JP3170441B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3170441B2
JP3170441B2 JP25785495A JP25785495A JP3170441B2 JP 3170441 B2 JP3170441 B2 JP 3170441B2 JP 25785495 A JP25785495 A JP 25785495A JP 25785495 A JP25785495 A JP 25785495A JP 3170441 B2 JP3170441 B2 JP 3170441B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、結晶質と非晶質
に相転移可能な相転移層を定着ローラに備える画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成装置には、複写機、ファクシミ
リ、プリンタなどがある。図5に画像形成装置の一例を
示す。図5において、符号100が複写機の本体であ
る。本体100のメインスイッチ110をオンにする
と、本体100の電力供給が開始される。これにより、
複写機は複写可能になる。
【0003】複写を行う場合、コンタクトガラス120
上に原稿を置いた後、操作部130を操作して、複写を
開始する。このとき、本体100は、複写の様子などを
表示部140に表示する。複写機の本体100には、カ
セット150およびコピー受け160が装着されてい
る。複写機は、カセット150内から取り込んだ用紙1
51に原稿を複写し、複写が終了した用紙151をコピ
ー受け160に送る。
【0004】複写の際、複写機は、本体パネル170の
内側にある現像ユニット180内の感光ドラムの感光体
を帯電部によって一様に帯電させる。この帯電の後、露
光部の露光手段によって、回転する感光ドラムの感光体
に、静電潜像を形成する。形成した静電潜像に対して、
トナーボトル181内のトナーを吸着させてトナー像を
形成する。この後、感光体上のトナー像を、搬送されて
くる用紙151上に、転写部で転写する。さらに、定着
ユニット190内を通過させて、定着ユニット190内
の、加熱した定着ローラ191により、用紙151上に
転写されたトナーの加熱溶融をして、画像を用紙151
に定着する。
【0005】ところで、画像形成装置には、装置の立ち
上げ時、定着ローラを定着可能な温度にするまでの時
間、つまりウオーミングアップ時間が必要である。この
ウオーミングアップ時間を短縮するために、次のような
定着ローラを用いた画像形成装置が提案されている。
【0006】つまり、本体100の定着ユニット190
が備える定着ローラ191として、次のものを用いる。
この定着ローラ191は、特開平7−140823号公
報に示されている。この定着ローラ191は、図6に示
すように、筒状に形成したアルミニウム製の芯金191
Aの透き間に、セレンを溶融状態で注入して密閉し、外
周表面が所定径になるように切除する。これにより、相
転移層191Bを形成する。その後、フッ素樹脂塗料を
表面に塗装して焼成し、保護層191Cを形成する。ま
た、定着ローラ191は、芯金191Aの内壁にヒータ
191Dを備える。
【0007】定着ローラ191の相転移層191Bとし
て、周期律表の3Bから6Bに属する元素の1種以上を
選択して用いる。このような材料として、セレン・テル
ル合金、ゲルマニウム・テルル合金、インジウム・セレ
ン系合金、インジウム・テルル系合金、アンチモン・セ
レン系合金、アンチモン・テルル系合金などのカルコゲ
ン化合物、カルコゲナイド化合物などがある。
【0008】この定着ローラ191を備える複写機は、
装置の立ち上げ時、定着ローラ191に設けたヒータ1
91Dに電力を供給して、芯金191Aを加熱する。こ
れにより、芯金191A自身を加熱すると共に、相転移
層191Bを加熱する。この加熱により、非晶質の状態
にある相転移層191Bは、結晶化温度に達したとき
に、結晶化熱を放出する。この結晶化熱により、急速に
定着ローラ191の温度が上昇し、定着ローラ191
は、短時間で定着可能な温度に到達する。その後、複写
機は、ヒータ191Dの通常の発熱によって温度を制御
し、定着ローラ191を定着可能な温度に保つ。
【0009】複写作業が終了すると、本体100は、一
時的にヒータ191Dに大きな電力を供給して、結晶質
の相転移層191Bを融点以上の温度になるように加熱
する。この後、電源を切って、定着ローラ191を冷却
すれば、相転移層191Bは、再び非晶質に戻る。そし
て、装置の次の立ち上げ時に、相転移層191Bは、再
度、結晶化熱を放出することができる。
【0010】このように、相転移層191Bを備える定
着ローラ191は、相転移層191Bの溶融、冷却、加
熱を繰り返すと、結晶化熱を繰り返して利用することが
できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】先に述べた画像形成装
置、例えば図5の複写機は、感光ドラムの帯電に必要な
強電部、用紙151を搬送するための紙搬送部、定着ロ
ーラ191の加熱に必要な熱発生部などを備える。強電
部、紙搬送部、熱発生部などに対する、利用者の安全を
確保するために、本体100は、外壁で覆われている。
さらに、本体100に対するメンテナンスのために、外
壁の一面を開閉可能な本体パネル170としているのが
一般的である。そして、本体パネル170を開くと、本
体100は、利用者の安全のために、電力の供給を自動
的に停止する。また、本体パネル170を閉じると、本
体100は、電力の供給を再び開始する。
【0012】ところで、トナーボトル181内のトナー
不足や用紙151の紙づまり(ジャム)が発生したと
き、本体100は、これらを表示部140に表示する。
利用者が、この表示を見て、トナー交換や紙づまりに対
処するとき、本体100の本体パネル170を開く。
【0013】利用者が本体パネル170を開くと、本体
100は、電力の供給を停止する。これにより、定着ユ
ニット190のヒータ191Dに電力が供給されないの
で、定着ユニット190の相転移層191Bは、結晶質
の状態で冷却される。一方、本体100は、定着ローラ
191の相転移層191Bの結晶化熱を繰り返し利用す
るので、電力の供給を停止した後、相転移層191Bが
必ず非晶質の状態になっていることが要求される。
【0014】しかし、利用者が本体パネル170を開く
と、電源の供給が停止し、相転移層191Bは、結晶質
の状態で冷却される。この場合、本体100は、定着ロ
ーラ191を定着可能な温度にする際に、相転移層19
1Bの結晶化熱を利用することができないという問題が
発生する。
【0015】また、利用者が、トナー不足や紙づまりの
表示を見て、トナーボトル181の交換や紙づまりを除
いた後も、これらの表示が解除されない場合、本体10
0は、サービス技術者を必要とする表示をする。この場
合、サービス技術者が異常の原因を調べるために、本体
パネル170を開くと、電源の供給が停止し、相転移層
191Bは、結晶質の状態で冷却される。この後、定着
ローラ191を定着可能な温度にする際に、相転移層1
91Bの結晶化熱を利用することができないという問題
が発生する。
【0016】この発明の目的は、このような欠点を除
き、紙づまりやトナー不足が発生した場合、定着ローラ
の温度が本体パネルの開閉で低下したとき、定着ローラ
を定着可能な温度にする際に、結晶化熱を利用すること
ができる画像形成装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】その目的を達成するた
め、請求項1の発明は、芯金に非晶質と結晶質に相転移
可能な相転移層を具備する定着ローラを本体内に備える
と共に、本体は、開閉可能な本体パネルを備える画像形
成装置において、本体内で紙づまりが発生すると、この
発生を表示し、本体パネルの開閉回数を調べ、開閉回数
が所定値より大きくなると、相転移層を非晶質に相転移
することを特徴とする。
【0018】請求項1の発明では、本体内で紙づまりが
発生すると、この発生を表示する。そして、本体パネル
の開閉回数を調べ、開閉回数が所定値より大きくなる
と、相転移層を非晶質に相転移する。
【0019】請求項2の発明は、芯金に非晶質と結晶質
に相転移可能な相転移層を具備する定着ローラを本体内
に備えると共に、本体は、開閉可能な本体パネルを備え
る画像形成装置において、本体内でトナー不足が発生す
ると、本体パネルの開閉回数を調べ、開閉回数が所定値
より大きくなると、相転移層を非晶質に相転移すること
を特徴とする。
【0020】請求項2の発明では、本体内でトナー不足
が発生すると、この発生を表示する。そして、本体パネ
ルの開閉回数を調べ、開閉回数が所定値より大きくなる
と、相転移層を非晶質に相転移する。
【0021】請求項3の発明は、芯金に非晶質と結晶質
に相転移可能な相転移層を具備する定着ローラを本体内
に備えると共に、本体は、開閉可能な本体パネルを備え
る画像形成装置において、本体内で紙づまりおよびトナ
ー不足の少なくとも1つが発生すると、この発生を表示
し、本体パネルの開閉回数を調べ、開閉回数が所定値よ
り大きくなると、相転移層を非晶質に相転移することを
特徴とする。
【0022】請求項3の発明では、本体内で紙づまりお
よびトナー不足の少なくとも1つが発生すると、この発
生を表示する。そして、本体パネルの開閉回数を調べ、
開閉回数が所定値より大きくなると、相転移層を非晶質
に相転移する。
【0023】請求項4の発明は、芯金に非晶質と結晶質
に相転移可能な相転移層を具備する定着ローラを本体内
に備えると共に、本体は、開閉可能な本体パネルを備え
る画像形成装置において、本体パネルの開閉を検出する
検出手段と、相転移層を非晶質に相転移させるための非
結晶化手段と、本体内で紙づまりが発生すると、この発
生を表示し、検出手段により本体パネルの開閉回数を調
べ、開閉回数が所定値より大きくなると、非結晶化手段
により相転移層を非晶質に相転移する制御手段とを有す
ることを特徴とする。
【0024】請求項4の発明では、制御手段は、本体内
で紙づまりが発生すると、紙づまりの発生を表示する。
この後、制御手段は、検出手段により本体パネルの開閉
回数を調べる。開閉回数が所定値より大きくなると、制
御手段は、非結晶化手段により相転移層を非晶質に相転
移する。
【0025】請求項5の発明は、芯金に非晶質と結晶質
に相転移可能な相転移層を具備する定着ローラを本体内
に備えると共に、本体は、開閉可能な本体パネルを備え
る画像形成装置において、本体パネルの開閉を検出する
検出手段と、相転移層を非晶質に相転移させるための非
結晶化手段と、本体内でトナー不足が発生すると、検出
手段により本体パネルの開閉回数を調べ、開閉回数が所
定値より大きくなると、非結晶化手段により相転移層を
非晶質に相転移する制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0026】請求項5の発明では、制御手段は、本体内
でトナー不足が発生すると、トナー不足の発生を表示す
る。この後、制御手段は、検出手段により本体パネルの
開閉回数を調べる。開閉回数が所定値より大きくなる
と、制御手段は、非結晶化手段により相転移層を非晶質
に相転移する。
【0027】請求項6の発明は、芯金に非晶質と結晶質
に相転移可能な相転移層を具備する定着ローラを本体内
に備えると共に、本体は、開閉可能な本体パネルを備え
る画像形成装置において、本体パネルの開閉を検出する
検出手段と、相転移層を非晶質に相転移させるための非
結晶化手段と、本体内で紙づまりおよびトナー不足の少
なくとも1つが発生すると、この発生を表示し、検出手
段により本体パネルの開閉回数を調べ、開閉回数が所定
値より大きくなると、非結晶化手段により相転移層を非
晶質に相転移する制御手段とを有することを特徴とす
る。
【0028】請求項6の発明では、制御手段は、本体内
で紙づまりおよびトナー不足の少なくとも1つが発生す
ると、紙づまりやトナー不足の発生を表示する。この
後、制御手段は、検出手段により本体パネルの開閉回数
を調べる。開閉回数が所定値より大きくなると、制御手
段は、非結晶化手段により相転移層を非晶質に相転移す
る。
【0029】請求項7の発明は、請求項4,5または6
記載の画像形成装置において、非結晶化手段は、相転移
層を融点以上の温度に加熱する加熱部と、加熱部で加熱
された相転移層を冷却して、非晶質にする冷却部とを有
することを特徴とする。
【0030】請求項7の発明では、相転移層を非晶質に
するとき、加熱部は、相転移層を融点以上の温度に加熱
する。この後、冷却部は、加熱部で加熱された相転移層
を冷却して、非晶質にする。
【0031】請求項8の発明は、請求項4,5,6また
は7記載の画像形成装置おいて、制御手段は、相転移層
を非晶質にした後で、点検作業を必要とする表示をする
ことを特徴とする。
【0032】請求項8の発明では、制御手段は、本体内
で紙づまりおよびトナー不足の少なくとも1つが発生す
ると、紙づまりやトナー不足の発生を表示する。この
後、制御手段は、検出手段により本体パネルの開閉回数
を調べる。開閉回数が所定値より大きくなると、制御手
段は、非結晶化手段により相転移層を非晶質に相転移す
る。この後、制御手段は、点検作業を必要とする表示を
する。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態を、
図面を用いて説明する。図1は、この発明の実施の形態
に係る画像形成装置を示すブロック図である。この画像
形成装置は、図5に示す複写機に適用されている。画像
形成装置は、スイッチ回路1と、パネル検知回路2と、
加熱回路3と、冷却回路4と、ジャム検知回路5と、ト
ナー交換検知回路6と、操作・表示回路7と、インター
フェース回路8と、CPU(Central Processing Uni
t)9と、ROM(Read Only Memory)10と、RAM
(Random Access Memory)11とを備える。
【0034】スイッチ回路1は、本体100の側部に設
けられているメインスイッチ110のオン、オフを検出
する。スイッチ回路1は、メインスイッチ110のオ
ン、オフを表す検出信号を、インターフェース回路8を
経由してCPU9に送る。
【0035】スイッチ回路1は、メインスイッチ110
がオンになっているとき、インターフェース回路8を経
由してCPU9から、電源オフの指示信号を受け取る
と、本体100に対する電源供給を停止する。スイッチ
回路1は、メインスイッチ110がオンになっていると
き、インターフェース回路8を経由してCPU9から、
電源オフの指示信号を受け取った後、さらに電源オンの
指示を受け取ると、本体100に対する電力の供給を再
開する。
【0036】パネル検知回路2は、本体100の本体パ
ネル170の開閉を検出し、開閉を表す検出信号を、イ
ンターフェース回路8を経由してCPU9に送る。パネ
ル検知回路2として、例えば図7に示すように、本体1
00にスイッチ210を設ける。そして、本体パネル1
70を閉じたときに、スイッチ210の押しボタン21
1を押すようにする。パネル検知回路2は、押しボタン
211が押されて、スイッチ210がオンにされたと
き、このオンで発生する信号を検出信号とする。
【0037】パネル検知回路2として、次のものでもよ
い。このパネル検知回路は、スイッチ210の代わり
に、圧電素子などを備える。本体パネル170を閉じる
と、本体パネル170による圧力が圧電素子に加わり、
圧電素子が電圧を発生する。また、本体パネル170を
開くと、圧力が加わらないので、圧電素子が電圧を発生
しない。パネル検知回路2は、このような電圧の有無
を、検出信号とする。
【0038】加熱回路3は、インターフェース回路8を
経由してCPU9から、定着ローラ191の溶融を示す
加熱信号を受け取ると、定着ローラ191内のヒータ1
91Dに大きな電力を供給して、定着ローラ191を加
熱し、相転移層191Bを溶融する。また、加熱回路3
は、インターフェース回路8を経由してCPU9から、
定着ローラ191の加熱を示す加熱信号を受けると、定
着ローラ191のヒータ191Dに電力を供給して、定
着ローラ191を定着可能な温度にするために加熱す
る。
【0039】冷却回路4は、加熱回路3がヒータ191
Dに電力を供給して、相転移層191Bが融点以上にな
った後、インターフェース回路8を経由してCPU9か
ら冷却信号を受け取ると、次の制御をする回路である。
つまり、冷却回路4は、定着ユニット190に設けられ
たファンなどの冷却手段を駆動して、定着ローラ191
を強制的に冷却する。
【0040】冷却回路4として、次のものでもよい。こ
の冷却回路は、加熱回路3がヒータ191Dに大きな電
力を供給して、相転移層191Bが融点以上になった
後、加熱回路3が電力の供給を停止すると、定着ローラ
191を自然的に冷却し、相転移層191Bを非晶質に
する。
【0041】ジャム検知回路5は、複写作業時に発生し
た紙づまりを検出する。ジャム検知回路5は、紙づまり
を検出すると、紙づまりを表す検出信号を、インターフ
ェース回路8を経由してCPU9に送る。
【0042】トナー交換検知回路6は、トナーボトル1
81内のトナー不足を検出する。トナー交換検知回路6
は、トナー不足を検出すると、トナー不足を表す検出信
号を、インターフェース回路8を経由してCPU9に送
る。
【0043】操作・表示回路7は、複写のために操作部
130が操作されると、この操作に係る操作信号を、イ
ンターフェース回路8を経由してCPU9に送る。ま
た、操作・表示回路7は、インターフェース回路8を経
由してCPU9から、複写に係る各種の表示信号を受け
取ると、この情報を表示部140に表示する。このと
き、操作・表示回路7が表示部140に表示する情報と
して、トナー補給、紙づまり、サービス技術者による点
検作業要などがある。
【0044】インターフェース回路8は、スイッチ回路
1とCPU9の間、パネル検知回路2とCPU9の間、
加熱回路3とCPU9の間、冷却回路4とCPU9の
間、ジャム検知回路5とCPU9の間、トナー交換検知
回路6とCPU9の間、および、操作・表示回路7とC
PU9の間をそれぞれ接続する。
【0045】CPU9は、パネル検知回路2、ジャム検
知回路5およびトナー交換検知回路6からの検出信号に
基づいて、図2,3に示す制御をする。つまり、CPU
9は、ジャム検知回路5およびトナー交換検知回路6か
らの検出信号の有無を常に調べる(ステップS1)。ス
テップS1で、ジャム検知回路5およびトナー交換検知
回路6からの検出信号が無ければ、CPU9は、ステッ
プS1の処理を繰り返す。
【0046】CPU9は、ジャム検知回路5およびトナ
ー交換検知回路6の少なくとも一方から、検出信号をス
テップS1で受け取ると、この検出信号に応じて、操作
・表示回路7に、異常発生を示す表示信号を送る(ステ
ップS2)。例えば、ジャム検知回路5からの検出信号
を受け取ると、CPU9は、ミスフィード(紙づまり)
を示す表示信号を送り、トナー交換検知回路6からの検
出信号を受け取ると、トナー補給を示す表示信号を送
る。
【0047】異常発生の表示を見た利用者が本体パネル
170を開閉したかどうかを、CPU9は、パネル検知
回路2からの検出信号で調べる(ステップS3)。ステ
ップS3でパネル検知回路2からの検出信号が無けれ
ば、CPU9は、ステップS3の処理を繰り返す。
【0048】CPU9は、ステップS3で本体パネル1
70の開閉を検出した後、ジャム検知回路5またはトナ
ー交換検知回路6からの検出信号の有無を調べる(ステ
ップS4)。ステップS4でジャム検知回路5またはト
ナー交換検知回路6からの検出信号が無ければ、CPU
9は、異常が解消されたと判断し、ステップS2のメッ
セージの表示を解除する(ステップS5)。
【0049】一方、ステップS4でジャム検知回路5ま
たはトナー交換検知回路6からの検出信号が有れば、C
PU9は、異常が解消されないと判断し、本体パネル1
70の開閉回数をRAM11に記憶して、本体パネル1
70の開閉回数を積算する(ステップS6)。そして、
CPU9は、RAM11に記憶した積算値が所定値より
小さいと、処理をステップS3に戻す(ステップS
7)。これにより、CPU9は、本体パネル170の開
閉回数を積算し続ける。
【0050】RAM11に記憶した積算値が所定値より
大きくなると、CPU9は、本体パネル170の所定回
数の開閉にもかかわらず異常が解消されないと判断し、
定着ローラ191の相転移層191Bを非晶質にする。
【0051】つまり、CPU9は、定着ローラ191の
相転移層191Bを溶融するための加熱信号を、加熱回
路3に送る(ステップS8)。ステップS8の後、CP
U9は、時間をカウントし、カウント値があらかじめ設
定された時間になることにより、定着ローラ191の相
転移層191Bの溶融完了を検出する(ステップS
9)。ステップS9で、溶融が未完了であるとき、CP
U9は、処理をステップS8に戻す。
【0052】CPU9は、ステップS9で溶融完了を検
出すると、定着ローラ191の相転移層191Bを冷却
するための冷却信号を、冷却回路4に送る(ステップS
10)。ステップS10の後、CPU9は、時間をカウ
ントして、カウント値があらかじめ設定された時間にな
ることにより、定着ローラ191の相転移層191Bの
冷却完了を検出する(ステップS11)。なお、冷却完
了の検出は、定着ローラ191の相転移層191Bの温
度を検出することにより行ってもよい。ステップS11
で、冷却が未完了であるとき、CPU9は、処理をステ
ップS10に戻す。CPU9は、ステップS11で冷却
完了を検出すると、サービス技術者による点検作業要を
示す表示信号を、操作・表示回路7に送る(ステップS
12)。
【0053】CPU9は、ステップS1〜ステップS1
2までの制御の他にも、次のような制御をする。つま
り、CPU9は、メインスイッチ110のオフの際、図
4に示すステップS21〜ステップS24までの処理を
する。これらの処理は、ステップS8〜ステップS11
と同様である。これらの処理により、メインスイッチ1
10をオフにするとき、定着ローラ191の相転移層1
91Bの加熱・溶融と冷却とをして、相転移層191B
を非晶質にする。これは、相転移層191Bの結晶化熱
を利用して、定着ローラ191を、短時間で定着可能な
温度にするためである。
【0054】なお、メインスイッチ110は、遅延機能
を持つ。つまり、利用者がメインスイッチ110を操作
してオフにすると、メインスイッチ110は、遅延時間
の経過後に、本体100に対する電力の供給を停止す
る。CPU9は、この遅延時間の間に、ステップS21
〜ステップS24までの処理をする。
【0055】また、CPU9は、メインスイッチ110
のオンの後、本体パネル170の開を示す検出信号を、
パネル検知回路2から受け取ると、電源オフを示す指示
信号をスイッチ回路1に送る。さらに、CPU9は、メ
インスイッチ110のオン後、定着ローラ191を定着
可能な温度にした後、この温度に保つための加熱信号を
加熱回路3に送り、定着ローラ191を定着可能な温度
に保つ。
【0056】CPU9は、このような制御を行う。
【0057】ROM10は、CPU9の各種の制御に係
る処理手順を記憶し、RAM11は、CPU9が演算し
たデータなどを一時的に記憶する。
【0058】次に、実施の形態1の動作について説明す
る。
【0059】利用者がメインスイッチ110をオンにす
ると、スイッチ回路1がオンを表す検出信号を、インタ
ーフェース回路8を経由してCPU9に送る。
【0060】CPU9は、スイッチ回路1からの検出信
号を受け取ると、定着ローラ191の加熱を示す加熱信
号を加熱回路3に送る。これにより、定着ローラ191
を加熱する際に、定着ローラ191の相転移層191B
の結晶化熱を利用して、定着ローラ191を、短時間で
定着可能な温度にする。この後、CPU9は、ステップ
S25により、ヒータ191Dの通常の発熱で定着ロー
ラ191の温度を制御し、本体100を複写可能な状態
に保つ。
【0061】また、利用者が本体100のメインスイッ
チ110をオフにすると、メインスイッチ110は、遅
延機能を持つので、遅延時間の経過後に、本体100に
対する電力の供給を停止する。この遅延時間の間に、C
PU9は、ステップS21〜ステップS24の処理をす
る。これにより、画像形成装置は、定着ローラ191の
相転移層191Bを非晶質にする。この結果、次の立ち
上げの際、相転移層191Bの結晶化熱を利用して、定
着ローラ191を、短時間で定着可能な温度にすること
ができる。
【0062】画像形成装置が定着可能な状態のとき、紙
づまりまたはトナー不足が発生すると、ジャム検知回路
5またはトナー交換検知回路6がこれを検出し、インタ
ーフェース回路8を経由して、検出信号をCPU9に送
る。CPU9は、ジャム検知回路5またはトナー交換検
知回路6からの検出信号を受け取ると、ステップS1,
S2の処理を行い、ミスフィードを示す表示信号または
トナー補給を示す表示信号を、操作・表示回路7に送
る。
【0063】CPU9は、ステップS2の処理の後、ス
テップS3,S4の処理をする。これにより、CPU9
は、ジャム検知回路5またはトナー交換検知回路6から
の検出信号の有無を調べて、異常が解消したかどうかを
調べる。利用者が本体パネル170の1回の開閉により
異常を解消すると、CPU9は、ステップS5の処理に
より、ステップS2のメッセージの表示を解除する。こ
の結果、本体100は、複写可能な状態になる。
【0064】また、本体パネル170の1回の開閉で異
常が解消しないとき、CPU9は、ステップS3,S
4,S6の処理をする。これにより、本体パネル170
の開閉回数がカウントされる。本体パネル170の所定
回数内の開閉で異常が解消すると、CPU9は、ステッ
プS5の処理により、ステップS2のメッセージの表示
を解除する。これにより、本体100は、複写可能な状
態になる。
【0065】さらに、本体パネル170の所定回数内の
開閉で異常が解消されないとき、CPU9は、ステップ
S8〜ステップS11の処理をする。所定回数の開閉で
異常が解消されない状態は、紙づまりやトナー交換以外
の故障の発生であるので、CPU9は、定着ローラ19
1の相転移層191Bの加熱・溶融と冷却をして、相転
移層191Bを非晶質にする。この後、CPU9は、ス
テップS12により、操作・表示回路7にサービス技術
者による点検作業要を表示させる。
【0066】これにより、サービス技術者が異常の原因
を調べるために、本体パネル170を開くと、電源の供
給が停止し、定着ローラ191の温度が低下する。そし
て、サービス技術者が異常の原因を解消して、本体パネ
ル170を閉じると、CPU9は、定着ローラ191を
定着可能な温度にするための加熱信号を加熱回路3に送
る。このとき、定着ローラ191の相転移層191Bが
非晶質になっているので、相転移層191Bの結晶化熱
を利用して、短時間で定着可能な温度に到達することが
できる。
【0067】このようにして、この実施の形態により、
本体100に異常が発生して、本体パネル170を開閉
して、定着ローラ191の温度が低下しても、定着ロー
ラ191を定着可能な温度にする際、結晶化熱を利用す
ることができる。
【0068】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1〜請求
項6の発明は、紙づまりやトナー補給の表示をした後、
本体パネルの開閉回数が所定数だけ発生すると、定着ロ
ーラの相転移層に対する加熱溶融と冷却をする。これに
より、定着ローラの相転移層が非晶質になるので、紙づ
まりやトナー補給に対処した場合、定着ローラの温度が
本体パネルの開閉で低下したとき、定着ローラを定着可
能な温度にする際に、定着ローラの相転移層の結晶化熱
を利用することができる。
【0069】請求項7の発明は、非結晶化手段を加熱部
と冷却部で構成するので、非結晶化手段の構成を簡単化
することができる。
【0070】請求項8の発明は、紙づまりやトナー補給
の表示をした後、本体パネルの開閉回数が所定数だけ発
生すると、定着ローラの加熱溶融と冷却をする。これに
より、定着ローラの相転移層が非晶質になる。この後、
点検作業要を表示するので、定着ローラの温度が本体パ
ネルの開閉で低下したとき、点検作業終了後に定着ロー
ラを定着可能な温度にする際に、定着ローラの相転移層
の結晶化熱を利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】CPUによる制御を示すフローチャートであ
る。
【図3】CPUによる制御を示すフローチャートであ
る。
【図4】CPUによる制御を示すフローチャートであ
る。
【図5】複写機の一例を示す斜視図である。
【図6】定着ローラを示す断面図である。
【図7】パネル検知回路の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 スイッチ回路 2 パネル検知回路 3 加熱回路 4 冷却回路 5 ジャム検知回路 6 トナー交換検知回路 7 操作・表示回路 8 インターフェース回路 9 CPU 10 ROM 11 RAM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−140823(JP,A) 特開 平2−184871(JP,A) 特開 平6−194903(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 13/20 G03G 15/00 303 G03G 15/00 550 G03G 15/20 G03G 21/00 370 - 502 G03G 21/14 - 21/18

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金に非晶質と結晶質に相転移可能な相
    転移層を具備する定着ローラを本体内に備えると共に、
    本体は、開閉可能な本体パネルを備える画像形成装置に
    おいて、 本体内で紙づまりが発生すると、この発生を表示し、本
    体パネルの開閉回数を調べ、開閉回数が所定値より大き
    くなると、相転移層を非晶質に相転移することを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 芯金に非晶質と結晶質に相転移可能な相
    転移層を具備する定着ローラを本体内に備えると共に、
    本体は、開閉可能な本体パネルを備える画像形成装置に
    おいて、 本体内でトナー不足が発生すると、本体パネルの開閉回
    数を調べ、開閉回数が所定値より大きくなると、相転移
    層を非晶質に相転移することを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 芯金に非晶質と結晶質に相転移可能な相
    転移層を具備する定着ローラを本体内に備えると共に、
    本体は、開閉可能な本体パネルを備える画像形成装置に
    おいて、 本体内で紙づまりおよびトナー不足の少なくとも1つが
    発生すると、この発生を表示し、本体パネルの開閉回数
    を調べ、開閉回数が所定値より大きくなると、相転移層
    を非晶質に相転移することを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 芯金に非晶質と結晶質に相転移可能な相
    転移層を具備する定着ローラを本体内に備えると共に、
    本体は、開閉可能な本体パネルを備える画像形成装置に
    おいて、 本体パネルの開閉を検出する検出手段と、 相転移層を非晶質に相転移させるための非結晶化手段
    と、 本体内で紙づまりが発生すると、この発生を表示し、検
    出手段により本体パネルの開閉回数を調べ、開閉回数が
    所定値より大きくなると、非結晶化手段により相転移層
    を非晶質に相転移する制御手段とを有することを特徴と
    する画像形成装置。
  5. 【請求項5】 芯金に非晶質と結晶質に相転移可能な相
    転移層を具備する定着ローラを本体内に備えると共に、
    本体は、開閉可能な本体パネルを備える画像形成装置に
    おいて、 本体パネルの開閉を検出する検出手段と、 相転移層を非晶質に相転移させるための非結晶化手段
    と、 本体内でトナー不足が発生すると、検出手段により本体
    パネルの開閉回数を調べ、開閉回数が所定値より大きく
    なると、非結晶化手段により相転移層を非晶質に相転移
    する制御手段とを有することを特徴とする画像形成装
    置。
  6. 【請求項6】 芯金に非晶質と結晶質に相転移可能な相
    転移層を具備する定着ローラを本体内に備えると共に、
    本体は、開閉可能な本体パネルを備える画像形成装置に
    おいて、 本体パネルの開閉を検出する検出手段と、 相転移層を非晶質に相転移させるための非結晶化手段
    と、 本体内で紙づまりおよびトナー不足の少なくとも1つが
    発生すると、この発生を表示し、検出手段により本体パ
    ネルの開閉回数を調べ、開閉回数が所定値より大きくな
    ると、非結晶化手段により相転移層を非晶質に相転移す
    る制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項4,5または6記載の画像形成装
    置において、 非結晶化手段は、相転移層を融点以上の温度に加熱する
    加熱部と、加熱部で加熱された相転移層を冷却して、非
    晶質にする冷却部とを有することを特徴とする画像形成
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項4,5,6または7記載の画像形
    成装置おいて、 制御手段は、相転移層を非晶質にした後で、点検作業を
    必要とする表示をすることを特徴とする画像形成装置。
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