JP3171177B2 - レベルシフト回路、該レベルシフト回路を用いた入力回路及び出力回路 - Google Patents

レベルシフト回路、該レベルシフト回路を用いた入力回路及び出力回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、入力電圧レベル
をレベルシフトして出力するレベルシフト回路、該レベ
ルシフト回路を用いた入力回路及び出力回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来知られているレベルシフト回路の例
を図7に示す。このレベルシフト回路1は、入力端2
と、ゲートを入力端2に接続し、ドレインを電圧源V
DDに接続したNチャンネルMOSFET N と、流
入端をNチャンネルMOSFETN のソースに接続
し流出端を大地電位に接続した電流源CS1と、Nチャ
ンネルMOSFET N のソースと電流源CS1の流
入端との接続点に接続された出力端6とから構成されて
いる。このレベルシフト回路1の電流源CS1に流れる
電流ID3は、製造プロセス、動作温度、電源電圧に依
存性がない定電流源が用いられている。
【0003】図7参照して、このレベルシフト回路の動
作を説明する。高レベルの電圧VINが入力端2に入力
されたときのNチャンネルMOSFETN のゲート
−ソース間電圧VGSは、次式(9)で与えられる。 VGS={2IDS/β}1/2+V …(9) そして、出力端6に発生する出力電圧VOUT は、次
式 VOUT =VIN−VGS …(10) で与えられ、この式(10)に式(9)を代入すると、 VOUT =VIN−{2IDS/β}1/2−V …(11) となる。
【0004】また、このレベルシフト回路を用いた小振
幅インタフェース入力回路がある。その例を図9に示
す。この小振幅インタフェース入力回路10は、差動増
幅回路12と、図7に示すレベルシフト回路1と、コン
パレータ14とから構成されている。レベルシフト回路
1は、その後段に接続されているコンパレータ14と同
一チップ内に形成され、コンパレータ14にはレベルシ
フト回路1よりも低いVDD(例えば、レベルシフト回
路1が3ボルトに対しコンパレータ14は1.8ボル
ト)が供給されているため、入力信号のレベルをコンパ
レータ14で受信できる範囲のレベルにまでシフトさせ
るのに用いられる。
【0005】差動増幅回路12は、入力端16,18
と、抵抗R と、ゲートを入力端16に接続し、ドレ
インを抵抗R を経て電圧源VDDに接続したNチャ
ンネルMOSFET N と、抵抗R と、ゲートを
入力端18に接続し、ドレインを抵抗R を経て電圧
源VDDに接続したNチャンネルMOSFET N
と、流入端をNチャンネルMOSFET N ,N
のソースに接続し、流出端を大地電位に接続した電流源
20とから構成されている。この差動増幅回路12の出
力端O (抵抗R とNチャンネルMOSFETN
のソースとの接続点)は、レベルシフト回路1のN
チャンネルMOSFET N のゲートに接続されてい
る。レベルシフト回路1は、図7と同じ構成のものであ
る。レベルシフト回路1の出力端6は、コンパレータ1
4の入力(+)に接続されている。コンパレータ14の
基準入力(−)には、基準電圧VCPを供給する電圧源
(図示せず)が接続されている。コンパレータ14の出
力は、CMOS内部回路22に接続されている。
【0006】レベルシフト回路1は、伝送路を経て伝送
されて来て差動増幅回路12の各別の入力端16,18
で受信した、互いに逆相関係にあってかつ異なる電圧レ
ベルの2つの信号INA,INB(図10のINA,I
NB)で表される2進値に対応する2進信号をコンパレ
ータ14へ出力する回路である。すなわち、入力端1
6,18に各別に印加された信号INA,INB(図1
0のINA,INB)のうちの差動増幅回路12で差動
増幅された信号INBが、差動増幅回路10の出力端O
4からレベルシフト回路1の入力端2へ供給され、その
信号INBの信号レベルをコンパレータ14の信号レベ
ルへレベルシフトした信号VOUT1(図10のV
OUT1)が、レベルシフト回路1の出力端6から出力
される。
【0007】出力される信号VOUT1が、図10のV
OUT1中のVOUT1Sに示すような、振幅中心を基
準電圧VCPとする理想的な信号として順次入力されて
来るとすると、コンパレータ12の基準入力(−)には
基準電圧VCPが印加されているから、コンパレータ1
4から、図10のVOUT2の(1)に示すような波形
の2進信号が順次出力され、CMOS内部回路22での
信号処理に供される。したがって、その信号処理に、少
しも、不都合を生じさせることはない。
【0008】また、小振幅インタフェース入力回路とし
て、図11に示すものがある。この小振幅インタフェー
ス入力回路30は、差動増幅回路32と、レベルシフト
回路34と、差動増幅回路36とから構成され、レベル
シフト回路34は、差動増幅回路32の出力端O3,O
4に各別に、図7と同一構成のレベルシフト回路が接続
されて構成されている。差動増幅回路32は、図9と同
様に構成されている。レベルシフト回路34は、図7の
レベルシフト回路を2つ用いて構成され、第1のレベル
シフト回路34 は、NチャネルMOSFETN
定電流源CS1とから構成され、第2のレベルシフ
ト回路34 は、NチャネルMOSFETN と定電
流源CS1とから構成されている。
【0009】そして、レベルシフト回路34は、その後
段に接続されている差動増幅回路36と同一チップ内に
形成され、差動増幅回路36にはレベルシフト回路34
よりも低いVDD(例えば、レベルシフト回路34が3
ボルトに対し差動増幅回路36は1.8ボルト)が供給
されているため、差動増幅回路36へ供給される信号の
レベルを差動増幅回路36で受信できる範囲のレベルに
までシフトさせるのに用いられる。この小振幅インタフ
ェース入力回路30においてレベルシフト回路34を用
いる理由は、レベルシフト回路34の後段に接続されて
いる差動増幅回路36に電圧源VDD以上の信号が供給
されると動作できないため(例えば、V DD=1.8ボ
ルトに対し信号振幅中心レベルが2.5ボルトの信号が
バスラインを介して供給された場合)、差動増幅回路3
6へ供給される信号のレベルを差動増幅回路36で受信
できる範囲のレベルにまでシフトさせるためである。
【0010】この小振幅インタフェース入力回路30
も、図9と同様、差動増幅回路32の入力端16,18
で伝送路を経て受信した互いに逆相関係にあってかつ異
なる電圧レベルの2つの信号INA,INBで表される
2進値に対応する2進信号を差動増幅回路36から出力
する回路である。
【0011】すなわち、入力端16,18に各別に印加
された信号INA,INBは、差動増幅回路32で増幅
され、それぞれレベルシフト回路34のNチャネルMO
SFETN,Nのゲートに印加される。Nチャネル
MOSFETN のソースと定電流源CS1との
接続点に接続された出力端6及びNチャネルMOS
FETN のソースと定電流源CS1との接続点
に接続された出力端6 から、互いに逆相関係でかつ
異なる電圧レベルにあって所定のレベルシフト量だけレ
ベルてフトされた信号が、それぞれ出力されて差動増幅
回路36の(+)入力及び(−)入力に印加される。
【0012】その差動増幅回路36の(+)入力に印加
される信号のレベルシフト量と、該信号と逆相関係にあ
って(−)入力に印加される信号のレベルシフト量とが
理想的な同一の量とされ、かつ互いに逆相関係にあって
かつ異なる電圧レベルの2つの信号が、レベルシフト回
路34から出力されて差動増幅回路36の(+)入力及
び(−)入力に印加されるとしたならば、差動増幅回路
36の(+)入力に印加される電圧レベルが、(−)入
力に印加される電圧レベルよりも高いとき、差動増幅回
路36の出力から高レベルの電圧が出力され、差動増幅
回路36の(+)入力に印加される電圧レベルが、
(−)入力に印加される電圧レベルよりも低いとき、差
動増幅回路36の出力から低レベルの電圧が出力され
る。これにより、差動増幅回路32の入力端16,18
に入力された、互いに逆相関係にあってかつ異なる電圧
レベルの2つの信号INA,INBで表される2進値に
対応する2進信号が差動増幅回路36から出力される。
この2進信号は、入力された互いに逆相関係にあってか
つ異なる電圧レベルの2つの信号INA,INBと理想
的な時間関係を保っている、すなわち、信号INA,I
NBの信号時間軸幅と同一の信号時間軸幅を有する信号
となっているから、その2進信号が、CMOS内部回路
38の信号処理に供された場合、その信号処理に、何等
の不都合も生じさせることはない。
【0013】また、小振幅インタフェース入力回路の他
の例として、図12のものがある。この小振幅インタフ
ェース入力回路40は、レベルシフト回路42と、差動
増幅回路36とから構成される。そして、レベルシフト
回路42は、図7と同一構成の2つのレベルシフト回路
42,42とから構成され、第1のレベルシフ
ト回路42 は、NチャネルMOSFETN と定電
流源CS1とから構成され、第2のレベルシフト回
路42 は、NチャネルMOSFETNと定電流源
CS1とから構成されている。その2つのレベルシ
フト回路42 ,42の入力端2,2
に、互いに逆相関係にあってかつ異なる電圧レベル
の2つの信号INA,INBが、伝送路を経て入力され
るように構成され、そして、その2つの出力端6
が、それぞれ差動増幅回路36の(−)入力及び
(+)入力に接続されている。
【0014】そして、この小振幅インタフェース入力回
路40においてレベルシフト回路42を用いる理由は、
レベルシフト回路42の後段に接続されている差動増幅
回路36に電圧源VDD以上の信号が供給されると動作
できないため(例えば、V =1.8ボルトに対し信
号振幅中心レベルが2.5ボルトの信号がバスラインを
介して供給された場合)、差動増幅回路36へ供給され
る信号のレベルを差動増幅回路36で受信できる範囲の
レベルにまでシフトさせるためである。
【0015】このように構成される小振幅インタフェー
ス入力回路40も、図9及び図11と同様、レベルシフ
ト回路42,42の入力端2,2に入
力された互いに逆相関係にあってかつ異なる電圧レベル
の2つの信号INA,INBで表される2進値に対応す
る2進信号を差動増幅回路36から出力する回路であ
る。すなわち、レベルシフト回路42,42
入力端2,2に各別に印加された信号INA,
INBは、それぞれレベルシフト回路42,42
でレベルシフトされ、NチャネルMOSFETN
11のソースと定電流源CS1との接続点に接続さ
れた出力端6及びNチャネルMOSFETN 12
ソースと定電流源CS1との接続点に接続された出
力端6から互いに逆相関係にあってかつ異なる電圧
レベルの信号がそれぞれ出力されて差動増幅回路36の
(+)入力及び(−)入力に印加される。
【0016】その差動増幅回路36の(+)入力に印加
される信号のレベルシフト量と、該信号と逆相関係にあ
って(−)入力に印加される信号のレベルシフト量と
が、理想的な同一の量とされ、かつレベルシフト回路4
2から出力された互いに逆相関係にあってかつ異なる電
圧レベルの2つの信号が、それぞれ差動増幅回路36の
(+)入力及び(−)入力に印加されるとしたならば、
差動増幅回路36の(+)入力に印加される電圧レベル
が、(−)入力に印加される電圧レベルよりも高いと
き、差動増幅回路36の出力から高レベルの電圧が出力
され、差動増幅回路36の(+)入力に印加される電圧
レベルが、(−)入力に印加される電圧レベルよりも低
いとき、差動増幅回路36の出力から低レベルの電圧が
出力される。これにより、レベルシフト回路42
42の入力端2,2に入力された互いに逆
相関係にあってかつ異なる電圧レベルの2つの信号IN
A,INBで表される2進値に対応する2進信号が差動
増幅回路36から出力される。この2進信号は、入力さ
れた互いに逆相関係にあってかつ異なる電圧レベルの2
つの信号INA,INBと理想的な時間関係を保ってい
る、すなわち、信号INA,INBの信号時間軸幅と同
一の信号時間軸幅を有する信号となっているから、その
2進信号が、CMOS内部回路38の信号処理に供され
た場合、その信号処理に、何等の不都合も生じさせるこ
とはない。
【0017】また、上記のレベルシフト回路を用いた小
振幅インタフェース出力回路があるる。その例を図13
に示す。この小振幅インタフェース出力回路50は、図
11に示す小振幅インタフェース入力回路30の構成と
略同じである。異な点は、そのレベルシフト回路34の
出力端6,6を伝送路52を経て負荷抵抗54
に接続した点と、出力回路である故、バスラインに接続
されている負荷を高速に駆動する都合上、トランジスタ
サイズ(例えば、NチャンネルMOSFET N,N
,N,N)及び定電流値(例えば、ICS1,I
CS2、20の定電流値)が大きい値を有することであ
る。したがって、図13に示す他の構成部分と同一の各
部には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0018】また、小振幅インタフェース出力回路の動
作も略同じである。すなわち、入力端16,18に各別
に印加された、互いに逆相関係にあってかつ異なる電圧
レベルの2つの信号INA,INBは、差動増幅回路3
2で増幅され、それぞれレベルシフト回路34のNチャ
ネルMOSFETN,Nのゲートに印加される。N
チャネルMOSFETN のソースと定電流源CS1
との接続点に接続された出力端6及びNチャネル
MOSFETN のソースと定電流源CS1との
接続点に接続された出力端6から、互いに逆相関係
でかつ異なる電圧レベルにあると共に、所定のレベルシ
フト量だけレベルシフトフトされた信号が、それぞれ出
力されて負荷回路54に供給される。負荷回路54は、
規定された電圧レベルの信号が供給された場合に、その
正常な動作がするように構成されている。したがって、
レベルシフト回路のレベルシフト量が、プロセス、温度
の変動により、変動しない場合に、負荷回路54は、正
常な動作をする。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】ところで、式(11)
中の、特にV 及びμは、製造プロセスのばらつきに
よる特性変動や動作温度に依存する性質を有する。今、
或る製造プロセス及び動作温度の条件において、VIN
=3.0V(Vはボルトを表す。)、{2IDS/β}
1/2=1V、V =0.5Vとすると、 VOUT =3.0V−1.0V−0.5V=1.5V となるが(図8の(A))、前記或る製造プロセス及び
動作温度の条件が変化してV が0.5Vから0.8
Vに変化し、μが0.8倍になったとすると、 VOUT =3.0V−1.25V−0.8V=0.95V となり(図8の(B))、製造プロセス及び動作温度の
条件が変化しても前記或る製造プロセス及び動作温度の
条件と同一の出力電圧VOUT を得たいという本来の
レベルシフト回路の動作から大きくずれてしまう。つま
り、出力電圧V UT のレベルシフト量が変化してし
まう。したがって、上述した従来のレベルシフト回路で
は、所定のレベルシフト量が得られないという不具合が
ある。また、このような不具合は、電源電圧の変動によ
っても生ずる。
【0020】このような不具合が、図7に示すレベルシ
フト回路1にはあるから、このレベルシフト回路1を用
いて構成される図9に示す小振幅インタフェース入力回
路には、製造プロセス、動作温度、電源電圧の変動によ
り、レベルシフト回路1から出力されるレベルシフト後
の信号のレベルシフト量の変動に起因する不利な問題が
生ずる。すなわち、製造プロセス、動作温度、電源電圧
の変動により、そのレベルシフト後の信号が、図10の
OUT1中のレベルシフト量が適正なVOUT1Sか
ら、図10のVOUT1中のVOUT1Uへ上昇して、
当該レベルシフト後の信号がコンパレータ14で基準電
圧VCPと比較されると、コンパレータ14から図10
のVOUT2の(2)に示すような2値信号が出力され
ることになる。その結果として、その出力される2値信
号の信号幅は、正規の信号幅(図10のVOUT2の
(1))よりも広くなる、つまり、2値信号にスキュー
が発生して、この2値信号を受け取るCMOS内部回路
22の誤動作の原因となる。
【0021】また、逆に、製造プロセス、動作温度、電
源電圧の変動により、そのレベルシフト後の信号が、図
10のVOUT1中のレベルシフト量が適正なVOUT
1Sから、図10のVOUT1中のVOUT1Dへ下降
して、当該レベルシフト後の信号がコンパレータ14で
基準電圧VCPと比較されると、コンパレータ14から
図10のVOUT2の(3)に示すような2値信号が出
力されることになる。その結果として、その出力される
2値信号の信号幅は、正規の信号幅(図10のVOUT
2の(1))よりも狭くなる、つまり、2値信号にスキ
ューが発生して、これまたCMOS内部回路の誤動作の
原因となる。
【0022】図9に示す小振幅インタフェース入力回路
10について説明したスキューの問題、すなわち、製造
プロセス、動作温度、電源電圧の変動により、レベルシ
フト回路1から出力されるレベルシフト後の信号のレベ
ルシフト量の変動に起因する問題は、図11、及び図1
2に示す小振幅インタフェース入力回路においても、ま
た、生ずる問題である。図11、図12は、後段が差動
増幅回路であるため、図9のようにリファレンスレベル
に起因したスキューではなく、差動信号の振幅中心レベ
ル、いわゆるオフセット電圧の変動に起因したスキュー
が発生する。
【0023】すなわち、製造プロセス、動作温度、電源
電圧の変動により、そのレベルシフト後の信号は、正規
の信号レベルから上昇したり、下降したりする。その場
合に、図11に示す小振幅インタフェース入力回路30
においても、また、図12に示す小振幅インタフェース
入力回路40においても、その差動増幅回路36の
(+)入力に印加される信号レベルと(−)入力に印加
される信号レベルとに、レベルシフト量の変動分に差違
がない場合には、正規のレベルシフト量と異なるレベル
シフト量でレベルシフトされたレベルシフト後の各信号
を差動増幅回路36で差動増幅して得られる2値信号
と、正規のレベルシフト量でのレベルシフト後の各信号
を差動増幅回路36で差動増幅して得られる2値信号と
に差違はない。
【0024】しかしながら、レベルシフト回路34
とレベルシフト回路34とのレベルシフト量に、ま
た、レベルシフト回路42とレベルシフト回路42
のレベルシフト量に差違が生じて来ると、上記のよう
にリファレンスに起因したスキューではなく、オフセッ
ト電圧の変動に起因したスキューの問題が生ずる。した
がって、スキューが生じた2値信号を受け取るCMOS
内部回路に誤動作を生じさせてしまうという不都合があ
る。また、図13に示す小振幅インタフェース出力回路
でも、レベルシフト回路のレベルシフト量の変動によ
り、正規のレベルシフト量からずれたレベルシフト量の
出力信号が小振幅インタフェース出力回路から出力され
てしまうという問題がある。このようなレベルシフト量
が変動すると、規定されたレベルシフト量の入力信号が
供給されたときに正常な動作をする小振幅インタフェー
ス入力回路が誤動作してしまうという不都合がある。
【0025】このような不都合に対しては、予めレベル
シフト量の変動分と後段回路が誤動作しない入力電圧を
求め、前記入力電圧を逸脱しないようにレベルシフト値
を設定することで回避していた。そのレベルシフト量の
調節は、定電流源のIdsを調節する第1の方法と、N
チャンネルMOSFET N5のβを調節する第2の方
法とがある。例えば、第1の方法において、レベルシフ
ト量を大きくしたいときには、ドレイン電流IDSを大
きくすればよいし、第2の方法では、β、例えば、Wを
小さくすればよい。
【0026】第1の方法によるときは、IDSの増大の
効果が平方根で効いて来るから、レベルシフト量を大き
くしたいときのレベルシフト量がレベルシフト量を変え
たい前のレベルシフト量の約2倍であったとすると、ド
レイン電流IDSを4倍にしなければならない。これ
は、消費電力の増大となるという不具合がある。したが
って、この変更方法は、電池駆動の集積回路等の、省電
力化が強く要求される集積回路への採用は、極めて不利
である。また、第2の方法によるときは、Nチャンネル
MOSFET N5の出力インピーダンスが大きくなる
ことで、高速性が損なわれるという不具合がある。した
がって、第2の変更方法は、高速な信号を取り扱う集積
回路への採用はできない。このように、いずれのレベル
シフト量の変更方法によっても、レベルシフト量の変更
はできるが、製造プロセス、動作温度、電源電圧の変動
によるレベルシフト量の変動は、未だ解決し得ない問題
として残っているのである。
【0027】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、製造プロセス、動作温度、電源電圧に変動があ
っても、所定のレベルシフト量だけレベルシフトされた
信号を出力し得るレベルシフト回路、このレベルシフト
回路を用いた入力回路及び出力回路を提供することを目
的としている。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、第1の絶縁ゲートトランジ
スタのソースと該第1の絶縁ゲートトランジスタと同一
導電型の第2の絶縁ゲートトランジスタのドレインとを
接続し、入力信号を前記第1の絶縁ゲートトランジスタ
のゲートに印加し、前記第1及び第2の絶縁ゲートトラ
ンジスタの接続点から前記入力信号を所望の量だけレベ
ルシフトした出力信号を出力させるレベルシフト回路に
係り、前記第1及び第2の絶縁ゲートトランジスタのゲ
ートチャネル幅とゲートチャネル長との比を等しくし、
かつ前記第2の絶縁ゲートトランジスタのゲートに定電
圧を印加するように構成したことを特徴としている。
【0029】請求項2記載の発明は、請求項1記載のレ
ベルシフト回路に係り、前記第1及び第2の絶縁ゲート
トランジスタの製造プロセスのばらつきによる特性変
動、動作温度、及び動作電圧に依存しない前記定電圧が
前記第2の絶縁ゲートトランジスタのゲートに印加され
るように構成されたことを特徴としている。請求項3記
載の発明は、請求項1又は2記載のレベルシフト回路に
係り、前記2つの絶縁ゲートトランジスタの、式(1
2)で与えられる値を等しくしたことを特徴としてい
る。 (1/T)×W/L …(12) 但し、Tはゲート絶縁膜の厚さ、Wはゲートチャネル
幅、Lはゲートチャネル長で、以下「課題を解決するた
めの手段」の項において同じ。
【0030】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載のレベルシフト回路に係り、前記2つの絶縁ゲートト
ランジスタの、式(13)で与えられる値を等しくした
ことを特徴としている。 μ×ε×(S/T)×W/L …(13) 但し、μは表面移動度、εはゲート絶縁膜の比誘電
率、Sはゲートチャネルの単位面積で、以下「課題を解
決するための手段」の項において同じ。
【0031】請求項5記載の発明は、請求項1、2、3
又は4記載のレベルシフト回路に係り、前記2つの絶縁
ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、前記
定電圧は、基板外から供給するように構成したことを特
徴としている。
【0032】請求項6記載の発明は、請求項1、2、3
又は4記載のレベルシフト回路に係り、前記2つの絶縁
ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、前記
定電圧は、基板内で発生されたバンドギャップリファレ
ンス電圧を基に生成された任意の定電圧としたことを特
徴としている。
【0033】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれか1に記載のレベルシフト回路に係り、前記2つ
の絶縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成さ
れ、かつ、前記いずれの絶縁ゲートトランジスタにおい
ても、ソースとバックゲートとが短絡されていることを
特徴としている。
【0034】請求項8記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれか1に記載のレベルシフト回路に係り、前記2つ
の絶縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成さ
れ、かつ、前記いずれの絶縁ゲートトランジスタにおい
ても、ソースとバックゲートとは短絡されていないこと
を特徴としている。
【0035】請求項9記載の発明は、請求項1乃至8の
いずれか1に記載のレベルシフト回路に係り、前記2つ
の絶縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成さ
れ、前記いずれの絶縁ゲートトランジスタのバックゲー
トも、基板に供給される最高電位又は最低電位にクラン
プされることを特徴としている。
【0036】請求項10記載の発明は、前段の回路から
出力された信号の電圧レベルを、該前段の回路と動作電
圧を異にする後段の回路の入力動作レベルにするのに必
要なレベルシフト量だけ、レベルシフトして、前記後段
の回路に供給する入力回路に係り、第1の絶縁ゲートト
ランジスタのソースと該第1の絶縁ゲートトランジスタ
と同一導電型の第2の絶縁ゲートトランジスタのドレイ
ンとを接続し、入力信号を前記第1の絶縁ゲートトラン
ジスタのゲートに印加し、前記第1及び第2の絶縁ゲー
トトランジスタの接続点から前記入力信号を所望の量だ
けレベルシフトした出力信号を出力させるレベルシフト
回路を設け、前記第1及び第2の絶縁ゲートトランジス
タのゲートチャネル幅とゲートチャネル長との比を等し
くし、かつ前記第2の絶縁ゲートトランジスタのゲート
に定電圧を印加するように構成したことを特徴としてい
る。
【0037】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の入力回路に係り、前記第1及び第2の絶縁ゲートトラ
ンジスタの製造プロセスのばらつきによる特性変動、及
び動作温度に依存しない前記定電圧が前記第2の絶縁ゲ
ートトランジスタのゲートに印加されるように構成され
たことを特徴としている。
【0038】請求項12記載の発明は、請求項10又は
11記載の入力回路に係り、前記2つの絶縁ゲートトラ
ンジスタの、式(14)で与えられる値を等しくしたこ
とを特徴としている。 (1/T)×W/L …(14)
【0039】請求項13記載の発明は、請求項9又は1
0記載の入力回路に係り、前記2つの絶縁ゲートトラン
ジスタの、式(15)で与えられる値を等しくしたこと
を特徴としている。 μ×ε×(S/T)×W/L …(15)
【0040】請求項14記載の発明は、請求項10、1
1、12又は13記載の入力回路に係り、前記2つの絶
縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、前
記定電圧は、基板外から供給するように構成したことを
特徴としている。
【0041】請求項15記載の発明は、請求項10、1
1、12又は13記載の入力回路に係り、前記2つの絶
縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、前
記定電圧は、基板内で発生されたバンドギャップリファ
レンス電圧を基に生成された任意の定電圧としたことを
特徴としている。
【0042】請求項16記載の発明は、請求項10乃至
15のいずれか1に記載の入力回路係り、前記2つの絶
縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、か
つ、前記いずれの絶縁ゲートトランジスタにおいても、
ソースとバックゲートとが短絡されていることを特徴と
している。
【0043】請求項17記載の発明は、請求項10乃至
15のいずれか1に記載の入力回路に係り、前記2つの
絶縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、
かつ、前記いずれの絶縁ゲートトランジスタにおいて
も、ソースとバックゲートとは短絡されていないことを
特徴としている。
【0044】請求項18記載の発明は、請求項9乃至1
7のいずれか1に記載の入力回路に係り、前記2つの絶
縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、前
記いずれの絶縁ゲートトランジスタのバックゲートも、
基板に供給される最高電位又は最低電位にクランプされ
ることを特徴としている。
【0045】請求項19記載の発明は、請求項10乃至
18のいずれか1に記載の入力回路に係り、前記前段の
回路は、互いに逆相関係にあってかつ異なる電圧レベル
2つの信号が供給されて1つの出力信号を1つの出力端
に出力する差動増幅回路であり、前記レベルシフト回路
は、1つの入力端及び1の出力端を有する回路であり、
前記後段の回路は、一方の入力端に基準電圧が印加され
るコンパレータであり、前記差動増幅回路の1つの出力
端が前記レベルシフト回路の1つの入力端に接続され、
前記レベルシフト回路の1つの出力端が前記コンパレー
タの他方の入力端に接続されたことを特徴としている。
【0046】請求項20記載の発明は、請求項10乃至
18のいずれか1に記載の入力回路に係り、前記前段の
回路は2つの入力端及び2つの出力端を有する差動増幅
回路であり、前記レベルシフト回路は、2つの入力端及
び2つの出力端を有する回路であり、前記後段の回路
は、2つの入力端を有する差動増幅回路であり、前記前
段の差動増幅回路は、その2つの入力端に互いに逆相関
係にあってかつ異なる電圧レベルの2つの信号が供給さ
れ、その2つの出力端が、前記レベルシフト回路の対応
する入力端に接続され、前記レベルシフト回路の2つの
出力端が、前記後段の差動増幅回路の対応する入力端に
接続されたことを特徴としている。
【0047】請求項21記載の発明は、入力信号の電圧
レベルを出力段の入力動作レベルにするのに必要なレベ
ルシフト量だけ前記入力信号をレベルシフトして前記出
力段に供給する入力回路に係り、第1の絶縁ゲートトラ
ンジスタのソースと該第1の絶縁ゲートトランジスタと
同一導電型の第2の絶縁ゲートトランジスタのドレイン
とを接続し、入力信号を前記第1の絶縁ゲートトランジ
スタのゲートに印加し、前記第1及び第2の絶縁ゲート
トランジスタの接続点から前記入力信号を所望の量だけ
レベルシフトした出力信号を出力させるレベルシフト回
路を設け、前記第1及び第2の絶縁ゲートトランジスタ
のゲートチャネル幅とゲートチャネル長との比を等しく
し、かつ前記第2の絶縁ゲートトランジスタのゲートに
定電圧を印加するように構成したことを特徴としてい
る。
【0048】請求項22記載の発明は、請求項21記載
の入力回路に係り、前記第1及び第2の絶縁ゲートトラ
ンジスタの製造プロセスのばらつきによる特性変動、及
び動作温度に依存しない前記定電圧が前記第2の絶縁ゲ
ートトランジスタのゲートに印加されるように構成され
たことを特徴としている。
【0049】請求項23記載の発明は、請求項21又は
22記載の入力回路に係り、前記2つの絶縁ゲートトラ
ンジスタの、式(16)で与えられる値を等しくしたこ
とを特徴としている。 (1/T)×W/L …(16)
【0050】請求項24記載の発明は、請求項21又は
22記載の入力回路に係り、前記2つの絶縁ゲートトラ
ンジスタの、式(17)で与えられる値を等しくしたこ
とを特徴としている。 μ×ε×(S/T)×W/L …(17)
【0051】請求項25記載の発明は、請求項21、2
2、23又は24記載の入力回路に係り、前記2つの絶
縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、前
記定電圧は、基板外から供給するように構成したことを
特徴としている。
【0052】請求項26記載の発明は、請求項21、2
2、23、又は24記載の入力回路に係り、前記2つの
絶縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、
前記定電圧は、基板内で発生されたバンドギャップリフ
ァレンス電圧を基に生成された任意の定電圧としたこと
を特徴としている。
【0053】請求項27記載の発明は、請求項21乃至
26のいずれか1に記載の入力回路に係り、前記2つの
絶縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、
かつ、前記いずれの絶縁ゲートトランジスタにおいて
も、ソースとバックゲートとが短絡されていることを特
徴としている。
【0054】請求項28記載の発明は、請求項21乃至
26のいずれか1に記載の入力回路に係り、前記2つの
絶縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、
かつ、前記いずれの絶縁ゲートトランジスタにおいて
も、ソースとバックゲートとは短絡されていないことを
特徴としている。
【0055】請求項29記載の発明は、請求項19乃至
28のいずれか1に記載の入力回路に係り、前記2つの
絶縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、
前記いずれの絶縁ゲートトランジスタのバックゲート
も、基板に供給される最高電位又は最低電位にクランプ
されることを特徴としている。
【0056】請求項30記載の発明は、請求項21乃至
29のいずれか1に記載の入力回路に係り、前記レベル
シフト回路は、互いに逆相関係にあってかつ異なる電圧
レベルの2つの信号が供給される2つの入力端及び2つ
の出力端を有する回路であり、前記出力段は、2つの入
力端を有する差動増幅回路であり、前記レベルシフト回
路回路の2つの出力端が、前記出力段の対応する入力端
に接続されたことを特徴としている。
【0057】また、請求項31記載の発明は、入力段か
ら出力された信号を負荷回路へ所定のレベルシフト量だ
けレベルシフトして出力する出力回路に係り、第1の絶
縁ゲートトランジスタのソースと該第1の絶縁ゲートト
ランジスタと同一導電型の第2の絶縁ゲートトランジス
タのドレインとを接続し、入力信号を前記第1の絶縁ゲ
ートトランジスタのゲートに印加し、前記第1及び第2
の絶縁ゲートトランジスタの接続点から前記入力信号を
所望の量だけレベルシフトした出力信号を出力させるレ
ベルシフト回路を設け、前記第1及び第2の絶縁ゲート
トランジスタのゲートチャネル幅とゲートチャネル長と
の比を等しくし、かつ前記第2の絶縁ゲートトランジス
タのゲートに定電圧を印加するように構成したことを特
徴としている。
【0058】請求項32記載の発明は、請求項31記載
の出力回路に係り、前記第1及び第2の絶縁ゲートトラ
ンジスタの製造プロセスのばらつきによる特性変動、及
び動作温度に依存しない前記定電圧が前記第2の絶縁ゲ
ートトランジスタのゲートに印加されるように構成され
たことを特徴としている。
【0059】請求項33記載の発明は、請求項31又は
32記載の出力回路に係り、前記2つの絶縁ゲートトラ
ンジスタの、式(18)で与えられる値を等しくしたこ
とを特徴としている。 (1/T)×W/L …(18)
【0060】請求項34記載の発明は、請求項32又は
33記載の出力回路に係り、前記2つの絶縁ゲートトラ
ンジスタの、式(19)で与えられる値を等しくし、か
つ他方の絶縁ゲートトランジスタのゲートにプロセス及
び温度に依存性を有しない定電圧を印加するように構成
したことを特徴としている。 μ×ε×(S/T)×W/L …(19)
【0061】請求項35記載の発明は、請求項31、3
2、33、又は34記載の出力回路に係り、前記2つの
絶縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、
前記定電圧は、基板外から供給するように構成したこと
を特徴としている。
【0062】請求項36記載の発明は、請求項31、3
2、33、又は34記載の出力回路に係り、前記2つの
絶縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、
前記定電圧は、基板内で発生されたバンドギャップリフ
ァレンス電圧を基に生成された任意の定電圧としたこと
を特徴としている。
【0063】請求項37記載の発明は、請求項31乃至
36のいずれか1に記載の入力回路に係り、前記2つの
絶縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、
かつ、前記いずれの絶縁ゲートトランジスタにおいて
も、ソースとバックゲートとが短絡されていることを特
徴としている。
【0064】請求項38記載の発明は、請求項31乃至
36のいずれか1に記載の入力回路に係り、前記2つの
絶縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、
かつ、前記いずれの絶縁ゲートトランジスタにおいて
も、ソースとバックゲートとは短絡されていないことを
特徴としている。
【0065】請求項39記載の発明は、請求項31乃至
38のいずれか1に記載の出力回路に係り、前記2つの
絶縁ゲートトランジスタは、同一の基板上に形成され、
前記いずれの絶縁ゲートトランジスタのバックゲート
も、基板に供給される最高電位又は最低電位にクランプ
されることを特徴としている。
【0066】請求項40記載の発明は、請求項31乃至
39のいずれか1に記載の出力回路に係り、前記入力段
は、2つの入力端及び2つの出力端を有する差動増幅回
路であり、前記レベルシフト回路は、2つの入力端及び
負荷回路の2つの入力端に接続される2つの出力端を有
する回路であり、前記差動増幅回路は、その2つの入力
端に互いに逆相関係にあってかつ異なる電圧レベルの2
つの信号が供給され、その2つの出力端は、前記レベル
シフト回路の2つの入力端に接続されたことを特徴とし
ている。
【0067】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用い
て具体的に行う。 ◇第1実施例 図1は、この発明の第1実施例であるレベルシフト回路
を示す図、図2は、同レベルシフト回路の波形図であ
る。この例のレベルシフト回路1Aは、プロセス、温度
に変動があっても、所定のレベルシフト量だけレベルシ
フトされた出力電圧を出力し得るレベルシフト回路に係
り、レベルシフト回路1Aは、第1の入力端2と、ゲー
トを第1の入力端2に接続し、ドレインを電圧源VDD
に接続したNチャンネルMOSFET Nと、ドレイ
ンをNチャンネルMOSFET Nのソースに接続
し、ゲートを定電圧源へ接続される第2の入力端4に接
続し、ソースを大地電位に接続したNチャンネルMOS
FET N と、NチャンネルMOSFET N のソ
ースとNチャンネルMOSFET Nのドレインとの
接続点に接続された出力端6とを有し、これらNチャン
ネルMOSFET N,N は同一の基板上に形成さ
れる。これらのMOSFETのゲート絶縁膜としては、
シリコン酸化膜である。また、定電圧源の電圧V
は、製造プロセス、動作温度や、電源電圧に依存しない
定電圧に選定される。電圧V は、チップ外から供給
さてもよいし、また、チップ内のバンドギャップ電圧、
又はバンドギャップ電圧を昇圧、降圧した任意の値を用
いてもよい。
【0068】そして、NチャンネルMOSFET N
,Nは、そのβが等しくなるように形成される。
そのβは、次式(20)で与えられる。 β=μCOX×W/L …(20) 但し、μは表面移動度(m/ボルト×秒)で、COX
はゲートチャネルの単位面積当たりの静電容量(ファラ
ッド)、Wはゲートチャネル幅(m)で、Lはゲートチ
ャネル長(m)である。また、COXは、式(21)で
与えられる。 COX=ε×ε×S/TOX …(21) 但し、εは、真空の誘電率(ファラッド/m)、ε
は、シリコン酸化膜の比誘電率、Sは、ゲートチャネル
の単位面積値(m)、TOXは、シリコン酸化膜の厚
さ(m)である。そして、NチャンネルMOSFET
,Nは,共にバックゲート(素子形成領域)と
ソースとは接続される。
【0069】次に、図1及び図2を参照して、この実施
例の動作について説明する。高レベルの電圧VINが第
1の入力端2に入力され、電圧V が第2の入力端4
に印加されると、その電圧V が、NチャンネルMO
SFET N2 のゲートとソース間に印加されて次式
(22)で与えられる電流IDSがNチャンネルMOS
FET N ,N に流れる。 IDS=1/2β(VGS−V …(22) 但し、βは、式(17)で与えられる。式(22)の
ゲート−ソース間電圧VGSは、次式(23)で与えら
れる。 VGS={2IDS/β1/2+V …(23) NチャンネルMOSFET N2のゲートに印加される
電圧Vを、上記のように設定される電流IDSの値を
決めるゲート−ソース間電圧VGSの値と等しく設定し
て、 IDS=1/2β(VGS−V =1/2β(V −V …(24) とする。
【0070】この実施例においても、出力端6に発生す
る出力電圧VOUT は、従来回路と同様、次式(2
5)、 VOUT =VIN−VGS …(25) で与えられる。この式(25)に式(23)及び(2
4)を代入すると、 VOUT =VIN−{〔2×1/2β(V −V /β1/ +V} =VIN−〔β/β1/2(V −V )−V … (26) となる。
【0071】NチャンネルMOSFET N のβ
とNチャンネルMOSFET Nのβ とが等しくな
るように、すなわち、NチャンネルMOSFET N
のゲートチャネル幅Wとゲートチャネル長Lとの比
と、NチャンネルMOSFET N のゲートチャネル
幅Wとゲートチャネル長Lとの比とを等しく設定し
て形成されているから、この実施例のレベルシフト回路
1Aの出力電圧V UT は、 VOUT =VIN−V …(27) となる。V は、製造プロセス、動作温度、電源電圧
に依存しない値に設定されているから、出力電圧V
OUT は、製造プロセス、動作温度、電源電圧に依存
して変動しない。すなわち、レベルシフト回路1Aのレ
ベルシフト量は、製造プロセス、動作温度、電源電圧に
よって変動しない。
【0072】このように、この構成によれば、レベルシ
フト回路から出力される出力電圧V OUT は、製造プ
ロセス、動作温度、電源電圧に依存しない電圧として出
力することができる。すなわち、製造プロセス、動作温
度、電源電圧が変動しても、レベルシフト量に変動のな
い出力電圧VOUT をレベルシフト回路1Aから出力
することができる。また、レベルシフト量の調節は、式
(27)から明らかなように、定電圧Vを調節するこ
とで、自由な値に設定することができる。また、その設
定において、従来のように、NMOSを流れる電流やゲ
ート幅Wを変える必要はないため、従来例のような消費
電力の増加や、レベルシフト回路の高速性を損なう不具
合は発生しない。
【0073】例えば、V =1.5Vとすれば、V
OUT =3V−1.5V=1.5Vとなる(図2の
(B))。この技術的意義は、従来回路においては図9
を参照して説明したように、製造プロセス、動作温度、
電源電圧が変動するとレベルシフト量が変動してV
OUT =0.95Vとしてしまうことになるが、この
実施例のレベルシフト回路によれば、たとえ製造プロセ
ス、動作温度、電源電圧が変動したとしても、レベルシ
フト量に変動が生じないから、レベルシフト回路から本
来出力したい出力電圧VOUT である1.5V(図2
の(A))を出力することができるということである。
【0074】◇第2実施例 図3は、この発明の第2実施例である小振幅インタフェ
ース入力回路の構成を示す図である。この実施例は、小
振幅インタフェース入力回路内の入力段の差動増幅回路
から出力される信号の電圧レベルを、出力段のコンパレ
ータに入力される信号の電圧レベルに適合させるため
に、第1実施例のレベルシフト回路を小振幅インタフェ
ース回路内の差動増幅回路とコンパレータとの間の電圧
のレベルシフトに適用した例である。そのレベルシフト
回路1Aは、その後段に接続されているコンパレータ1
4と同一チップ内に形成され、コンパレータ14にはレ
ベルシフト回路1Aよりも低いVDD(例えば、レベル
シフト回路1Aが3ボルトに対しコンパレータ14は
1.8ボルト)が供給されているため、入力信号のレベ
ルをコンパレータ14で受信できる範囲のレベルにまで
シフトさせるのに用いられる。
【0075】この実施例の小振幅インタフェース入力回
路1Aは、伝送路を経て伝送されて来た、互いに逆相関
係にあってかつ異なる電圧レベル2つの信号を各別の入
力で受信する差動増幅回路12と、レベルシフト回路1
Aと、コンパレータ14とで構成されている。この実施
例の小振幅インタフェース入力回路1Aのレベルシフト
回路の差動増幅回路12とコンパレータ14とは、図9
について説明したものと同じであり、レベルシフト回路
1Aは、図1について説明したものと同じである。した
がって、この例の構成において、図1及び図9の構成部
分と同一の各部には同一の符号を付してその説明を省略
する。
【0076】次に、図3及び図10を参照して、この実
施例の動作について説明する。この実施例のレベルシフ
ト回路においても、図9について説明したと同様に、差
動増幅回路12の入力端16,18に、互いに逆相関係
にあってかつ電圧レベルを異にする2つの入力信号IN
A,INB(図10のINA,INB)が入力される。
そうすると、差動増幅回路12の出力端O4から差動増
幅された信号INBが出力される。その信号INBは、
レベルシフト回路1Aの入力端2に印加される。レベル
シフト回路1Aの出力端6からレベルシフトされた信号
が出力される。レベルシフト回路1Aのレベルシフト量
は、レベルシフト回路1Aに入力される信号の信号レベ
ルを、図9の回路と同様、コンパレータ14の信号レベ
ルへシフトさせる量に設定されている。
【0077】そのレベルシフト回路1Aにおけるレベル
シフトの動作は、図1及び図2を参照して詳細に説明し
たように、製造プロセス、動作温度、電源電圧に依存性
を有しない。したがって、レベルシフト回路1Aから出
力される信号は、製造プロセス、動作温度、電源電圧に
依存性のないレベルシフト量だけレベルシフトされた信
号となっている。この信号が、コンパレータ14の
(−)入力に供給されるから、レベルシフト回路を構成
するNチャネルMOSFET N ,N の製造プロ
セス、動作温度、電源電圧に変動があったとしても、コ
ンパレータ14から出力される2値信号を、互いに逆相
関係にあってかつ電圧レベルを異にする2つの入力信号
INA,INBに対応した2値信号であって、スキュー
のない2値信号としてコンパレータ14から出力させる
ことができる。
【0078】このように、この構成によれば、図9に示
す小振幅インタフェース入力回路10のように、コンパ
レータ14の(−)入力に印加される信号が、製造プロ
セス、動作温度、電源電圧に依存してレベルシフト回路
1Aから出力される信号のレベルシフト量が変動して図
10のVOUT 1Uや、VOUT 1Dのように上昇
したり、下降したりすることはないから、コンパレータ
14からスキューのない2値信号をCMOS内部回路2
2へ供給することができる。したがって、CMOS内部
回路22を誤動作させてしまう虞は無くなる。また、レ
ベルシフト量の調節は、式(27)から明らかなよう
に、定電圧Vを調節することで、自由な値に設定する
ことができる。また、その設定において、従来のよう
に、NMOSを流れる電流やゲート幅Wを変える必要は
ないため、従来例のような消費電力の増加や、レベルシ
フト回路の高速性を損なう不具合は発生しない。
【0079】◇第3実施例 図4は、この発明の第3実施例である小振幅インタフェ
ース入力回路の構成を示す図である。この実施例は、小
振幅インタフェース入力回路内の入力段の差動増幅回路
から出力される信号の電圧レベルを、出力段の差動増幅
回路に入力される信号の電圧レベルに適合させるため
に、入力段の差動増幅回路と出力段の差動増幅回路との
間に第1実施例のレベルシフト回路を適用した例であ
る。そして、そのレベルシフト回路1Bは、その後段に
接続されている差動増幅回路36と同一チップ内に形成
され、差動増幅回路36にはレベルシフト回路1Bより
も低いVDD(例えば、レベルシフト回路1Bが3ボル
トに対し差動増幅回路36は1.8ボルト)が供給され
ているため、差動増幅回路36へ供給される信号のレベ
ルを差動増幅回路36で受信できる範囲のレベルにまで
シフトさせるのに用いられる。
【0080】この実施例の小振幅インタフェース入力回
路30Aは、伝送路を経て伝送されて来た、互いに逆相
関係にあってかつ電圧レベルを異にする2つの入力信号
を各別の入力端で受信する差動増幅回路32と、差動増
幅回路32の2つの出力端に対応する入力端2 ,2
が接続されるレベルシフト回路1Bと、レベルシフ
ト回路1Bの2つの出力端6 ,6 に対応する入力
端が接続された差動増幅回路36とから構成されてい
る。その差動増幅回路32と差動増幅回路36とは、図
11について説明したものと同じである。
【0081】そして、レベルシフト回路1Bは、第1の
レベルシフト回路1B1と第2のレベルシフト回路1B
2とで構成されるが、第1のレベルシフト回路1B1と
第2のレベルシフト回路1B2とは、図1の構成と同一
であるので、第1のレベルシフト回路1B1及び第2の
レベルシフト回路1B2を構成する各NチャネルMOS
FETには、第1のレベルシフト回路1B1及び第2の
レベルシフト回路1B2を区別する参照番号1,2を添
字として付して、第1のレベルシフト回路1B1及び第
2のレベルシフト回路1B2の説明を省略する。
【0082】次いで、差動増幅回路32と、レベルシフ
ト回路1Bと、差動増幅回路36との接続関係について
説明する。差動増幅回路32の出力端Oは、第1の
レベルシフト回路1B1の入力端2を接続され、出
力端Oは、第2のレベルシフト回路1B2の入力端
を接続されている。第1のレベルシフト回路1B
1の出力端6は、差動増幅回路36の(+)入力に
接続され、第2のレベルシフト回路1B2の出力端6
は、差動増幅回路36の(−)入力に接続されてい
る。
【0083】次に、図4を参照して、この実施例の動作
について説明する。伝送路を経て伝送されて来た、互い
に逆相関係にあって電圧レベルを異にする2つの入力信
号INA,INBが、差動増幅回路32の入力端16,
18に各別に印加される。その信号INA,INBは、
差動増幅回路32で増幅され、それぞれレベルシフト回
路1BのNチャネルMOSFET N11,N21のゲ
ートに印加される。そうすると、レベルシフト回路1B
1の出力端6とレベルシフト回路1B2の出力端6
とから互いに逆相関係にある異なる電圧レベルであ
って、所定のレベルシフト量だけレベルシフトされた信
号が、それぞれレベルシフト回路1B1の出力端6
とレベルシフト回路1B2の出力端6とから出力さ
れる。レベルシフト回路1Bの各レベルシフト回路1B
1,1B2の出力端6,62からレベルシフトされ
た信号のレベルシフト量は、レベルシフト回路1Bの各
別のレベルシフト回路1B1,1B2に入力される信号
の信号レベルを、図11の回路と同様、差動増幅回路3
6の信号レベルへレベルシフトさせる量に設定されてい
る。
【0084】そのレベルシフト回路1Bの各レベルシフ
ト回路1B1,1B2におけるレベルシフトの動作は、
図1及び図2を参照して詳細に説明したように、プロセ
ス、温度に依存性して変動しない。したがって、レベル
シフト回路1Bの各別のレベルシフト回路1B1,1B
2から出力されるそれぞれの信号は、製造プロセス、動
作温度,電源電圧に依存性のないレベルシフト量だけレ
ベルシフトされた信号となっている。これら2つの信号
が、差動増幅回路36の(+)入力及び(−)入力に供
給されるから、レベルシフト回路を構成するNチャネル
MOSFET N11,N 、N21,N22の製造
プロセス、動作温度、電源電圧に変動があったとして
も、差動増幅回路36から出力される2値信号を、互い
に逆相関係でかつ電圧レベルを異にする2つの入力信号
INA,INBに対応した2値信号であって、スキュー
のない2値信号として差動増幅回路36から出力させる
ことができる。
【0085】このように、この構成によれば、図11に
示す小振幅インタフェース入力回路30のように、差動
増幅回路36の(+)入力及び(−)入力に印加される
信号が、製造プロセス、動作温度、電源電圧に依存して
レベルシフト回路34から出力される信号のレベルシフ
ト量が変動して図10のVOUT 1Uや、VOUT
Dのように上昇したり、下降したりすることはないか
ら、差動増幅回路36からスキューのない2値信号をC
MOS内部回路38へ供給することができる。したがっ
て、CMOS内部回路38を誤動作させてしまう虞は無
くなる。また、レベルシフト量の調節は、式(27)か
ら明らかなように、定電圧Vを調節することで、自由
な値に設定することができる。また、その設定におい
て、従来のように、NMOSを流れる電流やゲート幅W
を変える必要はないため、従来例のような消費電力の増
加や、レベルシフト回路の高速性を損なう不具合は発生
しない。
【0086】◇第4実施例 図5は、この発明の第4実施例である小振幅インタフェ
ース入力回路の構成を示す図である。この実施例は、伝
送路を経て小振幅インタフェース入力回路の2つの入力
端へ入力される、互いに逆相関係にあってかつ電圧レベ
ルを異にする2つの入力信号の電圧レベルを、出力段の
差動増幅回路の各入力に入力される信号の電圧レベルに
適合させるために、小振幅インタフェース入力回路の各
入力端と出力段の差動増幅回路の各入力端との間に第1
実施例のレベルシフト回路を適用した例である。そし
て、この実施例においてレベルシフト回路1Cを用いる
理由は、レベルシフト回路1Cの後段に接続されている
差動増幅回路36に電圧源VDD以上の信号が供給され
ると動作できないため(例えば、VDD=1.8ボルト
に対し信号振幅中心レベルが2.5ボルトの信号がバス
ラインを介して供給された場合)、差動増幅回路36へ
供給される信号のレベルを差動増幅回路36で受信でき
る範囲のレベルにまでシフトさせるためである。
【0087】この実施例の小振幅インタフェース入力回
路40Aは、互いに逆相関係にあってかつ電圧レベルを
異にする2つの入力信号を各別の入力端に受信するレベ
ルシフト回路1Cと、レベルシフト回路1Cの2つの出
力端に対応する入力端が接続される差動増幅回路36と
から構成されている。その差動増幅回路36は、図11
について説明したものと同じである。そして、レベルシ
フト回路1Cは、第1のレベルシフト回路1C1と第2
のレベルシフト回路1C2とで構成されるが、第1のレ
ベルシフト回路1C1と第2のレベルシフト回路1C2
とは、図1の構成と同一であるので、第1のレベルシフ
ト回路1C1及び第2のレベルシフト回路1C2を構成
する各NチャネルMOSFETには、第1のレベルシフ
ト回路1C1及び第2のレベルシフト回路1C2を区別
する参照番号1,2を添字として付して、第1のレベル
シフト回路1C1及び第2のレベルシフト回路1C2の
説明を省略する。
【0088】次いで、レベルシフト回路1Cと、差動増
幅回路36との接続関係について説明する。互いに逆相
関係にあってかつ電圧レベルを異にする2つの入力信号
を伝送路から受信する2つの入力端の一方の入力端は、
また、第1のレベルシフト回路1C1の入力端2
あり、他方の入力端は、第2のレベルシフト回路1C2
の入力端2である。第1のレベルシフト回路1C1
の出力端6は、差動増幅回路36の(+)入力に接
続され、第2のレベルシフト回路1C2の出力端6
は、差動増幅回路36の(−)入力に接続されてい
る。
【0089】次に、図5を参照して、この実施例の動作
について説明する。伝送路を経て伝送されて来た、互い
に逆相関係にあってかつ電圧レベルを異にする2つの入
力信号INA,INBが、レベルシフト回路1Cの入力
端2 に各別に印加される。そうすると、レベ
ルシフト回路1C1の出力端6とレベルシフト回路1
C2の出力端6とから互いに逆相関係にある異なる
電圧レベルであって、それぞれ同一のレベルシフト量だ
けレベルシフトされた信号が、レベルシフト回路1C1
の出力端6とレベルシフト回路1C2の出力端6
とからそれぞれ出力される。レベルシフト回路1C
の各レベルシフト回路1C1,1C2の出力端6
62からレベルシフトされた信号のレベルシフト量は、
レベルシフト回路1Cの各別のレベルシフト回路1C
1,1C2に入力される信号の信号レベルを、図12の
回路と同様、差動増幅回路36の信号レベルへシフトさ
せる量に設定されている。そのレベルシフト回路1Cの
各レベルシフト回路1C1,1C2におけるレベルシフ
トの動作は、図1及び図2を参照して詳細に説明したよ
うに、プロセス、温度に依存性して変動しない。したが
って、レベルシフト回路1Cの各別のレベルシフト回路
1C1,1C2から出力されるそれぞれの信号は、製造
プロセス、動作温度、電源電圧に依存性のないレベルシ
フト量だけレベルシフトされた信号となっている。
【0090】これら2つの信号が、差動増幅回路36の
(+)入力及び(−)入力に供給されるから、レベルシ
フト回路を構成するNチャネルMOSFET N11
、N21,N22の製造プロセス、動作温度、電
源電圧に変動があったとしても、差動増幅回路36から
出力される2値信号を、互いに逆相関係でしかも電圧レ
ベルを異にする2つの入力信号INA,INBに対応し
た2値信号であって、スキューのない2値信号として差
動増幅回路36から出力させることができる。
【0091】このように、この構成によれば、図12に
示す小振幅インタフェース入力回路40のように、差動
増幅回路36の(+)入力及び(−)入力に印加される
信号が、製造プロセス、動作温度、電源電圧に依存して
レベルシフト回路42から出力される信号のレベルシフ
ト量が変動して図10のVOUT 1Uや、VOUT
Dのように上昇したり、下降したりすることはないか
ら、差動増幅回路36からスキューのない2値信号をC
MOS内部回路38へ供給することができる。したがっ
て、CMOS内部回路38を誤動作させてしまう虞は無
くなる。また、レベルシフト量の調節は、式(27)か
ら明らかなように、定電圧Vを調節することで、自由
な値に設定することができる。また、その設定におい
て、従来のように、NMOSを流れる電流やゲート幅W
を変える必要はないため、従来例のような消費電力の増
加や、レベルシフト回路の高速性を損なう不具合は発生
しない。
【0092】◇第5実施例 図6は、この発明の第5実施例である小振幅インタフェ
ース出力回路の構成を示す図である。この実施例は、小
振幅インタフェース出力回路内の入力段の差動増幅回路
32から出力される信号の電圧レベルを、負荷回路54
へ供給される信号の電圧レベルに適合させるために、入
力段の差動増幅回路32と負荷回路54との間に第1実
施例のレベルシフト回路を適用した例である。
【0093】この実施例の小振幅インタフェース出力回
路50Aは、互いに逆相関係にあってかつ電圧レベルを
異にする2つの入力信号を各別の入力端16,18で受
信する差動増幅回路32と、差動増幅回路32の2つの
出力端O ,O に対応する入力端2 ,2 が接
続されるレベルシフト回路1Bと、レベルシフト回路1
Bの2つの出力端6 ,6 は、伝送路52に接続さ
れて構成されている。その差動増幅回路32は、図11
について説明したものと同じであり、レベルシフト回路
1Bは、図4について説明したものと同じである。した
がって、この例の構成において、図4及び図11の構成
部分と同一の各部には同一の符号を付してその説明を省
略する。
【0094】次に、図6を参照して、この実施例の動作
について説明する。互いに逆相関係にあって電圧レベル
を異にする2つの入力信号INA,INBが、差動増幅
回路32の入力端16,18に各別に印加される。その
信号INA,INBは、差動増幅回路32で増幅され、
それぞれレベルシフト回路1BのNチャネルMOSFE
T N11,N21のゲートに印加される。そうする
と、レベルシフト回路1B1の出力端6とレベルシ
フト回路1B2の出力端6とから互いに逆相関係に
ある異なる電圧レベルであって、所定のレベルシフト量
だけレベルシフトされた信号が、それぞれレベルシフト
回路1B1の出力端6とレベルシフト回路1B2の
出力端6とから出力される。レベルシフト回路1B
の各レベルシフト回路1B1,1B2の出力端6
62からレベルシフトされた信号のレベルシフト量は、
レベルシフト回路1Bの各別のレベルシフト回路1B
1,1B2に入力される信号の信号レベルを、伝送路5
2に接続される負荷回路54で規定された信号レベルへ
レベルシフトさせる量に設定されている。そのレベルシ
フト回路1Bの各レベルシフト回路1B1,1B2にお
けるレベルシフトの動作は、図1及び図2を参照して詳
細に説明したように、製造プロセス、動作温度、電源電
圧に依存して変動しない。
【0095】したがって、レベルシフト回路1Bの各別
のレベルシフト回路1B1,1B2から出力されるそれ
ぞれの信号は、製造プロセス、動作温度、電源電圧に依
存性のないレベルシフト量だけレベルシフトされた信号
となっている。これら2つの信号が、伝送路52を経て
負荷回路54へ供給される。このように、この構成によ
れば、レベルシフト回路を構成するNチャネルMOSF
ET N11,N12、N21,N22の製造プロセ
ス、動作温度、電源電圧に変動があったとしても、負荷
回路54に、規定のレベルシフト量の信号を供給できる
から、負荷回路54に誤動作を生じさせてしまうことは
なくなる。また、レベルシフト量の調節は、式(27)
から明らかなように、定電圧Vを調節することで、自
由な値に設定することができる。また、その設定におい
て、従来のように、NMOSを流れる電流やゲート幅W
を変える必要はないため、従来例のような消費電力の増
加や、レベルシフト回路の高速性を損なう不具合は発生
しない。
【0096】以上、この発明の実施例を図面を参照して
詳述してきたが、この発明の具体的な構成は、これらの
実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱
しない範囲の設計の変更等があってもそれらはこの発明
に含まれる。例えば、上記実施例においては、W/L
=W/Lとする例について説明したが、(1/T
OX1)TW/L=(1/TOX2)W/L
してもよい。また、NチャンネルMOSFETを用いる
例を説明したが、PチャンネルMOSFETを用いても
構成し得る。また、バックゲートとソースとを短絡する
例を説明したが、レベルシフト量の変動が許容し得る範
囲内でバックゲートとソースとを短絡しない構成であっ
てもよい。更に、MOSFETのゲート絶縁膜として、
シリコン酸化膜を例示したが、他のゲート酸化膜等を用
いてもよい。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、製造プロセス、動作温度、電源電圧に依存して
レベルシフト量を変動させてしまう絶縁ゲートトランジ
スタの変動要因を除き、その除去において消費電流の増
大や回路動作の高速性を損なう因子が入らないようにレ
ベルシフト回路を構成したので、従来のレベルシフト量
の変更方法のような消費電流の増大をレベルシフト回路
に与えたり、レベルシフト回路の動作の高速性を損なっ
たりすることはない。そして、レベルシフト回路のレベ
ルシフト量の設定を電圧で変更できる構成としたので、
レベルシフト量の変更を電圧の変更で自由に設定するこ
とができる。
【0098】また、このレベルシフト回路を小振幅イン
タフェース入力回路に適用したとき、レベルシフト回路
のレベルシフト量は、製造プロセス、動作温度、電源電
圧に依存して変動しないので、製造プロセス、動作温
度、電源電圧の変動で、その入力回路から出力される2
値信号にスキュウを生じさせてしまうことはないから、
入力回路に接続される回路の誤動作を防止することがで
きる。また、その小振幅インタフェース入力回路での消
費電力や、高速性が要求される分野においては、上記レ
ベルシフト回路を用いて構成した小振幅インタフェース
入力回路に有利性が生ずる。
【0099】さらに、このレベルシフト回路を小振幅イ
ンタフェース出力回路に適用したとき、レベルシフト回
路のレベルシフト量は、製造プロセス、動作温度、電源
電圧に依存して変動しないので、製造プロセス、動作温
度、電源電圧の変動で、その出力回路から、互いに逆相
関係にあってかつ異なる電圧レベルにあると共に、所定
のレベルシフト量からずれてレベルシフトされた信号を
生じさせてしまうことはないから、出力回路に接続され
る負荷回路に誤動作を生じさせてしまうことは無くな
る。また、その小振幅インタフェース出力回路での消費
電力や、高速性が要求される分野においては、上記レベ
ルシフト回路を用いて構成した小振幅インタフェース出
力回路に有利性が生ずる。
【0100】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例であるレベルシフト回路
の構成を示す図である。
【図2】同レベルシフト回路の動作波形図である。
【図3】この発明の第2実施例である小振幅インタフェ
ース入力回路の構成を示す図である。
【図4】この発明の第3実施例である小振幅インタフェ
ース入力回路の構成を示す図である。
【図5】この発明の第4実施例である小振幅インタフェ
ース入力回路の構成を示す図である。
【図6】この発明の第5実施例である小振幅インタフェ
ース出力回路の構成を示す図である。
【図7】従来のレベルシフト回路の構成を示す図であ
る。
【図8】同レベルシフト回路の動作波形図である。
【図9】従来の1つの小振幅インタフェース入力回路の
構成を示す図である。
【図10】同小振幅インタフェース回路の動作波形図で
ある。
【図11】従来の他の小振幅インタフェース回路の構成
を示す図である。
【図12】従来のさらに他の小振幅インタフェース回路
の構成を示す図である。
【図13】従来のさらに他の小振幅インタフェース回路
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1A レベルシフト回路 1B レベルシフト回路 1C レベルシフト回路 2 第1の入力端 4 第2の入力端 6 出力端 10A 小振幅インタフェース入力回路(入力回路) 12 差動増幅回路 14 コンパレータ 16 入力端 18 入力端 30A 小振幅インタフェース入力回路(入力回路) 32 差動増幅回路 36 差動増幅回路 40A 小振幅インタフェース入力回路(入力回路) 50A 小振幅インタフェース出力回路(出力回路) 54 負荷回路

Claims (40)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の絶縁ゲートトランジスタのソース
    と該第1の絶縁ゲートトランジスタと同一導電型の第2
    の絶縁ゲートトランジスタのドレインとを接続し、入力
    信号を前記第1の絶縁ゲートトランジスタのゲートに印
    加し、前記第1及び第2の絶縁ゲートトランジスタの接
    続点から前記入力信号を所望の量だけレベルシフトした
    出力信号を出力させるレベルシフト回路であって、 前記第1及び第2の絶縁ゲートトランジスタのゲートチ
    ャネル幅とゲートチャネル長との比を等しくし、かつ前
    記第2の絶縁ゲートトランジスタのゲートに定電圧を印
    加するように構成したことを特徴とするレベルシフト回
    路。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の絶縁ゲートトランジ
    スタの製造プロセスのばらつきによる特性変動、動作温
    度、及び動作電圧に依存しない前記定電圧が前記第2の
    絶縁ゲートトランジスタのゲートに印加されるように構
    成されたことを特徴とする請求項1記載のレベルシフト
    回路。
  3. 【請求項3】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタの、
    式(1)で与えられる値を等しくしたことを特徴とする
    請求項1又は2記載のレベルシフト回路。 (1/T)×W/L …(1) 但し、Tはゲート絶縁膜の厚さ、 Wはゲートチャネル幅、 Lはゲートチャネル長で、以下の請求項において同じ。
  4. 【請求項4】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタの、
    式(2)で与えられる値を等しくしたことを特徴とする
    請求項1又は2記載のレベルシフト回路。 μ×ε×(S/T)×W/L …(2) 但し、μは表面移動度、 εはゲート絶縁膜の比誘電率、 Sはゲートチャネルの単位面積で、以下の請求項におい
    て同じ。
  5. 【請求項5】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタは、
    同一の基板上に形成され、前記定電圧は、基板外から供
    給するように構成したことを特徴とする請求項1、2、
    3又は4記載のレベルシフト回路。
  6. 【請求項6】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタは、
    同一の基板上に形成され、前記定電圧は、基板内で発生
    されたバンドギャップリファレンス電圧を基に生成され
    た任意の定電圧としたことを特徴とする請求項1、2、
    3又は4記載のレベルシフト回路。
  7. 【請求項7】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタは、
    同一の基板上に形成され、かつ、前記いずれの絶縁ゲー
    トトランジスタにおいても、ソースとバックゲートとが
    短絡されていることを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れか1に記載のレベルシフト回路。
  8. 【請求項8】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタは、
    同一の基板上に形成され、かつ、前記いずれの絶縁ゲー
    トトランジスタにおいても、ソースとバックゲートとは
    短絡されていないことを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか1に記載のレベルシフト回路。
  9. 【請求項9】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタは、
    同一の基板上に形成され、前記いずれの絶縁ゲートトラ
    ンジスタのバックゲートも、基板に供給される最高電位
    又は最低電位にクランプされることを特徴とする請求項
    1乃至8のいずれか1に記載のレベルシフト回路。
  10. 【請求項10】 前段の回路から出力された信号の電圧
    レベルを、該前段の回路と動作電圧を異にする後段の回
    路の入力動作レベルにするのに必要なレベルシフト量だ
    け、レベルシフトして、前記後段の回路に供給する入力
    回路であって、 第1の絶縁ゲートトランジスタのソースと該第1の絶縁
    ゲートトランジスタと同一導電型の第2の絶縁ゲートト
    ランジスタのドレインとを接続し、入力信号を前記第1
    の絶縁ゲートトランジスタのゲートに印加し、前記第1
    及び第2の絶縁ゲートトランジスタの接続点から前記入
    力信号を所望の量だけレベルシフトした出力信号を出力
    させるレベルシフト回路を設け、 前記第1及び第2の絶縁ゲートトランジスタのゲートチ
    ャネル幅とゲートチャネル長との比を等しくし、かつ前
    記第2の絶縁ゲートトランジスタのゲートに定電圧を印
    加するように構成したことを特徴とする入力回路。
  11. 【請求項11】 前記第1及び第2の絶縁ゲートトラン
    ジスタの製造プロセスのばらつきによる特性変動、及び
    動作温度に依存しない前記定電圧が前記第2の絶縁ゲー
    トトランジスタのゲートに印加されるように構成された
    ことを特徴とする請求項10記載の入力回路。
  12. 【請求項12】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    の、式(3)で与えられる値を等しくしたことを特徴と
    する請求項10又は11記載の入力回路。 (1/T)×W/L …(3)
  13. 【請求項13】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    の、式(4)で与えられる値を等しくしたことを特徴と
    する請求項9又は10記載の入力回路。 μ×ε×(S/T)×W/L …(4)
  14. 【請求項14】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、前記定電圧は、基板外か
    ら供給するように構成したことを特徴とする請求項1
    0、11、12又は13記載の入力回路。
  15. 【請求項15】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、前記定電圧は、基板内で
    発生されたバンドギャップリファレンス電圧を基に生成
    された任意の定電圧としたことを特徴とする請求項1
    0、11、12又は13記載の入力回路。
  16. 【請求項16】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、かつ、前記いずれの絶縁
    ゲートトランジスタにおいても、ソースとバックゲート
    とが短絡されていることを特徴とする請求項10乃至1
    5のいずれか1に記載の入力回路。
  17. 【請求項17】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、かつ、前記いずれの絶縁
    ゲートトランジスタにおいても、ソースとバックゲート
    とは短絡されていないことを特徴とする請求項10乃至
    15のいずれか1に記載の入力回路。
  18. 【請求項18】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、前記いずれの絶縁ゲート
    トランジスタのバックゲートも、基板に供給される最高
    電位又は最低電位にクランプされることを特徴とする請
    求項9乃至17のいずれか1に記載の入力回路。
  19. 【請求項19】 前記前段の回路は、互いに逆相関係に
    あってかつ異なる電圧レベル2つの信号が供給されて1
    つの出力信号を1つの出力端に出力する差動増幅回路で
    あり、前記レベルシフト回路は、1つの入力端及び1の
    出力端を有する回路であり、前記後段の回路は、一方の
    入力端に基準電圧が印加されるコンパレータであり、前
    記差動増幅回路の1つの出力端が前記レベルシフト回路
    の1つの入力端に接続され、前記レベルシフト回路の1
    つの出力端が前記コンパレータの他方の入力端に接続さ
    れたことを特徴とする請求項10乃至18のいずれか1
    に記載の入力回路。
  20. 【請求項20】 前記前段の回路は2つの入力端及び2
    つの出力端を有する差動増幅回路であり、前記レベルシ
    フト回路は、2つの入力端及び2つの出力端を有する回
    路であり、前記後段の回路は、2つの入力端を有する差
    動増幅回路であり、前記前段の差動増幅回路は、その2
    つの入力端に互いに逆相関係にあってかつ異なる電圧レ
    ベルの2つの信号が供給され、その2つの出力端が、前
    記レベルシフト回路の対応する入力端に接続され、前記
    レベルシフト回路の2つの出力端が、前記後段の差動増
    幅回路の対応する入力端に接続されたことを特徴とする
    請求項10乃至18のいずれか1に記載の入力回路。
  21. 【請求項21】 入力信号の電圧レベルを出力段の入力
    動作レベルにするのに必要なレベルシフト量だけ前記入
    力信号をレベルシフトして前記出力段に供給する入力回
    路であって、 第1の絶縁ゲートトランジスタのソースと該第1の絶縁
    ゲートトランジスタと同一導電型の第2の絶縁ゲートト
    ランジスタのドレインとを接続し、入力信号を前記第1
    の絶縁ゲートトランジスタのゲートに印加し、前記第1
    及び第2の絶縁ゲートトランジスタの接続点から前記入
    力信号を所望の量だけレベルシフトした出力信号を出力
    させるレベルシフト回路を設け、 前記第1及び第2の絶縁ゲートトランジスタのゲートチ
    ャネル幅とゲートチャネル長との比を等しくし、かつ前
    記第2の絶縁ゲートトランジスタのゲートに定電圧を印
    加するように構成したことを特徴とする入力回路。
  22. 【請求項22】 前記第1及び第2の絶縁ゲートトラン
    ジスタの製造プロセスのばらつきによる特性変動、及び
    動作温度に依存しない前記定電圧が前記第2の絶縁ゲー
    トトランジスタのゲートに印加されるように構成された
    ことを特徴とする請求項21記載の入力回路。
  23. 【請求項23】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    の、式(5)で与えられる値を等しくしたことを特徴と
    する請求項21又は22記載の入力回路。 (1/T)×W/L …(5)
  24. 【請求項24】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    の、式(6)で与えられる値を等しくしたことを特徴と
    する請求項21又は22記載の入力回路。 μ×ε×(S/T)×W/L …(6)
  25. 【請求項25】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、前記定電圧は、基板外か
    ら供給するように構成したことを特徴とする請求項2
    1、22、23又は24記載の入力回路。
  26. 【請求項26】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、前記定電圧は、基板内で
    発生されたバンドギャップリファレンス電圧を基に生成
    された任意の定電圧としたことを特徴とする請求項2
    1、22、23、又は24記載の入力回路。
  27. 【請求項27】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、かつ、前記いずれの絶縁
    ゲートトランジスタにおいても、ソースとバックゲート
    とが短絡されていることを特徴とする請求項21乃至2
    6のいずれか1に記載の入力回路。
  28. 【請求項28】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、かつ、前記いずれの絶縁
    ゲートトランジスタにおいても、ソースとバックゲート
    とは短絡されていないことを特徴とする請求項21乃至
    26のいずれか1に記載の入力回路。
  29. 【請求項29】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、前記いずれの絶縁ゲート
    トランジスタのバックゲートも、基板に供給される最高
    電位又は最低電位にクランプされることを特徴とする請
    求項19乃至28のいずれか1に記載の入力回路。
  30. 【請求項30】 前記レベルシフト回路は、互いに逆相
    関係にあってかつ異なる電圧レベルの2つの信号が供給
    される2つの入力端及び2つの出力端を有する回路であ
    り、前記出力段は、2つの入力端を有する差動増幅回路
    であり、前記レベルシフト回路回路の2つの出力端が、
    前記出力段の対応する入力端に接続されたことを特徴と
    する請求項21乃至29のいずれか1に記載の入力回
    路。
  31. 【請求項31】 入力段から出力された信号を負荷回路
    へ所定のレベルシフト量だけレベルシフトして出力する
    出力回路であって、 第1の絶縁ゲートトランジスタのソースと該第1の絶縁
    ゲートトランジスタと同一導電型の第2の絶縁ゲートト
    ランジスタのドレインとを接続し、入力信号を前記第1
    の絶縁ゲートトランジスタのゲートに印加し、前記第1
    及び第2の絶縁ゲートトランジスタの接続点から前記入
    力信号を所望の量だけレベルシフトした出力信号を出力
    させるレベルシフト回路を設け、 前記第1及び第2の絶縁ゲートトランジスタのゲートチ
    ャネル幅とゲートチャネル長との比を等しくし、かつ前
    記第2の絶縁ゲートトランジスタのゲートに定電圧を印
    加するように構成したことを特徴とする出力回路。
  32. 【請求項32】 前記第1及び第2の絶縁ゲートトラン
    ジスタの製造プロセスのばらつきによる特性変動、及び
    動作温度に依存しない前記定電圧が前記第2の絶縁ゲー
    トトランジスタのゲートに印加されるように構成された
    ことを特徴とする請求項31記載の出力回路。
  33. 【請求項33】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    の、式(7)で与えられる値を等しくしたことを特徴と
    する請求項31又は32記載の出力回路。 (1/T)×W/L …(7)
  34. 【請求項34】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    の、式(8)で与えられる値を等しくし、かつ他方の絶
    縁ゲートトランジスタのゲートにプロセス及び温度に依
    存性を有しない定電圧を印加するように構成したことを
    特徴とする請求項32又は33記載の出力回路。 μ×ε×(S/T)×W/L …(8)
  35. 【請求項35】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、前記定電圧は、基板外か
    ら供給するように構成したことを特徴とする請求項3
    1、32、33、又は34記載の出力回路。
  36. 【請求項36】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、前記定電圧は、基板内で
    発生されたバンドギャップリファレンス電圧を基に生成
    された任意の定電圧としたことを特徴とする請求項3
    1、32、33、又は34記載の出力回路。
  37. 【請求項37】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、かつ、前記いずれの絶縁
    ゲートトランジスタにおいても、ソースとバックゲート
    とが短絡されていることを特徴とする請求項31乃至3
    6のいずれか1に記載の入力回路。
  38. 【請求項38】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、かつ、前記いずれの絶縁
    ゲートトランジスタにおいても、ソースとバックゲート
    とは短絡されていないことを特徴とする請求項31乃至
    36のいずれか1に記載の入力回路。
  39. 【請求項39】 前記2つの絶縁ゲートトランジスタ
    は、同一の基板上に形成され、前記いずれの絶縁ゲート
    トランジスタのバックゲートも、基板に供給される最高
    電位又は最低電位にクランプされることを特徴とする請
    求項31乃至38のいずれか1に記載の出力回路。
  40. 【請求項40】 前記入力段は、2つの入力端及び2つ
    の出力端を有する差動増幅回路であり、前記レベルシフ
    ト回路は、2つの入力端及び負荷回路の2つの入力端に
    接続される2つの出力端を有する回路であり、前記差動
    増幅回路は、その2つの入力端に互いに逆相関係にあっ
    てかつ異なる電圧レベルの2つの信号が供給され、その
    2つの出力端は、前記レベルシフト回路の2つの入力端
    に接続されたことを特徴とする請求項31乃至39のい
    ずれか1に記載の出力回路。
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