JP3172362B2 - 半導体集積回路のレイアウト方法 - Google Patents

半導体集積回路のレイアウト方法

Info

Publication number
JP3172362B2
JP3172362B2 JP11068194A JP11068194A JP3172362B2 JP 3172362 B2 JP3172362 B2 JP 3172362B2 JP 11068194 A JP11068194 A JP 11068194A JP 11068194 A JP11068194 A JP 11068194A JP 3172362 B2 JP3172362 B2 JP 3172362B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
grid
spare
semiconductor elements
blocks
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11068194A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07226440A (ja
Inventor
田中  誠
睦 大西
裕子 光安
尚生 野村
Original Assignee
松下電子工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 松下電子工業株式会社 filed Critical 松下電子工業株式会社
Priority to JP11068194A priority Critical patent/JP3172362B2/ja
Publication of JPH07226440A publication Critical patent/JPH07226440A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3172362B2 publication Critical patent/JP3172362B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路のレイ
アウト方法の改良に関し、特に、電子計算機を用いて複
数の半導体素子又はブロックを接続する配線を自動的に
レイアウトする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の技術分野は、多
品種少量生産化が顕著であるため、その半導体集積回路
の開発製造期間の短縮が求められている。従って、半導
体集積回路において、複数の半導体素子を配置し且つ各
半導体素子間を配線する設計を行う際には、電子計算機
を用いて自動設計することが進められている。
【0003】以下、半導体集積回路の従来のレイアウト
方法について説明する。
【0004】図10は、従来の半導体集積回路の自動レ
イアウト結果の一部を示す。同図において、11〜16
は配線の仕方に応じて自動配置された複数個の半導体素
子である。21〜29は縦の配線格子、31〜38は横
の配線格子であって、これ等の配線格子の上方に2層の
配線層が形成され(図示せず)、前記縦の配線格子21
〜29上に例えば2層目(又は1層目)の配線層を用い
て配線し、横の配線格子31〜38上に1層目(又は2
層目)の配線層を用いて配線して、前記複数個の半導体
素子11〜14間の配線を2層配線で行う。前記第1層
目を通る配線と第2層目を通る配線との接続は、前記縦
の配線格子21〜29と横の配線格子31〜38との各
交点上で行われる。また、101は半導体素子11に接
続された配線ネット、102は半導体素子14に接続さ
れた配線ネット、103及び106は図示しない他の半
導体素子に接続される配線ネット、105は半導体素子
13と半導体素子16との間に接続された配線ネット、
104は半導体素子12と半導体素子13との接続を必
要とする配線である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電子計算機を用いた自動レイアウト方法では、次の
欠点がある。前記図10を用いて説明すると、半導体素
子11〜14の周りには縦の配線格子23、24、25
上を各々通過する配線ネット101、103、102が
存在して、配線が集中しているために、これ等半導体素
子間にはこれ以上配線を通すことができない状況となっ
ている。従って、更に2個の半導体素子12,13を同
図に破線で示す配線104で接続する必要があっても、
この配線104は配線不可能であり、この配線104は
未配線となる。
【0006】このように未配線が発生した場合、従来で
は、複数の半導体素子の配置及びその半導体素子間の配
線を共にやり直したり、又は半導体素子間の配線のみを
やり直しするが、その何れの場合であっても最初からや
り直すため、その配置及び配線のやり直しに多くの時間
を要する。しかも、最初からやり直しても、必ずしも未
配線を生じずに配線を完了するとの保証はなく、未配線
が生じる限り、前記配置及び配線の最初からのやり直し
を繰返す必要がある。
【0007】そこで、例えば、予め、未配線が生じない
ように半導体素子間の配線領域を一律に広げておいて、
未配線部分となると予測される配線領域をも確保する方
法が考えられるが、配線領域の広さが常に適切であると
は限らず、配線領域が必要以上に拡大されて空き空間が
生じる結果も招いて、チップサイズが必要以上に大きく
なってしまう欠点が生じることがある。
【0008】特に、半導体集積回路の開発期間や製造期
間を短縮するために、半導体基板上にトランジスタ、容
量、抵抗等の素子形成工程までを予め準備して、その後
に必要な半導体素子間の配線のみを行なって半導体集積
回路を完成する,いわゆるマスタースライス方式が採用
されているが、この方式で未配線が生じた場合には、そ
の未配線が生じた半導体集積回路よりも搭載されている
素子又は基本セル素子の数が多くてより設計自由度の大
きなマスタースライス方式半導体集積回路に変更し、そ
の変更した半導体集積回路に対して配線をやり直して未
配線をなくすことが行われる。しかし、この場合であっ
ても、素子又は基本セル素子の数の多いマスタースライ
ス方式半導体集積回路に変更する分、チップサイズが拡
大する欠点が生じる不具合がある。
【0009】本発明は上記問題点を解決すべくなされた
ものであり、その目的は、未配線が生じた場合に全ての
配線を最初からはやり直さず、未配線周りのみの配線で
配線を完了できて、配線のやり直し時間を短縮すると共
に、未配線を無くすための配線領域の拡大に伴うチップ
サイズの大型化を最小限度に抑えた半導体集積回路のレ
イアウト方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の解決方法では、配線の結果、何れかの半導
体素子間に未配線が生じた場合には、その未配線が生じ
た半導体素子間に新たに配線補助格子を設定して、この
配線補助格子を用いて配線を行う構成とする。
【0011】また、本発明の他の解決方法は、配線に先
立ち、予め、複数の縦の配線格子間及び複数の横の配線
格子間に各々配線予備格子を設定しておき、当初の配線
では前記配線予備格子を用いた配線を禁止し、未配線が
生じた場合に初めて配線予備格子を用いて配線を行う構
成とする。
【0012】すなわち、請求項1記載の発明では、半導
体基板上に形成された複数個の半導体素子の間に、一の
方向に延びる第1の配線格子と、前記一の方向と垂直な
方向に延びる第2の配線格子とを設け、第1層の配線層
に前記第1の配線格子上を走る配線を、前記第1層とは
異なる第2層の配線層に前記第2の配線格子上を走る配
線を各々形成する2層配線により、前記複数個の半導体
素子間の配線を行う半導体集積回路のレイアウト方法で
あって、前記第1の配線格子及び第2の配線格子を用い
た2層配線により前記複数個の半導体素子の間を自動配
線する自動配線工程を行った後、前記自動配線工程での
自動配線の結果、半導体素子間に未配線が生じているか
否かを判定する判定工程を行い、その後、前記判定工程
により一部の半導体素子間に未配線が生じていると判定
された場合に、前記未配線が存在した一部の半導体素子
間に位置する前記第1の配線格子間及び第2の配線格子
間に各々第1の配線補助格子又は第2の配線補助格子を
設定し、この設定した配線補助格子の分、複数個の半導
体素子及び前記自動配線工程により行われた配線の集合
を平行移動する補助格子設定工程を行い、次いで、前記
補助格子設定工程により設定した第1の配線補助格子又
は第2の配線補助格子並びに未使用の第1の配線格子及
び第2の配線格子を用いて、前記未配線の半導体素子間
のみを配線する未配線の半導体素子間の配線工程を行う
ことを特徴とする。
【0013】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の発明において、自動配線工程に先立って、複
数個の半導体素子を自動配置する素子配置工程が行われ
ることを特徴とする。
【0014】更に、請求項3記載の発明では、前記請求
項1記載の発明において、自動配線工程は、自動配線と
同時に複数個の半導体素子をも配置する工程であること
を特徴とする。
【0015】加えて、請求項4記載の発明では、前記請
求項1、請求項2又は請求項3記載の発明において、未
配線の半導体素子間の配線工程を行った後、判定工程に
戻り、一部の半導体素子間に未配線が未だ生じていると
判定される限り、補助格子設定工程と未配線の半導体素
子間の配線工程とを順次繰返すことを特徴とする。
【0016】更に加えて、請求項5記載の発明では、前
記請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の発
明において、補助格子設定工程は、全ての半導体素子の
相対的な配置を変更せずに、未配線の半導体素子間に配
線補助格子を設定する工程であることを特徴とする。
【0017】また、請求項6記載の発明では、半導体基
板上に形成された複数個の半導体素子の間に、一の方向
に延びる第1の配線格子と、前記一の方向と垂直な方向
に延びる第2の配線格子とを設け、第1層の配線層に前
記第1の配線格子上を走る配線を、前記第1層とは異な
る第2層の配線層に前記第2の配線格子上を走る配線を
各々形成する2層配線により、前記複数個の半導体素子
間の配線を行う半導体集積回路のレイアウト方法であっ
て、前記第1の配線格子の間に、配線の通過を禁止する
第1の配線予備格子を設定すると共に、前記第2の配線
格子の間に、配線の通過を禁止する第2の配線予備格子
を設定する予備格子設定工程を行い、その後、前記第1
の配線格子及び第2の配線格子を用いて、前記複数個の
半導体素子の間を自動配線する自動配線工程を行い、次
いで、前記自動配線工程での自動配線の結果、半導体素
子間に未配線が生じているか否かを判定する判定工程を
行い、その後、前記判定工程により一部の半導体素子間
に未配線が生じていると判定された場合に、前記第1の
配線予備格子及び第2の配線予備格子並びに未使用の第
1の配線格子及び第2の配線格子を用いて、前記未配線
の半導体素子間のみを配線する未配線の半導体素子間の
配線工程を行うことを特徴とする。
【0018】更に、請求項7記載の発明では、前記請求
項6記載の発明において、予備格子設定工程は、2個の
半導体素子間に存在する第1の配線格子及び第2の配線
格子の数に応じて第1の配線予備格子及び第2の配線予
備格子を設定することを特徴とする。
【0019】加えて、請求項8記載の発明では、前記請
求項7記載の発明において、予備格子設定工程は、2個
の半導体素子間に存在する第1の配線格子及び第2の配
線格子が設定複数本ある毎に第1の配線予備格子及び第
2の配線予備格子を各々1本設定することを特徴とす
る。
【0020】更に加えて、請求項9記載の発明では、前
記請求項6記載の発明において、予備格子設定工程は、
2個の半導体素子間の配線の集中度を予測して、第1の
配線予備格子及び第2の配線予備格子を設定することを
特徴とする。
【0021】また、請求項10記載の発明では、前記請
求項6記載の発明において、第1の配線予備格子及び第
2の配線予備格子には、各々、配線の通過禁止を解除す
る優先順位が予め設定され、未配線の半導体素子間の配
線工程は、前記第1の配線予備格子及び第2の配線予備
格子に設定された優先順位に従って順次、前記第1の配
線予備格子及び第2の配線予備格子の配線通過禁止の解
除を行いながら未配線の半導体素子間の配線を行うこと
を特徴とする。
【0022】更に、請求項11記載の発明では、前記請
求項10記載の発明において、第1の配線予備格子及び
第2の配線予備格子に各々設定される配線の通過禁止を
解除する優先順位は、半導体素子に近い側の第1の配線
予備格子及び第2の配線予備格子から先に配線の通過禁
止を解除する順位であることを特徴とする。
【0023】加えて、請求項12記載の発明では、前記
請求項10又は請求項11記載の発明において、未配線
の半導体素子間の配線工程は、最初に配線の通過禁止を
解除する順位にある第1の配線予備格子又は第2の配線
予備格子の配線の通過禁止を解除して、未配線の半導体
素子間の配線を行い、その配線の結果、半導体素子間に
未配線が未だ生じていると判定されたとき、次に配線の
通過禁止を解除する順位にある第1の配線予備格子又は
第2の配線予備格子の配線の通過禁止を解除して、未配
線の半導体素子間の配線を行うことを繰返して、半導体
素子間の配線を完了させることを特徴とする。
【0024】
【作用】以上の構成により、請求項1〜請求項5記載の
発明では、自動配線の結果、何れかの半導体素子間に未
配線が生じた場合には、その未配線が生じた半導体素子
間に配線補助格子が設定されると共に、その設定した補
助格子の分、他の半導体素子及び既配線の集合が平行
動される工程が行われる。この工程は、具体的には、第
1の配線格子及び第2の配線格子と共に、全ての半導体
素子間のうち所定の1つの半導体素子間のみに配線補助
格子を設定し、その配線補助格子の位置が相互に異なる
複数個の半導体チップの中から、前記未配線が生じた半
導体素子間に配線補助格子を予め設定した半導体チップ
を選択することにより行われる。
【0025】従って、自動配線工程により既に終了した
半導体素子の配置及び半導体素子間の配線を変更するこ
となく、未配線の半導体素子間に設けられた配線補助格
子、及び未使用の配線格子を用いることにより、未配線
の半導体素子間の配線を行うことができる。その結果、
配線を最初から全てやり直す従来の方法に比して、効率
的で確実なレイアウトを実現できる。しかも、設定する
配線補助格子は、未配線が生じた半導体素子間のみに配
置されるので、全ての半導体素子間に配線補助格子を配
置する場合に比して、チップサイズの大型化を最小限に
抑えることができる。
【0026】また、請求項6記載の発明では、予め、第
1の配線格子及び第2の配線格子の間に各々第1の配線
予備格子及び第2の配線予備格子が設定されているの
で、前記第1及び第2の各配線予備格子を用いない自動
配線によって何れかの半導体素子間に未配線が生じた場
合であっても、その未配線が生じた半導体素子間を前記
第1及び第2の各配線予備格子を用いて配線することが
できるので、既に自動配線により終了した既配線を変更
することなく配線を完了することができ、効率的でレイ
アウト時間を従来に比して効果的に短縮できる自動配線
を実現できる。
【0027】特に、請求項7及び請求項8記載の発明で
は、未配線を生じることなく、配線予備格子の数を少な
く制限できるので、チップサイズの大型化を小さく抑え
ることができる。
【0028】また、請求項9記載の発明では、第1及び
第2の配線予備格子は、2個の半導体素子間の配線の集
中度を予測して設定されるので、未配線が生じ難い半導
体素子間には配線予備格子は設定されず、チップサイズ
の大型化を小さく抑えることができる。
【0029】更に、請求項10〜請求項12記載の発明
では、第1及び第2の配線予備格子の配線通過の禁止を
解除する優先順位,即ちこれ等の配線予備格子を用いる
順位が予め設定されているので、未配線部分の配線を要
領良く配線できて、配線を確実に完了させることができ
る。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0031】(第1の実施例)図1(c)は本発明の第
1の実施例における半導体集積回路のレイアウト結果を
示すものである。
【0032】同図(c)において、11〜16は自動配
置された複数個の半導体素子である。21〜29は第1
(縦)の配線格子、31〜38は第2(横)の配線格
子、41は本発明の特徴としての第1(縦)の配線補助
格子である。前記各配線格子21〜29、31〜38の
幅(間隔)は、隣り合う配線格子上を同一高さ位置で配
線が通過した場合に互いに配線同士の電気的な干渉がな
いような離隔を満すように決定される。例えば、図2に
示すように、第1(縦)の配線格子を通る配線の幅を
a、その幅aの配線間離隔をd、第2(横)の配線格子
を通る配線の幅をb、その幅bの配線間離隔をc、第1
(縦)の配線格子の間隔をe、第2(横)の配線格子の
間隔をfとすると、これ等の関係は、 a:b:c:d:e:f=5:3:2:3:8:5 に設定される。尚、第1(縦)の配線補助格子又は第2
(横)の配線補助格子を設定する際には、その第1
(縦)の配線補助格子と第1(縦)の配線格子との離隔
は、前記第1(縦)の配線格子の間隔e、第2(横)の
配線補助格子と第2(横)の配線格子との離隔は、前記
第2(横)の配線格子の間隔fと同一値である。
【0033】図1(c)の第2(横)の配線格子33の
位置で半導体基板を切断した同図(d)の拡大断面図に
示すように、半導体基板50の上方には、右上りハッチ
ングで示す第2層目の配線層51と、その第2層目の配
線層51の下方に配置された左上りハッチングで示す第
1層目の配線層52とが設けられ、前記第2層目の配線
層51を用いて第1(縦)の配線格子21〜29上を通
過する配線を行い、第1層目の配線層52を用いて第2
(横)の配線格子31〜38上を通過する配線を行う。
前記両配線層51、52は共にアルミニウムで形成され
るが、配線層51と配線層52とは異なる配線層の形成
工程で作り込まれるので、配線層51用の配線情報と配
線層52用の配線情報とは、電子計算機内の異なる階層
に収納される。
【0034】ここで、前記半導体集積回路の製造工程を
図1(d)を用いて簡単に説明する。同図において、先
ず、例えばN型不純物を含んだ半導体基板50の主面に
P型不純物を選択的に拡散して、トランジスタ、ダイオ
ード又は抵抗等の半導体素子を形成するための拡散領域
12a、14a、16aを形成する。次に、半導体基板
50の主面上の全面に絶縁膜60aを形成して、半導体
基板50と配線層52との電気的な絶縁を図る。その
後、上記上記絶縁膜60aのうち、拡散領域12a、1
4a、16aに対応した箇所を開口する開口工程を施し
た後、アルミニウムを全面に被着し、最終的に得られる
配線ネット104b、102b、105bの各データに
基いて写真食刻が施されて、配線層52をパターンニン
グする。
【0035】その後、他の絶縁膜60bを全面に形成し
て、配線層51と配線層52との電気的な絶縁を図る。
そして、この絶縁膜60bのうち、第1層目の配線層5
2と第2層目の配線層51との接続箇所に対応する部分
を開口して、スルーホールを形成する。その後、アルミ
ニウムを全面に被着した後、最終的に得られる配線ネッ
ト101、103、104a、102a、105aの各
データに基いて写真食刻が施されて、配線層51をパタ
ーンニングし、次いで表面を保護膜61で表面保護を施
す。
【0036】ここに、前記不純物の拡散工程、絶縁膜の
開口工程、第1の配線層52のパターンニング工程、ス
ルーホールの形成工程、第2の配線層51のパターンニ
ング工程は、全て異なる工程であるので、それ等に対応
する各データは電子計算機内の各階層別に蓄積される。
但し、拡散領域12a、14a、16aと、それに対応
した絶縁膜の開口用データと、第1層目の配線層52の
上記拡散領域12a、14a、16aの上方に対応する
部分により形成される素子電極12、14、16とは各
々の半導体素子別に必要とされるので、各半導体素子毎
に必要な階層データを組合せた集合体にセルの名前を付
与し、第1(縦)の各配線格子21〜29と第2(横)
の各配線格子31〜38とに対応した座標値に所定のセ
ルの名前を指定して、作図する。また、第1層目の配線
層52と第2層目の配線層51との接続は、スルーホー
ル用のデータにそれ用のセルの名前を付与し、前記第1
(縦)の各配線格子21〜29と第2(横)の各配線格
子との各交点に対応した所定位置にスルーホール用のセ
ルの名前を指定する。
【0037】また、同図(b)において、101は半導
体素子11に接続された配線ネット、102は半導体素
子14に接続された配線ネット、103は図示しない他
の半導体素子に接続される配線ネット、104は半導体
素子12と半導体素子13とを接続する配線ネット、1
05a,105bは半導体素子13と半導体素子16と
を接続する配線ネット、106は図示しない他の半導体
素子に接続される配線ネット、107は半導体素子15
に接続された配線ネットである。
【0038】次に、図1(c)に示す半導体集積回路の
レイアウト方法を図3の処理フローを用いて説明する。
【0039】先ず、ステップ201において、半導体集
積回路上に設定された第1(縦)の配線格子21〜2
9、及び第2(横)の配線格子31〜38を用いて半導
体素子11〜16の配置、及び各半導体素子11〜16
間に前記第2層の配線層51及び第1層の配線層52を
用いた2層配線の自動レイアウトを行う。その結果、例
えば、同図(a)に示すように6本の配線ネット10
1、102、103、105、106、107が自動配
線される。
【0040】その後、ステップ202では、前記ステッ
プ201の自動レイアウトの結果を回路図の結線情報と
照合して、未配線があるか否かを判定する。この判定で
は、半導体素子12と半導体素子13とを接続する配線
ネット104が未配線であると判定されたとする。
【0041】次いで、ステップ203においては、前記
ステップ202で未配線があったので、未配線の半導体
素子12、13間の第1の配線格子24、25の間に、
同図(b)に示すように、1本の第1(縦)の配線補助
格子41を設定すると共に、この設定した配線補助格子
41の分、全ての半導体素子11〜16及び前記自動配
線により行われた全ての配線ネット101,103と、
102,105〜107との集合を左右方向に平行移動
させる。従って、配線補助格子41を挿入した結果、既
に配置決定された半導体素子11,12の集合と半導体
素子13〜16の集合の位置も平行移動によりずれる
が、各集合内の半導体素子の相対的な配置は変化しな
い。
【0042】前記ステップ203の工程は、具体的には
次の通り行われる。即ち、第1及び第2の各配線格子2
1〜29、31〜38と、任意の2つの配線格子の間に
配線補助格子が挿入設定され、その配線補助格子の挿入
位置が互いに異なる複数個の半導体チップが予め用意さ
れ、そのうち、未配線の半導体素子12、13間の第1
の配線格子24、25の間に前記第1(縦)の配線補助
格子41が挿入設定された半導体チップが選定されるこ
とで行われる。
【0043】尚、ここで、配線補助格子を半導体素子間
のどこに何本設定するかは任意であるが、未配線となっ
た他の半導体素子との配置関係等を考慮して行えば、配
線のやり直し回数の少ないより効率的な配線ができる。
【0044】その後、ステップ204では、前記ステッ
プ203で設定された配線補助格子41及び未使用の配
線格子を用いて、前記ステップ202で判定された未配
線の半導体素子12、13間の配線ネット104を配線
する。具体的には、同図(c)示すように第1(縦)の
配線補助格子41を通過する縦部分104aと、第2
(横)の配線格子33、36を通過する2つの横部分1
04b,104cとにより配線ネット104を構成す
る。
【0045】以上のステップを終了すれば、前記ステッ
プ202に戻り、再度未配線があるか否かを判定する。
本実施例では、未配線はなく、配線が完了する。尚、未
だ未配線が生じている場合には、続いて前記ステップ2
03により未配線の半導体素子間に配線補助格子を更に
追加設定し、ステップ204で再び未配線の半導体素子
間のみの配線を行うことにより、最終的に未配線のない
配線が出き上って、配線が完了する。
【0046】したがって、本実施例の半導体集積回路の
レイアウト方法では、複数個の半導体素子11〜16の
周りに配線が集中して、配線ネット104の未配線が生
じた場合であっても、既に自動配線により配線された配
線ネット101〜103、105〜107については変
更せず、追加設定した配線補助格子41と他の未使用の
配線格子を用いて前記未配線の半導体素子12,13間
に配線ネット104を配線するので、レイアウトを最初
から全てやり直す従来の場合に比して、未配線のやり直
し時間を短縮させることができると共に、配線領域を一
律に広げる必要がなく、チップサイズの大型化を最小限
に抑えることができる。
【0047】(第2の実施例)以下、本発明の第2の実
施例について図面を参照しながら説明する。
【0048】図4(a),(b)は本発明の第2の実施
例におけるマスタースライス方式の半導体集積回路のレ
イアウト結果を示す。尚、マスタースライス方式の半導
体集積回路の素子又は基本セル素子のレイアウト及びそ
の素子間の配線については、説明を簡易にするため、前
記第1の実施例の図1(c)と同一とし、その構成の同
一部分に同一符号を付してその説明を省略し、構成の異
なる部分のみについて説明する。
【0049】同図(a),(b)において、81は素子
又は基本セル素子(以下単に素子という)11,12
と、他の素子13,14との間を通る第1(縦)の配線
格子21〜29の中から、一定の規則性に基いて設定し
た第1(縦)の配線予備格子である。前記一定の規則性
とは、素子間に存在する配線格子の数(素子が配置され
た配線格子を含む)に応じて設定され、例えば、素子1
1と素子13(又は素子12と素子14)間では第1
(縦)の配線格子23〜26の合計4本当に1本の割合
で設定される。
【0050】前記配線予備格子81は、最初の自動配線
においては配線の通過が禁止されているものである。
【0051】また、素子11、12は第1(縦)の配線
格子23上に配置される。
【0052】次に、本実施例の配線予備格子を用いた半
導体集積回路のレイアウト方法を図5に示す処理フロー
に基いて説明する。
【0053】先ず、ステップ300において、マスター
スライス方式の半導体集積回路で第1(縦)の配線格子
21〜29及び第2(横)の配線格子31〜38に加え
て、前記配線予備格子81を設定した後、ステップ30
1において、前記配線格子21〜29、31〜38を用
いた自動配線を行う。この自動配線により、配線ネット
101〜103、105〜107が各々第1(縦)の配
線格子24、25、22、27及び第2(横)の配線格
子32、36に配置され、配線予備格子81への配線は
禁止される。尚、配線ネット103は、第1の実施例と
は異なり、素子11と素子13(及び素子12と素子1
4)間の離隔が短く、また配線予備格子81が配線の通
過を禁止されている関係上、素子11、12の図中左方
の配線格子22に形成されている。
【0054】その後、ステップ302では、前記ステッ
プ301の自動配線の結果、未配線があるが否かを判定
する。その結果、素子12と素子13とを接続すべき配
線ネット104が図4(a)で一点鎖線で示すように未
配線であると判定されたとする。
【0055】続いて、ステップ303において、前記ス
テップ302で未配線があった場合に未使用の配線予備
格子81が存在するか否かを判断し、未使用の配線予備
格子81が存在する場合にはステップ304で、前記ス
テップ303で確認された配線予備格子81の配線通過
の禁止を解除して、通常の配線格子として用いることと
する。
【0056】そして、その後は、ステップ305で、前
記ステップ304で配線通過の禁止が解除された配線予
備格子81及び未使用の配線格子を用いて、前記ステッ
プ302で判定された未配線の素子12、13間のみに
ついて配線ネット104を配線する。その結果、未配線
であった配線ネット104が、図4(b)に示すように
配線予備格子81と、第2(横)の配線格子33、36
とを用いて構成されて配線される。
【0057】以上の処理後は、ステップ302に戻って
未配線があるか否かを再度判定する。本実施例では、未
配線がないので、終了するが、未だ未配線が生じている
場合には、更にステップ303以降に進んで未配線の素
子間のみの配線を繰返し行う。ただし、繰返し動作の結
果、ステップ303において、未使用の配線予備格子が
無いと判定した時は、配線予備格子を全て使用し、配線
格子を増設できないことを意味するので、その時点で繰
返し動作を停止する。
【0058】したがって、本実施例においては、配線予
備格子81を予め当初の自動配線で使用しない予備格子
としておき、図4(a)の素子11〜14の周りの配線
の集中に伴い素子12と素子13とを接続すべき配線ネ
ット104が未配線となった場合に初めて、この配線予
備格子81の通過禁止機能を解除して通常の配線格子に
変換し、その未配線の配線ネットを配線する。従って、
配線を最初から全てやり直したり、マスタースライス方
式の半導体集積回路を素子数の多い集積回路に変更して
配線をやり直さなくても、一度行った配線結果はそのま
ま利用して、未配線のみ配線することができるので、レ
イアウト時間を短縮することができる。また、配線予備
格子の設定により、多少チップサイズが従来よりも大き
くなるものの、配線予備格子の設定を次に述べる方法に
より制限すれば、チップサイズの増加を最小限に抑える
ことができる。
【0059】次に、配線予備格子81の数の設定の他の
方法を説明する。前記の方法は素子間の配線格子の数に
応じて設定したが、本方法は、予め配線の集中すること
が予測される特定の素子の近傍に設定する方法である。
【0060】本方法による配線の集中度を予測した配線
予備格子の設定方法を具体的に説明する。図6(a)
は、3端子(例えばコレクタ、ベース及びエミッタ)を
有する3個の素子(トランジスタ)111、112、1
13を横方向に隣り合せに配置した図を示す。図中、各
素子11〜113は素子セルの外形の枠を用いて示され
ている。1個の素子セル113の3つの端子(素子電
極)b、c、dが所定の1本の第1(縦)の配線格子2
8と所定の3本の第2(横)の配線格子33〜35との
交点に一致するように自動配置される。他の素子セル1
11、112も前記と同様に自動配置される。この場合
には、真中に位置する素子112の中間端子aにつき未
配線が生じる点を予測して、予め、同図(c)に示すよ
うに、2個の素子間(素子111、112では配線格子
22〜25間の領域、素子112、113では配線格子
25〜28間の領域)のうち、一方の領域について第1
(縦)の配線予備格子82及び第2(横)の配線予備格
子83を設定する。この設定方法によれば、同図(c)
に示すように真中に位置する素子112の中間端子aに
も配線を行うことが可能となり、未配線を解消できると
共に、同図(b)に示すように真中に位置する素子11
2の上下及び左右に合計4本の第1(縦)及び第2
(横)の各配線予備格子84〜87を設定する場合に比
して、チップサイズの拡大を最小限に抑えることができ
る。
【0061】 続いて、前記図5のステップ304に示
配線予備格子を配線格子に変換する工程の変形例を図
7を用いて説明する。
【0062】図7は、未配線が生じた場合に配線予備格
子の配線通過の禁止を解除するについて優先順序を設定
したものである。
【0063】すなわち、図7において、縦方向に配置さ
れた素子群11〜13と他の素子群14〜16との間に
3本の第1(縦)の配線予備格子88〜90が設定さ
れ、下方に配置された素子13、16の上方に第2
(横)の配線予備格子91が、上方に配置された素子1
1、14の上方に第2(横)の配線予備格子92が各々
設定されている場合に、配線ネット101〜106が配
線されて、2個の素子11、13間に一点鎖線で示す配
線ネット107の未配線が生じた場合には、素子に近い
側の配線予備格子88から順番に配線の通過禁止を解除
する。この解除された配線予備格子88を用いることに
より、前記素子11、13を接続する配線ネット107
の配線が可能になる。
【0064】前記素子に近い側の配線予備格子88の解
除による未配線の素子間の配線後は、前記図5におい
て、ステップ302に戻り、図7では未配線は生じてい
ないが、未だ未配線が残る場合にはステップ303〜3
05により次に素子に近い側の配線予備格子89につい
て配線の通過禁止を解除して、未配線の素子間の配線を
行う。
【0065】従って、前記のように配線予備格子につい
て配線禁止の解除に優先順位を設定する場合には、前記
未配線の生じた素子11、13間の配線ネット107を
その素子11、13に近い配線予備格子88を用いて配
線できるので、その配線ネット107の長さを短縮でき
ると共に、次の未配線の素子間の配線工程において残る
配線予備格子89を用いて配線ネットを簡単に配置する
ことが可能になる効果を有する。
【0066】尚、前記第2の実施例ではマスタースライ
ス方式の半導体集積回路のレイアウト方法を説明した
が、本発明は、その他、ビルディングブロック方式の半
導体集積回路のレイアウト方法についても同様に適用で
きるのは勿論である。このビルディングブロック方式の
半導体集積回路は、図8に示すように、多数のブロック
と呼ばれる基本回路A〜Jの内部を予めパターン設計し
ておき、これ等のブロックA〜Jをチップ上に配置し、
その間の領域(この領域をチャネルという)120を用
いて、前記ブロックが備える各々の電極(即ち、接続端
子)間に配線を行うものである。図8に示す通常のレイ
アウト方法では、配線ネット101〜105を自動配線
しても、2個のブロックB、I間の配線ネット104に
ついては、何度も配線方向が変化しているため、他の2
個のブロックE、H間の一点鎖線で示す配線ネット10
6が未配線となる。しかし、本発明では、図9に示すよ
うに、図8の例で5本の配線格子31〜35を用いたの
に対して4本の配線格子31〜34とし、配線格子を数
を少なく設定すると共に第2(横)の配線予備格子93
〜95を設定しておけば、少ない数の配線格子により配
線ネットの不必要な配線方向の転換が防止されて、配線
格子が有効に使用されると共に、未配線が発生すれば、
この時点で前記第2の実施例と同様に前記設定した配線
予備格子93〜95を優先順位に基いて順次使用して、
既配線を変更することなく未配線の素子間のみを配線で
きるので、レイアウト時間を短縮でき、また、最小限の
数の配線予備格子の設定により、チャネル120の幅を
最小限に抑えて、チップサイズの拡大を制限することが
できる。
【0067】また、前記第1の実施例及び第2の実施例
では、各々、第1の配線補助格子41及び第1の配線予
備格子81のみを設けたが、状況に応じて、この第1の
配線補助格子及び配線予備格子に代え、又はこれ等と共
に、第2の配線補助格子及び第2の配線予備格子を設け
てもよいのは勿論である。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜請求項
5記載の発明の半導体集積回路のレイアウト方法によれ
ば、自動レイアウトの結果、何れかの半導体素子間に未
配線が生じた場合にも、その未配線が生じた半導体素子
間への補助格子の挿入設定により、その未配線を確実に
削減して、最初から配線をやり直す場合に比して、レイ
アウト時間を大幅に短縮できるとともに、チップサイズ
の増加を最小限に抑えた効率的なレイアウトを行うこと
ができる。
【0069】また、請求項6記載の発明の半導体集積回
路のレイアウト方法によれば、予め配線通過を禁止した
配線補助格子を設定しておき、その後の自動レイアウト
の結果、何れかの半導体素子間に未配線が生じた場合
に、その配線補助格子を用いてその未配線を配線可能と
したので、既配線をそのまま利用しつつ配線を完了で
き、従来のように未配線が生じた際に最初から全て配線
をやり直す場合に比して、効率的なレイアウトが可能と
なり、レイアウト時間を大幅に短縮できる。
【0070】特に、請求項7〜請求項9記載の発明の半
導体集積回路のレイアウト方法によれば、配線補助格子
を未配線を残さずに最小限度設定できるので、チップサ
イズの増加を最小限に抑えた効率的なレイアウトを行う
ことができる。
【0071】また、請求項10〜請求項12記載の発明
の半導体集積回路のレイアウト方法によれば、配線予備
格子に配線通過の禁止を解除する優先順位を設定したの
で、複数の未配線を順次効率良く配線することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における半導体集積回路
のレイアウト結果を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例における配線格子の離隔
の説明図である。
【図3】本発明の第1の実施例のレイアウト方法の処理
フローを示す図である。
【図4】本発明の第2の実施例における半導体集積回路
のレイアウト結果を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施例のレイアウト方法の処理
フローを示す図である。
【図6】本発明の第2の実施例の配線予備格子の他の設
定方法を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例の配線予備格子について
の配線禁止の解除に優先順位を設定した場合の説明図で
ある。
【図8】ビルディングブロック方式の半導体集積回路に
対して従来のレイアウト方法を用いて配線した結果を示
す図である。
【図9】ビルディングブロック方式の半導体集積回路に
対して本発明のレイアウト方法を用いて配線した結果を
示す図である。
【図10】従来の半導体集積回路のレイアウト結果を示
す図である。
【符号の説明】
11〜16 基本素子又は基本セル
素子 21〜29 第1(縦)の配線格子 31〜38 第2(横)の配線格子 41 配線補助格子 101〜107 配線ネット 81〜83、88〜95 配線予備格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野村 尚生 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工 業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−239672(JP,A) 特開 平3−163851(JP,A) 特開 平2−259883(JP,A) 特開 平2−148271(JP,A) 特開 平1−241145(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/82,27/118 G06F 17/50

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された複数個の半導
    体素子が各々有する電極、又は複数個の半導体素子を含
    んで成る複数個のブロックが各々有する電極の間に、一
    の方向に延びる第1の配線格子と、前記一の方向と垂直
    な方向に延びる第2の配線格子とを設け、第1層の配線
    層に前記第1の配線格子上を走る配線を、前記第1層と
    は異なる第2層の配線層に前記第2の配線格子上を走る
    配線を各々形成する2層配線により、前記複数個の半導
    体素子又はブロック間の配線を行う半導体集積回路のレ
    イアウト方法であって、 前記第1の配線格子及び第2の配線格子を用いた2層配
    線により、前記複数個の半導体素子又はブロックの間を
    自動配線する自動配線工程を行った後、 前記自動配線工程での自動配線の結果、半導体素子又は
    ブロック間に未配線が生じているか否かを判定する判定
    工程を行い、 その後、前記判定工程により一部の半導体素子又はブロ
    ック間に未配線が生じていると判定された場合に、前記
    未配線が生じた一部の半導体素子又はブロック間に位置
    する前記第1の配線格子間及び第2の配線格子間に各々
    第1の配線補助格子又は第2の配線補助格子を設定し、
    この設定した配線補助格子の分、複数個の半導体素子又
    はブロック及び前記自動配線工程により行われた配線
    集合を平行移動する補助格子設定工程を行い、 次いで、前記補助格子設定工程により設定した第1の配
    線補助格子又は第2の配線補助格子並びに未使用の第1
    の配線格子及び第2の配線格子を用いて、前記未配線の
    半導体素子又はブロック間のみを配線する未配線の半導
    体素子又はブロック間の配線工程を行うことを特徴とす
    る半導体集積回路のレイアウト方法。
  2. 【請求項2】 自動配線工程に先立って、複数個の半導
    体素子又はブロックを自動配置する素子配置工程が行わ
    れることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路の
    レイアウト方法。
  3. 【請求項3】 自動配線工程は、自動配線と同時に複数
    個の半導体素子又はブロックをも配置する工程であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路のレイア
    ウト方法。
  4. 【請求項4】 未配線の半導体素子又はブロック間の配
    線工程を行った後、判定工程に戻り、一部の半導体素子
    又はブロック間に未配線が未だ生じていると判定される
    限り、補助格子設定工程と未配線の半導体素子又はブロ
    ック間の配線工程とを順次繰返すことを特徴とする請求
    項1、請求項2又は請求項3記載の半導体集積回路のレ
    イアウト方法。
  5. 【請求項5】 補助格子設定工程は、全ての半導体素子
    又はブロックの相対的な配置を変更せずに、未配線の半
    導体素子又はブロック間に配線補助格子を設定する工程
    であることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3
    又は請求項4記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  6. 【請求項6】 半導体基板上に形成された複数個の半導
    体素子が各々有する電極、又は複数個の半導体素子を含
    んで成る複数個のブロックが各々有する電極の間に、一
    の方向に延びる第1の配線格子と、前記一の方向と垂直
    な方向に延びる第2の配線格子とを設け、第1層の配線
    層に前記第1の配線格子上を走る配線を、前記第1層と
    は異なる第2層の配線層に前記第2の配線格子上を走る
    配線を各々形成する2層配線により、前記複数個の半導
    体素子又はブロック間の配線を行う半導体集積回路のレ
    イアウト方法であって、 前記第1の配線格子の間に、配線の通過を禁止する第1
    の配線予備格子を設定すると共に、前記第2の配線格子
    の間に、配線の通過を禁止する第2の配線予備格子を設
    定する予備格子設定工程を行い、 その後、前記第1の配線格子及び第2の配線格子を用い
    て、前記複数個の半導体素子又はブロックの間を自動配
    線する自動配線工程を行い、 次いで、前記自動配線工程での自動配線の結果、半導体
    素子又はブロック間に未配線が生じているか否かを判定
    する判定工程を行い、 その後、前記判定工程により一部の半導体素子又はブロ
    ック間に未配線が生じていると判定された場合に、前記
    第1の配線予備格子及び第2の配線予備格子並びに未使
    用の第1の配線格子及び第2の配線格子を用いて、前記
    未配線の半導体素子又はブロック間のみを配線する未配
    線の半導体素子又はブロック間の配線工程を行うことを
    特徴とする半導体集積回路のレイアウト方法。
  7. 【請求項7】 予備格子設定工程は、2個の半導体素子
    又はブロック間に存在する第1の配線格子及び第2の配
    線格子の数に応じて第1の配線予備格子及び第2の配線
    予備格子を設定することを特徴とする請求項6記載の半
    導体集積回路のレイアウト方法。
  8. 【請求項8】 予備格子設定工程は、2個の半導体素子
    又はブロック間に存在する第1の配線格子及び第2の配
    線格子が設定複数本ある毎に第1の配線予備格子及び第
    2の配線予備格子を各々1本設定することを特徴とする
    請求項7記載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  9. 【請求項9】 予備格子設定工程は、2個の半導体素子
    又はブロック間の配線の集中度を予測して、第1の配線
    予備格子及び第2の配線予備格子を設定することを特徴
    とする請求項6記載の半導体集積回路のレイアウト方
    法。
  10. 【請求項10】 第1の配線予備格子及び第2の配線予
    備格子には、各々、配線の通過禁止を解除する優先順位
    が予め設定され、未配線の半導体素子又はブロック間の
    配線工程は、前記第1の配線予備格子及び第2の配線予
    備格子に設定された優先順位に従って順次、前記第1の
    配線予備格子及び第2の配線予備格子の配線通過禁止の
    解除を行いながら未配線の半導体素子又はブロック間の
    配線を行うことを特徴とする請求項6記載の半導体集積
    回路のレイアウト方法。
  11. 【請求項11】 第1の配線予備格子及び第2の配線予
    備格子に各々設定される配線の通過禁止を解除する優先
    順位は、半導体素子又はブロックに近い側の第1の配線
    予備格子及び第2の配線予備格子から先に配線の通過禁
    止を解除する順位であることを特徴とする請求項10記
    載の半導体集積回路のレイアウト方法。
  12. 【請求項12】 未配線の半導体素子又はブロック間の
    配線工程は、最初に配線の通過禁止を解除する順位にあ
    る第1の配線予備格子又は第2の配線予備格子の配線の
    通過禁止を解除して、未配線の半導体素子又はブロック
    間の配線を行い、その配線の結果、半導体素子又はブロ
    ック間に未配線が未だ生じていると判定されたとき、次
    に配線の通過禁止を解除する順位にある第1の配線予備
    格子又は第2の配線予備格子の配線の通過禁止を解除し
    て、未配線の半導体素子又はブロック間の配線を行うこ
    とを繰返して、半導体素子又はブロック間の配線を完了
    させることを特徴とする請求項10又は請求項11記載
    の半導体集積回路のレイアウト方法。
JP11068194A 1993-06-21 1994-05-25 半導体集積回路のレイアウト方法 Expired - Fee Related JP3172362B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11068194A JP3172362B2 (ja) 1993-06-21 1994-05-25 半導体集積回路のレイアウト方法

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14891893 1993-06-21
JP5-148918 1993-09-08
JP22329893 1993-09-08
JP5-223298 1993-09-08
JP11068194A JP3172362B2 (ja) 1993-06-21 1994-05-25 半導体集積回路のレイアウト方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07226440A JPH07226440A (ja) 1995-08-22
JP3172362B2 true JP3172362B2 (ja) 2001-06-04

Family

ID=27311791

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11068194A Expired - Fee Related JP3172362B2 (ja) 1993-06-21 1994-05-25 半導体集積回路のレイアウト方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3172362B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6372818B1 (en) 1995-08-31 2002-04-16 Canon Kabushiki Kaisha Water-based ink for ink-jet, and ink-jet recording method and instruments using the same
US6790878B2 (en) 1998-04-01 2004-09-14 Canon Kabushiki Kaisha Ink, ink set, ink cartridge, recording unit, image recording process and image recording apparatus

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003001591A1 (fr) * 2001-06-25 2003-01-03 Hitachi, Ltd Circuit integre semiconducteur, procede et systeme de fabrication de ce dernier
JP2007042990A (ja) * 2005-08-05 2007-02-15 Nec Electronics Corp 半導体装置の設計方法、その設計プログラムおよびその設計装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6372818B1 (en) 1995-08-31 2002-04-16 Canon Kabushiki Kaisha Water-based ink for ink-jet, and ink-jet recording method and instruments using the same
US6790878B2 (en) 1998-04-01 2004-09-14 Canon Kabushiki Kaisha Ink, ink set, ink cartridge, recording unit, image recording process and image recording apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07226440A (ja) 1995-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4786836B2 (ja) 配線接続部設計方法及び半導体装置
JPH11297836A (ja) 半導体装置、半導体装置の設計方法、記録媒体および半導体装置の設計支援装置
JPH0529456A (ja) 半導体集積回路装置
EP0026233B1 (en) Semiconductor integrated circuit and wiring method therefor
JPH1041394A (ja) 半導体集積回路のレイアウト方法
EP0023818B1 (en) Semiconductor integrated circuit device including a master slice and method of making the same
EP0182222B1 (en) Semiconductor integrated circuit device constructed by polycell technique
JP3172362B2 (ja) 半導体集積回路のレイアウト方法
JP2001306641A (ja) 半導体集積回路の自動配置配線方法
US6430735B2 (en) Semiconductor integrated circuit having thereon on-chip capacitors
KR910007900B1 (ko) 반도체 집적회로장치
JP3289999B2 (ja) 半導体集積回路
US20010045572A1 (en) Semiconductor interated circuit and method of manufacturing the same
EP0414412A2 (en) Semiconductor integrated circuit device having wiring layers
JP3541782B2 (ja) 半導体集積回路の設計方法
JP2002299453A (ja) 半導体集積回路装置及びその配置方法
JP3578615B2 (ja) 半導体集積回路のレイアウト方法
JP2001189386A (ja) 半導体集積回路のレイアウト方法
JPS6247149A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JPH08123843A (ja) 自動配置配線方法
JPH09237840A (ja) Lsi装置及びその設計方法
JPH10340959A (ja) レイアウト方法
JP2002261162A (ja) 半導体集積回路装置、およびそのレイアウト設計方法
JP2919412B2 (ja) マクロセル及びそのレイアウト方法
JPH05190672A (ja) 半導体装置及びそのレイアウト方式

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010306

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees