JP3172616B2 - 粉粒状重合体の製造方法 - Google Patents

粉粒状重合体の製造方法

Info

Publication number
JP3172616B2
JP3172616B2 JP04806193A JP4806193A JP3172616B2 JP 3172616 B2 JP3172616 B2 JP 3172616B2 JP 04806193 A JP04806193 A JP 04806193A JP 4806193 A JP4806193 A JP 4806193A JP 3172616 B2 JP3172616 B2 JP 3172616B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
polymer
parts
acid
tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP04806193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06256415A (ja
Inventor
文男 鈴木
晴基 佐藤
昌樹 杉原
渉 波多野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp, Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP04806193A priority Critical patent/JP3172616B2/ja
Priority to EP94102237A priority patent/EP0611788B1/en
Priority to DE69424203T priority patent/DE69424203T2/de
Priority to AT94102237T priority patent/ATE192466T1/de
Priority to US08/197,282 priority patent/US5514772A/en
Publication of JPH06256415A publication Critical patent/JPH06256415A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3172616B2 publication Critical patent/JP3172616B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粒径分布がシャープで、
且つ嵩比重の高い粉粒状重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリ塩化ビニル系樹脂、スチレン系樹
脂、アクリロニトリルースチレン系樹脂、メチルメタク
リレート樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエーテル系
樹脂等の硬質非弾性重合体に、ゴム状重合体の存在下に
アクリロニトリルとスチレン又はメチルメタクリレート
とスチレンを重合して得られるグラフト共重合体を配合
して耐衝撃性を改良する方法が一般に使われている。こ
のグラフト共重合体は、得られるグラフト共重合体ラテ
ックスを凝析させスラリー状にした後、脱水、乾燥を行
い、粉粒状重合体として得られる。
【0003】従来より、弾性幹重合体を多く含むグラフ
ト共重合体ラテックスから粉粒状重合体を回収する際
に、得られる粉粒状重合体の粉体特性を改良する方法は
種々検討されており、例えば特開昭60−217224
号公報には重合体ラテックスを特定の凝析剤濃度で凝析
させる方法が開示されており、また特開昭55−905
20号公報には得られた凝析粒子に改質用の硬質樹脂や
無機化合物等を添加する方法が開示されている。しか
し、特定の凝析剤濃度で凝析させる方法では、粒径分布
のシャープな球状の粉体が得られるものの、堅固な粒子
を得るために高い温度で熱処理を行うと凝析粒子内の微
細粒子が緻密に充填されないまま融着して、粒子密度の
高い凝析粒子が得られず、その結果として嵩比重の高い
粒子を得ることができないという欠点を有している。ま
た、硬質樹脂や無機化合物を凝析粒子に添加し表面改質
する方法は、粒子群の充填構造を密にして嵩比重を向上
させるものであって凝析粒子の凝集等による嵩比重の低
下は改良されるものの、凝析粒子自体の粒子密度を向上
させるには至らず充分満足な嵩比重が得られないという
欠点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記問
題点を解決することを目的として鋭意検討した結果、特
定量の弾性幹重合体を含有し、硫酸エステル系及び/又
はスルホン酸系アニオン界面活性剤を特定量含有する重
合体ラテックスを凝析する際、まずラテックス中の重合
体を特定量凝析させ、酸に対して安定な界面活性剤によ
る乳化状態保持作用と酸の乳化状態破壊作用を調節させ
て、次にさらに酸又は塩を添加して凝析を完結させ、得
られた凝析スラリーを特定の温度範囲で熱処理すること
により、粒径分布がシャープで且つ嵩比重の高い粉粒状
重合体を提供することができることを見い出し本発明に
到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、弾性幹重合体
に硬質重合体形成性単量体を乳化重合させて該弾性幹重
合体を60重量%以上含有するグラフト共重合体ラテッ
クスであり、該グラフト共重合体100重量部に対し硫
酸エステル系及び/又はスルホン酸系アニオン界面活性
剤を0.05〜0.5重量部含有する該ラテックス中の
重合体を、酸を用いて下記式のpH範囲で40〜80重
量%凝析させた後、さらに酸又は塩を添加して凝析を完
結させ、凝析後のスラリーを75℃以下で熱処理を行
い、乾燥することを特徴とする粉粒状重合体の製造方法
に関する。
【0006】
【数2】
【0007】(式中Xは共重合体100重量部に対する
硫酸エステル系及び/又はスルホン酸系アニオン界面活
性剤の重量部数)以下、本発明を具体的に説明する。
【0008】本発明で用いられるグラフト共重合体ラテ
ックスは、弾性幹重合体に硬質重合体形成性単量体を乳
化重合させることにより得られるものである。グラフト
共重合体ラテックスを構成する弾性幹重合体としてはブ
タジエン、イソプレン、クロロプレン等のジエン系重合
体、ブチルアクリレート、オクチルアクリレート等のア
ルキル基の炭素数が4〜10のアクリル酸エステル系重
合体、ジメチルシロキサン重合体及びそれらと共重合可
能な単量体との共重合体が挙げられる。共重合可能な単
量体としてはスチレン、α−メチルスチレン等の芳香族
ビニル化合物、メチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート等のメタクリル酸アルキルエステル、メチルアク
リレート、エチルアクリレート等のアルキルの炭素数が
1〜3のアクリル酸アルキルエステル、アクリロニトリ
ル、メタクリロニトリル等のビニルシアン化合物等があ
げられる。
【0009】硬質重合体を形成する単量体としては、ス
チレン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル化合物、
メチルメタクリレート、エチルメタクリレート及びブチ
ルメタクリレート等のメタクリル酸アルキルエステル、
アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルシア
ン化合物、塩化ビニル、臭化ビニル等のハロゲン化ビニ
ル等があげられる。これらの単量体は単独あるいは2種
以上を用いて使用される。
【0010】上述した弾性幹重合体に硬質重合体形成性
単量体を乳化重合して得られるグラフト共重合体ラテッ
クス中、弾性幹重合体含有率は60重量%以上、より好
ましくは70重量%以上であることが望ましい。弾性幹
重合体含有率が60重量%未満では、凝析粒子を構成し
ている微細粒子の融着が充分でないと、脱水、乾燥工程
等で微粉が発生し易く好ましくない。
【0011】また本発明を実施するにあたり、上記グラ
フト共重合体ラテックス中に、該共重合体100重量部
に対して硫酸エステル系及び/又はスルホン酸系アニオ
ン界面活性剤が0.05〜0.5重量部、望ましくは
0.05〜0.15重量部存在することが必要である。
【0012】該界面活性剤のうち硫酸エステル系アニオ
ン界面活性剤としては、例えば高級アルコール硫酸エス
テル塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩等
があげられ、スルホン酸系アニオン界面活性剤として
は、例えばアルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンス
ルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルジフ
ェニルエーテルスルホン酸塩等があげられる。該界面活
性剤は重合前、重合中、重合後いずれの時期に添加され
てもかまわない。
【0013】上記界面活性剤の含有量が0.05重量部
未満であると酸による乳化状態破壊作用に対し界面活性
剤による乳化状態保持作用が弱くなりすぎて凝析粒子の
析出状態を安定に制御することが困難になり粒径分布の
シャープな粉粒状重合体を得ることが困難になり好まし
くない。 一方、0.5重量部を超えると界面活性剤に
よる乳化状態保持作用が強くなりすぎて多量の酸を用い
ないと凝析しなくなるため好ましくない。また得られる
粉体の熱安定性が問題となる場合には、使用する界面活
性剤量は安定に凝析できる程度に添加することが望まし
く、0.15重量部以下が望ましい。本発明の乳化重合
方法は通常行われている方法でよく、開始剤及びその他
の重合助剤等に関しては特に制限はなく、通常使用され
ているものでよい。
【0014】本発明で使用する1段目の凝析剤として
は、例えば塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸、ギ酸、酢酸
等の有機酸があげられる。
【0015】本発明では1段目の凝析として、ラテック
ス中の重合体を40〜80重量%凝析させる必要があ
る。ここで凝析した重合体量は、凝析スラリーを東洋濾
紙No.131(JIS P3801の第3種)で濾過
し、濾液中の重合体濃度を測定して得られた未凝析重合
体量より換算した。凝析した重合体量が40重量%未満
では凝析完結時に多くの共重合体ラテックスが乳化状態
破壊作用の強い状態で凝析してしまい、粒径分布のシャ
ープな粉粒状重合体を得ることが困難になり好ましくな
い。また、80重量%以上では、乳化状態破壊作用が強
すぎるために、粒径分布のシャープな粉粒状重合体を得
ることが難しい。
【0016】ここで1段目に使用する酸は、凝析時のp
Hが下記の条件になるようにラテックスに添加すること
が好ましい。
【0017】
【数3】
【0018】(式中Xは共重合体100重量部に対する
硫酸エステル系及び/又はスルホン酸系アニオン界面活
性剤の重量部数)pHが右辺の値を超えるときは酸によ
る乳化状態破壊作用に対し界面活性剤による乳化状態保
持作用が強くなりすぎて、全く凝析しなかったり、凝析
するまでに長時間要したりするため好ましくない。
【0019】2段目に使用する凝析剤としては、1段目
で用いられる上記記載の酸や、硫酸アルミニウム、硫酸
マグネシウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、硫酸
ナトリウム、塩化マグネシウム等の無機塩類、酢酸ナト
リウム、酢酸カルシウム等の有機塩類が該当し、これら
を単独又は混合して用いられる。また、凝析粒子を完全
に析出させた後のスラリーのpHを2.0以上にするこ
とが好ましい。凝析スラリーのpHが2.0未満の場合
は水酸化ナトリウム等のアルカリでpHを2〜4に調節
することが好ましい。
【0020】さらに、凝析後のスラリーを脱水乾燥して
得られる乾燥粉が凝集しない様に、硬質非弾性重合体又
は無機化合物をグラフト共重合体100重量部に対して
0.01〜10重量部添加して、凝析粒子表面を滑り易
く改質しておくことが望ましい。添加部数が0.01重
量部未満であると粉体改質の効果がなく、また10重量
部を超えると、耐衝撃性や透明性等のグラフト共重合体
自体の物性が低下して好ましくない。添加する工程とし
ては凝析後、固化後、乾燥後など、凝析後のどの工程で
も添加することができる。
【0021】本発明に用いられる粉体改質用の硬質非弾
性重合体としては25℃より高いTgを有するもので、
好ましくはメチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、
スチレン、及びα−メチルスチレンからなる群から選ば
れる1種以上の単量体を少なくとも80重量%含有する
単量体から製造される。残りの単量体はいかなる他の共
重合性エチレン性不飽和単量体であってもよく、例えば
アルキル基の炭素数が1〜4のアクリレートのような軟
質重合体を形成する単量体等があげられる。
【0022】また、粉体改質用の無機化合物としてはS
i、Mg、Al、Ca、Ba、Zn及びTiからなる群
より選ばれた1種又は2種以上の元素の酸化物、塩化
物、水酸化物、炭酸塩及び硫酸塩の単独又はそれらの混
合物が挙げられ、その具体例としては、例えば、SiO
2、MgO、Mg(OH)2、MgCO3、Al23、A
l(OH)3、Al2(CO33、CaO、CaCO3
TiO2、タルク、クレー、けいそう土、メタケイ酸カ
ルシウム等が挙げられる。これらの無機化合物は25℃
における水に対する溶解度が0.5g/100cc以下
であることが好ましい。
【0023】本発明で得られた凝析粒子を75℃以下で
熱処理をして脱水乾燥することにより、粒子密度の高い
粒子を得ることができる。これは、熱処理後、凝析粒子
を構成している微細粒子が互いに融着していないため
に、乾燥時に凝析粒子内の水が抜けた分だけ粒子自身が
収縮して、その結果、微細粒子が最密に充填し易くな
り、粒子密度が高くなり、高嵩比重の粉粒状重合体が得
られるものと考えられる。
【0024】本発明の実施に使用される代表的な装置を
図1を参照しながら説明する。グラフト共重合体ラテッ
クスは定量ポンプ(1)から、酸は定量ポンプ(2)か
ら第1槽(5)に送られる。重合体の回収率を高めるた
めに追加する酸は定量ポンプ(3)から第2槽(6)に
送られる。第3槽(7)にはスラリーのpH調節剤とし
てのアルカリが定量ポンプ(4)から送られる。スラリ
ーを第4槽(8)で熱処理した後、図示していないがさ
らに水洗、脱水、乾燥し、粉粒状重合体を得る。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例によって何ら限定さ
れるものではない。なお、実施例は図1に示す装置を用
いて行なった。
【0026】〔実施例1〕スチレン・ブタジエン弾性幹
重合体70重量部にスチレン15重量部、メチルメタク
リレート13.2重量部、エチルアクリレート1.8重
量部を重合させグラフト共重合体ラテックス(固形分3
6重量%)を得た。得られたラテックスの平均粒径は
0.1μm、pHは8.0でありラテックス中に存在す
る界面活性剤の種類及び量は表1のとおりである。
【0027】上記ラテックスと表1に示す種類の酸を第
1槽のpH及び凝析した重合体量(%)が表1に示す値
になるように供給した。第2槽に表1に示す種類の酸を
pHが表1に示す値になるように供給した。さらに第3
槽に表1に示す種類のアルカリをpHが表1に示す値に
なるように供給した。なお、各槽の温度は表1に示す値
になるように制御した。第4槽から排出されたスラリー
を水洗、脱水、乾燥した後、疎水性シリカ(日本アエロ
ジル(株)製、品番:R972、平均粒径0.014μ
m)を0.5重量%ドライブレンドして粉粒状重合体を
得た。
【0028】得られた粉粒状重合体の嵩比重と粒径分布
を測定し粒子の均整度を以下に示す方法により評価し
た。結果を表1に示す。 粒子の均整度:粒子の均整度Nは、下記式で表した。 N=D75/D25 (式中D75は積算重量分布曲線の75%にある粒子径
(μm)又はD25は粒子群の積算重量分布曲線の25%
にある粒子径(μm)を表わす。) 嵩比重:JIS K−6721により測定した。 熱安定性:乾燥粉を120℃一定に保たれているギアオ
ーブンの中にいれて熱着色の状態の経時変化を目視評価
した。着色の状態を下記の3段階に分けて評価した。 ○ ほとんど着色しない。 △ 黄色に着色する。 × 茶色に焦げる。
【0029】〔実施例2、3〕ラテックス中に存在する
界面活性剤の種類と第1槽で凝析した重合体量を表1に
示すように変えた他は実施例1と同様にして粉粒状重合
体を得た。評価結果を表1に示す。
【0030】〔実施例4〕ラテックス中に存在する界面
活性剤の量と、第1槽のpH及び凝析した重合体量
(%)、第2槽のpHを表1に示すように変え、第3槽
でのアルカリ添加をせずpHを表1に示すように変えた
他は実施例1と同様にして粉粒状重合体を得た。評価結
果を表1に示す。
【0031】〔実施例5〕ラテックス中に存在する界面
活性剤の種類と量、第1槽のpH及び凝析した重合体量
(%)、第2槽のpHを表1に示すように変え、第3槽
でのアルカリ添加をせずpHを表1に示すように変えた
他は実施例1と同様にして粉粒状重合体を得た。評価結
果を表1に示す。
【0032】
【表1】
【0033】〔実施例6〕第4槽の熱処理温度及び熱処
理時間を表2に示すように変えた他は実施例5と同様に
して粉粒状重合体を得た。評価結果を表2に示す。
【0034】〔実施例7〕第4槽の熱処理温度を表2に
示すように変えた他は実施例5と同様にして粉粒状重合
体を得た。評価結果を表2に示す。
【0035】〔実施例8〕スチレン・ブタジエン弾性幹
重合体75重量部にスチレン12.5重量部、メチルメ
タクリレート11重量部、エチルアクリレート1.5重
量部を重合させグラフト共重合体ラテックス(固形分3
6重量%)を得た。得られたラテックスの平均粒径は
0.1μm、pHは8.0でありラテックス中に存在す
る界面活性剤の種類及び量は表2のとおりである。
【0036】上記ラテックスと表2に示す種類の酸を第
1槽のpH及び凝析した重合体量(%)が表2に示す値
になるように供給した。第2槽に表2に示す種類の酸を
pHが表2に示す値になるように供給した。第3槽で
は、表2に示す種類のアルカリをpHが表2に示す値に
なるように供給し、さらに、メチルメタクリレート85
重量部とブチルアクリレート15重量部を乳化重合して
得られた硬質非弾性重合体ラテックス(固形分25重量
%、平均粒径0.1μm)をグラフト共重合体100重
量部に対して2重量部(固形分換算)添加した。なお、
各槽の温度は表2に示す値になるように制御した。第4
槽から排出されたスラリーを水洗、脱水、乾燥して粉粒
状重合体を得た。評価結果を表2に示す。
【0037】〔実施例9〕ラテックス中に存在する界面
活性剤の種類と量、第1槽のpH及び凝析した重合体量
(%)、第2槽のpHを表2に示すように変え、第3槽
でのアルカリ添加をせずpHを表2に示すように変えた
他は実施例8と同様にして粉粒状重合体を得た。評価結
果を表2に示す。
【0038】
【表2】
【0039】〔比較例1〕第1槽のpH及び凝析した重
合体量(%)を表3に示すように変え、第1槽で凝析が
完結していたため第2槽に酸を供給しなかった他は実施
例1と同様にして粉粒状重合体を得た。評価結果を表3
に示す。
【0040】〔比較例2〕第4槽の熱処理温度を表3に
示すように変えた他は実施例1と同様にして粉粒状重合
体を得た。評価結果を表3に示す。
【0041】〔比較例3〕 第4槽の熱処理温度及び熱処理時間を表3に示すように
変えた他は実施例と同様にして粉粒状重合体を得た。
評価結果を表3に示す。
【0042】〔比較例4〕第3槽でアルカリ添加をせ
ず、pH調整をしない以外は実施例1と同様にして粉粒
状重合体を得た。評価結果を表3に示す。
【0043】
【表3】
【0044】
【発明の効果】本発明の方法によれば、特定量の界面活
性剤を含有するゴム含有グラフト共重合体ラテックスを
第1段目の凝析時の析出量を制御し、75℃以下で熱処
理を行うことによって、微粉が少なく、粒径分布がシャ
ープで嵩比重の高い粉粒状重合体を容易に得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される装置例である。
【符号の説明】
1、2、3、4 定量ポンプ 5 第1槽 6 第2槽 7 第3槽 8 第4槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−217224(JP,A) 特開 昭63−132903(JP,A) 特開 昭63−117006(JP,A) 特開 昭63−117005(JP,A) 特開 昭63−108014(JP,A) 特開 平6−240009(JP,A) 特開 平5−320221(JP,A) 特開 平5−140212(JP,A) 特開 平2−189308(JP,A) 特開 平4−258618(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 6/22 C08J 3/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性幹重合体に硬質重合体形成性単量体
    を乳化重合させて該弾性幹重合体を60重量%以上含有
    するグラフト共重合体ラテックスであり、該グラフト共
    重合体100重量部に対し硫酸エステル系及び/又はス
    ルホン酸系アニオン界面活性剤を合計で0.05〜0.
    5重量部含有する該ラテックス中の重合体を、酸を用い
    て下記式のpH範囲で40〜80重量%凝析させた後、
    さらに酸又は塩を添加して凝析を完結させ、凝析後のス
    ラリーを75℃以下で熱処理を行い、乾燥することを特
    徴とする粉粒状重合体の製造方法。 【数1】 (式中Xは共重合体100重量部に対する硫酸エステル
    系及びスルホン酸系アニオン界面活性剤の重量部数)
  2. 【請求項2】 凝析を完結させた後、粉体改質用の硬質
    非弾性重合体又は無機化合物を、グラフト共重合体10
    0重量部に対して0.01〜10重量部添加することを
    特徴とする請求項1記載の粉粒状重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 2段目の凝析に酸を用い、スラリーのp
    H2.0以上で凝析を完結させることを特徴とする請求
    項1記載の粉粒状重合体の製造方法。
JP04806193A 1993-02-16 1993-03-09 粉粒状重合体の製造方法 Expired - Lifetime JP3172616B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04806193A JP3172616B2 (ja) 1993-03-09 1993-03-09 粉粒状重合体の製造方法
EP94102237A EP0611788B1 (en) 1993-02-16 1994-02-14 Method for producing powdery and granular polymers
DE69424203T DE69424203T2 (de) 1993-02-16 1994-02-14 Verfahren zur Herstellung von pulver- und granulatförmigen Polymeren
AT94102237T ATE192466T1 (de) 1993-02-16 1994-02-14 Verfahren zur herstellung von pulver- und granulatförmigen polymeren
US08/197,282 US5514772A (en) 1993-02-16 1994-02-16 Method for producing powdery and granular polymers

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04806193A JP3172616B2 (ja) 1993-03-09 1993-03-09 粉粒状重合体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06256415A JPH06256415A (ja) 1994-09-13
JP3172616B2 true JP3172616B2 (ja) 2001-06-04

Family

ID=12792839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04806193A Expired - Lifetime JP3172616B2 (ja) 1993-02-16 1993-03-09 粉粒状重合体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3172616B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4173226B2 (ja) * 1998-09-10 2008-10-29 三菱レイヨン株式会社 グラフト共重合体粉体およびその製造方法
KR100837518B1 (ko) * 2005-10-13 2008-06-12 주식회사 엘지화학 고분자 라텍스 수지 분체의 제조방법
KR101042443B1 (ko) * 2008-01-17 2011-06-16 주식회사 엘지화학 열안정성이 우수한 열가소성 수지 분체의 제조방법
EP2415457A4 (en) 2009-04-03 2015-03-25 Shiseido Co Ltd SOLIDS POWDER COSMETICS AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
JP6616639B2 (ja) * 2015-09-25 2019-12-04 株式会社カネカ 凝固ラテックス粒子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06256415A (ja) 1994-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5514772A (en) Method for producing powdery and granular polymers
JP2515264B2 (ja) ラテックスの凝集方法、得られた凝集ラテックスおよび熱可塑性母材を改質して耐衝撃性をもたせるための該ラテックスの応用
JPH11166091A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物
US20070219294A1 (en) Method for manufacturing coagulated particles from latex prepared by emulsion polymerization
JP3172616B2 (ja) 粉粒状重合体の製造方法
KR101135749B1 (ko) 염화비닐수지의 충격보강제용 그라프트 공중합체, 및 이의제조방법
KR100301977B1 (ko) 개선된내블록킹성을갖는합성수지분말의제조방법
JPH02261813A (ja) グラフト共重合樹脂
KR20040043104A (ko) 내충격성이 우수한 열가소성 수지조성물
MXPA03011600A (es) Proceso para producir un polimero lineal en polvo que tiene propiedades en polvo mejoradas.
JP3163189B2 (ja) 粉粒状重合体の製造方法
JP3317734B2 (ja) 粉粒状重合体の製造方法
AU761313B2 (en) Impact modifier resin for vinyl chloride resins improved in powder characteristics
JP3163195B2 (ja) 粉粒状重合体の製造方法
US5521231A (en) Process for producing thermoplastic copolymer powder
WO2006038758A1 (en) Method for preparing rubber latex
JPH05140242A (ja) 未反応モノマーの回収を伴う安定化absポリマーの処理方法
JPH05320221A (ja) 粉粒状重合体の製造方法
JPH0343403A (ja) スチレンおよびメタクリル酸の懸濁重合
JPH05163359A (ja) 粉粒状重合体の製造方法
KR101366366B1 (ko) 수성 중합체 분산액의 응고 방법
JPH04258618A (ja) 熱可塑性樹脂粉末の製造方法
JPH07268017A (ja) 熱可塑性重合体粉末の製造方法
JPH05140212A (ja) 粉粒状重合体の製造方法
JPH07173217A (ja) 樹脂粉末の製法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080323

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090323

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090323

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100323

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100323

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110323

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120323

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120323

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130323

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term