右の主フレーム3,4の間には、
並列4気筒エンジン13が主フレーム3,4に支持され
て搭載されている。なお、主フレーム3,4にエンジン
13が搭載された状態では、側方からみてエンジン13
のシリンダヘッド部分が主フレーム3,4より上方に突
出している。
【0012】左右の主フレーム3,4のうち車体左側に
位置する主フレーム3は、フロントブラケット3aとリ
ヤアームブラケット3bとを溶接して下向きコ字状に形
成されており、前記コ字状の開放部分には、ダウンチュ
ーブ3cがフロントブラケット3a,リヤアームブラケ
ット3bにそれぞれボルト止めされて取付けられてい
る。前記コ字状の開口部内には、図1に示すように、前
記エンジン13の下部が収容されており、前記コ字状の
前後方向に延びる部分は、エンジン13のシリンダ13
cの側方に位置するように形成されている。なお、前記
フロントブラケット3a,リヤアームブラケット3b
は、それぞれ断面略四角形状に形成されている。前記フ
ロントブラケット3aが主フレーム3における本発明に
係る前部を構成し、前記リヤアームブラケット3bが主
フレーム3における本発明に係る後部を構成している。
また、
【0013】なお、主フレーム3には、エンジン用固定
ボルト13aが通されるエンジン支持ブラケット3dが
設けられている。
【0014】また、車体右側に位置する主フレーム4
は、図3および図6に示すように、車体前側のフロント
ブラケット4aと、後側のリヤアームブラケット4b
と、それらの中間に位置してエンジン13のシリンダ1
3cの側方で前後方向に延びるサイドメンバ4c等とか
ら分割形成されて下向きコ字状に形成されており、コ字
状の開放部分には、前記主フレーム3と同様にしてダウ
ンチューブ4dがフロントブラケット4a,リヤアーム
ブラケット4bにそれぞれボルト止めされて取付けられ
ている。前記フロントブラケット4aが主フレーム4に
おける本発明に係る前部を構成し、前記リヤアームブラ
ケット4bが主フレーム4における本発明に係る後部を
構成し、前記サイドメンバ4cが本発明に係る中間部を
構成している。
【0015】前記サイドメンバ4cはフロントブラケッ
ト4aおよびリヤアームブラケット4bの上部に連結ボ
ルト4eによってボルト止めされ、ダウンチューブ4d
は前記両者の下部に連結ボルト4fによってボルト止め
されている。言い換えれば、サイドメンバ4cおよびダ
ウンチューブ4dはフロントブラケット4aおよびリヤ
アームブラケット4bに着脱自在に連結されている。
【0016】なお、前記フロントブラケット4a,リヤ
アームブラケット4b,サイドメンバ4cは、それぞれ
断面略四角形状に形成されている。また、図3中符号4
gは、エンジン用固定ボルト13bを通すためのエンジ
ン支持ブラケットである。
【0017】そして、左右の主フレーム3,4は、フロ
ントブラケット3a,4aどうしが上下2本のクロスパ
イプ14,15によって連結されると共に、リヤアーム
ブラケット3b,4bどうしが上下2本のクロスパイプ
16,17によって連結されている。
【0018】前記前輪懸架装置9は、前輪8を片持ち支
持するスイングアーム型のものであり、ロアアーム18
と、アッパーアーム19と、ステアリングナックル20
と、このステアリングナックル20とハンドル21との
間に介装されたテレスコピック式のステアリングシャフ
ト22と、フロントクッションユニット23等とから構
成されている。
【0019】ロアアーム18は、図2に示すように、主
フレーム3,4のフロントブラケット3a,4aに水平
な支軸24をもって揺動自在に支持された基部18a
と、この基部18aから前輪8の左側で前方へ延びるア
ーム部18bとから形成されている。そして、アーム部
18bの前端部は、ステアリングナックル20の下端部
に設けられたハブ20aにボールジョイント18cを介
して連結されている。このアーム部18bと、左右の主
フレーム3,4における分割形成されていない方の主フ
レーム3とを左右方向の同じ一側に配置している。
【0020】また、アーム部18bと車体左側の主フレ
ーム3のフロントブラケット3a上部との間に、前記フ
ロントクッションユニット23が介装されている。この
フロントクッションユニット23は、図1に示すよう
に、後方斜めに立上がるように傾斜されている。
【0021】アッパーアーム19は左右の主フレーム
3,4のフロントブラケット3a,4aに水平な支軸2
5をもって揺動自在に支持され、その揺動端部がステア
リングナックル20の上部を枢支している。
【0022】ステアリングナックル20は前輪8の左側
に配置され、前輪8と共に回転する前輪軸(図示せず)
をハブ20aによって回転自在に支持する構造とされて
おり、上述したようにロアアーム18とアッパーアーム
19に支持されている。
【0023】ステアリングシャフト22は、互いに回転
規制された上部部材と下部部材とを備え、上部部材が下
部部材に対して上下動自在に支持されて全長が伸縮自在
となるように構成されている。そして、下部部材にステ
アリングナックル20が連結され、上部部材にハンドル
21が連結されている。
【0024】このように構成された前輪懸架装置9によ
れば、ハンドル21を回動させることで、ステアリング
シャフト22およびステアリングナックル20が回動す
ることになって前輪8が操舵される。このとき、ステア
リングナックル20は、前記ボールジョイント18c
と、アッパーアーム連結部とを通る直線を中心として回
動する。
【0025】また、前輪8が路面の突起を乗り越えたり
して上下するときには、ロアアーム18とアッパーアー
ム19とが揺動してステアリングナックル20が上下す
るようになる。このときには、ステアリングシャフト2
2が伸縮する。さらに、ロアアーム18が揺動してフロ
ントクッションユニット23が屈伸することに起因して
生じるクッション反力は、車体左側に位置する主フレー
ム3に作用する。
【0026】前記クッション反力は、主フレーム3の主
にフロントブラケット3aと、そのフロントブラケット
3aに固定されたリヤアームブラケット3bに作用する
が、フロントブラケット3aとリヤアームブラケット3
bとは溶接によって連結されて剛体とされている関係か
ら、一箇所に集中することなく両者に分散される。
【0027】なお、図1および図2において26はリヤ
クッションユニットである。このリヤクッションユニッ
ト26は、左右の主フレーム3,4を連結するクロスパ
イプ16に上端部が枢支され、下端部がリヤアーム11
に連結されている。また、このリヤクッションユニット
26は車幅方向中央部に位置づけられている。
【0028】次に、上述したように構成された自動二輪
車1において、エンジン13に対し保守,点検作業を行
なうとき等、このエンジン13を車体フレーム2から取
外すときの作業手順について説明する。
【0029】エンジン13を取外すには、先ず、車体右
側に位置する主フレーム4のサイドメンバ4cとダウン
チューブ4dとを主フレーム4から取外す。このように
すると、主フレーム4の前後方向中間部にエンジンの脱
着口が形成される。
【0030】そして、エンジン用固定ボルト13a,1
3bを取外し、その状態でエンジン13を前記脱着口を
通すようにして車体右側に移動させる。このようにする
ことでエンジン13を車体フレーム2の右側に取出すこ
とができる。
【0031】なお、エンジン13を車体フレーム2に組
込むときには上述した手順とは逆の手順によって行な
う。
【0032】したがって、上述したように構成した自動
二輪車1は、主フレーム3,4を側面視下向きコ字状に
形成し、エンジン13のシリンダヘッド部分を主フレー
ム3,4より上方に突出させ、主フレーム3,4の前部
に、前輪8の一側方に位置するアーム部18bで前輪8
を片持ち支持するスイングアーム型前輪懸架装置9を連
結するとともに、主フレーム3,4の後部にスイングア
ーム型後輪懸架装置12を連結したから、主フレーム
3,4における懸架装置9,12を連結した前部と後部
との間で前後方向に延びる部分がエンジン側方の低い位
置に配設されるから、車体フレーム2の剛性を高くする
ことができる。このため、クッション反力を車体フレー
ム2で充分に受けることができ、エンジン13に前記反
力が作用することがないようにすることができる。
【0033】また、エンジン13の下部を主フレーム
3,4のコ字状の開口部内に収容させるとともに、一方
の主フレーム4を前部および後部と、エンジン13のシ
リンダ13cの側方で前後方向に延びて前記前部および
後部のそれぞれの上端部分にボルト4eによって着脱自
在に取付けた中間部とに分割形成し、前記中間部を取外
すことによって、この主フレーム4の前後方向の中間部
にエンジン13の脱着口が形成される構造としたから、
前記脱着口を通してエンジン13を車体の側方から出し
入れすることができる。このエンジン13の着脱作業
は、前輪懸架装置9と後輪懸架装置12を車体フレーム
2から取外すことなく前後輪8,10で車体を支持させ
た状態で行うことができる。
【0034】さらに、前輪8を片持ち支持するアーム部
18bと分割形成しない方の主フレーム3とを左右方向
の同じ一側に配置し、この主フレーム3の前部とアーム
部18bとの間に1本のフロントクッションユニット2
3を後方斜めに立上がるように介装したから、分割形成
した主フレーム4側にクッション反力が作用することは
ない。このため、主フレーム4の中間部と前後部との連
結部分の補強や結合用ボルト4eの本数の増加で車体フ
レーム2の重量が増加することはなく、軽量化を図るこ
とができる。さらにまた、この自動二輪車は、分割形成
した主フレーム4の中間部を取外した状態でエンジン重
量が車体フレーム2に作用したとしても、主フレーム4
側にクッション反力が作用することがないから主フレー
ム3,4に変形が生じることはない。
【0035】なお、本実施例では車体右側の主フレーム
の中間部を着脱自在に構成した例を示したが、図7に示
すように車体左側の主フレームの中間部を着脱自在とす
ることもできる。図7は他の実施例を示す平面図であ
る。同図において前記図1ないし図6で説明したものと
同一もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細
な説明は省略する。図7においては、車体左側の主フレ
ーム3に前記サイドメンバ4cと同構造のサイドメンバ
31が取付けられている。そして、前輪懸架装置9のロ
アアーム18のアーム部18aは前輪8の車体右側に配
設されている。このアーム部18aと車体右側の主フレ
ーム4の上部との間に、フロントクッションユニット2
3が介装されている。このように構成しても前記実施例
と同等の効果が得られる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る自動二
輪車は、側面視略下向きコ字状に形成された左右の主フ
レームどうしをクロスパイプによって連結して車体フレ
ームを構成し、前記主フレームどうしの間にエンジンを
搭載して側面視においてシリンダヘッド部分を主フレー
ムより上方に突出させるとともに、このエンジンの下部
を主フレームのコ字状の開口部内に収容させ、前記主フ
レームの前部に、前輪の一側方に位置するアーム部で前
輪を片持ち支持するスイングアーム型前輪懸架装置を連
結し、主フレームの後部にスイングアーム型後輪懸架装
置を連結し、前記左右の主フレームのうち一方の主フレ
ームを、コ字状の二辺を構成する前部および後部と、前
記エンジンのシリンダの側方で前後方向に延びて前記前
部および後部のそれぞれの上端部分にボルトによって着
脱自在に取付けた中間部とに分割形成し、前記中間部を
取外すことによって、この一方の主フレームの前後方向
の中間部にエンジンの脱着口が形成される構造とし、他
方の主フレームと前輪懸架装置の前記アーム部とを左右
方向の同じ一側に配置し、この他方の主フレームの前部
とアーム部との間に1本のフロントクッションユニット
を後方斜めに立上がるように介装したため、主フレーム
における懸架装置を連結した前部と後部との間で前後方
向に延びる部分がエンジン側方の低い位置に配設される
から、車体フレームの剛性を高くすることができる。
【0037】このため、クッション反力を車体フレーム
で充分に受けることができ、エンジンに前記反力が作用
することがないようにすることができる。また、エンジ
ンの下部を主フレームのコ字状の開口部内に収容させる
とともに、一方の主フレームを前部および後部と、エン
ジンのシリンダの側方で前後方向に延びて前記前部およ
び後部のそれぞれの上端部分にボルトによって着脱自在
に取付けた中間部とに分割形成し、前記中間部を取外す
ことによって、この主フレームの前後方向の中間部にエ
ンジンの脱着口が形成される構造としたから、前記脱着
口を通してエンジンを車体の側方から出し入れすること
ができる。このエンジンの着脱作業は、前輪懸架装置と
後輪懸架装置を車体フレームから取外すことなく前後輪
で車体を支持させた状態で行うことができる。
【0038】さらに、前輪を片持ち支持するアーム部と
分割形成しない方の主フレームとを左右方向の同じ一側
に配置し、この主フレームの前部とアーム部との間に1
本のフロントクッションユニットを後方斜めに立上がる
ように介装したから、分割形成した主フレーム側にクッ
ション反力が作用することはない。このため、主フレー
ムの中間部と前後部との連結部分の補強や結合用ボルト
の本数の増加で車体フレームの重量が増加することはな
く、軽量化を図ることができる。
【0039】さらにまた、本発明に係る自動二輪車は、
分割形成した主フレームの中間部を取外した状態でエン
ジン重量が車体フレームに作用したとしても、主フレー
ム側にクッション反力が作用することがないから主フレ
ームに変形が生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動二輪車の側面図である。
【図2】本発明に係る自動二輪車に使用する車体フレー
ムの概略構成を示す平面図である。
【図3】車体フレームの主フレーム部分を拡大して示す
右側面図である。
【図4】主フレーム部分の正面図である。
【図5】主フレーム部分の背面図である。
【図6】主フレーム部分の概略構成を示す分解斜視図で
ある。
【図7】他の実施例を示す平面図である。
【符号の説明】
1 自動二輪車 2 車体フレーム 3 主フレーム 4 主フレーム 4a フロントブラケット 4b リヤアームブラケット 4c サイドメンバ 4d ダウンチューブ 8 前輪 9 前輪懸架装置 13 エンジン 14 クロスパイプ 15 クロスパイプ 16 クロスパイプ 17 クロスパイプ 18 ロアアーム 18b アーム部 23 フロントクッションユニット

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側面視略下向きコ字状に形成された左右
    の主フレームどうしをクロスパイプによって連結して車
    体フレームを構成し、前記主フレームどうしの間にエン
    ジンを搭載して側面視においてシリンダヘッド部分を主
    フレームより上方に突出させるとともに、このエンジン
    の下部を主フレームのコ字状の開口部内に収容させ、前
    記主フレームの前部に、前輪の一側方に位置するアーム
    部で前輪を片持ち支持するスイングアーム型前輪懸架装
    置を連結し、主フレームの後部にスイングアーム型後輪
    懸架装置を連結し、前記左右の主フレームのうち一方の
    主フレームを、コ字状の二辺を構成する前部および後部
    と、前記エンジンのシリンダの側方で前後方向に延びて
    前記前部および後部のそれぞれの上端部分にボルトによ
    って着脱自在に取付けた中間部とに分割形成し、前記中
    間部を取外すことによって、この一方の主フレームの前
    後方向の中間部にエンジンの脱着口が形成される構造と
    し、他方の主フレームと前輪懸架装置の前記アーム部と
    を左右方向の同じ一側に配置し、この他方の主フレーム
    の前部とアーム部との間に1本のフロントクッションユ
    ニットを後方斜めに立上がるように介装したことを特徴
    とする自動二輪車。
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