JP3172809U - 前部チャイルドシートカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】チャイルドシートの不使用時にもその全体を被覆し、その使用時には着席した幼児と共にその全体を被覆できること。
【解決手段】自転車のハンドル中央部に設置されたチャイルドシートを被覆するカバーである。カバー本体部10はシートの全体を被覆でき、上面開口部12に開閉自在の閉鎖シート部材14を設ける。この本体部10に保護カバー30を着脱自在に連結する。この保護カバー30は透明の前面部31を有し、その前方側面部である連結部32の内側の係着部37を本体部10の係止具受部17に係着することにより相互に連結できる。これにより本体部10の閉鎖シート部材14を巻回して開放し、前記集束部材16によって括り留めた状態で幼児をチャイルドシートに着席させ、保護カバー30の後方側面部34をチャイルドシートの伸張したヘッドレスト55の上縁部に引っ掛けるように被覆できる。
【選択図】図2

Description

本考案は、ハンドル部中央が下方に略U字形状に湾曲され、この部位にチャイルドシートが設備されたチャイルドシート付き自転車において、チャイルドシート不使用時には、当該チャイルドシートを被覆して、雨や塵埃等から保護するために使用し、降雨時、強風時又は寒冷時等にチャイルドシートに幼児を乗せて使用する際には、その上面の閉鎖シート部材を開放すると同時に、別体の保護カバーを付加することにより、幼児の全体を被覆した状態で使用できる前部チャイルドシートカバーに関するものである。
まず、図4において、ハンドル中央部にチャイルドシートを備えた自転車の斜視図を示している。
このチャイルドシート付き自転車50は、そのハンドルの中央部が下方に湾曲形成されて略U字形状に形成され、この部位に幼児用のチャイルドシート51が設備されたものである。
このチャイルドシート51は、腰掛け部52がバスケット状に箱体形状を有し、この部分に幼児が腰掛けて使用するが、その内面部にはクッション部材が配設され、背部にはシートベルトも装備され、足載せ部53は、使用時は下方に下げることができ、不使用時には上方に上げて本体部に固定できるように構成されている。
更に、背部にはヘッドレスト55が上下摺動自在に設けられており、幼児を乗せないときには下方に収納し、幼児を乗せて使用する際には、図示した通り、ヘッドレスト55を上方に引き出して使用することができる。
図5は、上記チャイルドシート51を側面から見た模式図であり、その(A)が足載せ部及びヘッドレストを収納した状態を示し、その(B)が足載せ部を下方に引き出し、ヘッドレストを上方に引き上げた状態を示している。
この模式図に示したとおり、このチャイルドシート51に幼児を乗せない場合には、図5(A)の状態となり、この状態においては、荷カゴとしても使用することもできる。
また、幼児をこのチャイルドシートに乗せる際には、図5(B)に示したとおり、足載せ部53を下方に引き出し、ヘッドレスト55を上方に引き上げて使用するのである。
このように、チャイルドシートは、その内側のクッション部材やシートベルト等の構成と、上記足載せ部やヘッドレストの構成により極めて複雑な構造を有しているのである。
そして、このような複雑な構造を有するチャイルドシートの内部が雨等により濡れてしまうと、この雨水を拭き取ることが極めて大変であり、同様に埃や汚れ等が付着しても同様の問題があったのである。
このために、不使用時であってもチャイルドシートカバーが必要となるのであり、このカバーは、チャイルドシートと略U字形状のハンドル部の垂立部分を共に被覆できるものでなければならなかった。
このような課題を解決するために、下記特許文献に記載の考案が開発されたのである。この考案は本願出願人が先に提案したものである。
その構成は、ハンドル中央部にチャイルドシートが設けられた自転車の当該チャイルドシートを被覆する前部チャイルドシートカバーであって、ボックス形状のカバー本体部の底面部には底面開口部が形成され、その上面部には上面開口部が形成され、これらのそれぞれの開口部の周縁部の全部又は一部には伸縮自在の弾性部材が挿通されて、それぞれの開口部が収束するように形成され、上面開口部の前方側にはこの上面開口部を被覆できる閉鎖シート部材が延設され、この閉鎖シート部材が上面開口部を閉鎖して、カバー本体部と係止されることができる前部チャイルドシートカバーにおいて、カバー本体部の閉鎖シート部材が延長する部分の内側に帯状又は紐状の集束部材の一方端を固着し、他方端には係止具を設け、この集束部材の一方端が位置するカバー本体部の表面側の部分に前記係止具と係止する係止受部を設け、これら集束部材と係止具及び係止受部の1組を少なくとも2つ設け、これによって閉鎖シート部材を巻回し又は折り畳んで前記集束部材によって括り留めることができることを特徴とする前部チャイルドシートカバーである。
このようにして、チャイルドシートカバーは、幼児が使用しないときに、シートの全体を被覆することができ、必要に応じて、上面の閉鎖シート部材を開放し、これを巻回して集束部材で括り留めて上面を開放した状態に維持することができるものであった。
実用新案登録第3166215号公報
本発明においては、上記従来のチャイルドシートカバーを装着した状態のままで、雨天、強風又は寒冷時等の天候の際にも、幼児を乗せて使用することができるようにすることをその課題としている。
しかも、装着及び取り外しが容易なものを提供することも本考案の課題となる。
勿論、幼児を乗せた際の防雨、防風及び防寒の機能ばかりでなく、幼児を乗せていない場合の防雨、防塵等の効果を有することもその課題となるものである。
上記課題を解決するために、本考案の第1のものは、ハンドル中央部に伸縮自在のヘッドレストを有するチャイルドシートが設けられた自転車の当該チャイルドシートを被覆することができ、袋状のカバー本体部の底面部には底面開口部が形成され、その上面部には上面開口部が形成され、これらのそれぞれの開口部の周縁部の全部又は一部には伸縮自在の弾性部材が挿通されて、それぞれの開口部が収束するように形成され、上面開口部の前方側にはこの上面開口部を被覆できる閉鎖シート部材が延設され、この閉鎖シート部材が上面開口部を閉鎖して、カバー本体部と係止されることができる前部チャイルドシートカバーであって、カバー本体部の閉鎖シート部材が連接する部分の裏面に帯状又は紐状の集束部材の一方端を固着し、他方端には係止具を設け、この集束部材の一方端が位置するカバー本体部の表面側の部分に前記係止具と係止する係止具受部を設け、これら集束部材と係止具及び係止具受部の1組を少なくとも2つ設け、これによって閉鎖シート部材を巻回し又は折り畳んで前記集束部材によって括り留めることができる前部チャイルドシートカバーにおいて、この前部チャイルドシートカバーと着脱自在に連結できる保護カバーを更に付加し、この保護カバーは、その一部又は全部が透明の前面部と、前面部の前方側面を形成する連結部と、左右の側面部と、後方側面部とから形成され、前記閉鎖シート部材が連接する本体部の表面部位に係着受部を設け、前記連結部の内側には前記係着受部と係着する係着部を設けて、これら係着部と係着受部とを係着することにより、本体部と保護カバーとが連結され、これにより、本体部の閉鎖シート部材を巻回し又は折り畳んで開放し、前記集束部材によって括り留めた状態で幼児をチャイルドシートに着席させ、保護カバーの後方側面部をチャイルドシートの伸張したヘッドレストの上縁部に引っ掛けるように被覆することにより、着席した幼児が前方を透視できる状態で、幼児の全体が被覆されることを特徴とする前部チャイルドシートカバーである。
本考案の第2のものは、上記第1の考案において、集束部材の一方端を留めホックにより固定し、この留めホックの係止部がカバー本体部の表面側の係止具受部を形成し、この係止具受部を保護カバーの係着部が係着する係着受部と成し、保護カバーの連結部内面には更に前記集束部材の他方端に設けられた係止具と係止する係止具受部を設け、これにより、保護カバーの係着部を本体部の係止具受部である係着受部に係着して保護カバーを本体部に連結し、本体部の閉鎖シート部材を巻回し又は折り畳んで集束部材の他方端の係止具を保護カバーの係止具受部に係止することにより前記閉鎖シート部材が括り留められることを特徴とする前部チャイルドシートカバーである。
本考案の第1のものにおいては、カバー本体部と保護カバーとの2つのパーツから構成されており、必要に応じて、これら両者を結合して使用でき、或いは、これら両者を分離して使用することができる。
即ち、カバー本体部のみを使用する場合は、チャイルドシートの不使用時の場合、又はシートを荷カゴとして使用する場合であり、或いは晴天の際に、幼児を乗せて使用する場合である。
他方、保護カバーを結合して使用する場合というのは、降雨時にチャイルドシートに幼児を乗せて使用したり、或いは、防風や防寒の際にこの保護カバーを結合して使用する場合などである。
装着態様に関しては、カバー本体部を簡単に自転車のチャイルドシート及びハンドル中央の略U字形状の垂立部に被覆できる。
即ち、ハンドルの両端のグリップ部をカバーの上面開口部と閉鎖シート部材との間から外側に突出させた状態で、閉鎖シート部材によって上面開口部を閉鎖して、閉鎖シート部材をカバー本体部の適宜位置で面ファスナー等の係止部材によって係止すればよいのである。このようにして、チャイルドシートは、その底面部を除き本発明に係るカバー本体部によって被覆されるのである。
他方、チャイルドシートを晴天時に使用する際には、このカバー本体部を取り除く必要はなく、閉鎖シート部材を開放して、上面開口部を露出させ、この開口部から幼児をシートに座らせることができる。
その際、足載せ部は下方に下ろし、必要であれば、ヘッドレストを上方に引き上げる。
そして、本発明ではこの際に、閉鎖シート部材を、そのカバー本体部との連接部分の前方側に向けて順次巻回することができ、即ちカバー本体部との連接部分の方向に丸めて行くことができ、その後少なくとも2つある集束部材によって束ねて括り留めておくことができるのである。
このように閉鎖シート部材を巻回し又は折畳んで集束部材によって束ねて括り留めておくことが出来るため、その閉鎖シート部材の処理が極めて簡易で、邪魔にもならず、非常に便利なものとなるのである。
更に、降雨時や強風時等においては、保護カバーを本体部の前方側(閉鎖シート部材が連接する本体部の表面部位)に連結し、この保護カバーの後方側面部をチャイルドシートのヘッドレストの上縁部に引っ掛けて、幼児が前方を透視できる状態で、幼児の全体を被覆することができることとなるのである。
そして、使用終了後は、この保護カバーのみを分離して、適宜保管場所に保管しておくことができるのである。
本考案の第2のものにおいては、集束部材の係止具、本体部側の係止具受部、保護カバー側の係着部や、この係着部と係着する係着受部をより具体化したものである。
即ち、係止具と係止具受部とを留めホックにて形成して相互に係止可能とし、特に集束部材の一方端(基端側)を留めホックで固定して、その留めホックの反対側がカバー本体部の表面側で係止具受部を構成するようにした。
更に、保護カバーの連結部内面には、係着部を設け、この係着部が前記係止具受部を係着受部として係着できるように構成し、本体部側の集束部材の他方端(先端側)の係止具が保護カバーの連結部内面に設けられている係止具受部と係止できるように構成したものである。
これにより、本体部と保護カバーとの連結、離脱が容易となるのである。
本考案の一実施形態に係る前部チャイルドシートカバーの分解説明図であって、カバー本体部をチャイルドシートに被覆した状態の斜視説明図を示し、閉鎖シート部材を閉鎖した状態を示している。 上記実施形態に係るカバー本体部の閉鎖シート部材を巻回して集束部材によって括り留めようとする状態を図示し、幼児を乗せることができる状態の斜視説明図であって、保護カバーは分離された状態である。 上記実施形態に係る本体部の集束部材をより詳細に図示する説明図である。 チャイルドシート付き自転車の要部斜視図である。 図4の側面模式図であり、その(A)が足載せ部及びヘッドレストを収納した状態を示し、その(B)が足載せ部を下方に引き出し、ヘッドレストを上方に引き出した状態を示している。
以下添付の図面と共に、本考案の一実施形態について説明する。
図1は、本考案の一実施形態に係る前部チャイルドシートカバーの分解説明図であって、カバー本体部をチャイルドシートに被覆した状態の斜視説明図を示し、閉鎖シート部材を閉鎖した状態を示している。
図2は、上記実施形態に係るカバー本体部の閉鎖シート部材を巻回して集束部材によって括り留めた状態を図示し、幼児を乗せることができる状態の斜視説明図であって、保護カバーは分離された状態である。
これら2図に基づき以下説明を加える。
本考案に係る前部チャイルドシートカバーは、カバー本体部10と、これに着脱自在に連結、分離できる保護カバー30とから成る。
そのカバー本体部10は、略ボックス形状(袋形状)で底面開口部11と上面開口部12とを有する。
底面開口部11の開口周縁部には、紐状弾性部材が挿通されており、底面開口部11は収束できるように構成されている。即ち、底面開口部11がすぼんで、シートの下方端周縁部に締着する。
同様に上面開口部12の開口周縁部にも紐状弾性部材がその一部分に挿通されて、開口部12がすぼみ、シートの上方端周縁部に締着できる。
更に、上面開口部12を覆うことができる大きさを有する閉鎖シート部材14が上面開口部12の前方側からサドル側に向かって延長するように形成されている。
この閉鎖シート部材14の手前側(サドル側)の裏面には、図には現れていないが、面ファスナーが設けられ、他方、カバー本体部10の対応部位にも面ファスナーを設けて相互に係合し、固着することができる。
この面ファスナー同士の係合は、留めホックを利用してもよいし、紐状部材を利用することもでき、また、その設ける位置及び数も全く自由に設定することができる。
上記のカバー本体部10及び閉鎖シート部材14の素材は合成繊維製の例えばポリエステル製の布帛から成り、その表面には防水コーティングが施されているが、これらの素材等は従来のものと同様の構成である。
更に、この閉鎖シート部材14を開放する場合には、この閉鎖シート部材14をその先端部分(サドル側の部分)からそのカバー本体部10との連接部位に向かって巻回して(丸めて)行くことができ、完全にその連接部位にまで巻回した状態で、カバー本体部10の裏面にその一方端部が固定された帯状の集束部材16、16によって括り留めすることができる。
この部分の構成については、後の図3を用いて再度詳説するが、カバー本体部10の裏面で、閉鎖シート部材14の連接部分の部位にその一方端(基端側)を固定した集束部材16の他方端(先端)に係止具(留めホック)を設け、この係止具に対応するカバー本体部10の表面側の部位に係止具受部(留めホック)を設けて、相互に係止することにより、巻回された閉鎖シート部材14を括り留めることができる。
上記カバー本体部10には、保護カバー30を着脱自在に連結し、分離することができる。
この保護カバー30は、その略全面が透明樹脂シートからなる前面部31と、前面部31の前方側面を構成する連結部32と、前面部31の両側の左側面部33と右側面部33と、前面部31の後方側の後方側面部34とから構成され、底部が開放された略ボックス形状を有している。
この実施形態では、左及び右側面部33、33のそれぞれは、その前方側部分と後方側部分の2枚の生地から縫製しているが、1枚の生地から形成することもできる。
また、前面部31とその前方側面である連結部32を別の生地から縫製しているが、これら両者を1枚の生地から形成することもできる。その際には、前面部31と連結部32の全体を透明樹脂シートから形成することができる。
この保護カバー30の左及び右側面部33、33は、後方に向かってその縦方向の長さが長く形成されている。
後方側面部34をチャイルドシートのヘッドレストの上縁部に引っ掛けて良好に幼児の頭部等を被覆することができるようにするためである。
この形態又は形状は、適宜チャイルドシートの形状に適合するように設計変更することができる。
この保護カバー30の素材は、透明の前面部をPVC又はEVA等を使用し、連結部32、左右側面部33、33、及び後方側面部34は、ポリエステル生地を使用しているが、適宜素材は変更することができる。
次に、保護カバー30とカバー本体部10との連結方法について説明する。
保護カバー30を使用するのは、チャイルドシートに幼児を乗せ、雨等が降っている場合、強風の場合、或いは、防寒を目的として使用する場合等である。
先ず、幼児を乗せるために、チャイルドシートの足載せ部は下方に引き出しておき、ヘッドレスト55も上方に引き出しておく。
次に、本体部10の閉鎖シート部材14を前方に巻回して開放しておく。
この状態で、2つの帯状の集束部材16、16の一方端(基端側)を固定する留めホックの係止部を本体部表面側に設けて係止具受部17、17とし、これらの係止具受部17、17に、保護カバー30の連結部31の内面に設けた2つの係着部37、37を相互に係着するのである。
この実施形態では、係着部37、37を留めホック(雄)から形成している。この図では、これら係着部37、37は小円で図示されているが、この小円の内側に雄の留めホックの係合部が形成されており、この雄の留めホックが本体部10の係止具受部17である雌の留めホックと相互に係止できるのである。
この係止具受部17がこの実施形態では上記係着部37が係着する係着受部を成すのである。
更に、保護カバー30の連結部32の内面には、前記係着部37、37の少し上方に係止具受部38、38をそれぞれ設けておく。
これらの係止具受部38、38に、本体部10に設けられている集束部材16、16の先端に形成されている係止具18、18がそれぞれ相互に係止でき、これによって巻回された閉鎖シート部材14が括り留めされるのである。
図2においては、これら係止具受部38、38は、単に小円に描かれているが、これらは留めホックから形成されて、その留めホックの係合雌部が保護カバー30の連結部32の内面に形成され、この係合雌部に集束部材16の先端の係止具18としての留めホックの雄部が係止するのである。
以上により、保護カバー30が本体部10に連結され、巻回された閉鎖シート部材14も集束部材16、16によって括り留められ、保護カバー30は幼児が腰掛けたチャイルドシートの上方部分全体を被覆するように被覆して、その後方側面部34をヘッドレスト55に引っ掛けるようにして、その装着が完了するのである。
ここで、後方側面部34の内面に面ファスナーを設け、ヘッドレストの対応位置にも面ファスナーを設けて相互に着脱自在に係着できるようにしてもよい。
保護カバーを本体部から分離する場合には、上記の逆の手順で行うことができる。
図3は、上記実施形態に係る本体部の集束部材をより詳細に図示する説明図である。
この実施形態では、この集束部材16を左右に2箇所設けている。
この集束部材16は、帯状部材から成り、その一方端部(基端部)がカバー本体部10の上面開口部12の前方側(自転車の進行方向側)の裏面に留めホック17で固定されている。そして、この留めホック17の係止雌部はカバー本体部10の表面側に露出して係止具受部17を構成する。
集束部材16の他方端部(先端部)には、やはり留めホック18からなる係止具(雄部)が設けられており、これにより、閉鎖シート部材14を巻回し又は折畳んで上面開口部12の前方側に配置し、この状態で集束部材16を閉鎖シート部材14に巻き付け、その先端部の係止具である留めホック(雄部)18をカバー本体部10の表面側に位置する係止具受部である留めホック(雌部)17と相互に係止することにより、閉鎖シート部材14が括り留めされるのである。
尚、図3中、カバー本体部10の両側面部内側に設けられている帯状部材20、20は、本体部10がシートに取り付けられた後に、ハンドル部(グリップの根元側)を保持するために設けられたものである。
それぞれの帯状部材20の先端部には止め具20tが設けられ、この留め具20tを本体部10の対応する裏面に設けた止め具受部と係合して、ハンドル部を保持することができるものである。
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案においては以下の通りその形態を種々変更して実施することができる。
本考案に係るチャイルドシートカバーの本体部及び保護カバーの形状、大きさ等は、必要に応じて種々設計変更可能であるが、既存の前部チャイルドシートの形状に良好に適合するような形状、大きさに設計する。
但し、本体部の底面開口部及び上面開口部の周縁部の全体又は一部には、弾性部材を挿通させているために、各種の形態のチャイルドシートに適合させることができる。
本体部の底面開口部及び上面開口部に設けた弾性部材も、弾性部材でなく、単なる紐状部材を挿通して、これを縛り付ける形態とすることもできる。
上面開口部の大きさや形状も同様である。
閉鎖シート部材を集束する集束部材も帯状又は紐状部材でもよく、その設ける位置も自由に選択することができ、その数も最低2箇所あればよい。
集束部材の先端部に設けた係止具と、この係止具と係止する係止具受部も上記実施形態では留めホック同士の係止を用いたが、これら係止具と係止具受部は、既存のどのような係止手段を利用してもよい。
上記本体部と連結する保護カバーに関しても種々設計変更が可能である。
上記実施形態では、その前面部の略全部を透明としたが、その一部、即ち、幼児の顔に対応する部分のみを透明とすることもできる。
本体部の係止具受部17と係合する保護カバーの係着部37は、それぞれ雄雌の留めフックで形成したが、その他の係着部材を利用することもできる。
同様に、本体部の集束部材の先端部の係止具と係合する保護カバーに設けた係止具受部もそれぞれ雄雌の留めホックを利用したが、その他の係止部材を利用することができる。
保護カバーは、前面部と、その前方側面である連結部と、左右の両側面部と、後方側面部とで構成しているが、各部の名称は便宜上のものであり、その全体の形態は、底部が開口した略袋形状のものであればよく、内部に腰掛ける幼児とチャイルドシートの上方部分を被覆できる形態のものであればよい。
勿論、保護カバーの全体を透明素材から形成してもよいが、透明素材の材質を考慮すれば、前面部のみその一部又は全部を透明とすることが望ましい。
以上、本考案は、前部チャイルドシート付き自転車におけるシートに被覆して使用する前部チャイルドシートカバーに関し、その本体部に保護カバーを組み合わせたことにより、本体部は、幼児の乗車の有無にかかわらず、シートに装着したままで使用でき、幼児を乗せる場合であって、しかも降雨時、強風時、或いは寒冷時には、この本体部に保護カバーを簡単に連結して使用することができ、その際には閉鎖シート部材を極めて良好に手際よく集束して括り留めし、同時に保護カバーを装着することができる極めて便利なチャイルドシートカバーを提供することができたものである。
10 (カバー)本体部
11 底面開口部
12 上面開口部
14 閉鎖シート部材
16 集束部材
17 留めホック(係止具受部)
18 留めホック(係止具)
30 保護カバー
31 前面部
32 連結部
33 左又は右側面部
34 後方側面部
37 係着部(留めホック)
38 係止具受部(留めホック)
51 チャイルドシート
55 ヘッドレスト

Claims (2)

  1. ハンドル中央部に伸縮自在のヘッドレストを有するチャイルドシートが設けられた自転車の当該チャイルドシートを被覆することができ、袋状のカバー本体部(10)の底面部には底面開口部(11)が形成され、その上面部には上面開口部(12)が形成され、これらのそれぞれの開口部(11, 12)の周縁部の全部又は一部には伸縮自在の弾性部材が挿通されて、それぞれの開口部(11, 12)が収束するように形成され、上面開口部(12)の前方側にはこの上面開口部(12)を被覆できる閉鎖シート部材(14)が延設され、この閉鎖シート部材(14)が上面開口部(12)を閉鎖して、カバー本体部(10)と係止されることができる前部チャイルドシートカバーであって、
    カバー本体部(10)の閉鎖シート部材(14)が連接する部分の裏面に帯状又は紐状の集束部材(16)の一方端を固着し、他方端には係止具(18)を設け、この集束部材(16)の一方端が位置するカバー本体部の表面側の部分に前記係止具(18)と係止する係止具受部(17)を設け、これら集束部材(16)と係止具(18)及び係止具受部(17)の1組を少なくとも2つ設け、これによって閉鎖シート部材(14)を巻回し又は折り畳んで前記集束部材(16)によって括り留めることができる前部チャイルドシートカバーにおいて、
    この前部チャイルドシートカバーと着脱自在に連結できる保護カバー(30)を更に付加し、
    この保護カバー(30)は、その一部又は全部が透明の前面部(31)と、前面部(31)の前方側面を形成する連結部(32)と、左右の側面部(33, 33)と、後方側面部(34)とから形成され、
    前記閉鎖シート部材(14)が連接する本体部の表面部位に係着受部を設け、前記連結部(32)の内側には前記係着受部と係着する係着部(37)を設けて、これら係着部(37)と係着受部とを係着することにより、本体部(10)と保護カバー(30)とが連結され、
    これにより、本体部(10)の閉鎖シート部材(14)を巻回し又は折り畳んで開放し、前記集束部材(16)によって括り留めた状態で幼児をチャイルドシートに着席させ、保護カバー(30)の後方側面部(34)をチャイルドシートの伸張したヘッドレストの上縁部に引っ掛けるように被覆することにより、着席した幼児が前方を透視できる状態で、幼児の全体が被覆されることを特徴とする前部チャイルドシートカバー。
  2. 集束部材(16)の一方端を留めホックにより固定し、この留めホックの係止部がカバー本体部(10)の表面側の係止具受部(17)を形成し、この係止具受部(17)を保護カバー(30)の係着部(37)が係着する係着受部(17)と成し、
    保護カバー(30)の連結部(32)内面には更に前記集束部材(16)の他方端に設けられた係止具(18)と係止する係止具受部(38)を設け、
    これにより、保護カバー(30)の係着部(37)を本体部(10)の係止具受部(17)である係着受部(17)に係着して保護カバー(30)を本体部(10)に連結し、
    本体部(10)の閉鎖シート部材(14)を巻回し又は折り畳んで集束部材(16)の他方端の係止具(18)を保護カバー(30)の係止具受部(38)に係止することにより前記閉鎖シート部材(14)が括り留められることを特徴とする請求項1に記載の前部チャイルドシートカバー。
JP2011006204U 2011-10-22 2011-10-22 前部チャイルドシートカバー Ceased JP3172809U (ja)

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