JP3171328B2 - 騎乗型四輪不整地走行車のキャリヤ - Google Patents

騎乗型四輪不整地走行車のキャリヤ

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JP3171328B2
JP3171328B2 JP19457498A JP19457498A JP3171328B2 JP 3171328 B2 JP3171328 B2 JP 3171328B2 JP 19457498 A JP19457498 A JP 19457498A JP 19457498 A JP19457498 A JP 19457498A JP 3171328 B2 JP3171328 B2 JP 3171328B2
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剛 臼井
英義 小菅
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願に係る発明は、ラフ
ロードや湿地等の不整地走行が可能な騎乗型四輪不整地
走行車の前部若しくは後部又は前後部双方に設けた、簡
単な構成で使い勝手の良いキャリヤに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の騎乗型四輪不整地走行車の荷物を
載せるキャリヤは、鉄パイプを格子状に組み合わせ、そ
れをフレームに固定支持するものが一般に使用されてい
る(特開平9−207855号公報等)。
【0003】また、部品点数の削減や軽量化のために、
樹脂製のフェンダーとキャリヤを一体化する方式のもの
(特開平5−58365号公報)、荷物の積載性の向上
のためにキャリヤに平板状(樹脂製)のボードを載せた
もの(米国意匠特許第378、080号)、さらに、荷
物を具合よく搬送できるように車両の後部のリヤーフレ
ームに収納容器を設けたもの(特開平3−14780号
公報)等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平9−20785
5号公報のように鉄パイプを格子状にした構成では、キ
ャリヤとして最も簡単が構成であるが、荷物の大きさ、
種類、形状等で制約を受け、荷物を積載して運搬する上
で何かと不便があり、キャリヤとしての積載機能が必ず
しも充分といえない点がある。別の入れ物や敷板等が必
要となる場合が多々ある。
【0005】また、特開平5−58365号公報のよう
にキャリヤとフェンダーを一体に構成した場合には、部
品点数、重量軽減において効果があるものの、フェンダ
ー形状に左右されて大きさ等キャリヤの機能が制限され
る欠点がある。
【0006】米国意匠特許第378、080号では、簡
単な構成で荷物が積載し易いという利点はあるものの、
キャリヤを単に板状にしただけで、積載物の固定や小物
の収納容器の取付等で使い勝手が悪く、キャリヤとして
の機能が充分といえない面がある。
【0007】特開平3−14780号公報のようにリヤ
ーフレームに収納容器を設けたものでは、荷物を積載し
て運搬する上では優れた構成であるが、構造が複雑でコ
ストが高いという欠点がある。
【0008】そこで、この出願に係る発明は、簡単な構
成で、荷物の積載性に優れ、使い易く、用途の広いキャ
リヤの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本願発明に係る騎乗型四輪不整地走行車のキャリヤ
の基本思想は、騎乗型四輪不整地走行車の車体フレーム
の前後にフェンダーを有し、車体フレーム側にキャリヤ
フレームを介して支持されるキャリヤにおいて、このキ
ャリヤの上面(以下、「キャリヤ面」という)に窪み部
を設け、この窪み部にフック金具をその収納状態におい
てキャリヤ面から突出しないよう設け、フック金具を起
倒自在なフック本体と取付座で構成し、この取付座の左
右に相互に偏心した保持環を形成すると共に、これら保
持環にフック本体の嵌入端を嵌入したものである。
【0010】かかる構成により、平板状のキャリヤ面に
あるフック金具にひも等をかけて荷物を固定できるの
で、比較的小型の荷物を大きい平面をもつキャリヤに容
易に固定できる。フック金具を窪み部に収容してフック
金具がキャリヤの上面より突出しないように設けたので
荷物を載せる場合の邪魔にならない。
【0011】また、相互に偏心した保持環にフック本体
の嵌入端を挿入することにより、フック本体の格納状態
では回動に対し抵抗が大きいので、フック本体がバタバ
タしたり、上方に飛び出したりしにくいので、叩かれ音
やフックの摩耗が防止できる。
【0012】上記の構成において、車体フレームからフ
ェンダーより上方に延びる支持フレーム又はステーによ
り支持し、フェンダーの上方にフェンダーを覆うように
設け、フェンダーとは別体に形成された樹脂製の平板状
のキャリヤとなし、しかも、複数の滑り止め用の突起を
キャリヤ面から上方に突出して設けたものである。
【0013】これにより、表面に滑り止め用の突起をも
つ平板状のキャリヤは、荷物の積載性に優れ、使い易
く、用途も広い。
【0014】この場合、上記突起を左右方向に平行に走
るひも状の突起(ビード)とすれば、キャリヤの剛性を
高め、キャリヤ全体のデザイン的な向上にもなる。ま
た、突起の表面にぎざぎざ(しぼ)を形成すると、荷物
の滑り止め機能が向上する。また、突起の一部をひも状
にせずに文字の形にしても同様な作用が得られる。
【0015】また、上記において、キャリヤの前後にキ
ャリヤフレームに固着された引掛け金具を設けたもので
ある。かかる構成によりキャリヤを平板状に形成しても
荷物を容易に固定できる。この場合、引掛け金具をU字
形とすれば、荷物固縛用ロープを架け渡すのに便利であ
り、また、引掛け金具は強度の大きいキャリヤフレーム
に設けているので大きな引っ張り力にも耐えうる。
【0016】更にまた、上記基本思想において、キャ
ヤを左右方向に3分割して1つのセンターキャリヤと2
つのサイドキャリヤとで構成し、センターキャリヤを車
体の前後方向にスライド自在に構成したものである。セ
ンターキャリヤをスライドさせることでその突出量が大
きくなり、より大きな荷物が積載できる。
【0017】また、キャリヤの中央部にストレージボッ
クスを設けたものである。これにより上面が平板状のキ
ャリヤに対し小物や道具類の格納が便利となる。
【0018】また、キャリヤ面の中央部にゴム材からな
る滑り止め部材を設けたものである。これにより一層キ
ャリヤに載せた荷物が動きにくくなり、特に小物荷物の
保持が容易となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの出
願発明の実施形態を説明する。
【0020】図1はこの出願発明の適用対象である騎乗
型四輪不整地走行車の全体斜視図、図2は同平面図、図
3は同左側面図である。図4は車体フレームの斜視図で
ある。
【0021】図1〜図3に示すように、本実施形態の騎
乗型四輪不整地走行車Aは、パイプ溶接構造物からなる
車体フレーム1の中央部にエンジン17が搭載され、車
体フレーム1の前部両側には操向輪である左右の前輪2
が懸架され、車体フレーム1の後部にはエンジン17に
よって駆動される左右の後輪3が懸架されている。
【0022】車体フレーム1の前部にはほぼ上下方向に
延びるステアリングシャフト4が軸支され、このステア
リングシャフト4の上端にはバーハンドル5が固定さ
れ、ステアリングシャフト4の下部には左右の前輪2へ
至るタイロッド(図示せず)が連結されている。また、左
右の前輪2はそれぞれ独立して車体フレーム1の前部両
側に懸架されている。左右の後輪3は、スイングアーム
6および荷重担持用クッションユニット7により懸架さ
れ、エンジン17によりドライブシャフトやドライブベ
ルトなどの伝導機構(図示せず)を介して駆動される。
【0023】車体フレーム1の上部には、前からフロン
トキャリヤ8、燃料タンク9、シート10およびリヤキ
ャリヤ11が配置され、前部には前輪2を覆うフロント
フェンダ13が、後部には後輪3を覆うリヤフェンダ1
5が取り付けられている。更に、車体フレームの下部両
側にはフロントフェンダ13およびリヤフェンダ15に
またがって、略平板状のフートボード12が取り付けら
れている。また、車体フレーム1には、タンクカバー1
4およびサイドカバー16など、プラスチツク等の成形
品からなるカバー類が着脱可能に取り付けられている。
運転者は、シート10に跨り、車体フレーム1に両側に
設けられたフートボード12に足を載せ、バーハンドル
5のグリップ部を握って運転する。
【0024】図3および図4において、車体フレーム1
は、前後方向に延びる左右のメインアッパーメンバー2
1と、この下方において同じく前後方向に延びる左右の
メインロアーメンバー22と、左側および右側それぞれ
でメインアッパーメンバー21とメインロアーメンバー
22を前後方向所定間隔の複数位置で連結する複数のサ
イドメンバー23,24,25と、左右のメインアッパー
メンバー21を前後方向の複数位置で連結する複数のク
ロスメンバー26,27,28,29,30,31と、左右
のメインロアーメンバー22を前後方向の複数位置で連
結する複数のクロスメンバー32,33,34,35とを
備えている。
【0025】さらに、車体フレーム1は、左右のメイン
ロアーメンバー22の中央部の間に結合されたエンジン
ガード36と、左右のメインロアーメンバーの外側に、
前後一対づつ固定されたステップメンバー37と、最後
部の左右のサイドメンバー25の下部に設けられたスイ
ングアーム6の左右のピボット軸受部38とを備えてい
る。
【0026】車体フレーム1は、さらに最前部のサイド
メンバー23を連結するクロスメンバー39と、最後部
の左右サイドメンバー25を連結するクロスメンバー4
0と、クロスメンバーを兼ねたステアリング支持メンバ
ー41と、左右メインアッパーメンバー21の後端部を
連結するリヤエンドメンバー42と、最後部の左右のサ
イドメンバー25の途中と左右のメインアッパーメンバ
ー21の後方延長部(シートレール部)とを連結する左右
のリヤメンバー43とを備えている。
【0027】車体フレーム1の前部にはフロントガード
44が設けられ、フロントガード44から後方へ延びた
上下の取付ステー44aがそれぞれ左右のメインアッパ
ーメンバー21と左右のサイドメンバー23に着脱可能
に連結され、車体フレーム1の一部を構成している。車
体フレーム1の前部の上部に配設されているフロントキ
リヤ8とフロントガード44の間にへツドランプ45
が左右に配設されている(図1参照)。
【0028】図5はフロントキャリヤ8とこのフロント
キャリヤ8をサポートする、即ち、フロントキャリヤ8
の骨組みとなるべきキャリヤフレーム46と車体フレー
ム1側との取り合いを示す一部要部を断面で示した拡大
左側面図、図6はフロントガード44を含むキャリヤフ
レーム46構造の平面図である(フロントキャリヤ8自
体は想像線で示す)。
【0029】図5と図6に示すように、フロントガード
44の中央部寄りの左右位置からキャリヤステー47が
立ち上がっており、その先端にブラケット47aが設け
られている。このブラケット47aに、後述のキャリヤ
フレーム46の前部メインフレーム48の中央部に固着
され、機体中心線Oを挟んで左右に細長く延びた平板状
ブラケット49がボルト固定されている。
【0030】一方、車体フレーム1の左右のメインアッ
パーメンバー21の前部にブラケット50が立設されて
おり、このブラケット50と平面的に重なり合う上方位
置に、キャリヤフレーム46の後部メインフレーム51
にブラケット52が後方に張り出して設けてある。そし
て、これら上下のブラケット52、50の間にカラー5
3が、その途中フロントフェンダ13に設けた支持環5
4を貫通して立設されている。このカラー53に挿通し
た通しボルト55によって両ブラケット52、50は相
互に連結され、これによって後部メインフレーム51が
車体フレーム1側に固定されるようになっている。以上
のようにしてフロントのキャリヤフレーム46が車体フ
レーム1側に固定支持されている。
【0031】図6に示すように、フロントのキャリヤフ
レーム46は、前後方向に隔てて設けたパイプからなる
前部メインフレーム48、後部メインフレーム51と、
この間を連結する中央部のパイプからなるセンタフレー
ム56とこの左右に平行に設けたチャンネル形のサイド
フレーム57から主として構成されている。
【0032】後部メインフレーム51は、全体的には平
面視で略逆コ字形をなし、中央部の長い直線部分51a
が左右対称にフロントキャリヤ8(想像線)の側縁付近
まで延び、両端で後方に90度屈曲してその後端がフロ
ントキャリヤ8の後縁近くまで延びている。
【0033】後部メインフレーム51の左右端にはキャ
リヤ取付用ブラケット58が固着されていると共に、そ
の端部にはU字形の引掛け金具59が後方に突設されて
いる。この引掛け金具59は、金属製の線材を折り曲げ
て先端をループ状に形成し、かつ、側面視では図5に示
すように略くの字形に屈曲してなる。引掛け金具59の
端部は後部メインフレーム51の下部に溶接等で固着さ
れ、そのループ部(引掛け部)がフロントキャリヤ8の後
縁から離間して斜めに立ち上がっている。この引掛け金
具59は前部メインフレーム48の左右端付近にも設け
てあり、これらの引掛け金具59にロープ若しくはフッ
ク付ロープを架け渡してフロントキャリヤ8上の荷物を
固縛できる。また、同様の目的で前部メインフレーム4
8左右端の下端に皿頭を有するリべット60が下方向き
に突設されている(図5)。
【0034】前部メインフレーム48は、中央部が凹ん
だ波状に形成され左右対称に延びている。即ち、前部メ
インフレーム48は中央部で後部フレームに接近すべく
凹状に屈曲し、端部から中央部にかけて略S字形をな
し、端部付近はフロントキャリヤ8の側縁に沿う位置ま
で延びている。前部メインフレーム48の4箇所に上記
キャリヤ取付用ブラケット58が設けられている。
【0035】前述したように前部メインフレーム48と
後部メインフレーム51とは、中央部に設けられたセン
ターフレーム56によって、また、このセンターフレー
ム56より一定間隔離れた前部メインフレーム48と後
部メインフレーム51の間隔が広がった位置に設けられ
たサイドフレーム57によって連結されている。このサ
イドフレーム57はチャンネル材のウエブ部分が上面を
形成し、軽量化のためにキャリヤ取付部57aを除いて
中央部が細長い矩形状に切り抜かれている。キャリヤ取
付部57aは各サイドフレーム57には前後端に設けて
あり、このキャリヤ取付部57aには後述するようにフ
ロントキャリヤ8とフック金具65(図9)とが共締め
されるようになっている。
【0036】前部メインフレーム48、後部メインフレ
ーム51およびセンターフレーム56のパイプに嵌まり
込む形でフロントキャリヤ8がキャリヤフレーム46上
に載置され、これによってフロントキャリヤ8全体がキ
ャリヤフレーム46によってサポートされている。
【0037】図7にフロントキャリヤ8自体の拡大斜視
図を示す。図8はその底面を示す図である。フロントキ
ャリヤ8は樹脂製の成形品で、図7,図8に示すように
フロントキャリヤ8は概ね長方形をした平板状のものと
して形成されているが、後縁中央部8aはフロントフェ
ンダ13と一体のフロントヘッド18(図3)との関係
で湾曲状に凹んでいる。図5にも示すようにフロントキ
ャリヤ8の周縁は下方に屈曲して周縁リブ8bを形成し
ている。そして、パイプからなる前部メインフレーム4
8と後部メインフレーム51およびセンタフレーム56
が嵌まり込む嵌合溝61を形成するように補強を兼ねた
係合リブ8cが底面から突出している。これら係合リブ
8c同士の間、および周縁リブ8bと係合リブ8cとの
間に碁盤の目の如く縦横に補強リブ8dが配設されてい
る。
【0038】また、フロントキャリヤ8の荷物を載せる
キャリヤ面(以下「上面」ともいう)8Aにおける前縁
中央部には左右に延びた細長く上方に突起したストッパ
8fを有する。このストッパ8fは、図5にも示すよう
に、ほぼ垂直なストッパ壁8gを後面に有し、前方に弧
状に下降して周縁リブ8bに連続している。このストッ
パ8fはキャリヤ上に積載される荷物の前方への動きを
制止するためのものである。
【0039】さらに、フロントキャリヤ8の上面8Aの
全体にわたって左右方向に延びる長短さまざまなひも状
の滑り止め用の突起(ビード)8eが幾筋も平行に形成
されており、下方に突出した上記周縁リブ8b等と共
に、フロントキャリヤ8に必要な剛性を与えている。同
時にこれら多数の突起8eによってフロントキャリヤ8
の意匠的装飾効果を発揮している。また、これら突起の
表面にぎざぎざ(しぼ)を形成して荷物の滑り止め機能
を向上することもできる。
【0040】なお、フロントキャリヤ8の両サイドには
手を入れることのできる縦長のハンドホール62が開口
している。通常、ハンドホール62に手を入れて握り易
くするためハンドホール62位置のキャリヤ握り部62
aの幅は細くなっている。そのため、前部メインフレー
ム48の左右後端部はキャリヤの後方まで延びることな
く、このハンドホール62の手前で止まっている。
【0041】キャリヤフレーム46に設けたブラケット
58、57a(図6)にキャリヤを取り付ける部分は、
図5、図7に示すように内側に窪んでおり、そのうち円
形状の窪み部63では、フロントキャリヤ8のみをブラ
ケット58にボルトで固定してある。他方、矩形状の窪
み部64ではブラケット57aにフック金具65(図
9)とフロントキャリヤ8をボルトで共締してある。
【0042】図5に示すように、円形窪み部63の平坦
な底面部63aがチャンネル形のキャリヤ取付用ブラケ
ット58のウエブ面に接しフロントキャリヤ8がワッシ
ャを挟んでボルト67で固定されている。円形窪み部6
3の深さはボルト67の頭がフロントキャリヤ8の表面
から突出しない深さに設定してある。
【0043】図9(a)(b)は矩形窪み部64に収容され
たフック金具65の平面図とその取付断面図を示す。図
10(a)(b)はフック金具65のみを示す平面図と側面図
である。この矩形窪み部64の深さもボルト頭がフロン
トキャリヤ8の表面から突出しない深さに設定してあ
る。
【0044】フック金具65は、フック本体68とフッ
ク本体68を取り付ける取付座69からなる。取付座6
9は、中央部にボルト70が挿通可能な鍔69bを有す
る基部69aとフック本体68を回動可能に支持する左
右の保持環71とからなる。取付座69は基部69aか
ら二股状に分かれた帯片69cが左方に延び、保持環7
1を形成しながら折り返され、基部69aと重なった部
分で4箇所スポット溶接されている。図10(a)のよう
に左右の保持環71a、71bのセンターは平面視で互
いに1mm程度の偏心量δを有している。
【0045】フック本体68は、それ自身剛性を有する
金属製の線材からなる。フック本体68は、平面視では
全体が略長円状に形成されているが、円弧部68aから
直線的に延びてきて端部が90度に屈曲して嵌入端68
b、68cを形成している。左右の嵌入端68b、68
cは連続しておらず、上記の偏心した保持環71a、7
1bそれぞれと一致する位置にくるよう屈曲されて製作
されている。つまり、左右の嵌入端68b、68cの相
互の軸心線も保持環71a、71bの偏心量δと同じだ
け左右にずらして製作されている。
【0046】図10(b)の側面視のようにフック本体6
8は嵌入端68b,68cから上方向きに直線的に形成
され、途中でくの字形に屈曲している。従って、フック
本体68が倒れた収容状態(図9(b))でフック本体68
の先端円弧部68aをキャリヤ上面より突出しないよう
にしても屈曲点で窪み部底面64aに接して先端円弧部
68aが上方に浮いた形となり、この先端円弧部68a
を指で引っかけて仮想線の使用位置まで容易に引き起こ
すことができるようになっている。
【0047】図9(b)のフック金具65の取付状態図に
示すように、フロントキャリヤ8フック金具65とはフ
ック金具65の鍔69bを窪み部64に設けた孔に遊嵌
した状態で下方のキャリヤ取付ブラケット57aにボル
ト70により共締めされている。
【0048】このように構成されたフック金具65にお
いて、フック本体68は、図11(a)に示すフック本体
68の円弧部68aが水平状態にあるときに取付座69
の保持環71に取り付けられるが、この状態ではフック
本体68の左右の嵌入端68b,68cは同じ方向に偏
心した保持環71a、71bに嵌入されているため、フ
ック本体68は小さい上向きの力(Fa=0.1kgf以
下)で動かすことができる。反面、図11(b)又は図9
(b)に示すフック本体68の収納状態からフック本体6
8を引き起こそうとする場合には、左右の嵌入端68
b、68cとフック本体68の保持環71a、71bの
偏心方向が異なるため仮想の回動中心の回りに回動しよ
うとし、嵌入端68b、68cの外周面と保持環71
a、71bの内周面との間に「こぜり」を生じる。それ
がフック本体68の回動を阻止する抵抗力となるため、
上記図11(a)の状態と異なり、はるかに大きな上向き
の力:Fb=1.0〜1.5kgfが必要となる。これによ
り、フック本体68が収納状態にあるときはフック本体
68はあたかもキャリヤ側に固定されたような状態にな
る。従って、エンジンアイドリング時や車両が走行中で
も収納状態のフック本体68は上下に揺動することがな
いから騒音を発生させない。また、揺動による摩耗も防
止される。
【0049】上記フック金具65は、平板状のキャリヤ
上の四辺形の角位置に配置されて、キャリヤ上の小物の
固縛に便利であるが、図6のようにフック金具65のさ
らに外側に設けた4箇所の引掛け金具59や2箇所のリ
ベット60と併せ利用すれば大きな荷物又はいろんな形
状の積載物でも容易に固縛できる。これは、平板状をし
たフロントキャリヤ8の積載性、使用性、用途性を固縛
容易性の点から高めるのに役立つ。
【0050】本実施形態ではフック金具65をキャリヤ
上の四辺形の角位置に4箇所設けたが用途により個数の
増減、或いは設置場所の変更等を行ってもよいことは当
然である。
【0051】次に、図12〜図15に基づいてリヤキャ
リヤ11およびその取付構造等について説明する。図1
2はリヤキャリヤ11とこのリヤキャリヤ11をサポー
トする、即ち、リヤキャリヤ11の骨組みとなるべきキ
ャリヤフレーム75と車体フレーム1側との取り合いを
示す要部を断面で示した拡大左側面図、図13はキャリ
ヤフレーム構造の平面図である(リヤキャリヤ11自体
は想像線で示す)。図14はリヤキャリヤ75自体の拡
大斜視図、図15はその底面図である。
【0052】図12、図13に示すように車体フレーム
1のメインアッパーメンバー21の後端部にはその外側
を斜めに切断して端部21aが形成されている。一方、
リヤエンドメンバー42の両端は縦長断面に押しつぶさ
れて扁平化され、接続部42aを形成している。この接
続部42aが上記メインアッパーメンバー21のス端部
21aの裏側平坦部に沿って溶接等で固着されている。
左右のメインアッパーメンバー21の端部21aの少し
前位置にそれぞれ断面波形のブラケツト72が設けら
れ、その谷部72aにパイプ形のリヤーのキャリヤステ
ー73が入り込むような形で左右に延びている。このキ
ャリヤステー73は、溶接されたUバンド74によって
波形ブラケット72上にボルト固定され、この固定部付
近から屈曲して上方に延び、先端に押しつぶされた平坦
部73aを有する。この平坦部73aと、その上方にあ
る後述のキャリヤフレーム75に固着の断面波形ブラケ
ット76との間に縦長のカラー77が介装され、このカ
ラー77に挿通した通しボルト78によってキャリヤフ
レーム75側のブラケット76がキャリヤステー73に
固定されている。
【0053】リヤエンドメンバー42は、メインアッパ
ーメンバー21との接続部42aの少し後方から斜め上
方に立ち上がりながら左右に張り出す方向に屈曲して後
端で機体中心線O方向に屈曲して後端で水平な直線部4
2bをもって連続している。この水平直線部42aに沿
うようにキャリヤフレーム75側に段けた断面段付きの
ブラケット79とリヤエンドメンバー42側に設けたチ
ャンネル形ブラケット80とが左右2箇所でボルト固定
されている。
【0054】以上のようにキャリヤフレーム75は、前
部ではキャリヤステー73に、後部ではリヤエンドメン
バー42に取着されることにより車体フレーム1側に固
定されている。
【0055】リヤキャリヤ11をサポートするキャリヤ
フレーム75は、機体中心線Oに対称に形成されてお
り、前後に間隔を置いてパイプからなる2つのメインフ
レーム81,82と、両者を連結する2つのセンターフ
レーム83とこれよりさらにサイドにある2つのサイド
フレーム84から主に構成されている。
【0056】後部メインフレーム82は、全体的にはコ
の字形をなし、中央部が直線的に左右に延びるが、セン
タフレーム83の位置で若干後方に屈曲してリヤキャリ
ヤ11(仮想線で示す)の後縁に沿うように延び、両端で
90度円弧状に屈曲して前方に延び途中で止まってい
る。
【0057】前部メインフレーム81は凸凹波状を呈し
て左右に延びている。即ち、前部メインフレーム81
は、左右端部から中央部にかけて略S字形に曲げられ、
中央部に直線凹部を有し後部メインフレーム82に接近
している。前部メインフレーム81と後部メインフレー
ム82は、左右のメインアッパーメンバー21の位置よ
りやや外側に配設した2本のセンタフレーム83と、こ
れより更に外側に位置し、前部メインフレーム81と後
部メインフレーム82とが前後に大きく隔たった位置に
おいて2本のサイドフレーム84によって連結されてい
る。このように前部メインフレーム81、後部メインフ
レーム82、センターフレーム83およびサイドフレー
ム84によって、リヤキャリヤ11は積載荷重に耐えう
る平面パネルの大きさに支持されることになる。なお、
前部メインフレーム81と後部メインフレーム82の端
部同士はリヤキャリヤ11の両側のハンドホール85
(図14)との関係で連続していないが、ハンドホール8
5の位置を中心側にずらす等して連続させてもよい。
【0058】パイプからなる前部メインフレーム81、
後部メインフレーム82、センタフレーム83およびサ
イドフレーム84に嵌まり込む形で、フロントキャリヤ
8と同様、平板状に形成されたリヤキャリヤ11がキャ
リヤフレーム75上に載置され、リヤキャリヤ11全体
がキャリヤフレーム75によってサポートされるように
なっている。
【0059】図14にリヤキャリヤ11の拡大斜視図を
示す。図15はその底面を示す図である。リヤキャリヤ
11自体の構成、その底面のリブ構造に関する技術的思
想は、基本的には上述したフロントキャリヤ8のものと
同じであり、そのキャリヤフレーム75への取付態様も
同じである。
【0060】即ち、リヤキャリヤ11は、樹脂製の成形
品で、図14,図15に示すように左右に長い平板状の
ものに形成され、前縁中央部にシートとの関係で台形凹
部11aを有している。リヤキャリヤ11の周縁は屈曲
して周縁リブ11bを形成している(図12)。そし
て、前部メインフレーム81、後部メインフレーム8
2、センタフレーム83及びサイドフレーム84が嵌ま
り込む嵌合溝86を形成するように補強を兼ねた係合リ
ブ11cが底面から突出している。これら係合リブ11
c同士の間、および周縁リブ11bと係合リブ11cと
の間に碁盤の目の如く縦横に補強リブ11dが配設され
ている。
【0061】また、リヤキャリヤ11の上面11Aの後
部中央部には左右に延びた細長い突起した、前述したフ
ロントキャリヤのストッパと同じ構成を有するストッパ
87が設けられている。
【0062】さらに、フロントキャリヤ8と同様に、リ
ヤキャリヤ11の上面11Aの全体にわたって左右方向
に延びる長短さまざまな滑り止め用の突起(ビード)88
が幾筋も平行に形成されており、下方に突出した上記周
縁リブ11b、係合リブ11c、補強リブ11dと共
に、リヤキャリヤ11に必要な剛性を与えている。ま
た、突起88の表面にぎざぎざ(しぼ)を形成すれば荷
物の滑り止め機能を向上することもできる。さらに、多
数の平行な細長い突起88に代えて、文字形をした突起
88aでもリヤキャリヤ11の滑り止め効果や補強効果
は発揮されうるし、意匠的装飾効果も大きい。
【0063】リヤキャリヤ11をキャリヤフレーム75
側に取付ける要領はフロントキャリヤ8の場合と同じで
ある。即ち、図12にも示すようにキャリヤ取付部分は
内側に凹んでおり、そのうち円形窪み部89ではリヤキ
ャリヤ11のみをキャリヤフレーム75側の取付ブラケ
ット91にボルト固定するものであり、矩形窪み部90
ではキャリヤフレーム75側の取付ブラケット92にフ
ック金具65とリヤキャリヤ11をボルトで共締するも
のである。矩形窪み部90に設けるフック金具65の詳
細は図10に示した通りのものであり、その取付態様は
図9(a)(b)と同一であるのでここでは説明を省略する。
【0064】上記フロントキャリヤ8の場合に述べた引
掛け金具59やリベット60等の固縛金具がリヤキャリ
ヤ11にも適宜位置に設けられている。即ち、フック金
具65は、平板状のリヤキャリヤ11上の中央付近に四
辺形(台形)の角位置に配設されている。引掛け金具5
9は、このフック金具65の配設位置のさらに外側にあ
ってサイドフレーム83の延長線上か或いはこの近傍
に、前部メインフレーム81と後部メインフレーム82
に固着して前後に対向する位置に設けられている。更
に、リベット60が、前部メインフレーム81および後
部メインフレーム82の左右に下向きに4箇所配設され
ている。
【0065】このようにフック金具等の固縛金具を配置
にすれば、キャリヤに載せた荷物が、小物の場合はフッ
ク金具65にロープを掛け渡すことにより、また、大き
な荷物の場合は引掛け金具59やリベット60を利用し
てしっかり固縛できる。これは、平板状をしたキャリヤ
の積載性、使用性等を固縛性の面からより高めるもので
ある。
【0066】次に、キャリヤの3つの変形例を述べる。 センタースライドタイプのキャリヤ(図16(a)
(b)) 図16に示すキャリヤ101は、中央のセンターキャリ
ヤ102、左右のサイドキャリヤ103とに3分割され
て構成されている。これらの分割されたキャリヤはいず
れも矩形状をなし、組み合わせた状態では図14のリヤ
キャリヤと概ね同じ形状をなす。センターキャリヤ10
2、左右のサイドキャリヤ103ともに上述したと同様
の窪み部104,105においてキャリヤフレーム10
6側に取り付けられる。
【0067】キャリヤフレーム106には、前後2箇所
の左右対称位置にセンターキャリヤ102取付用のブラ
ケット107a、107bが設けられており、センター
キャリヤ102には正規の取付位置に対応した窪み部1
04a、104b以外に、これから後方向にずらした位
置に別の取付用窪み部104c、104dが左右対称に
設けてある。このようにセンターキャリヤ102は前後
2つの位置で取り付けができるようにしたので、センタ
ーキャリヤ102の取り付けを後方にずらせばセンター
キャリヤ102の後方への突出長さを大きくとることが
できる。その結果、キャリヤが後方に突出した分大きな
荷物がキャリヤ上に積載可能となる。かかる構成はリヤ
キャリヤ11にもフロントキャリヤ8にも適用できる。
【0068】サイドキャリヤ103はそれぞれ独自に3
箇所の窪み部105においてキャリヤフレーム106の
取付ブラケット108に取付けられる。 ストレージボックス付きリヤキャリヤ(図17(a)
〜(c)および図18(a)(b)) 図17(a)(b)と18(a)(b)に示すように、リヤキャリヤ
111の中央部において下方に突出して矩形の箱形のス
トレージボックス112が形成され、ストレージボック
ス112上部の周囲に設けた四周の段部112aにヒン
ジ113で開閉自在の矩形の蓋114が設けられてい
る。蓋114は閉まった状態ではキャリヤ上面より突出
しないように段部112aに収容されるようになってい
る。ヒンジ113は図18(b)に示すようにヒンジピン
113aの位置で屈曲自在のヒンジ部材113bが段部
112と蓋114側に取り付けられ、蓋114に設けた
引掛け凹部114a(図17参照)に指を入れて蓋11
4を開放できるようになっている。ストレージボックス
112は下方に突き出るが、リヤエンドメンバー42の
中央部は空いているので、これを利用できる。このスト
レージボツクス112は小物入れとして、また道具類の
収納用としても利用でき便利であり、用途も広がる。な
お、上記キャリヤ111のキャリヤフレーム115への
取付けは上述した通りである。 滑り止めタイプのキャリヤ(図19(a)〜(c)) 図19(a)(c)に示すようにキャリヤ121の中央部から
後縁まで延びる長方形凹部122を設けて、この凹部1
22に滑り止め部材123が嵌め込まれている。滑り止
め部材123は、断面チャンネル形の芯材124と、そ
の表面に貼着された多数のいぼ状突起を有する硬質ゴム
125とからなる。滑り止め部材123の芯材側面にも
移動防止のためゴム126が貼着されている。キャリヤ
121上に積載した荷物が滑り止め部材123上に載っ
ていれば車両が走行中でも荷物の動きが抑止される。本
実施形態では滑り止め部材123の周囲に前記フック金
具65が設けられており、特に小荷物の保持が容易とな
る。キャリヤフレーム127に配設した引掛け部材59
やりべット60を利用してロープによってキャリヤ上の
荷物を固縛したときにも、滑り止め部材123があれば
それだけ荷物の安定保持力が高められる。なお、上記キ
ャリヤ121のキャリヤフレーム127への取付けは上
述した通りである。
【0069】
【発明の効果】この出願発明は、以上説明したような簡
単な構成で、次のような顕著な劾果を奏する。 表面
に滑り止め用突起をもつ平板状のキャリヤにしたので、
荷物の積載性を高めると同時に、使い易くなり、用途も
拡大することができる。
【0070】特に、上記突起を左右方向に平行に走るひ
も状の突起(ビード)とすれば荷物の滑り止め効果と共
に、キャリヤの剛性を高めることができ、また、キャリ
ヤ全体の意匠的装飾効果も発揮させうる。 キャリヤ
フレームに引掛け金具を設ければ、平板状キャリヤであ
っても荷物固縛用ロープを架け渡すのに便利となり、キ
ャリヤの積載性をより高めることができる。 荷物を
載せるキャリヤ面に起倒自在なフック本体を有するフッ
ク金具を設ければ、大小の荷物の固縛を容易にできる。
平板状のキャリヤを左右方向に3分割してセンター
キャリヤを前後方向にスライドさせれば、より大きな荷
物を積載することができる。 キャリヤの中央部にス
トレージボックスを設ければ、小物や道具類の格納に便
利となり、用途を広げうる。 平板状のキャリヤの中
央部に滑り止め部材を設ければ、キャリヤ上の荷物が動
きにくくなり、特に小荷物の保持が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願発明の騎乗型四輪不整地走行車の全体
斜視図である。
【図2】同平面図である。
【図3】同左側面図である。
【図4】車体フレームの斜視図である。
【図5】フロントキャリヤのキャリヤフレームと車体フ
レーム側との取り合いを示す一部要部を断面で示した拡
大左側面図である。
【図6】フロントガードを含むキャリヤフレーム構造の
平面図である(フロントキャリヤ自体は想像線で示す)。
【図7】フロントキャリヤ自体の拡大斜視図を示す。
【図8】フロントキャリヤの底面図である。
【図9】(a)(b)はフック金具のフロントキャリヤ上の取
り付けた状態の平面図と断面図である。
【図10】(a)(b)はフック金具のみを示した平面図と側
面図である。
【図11】(a)はフック本体の取付位置における側面
図、(b)はフック本体が格納状態のときの側面図であ
る。
【図12】リヤキャリヤのキャリヤフレームと車体フレ
ーム側との取付構造を示す要部を断面で示した拡大左側
面図である。
【図13】キャリヤフレーム構造の平面図である(リヤ
キャリヤ自体は想像線で示す)。
【図14】リヤキャリヤ自体の拡大斜視図である。
【図15】リヤキャリヤの底面図である。
【図16】(a)はそれぞれセンタースライドタイプのキ
ャリヤの概略斜視図、(b)はそのキャリヤフレームの概
略斜視図である。
【図17】(a)(b)はストレージボックス付きリヤキャリ
ヤの概略斜視図、(c)はそのキャリヤフレームの概略斜
視図である。
【図18】ストレージボックス付きリヤキャリヤの中央
部の縦断面図、(b)はヒンジ部の断面図である。
【図19】(a)は滑り止めタイプのキャリヤの概略斜視
図、(b)はそのキャリヤフレームの概略斜視図、(c)は
(a)におけるX−X断面図である。
【符号の説明】
1…車体フレーム 8…フロントキャリヤ 8A…キャリヤ面(上面) 8b…周縁リブ 8c…係合リブ 8d…補強リブ 8e…突起 11…リヤキャリヤ 11A…キャリヤ面(上面) 11b…周縁リブ 11c…係合リブ 11d…補強リブ 11e…突起 46、75…キャリヤフレーム 48、81…前部メインフレーム 51、82…後部メインフレーム 56、83…センターフレーム 57、84…サイドフレーム 63…(円形)窪み部 64…(矩形)窪み部 65…フック金具 68…フック本体 68b、68c…嵌入端 69…取付座 71(71a、71b)…保持環 102…センターキャリヤ 103…サイドキャリヤ 112…ストレージボックス 123…滑り止め部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北尾 次郎 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工 業株式会社 明石工場内 (56)参考文献 特開 平2−28085(JP,A) 特開 昭61−222832(JP,A) 特開 平5−58365(JP,A) 特開 平1−215684(JP,A) 特開 平4−123988(JP,A) 特開 平6−156342(JP,A) 実開 昭58−139290(JP,U) 特公 平6−17118(JP,B2) 特公 昭48−24189(JP,B1) 実公 平1−23901(JP,Y2) 実公 昭31−10217(JP,Y1) 実公 昭33−18130(JP,Y1) 実公 昭48−5785(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 7/00 - 7/08 B62K 5/00 F16C 11/10

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 騎乗型四輪不整地走行車の車体フレーム
    の前後にフェンダーを有し、車体フレーム側にキャリヤ
    フレームを介して支持されるキャリヤにおいて、このキ
    ャリヤの上面(以下、「キャリヤ面」という)に窪み部
    を設け、この窪み部にフック金具をその収納状態におい
    てキャリヤ面から突出しないよう設け、フック金具を起
    倒自在なフック本体と取付座で構成し、この取付座の左
    右に相互に偏心した保持環を形成すると共に、これら保
    持環にフック本体の嵌入端を嵌入したことを特徴とする
    騎乗型四輪不整地走行車のキャリヤ。
  2. 【請求項2】 車体フレームからフェンダーより上方に
    延びる支持フレーム又はステーにより支持し、フェンダ
    ーの上方にフェンダーを覆うように設け、フェンダーと
    は別体に形成された樹脂製の平板状のキャリヤとなし、
    しかも、複数の滑り止め用の突起をキャリヤの上面から
    上方に突出して設けたことを特徴とする請求項1記載
    騎乗型四輪不整地走行車のキャリヤ。
  3. 【請求項3】 突起を、左右方向に平行に走るひも状の
    突起とした請求項2記載の騎乗型四輪不整地走行車のキ
    ャリヤ。
  4. 【請求項4】 文字形の突起を含んだ請求項2記載の騎
    乗型四輪不整地走行車のキャリヤ。
  5. 【請求項5】 突起の表面にぎざぎざを形成した請求項
    2〜4いずれか1項に記載の騎乗型四輪不整地走行車の
    キャリヤ。
  6. 【請求項6】 キャリヤの前後にキャリヤフレームに固
    着された引掛け金具を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の騎乗型四輪不整地走行車のキャリヤ。
  7. 【請求項7】 引掛け金具をU字形とした請求項6記載
    の騎乗型四輪不整地走行車のキャリヤ。
  8. 【請求項8】 キャリヤを左右方向に3分割して1つの
    センターキャリヤと2つのサイドキャリヤとで構成し、
    センターキャリヤを車体の前後方向にスライド自在に構
    成したことを特徴とする請求項1記載の騎乗型四輪不整
    地走行車のキャリヤ。
  9. 【請求項9】 キャリヤの中央部にストレージボックス
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の騎乗型四輪不
    整地走行車のキャリヤ。
  10. 【請求項10】 キャリヤ面の中央部にゴム材からなる
    滑り止め部材を設けたことを特徴とする請求項9記載の
    騎乗型四輪不整地走行車のキャリヤ。
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