JP6056106B2 - 二輪車用荷かご - Google Patents

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Description

この発明は、例えば、自転車、原動付自転車、自動二輪車等、二輪車のハンドル前部に装着される二輪車用荷かごに関する。
自転車や原動付自転車等の二輪車のハンドル前部に装着される荷かごとして、上方が開放された略五面体形状の荷かごが一般的によく知られており、この種の荷かごには、買い袋、鞄等の荷物が載置される。載置する荷物の中には、荷物の寸法が、荷かごの左右寸法(二輪車の車軸方向に沿う方向の寸法)に比して大きいものがあり、このような場合、荷物が荷かごに入らず問題になる。そこで、荷かごの大型化が考えられるが、荷かごの左右寸法をむやみに大きくすると、荷かごが、駐輪場で他の自転車等に引掛かかってしまうため、この問題の解決策の一つとして、例えば、特許文献1〜3に開示された自転車用荷かごが開発されている。
特許文献1は、前後壁と側壁が同じ高さで形成された一対のかご分割体を、U字型形状の連結体を挟んで配置し、この連結体にスライド可能に取付けることで、荷かごの左右寸法を拡縮できる構造とし、上方を開放した五面体形状の自転車用荷かごである。この特許文献1は、一対のかご分割体の厚みに応じた連結体のスリット空間内で、一対のかご分割体を摺動させる構造で、かご分割体をスライドさせている。また、特許文献2は、ハンドル部近傍に固定された後カゴ半体に対し、前カゴ半体を自転車前後方向にスライド可能に取付けることで、荷かごの長辺寸法を拡縮できる構造とし、上方を開放した五面体形状の自転車用荷かごである。この特許文献2は、前カゴ半体と後カゴ半体とを嵌合により連結させ、前後カゴ半体の一方に設けたガイド溝と、その他方に、このガイド溝に摺動可能に設けたガイド軸とを相対移動させている。
特許文献3は、荷かごの底部側で前部と後部を繋ぐ側部を、左右両側に有すると共に、この左右両側側部の上方を切欠開口部として開放した形状に形成され、この切欠開口部に架け渡して張り出された伸縮体を、荷かごの外回り全周に捲回する自転車用荷かごである。特許文献3では、荷物の一部が、切欠開口部から荷かご外側にはみ出すときには、切欠開口部からはみ出た荷物の一部を伸縮体で保持して、荷物の落下を防止している。
登録実用新案公報第2553407号 登録実用新案公報第3061270号 特開2000−142521号公報
しかしながら、特許文献1〜3には、以下のような問題があった。特許文献1、2では、荷かごを装着した自転車を使用している間に、例えば、雨、風、黄砂等の自然現象により、塵、ごみ、枯葉の一片等の異物が、上記スリット空間内や上記ガイド溝(以下、「ガイド溝」と総称。)に入り込んでしまい、かご分割体やカゴ半体(以下、「カゴ半体」と総称。)の移動に障害を及ぼす虞がある。また、載置する鞄等の荷物のサイズに合わせて、荷かごの左右寸法をその都度調整する必要があり、手間がかかる上、荷かごの左右寸法の調整時に、カゴ半体を、スライド方向に沿って真直ぐに移動させないと、カゴ半体がガイド溝に当たってスムーズに寸法調整できない。また、特許文献1、2のように、荷かごの左右寸法が調整できる自転車用荷かごの場合、自転車用荷かごが、駐輪場で他の自転車等と引掛かかるのを防ぐため、駐輪時には左右寸法を縮め、乗車時に荷物のサイズに合わせて荷かごの左右寸法を拡げる調整が必要となる。そのため、このような調整を行うと、鞄等の荷物を一時的に地面や床面に置かなければならず、防犯上、荷物の盗難の危険性に晒される虞があるほか、荷物が汚れてしまう。さらに、特許文献2では、ガイド軸の一部(頭部等)が荷かごの底部と側部に突出しているため、荷かごに入れた鞄等に傷を付けてしまう虞もある。
特許文献3では、荷かごの側方に切欠開口部が設けられているものの、荷かごにおいて前部と、後部と、底部周辺に有する左右両側の側部とで囲まれた底部の面積は、切欠開口部の有無に拘わらず、増大せず変化していない。そのため、荷物の底を荷かごの底部に支持した状態で、荷物を荷かごに載置することができない場合がある。
特に、荷物が、例えば、中高生が持つ学生鞄や、ビジネスマンが持つビジネスバッグや通勤鞄等、開口幅が比較的大きく定型化された鞄の場合、特許文献3の自転車用荷かごでは、この種の鞄は、荷かごの底部まで入らない。そのため、運転者は、鞄を、やむを得なく斜めの姿勢、鞄の底を立てた姿勢、または左右両側の側部で両端支持することにより底部と離間した不安定な姿勢で、荷かごに載置しなければならない。このように、鞄が不安定な姿勢で荷かごに載置されると、鞄内に入っている書類や筆記具等の収納物の散乱や、弁当から汁漏れが発生するほか、鞄が落下してしまう虞があるため、問題となる。
また、慌ただしい通勤・通学の時間帯に、上述した通勤鞄、学生鞄等、定型化された鞄を、特許文献3のように、伸縮体等で保持させることを、通勤・通学の度に毎回、行うことは、自転車を利用する人にとって非常に面倒であり、問題になる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、荷物として、開口幅が比較的大きい形状で定型化された鞄を載置する場合でも、荷物を、スムーズに、安定した水平姿勢で簡単に載置することができる二輪車用荷かごを提供することを目的とする。
本発明の二輪車用荷かごは、上記目的を達成するために、以下の構成を有する。
(1)底であるかご底部と、二輪車の前後方向に対し、後方側に位置して前記かご底部と連結するかご後部と、前記かご底部を介して、前記かご後部より前方側に位置して前記かご底部と連結するかご前部と、を有し、前記二輪車に荷物を載置するのに装着される二輪車用荷かごにおいて、前記二輪車の車軸方向に沿う幅方向に対し、前記かご底部の両側に、外部との間に介在物をなくして開放された開口部を有すること、前記開口部は、前記かご底部と高低差のない下端位置から上方に向けて形成されていること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する二輪車用荷かごにおいて、前記開口部は、前記かご前部と前記かご後部との間にわたって、全域に開放されていること、前記かご底部の前記幅方向の距離が、前記かご前部と前記かご後部との距離より大きいこと、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載する二輪車用荷かごにおいて、荷物の落下を防止する荷物保持手段を備えていること、を特徴とする。
(4)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載する二輪車用荷かごにおいて、前記開口部の大きさに対応したかご側部材を、前記かご前部、前記かご後部、及び前記かご底部とは別体で有し、前記かご側部材は、前記かご前部及び前記かご後部と着脱可能に形成されていること、を特徴とする。
(5)(4)に記載する二輪車用荷かごにおいて、前記かご前部または前記かご後部のいずれか一方には、前記かご前部と前記かご後部とから取り外された状態にある前記かご側部材を保管するかご側部材保管手段を備えていること、を特徴とする。
(6)(4)に記載する二輪車用荷かごにおいて、前記かご側部材は、その下方向きに突出して形成された第1係合部を有し、前記第1係合部と係合可能な第1被係合部が、前記かご底部に形成されていること、前記かご側部材は、前記第1係合部と前記第1被係合部とが係合して前記かご底部に取り付けられ、前記第1係合部と前記第1被係合部との係合位置を相対的に変えることにより、前記かご底部に対し、立設した姿勢と、重なって横たわった姿勢とが選択できること、を特徴とする。
(7)(6)に記載する二輪車用荷かごにおいて、前記かご側部材は、その左右方向外側向きに突出して形成された第2係合部と、厚み方向に突出して形成された第3係合部とを有していること、前記第2係合部と係合可能な第2被係合部が、前記かご前部と前記かご後部とに形成されていると共に、前記第3係合部と係合可能な第3被係合部が、前記かご底部に形成されていること、前記かご側部材は、前記第2係合部と前記第2被係合部との係合により、前記かご前部と前記かご後部に、立設した姿勢で保持されて固定されること、または前記第3係合部と前記第3被係合部との係合により、前記かご底部に、横たわった姿勢で保持されて固定されること、を特徴とする。
(8)(1)乃至(3)のいずれか1つに記載する二輪車用荷かごにおいて、前記かご底部は、前記かご前部と前記かご後部とに連結する底基部と、前記底基部を挟む前記幅方向両側に、前記底基部から外側に延設された延設部とを有し、前記延設部は、前記底基部の外側で面一となる配置位置と、前記かご前部と前記かご後部との間で前記底基部と重なる配置位置との間を可動範囲内として、前記底基部に回動可能に取り付けられていること、を特徴とする。
(9)(8)に記載する二輪車用荷かごにおいて、前記延設部は、前記かご前部と前記かご後部との係合で固定させることにより、立設できること、を特徴とする。
(10)(1)乃(9)のいずれか1つに記載する二輪車用荷かごにおいて、前記かご底部は、前記前後方向または前記幅方向に反って湾曲した形状、あるいは前記幅方向に沿って波型形状に形成されていること、前記かご底部には、貫通孔が形成されていること、を特徴とする。
(11)(1)乃至(9)のいずれか1つに記載する二輪車用荷かごにおいて、前記かご底部は、前記幅方向の端側を、前記前後方向に対し、頂面と底面とを連続的に交互に入れ替えて配置された波型形状に形成されていること、前記底面は、前記かご底部の前記幅方向の端に向けて次第に、頂面に対して下向きに傾斜していること、を特徴とする。
(12)(8)乃至(11)のいずれか1つに記載する二輪車用荷かごにおいて、前記かご前部、前記かご底部、及び前記かご後部は、回動可能な係合部材により、前記かご前部と前記かご底部とを、及び前記かご底部と前記かご後部とを、それぞれ直角に回動させることにより、U字型形状に連結される構成であり、前記かご前部、前記かご底部、及び前記かご後部を、U字型形状に維持して固定させるかご部材固定手段を備えていること、を特徴とする。
(13)(1)乃至(12)のいずれか1つに記載する二輪車用荷かごにおいて、前記かご前部が前記かご後部の高さより低いこと、を特徴とする。
(14)(1)乃至(13)のいずれか1つに記載する二輪車用荷かごにおいて、荷物は、定型化された鞄であること、を特徴とする。
上記構成を有する本発明の二輪車用荷かごの作用・効果について説明する。
本発明の二輪車用荷かごは、底であるかご底部と、二輪車の前後方向に対し、後方側に位置してかご底部と連結するかご後部と、かご底部を介して、かご後部より前方側に位置してかご底部と連結するかご前部と、を有し、二輪車に荷物を載置するのに装着される二輪車用荷かごにおいて、二輪車の車軸方向に沿う幅方向に対し、かご底部の両側に、外部との間に介在物をなくして開放された開口部を有すること、開口部は、かご底部と高低差のない下端位置から上方に向けて形成されていること、を特徴とするので、荷物が、例えば、中高生が持つ学生鞄や、ビジネスマンが持つビジネスバッグや通勤鞄等、開口幅が比較的大きい形状で定型化された鞄等の場合でも、このような荷物を、安定した水平な姿勢でかご底部に、簡単に載置することができる。そのため、上述したような鞄等の荷物内に収納されている書類、筆記具等の内容物が散乱してしまうことや、弁当からの汁漏れ等の液体漏れを防止することができる。勿論、二輪車の走行中でも、本発明の二輪車用荷かごに載置された荷物において、内容物の散乱や、液体漏れは防止できている。
従って、本発明の二輪車用荷かごによれば、荷物として、開口幅が比較的大きい形状で定型化された鞄を載置する場合でも、荷物を、スムーズに、安定した水平姿勢で簡単に載置することができる、という優れた効果を奏する。
また、本発明の二輪車用荷かごは、開口部は、かご前部とかご後部との間にわたって、全域に開放されていること、かご底部の幅方向の距離が、かご前部とかご後部との距離より大きいこと、を特徴とするので、荷物が、例えば、中高生が持つ学生鞄や、ビジネスマンが持つビジネスバッグや通勤鞄等、開口幅が比較的大きい形状で定型化された鞄でも、本発明の二輪車用荷かごのかご底部に、鞄の開口幅をかご底部幅方向に向けた水平姿勢で載置できる。
また、本発明の二輪車用荷かごは、荷物の落下を防止する荷物保持手段を備えていること、を特徴とするので、荷物保持手段により荷物を保持させておけば、落下に起因した荷物の損傷を防ぎ、荷物は、本発明の二輪車用荷かごに載せられたまま、目的地まで搬送することができる。また、荷物保持手段が、荷物に設けられたループ状の取っ手と係留可能に形成されていれば、例えば、鞄の取っ手や、荷物の手提げ部分等、荷物のループ状の取っ手が、荷物保持手段に係留されると、二輪車の走行中に生じる振動が荷物に伝播しても、荷物が、本発明の二輪車用荷かごから落下するのを、より確実に防止することができる。加えて、このような荷物保持手段に荷物の取っ手を係留しておくことにより、二輪車の走行中、悪意を持つ人による荷物の盗難が防止でき、有効な盗難防止策となる。
また、本発明の二輪車用荷かごは、開口部の大きさに対応したかご側部材を、かご前部、かご後部、及びかご底部とは別体で有し、かご側部材は、かご前部及びかご後部と着脱可能に形成されていること、を特徴とするので、荷物のかさ(ボリューム)が、本発明の二輪車用荷かごの積載容量より小さい場合や、積載する荷物が、荷かごにおいて、かご底部の幅寸法やかご底部の前後寸法より小さく、本発明の二輪車用荷かごの内部で、スペース上、自在に移動してしまう場合等には、かご側部材により開口部を遮断することにより、安全に積載できる荷物のバリエーションが広がり、積載できる荷物の自由度が増す。
また、本発明の二輪車用荷かごは、かご前部またはかご後部のいずれか一方には、かご前部とかご後部とから取り外された状態にあるかご側部材を保管するかご側部材保管手段を備えていること、を特徴とするので、かご側部材を使用しないとき、かご側部材をかご側部材保管手段に保管しておけば、必要に応じてかご側部材を適宜使用することができ、かご側部材の保管管理が容易になる。
また、本発明の二輪車用荷かごは、かご側部材は、第1係合部と第1被係合部とが係合してかご底部に取り付けられ、第1係合部と第1被係合部との係合位置を相対的に変えることにより、かご底部に対し、立設した姿勢と、重なって横たわった姿勢とが選択できること、を特徴とするので、載置する荷物の大きさに応じて、かご側板の姿勢が適宜選択できるため、本発明の二輪車用荷かごの用途が幅広くなる。加えて、かご底部とかご側部材との取付けにあたり、ヒンジ、またはこれに相当する部品を必要としない分、部品点数が削減できるため、本発明の二輪車用荷かごはより安価にできる。
また、本発明の二輪車用荷かごは、かご側部材は、第2係合部と第2被係合部との係合により、かご前部とかご後部に、立設した姿勢で保持されて固定されること、または第3係合部と第3被係合部との係合により、かご底部に、横たわった姿勢で保持されて固定されること、を特徴とするので、二輪車の走行中に伴う振動によるかご側部材のばたつきが防止できる。また、横たわった姿勢のかご側部材の上に荷物を載置して走行する場合でも、この荷物は、安定した姿勢を維持することができる。
また、本発明の二輪車用荷かごは、かご底部は、かご前部とかご後部とに連結する底基部と、底基部を挟む幅方向両側に、底基部から外側に延設された延設部とを有し、延設部は、底基部の外側で面一となる配置位置と、かご前部とかご後部との間で底基部と重なる配置位置との間を可動範囲内として、底基部に回動可能に取り付けられていること、を特徴とするので、荷物を載置するのに、かご底部の底基部の底面積で十分な場合には、延設部をかご前部とかご後部との間で底基部と重ねて畳んでおけば、本発明の二輪車用荷かごが、駐輪場で他の自転車等に引掛かかることもない。また、延設部を底基部の外側で面一となる位置に配置して底面積を拡張すれば、かご底部の底面積が増大するため、例えば、幅が60cmを超えない60cm近傍の幅広な鞄等のように、従来の二輪車用荷かごでは載置できなかった、幅方向の大きさが大きい荷物が、本発明の二輪車用荷かごに、安定した水平姿勢で載置できる。なお、二輪車が自転車の場合、道路交通法施工規則第9条2により、車体幅が60cmを超えないことと規定されているため、延設部を拡張したかご底部の幅方向の大きさは60cm以下となっている。
また、本発明の二輪車用荷かごは、延設部は、かご前部とかご後部との係合で固定させることにより、立設できること、を特徴とするので、延設部をかご前部とかご後部とに係合させて固定すれば、延設部が、開口部を遮断する側部材として機能する。これにより、本発明の二輪車用荷かごは、かご前部と、かご底部と、かご後部と、左右片側の側部材とからなる略四面体の形状、またはかご前部と、かご底部と、かご後部と、左右両側の側部材とからなる略五面体の形状の荷かごとして、用途の拡大が図れる。
また、本発明の二輪車用荷かごは、かご底部は、前後方向または幅方向に反って湾曲した形状、あるいは幅方向に沿って波型形状に形成されていること、かご底部には、貫通孔が形成されていること、を特徴とするので、荷かごを装着した自転車を使用している間に、例えば、雨水、雪溶け水、洗車水等による水が、かご底部に溜まることなく、貫通孔から排水することができる。
また、本発明の二輪車用荷かごは、かご底部は、幅方向の端側を、前後方向に対し、頂面と底面とを連続的に交互に入れ替えて配置された波型形状に形成されていること、底面は、かご底部の幅方向の端に向けて次第に、頂面に対して下向きに傾斜していること、を特徴とするので、荷かごを装着した自転車を使用している間に、例えば、雨水、雪溶け水、洗車水等が、底面に流れて、かご底部から地面に向けて排水することができる。また、頂面と底面とを連続的に交互に入れ替えて配置することは、かご底部の強度を高めるリブとして機能する。
また、本発明の二輪車用荷かごは、かご前部、かご底部、及びかご後部は、回動可能な係合部材により、かご前部とかご底部とを、及びかご底部とかご後部とを、それぞれ直角に回動させることにより、U字型形状に連結される構成であり、かご前部、かご底部、及びかご後部を、U字型形状に維持して固定させるかご部材固定手段を備えていること、を特徴とするので、本発明の二輪車用荷かごを、そのメーカーと市場との間で流通させるときの搬送形態がコンパクトになり、搬送コストを低減することができる。
すなわち、本発明の二輪車用荷かごが、例えば、かご前部と、かご底部と、かご後部とにおいて、一体化されたこれら3つの部材を係合部材の位置で折り畳み、1層状に積層させる形態や、これら3つの部材がそれぞれ単体であり、係合部材により3つの部材を1つに連結して組み立てる形態等で構成されていると、荷姿の体積がより小さくでき、搬送コストが安価になる。そして、ユーザーや自転車屋等が、本発明の二輪車用荷かごの組立てを行い、かご前部、かご底部、及びかご後部を、U字型形状に形成し、かご部材固定手段により、この形状を維持して固定させる。そのため、本発明の二輪車用荷かごの組立て作業をユーザーで行うと、メーカーと市場間での物流コストの低減効果と共に、メーカーの製造コストを抑制できるため、ひいては本発明の二輪車用荷かごが安価にできる。
また、本発明の二輪車用荷かごは、かご前部がかご後部の高さより低いこと、を特徴とするので、駐輪場で二輪車を出し入れするとき、本発明の二輪車用荷かごのかご前部が、例えば、駐輪場の支柱のほか、隣接する二輪車のかごやハンドル等に引っ掛かり難くなる。すなわち、本発明の二輪車用荷かごのかご前部を、例示する駐輪場の支柱のほか、隣接する二輪車のかごやハンドル等に引掛けてしまったときの衝撃で、かご前部が一旦外側に開いて元の位置に復元するかご前部の跳ね返り現象が抑制でき、この跳ね返りに起因した当該二輪車用荷かごの損傷が防止し易くなる。
また、本発明の二輪車用荷かごは、荷物は、定型化された鞄であること、を特徴とするので、定型化された鞄として、先にも例示したように、通勤・通学の度に毎回、しかも慌ただしい通勤・通学の時間帯に、中高生が持つ学生鞄や、ビジネスマンが持つビジネスバッグや通勤鞄等を二輪車用荷かごに入れることが、自転車等の二輪車を利用する人にとって、面倒な行為と感じられなくすることができる。換言すれば、本発明の二輪車用荷かごは、中高生や、ビジネスマン等にとって、利便性が高く、使い勝手の良い荷かごになり得ることができる。
実施形態1に係る荷かごを装着した自転車を示す斜視図である。 図1に示す自転車の正面図である。 実施形態1に係る荷かごを示す斜視図であり、かご側板を側板保管枠に収納した状態を示す説明図である。 図2に示す荷かごのかご本体部を示す説明図である。 図3中、X部に相当する位置の拡大図であり、板成形法でかご本体部を形成した場合の外縁形状を示す説明図である。 図3中、X部に相当する位置の拡大図であり、射出成形法でかご本体部を形成した場合の外縁形状を示す説明図である。 実施形態1に係る荷かごの荷物保持部材を示す正面図であり、第1形状の荷物保持部材を示す図である。 実施形態1に係る荷かごの荷物保持部材を示す正面図であり、第2形状の荷物保持部材を示す図である。 実施形態1に係る荷かごのかご側板を示す正面図である。 実施形態1に係る荷かごを幅方向から見た側面図である。 実施形態1に係る荷かごのかご本体部にかご側板を取り付ける様子を示す説明図である。 実施形態1に係る荷かごのかご本体部にかご側板が取り付けられた状態を示す説明図である。 変形形態1に係る荷かごを示す斜視図であり、図4と同様の説明図である。 実施形態2に係る荷かごの構成を説明する斜視図である。 変形形態2に係る荷かごを幅方向から見た側面図である。 実施形態3に係る荷かごを示す斜視図である。 実施形態4に係る荷かごを幅方向から見た側面図である。 実施形態4,5に係る荷かごの展開図である。 実施形態5に係る荷かごを幅方向から見た側面図である。 実施形態5に係る荷かごの組立工程を説明する第1工程図である。 図20に示す第1工程図に続く第2工程図である。 実施形態6の実施例1,2に係る荷かごのかご底部を上方から見た平面図である。 図22中、A−A矢視断面図であり、実施例1に係る荷かごのかご底部形状を説明する図である。 図22中、A−A矢視断面図であり、実施例2に係る荷かごのかご底部形状を説明する図である。 実施形態6の実施例3に係る荷かごを上方から見た平面図である。 図25中、B−B矢視断面図であり、実施例3に係る荷かごのかご底部形状を説明する図である。 実施形態7に係る荷かごを概略的に示す斜視図であり、この荷かごの作用を説明する図である。 実施形態8に係る荷かごを示す正面図である。 図28に示す荷かごの左側側面図である。 図28に示す荷かごの平面図である。 実施形態8に係る荷かごの左方かご側板を示す正面図である。 図31に示すかご側板の側面図である。 図31に示すかご側板を上方から見た平面図である。 実施形態8に係る荷かごにおいて、かご側板とかご底部との取り付け構造を模式的に示す説明図である。 実施形態8に係る荷かごでかご側板が収納された状態を示す説明図である。 図35中、Y部の拡大図である。 かご側部材のかご側板収納係合片とかご底部の底部中央係合孔とが係合した状態を、当該荷かごの外部下方位置から見上げて示す斜視図である。 実施形態8の変形例に係るかご側板とかご底部との取り付け構造を示す概略図であり、(a)かご底部とかご側板との連結構造、(b)かご側板の立設姿勢、を示す説明図である。
以下、本発明に係る二輪車用荷かごについて、実施形態1〜7、及び変形形態1,2を挙げて図面に基づいて詳細に説明する。実施形態1〜7、及び変形形態1,2では、荷物は、例えば、学生鞄、ビジネスバッグ、通勤鞄等、定型化された鞄であり、このような鞄を、二輪車の一種である自転車に載置するのに装着される荷かご(二輪車用荷かご)について、説明する。図1は、実施形態1に係る荷かごを装着した自転車を示す斜視図であり、図1に示す自転車の正面図を図2に示す。なお、図1では、荷かごにおいて、自転車の車体前後に沿う方向を前後方向Lとし、車軸72の軸心に沿う方向を幅方向Wと定義しており、図2以降の各図でも、前後方向Lと幅方向Wの定義は、図1に準ずる。
(実施形態1)
荷かご1は、図1及び図2に示すように、底であるかご底部11と、自転車71の前後方向Lに対し、後方側に位置してかご底部11と連結するかご後部13と、かご底部11を介して、かご後部13より前方側に位置してかご底部11と連結するかご前部12と、を有している。かご底部11の底面は、水平面となっており、本実施形態1では、底面から外部への排水孔としての貫通孔を設けていないが、必要に応じてこのような貫通孔を設けておくことが好ましい。荷かご1は、自転車71のハンドル73前部に固定して装着されている。図10は、実施形態1に係る荷かごを幅方向から見た側面図である。
具体的には、実施形態1では、かご底部11が、バーリングにより雌ネジ部を形成した支持金具77を、車軸72位置から延びるステー76と連結させ、当該かご底部11の貫通孔19Hから挿通した締結具25を支持金具77の雌ネジ部に螺合して固定されている。なお、かご底部11の貫通孔19H付近に座ぐり等を施すことにより、この締結具25の頭部がかご底部11における荷物の載置面より低位置に配置されていることが好ましい。締結具25の頭部で鞄に傷が付くのを防止することができるからである。また、かご底部11の固定と共に、かご後部13が、取付けブラケット75との間に、後述する荷物保持部材20と荷物保持ベルト締結体30の保持ベルト31とを挟み込み、当該かご後部13の貫通孔19Hから挿通した締結具25を、荷物保持部材20の長孔23H、取付けブラケット75の貫通孔等を貫通し蝶ナット26と螺合して固定されている(図10参照)。なお、ここでは、荷かご1の自転車71への固定方法は、一例に過ぎず、本実施形態1に限定されるものではなく、適宜変更可能である。
荷かご1について説明する。図3は、実施形態1に係る荷かごを示す斜視図であり、かご側板を側板保管枠に収納した状態を示す説明図である。図4は、図2に示す荷かごのかご本体部を示す説明図である。荷かご1は、図3に示すように、大別して、かご本体部10と、荷物保持部材20(荷物保持手段)と、荷物保持ベルト締結体30(荷物保持手段)と、かご側板40(かご側部材)とからなる。かご本体部10は、かご底部11と、かご前部12と、かご後部13と、側板保管枠50(かご側部材保管手段)とを有し、例えば、アクリル変性高衝撃塩化ビニール(acrylic-modified polyvinyl-chloride)、ポリカーボネート(polycarbonate)、ポリエチレン(polyethylene)等の樹脂からなる。かご底部11と、かご前部12と、かご後部13とは、許容範囲内の可撓性を備えて略U字型形状に一体成形され、かご本体部10は、かご底部11の幅方向W両側に、外部との間に介在物をなくして開放された開口部14を有している。この開口部14は、かご底部11の内面(底面)と高低差のない下端位置14aから上方に向けて開放され、本実施形態1では、前後方向Lに対し、かご前部12の内面とかご後部13の内面との間で、全面開放された形状で形成されている。
かご本体部10では、図4に示すように、かご前部12とかご後部13との前後方向Lの距離t1は、荷かご1に載置する荷物80(上述した鞄)の厚み(図2中、左右方向の大きさ)に対応した大きさとなっている。また、かご底部11の幅方向Wの距離t2が、かご前部12とかご後部13との距離t1より大きくなっている。具体的には、かご底部11の幅方向Wの距離t2は、例えば、400mm程度に設定されている。その一方で、荷物80が、学生鞄、通勤鞄のほか、ビジネスバッグの中でも、厚みが比較的小さいSサイズ(Small size)の場合、前後方向Lの距離t1が、例えば、200mm前後等と比較的小さく設定されている。他方、荷物80が、厚みが比較的大きいLサイズ(Large size)のビジネスバッグの場合には、前後方向Lの距離t1が、例えば、300mm前後等と比較的大きく設定され、載置する対象の荷物80の厚みに応じて、前後方向Lの距離t1を設定した荷かご1であることが好ましい。
本実施形態1では、かご前部12とかご後部13とは、同じ高さであり、かご本体部10には、複数の補強リブ15,16が形成されている。補強リブ16は、かご底部11の外面と、かご前部12の外面と、かご後部13の外面側とを繋ぐ方向に延びることにより、主にかご底部11において、前後方向Lの捻じれ剛性を高めていると共に、幅方向Wに沿って延びることにより、かご前部12及びかご後部13において、幅方向W及び上下方向の捻じれ剛性を高めている。なお、補強リブ16の配置位置は、一例を挙げて示したに過ぎず、かご本体部10の剛性を高められる位置に配置されていれば良く、本実施形態1に限定されるものではない。
また、かご前部12とかご後部13とは、上端側の外縁と左右(幅方向W)両側の外縁とを繋いだ形態で、かご底部11の外縁は、左右両側Wで、かご前部12の外縁とかご後部13の外縁とに一続き状に繋いだ形態で、それぞれ補強リブ15が形成されている。本実施形態1では、補強リブ15は、図3等に示すように、かご本体部10の外向きに90度程度に屈曲しているが、このほかにも、R形状またはU字形状に折り曲げられていても良い。図5は、図3中、X部に相当する位置の拡大図であり、板成形法でかご本体部を形成した場合の外縁形状を示す説明図である。図6は、図3中、X部に相当する位置の拡大図であり、射出成形法でかご本体部を形成した場合の外縁形状を示す説明図である。
すなわち、前述したように、かご本体部10は一体的に樹脂成形されている。かご本体部10が、例えば、アクリル変性高衝撃塩化ビニール等を板成形法で成形される場合には、補強リブ15は、図3中、X部を代表して図5に拡大して示すように、かご本体部10全体の外縁において、かご本体部10の内部から外部に向けてほぼ直角に曲がった略L字形状に形成される。かご前部12及びかご後部13の上方両端のコーナー、かご底部11とかご前部12とが接続するコーナー、及びかご底部11とかご後部13とが接続するコーナーでは、補強リブ15は、図5に示すように、1/4円弧状になっている。かご本体部10を板成形法で成形する場合には、金型のイニシャルコストが安価になるメリットがある。また、板成形法によれば、荷かご1を、かご本体部10全体を同色にできる以外に、例えば、前後方向に対し、かご底部うちの前側半分とかご前部とをL字形状に一体成形したかご前側部と、かご底部うちの後側半分とかご後部とをL字形状に一体成形したかご後側部とを、互いに対向する向きに配置して接続されたかご本体部の場合には、2分割のかご前側部とかご後側部とが、色違いで形成することができる。また、例えば、かご本体部10の色と、荷物保持部材20と、かご側板40との配色を色違いにした荷かご1にすることにより、流行を意識したカラフルな色彩で形成した荷かご1が提供できる。
かご本体部10が射出成形法で成形される場合には、補強リブ15は、図3中、X部を代表して図6に拡大して示すように、かご本体部10全体の外縁において、かご本体部10の内部から外部に向けて、略U字状に折り返された形状、またはR形状に形成される。かご前部12及びかご後部13の上方両端のコーナー、かご底部11とかご前部12とが接続するコーナー、及びかご底部11とかご後部13とが接続するコーナーでは、補強リブ16は、図6に示すように、球面の一部をなした曲面状に形成されている。かご本体部10を射出成形法で成形する場合には、量産体制でかご本体部10を製造することができ、荷かご1を大量生産で製造すれば、荷かご1を安価に製造できるメリットがある。さらに、板成形法または射出成形法に拘わらず、補強リブ15により、かご本体部10の剛性が増大すると共に、人が荷かご1のコーナーに接触しても、怪我を防止することができる。
また、このかご本体部10には、図4に示すように、貫通した長孔であるかご側板係合孔17Hが、かご前部12とかご後部13とそれぞれ幅方向W両側の端部近傍に、各1つ形成されており、かご底部11の幅方向W両側の端部近傍にも、片側各2つずつの合計4つ形成されている。貫通した長孔である2つのかご取付け孔18Hが、かご後部13の中央付近に形成されている。
次に、荷物保持部材20と荷物保持ベルト締結体30について、説明する。荷物保持部材20と荷物保持ベルト締結体30は、荷かご1に載置した荷物80の落下を防止する。図7は、実施形態1に係る荷かごの荷物保持部材を示す正面図であり、第1形状の荷物保持部材を示す図であり、第2形状の荷物保持部材を図8に示す。
荷物保持部材20は、図7に示すように、平板状の基部21を貫通し、かご後部13の2つのかご取付け孔18Hと同ピッチで離間して形成された2つの長孔23Hを有し、長孔23Hは、ボルトやネジ等の締結具25の軸部が挿通可能に形成されている。基部21上方の左右両側には、係留片22が、基部2の左右両辺から外側に突出して設けられている。この係留片22は、荷物80の取っ手81を係留可能な大きさで形成されており、荷かご1のかご底部11に載置した荷物80の取っ手81を引掛けるために設けられている。
荷かご1は、2つの締結具25を、自転車71の取付けブラケット75を貫通させて蝶ナット26により螺合させて固定(図1及び図10参照)されるが、2つの締結具25の芯間距離が比較的近接している場合には、図7に示す第1形状の荷物保持部材20が用いられる。
一方、自転車71の取付けブラケット75の配置位置や形状の都合上、第1形状の荷物保持部材20を用いてかご後部13をブラケット75に締結具25で固定できない場合がある。この場合には、図8に示す第2形状の荷物保持部材20Aが用いられる。荷物保持部材20Aでは、2つ締結具25の芯間距離が大きいため、基部21Aの下方を2分割して離間させることにより、2つの長孔23Hの芯間距離が、第2形状の荷物保持部材20Aより大きくなっている。第2形状の荷物保持部材20Aは、図示していないが、左右両側とも、かご後部13のかご取付け孔18H(図4参照)より側板保管枠50側寄りの位置に、締結具25をかご後部13と第2形状の荷物保持部材20Aの長孔23Hを挿通して螺合させることにより、取り付けられる。
荷物保持ベルト締結体30は、図1及び図3に示すように、荷物80に設けられたループ状の取っ手81と係留可能に設けられ、2本の保持ベルト31と、オス側留め具33とメス側留め具34とが自在に着脱可能なベルト留め具32とからなる。オス側留め具33は、一方の保持ベルト31先端に、メス側留め具34は、他方の保持ベルト31先端に、それぞれ配設されている。2本の保持ベルト31は、かご後部13と取付けブラケット75との間に、荷物保持部材20と共に挟み込まれ、締結具25の締結により固定されている。荷物保持ベルト締結体30は、荷かご1のかご底部11に載置した荷物80の取っ手81に2本の保持ベルト31を通した後、オス側留め具33とメス側留め具34とを締結させることにより、荷かご1を保持する。
本実施形態1では、荷物80の片方の取っ手81を荷物保持部材20に係留させ、もう片方の取っ手81を荷物保持ベルト締結体30に係留させた場合を例示して挙げた。しかしながら、荷物保持部材20が荷物80の取っ手81を挿通できない場合には、荷物80の取っ手81を荷物保持ベルト締結体30に係留することにより、荷物80が保持できる。換言すれば、荷物80の取っ手81が荷物保持部材20または荷物保持ベルト締結体30のいずれかに、あるいは荷物保持部材20と荷物保持ベルト締結体30との双方に係留されて保持されていれば良く、荷物80の取っ手81を荷物保持部材20、荷物保持ベルト締結体30に保持させる活用方法については、特に限定されるものではない。
次に、かご側板40について説明する。かご側板40は、かご底部11、かご前部12、及びかご後部13とは別体であり、開口部14の大きさに対応した大きさで、かご底部11、かご前部12及びかご後部13と着脱可能に形成されている。かご側板40は、2枚で1組となっている。図9は、かご側板を示す正面図である。かご側板40は、図9に示すように、可撓性を有した平板状の樹脂製部材であり、左右両辺に、かご本体部10のかご側板係合孔17Hと係合可能な側部係合片41を、下辺に、2つの底部係合片42を有している。
荷かご1は、側板保管枠50をかご本体部10に備えている。側板保管枠50は、かご底部11と、かご前部12と、かご後部13とから取り外された状態にある2つのかご側部材40を、かご本体部10に保管しておくための収納部Sを形成する。具体的には、側板保管枠50は、図4に示すように、L字型形状に形成され、一対の側板保管枠50,50が、かご後部13の内側に互いに対向した向きに配設されて、一対の側板保管枠50,50の間が、2つのかご側部材40を保管しておくための収納部Sとなっている。かご側板40を使用しないときには、図10に示すように、荷かご1上方から、重ね合わせた2つのかご側板40を一対の側板保管枠50,50の収納部Sに挿入すると、図4に示すように、2つのかご側板40は、4つの側部係合片41が側板保管枠50に支持された状態で、収納部Sに収納され保管できる。L字型形状の側板保管枠50,50が一対でかご後部13内に形成されていることにより、荷かご1に入れた荷物80が、収納部Sでかご側部材40の有無に拘わらず、取付けブラケット75と螺合する締結具25の頭部と直に接触するのを阻止することができ、締結具25で鞄に傷が付くのを防止することができる。
図11は、実施形態1に係る荷かごのかご本体部にかご側板を取り付ける様子を示す説明図であり、かご本体部にかご側板が取り付けられた状態を、図12に示す。かご側板40をかご本体部10に取り付けるとき、かご側板40をかご本体部10の幅方向Wの片側のみに挿着するか、あるいは両側に挿着するかについては、必要に応じて行うものである。片側のみの挿着の場合には、一対の側板保管枠50,50の収納部Sから1つのかご側板40を取り出し、もう1つのかご側板40は、収納部Sに保管したままにしておく。両側挿着の場合には、収納部Sから2つのかご側板40を取り出す。
次いで、かご本体部10において、かご前部12とかご後部13の各上方を僅かながら離間させる。そして、図11に示すように、底部係合片42を下向きにしてかご側板40をかご前部12とかご後部13との間に嵌め込み、底部係合片42をかご底部11のかご側板係合孔17Hに係合させると共に、左右の側部係合片41を、かご前部12とかご後部13の各かご側板係合孔17Hに係合させることにより、かご側板40がかご本体部10に挿着される。かご本体部10周囲を四面で囲う必要がある場合には、図12に示すように、2つのかご側板40をかご本体部10両側に取り付ける。
前述した構成を有する本実施形態1の荷かご1の作用・効果について説明する。
本実施形態1の荷かご1は、底であるかご底11部と、自転車71の前後方向Lに対し、後方側に位置してかご底部11と連結するかご後部13と、かご底部11を介して、かご後部13より前方側に位置してかご底部11と連結するかご前部12と、を有し、自転車71に荷物80を載置するのに装着される荷かご1において、自転車71の車軸72方向に沿う幅方向Wに対し、かご底部11の両側に、外部との間に介在物をなくして開放された開口部14を有すること、開口部14は、かご底部11と高低差のない下端位置14aから上方に向けて形成されていること、を特徴とするので、荷物80が、例えば、中高生が持つ学生鞄や、ビジネスマンが持つビジネスバッグや通勤鞄等、開口幅が比較的大きい形状で定型化された鞄等の場合でも、このような荷物80を、安定した水平な姿勢でかご底部11に、簡単に載置することができる。そのため、上述したような鞄等の荷物80内に収納されている書類、筆記具等の内容物が散乱してしまうことや、弁当からの汁漏れ等の液体漏れを防止することができる。勿論、自転車71の走行中でも、荷かご1に載置された荷物80において、内容物の散乱や、液体漏れは防止できている。
従って、本実施形態1の荷かご1によれば、荷物80として、開口幅が比較的大きい形状で定型化された鞄を載置する場合でも、荷物80を、スムーズに、安定した水平姿勢で簡単に載置することができる、という優れた効果を奏する。
また、本実施形態1の荷かご1は、開口部14は、かご前部12とかご後部13との間にわたって、全域に開放されていること、かご底部11の幅方向Wの距離t2が、かご前部12とかご後部13との距離t1より大きいこと、を特徴とするので、荷物80が、例えば、中高生が持つ学生鞄や、ビジネスマンが持つビジネスバッグや通勤鞄等、開口幅が比較的大きい形状で定型化された鞄でも、荷かご1のかご底部11に、鞄の開口幅をかご底部11の幅方向Wに向けた水平姿勢で載置できる。
また、本実施形態1の荷かご1は、荷物80の落下を防止する荷物保持部材20、荷物保持ベルト締結体30を備えていること、を特徴とするので、荷物保持部材20、荷物保持ベルト締結体30により荷物80の取っ手81を保持させておけば、落下に起因した荷物80の損傷を防ぎ、荷物80は、荷かご1に載せられたまま、目的地まで搬送することができる。
また、本実施形態1の荷かご1は、荷物保持ベルト締結体30は、荷物80に設けられたループ状の取っ手81と係留可能に設けられていること、を特徴とするので、例えば、鞄の取っ手や、荷物の手提げ部分等、荷物80のループ状の取っ手81が、荷物保持ベルト締結体30に係留されていれば、自転車71の走行中に生じる振動が荷物80に伝播しても、荷物80が、荷かご1から落下するのを、より確実に防止することができる。また、荷物保持ベルト締結体30に荷物80の取っ手81を係留させておくことにより、自転車71の走行中、悪意を持つ人による荷物80の盗難が防止でき、有効な盗難防止策となる。
また、本実施形態1の荷かご1は、開口部14の大きさに対応したかご側部材40を、かご前部12、かご後部13、及びかご底部11とは別体で有し、かご側部材40は、かご底部11、かご前部12及びかご後部13と着脱可能に形成されていること、を特徴とするので、荷物80のかさ(ボリューム)が、荷かご1の積載容量より小さい場合や、積載する荷物80が、荷かご1において、かご底部11の幅寸法(距離t2)やかご底部11の前後寸法(距離t1)より小さく、荷かご1の内部で、スペース上、自在に移動してしまう場合等には、かご側板40により、片側または両側の開口部14を遮断することにより、安全に積載できる荷物80のバリエーションが広がり、積載できる荷物80の自由度が増す。
また、本実施形態1の荷かご1は、かご後部13には、かご底部11とかご前部12とかご後部13とから取り外された状態にあるかご側板40を保管する側板保管枠50を備えていること、を特徴とするので、かご側板40を使用しないとき、かご側板40を側板保管枠50の収納部Sに保管しておけば、必要に応じて、かご側板40を適宜使用することができ、かご側板40の保管管理が容易になる。
また、本実施形態1の荷かご1は、荷物80は、定型化された鞄であること、を特徴とするので、定型化された鞄として、先にも例示したように、通勤・通学の度に毎回、しかも慌ただしい通勤・通学の時間帯に、中高生が持つ学生鞄や、ビジネスマンが持つビジネスバッグや通勤鞄等を荷かご1に入れることが、自転車71等の二輪車を利用する人にとって、面倒な行為と感じられなくすることができる。換言すれば、荷かご1は、中高生や、ビジネスマン等にとって、利便性が高く、使い勝手の良い荷かごになり得ることができる。特に、特許文献1、2のように、荷かごの左右寸法が調整できる自転車用荷かごの場合、自転車用荷かごが、駐輪場で他の自転車等と引掛かかるのを防ぐため、駐輪時には左右寸法を縮め、乗車時に荷物のサイズに合わせて荷かごの左右寸法を拡げる調整が必要となるが、本実施形態1の荷かご1では、そのような調整が全く不要である。そのため、自転車71等の二輪車の運転手が、駐輪場において、乗り降り時に鞄等の荷物80を、一時的に地面や床面に置く必要がなく、防犯上、荷物の盗難の危険性に晒される虞がないほか、荷物80が汚れない。
(変形形態1)
次に、実施形態1の変形形態1に係る荷かごについて、説明する。図13は、変形形態1に係る荷かごを示す斜視図である。本実施形態1では、図4に示すように、かご前部12が幅方向Wに沿って真直ぐな形状に形成されているが、変形形態1の荷かご1Aでは、かご後部13は本実施形態1と同じであるものの、図13に示すように、かご前部12Aが、幅方向W中央部で前後方向L前側に突出した湾曲形状に形成され、かご底部11Aと連結している。このように、かご前部12Aが湾曲形状に形成されていると、意匠上、荷かご1Aの見栄えが良くなり、この荷かご1Aは、例えば、主婦や学生等の人からデザイン的に好感が持たれる荷かご1Aとなり得る。勿論、変形形態1の荷かご1Aは、実施形態1の荷かご1と同じ作用・効果を奏するため、その記載は省略する。
(実施形態2)
次に、実施形態2の荷かごについて、図14を用いて説明する。実施形態2は、かご後部13に対するかご前部12Bの高さが異なる点で、実施形態1と異なるが、それ以外の部分は、実施形態1と同様である。従って、実施形態1とは異なる部分を中心に説明し、その他については、実施形態1と同じ符号を用いて、説明を簡略または省略する。図14は、実施形態2に係る荷かごの構成を説明する斜視図である。
本実施形態2の荷かご1Bでは、かご前部12Bの高さHfがかご後部13の高さHrより低くなっており、かご前部12Bのかご側板係合孔17Hが、かご後部13のかご側板係合孔17Hより低位置に配置されている。かご前部12Bとかご後部13の高さの違いにより、かご側板40Bが、図14に示すように、略台形形状に形成され、2つの側部係合片41Bの配置位置が、左右両側(図14中、左下‐右上方向の両側)で高低差を有している。また、かご側板40Bが、このような略台形形状で形成されていることに伴い、2つ1組の側板保管枠50B,50Bにおいて、一方(図14中、左側)の側板保管枠50Bの上端位置が、他方(同図、右側)の側板保管枠50Bより低くなっている。
本実施形態2では、本実施形態1で記載した作用・効果に加え、荷物80は、かご底部11のほか、主としてかご後部13で支持されて載置されるため、かご前部12Bの高さHfがかご後部13の高さHrより低くなっていることで、駐輪場で自転車71を出し入れするとき、荷かご1Bのかご前部12Bが、例えば、駐輪場の支柱のほか、隣接する二輪車のかごやハンドル等に引っ掛かり難くなる。すなわち、荷かご1Bのかご前部12Bを、例示する駐輪場の支柱のほか、隣接する二輪車のかごやハンドル等に引掛けてしまったときの衝撃で、かご前部12Bが一旦外側に開いて元の位置に復元するかご前部の跳ね返り現象が抑制でき、この跳ね返りに起因した荷かご1Bの損傷が防止し易くなる。また、自転車71の走行中、荷かご1Bに伝播する振動に起因して、かご前部12Bが跳ね返り易くなるのを、抑制することができる。すなわち、前後方向Lにおける荷かご1Bの剛性が、かご後部と同じ高さの場合に比して向上し、重量が比較的重く、重心が底近傍に位置する荷物80の載置に適した荷かご1Bを、提供することができる。
(変形形態2)
次に、実施形態2の変形形態2に係る荷かごについて、説明する。図15は、変形形態2に係る荷かごを幅方向から見た側面図である。本変形形態2の荷かご1Cでは、図15に示すように、実施形態2と同様、かご前部12Bがかご後部13の高さより低くなっているが、かご底部11Cが、前後方向Lに反って湾曲した形状に形成されている。具体的には、かご底部11Cは、前後方向L中央付近を頂部として山型形状で、定型化した鞄等の荷物80の底全面が当接できる大きさの曲率半径R1により、僅かに湾曲した形状で形成されている。すなわち、かご底部11Cでは、かご底部11Cの中央付近に対し、かご底部11Cとかご前部12Bとのコーナーと、かご底部11Cとかご後部13とのコーナーとがそれぞれ、高低差h1(0<h1)で低くなっており、両側コーナーが、排水溝として機能している。勿論、変形形態2の荷かご1Cは、実施形態2の荷かご1Bと同じ作用・効果を奏するため、その記載は省略する。
(実施形態3)
次に、実施形態3の荷かごについて、図16を用いて説明する。実施形態3は、かご底部の構成の点で、実施形態1と異なるが、それ以外の部分は、実施形態1と同様である。従って、実施形態1とは異なる部分を中心に説明し、その他については、実施形態1と同じ符号を用いて、説明を簡略または省略する。図16は、実施形態3に係る荷かごを示す斜視図である。
実施形態3の荷かご101では、かご底部110は、かご前部12とかご後部13とに連結する底基部111と、この底基部111を挟む幅方向W両側に、底基部111から外側に延設された延設部112とを有している。この延設部112は、幅方向W両側で、底基部111の外側で面一となる配置位置(図16に示す位置)と、かご前部12とかご後部13との間で底基部111と重なる配置位置との間を可動範囲内として、底基部111に回動可能に取り付けられている。延設部112は、かご前部12とかご後部13との係合で固定させることにより、立設できる構成となっている。
具体的には、幅方向W両側とも、延設部112は、ヒンジ114により底基部111と回動可能に連結されている。この延設部112には、かご前部12及びかご後部13の各かご側板係合孔17Hとそれぞれ係合可能な2つの側部係合片113が、前後方向L両側に当該延設部112と一体で形成されている。本実施形態3では、かご前部12とかご後部13の各上方を僅かながら離間させて、図16に示す矢印Rの向きに延設部112を回動すれば、側部係合片113が、かご前部12及びかご後部13の各かご側板係合孔17Hとそれぞれ係合するため、延設部112が、底基部111と略垂直方向に立設して、かご前部12とかご後部13とに固定される。なお、本実施形態3では、側部係合片113が、延設部112と一体成形で固定されているため、各かご側板係合孔17Hを通過して撓み変形量の少ないかご前部12とかご後部13の下端位置まで延設部112を回動させることはできない。これに対し、図示されていないが、このような側部係合片が延設部と独立し、前後方向Lにスライド可能に構成されていれば、延設部は、図16に示す延設部112の配置位置から約180度の回転角で回動できるため、2つの延設部は、底基部111上に1層状に重ね合わせて畳むことができる。
本実施形態3では、段落〔0045〕〜〔0052〕に記載した作用・効果に加え、荷かご101は、かご底部110は、かご前部12とかご後部13とに連結する底基部111と、底基部111を挟む幅方向W両側に、底基部111から外側に延設された延設部112,112とを有し、延設部112は、底基部111の外側で面一となる配置位置と、かご前部12とかご後部13との間で底基部111と重なる配置位置との間を可動範囲内として、底基部111に回動可能に取り付けられていること、を特徴とするので、荷物80を載置するのに、かご底部110の底基部111の底面積で十分な場合には、延設部112,112をかご前部12とかご後部13との間で底基部111と重ねて畳んでおけば、荷かご101が、駐輪場で他の自転車等に引掛かかることもない。
また、延設部112を底基部111の外側で面一となる位置に拡張して配置すれば、かご底部110の底面積が増大するため、例えば、幅が60cmを超えない60cm近傍の幅広な鞄等のように、従来の二輪車用荷かごでは載置できなかった、幅方向Wの大きさが大きい荷物80が、荷かご101に、安定した水平姿勢で載置できる。なお、二輪車が自転車71の場合、道路交通法施工規則第9条2により、車体幅が60cmを超えないことと規定されているため、両側の延設部112,112を拡張したかご底部110の幅方向Wの大きさは60cm以下となっている。
また、本実施形態3の荷かご101は、延設部110は、かご前部12とかご後部13との係合で固定させることにより、立設できること、を特徴とするので、延設部112をかご前部12とかご後部13とに係合させて固定すれば、延設部112が、開口部14を遮断する側部材として機能する。これにより、荷かご101は、かご前部12と、かご底部110と、かご後部13と、左右片側の側部材とからなる略四面体の形状、またはかご前部12と、かご底部110と、かご後部13と、左右両側の側部材とからなる略五面体の形状の荷かごとして、用途の拡大が図れる。
(実施形態4)
次に、実施形態4の荷かごについて、図17及び図18を用いて説明する。実施形態4は、かご底部211とかご前部212とかご後部213との各連結部が回動可能に構成されている点、及びかご前部212とかご後部213の上端外縁をU字形状に折り曲げられた補強リブになっている点で、実施形態1と異なるが、それ以外の部分は、実施形態1と同様である。従って、実施形態1とは異なる部分を中心に説明し、その他については、実施形態1と同じ符号を用いて、説明を簡略または省略する。図17は、実施形態4に係る荷かごを幅方向から見た側面図であり、図18は、実施形態4と、後述する実施形態5に係る荷かごの展開図である。なお、図17及び図18では、図を見易くするため、かご前部212とかご後部213の上端外縁以外の補強リブの図示を省略している。
本実施形態4の荷かご201では、かご前部212、かご底部211、及びかご後部213は、回動可能な係合部材214により、かご前部212とかご底部211とを、及びかご底部211とかご後部213とを、それぞれ直角に回動させることにより、U字型形状に連結される構成となっている。荷かご201は、かご前部212、かご底部211、及びかご後部213を、U字型形状に維持して固定させるかご部材固定部材215(かご部材固定手段)を備えている。
具体的には、かご部材固定部材215は、略コ字形状に形成され、対向する面同士が互いに近接する向き(図17では、荷かご201の内部側)に付勢力を有したクリップに似た機能を有する部材である。図18に示すように、かご底部211は、隣り合うかご前部212とかご後部213とそれぞれ、係合部材214により連結されている。荷かご201の組立てにあたり、係合部材214を回転軸として、かご底部211に対し、かご前部212とかご後部213をほぼ90度起立させて、かご前部212、かご底部211、及びかご後部213をU字型形状に形成する。そして、この形状を維持したまま、かご部材固定部材215により、かご前部212、かご底部211、及びかご後部213を、これらの外側から把持し、かご前部212とかご部材固定部材215とを、かご後部213とかご部材固定部材215とを、それぞれ留め具216で固定させる。かくして、荷かご201の組立てが完了する。
(実施形態5)
次に、実施形態5の荷かごについて、図18〜図21を用いて説明する。実施形態5は、かご部材固定手段の構成の点で、実施形態4と異なるが、それ以外の部分は、実施形態4と同様である。従って、実施形態4とは異なる部分を中心に説明し、その他については、実施形態4と同じ符号を用いて、説明を簡略または省略する。図19は、実施形態5に係る荷かごを幅方向から見た側面図である。図20は、実施形態5に係る荷かごの組立工程を説明する第1工程図であり、この第1工程図に続く第2工程図を図21に示す。なお、図19〜図21では、図を見易くするため、補強リブの図示を省略している。
本実施形態5の荷かご301は、図19に示すように、かご前部212とかご底部211とを、及びかご底部211とかご後部213とを、それぞれほぼ直角に起立させておき、かご前部212と、かご底部211と、かご後部213とにおける幅方向W両端にそれぞれ、かご部材固定部材315を嵌め込むことにより構成されている。
具体的には、かご部材固定部材315は、全体形状を略コ字形状に形成し、片側側面に凹設された略コ字形状の保持溝316を有する部材であり、2つ1組で用いられる部材である。荷かご301の組立てでは、図20に示すように、第1工程として、まず係合部材214を回転軸として、かご底部211に対し、かご前部212とかご後部213を、θ=約90度に起立させて、かご前部212、かご底部211、及びかご後部213をU字型形状に形成する。次いで、第2工程として、かご底部211のかご底部端面211a、かご前部212のかご前部端面212a、及びかご後部213のかご後部端面213aを、かご部材固定部材315の保持溝316に挿入して嵌合させることを、幅方向W両端で行うことにより、かご前部212、かご底部211、及びかご後部213がU字型形状に固定される。かくして、荷かご301の組立てが完了する。
実施形態4,5に係る荷かご201,301は、かご前部212、かご底部211、及びかご後部213は、回動可能な係合部材214により、かご前部212とかご底部211とを、及びかご底部211とかご後部213とを、それぞれ直角に回動させることにより、U字型形状に連結される構成であり、かご前部212、かご底部211、及びかご後部213を、U字型形状に維持して固定させるかご部材固定部材215,315を備えていること、を特徴とするので、荷かご201,301を、そのメーカーと市場との間で流通させるときの搬送形態がコンパクトになり、搬送コストを低減することができる。
すなわち、荷かご201,301が、例えば、かご前部212と、かご底部211と、かご後部213とにおいて、一体化されたこれら3つの部材を係合部材214の位置で折り畳み、1層状に積層させる形態や、これら3つの部材がそれぞれ単体であり、係合部材214により3つの部材を1つに連結して組み立てる形態等で構成されていると、荷姿の体積がより小さくでき、搬送コストが安価になる。そして、ユーザーや自転車屋等が荷かご201,301の組立てを行い、かご前部212、かご底部211、及びかご後部213を、U字型形状に形成し、かご部材固定部材215,315により、この形状を維持して固定させる。そのため、荷かご201,301の組立て作業をユーザーで行うと、メーカーと市場間での物流コストの低減効果と共に、メーカーの製造コストを抑制できるため、ひいては荷かご201,301が安価にできる。
実施形態4,5では、かご底部211とかご前部212との角で面同士がなす角度と、かご底部211とかご後部213との角で面同士がなす角度が、90度である場合のほか、90±10度程度を許容範囲として含んだ角度となっていると良い。特に、かご底部211を水平基準とすると、かご前部212、かご後部213がそれぞれ、90度よりやや小さく、かご前部212の上方と、かご後部213の上方が互いに窄む形状(図17及び図19で、上方が窄む形状)が好ましい。荷かご201,301のかご底部211に載置した荷物80を、かご前部212上方とかご後部213上方で把持して固定することができるからである。
(実施形態6)
次に、実施形態6の荷かごについて、実施例1〜3を挙げて、図22〜図26に基づいて説明する。実施形態6は、かご底部の形状の点で、実施形態1〜5、及び変形形態1,2と異なるが、それ以外の部分は、実施形態1等と同様である。従って、実施形態1〜5、及び変形形態1,2とは異なる部分を中心に説明し、その他については、実施形態1,4と同じ符号を用いて、説明を簡略または省略する。
図22は、実施形態6の実施例1,2に係る荷かごのかご底部を上方から見た平面図である。図23は、図22中、A−A矢視断面図であり、実施例1に係る荷かごのかご底部形状を説明する図である。図24は、図22中、A−A矢視断面図であり、実施例2に係る荷かごのかご底部形状を説明する図である。また、図22〜図24と、後述する図25及び図26では、排水孔60H(貫通孔)を3つ例示して図示しているが、排水孔60Hの形状、大きさ、数、配置位置については、限定されるものではなく、適宜変更可能である。
(実施例1)
本実施例1の荷かご401では、かご底部11Kは、幅方向Wに反って湾曲した形状に形成され、かご底部11Kには、複数の排水孔60Hが形成されている。具体的には、かご底部11Kは、幅方向W中央付近を頂部として両端側に傾斜した山型形状で、定型化した鞄等の荷物80の底全面が当接できる大きさの曲率半径により、僅かに湾曲した形状に形成されている。また、かご底部11Kには、複数の排水孔60Hが、かご側板係合孔17Hを避けた位置に配設されている。
(実施例2)
本実施例2の荷かご501では、かご底部11Lは、幅方向Wに反って湾曲した形状に形成され、かご底部11Lには、複数の排水孔60Hが形成されている。具体的には、かご底部11Lは、幅方向W中央付近を底部として両端側に傾斜した谷型形状で、定型化した鞄等の荷物80の底全面が当接できる大きさの曲率半径により、僅かに湾曲した形状に形成されている。また、かご底部11Lには、複数の排水孔60Hが、かご底部11Lの谷部に設けるほか、かご側板係合孔17Hを避けた位置に配設されている。
(実施例3)
図25は、実施形態6の実施例3に係る荷かごを上方から見た平面図であり、図26は、図25中、B−B矢視断面図であり、この実施例3に係る荷かごのかご底部形状を説明する図である。かご底部11Mは、幅方向Wに沿って波型形状に形成されており、かご底部11Mには、複数の排水孔60Hが形成されている。具体的には、かご底部11Mは、図26に示すように、幅方向W中央付近を頂部に、その頂部の両側に隣接する位置に底部を設け、頂部と底部とを連続的に交互に入れ替えて配置された波型形状に形成されおり、複数の排水孔60Hが、かご底部11Mの底部に設けるほか、かご側板係合孔17Hを避けた位置に配設されている。
実施形態6では、かご底部11K,11Lは、幅方向Wに反って湾曲した形状に、かご底部11Mは、幅方向Wに沿って波型形状に、それぞれ形成されていること、かご底部11K,11L,11Mには、複数の排水孔60Hが形成されていること、を特徴とするので、荷かご401,501,601を装着した自転車71を使用している間に、例えば、雨水、雪溶け水、洗車水等による水が、かご底部11K,11L,11Mに溜まることなく、排水孔60Hから排水することができる。
(実施形態7)
次に、実施形態7の荷かごについて、図27を用いて説明する。実施形態7は、かご底部11Nが前後方向Lに沿って波型形状に形成されている点、及び実施形態6の排水孔60Hを有していない点で、実施形態6の実施例3と異なる。図27は、実施形態7に係る荷かごを概略的に示す斜視図であり、この荷かごの作用を説明する図である。
実施形態7の荷かご701は、かご底部701は、図27に示すように、幅方向Wの端側を、前後方向Lに対し、頂面11Naと底面11Nbとを連続的に交互に入れ替えて配置された波型形状に形成されている。頂面11Naは、水平面であり、荷物80の底を支持する載置面となっている。この底面11Nbは、かご底部11Nの幅方向Wの端に向けて次第に、頂面11Naに対して下向きに傾斜している。これにより、荷かご701を装着した自転車71(図1等参照)を使用している間に、例えば、雨水、雪溶け水、洗車水等が、図27に示す矢印に向けて底面11Nbに流れ、かご底部11Nから地面に向けて排水することができる。また、頂面11Naと底面11Nbとを連続的に交互に入れ替えて配置することは、かご底部11Nの強度を高めるリブとして機能する。
(実施形態8)
次に、実施形態8の荷かごについて、説明する。実施形態8は、主として、かご側板とかご底部との取り付け構造等の点で、実施形態3と異なる。従って、実施形態1,3とは異なる部分を中心に説明し、その他については、実施形態1と同じ符号を用いて、説明を簡略または省略する。図28は、本実施形態8に係る荷かごの正面図であり、その左側側面図を図29に、上方からの平面図を図30に、それぞれ示す。
荷かご801は、可撓性を有した樹脂製である。この荷かご801は、底であるかご底部811と、自転車71(図2参照)の前後方向Lに対し、後方側に位置してかご底部811と連結するかご後部813と、かご底部811を介して、かご後部813より前方側に位置してかご底部811と連結するかご前部812と、を有している。かご前部812とかご後部813とは、図29に示すように、上方からかご底部811に向けて窄む形態でかご底部811に連結され、荷物80(図2参照)が出入りし易くなっている。なお、図28〜図30に図示を省略しているが、実際の荷かご801には、図3に図示した荷物保持ベルト締結体30と、図7に図示した荷物保持部材20(または、図8に図示した荷物保持部材20A)とが設けられている。そして、荷物保持部材20、20Aを固定するのに用いる締結具25を挿通するためのかご取付け孔18Hが、図30に示すように、かご後部813に形成されている。
荷かご801には、かご側板840が、かご底部811、かご前部812、及びかご後部813とは別体であり、開口部14の大きさに対応した大きさで、かご底部811、かご前部812及びかご後部813と着脱可能に形成されている。開口部14は、自転車71の車軸方向に沿う幅方向Wに対し、かご底部811の両側に、外部との間に介在物をなくして開放され、かご底部811と高低差のない下端位置から上方に向けて形成されている。かご側板840は、その面板部841で、荷かご801の開口部14を塞ぐ部材であり、幅方向W両側合わせて2枚1組となっている。図31は、本実施形態8に係る荷かごの左方かご側板を示す正面図であり、その側面図を図32に、上方からの平面図を図33に示す。
かご側板840は、図32及び図33に示すように、面板部841の下辺に、下方向きに突出して形成された2つの底部取付係合部842(第1係合部)と、面板部841の左右両辺上方に、それぞれ左右方向(図31中、左右両側)外側向きに突出して形成された2つのかご側板係合片843(第2係合部)を有している。底部取付係合部842は、第1垂直部842a、水平部842b、及び第2垂直部842cからなる。底部取付係合部842は、第1垂直部842aと水平部842bとが略直角に屈曲し、第1垂直部842aと第2垂直部842cとが略平行となるよう、水平部842bと第2垂直部842cとが略直角に屈曲したクランク形状に形成されている。
かご側板係合片843は、上辺の左右方向外側に、上方に突出した固定突起844を有している。また、本実施形態では、2つのうちの片方のかご側板係合片843には、かご側板収納係合片845(第3係合部)が、当該かご側板係合片843の厚み方向(図33中、上下方向)に突出して形成されている。また、2つのかご側板840は、かご側板収納係合片845を有したかご側板係合片843が互いに線対称の位置関係となるよう、一対で構成されている。なお、本実施形態では、かご側板収納係合片845をかご前部812側のみ配置しているが、かご側板収納係合片845は、1つのかご側板840における左右両側のかご側板係合片843に設け、かご前部812側とかご後部813側の両側に配置されても良い。
左側のかご側板係合片843と係合可能なかご側板側部係合孔812H(第2被係合部)が、かご前部812に形成され、右側のかご側板係合片843と係合可能なかご側板側部係合孔813H(第2被係合部)が、かご後部813に形成されている。かご側板側部係合孔812Hとかご側板側部係合孔813Hとは、実質的には同じ形状、大きさの貫通孔である。また、かご側板840を収納するとき、かご側板840のかご側板係合片843との干渉を回避するため、かご前部812の下方中央付近には、当該かご前部812の一部を外側にせり出した膨出部810Sが形成されている。
かご底部811には、底部取付係合部842と係合可能な底部端係合孔(第1被係合部)811Haが、左右方向片側に各2つ、両側で計4つ形成されている。また、かご側板収納係合片845と係合可能な底部中央係合孔811Hb(第3被係合部)が、かご底部811のかご前部812側で、左右方向中央付近に2つ形成されている。また、図34は、かご側板とかご底部との取り付け構造を模式的に示す説明図であり、図を見易くするため、第1垂直部、水平部、第2垂直部、及び底部中央係合孔の各寸法を非縮尺として大きく図示している。
具体的には、本実施形態では、底部端係合孔811Haは、例えば、厚み3mmの底部取付係合部842を挿通可能とする幅寸法t2を5mm程度等にして形成されており、かご側板840は、第2垂直部842c、水平部842b、第1垂直部842aをこの順で、底部端係合孔811Haに挿通することにより、底部取付係合部842を底部端係合孔811Haに係合させてかご底部811に取り付けられる。このかご側板840は、底部取付係合部842と底部端係合孔811Haとの係合位置を相対的に変えることにより、かご底部811に対し、立設した姿勢と、重なって横たわった姿勢とが選択できる。
すなわち、かご側板840を立設した姿勢にする場合には、かご底部811の底部端係合孔811Haに底部取付係合部842の第1垂直部842aを挿通する。そして、面板部841の下辺に位置する側板支持部846をかご底部811の上面(図34中、上面)上に当接させると共に、第1垂直部842aを底部端係合孔811Ha内の部位で当接させることにより、かご側板840が、かご底部811に対し、上方を外側に開いた斜めの立設姿勢で支持されて、荷かご801の開口部14は、かご側板840で塞がれる。このとき、かご前部812とかご後部813の各上方を、図29に示す矢印Mの向きに僅かながら離間しておき、かご前部812のかご側板側部係合孔812Hに、かご側板840の一方側のかご側板係合片843を挿通して、固定突起844をこのかご側板側部係合孔812H周囲部分に係合させる。また、かご後部813のかご側板側部係合孔813Hに、反対側のかご側板係合片843を挿通して、固定突起844をこのかご側板側部係合孔813H周囲部分に係合させる。かくして、かご側板840は、かご前部812とかご後部813に、立設した姿勢で保持されて固定される。かご側板840の固定は、必要に応じて、荷かご801の左右両側(幅方向W)で行う。
図35は、本実施形態8に係る荷かごでかご側板が収納された状態を示す説明図であり、図35中、Y部の拡大図を図36に示す。図37は、かご側板収納係合片と底部中央係合孔とが係合した状態を、当該荷かごの外部下方位置から見上げて示す斜視図である。なお、図35は、図を見易くするため、かご側板の片側(図中、手前側)の図示を省略している。
一方、かご側板840を、かご底部811と重なって横たわった姿勢にする場合には、かご前部812とかご後部813の各上方を、図29に示す矢印Mの向きに僅かながら離間しておき、かご側板840において、一方側のかご側板係合片843の固定突起844と、かご前部812のかご側板側部係合孔812H周囲部分との係合を解除し、このかご側板側部係合孔812Hから一方側のかご側板係合片843を引き出す。また、他方側のかご側板係合片843の固定突起844と、かご後部813のかご側板側部係合孔813H周囲部分との係合を解除し、このかご側板側部係合孔813Hから他方側のかご側板係合片843を引き出す。
そして、かご底部811の底部端係合孔811Haに、第1垂直部842aに代えて底部取付係合部842の水平部842bを挿通し、第1垂直部842aをかご底部811の上面(図34中、上面)に載置することにより、かご側板840が横たわった姿勢となる。これにより、荷かご801の開口部14は開放される。かご側板840が横たわった姿勢になると、図35〜図36に示すように、かご側板収納係合片845が、かご底部811の底部中央係合孔811Hbに嵌まり込んで係合することにより、かご側板840が、かご底部811に、横たわった姿勢で保持されて固定される。かくして、かご側板840は、当該荷かご801内に収納される。
本実施形態8の荷かご801では、かご側板840は、底部取付係合部842と底部端係合孔811Haとが係合してかご底部811に取り付けられ、底部取付係合部842と底部端係合孔811Haとの係合位置を相対的に変えることにより、かご底部811に対し、立設した姿勢と、重なって横たわった姿勢とが選択できること、を特徴とする。これにより、載置する荷物80(図1及び図2参照)の大きさに応じて、かご側板840の姿勢が適宜選択できるため、荷かご801の用途が幅広くなる。加えて、かご底部811とかご側板840との取付けにあたり、実施形態3の荷かご101と異なり、ヒンジ114を必要としない分、部品点数が削減できるため、より安価な荷かご801を提供することができる。
また、本実施形態8の荷かご801では、かご側部材840は、かご側板係合片843の固定突起844とかご側板側部係合孔812H、813Hとの係合により、かご前部812とかご後部813に、立設した姿勢で保持されて固定されること、またはかご側板収納係合片845と底部中央係合孔811Hbとの係合により、かご底部811に、横たわった姿勢で保持されて固定されること、を特徴とする。これにより、自転車71の走行中に伴う振動によるかご側部材840のばたつきが防止できる。また、横たわった姿勢のかご側部材840は、ほぼ水平であり、このかご側部材840の上に荷物80を載置して走行する場合でも、この荷物80は、安定した姿勢を維持することができる。
以上において、本発明を実施形態1〜8、及び変形形態1,2に即して説明したが、本発明は上記実施形態1〜8、及び変形形態1,2に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できる。
例えば、実施形態1〜8、及び変形形態1,2では、
(1)二輪車を自転車としたが、本発明の二輪車用荷かごは、自転車の他にも、例えば、原動付自転車、自動二輪車、1つの前輪と2つの後輪とからなる車体構成で、自転車のように、人力でペダルを漕ぐ三輪車やベロタクシー等の車体を装着の対象としても良い。
(2)また、荷かご1等を樹脂製としたが、二輪車用荷かごの材質は、例えば、アルミニウム、ステンレス等の金属製でも良い。
(3)また、荷かご1等を板材で形成したが、二輪車用荷かごをメッシュ構造で構成しても良い。
(4)また、開口部14を、かご前部12とかご後部13との前後方向Lの距離t1(図4参照)全域にわたる大きさで形成したが、かご底部と高低差のない下端位置から上方に向けて開放されていれさえすれば、開口部の前後方向の大きさは、適宜変更可能である。
(5)本実施形態8では、かご側板840とかご底部811とを、クランク形状の底部取付係合部842を底部端係合孔811Haに係合した構造で取付けたが、かご側板とかご底部とが、次述する一体構造で取付けられていても良い。図38は、実施形態8の変形例に係るかご側板とかご底部との取り付け構造を示す概略図であり、(a)かご底部とかご側板との連結構造、(b)かご側板の立設姿勢、を示す説明図である。図38に示すように、かご底部811Cとかご側板840Cとが、回動部850Cを介して一体的に連結されている。かご底部811C、かご側板840C、及び回動部850Cは何れも樹脂製であるが、かご側板840C及び回動部850Cに比して、回動部850Cは、厚みが薄く、柔軟性(可撓性)がより大きい一種のヒンジの機能を有したものである。かご側板840Cは、回動部850CでP方向に回動することで、かご底部811Cと重なって横たわった姿勢になる。
1,1A,1B,1C,101,201,301,401,501,601,701,801 荷かご(二輪車用荷かご)
11,11C,11K,11L,11M,11N,110,211,811 かご底部
811Ha 底部端係合孔(第1被係合部)
811Hb 底部中央係合孔(第3被係合部)
11Na 頂面
11Nb 底面
12,12A,12B,212,812 かご前部
812H かご側板側部係合孔(第2被係合部)
13,213,813 かご後部
813H かご側板側部係合孔(第2被係合部)
14 開口部
14a (開口部の)下端位置
20,20A 荷物保持部材(荷物保持手段)
30 荷物保持ベルト締結体(荷物保持手段)
40,40B,840 かご側板(かご側部材)
842 底部取付係合部(第1係合部)
843 かご側板係合片(第2係合部)
845 かご側板収納係合片(第3係合部)
50,50B 側板保管枠(かご側部材保管手段)
60H 排水孔(貫通孔)
71 自転車71(二輪車)
80 荷物
81 取っ手
111 底基部
112 延設部
214 係合部材
215,315 かご部材固定部材(かご部材固定手段)
L 前後方向
W 幅方向(車軸方向)
t1,t2 距離
Hf かご前部の高さ
Hr かご後部の高さ

Claims (9)

  1. 底であるかご底部と、二輪車の前後方向に対し、後方側に位置して前記かご底部と連結するかご後部と、前記かご底部を介して、前記かご後部より前方側に位置して前記かご底部と連結するかご前部と、を有し、前記二輪車に荷物を載置するのに装着される二輪車用荷かごにおいて、
    前記二輪車の車軸方向に沿う幅方向に対し、前記かご底部の両側に、外部との間に介在物をなくして開放された開口部を有すること、
    前記開口部は、前記かご底部と高低差のない下端位置から上方に向けて形成されていること、
    前記開口部の大きさに対応したかご側部材を、前記かご前部、前記かご後部、及び前記かご底部とは別体で有し、前記かご側部材は、前記かご前部及び前記かご後部と着脱可能に形成されていること、
    前記かご側部材は、その下方向きに突出して形成された第1係合部を有し、前記第1係合部と係合可能な第1被係合部が、前記かご底部に形成されていること、
    前記かご側部材は、前記第1係合部と前記第1被係合部とが係合して前記かご底部に取り付けられ、前記第1係合部と前記第1被係合部との係合位置を相対的に変えることにより、前記かご底部に対し、立設した姿勢と、重なって横たわった姿勢とが選択できること、
    を特徴とする二輪車用荷かご。
  2. 請求項に記載する二輪車用荷かごにおいて、
    前記かご側部材は、その左右方向外側向きに突出して形成された第2係合部と、厚み方向に突出して形成された第3係合部とを有していること、
    前記第2係合部と係合可能な第2被係合部が、前記かご前部と前記かご後部とに形成されていると共に、前記第3係合部と係合可能な第3被係合部が、前記かご底部に形成されていること、
    前記かご側部材は、
    前記第2係合部と前記第2被係合部との係合により、前記かご前部と前記かご後部に、立設した姿勢で保持されて固定されること、または
    前記第3係合部と前記第3被係合部との係合により、前記かご底部に、横たわった姿勢で保持されて固定されること、
    を特徴とする二輪車用荷かご。
  3. 底であるかご底部と、二輪車の前後方向に対し、後方側に位置して前記かご底部と連結するかご後部と、前記かご底部を介して、前記かご後部より前方側に位置して前記かご底部と連結するかご前部と、を有し、前記二輪車に荷物を載置するのに装着される二輪車用荷かごにおいて、
    前記二輪車の車軸方向に沿う幅方向に対し、前記かご底部の両側に、外部との間に介在物をなくして開放された開口部を有すること、
    前記開口部は、前記かご底部と高低差のない下端位置から上方に向けて形成されていること、
    前記開口部の大きさに対応したかご側部材を、前記かご前部、前記かご後部、及び前記かご底部とは別体で有し、前記かご側部材は、前記かご底部に対し立設した姿勢となる配置位置と、前記かご前部と前記かご後部との間で前記かご底部と重なって横たわった姿勢となる配置位置との間を可動範囲内として、前記かご底部に回動可能に取り付けられていること、
    前記かご側部材は、前記かご前部または前記かご後部に接続するための第4係合部を、前記前後方向に沿う左右方向両側にそれぞれ、突出した形態で有し、前記左右方向一方側の前記第4係合部と、挿通により係合可能な第4被係合孔部が、前記かご前部に形成され、前記左右方向他方側の前記第4係合部と、挿通により係合可能な第4被係合孔部が、前記かご後部に形成されていること、
    前記かご前部、前記かご底部、及び前記かご後部は、面を有した状態で、樹脂により、許容範囲内の可撓性を備えたU字型形状に一体成形され、前記かご側部材は、前記かご前部と前記かご後部とを変形して、前記第4係合部と前記第4被係合孔部とを係合することにより、固定した状態に立設できること、
    を特徴とする二輪車用荷かご。
  4. 底であるかご底部と、二輪車の前後方向に対し、後方側に位置して前記かご底部と連結するかご後部と、前記かご底部を介して、前記かご後部より前方側に位置して前記かご底部と連結するかご前部と、を有し、前記二輪車に荷物を載置するのに装着される二輪車用荷かごにおいて、
    前記二輪車の車軸方向に沿う幅方向に対し、前記かご底部の両側に、外部との間に介在物をなくして開放された開口部を有すること、
    前記開口部は、前記かご底部と高低差のない下端位置から上方に向けて形成されていること、
    前記かご底部は、前記幅方向の端側を、前記前後方向に対し、頂面と底面とを連続的に交互に入れ替えて配置された波型形状に形成されていること、
    前記底面は、前記かご底部の前記幅方向の端に向けて次第に、頂面に対して下向きに傾斜していること、
    を特徴とする二輪車用荷かご。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載する二輪車用荷かごにおいて、
    前記かご底部は、前記前後方向または前記幅方向に反って湾曲した形状、あるいは前記幅方向に沿って波型形状に形成されていること、
    前記かご底部には、貫通孔が形成されていること、
    を特徴とする二輪車用荷かご。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載する二輪車用荷かごにおいて、
    前記開口部は、前記かご前部と前記かご後部との間にわたって、全域に開放されていること、
    前記かご底部の前記幅方向の距離が、前記かご前部と前記かご後部との距離より大きいこと、
    を特徴とする二輪車用荷かご。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載する二輪車用荷かごにおいて、
    前記かご前部が前記かご後部の高さより低いこと、
    を特徴とする二輪車用荷かご。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載する二輪車用荷かごにおいて、
    荷物の落下を防止する荷物保持手段を備えていること、
    を特徴とする二輪車用荷かご。
  9. 請求項1乃至請求項のいずれか1つに記載する二輪車用荷かごにおいて、
    荷物は、定型化された鞄であること、
    を特徴とする二輪車用荷かご。
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