JP3171830B2 - 建築構造部材の処理装置 - Google Patents
建築構造部材の処理装置Info
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Description
関し、特にCAD(computer aided design)装置で建
築構造の設計をするとともにLAN(Local Area Networ
k)等の通信網を使用してCAD装置のデータをCAM
(computer aided manufacturing)装置に出力する建築
構造部材の処理装置に関するものである。
組及び床組は設計した寸法、仕口等に基づいて工場で前
もって加工(プレカット)した建築構造部材によって組
み立てられている。このプレカット方式では既に加工済
みの建築構造部材を現地で組み立てるだけとなり、工期
が大幅に縮小されることとなる。建築構造部材をプレカ
ットする手順は次のようである。まず設計CAD装置に
よって基礎上に構築される柱や梁等の軸組、更に小屋
組、床組及び開口部等の諸データや材質データを入力
し、更に前もってCADプログラム内に用意された補助
データ(描画手法、色等)と併せてCADデータとして
保存する。そしてこのように保存されたCADデータか
ら各建築構造部材の形状データや材質データをプリント
アウトし、それら各データを新たにプレカットCAD装
置に入力し直す。また、加えてこの段階でプレカットC
AD装置には仕口や接合金具用のボルト穴、スリット等
の追加データも入力する。このうち形状データ、材質デ
ータ及び追加データがプレカットデータとされる。そし
て、プレカットCAD装置からこれらプレカットデータ
を通信回線を通じて工場内のプレカットCAM装置に出
力し、各建築構造部材の形状データに応じて実際の材料
の加工をさせる。
に従来ではCADデータのうち、材料の材質・寸法にか
かるデータを取り出してプリントアウトし、再びプレカ
ットCAD装置に入力し直さなければならず極めて面倒
であった。また、設計者が再検討したり設計に対する顧
客の要望を聞いたりした場合には一旦入力したCADデ
ータに手直しをしなければならない場合があった。この
場合にはその手直しがあったデータについてプレカット
CAD装置側についても別途修正しなくてはならずこれ
も面倒であった。更に、このように人力でプレカットC
AD装置にデータを入力するため入力ミスが生じる可能
性があり、極めて慎重にデータ入力をしなければならな
かった。また、設計者が再検討したり設計に対する顧客
の要望を聴いたりする状況とは建築構造部材の強度を計
算したり見積もりを出してみた段階でそれらのデータを
検討して生じることが多いのであるが、そのようなデー
タは別途計算せねばならず面倒であった。本発明は上記
課題を解決するためのものである。その目的は設計CA
D装置において作成したCADデータを用いて建築物の
構造設計から設計の再検討、更に建築構造部材の加工ま
で一元的に処理が可能な建築構造部材の処理装置を提供
することにある。
めに、請求項1の発明では、建築物の構造体を形成する
複数種類の建築構造部材についての少なくとも形状デー
タ及び相対位置データを入力する入力手段と、同入力手
段により入力された諸データとCADプログラム内の補
助データとに基づいて構築される仮想3次元モデルから
選択された建築構造部材について平面上に描画された2
次元線図を作成する2次元線図作成手段と、同2次元線
図作成手段により得られた2次元線図を表示画面に表示
させる表示手段と、同2次元線図作成手段により得られ
た前記仮想3次元モデルを構築するCADデータを記憶
する記憶手段と、同記憶手段から読み出されたCADデ
ータに基づいて建築構造部材の価格を見積もる見積手段
と、同記憶手段から読み出されたCADデータに基づい
て選択された建築構造部材の応力値に基づいて強度を算
出する強度算出手段とを有し、建築構造部材の強度表示
態様を小さい強度から大きな強度まで順に用意し、同複
数の強度表示態様の中から前記強度算出手段によって算
出された強度に対応する強度表示態様を前記表示手段に
より同建築構造部材自身に直接表示させるとともに、同
強度と強度表示態様の関係を設定変更可能とした第1の
ステーションと、同第1のステーションと通信回線を介
して接続され、前記記憶手段から読み出されたCADデ
ータに基づいて各建築構造部材を加工する加工手段とを
有する第2のステーションとを有するようにしたことを
要旨とする。
た形状データ及び相対位置データとCADプログラム内
の補助データとによって構築された仮想3次元モデルを
2次元線図として表示画面、例えばモニターに表示させ
る。一方、このように作成したCADデータを記憶手段
に記憶させる。そして、それらCADデータを記憶手段
から読み出し、そのCADデータに基づいて各建築構造
部材の強度を算出する。ここに形状データ及び相対位置
データは仮想3次元モデルを得るために必要であるが、
建築構造部材の素材や仕口、継手等のデータも入力する
ことも可能である。更に、構造とは直接関係ない屋根
材、壁材、床材、階段や窓や扉等の内装の仕様データも
入力することも可能である。見積もった結果はモニター
やプリンタ等の出力手段によって出力させる。その結
果、当初設定したデータを変更するかどうか判断し、変
更する場合には入力手段から改めて形状データ又は相対
位置データ表示等を入力する。このとき、建築構造部材
の強度表示態様を小さい強度から大きな強度まで順に用
意し、同複数の強度表示態様の中から前記強度算出手段
によって算出された強度に対応する強度表示態様を前記
表示手段に建築構造部材自体に直接表示させるようにす
る。さらに、この強度と強度表示態様の関係は設定変更
が可能とされる。これが第1のステーションでの作用で
ある。このようにして確定したCADデータ(プレカッ
トデータ)を通信回線を介して第2のステーションに出
力し、加工手段によって実際に各建築構造部材を加工す
るようにする。
明の構成に加え、前記強度と強度表示態様の関係の設定
変更は前記表示画面上で行うようにしたことを要旨とす
る。また、請求項3の発明では、請求項1又は2のいず
れかの発明の構成に加え、見積手段によって算出される
価格は各建築構造部材の実際の形状データから算出され
る価格とは異なる価格に設定するようにしたことを要旨
とする。これによって、見積もりのほうが実際の価格よ
りも高め或いは低めに設定できることとなる。例えば、
見積もり価格が実際の形状データに基づく価格よりも高
めであれば正式な支払いの際には少な目な請求額となり
客が金銭的な不満を主張するはなくなる。また、セール
時期で価格を一律に下げたい場合にはそのように設定す
ることも可能である。
〜3の発明では、第1のステーション側で設計した建築
構造部材についてのCADデータを第2のステーション
に転送して各建築構造部材を加工するようにしたため、
建築構造部材の加工のために改めてCADデータを入力
する必要がない。第1のステーション側で全体の構造や
建築構造部材の強度等も検討した上でCADデータを修
正できるため無駄がない。また、請求3の発明では、更
に実際の価格に対して見積もり価格が実際の形状データ
に基づく価格よりも高め或いは低めに設定できるため状
況に応じた価格設定が可能となった。
理装置(以下、処理装置とする)を具体化した実施形態
について図1〜図7に基づいて説明する。図1に示すよ
うに、処理装置はCPU(中央演算装置)11を有し、
同CPU11にはROM(リードオンリーメモリ)1
2、RAM(ランダムアクセスメモリ)13、磁気ディ
スク装置14、入力装置15、マウス16、表示装置1
7及びプリンタ18が接続されている。CPU11とこ
れら周辺機器によって第1のステーションAが構成され
ている。また、CPU11と通信回線20を介して第2
のステーションBとしてのCAM装置21が接続されて
いる。
するためのプログラム、データベースを整理統合して管
理するデータベース管理プログラム、通信ネットワーク
を制御するネットワーク処理プログラム、複数のプログ
ラムに共通して適用できる機能を管理するOA処理プロ
グラム(例えば、日本語入力機能や印刷機能等)等が予
め記憶されている。また、RAM13はCPU11の演
算に必要な各種情報を一時的に記憶する書き込み及び書
き替え可能な記憶部とされる。磁気ディスク装置14に
は建築構造部材の設計のためのCADプログラムと、設
計された建築構造部材のデータに基づいて価格の見積も
りをする見積プログラムと、建築構造部材の強度を算出
するための強度算出プログラムが記憶されている。ま
た、磁気ディスク装置14にはCADプログラムで作成
したCADデータが記憶されている。CPU11は見積
プログラムと強度算出プログラムの実行時にCADデー
タを磁気ディスク装置14からRAM13に転送する。
令を与えるとともに、データ入力を行う。入力装置15
は選択キー15aとテンキー15bと入力キー15cを
備えている。選択キー15aはCADプログラム、見積
プログラム及び強度算出プログラムから実行したい所望
のプログラムを選択したり所望の処理を選択したりす
る。テンキー15bは新たなデータの入力を行う。入力
キー15cは選択された処理を実行させたりデータ内容
の確定を行う。マウス16は入力装置15の補助装置と
され、表示装置17の表示画面に表示された指示ボック
ス上にマウスカーソルを移動させ、ボタンスイッチを入
力することで上記選択キー15a及び入力キー15cと
同様の機能を果たす。表示装置17はRAM13から読
み出されたCADプログラムのCADデータに基づいて
表示画面に仮想3次元モデル等のCAD図面を表示させ
る。また、見積プログラムにて作成した見積もり表を表
示させ、強度算出プログラムにて作成した強度分布図2
3を表示させる。プリンタ18は表示装置17の表示画
面に表示された仮想3次元モデルや見積もり表等を記録
用紙に印刷する。CAM装置21は材料を加工用のデー
タの基づいて加工するものであって、図示しないCAM
側CPUによって制御される。
Dプログラム上で行い、これをCADデータとして保存
する工程Iについて説明する。CPU11は磁気ディス
ク装置14からCADプログラムを読み出しRAM13
に転送する。入力装置15又はマウス16の操作によっ
て表示装置17の表示画面上でRAM13内のプログラ
ムを呼び出し、形状データ、相対位置データ、荷重デー
タ、更に継ぎ手、仕口、接続金具用のボルト穴やスリッ
ト等の接続加工データ等を入力する。更に本実施の形態
では、構造とは直接関係ないが後述する見積プログラム
において見積もり計算に使用するために屋根材、壁材、
床材、階段や窓や扉等の内装の仕様データ(種類、施工
面積、サイズ等)も入力する。更に、前もってCADプ
ログラム内に用意された補助データ(建築構造部材の材
質(樹種)、描画手法、色等)を選択してこれら各デー
タによって仮想3次元モデルを構築できるCADデータ
を得る。CPU11はCADデータを一旦RAM13に
記憶させた後、磁気ディスク装置14に記憶させる。
CADデータに基づいて見積もり表を作成する工程II
について説明する。CPU11は磁気ディスク装置14
から見積プログラムを読み出しRAM13に転送すると
ともに磁気ディスク装置14からCADデータのうち構
造に関する形状データと材質(樹種)データとを読み出
し同様にRAM13に転送する。また、構造とは直接関
係ない屋根材、壁材、床材、階段や窓や扉等の内装の仕
様データも同時に読み出し同様にRAM13に転送す
る。見積プログラムは図3に示すように、建築構造部材
の部材寸法値と見積もり計算用の数値とのとの関係が示
されたテーブルT1を備えており、同テーブルT1に基
づいて各建築構造部材の寸法が見積もり計算用の数値に
修正される。例えば、柱Bの実寸法が、長さ:巾:厚み
=6020:135:135(単位mm)である場合に
は修正長さは6100mmとされ、修正巾は140mm
とされ修正厚みは140mmとされる。また、屋根材、
壁材、床材、階段や窓や扉等の内装の仕様データは工程
Iで選択された規格が統一された規格品に基づいて選択
されるため、屋根材、壁材、床材についてはその選択さ
れた規格品と施工面積に応じて価格が決定される。階段
や窓や扉等についてはその選択された規格品とサイズに
応じて価格が決定される。
げる。本実施の形態では材質(樹種)に応じて1立方m
単位の単価が設定されており、見積もり表24において
は柱Bは実寸で表示されるが、実際には修正された数値
で体積が計算され価格が算出される。柱Bでは実体積は
1.09714立方m/本であるが上記のように修正さ
れるため修正体積は1.1956立方m/本となり実際
よりも高価格で表示される。尚、価格は各建築構造部材
毎に算出される外、属性(柱や梁といったグループ毎)
や総建築構造部材の価格も算出させることが可能であ
る。これら構造材の価格に加え、内装の仕様データから
構造材以外の主要な各部材の価格が算出され、更に小計
と合計が算出される。
してCADデータに基づいて強度分布図23を作成する
工程IIIについて説明する。CPU11は磁気ディス
ク装置14から強度算出プログラムを読み出しRAM1
3に転送する。CPU11は磁気ディスク装置14から
CADデータのうち、建築構造部材の形状データ、相対
位置データ及び荷重データを読み出しRAM13に転送
する。CPU11は形状データ及び相対位置データに基
づいて建築構造の仮想3次元モデルを構築する。本実施
の形態ではこのように得られた仮想3次元モデルを水平
に切断して得られた平断面図を2次元線図として表示装
置17の表示画面に表示する。建築構造として必須の建
築構造部材の属性を確認した上で更に床と壁については
荷重データを所望の値を入力する。もちろん、荷重デー
タは初期設定値のままで変更させなくともよい。次い
で、入力装置15又はマウス16の操作によって強度計
算を実行する。すなわち、強度計算に関与する柱25a
〜25m、梁26a〜26m及びすじかい27a〜27
fについてそれぞれ応力値を算出し、図5に示すように
表示装置17の表示画面に強度分布図23を表示させ
る。強度分布図23では応力値に応じた色で強度計算し
た各柱25a〜25m、梁26a〜26m及びすじかい
27a〜27fが表現される。
て表示される色が異なり、その色の違いで強度が表現さ
れる。本実施の形態では応力値に応じて6色の色が用意
され、青色が最も強度が大きく(応力値が小さい)次い
で水色、黄緑色、黄色、ピンク色の順に強度が小さくな
り赤色が最も強度が小さい(応力値が大きい)。色と応
力値の関係は設定変更が可能とされ、例えば初期値とし
て応力値0〜0.24を青色と設定したものを応力値0
〜0.49と変更することは可能である。この変更はマ
ウス16の操作によって図7の表上で行うことが可能で
ある。
は、各建築構造部材自体の曲げ応力(M)、せん断応力
(Q)、圧縮応力(N)、引張応力(T)、曲げ応力+
圧縮応力(M+N)、変形度(δ)と、各建築構造部材
のジョイント金具の曲げ応力(jM)、せん断応力(j
Q)、圧縮応力(jN)、引張応力(jT)、曲げ応力
+圧縮応力(jM+N)が挙げられる。応力値算出用の
荷重データとしては固定荷重(自重+人3人分180k
g:L)、固定荷重+積雪荷重(L+S)、固定荷重+
X方向地震力(L+±EX)、固定荷重+Y方向地震力
(L+±EY)、固定荷重+X方向風圧力(L+±W
X)、固定荷重+Y方向風圧力(L+±WY)、火災荷
重(fire)が挙げられる。強度計算の対象となる各
建築構造部材毎にこれらの全種類の応力と荷重を組み合
わせた応力値(全121種)が求められる。
ス16の操作によってこの強度分布図23を構成する建
築構造部材の属性が表示されるようになっている。本実
施の形態では例として梁28a(G4)の各種荷重デー
タに対する算出した応力値が示されている。また、本実
施の形態の強度分布図23では建築構造部材の色を決定
するパラメータとして初期設定値では荷重データ及び応
力値として各建築構造部材について最も値の悪いもの
(図上「最悪」という文字で示されている)を基準に色
表示をさせるようになっている。すなわち、ある建築構
造部材において1つでも数値の大きな応力値が算出され
れば他の応力値が小さくともその数値の大きな応力値に
対応する色でその部材が表示されることとなる。このパ
ラメータは「最悪」以外に個々の荷重データ、例えば固
定荷重+積雪荷重(L+S)に設定を変更することも可
能である。このようにして得られた強度分布図23は前
記プリンタ18によって印刷される。
作成したCADデータを利用して見積プログラムで見積
もり表24を作成し、強度算出プログラムで強度分布図
23を作成する。この見積もり表24と強度分布図23
は設計者や客が設計について判断する指標となり、例え
ば、強度分布図23からある建築構造部材の安全度があ
まり大きくないと判断した場合にはもう少し強度を大き
くするため寸法を変更するため再度CADプログラムか
らCADデータを書き換える。更に、書き換え後の価格
の変化を確認するために見積プログラムを再び読み出し
新たな見積もり表24をプリントアウトする。また、例
えば見積もり表24から土台にヒノキを使用したが、そ
のため高価格となるようであればランクを落としてヒバ
にするように再度CADプログラムからCADデータを
書き換える。そして書き換え後の価格の変化を確認する
ために見積プログラムを再び読み出し新たな見積もり表
24をプリントアウトする。
Dデータが確定すると、CADデータのうち、樹種デー
タと形状データ及び接続加工データを通信回線20を介
してCAM装置21に出力する。そして図2の工程VI
においてCAM装置21内の図示しないCPUはこれら
加工用データに基づいて材料木材を加工する。
より、次のような効果が奏されることとなる。 ・CADデータを直接CAM装置に転送できるので改め
てプレカット用のデータを入力する手間がいらずデータ
入力ミスも防止できる。そしてその結果、一旦設計を確
定すると直ちに材料木材を加工することが可能となり、
処理の迅速化に貢献する。 ・CADデータに基づいて簡単に見積もり表24や強度
分布図23を作成することができる。 ・見積もり表24や強度分布図23に基づいてCADデ
ータを修正でき、修正後のデータに基づいて再び見積も
り表24や強度分布図23を作成することが容易にで
き、例えば顧客がより安価な材料を使用することを求め
た場合に、新しい見積もりを作成することがその場で可
能となる。また、見積もり表24や強度分布図23に基
づいて構造設計が確定するとそのままCAM装置21に
データを転送することが可能であるため処理の迅速化に
貢献する。
を設ける等の設計変更を求めた場合には柱がなくなった
り逆に窓用のまぐさや上下枠が必要となり構造が変わる
こととなる。つまりCADデータを改変することとな
る。このように構造が変わった場合でも、その場でCA
Dデータに基づいて新らしい見積もり表24や強度分布
図23を直ちに作成することができ、顧客との設計につ
いての相談が非常にスムーズとなる。 ・見積もりにおいては裕度をもって価格が設定されるた
め顧客が後から実際に料金を請求された場合に見積もり
よりも多くてびっくりすることがない。 ・建築構造部材としての柱、梁及びすじかいが算出され
た応力値に応じた強度を示す色で彩色されて2次元線図
の強度分布図23に表されるため、従来のように応力値
のみが数値として表示される場合に比べて強度が建築構
造部材に色として直接視覚に訴えるため強度が分かりや
すい。また、強度の大小が色の違いとして一見して理解
できるため、建築構造部材における強度の違いが従来よ
り分かりやすくなる。
実施することも可能である。 ・上記実施の形態では見積プログラムによって構造に関
係のある形状データと材質(樹種)データとを読み出
し、更に構造とは直接関係ない屋根材、壁材、床材、階
段や窓や扉等の内装の仕様データも同時に読み出しこれ
らに基づいて見積もり計算をするようになっていた。こ
れら以外の基礎の料金や造りつけの家具、クローク等に
ついてもオプション的にデータ入力ができ見積もりを計
算することも可能である。 ・上記実施の形態ではCADプログラムにおいてすべて
のデータを入力するようになっていた。しかし、仮想3
次元モデルを構築するのに直接影響のないデータ、例え
ば内装の仕様データ等は見積プログラム実行時において
入力するようにしても構わない。 ・上記実施の形態では見積もり表24と強度分布図23
の両方を作成するようになっていたが、これはいずれか
一方だけでもよい。 ・見積もり表24は実際の建築構造部材の価格よりも高
めに設定されるようになっていたが、逆に低めに設定す
るようにしてもよい。また、実際の価格通りに作成して
もよい。 ・上記実施の形態では各種プログラムは磁気ディスク装
置14からRAM13に転送するようにしていた。しか
し、これをその他の外部記憶装置、例えばフレキシブル
ディスク、CD-ROMや光磁気ディスク等からデータ
を転送するようにしてもよい。また、LAN(Loca
l Area Network)、WAN(Wide
Area Network)或いはインターネットのよ
うなデータ通信によってデータを転送するようにしても
よい。 ・強度を表示する強度表示態様としては上記色以外のパ
ターンで行ってもよくまた使用する色の数は自由に設定
可能である。また、線種の違いや白〜黒への明度差の違
いで表示してもよく、部材と表示上重複するように強度
に応じたマークを配置するようにしてもよい。 ・上記実施の形態における荷重の種類と応力の種類は一
例に過ぎない。本実施の形態では最も普遍的な強度決定
条件として上記を求めたに過ぎず、更にその種類を加え
ても逆に減らしてもよい。 ・印刷するしないは自由である。従って、プリンタは必
須ではない。またデータを保存する場合には保存手段は
問わない。例えば、磁気ディスク装置、RAM、フレキ
シブルディスク、CD-ROMや光磁気ディスク等が例
として挙げられる。その他本発明はその趣旨を逸脱しな
い態様で変更して実施することは自由である。
ック図。
図。
明図。
を説明する表。
並びに表示手段の一部たるCPU、13…記憶手段たる
RAM、15…入力手段たる入力装置、16…入力手段
たるマウス、17…表示手段たる表示装置、21…加工
手段たるCAM装置。
Claims (3)
- 【請求項1】 建築物の構造体を形成する複数種類の建
築構造部材についての少なくとも形状データ及び相対位
置データを入力する入力手段と、 同入力手段により入力された諸データとCADプログラ
ム内の補助データとに基づいて構築される仮想3次元モ
デルから選択された建築構造部材について平面上に描画
された2次元線図を作成する2次元線図作成手段と、 同2次元線図作成手段により得られた2次元線図を表示
画面に表示させる表示手段と、 同2次元線図作成手段により得られた前記仮想3次元モ
デルを構築するCADデータを記憶する記憶手段と、 同記憶手段から読み出されたCADデータに基づいて建
築構造部材の価格を見積もる見積手段と、 同記憶手段から読み出されたCADデータに基づいて選
択された建築構造部材の応力値に基づいて強度を算出す
る強度算出手段とを有し、 建築構造部材の強度表示態様を小さい強度から大きな強
度まで順に用意し、同複数の強度表示態様の中から前記
強度算出手段によって算出された強度に対応する強度表
示態様を前記表示手段により同建築構造部材自身に直接
表示させるとともに、同強度と強度表示態様の関係を設
定変更可能とした第1のステーションと、 同第1のステーションと通信回線を介して接続され、前
記記憶手段から読み出されたCADデータに基づいて各
建築構造部材を加工する加工手段とを有する第2のステ
ーションとを有することを特徴とする建築構造部材の処
理装置。 - 【請求項2】 前記強度と強度表示態様の関係の設定変
更は前記表示画面上で行うことを特徴とする請求項1に
記載の建築構造部材の処理装置。 - 【請求項3】 見積手段によって算出される価格は各建
築構造部材の実際の形状データから算出される価格とは
異なる価格に設定するようにしたことを特徴とする請求
項1又は2に記載の建築構造部材の処理装置。
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EP (1) | EP1026606A4 (ja) |
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