JP2001357079A - 建築構造情報供給方法 - Google Patents

建築構造情報供給方法

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JP2001357079A
JP2001357079A JP2000180690A JP2000180690A JP2001357079A JP 2001357079 A JP2001357079 A JP 2001357079A JP 2000180690 A JP2000180690 A JP 2000180690A JP 2000180690 A JP2000180690 A JP 2000180690A JP 2001357079 A JP2001357079 A JP 2001357079A
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computer
building
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Ikuo Tagusari
郁男 田鎖
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NCN KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンピュータシステムによって種々の建築構造
情報を安全評価をするためにホストステーションからサ
ブステーションに強度データを出力する建築構造情報供
給方法をを提供すること。 【解決手段】 ホストコンピュータ10にて形状データ
及び相対位置データ(以下形状データ等という)と、C
ADプログラム内の補助データとに基づいて仮想的に3
次元モデルを構築し、同モデルから選択された建築構造
部材について平面上に描画された2次元線図をモニタ2
6に表示させる。一方、上記諸データより選択されたデ
ータに基づいて建築構造部材の強度を算出して同じくモ
ニタ26に表示させる。そして、第1のコンピュータ1
1に対して前記算出された建築構造部材の強度データを
出力し、第1のコンピュータ11側で強度データに基づ
いて建築構造の安全評価を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はネットワーク化され
たコンピュータシステムによって種々の建築物の構造情
報の供給を可能にした方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、阪神大震災において多くの木造建
築、特に一般住宅が倒壊した教訓から一般住宅を中心に
建築構造の強度判定が改めて見直されている。しかし、
実際には強度の判定方式は必ずしも十分整備されている
とはいえなかった。従来でも例えば住宅金融公庫が要求
する建築物の基準強度として柱や土台の寸法や仕口、耐
力壁の種類等によって強度を判定することは行われてい
た。しかし、これらはあくまでも住宅金融公庫の認定の
基準とするためのある程度の水準を決めているにすぎ
ず、安全基準を定めたものではない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】強度判定の見直しを図
るに際して留意すべき点は2点ある。すなわち、1点目
は何に基づいて強度判定するかであり、2点目は判定結
果に基づいてどのように安全評価をするかである。本発
明は上記課題を解決するためのものである。その目的は
コンピュータシステムによって種々の建築構造情報を安
全評価をするためにホストステーションからサブステー
ションに強度データを出力する建築構造情報供給方法を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明では、コンピュータネットワーク
によって建築構造の情報を供給する建築構造部材情報供
給方法において、ホストステーションにて建築物の構造
体を形成する複数種類の建築構造部材について入力され
た少なくとも形状データ等と、CADプログラム内の補
助データとに基づいて仮想的に3次元モデルを構築し、
同モデルから選択された建築構造部材について平面上に
描画された2次元線図を表示画面に表示させる一方、上
記諸データより選択されたデータに基づいて建築構造部
材の強度を算出して同表示画面に表示させ、第1のサブ
ステーションに対して前記算出された建築構造部材の強
度データを同ホストステーションから出力し、同強度デ
ータに基づいて建築構造の安全評価を促すようにしたこ
とを要旨とする。
【0005】このような構成では形状データ等とCAD
プログラム内の補助データとによって構築された仮想3
次元モデルを2次元線図として表示画面、例えばモニタ
ーに表示させる。一方、これら諸データに基づいて建築
構造部材の強度を算出して同表示画面に表示させる。こ
こに、諸データに基づくとは諸データをそのまま算出の
ベースとする場合と一旦諸データをベースとして他のデ
ータを構築した場合のその構築したデータをも含む概念
である。ここに形状データ等(形状データ及び相対位置
データ)は仮想3次元モデルを得るために必要である
が、建築構造部材の素材や仕口、継手等のデータも入力
することも可能である。更に、屋根材、壁材、床材、階
段や窓枠等の仕様データも含む概念である。建築構造の
安全評価は強度データを例えば第1のサブステーション
側のプリンタによって印字された帳票に基づいて行った
り、あるいは第1のサブステーション側の表示画面に表
示させて行う。強度データの表現手法としては数値とし
てみることも可能であるが、2次元線図として表された
建築構造部材であればより評価しやすくなる。
【0006】また、請求項2の発明では請求項1の発明
の構成に加え、前記ホストステーションは第2のサブス
テーションに対して前記諸データより選択されたデータ
に基づいて建築構造部材の加工を促すようにしたことを
要旨とする。これによって請求項1の作用に加え、ホス
トステーションは第2のサブステーションに対して建築
構造部材の加工を促す。ここに、加工を促すとは例えば
第2のサブステーションに送られたデータをそのまま接
続された加工装置に出力した加工を行うことが挙げられ
る。また、加工データをモニターに表示させたり帳票を
プリンタに印字させた後、そのデータを別途加工装置に
入力することも考えられる。
【0007】また、請求項3の発明では請求項1又は2
の発明の構成に加え、前記ホストステーションは第3の
サブステーションに対して前記諸データより選択された
データに基づいて建築構造周辺部材の設計を促すように
したことを要旨とする。これによって請求項1又は2の
作用に加え、ホストステーションは第3のサブステーシ
ョンに対して建築構造部材以外の設計を促す。ここに、
建築構造周辺部材の設計とは例えばサッシ窓、扉、欄
間、ふすま等の設計が挙げられる。設計は第3のサブス
テーションにおいて直接行うことも可能であり、第3の
サブステーションからデータを帳票として印刷等させこ
れに基づいて行ってもよい。
【0008】また、請求項4の発明では請求項1〜3の
いずれかの発明の構成に加え、前記形状データ等は前記
ホストステーションに対して第4のサブステーションか
ら入力されることを要旨とする。これによって請求項1
〜3のいずれかの作用に加え、形状データ等がコンピュ
ータネットワークを介してホストステーションに送信さ
れることとなる。また、請求項5の発明では、請求項1
〜4のいずれかの発明の構成に加え、前記ホストステー
ションに入力された施工管理データより選択されたデー
タを前記表示画面に表示させるとともに第5のサブステ
ーションに対して出力し、同選択データに基づいて建築
構造の出来高評価を促すようにしたことを要旨とする。
これによって請求項1〜4のいずれかの発明の作用に加
え、ホストステーションは表示画面に建築構造の出来高
評価を表示させるとともに、第5のサブステーションに
対して同出来高評価を促す。ここに、施工管理データと
は主として建築構造の途中の行程の状況を説明する情報
であって、数値的に入力されたり画像として取り込まれ
たりしたものをいう。建築構造の出来高評価とは建築の
進捗状況を知ることで例えば金融機関が融資額を変更し
たり、融資金利を変更したり、返済期間を変更したりす
ることが挙げられる。
【0009】
【発明の効果】 以上のように構成することで請求項1
に記載した発明では、形状データ等とCADプログラム
内の補助データとにより3次元モデルを構築し、同モデ
ルから選択された建築構造部材について平面上に2次元
線図を表示画面に表示させるとともに、ホストステーシ
ョンから第1のサブステーションに対して強度データが
送られそれに基づいて建築構造の安全評価を促すように
したため、ホストステーション側で建築構造部材の各種
平面図を建築構造部材の算出された強度とともに確認で
き、あわせてその確認した強度データと同じ内容で直ち
に第1のサブステーション側に安全評価を指示すること
ができ、速やかで正確な安全評価が可能となる。
【0010】請求項2の発明では請求項1に記載の発明
の効果に加え、コンピュータネットワークにより速やか
に第2のサブステーション側に建築構造部材の加工を促
すことができ、無駄のない加工作業が実現できる。請求
項3の発明では、請求項1又は2に記載の発明の効果に
加え、コンピュータネットワークにより速やかに第2の
サブステーション側に建築構造周辺部材の設計を促すこ
とができ、迅速に設計作業を行うことができる。請求項
4の発明では請求項1〜3のいずれかに記載の発明の効
果に加え、前記形状データ等をコンピュータネットワー
クを通じてホストステーションに出力できるため、形状
データ等の検討をホストステーションとは異なる場所に
て行うことができ諸処の時間の短縮が図られる。請求5
の発明では請求項1〜3のいずれかに記載の効果に加え
て、ホストステーション側で建築構造の出来高評価を確
認でき、あわせてその確認したデータと同じ内容で直ち
に第5のサブステーション側に建築構造の出来高評価を
促すことができ、速やかで正確な出来高評価が可能とな
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の建築構造情報供給
方法を具体化した実施形態について図面に基づいて説明
する。図1に示すように、ホストステーションとしての
ホストコンピュータ10をネットワークの中核として、
同ホストコンピュータ10に第1のサブステーションと
しての第1のサブコンピュータ11、第2のサブステー
ションとしての第2のサブコンピュータ12、第3のサ
ブステーションとしての第3のサブコンピュータ13、
第4のサブステーションとしての第4のサブコンピュー
タ14及び第5のサブステーションとしての第5のサブ
コンピュータ15が通信回線を通じて接続されている。
【0012】ホストコンピュータ10は制御部21を有
し、同制御部21には記憶装置22、磁気ディスク装置
23、入力装置24、モニター26、プリンタ27及び
スチールカメラ用アダプタ28が接続されている。制御
部21は各種プログラムや入力データに基づいて得られ
た建築構造部材に関するデータを通信回線を通じて各サ
ブコンピュータ11〜16に出力するとともに、各サブ
コンピュータ11〜15から出力される建築構造部材に
関するデータを受信する。記憶装置22にはホストコン
ピュータ10全体の動作を制御するためのプログラム、
データベースを整理統合して管理するデータベース管理
プログラム、通信ネットワークを制御するネットワーク
処理プログラム、複数のプログラムに共通して適用でき
る機能を管理するOA処理プログラム(例えば、日本語
入力機能や印刷機能等)等の基本プログラムが予め記憶
されている。更に制御部21における演算に必要な各種
情報を一時的に記憶する書き込み及び書き替え可能な領
域を備えている。磁気ディスク装置23には建築構造部
材の設計のためのCADプログラムと、建築構造部材の
強度を算出するための強度算出プログラムが記憶され
る。
【0013】入力装置24は制御部21に対して各種指
令を与えるとともに、データ入力を行う。入力装置24
は例えば選択キー、テンキー、マウス等で構成される。
モニター26は記憶装置22から読み出されたCADプ
ログラムのCADデータに基づいて表示画面に仮想3次
元モデル等のCAD図面を表示させる。また、強度算出
プログラムにて作成した強度分布図30を表示させる。
プリンタ27はモニター26の表示画面に表示された建
築構造部材の仮想3次元モデルや同仮想3次元モデルを
平面上に投影した2次元線図等を記録用紙に印刷する。
スチールカメラ用アダプタ28には図示しないスチール
カメラが接続される。スチールカメラによって建築途中
の状況がデジタル映像化されデジタル画像データとして
記憶装置22に記憶される。
【0014】第1のサブコンピュータ11は制御部31
を有し、同制御部31には記憶装置32、入力装置3
3、モニター34及びプリンタ35が接続されている。
制御部31はホストコンピュータ10から出力される建
築構造部材に関するデータを受信する。第1のサブコン
ピュータ11は評価機関の操作端末として使用される。
記憶装置32には上記基本プログラムに加えて建築構造
の安全評価プログラムが予め記憶されている。更に制御
部31における演算に必要な各種情報を一時的に記憶す
る書き込み及び書き替え可能な領域を備えている。入力
装置33、モニター34及びプリンタ35は上記説明に
準ずる。
【0015】第2のサブコンピュータ12は制御部37
を有し、同制御部37には記憶装置38、入力装置3
9、モニター40及び工作機械41が接続されている。
すなわち第2のサブコンピュータ12は周辺機器ととも
にCAM装置を構成している。制御部37はホストコン
ピュータ10から出力される後述する基礎CADデータ
のうちから建築構造部材に関するデータを受信する。記
憶装置38には上記基本プログラムに加えてCADデー
タに基づいて加工を指示するためのプログラムが予め記
憶されている。更に制御部37における演算に必要な各
種情報を一時的に記憶する書き込み及び書き替え可能な
領域を備えている。工作機械41は制御部37の制御下
において建築部材の加工を行う。入力装置39及びモニ
ター40は上記説明に準ずる。
【0016】第3のサブコンピュータ13は制御部43
を有し、同制御部43には記憶装置44、入力装置4
5、モニター46及びプリンタ47が接続されている。
制御部37はホストコンピュータ10から出力される後
述する基礎CADデータのうちから建築構造部材に関す
るデータと建築構造周辺部材に関するデータを受信す
る。第3のサブコンピュータ13は例えば建具等の納材
店の操作端末として使用される。記憶装置44には上記
基本プログラムに加えて後述する基礎CADデータのう
ちから建築構造部材及び建築構造周辺部材に関するデー
タに基づいて建築構造周辺部材の設計を指示するための
プログラムが予め記憶されている。更に制御部43にお
ける演算に必要な各種情報を一時的に記憶する書き込み
及び書き替え可能な領域を備えている。入力装置45、
モニター46及びプリンタ47は上記説明に準ずる。
【0017】第4のサブコンピュータ14は制御部49
を有し、同制御部49には記憶装置50、入力装置5
1、モニター52及びプリンタ53が接続されている。
制御部49はホストコンピュータ10に基礎CADデー
タを出力するとともに、ホストコンピュータ10から出
力される後述する見積もりデータ、見積もり表60のデ
ータ、強度算出データ及び強度分布図62のデータを受
信する。第4のサブコンピュータ14は例えば工務店の
操作端末として使用され、工務店はユーザーと話し合っ
た住宅モデルに応じた建築構造部材に関するデータを入
力してホストコンピュータ10に出力するとともに、ホ
ストコンピュータ10から出力された建築構造部材につ
いて算出された強度データを受信する。記憶装置50に
は上記基本プログラムに加えて磁気ディスク装置14に
は建築構造部材の設計のためのCADプログラムが予め
記憶されている。更に制御部49における演算に必要な
各種情報を一時的に記憶する書き込み及び書き替え可能
な領域を備えている。入力装置51、モニター52及び
プリンタ53は上記説明に準ずる。
【0018】第5のサブコンピュータ15は制御部55
を有し、同制御部55には記憶装置56、入力装置5
7、モニター58及びプリンタ59が接続されている。
制御部55はホストコンピュータ10から出力される建
築構造の出来高評価の基準となる建築途中のデジタル画
像データを受信する。第5のサブコンピュータ15は例
えば金融機関の操作端末として使用される。記憶装置5
6には上記基本プログラムに加えてデジタル画像データ
に基づいて建築構造の出来高評価を指示するためのプロ
グラムが予め記憶されている。更に制御部55における
演算に必要な各種情報を一時的に記憶する書き込み及び
書き替え可能な領域を備えている。入力装置57、モニ
ター58及びプリンタ59は上記説明に準ずる。
【0019】次にこのように構成されたコンピュータネ
ットワークによる建築構造情報供給方法の作用について
説明する。工務店側において建築物の構造設計をユーザ
ーと相談しながら進め第4のサブコンピュータ14によ
ってCADプログラムに基づいてモニター52上で具体
的な架構モデルを作成していく。このとき架構モデルを
作成するために入力した基礎CADデータは一旦記憶装
置50に保存させる。基礎CADデータの内容としては
例えば、個々の建築構造部材の形状データ、相対位置デ
ータ、荷重データ、更に継ぎ手、仕口、接続金具用のボ
ルト穴やスリット等の接続加工データ等が挙げられる。
また、屋根材、壁材、床材、階段や窓や扉等の仕様デー
タ(種類、施工面積、サイズ等)も入力し、更に前もっ
てCADプログラム内に用意された補助データ(建築構
造部材の材質(樹種)、描画手法、色等)から選択され
た選択データも入力する。これら各データによってモニ
ター52上に仮想3次元モデルを構築することが可能と
なる。
【0020】第4のサブコンピュータ14から入力装置
51を操作してこれら基礎CADデータをホストコンピ
ュータ10に転送する。ホストコンピュータ10側では
基礎CADデータを一旦記憶装置22に記憶させる。ホ
ストコンピュータ10においてまず制御部21は磁気デ
ィスク装置23から見積プログラムを読み出し基礎CA
Dデータに基づいて架構モデルの価格の見積もりをな
す。基礎CADデータのうち、各建築構造部材の寸法及
び材質が見積もり計算用の数値とされ、屋根材、壁材、
床材、階段や窓や扉等の内装の仕様データは統一された
規格品に基づいて選択されるため、屋根材、壁材、床材
についてはその選択された規格品と施工面積に応じて価
格が決定される。階段や窓や扉等についてはその選択さ
れた規格品とサイズに応じて価格が決定される。算出さ
れた見積もりデータに基づいて例えば図2に示すような
見積もり表60が作成されモニター26に表示されると
ともに、プリンタ27に帳票として印刷させる。また、
第4のサブコンピュータ14からの求めに応じて見積も
りデータ及び見積もり表60が第4のサブコンピュータ
14に出力される。第4のサブコンピュータ14側にお
いてもモニター52に見積もり表60を表示させるとと
もにプリンタ47から帳票として印刷させる。
【0021】また、ホストコンピュータ10では強度算
出プログラムを実行させて図3に示すような基礎CAD
データに基づく強度分布図61を作成する。ホストコン
ピュータ10において制御部21は磁気ディスク装置2
3から強度算出プログラムを読み出し基礎CADデータ
のうち、建築構造部材の形状データ、相対位置データ及
び荷重データを記憶装置22から取り出しこれらデータ
から建築構造の仮想3次元モデルを構築する。本実施の
形態ではこのように得られた仮想3次元モデルを水平に
切断して得られた平断面図を2次元線図としてモニター
26の表示画面に表示する。次いで、入力装置24の操
作によってこの表示された2次元線図に対して制御部2
1に強度計算を実行させる。すなわち、強度計算に関与
する柱、梁及びすじかいについてそれぞれ強度を算出し
強度算出データを得、同強度算出データに基づいて例え
ば図3に示すような強度分布図62を作成しモニター2
6の表示画面に表示させる。あるいはプリンタ27に帳
票として印刷させる。強度分布図62では強度に応じた
色で強度計算した各柱、梁及びすじかいが表現される。
【0022】図4に示すように、強度に応じて表示され
る色は異なり、その色の違いで強度が表現される。本実
施の形態では強度の指標となる応力値に応じて6色の色
が用意され、青色が最も強度が大きく(応力値が小さ
い)次いで水色、黄緑色、黄色、ピンク色の順に強度が
小さくなり赤色が最も強度が小さい(応力値が大き
い)。色と応力値の関係は設定変更が可能とされ、例え
ば初期値として応力値0〜0.24を青色と設定したも
のを応力値0〜0.49と変更することは可能である。
これは例えば入力装置24の操作によって行われる。こ
のようにして得られた強度算出データは第4のサブコン
ピュータ14からの求めに応じて第4のサブコンピュー
タ14に出力される。第4のサブコンピュータ14側に
おいてもモニター52に強度分布図62を表示させると
ともにプリンタ47から帳票として印刷させる。
【0023】このようにホストコンピュータ10が工務
店側で設計した架構モデルについて第4のサブコンピュ
ータ14に対して建築構造部材の強度及び見積もりをフ
ィードバックすることで、改めて工務店側は強度や値段
について再考する。そして、修正架構モデルの建築構造
部材に関する新たなデータを再びホストコンピュータ1
0に出力して再度強度及び見積もりの判定を要請する。
これを繰り返すことで納得のいく架構モデルを得ること
ができる。次いで、決定された架構モデルに基づいてホ
ストコンピュータ10から評価機関の第1のサブコンピ
ュータ11に対して強度算出データ及び強度分布図62
を出力する。第1のサブコンピュータ11は強度算出デ
ータ及び強度分布図62を第1のサブコンピュータ11
のモニター34に表示させ、あるいはプリンタ35から
帳票を印刷させる。評価機関はその内容を検討し独自に
安全性能について評価を下す。安全性能の評価データは
所定の形式でプリンタ35から印刷させるとともに、ホ
ストコンピュータ10に出力する。ホストコンピュータ
10側では基礎CADデータを一旦記憶装置22に記憶
させ、更に評価データを要求に応じて第4のサブコンピ
ュータ14(工務店側)に対して評価データを出力す
る。
【0024】一方、決定された架構モデルの基礎CAD
データから選択された建築構造部材に関するデータをホ
ストコンピュータ10からプレカット工場に設置された
第2のサブコンピュータ12に出力する。第2のサブコ
ンピュータ12の制御部37は同データに基づいて建築
構造部材の加工を指示するためのプログラムによって工
作機械41に加工させる。更に、決定された架構モデル
の基礎CADデータから選択された建築構造部材及び建
築構造周辺部材に関するデータをホストコンピュータ1
0から建具等の納材店に設置された第3のサブコンピュ
ータ13に出力する。第3のサブコンピュータ13の制
御部43は同データに基づいて建築構造周辺部材の設計
を指示するためのプログラムによって設計を行う。
【0025】また、建築工事が開始された後において、
建築現場にて図示しないスチールカメラによって工事途
中の撮影を行い、この撮影したデジタル画像データをホ
ストコンピュータ10においてスチールカメラ用アダプ
タ28を介して一旦記憶装置22に記憶させる。ホスト
コンピュータ10はこのデジタル画像データを所定の形
式で金融機関の操作端末としての第5のサブコンピュー
タ15に出力する。金融機関はモニター58あるいはプ
リンタ59から印刷されるデジタル画像に基づいて建築
構造の出来高評価を行う。
【0026】以上、本実施形態のように構成することに
より、次のような効果が奏されることとなる。 (1)ホストコンピュータ10側からのフィードバック
を受けて第4のサブコンピュータ14側で設計した架構
モデルが強度と価格の点で何度も検討することができ、
架構モデルが決定するとそれを受けて直ちに第1のサブ
コンピュータ11側に安全評価を指示することができる
ため、速やかに安全評価が可能となる。また、決定した
架構モデルを平面図として実際に印刷すると多くの図面
が必要となり、なおかつそれらを評価機関に送るとする
と図面が落丁したりするそれがあるところ、このように
データ化して直ちに評価機関送ることができるため、正
確な安全評価が可能となる。
【0027】(2)第4のサブコンピュータ14で入力
したデータをホストコンピュータ10に送りホストコン
ピュータ10にて強度を視覚にて確認できるとともに、
確認した内容をホストコンピュータ10から評価機関に
送ることができるため、よい評価を得られるか否かを工
務店だけでなくホストコンピュータ10サイドでも予測
ができることとなる。 (3)工事途中にその工事状況を逐一第5のサブコンピ
ュータ15に報せることができるため、金融機関におい
て融資の再検討が可能となる。
【0028】また、上記実施形態は次のように変更して
実施することも可能である。 ・上記実施の形態ではホストコンピュータ10から第1
のサブコンピュータ11に対して強度算出データ等を出
力し第1のサブコンピュータ11からホストコンピュー
タ10に評価データをフィードバックするようになって
いたが、あわせてこの評価データを求める工務店側(第
4のサブコンピュータ14)に評価データをフィードバ
ックするようにしてもよい。 ・評価データの結果はデータとして出力する以外に、印
刷した書類として配送することも可能である。 ・金融機関への画像データの出力は工務店側(第4のサ
ブコンピュータ14)を経由してもよい。金融機関(第
5のサブコンピュータ15)からの出来高評価の結果を
工務店側(第4のサブコンピュータ14)あるいはホス
トコンピュータ10に通信ネットワークを利用して連絡
することも可能である。 ・施工管理データとして上記実施の形態ではスチールカ
メラで撮影したデジタル画像であった。しかし、これ以
外の手段でも構わない。また、ホストコンピュータ10
に対して入力装置24から手入力によって施工管理デー
タを入力することも可能である。 ・工務店側(第4のサブコンピュータ14)からの入力
は必ずしも必要ではない。ホストコンピュータ10自身
に直接基礎CADデータを入力するようにすれば第4の
サブコンピュータ14はなくとも良い。 ・上記実施の形態では各種プログラムは磁気ディスク装
置14に記憶させていた。しかし、これをその他の外部
記憶装置、例えばフレキシブルディスク、CD-ROM
や光磁気ディスク等からデータを転送するようにしても
よい。通信ネットワークはLAN(Local Are
a Network)、WAN(Wide Area
Network)或いはインターネットのようなデータ
通信が考えられ、手法としては光ケーブル、無線等でも
構わない。 ・印刷するしないは自由である。従って、プリンタは必
須ではない。またデータを保存する場合には保存手段は
問わない。例えば、磁気ディスク装置、RAM、フレキ
シブルディスク、CD-ROMや光磁気ディスク等が例
として挙げられる。その他本発明はその趣旨を逸脱しな
い態様で変更して実施することは自由である。
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のコンピュータネットワーク
構成を説明するブロック図。
【図2】見積もり表の一部を示す説明図
【図3】表示画面に表示される強度分布図を説明する説
明図。
【図4】強度と実際の色との関係を示す表。
【符号の説明】
10…ホストステーションとしてのホストコンピュー
タ、11…第1のサブステーションとしての第1のサブ
コンピュータ、12…第2のサブステーションとしての
第2のサブコンピュータ、13…第3のサブステーショ
ンとしての第3のサブコンピュータ、14…第4のサブ
ステーションとしての第4のサブコンピュータ、15…
第5のサブステーションとしての第5のサブコンピュー
タ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータネットワークによって建築
    構造の情報を供給する建築構造情報供給方法において、 ホストステーションにて建築物の構造体を形成する複数
    種類の建築構造部材について入力された少なくとも形状
    データ及び相対位置データ(以下形状データ等という)
    と、CADプログラム内の補助データとに基づいて仮想
    的に3次元モデルを構築し、同モデルから選択された建
    築構造部材について平面上に描画された2次元線図を表
    示画面に表示させる一方、上記諸データより選択された
    データに基づいて建築構造部材の強度を算出して同表示
    画面に表示させ、 第1のサブステーションに対して前記算出された建築構
    造部材の強度データを同ホストステーションから出力
    し、同強度データに基づいて建築構造の安全評価を促す
    ようにしたことを特徴とする建築構造情報供給方法。
  2. 【請求項2】 前記ホストステーションは第2のサブス
    テーションに対して前記諸データより選択されたデータ
    に基づいて建築構造部材の加工を促すようにしたことを
    特徴とする請求項1に記載の建築構造情報供給方法。
  3. 【請求項3】 前記ホストステーションは第3のサブス
    テーションに対して前記諸データより選択されたデータ
    に基づいて建築構造周辺部材の設計を促すようにしたこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の建築構造情報供
    給方法。
  4. 【請求項4】 前記形状データ等は前記ホストステーシ
    ョンに対して第4のサブステーションから入力されるこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の建築構
    造情報供給方法。
  5. 【請求項5】 前記ホストステーションに入力された施
    工管理データより選択されたデータを前記表示画面に表
    示させるとともに第5のサブステーションに対して出力
    し、同選択データに基づいて建築構造の出来高評価を促
    すようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
    に記載の建築構造情報供給方法。
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