JP3170806B2 - 磁電変換器 - Google Patents

磁電変換器

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、波長選択性を有する磁
電変換素子を用いた磁電変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気信号を検出し電気信号に変換する磁
電変換器は、ビデオテープレコーダ等に多く用いられて
いる。特にモーターの回転速度制御のために、モーター
の回転子外周に周期的磁気信号を記録し、その信号を磁
電変換素子で電気信号に変換する方式は、多くの回転機
器において使用されている。
【0003】その磁電変換方式には、従来、次の3種類
が多く用いられている。第1はプリントパターン方式と
呼ばれるものである。回転子の外周に磁気記録媒体とし
てのリング状磁石を取り付け、その磁石にN極S極を繰
り返した周期的な着磁をしたものに対し、リング全周に
プリント基板を対向させ、そのプリント基板上にリング
状磁石の記録周期に波長を合わせた矩形波状配線パター
ンを円周状に設けたものである。回転子が回転すると配
線パターンに対する周方向の磁気ベクトルの方向が周期
的に変化するので、配線パターンの両端に交流の周期的
電圧が発生する。これを読みとることにより、回転子の
速度を検知するものである。
【0004】第2はリングヘッド方式と呼ばれるもので
ある。第1同様のリング状磁石に対して、オーディオテ
ープレコーダに用いられる磁気ヘッド(リングヘッド)
を対向させ磁気信号を読みとるものである。
【0005】第3の方式はMR方式と呼ばれるものであ
る。磁界を電気信号に変換する手段として磁気抵抗の異
方性効果を有する強磁性体の抵抗(以下その英名Magne
tResistorの頭文字をとってMRと呼ぶ)を用いるもの
である。第1,第2の方式が磁界の変化による起電力の
発生の原理を応用しているので、出力の大きさに周波数
依存性があり、回転速度が変わると出力の大きさも変わ
ってしまうという欠点を有しているのに比較し、第3の
方式は磁気異方性の抵抗効果の原理を応用しているの
で、周波数依存性がなく、回転速度が変化しても出力の
大きさが安定しており、近年、第1,第2の方式に取っ
てかわろうとしている。本発明もこの第3の方式の改良
に関するものである。
【0006】以下に従来のMR方式の磁電変換器につい
て説明する。図6(a)は従来のMR方式の磁電変換器
の上面図である。回転体1の外周にリング状磁石を取り
付け、その磁石にはN極2,S極3を繰り返して着磁を
してある。着磁の周期(或るN極から次のN極迄の距
離)をλと呼ぶことにする。この回転磁石リングに対向
してMR4,MR5を外周からギャップgの距離をおい
て配置しており、MR4とMR5との中心間間隔pはλ
に対して丁度1/4になっている。MR4とMR5とは
直列に接続されて、その接続点7は外部出力端子として
取り出されており、また、MR4の他端6は定電圧電源
の+端子に、MR5の他端8は定電圧電源のグラウンド
端子に接続されている。
【0007】この磁電変換器の動作原理を説明する。M
R4とMR5とは磁界がかからない時には等しい抵抗値
を示し、従って接続点7の電位は他端6よりの電源電圧
の1/2の電圧値を示す。ところが、これを周期磁界に
近づけた時は、この出力電位が変化する。図6(b)に
は上記従来例の磁石とMRの関係について示してある。
MR4はN極に対向するため、垂直に(配向方向に)N
極よりの信号磁界がかかり抵抗値は無磁界の時と同じで
あるが、MR5はN極,S極よりの信号磁界が抵抗体の
配向方向を横切る方向に磁界がかかるために、強磁性体
の抵抗の性質より、抵抗値が下降する。ゆえに接続点7
の電位はMR4とMR5の抵抗値により電源電圧を比例
配分した値となり、電源電圧の1/2よりも低い値を示
すことになる。そして回転体が回転するとこのMR4と
MR5との関係は交互に逆転するので、接続点7の電圧
は回転につれて高低し、この電圧を検出することによ
り、回転体の回転数を知ることができる。
【0008】この時、MR4とMR5との中心間間隔と
出力の大きさの関係は、原理から明らかなように、MR
4に対して最大の異方化方向の磁界が加わった時に、M
R5に対して最大の異方化方向を横切る磁界が加わった
時出力最大となる。その最大出力を得る関係が、中心間
間隔p=1/4λの時に得られる。従来はこの最大出力
になるpとλの関係のMR方式を用いていた。
【0009】また、図7(a)に他の従来のMR方式の
磁電変換器の斜視図を示す。回転体1の外周にリング状
着磁を施してS極2,N極3を設けてある。この着磁の
周期はλである。この回転磁石リングに対向してMR
4,MR5を配置している。そして、この各々のMRに
対してバイアス磁界ベクトル9をかけている。バイアス
磁界ベクトル9の方向は各々のMRの感磁方向及び磁気
異方性配向方向にかけた磁界の合成ベクトル方向となっ
ている。そしてMR4とMR5との中心間間隔pはλに
対して丁度1/2になっている。MR4とMR5との接
続,印加電圧等については前記従来例と同様である。
【0010】この磁電変換器の動作原理を説明する。M
R4とMR5とは、信号磁界がかからない時は、等しい
バイアス磁界がかかっているので、等しい抵抗値を示
し、従って接続点7の電位は他端6よりの電源電圧の1
/2を示す。ところが、これを周期磁界に近づけた時
は、この出力電位が変化する。図7の(b)には本従来
例の磁石とMRの関係について示してある。MR4はN
極に対向するため、バイアス磁界と信号磁界との合成さ
れたMRへの磁界は、配向方向を横切る方向に近くな
り、信号磁界がかからない時よりも抵抗値が下降する。
MR5はS極に対向するため、バイアス磁界と信号磁界
との合成されたMRへの磁界は、配向方向に近くなり、
信号磁界がかからない時よりも抵抗値が上昇する。この
両方の作用により接続点7の電圧は上昇する。回転体が
回転すると、このMR4とMR5との関係は交互に逆転
するので、出力7の電圧は回転につれて高低し、この電
圧を検出することにより、回転体の回転数を知ることが
できる。
【0011】この、バイアス磁界が加えられている時の
MR4とMR5との中心間間隔pと出力の大きさの関係
は、原理から明らかなように、MR4に対して最大の垂
直方向磁界が加わり、かつ、MR5に対して最大の異方
化方向の磁界が加わった時に出力最大となる。その最大
出力を得る関係が中心間間隔p=1/2λの時に得ら
れ、従来はこの関係のMR方式を用いていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の構成では、回転体とMRのギャップgに出力が大
きく依存するという問題点を有していた。図4は電源端
子6と8の間に定電圧5Vを印加した場合に、回転体と
MRのギャップgを変えた時の出力振幅の大きさを表し
たものである。図上の曲線(a)が従来のMR方式の出
力振幅を表す。ギャップが広くなるに従って急激に出力
が減少する。50μmでは60mV以上あった出力が15
0μmでは30mV以下に減少してしまう。
【0013】磁電変換器を組み立てる製造工程におい
て、その出力を適正にするために、回転体をMRのギャ
ップを調整する必要があるが、上記のようにほんの少し
ギャップが狂うと出力が大きく変動する特性を示してし
まうので、その組み立ては非常に困難なものであった。
【0014】また、回転体が回転すると軸ブレが起きる
が、ほんの少しの軸ブレが、回転体とMRのギャップを
変える原因となり、軸ブレにより、磁電変換精度即ち回
転速度の検出精度が悪くなるということが、従来よく起
こっており問題となっていた。
【0015】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、磁電変換器の製造工程において組み立てが容易で
あり、しかも、回転体が軸ブレしても回転速度の検出が
正確に行なえる磁電変換器を提供するものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の磁電変換器は、磁気抵抗の異方性効果を有す
る強磁性体の抵抗を2つ直列接続して平行に設置し、か
つその中心間間隔をpとなるように配置して構成された
直列抵抗素子と、周期間隔をλとして周期的に磁気記録
された磁気記録媒体とを備え、前記直列抵抗素子と磁気
記録媒体とを対向させて λ/40≦|λ/4+n・λ/2−p≦|λ/8
(nは整数) なる関係であるとともに、最大出力になる位置からずれ
た関係に組み合わせて配置し、直列抵抗素子の両端に電
圧を印加し両抵抗の接続点より電気信号出力をとり出す
構成を有している。このλとpとの関係について図示し
たものが図5(a)である。信号磁界に対向させて、M
R4とMR5を配置した時のMR5の中心を図の右端の
一点鎖線にて表した時に、これとpの間隔で隔ったMR
4の中心位置の範囲を斜線部にて図示している。
【0017】また、更にMRにバイアス磁界をかけた磁
電変換器で従来方式の問題点を解決する本発明の磁電変
換器は、磁気抵抗の異方性効果を有する強磁性体の抵抗
を2つ直列接続して平行に設置し、かつその中心間間隔
をpとなるように配置して構成された直列抵抗素子と、
この直列抵抗素子の感磁方向及び磁気異方性配向方向に
常にバイアス磁界をかける手段と、周期間隔をλとして
周期的に磁気記録された磁気記録媒体とを備え、前記直
列抵抗素子と磁気記録媒体とを対向させて λ/20≦|λ/2+nλ−p|≦λ/4 (nは整数) なる関係に組み合わせて配置し、直列抵抗素子の両端に
電圧を印加し、両抵抗の接続点より電気信号出力をとり
出す構成を有している。このλとpの関係について図示
したものが図5(b)である。信号磁界に対向させて、
MR4とMR5を配置した時のMR5の中心を図の右端
の一点鎖線にて表した時に、これとpの間隔で隔ったM
R4の中心位置の範囲を斜線部にて図示している。
【0018】
【作用】本発明の構成によって、磁気記録媒体とMRが
接近し過ぎた時においても、磁気記録媒体の記録周期と
MRの中心間間隔との関係を最大出力になる配置から適
当に故意にずらしてあるので、電気信号出力が大き過ぎ
るということが起こらず、また磁気記録媒体とMRとが
遠く離れ過ぎた時においても、通常位置に置いた時に比
較しての電気信号出力の減衰量が大き過ぎるということ
も起こらない。即ち磁気記録媒体とMRとのギャップの
大小にかかわらず安定した出力を得ることができる。従
って磁電変換器を組み立てる際に、ギャップと大小にか
かわらず容易な組み立てが可能となる。また回転体の回
転時の軸ブレが大きくしても安定した電気信号出力が得
られ、高精度の回転検出を実現できる。
【0019】
【実施例】(実施例1)以下本発明の一実施例の磁電変
換器について、図面を参照しながら説明する。
【0020】図1(a)は本発明の第1の実施例におけ
る磁気記録媒体とMRの相対関係を示すものである。従
来例で説明した図6(b)のMRよりも、MR中心間間
隔pが狭くなっている。
【0021】この関係の磁電変換器を従来例の図6
(a)と同様の構成にした場合について説明する。
【0022】ギャップgが50μmと小さい時は、図1
(a)の関係で配置した場合においては、MR5は信号
磁界として配向方向を垂直に横切る方向にのみ磁界がか
かるので、抵抗値は無磁界時より約2%下降する。また
MR4は信号磁界として配向方向と、それに垂直方向と
両方向に磁界がかかるので、この合成磁界に対する抵抗
値として無磁界時より約0.8%下降する。この2%と
0.8%との差の1.2%が取り出せる電気信号出力と
なる。
【0023】今度は反対にギャップgが150μmと大
きい時、MR5は信号磁界として配向方向を垂直に横切
る方向にのみ磁界がかかるが、信号磁界と離れているの
で磁界が多いため1.2%の抵抗値下降となる。またM
R4は信号磁界として配向方向と、それに垂直方向との
両方向に磁界がかかるが、磁界ベクトルの分布状態が信
号磁界に近い場合と異なるので、配向方向の磁界の比率
が、それに垂直方向の磁界の比率に対して増大する。全
体に磁界の強さも弱まるので、抵抗値の変化率は約0.
2%の下降となる。この1.2%と0.2%との差1.
0%が取り出せる電気信号出力となる。このためギャッ
プが小さい時も大きい時も安定した電気信号出力とな
る。この関係をグラフ化したのが図4(b)である。
【0024】また実施例としては図1(b)のように、
従来例の説明の図6(b)よりもMRの中心間間隔pが
広くなっていてもよい。この時の原理,効果も前記図1
(a)に示した実施例と同様のものである。
【0025】実施例として更に図2(a)のように一方
のMRを4′,4″,5′,5″と2つずつに分け周期
的に同じ磁気信号となる2箇所に別々に配置しても、そ
の効果は同じである。3箇所,4箇所と分けていって、
直列に接続しても同様である。
【0026】また図2(b)のように前記実施例を組み
合わせて1つのMR4′のp′は λ/40≦λ/4+0・λ/2−p′≦λ/8 に設定し、他のMR4″のp″は λ/40≦−(λ/4+1・λ/2−p″)≦λ/8 に設定し直列に接続して片方のMRとしても良い。
【0027】(実施例2)以下、本発明の第2の実施例
について図面を参照しながら説明する。
【0028】図3(a)は本発明の第2の実施例におけ
る磁気記録媒体とMRの相対関係を示すものであり、バ
イアス磁界印加手段によりバイアスが印加されている。
従来例で説明した図7(b)のMRよりも、MR中心間
間隔pが狭くなっている。この時の動作、従来例との特
性比較,効果等も、実施例1で説明したのと同様に説明
できる。結果としてギャップgを小さくした時と大きく
した時との出力変動は小さく安定しており、従来例に比
べて大きく改善されている。
【0029】また実施例としては図3(b)のように一
方のMRを2つに分け周期的に同じ磁気信号となる2箇
所に別々に配置してもその効果は同じであり、実施例1
の図2(b)の例と同様である。他の例についても実施
例1と同様の議論ができることは言うまでもない。
【0030】以上のように本発明の実施例によれば磁気
抵抗の異方性効果を有する強磁性体の抵抗を2つ直列接
続して平行に設置し、かつその中心間間隔をpとなるよ
うに配置して構成された直列抵抗素子と、周期間隔をλ
として周期的に磁気記録された磁気記録媒体とを備え、
前記直列抵抗素子と磁気記録媒体とを対向させて λ/40≦|λ/4+n・λ/2−p|≦λ/8 (nは整数) なる関係に組み合わせて配置し、直列抵抗素子の両端に
電圧を印加し、両抵抗の接続点より電気信号出力をとり
出すことにより、回転体とMRのギャップgが変動して
も、出力振幅が変動することが少なく、安定した出力と
なるので、このような磁電変換器を組み立てる製造工程
において、10μm単位といった微妙なギャップの調整
のための位置合わせをする必要がなく、楽に早く取り付
け組み立てができるという効果があると共に、回転体の
回転時の軸ブレが大きくても安定した電気信号出力が得
られ、高精度の回転検出を実現できるものである。
【0031】また、この時のpとλが λ/40>|λ/4+n・λ/2−p| (nは整数) の関係になった時は、図6(b)において説明した従来
の磁電変換器に近い構造及び特性となり、ほんの少しギ
ャップgが変化しても出力振幅が大きく変動するものと
なってしまうので前記のような効果がでない。
【0032】また、反対に、この時のpとλが |λ/4+n・λ/2−p|>λ/8 (nは整数) の関係になった時は、磁電変換器としての変換効率が落
ちてしまうため、出力振幅が極端に小さくなり変換器と
しての機能がなくなってしまう。ゆえに本発明の効果を
出すためのλとpの関係は請求の範囲に表記した領域
(図5(a)に図示)に限られるものである。
【0033】また、実施例2に示したようにMRにバイ
アス磁界をかけた磁電変換器においては、磁気抵抗の異
方性効果を有する強磁性体の抵抗を2つ直列接続して平
行に設置し、かつその中心間間隔をpとなるように配置
して構成された直列抵抗素子と、この直列抵抗素子の感
磁方向及び磁気異方性配向方向に常にバイアス磁界をか
ける手段と、周期間隔をλとして周期的に磁気記録され
た磁気記録媒体とを備え、前記直列抵抗素子と磁気記録
媒体とを対向させ λ/20≦|λ/2+nλ−p|≦λ/4 (nは整数) なる関係に組み合わせて配置し、直列抵抗素子の両端に
電圧を印加し、両抵抗の接続点より電気信号出力をとり
出すことにより、回転体とMRのギャップgが変動して
も、出力振幅が変動することが少なく、安定した出力と
なるので、前記同様組み立てが楽に早くでき、しかも軸
ブレに対して安定して高精度の回転検出を実現できるも
のである。
【0034】この時のpとλが λ/20>|λ/2+nλ−p| (nは整数) の関係の時は、図7(b)において説明した従来の磁電
変換器に近い構造及び特性となり、ギャップgの変化に
対して弱くなってしまう。
【0035】また、反対に、この時のpとλが |λ/2+nλ−p|>λ/4 (nは整数) の関係になった時は、磁電変換器としての変換効率が落
ちてしまう。ゆえに本発明の効果を出すためのλとpの
関係は請求の範囲に表記した領域(図5(b)に図示)
に限られるものである。
【0036】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁気記録
媒体とMRが接近し過ぎた時においても、磁気記録媒体
の記録周期とMRの中心間間隔との関係を最大出力にな
る配置から適当に故意にずらしてあるので、電気信号出
力が大き過ぎるということが起こらず、また磁気記録媒
体とMRとが遠く離れ過ぎた時においても、通常位置に
置いた時に比較しての電気信号出力の減衰量が大き過ぎ
るということも起こらない。即ち磁気記録媒体とMRと
のギャップの大小にかかわらず安定した出力を得ること
ができる。従って磁電変換器を組み立てる際に、ギャッ
プと大小にかかわらず容易な組み立てが可能となる。ま
た回転体の回転時の軸ブレが大きくても安定した電気信
号出力が得られ、高精度の回転検出を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例の磁電変換器に
おける磁石とMRの関係図 (b)は同実施例を応用した磁石とMRの関係図
【図2】(a),(b)は前図に示した実施例を応用し
た磁石とMRの関係図
【図3】(a)は本発明の第2の実施例の磁電変換器に
おける磁石とMRの関係図 (b)は同実施例を応用した磁石とMRの関係図
【図4】回転体とMRのギャップgと出力振幅の関係の
特性図
【図5】(a)は本発明の請求項1の請求領域の説明図 (b)は本発明の請求項2の請求領域の説明図
【図6】(a)は第1の従来例の構造を示す上面図 (b)は同従来例における磁石とMRの関係図
【図7】(a)は第2の従来例の構造を示す斜視図 (b)は同従来例における磁石とMRの関係図
【符号の説明】
1 回転体 2 N極 3 S極 4,5 MR 6,8 他端 7 接続点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 3/487 G01D 5/245

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気抵抗の異方性効果を有する強磁性体
    の抵抗を2つ直列接続して平行に設置し、かつその中心
    間間隔をpとなるように配置して構成された直列抵抗素
    子と、周期間隔をλとして周期的に磁気記録された磁気
    記録媒体とを備え、前記直列抵抗素子と磁気記録媒体と
    を対向させて λ/40≦|λ/4+n・λ/2−p≦|λ/8
    (nは整数) なる関係であるとともに、最大出力になる位置からずれ
    た関係に組み合わせて配置し、直列抵抗素子の両端に電
    圧を印加し両抵抗の接続点より電気信号出力をとり出す
    構成とした磁電変換器。
  2. 【請求項2】磁気抵抗の異方性効果を有する強磁性体の
    抵抗を2つ直列接続して平行に設置し、かつその中心間
    間隔をpとなるように配置して構成された直列抵抗素子
    と、この直列抵抗素子の感磁方向及び磁気異方性配向方
    向に常にバイアス磁界をかける手段と、周期間隔をλと
    して周期的に磁気記録された磁気記録媒体とを備え、前
    記直列抵抗素子と磁気記録媒体とを対向させて λ/20≦|λ/2+nλ−p|≦λ/4 (nは整数) なる関係に組み合わせて配置し、直列抵抗素子の両端に
    電圧を印加し、両抵抗の接続点より電気信号出力をとり
    出す構成とした磁電変換器。
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