JP2005031503A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 機内の温度上昇に伴い、クリーニング装置のブレードが座屈することや、転写ベルト上に残存するトナーが転写ベルトに融着することを防止し、安定した画像出力が出来る画像形成装置の提供。
【解決手段】 本体装置のプリント直後及びキャリブレーション直後や、ジャム等の停止信号の検出時、温度検知手段の検知温度に応じて、中間転写体に内包する冷却ファンの駆動・非駆動、および駆動時間を決定する駆動制御を行うことを特徴とするものである。
【選択図】 図1
【解決手段】 本体装置のプリント直後及びキャリブレーション直後や、ジャム等の停止信号の検出時、温度検知手段の検知温度に応じて、中間転写体に内包する冷却ファンの駆動・非駆動、および駆動時間を決定する駆動制御を行うことを特徴とするものである。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電子写真方式、静電記録方式等の作像プロセスを用いて、被記録材(転写材・印刷用紙・感光紙・静電記録紙等)に転写方式、あるいは直接方式で形成担持させた目的の画像情報の未定着トナー象を固着像として熱定着処理する加熱定着装置を有した画像形成装置に関するものである。
近年、画像形成にトナーを用いる電子写真方式の複写機・プリンタ・ファクシミリ等の画像形成装置は、高画質化と印刷のスピードアップを求められている。それにともない画像形成装置の定着装置は、従来のものより熱容量の大きいものを備えることが必要とされてきた。また使用環境やユーザーのニーズへ対応するため、画像形成装置は、省スペース化および小型化を求められている。
このように画像形成装置を小型化することで、装置内のユニットや部品は、定着装置と近接し、定着装置から発せられる熱により高温になる。これにより装置内が高温になるにつれ、中間転写ベルト上のトナーを回収するクリーニング装置のブレード部材の温度が上昇し、温度上昇によるブレードの材質の軟化と、ブレードと中間転写ベルトとの摩擦によりブレード部材が座屈し、クリーニング不良や搬送不良の原因となっていた。ブレード部材が座屈すると、再起動のための処理をユーザーが行わなければならない、また座屈によりブレード部材が変形してしまった場合、部品交換を行わなければならない可能性がある。
また中間転写ベルト等のトナー像を搬送するユニットにおいて、ジャム時やその他の緊急停止時、中間転写ベルト上のトナー像が定着装置近傍に停止した場合、中間転写ベルトとそのトナー像は、定着装置からの熱を受け、トナーが溶け、転写ベルトに融着する。さらに画像形成装置に設けられた転写ベルトのクリーニング装置では、転写ベルト上に融着したトナーを十分に清掃できず、転写ベルト上に残ってしまい、トナーの融着した部分は、トナー像を紙や他のメディアに十分に転写できず、画像不良の原因となっていた。
そのため、熱源である定着装置と中間転写体やクリーニング装置の間に断熱部材を設け、熱の影響を抑制する、もしくは定着装置や転写ベルトの近傍に、冷却用のファン(以下冷却ファン)を設け、ジャム時やその他の緊急停止時において、冷却ファンを駆動させ、定着装置近傍や転写ベルト表面を冷却し、トナーが転写ベルトに融着することを防止していた。また連続印字によって機内の温度が一定温度以上に上昇した場合、印字を一定時間停止し、機内冷却していた。
特開2002-091121号公報
しかしながら、上記従来の構成では、断熱材や冷却ファンを設置するスペース確保といった問題が懸念される。また中間転写ベルトの外周面をファンなどにより風を当てて冷却した場合、ベルト上に残存するトナーを飛散させてしまう恐れがある。
本発明の目的は、上述した従来の構成が有する問題点を解消し、機内の温度上昇に伴い、クリーニング装置のブレードが座屈することや、転写ベルト上に残存するトナーが、転写ベルトに融着することを防止し、安定した画像出力が出来る画像形成装置を提供することである。
本発明の目的を実現する第1の構成は、トナー像を担持する中間転写体と、中間転写体の内部に設けた冷却ファンと、中間転写体の内部に設けられた温度検知手段と、トナー像を中間転写体からメディアに転写する2次転写装置と、2次転写後中間転写体に残存するトナーを回収するクリーニング装置と、トナー像をメディアに定着させる定着装置を有する画像形成装置において、本体装置のプリント直後および画像の色レジストレーション検知手段や濃度検知手段といった自動補正制御(以下キャリブレーション)直後や、ジャムやドアオープンといった緊急停止情報の検出時、温度検知手段の検知温度に応じて、中間転写体冷却のための冷却ファンの駆動・非駆動および駆動時間を決定する駆動制御を行うことを特徴とするものである。
本発明の目的を実現する第2の構成は、第1の構成の画像形成装置内に、装置の置かれている環境の温度を検知する温度検知手段を備え、本体装置のプリント直後およびキャリブレーション直後や、ジャムやドアオープンといった緊急停止情報の検出時、装置内と中間転写体内の温度検知手段による検知温度の組合せによって、中間転写体を冷却する冷却ファンの駆動・非駆動および駆動時間を決定する駆動制御を行うことを特徴とするものである。
本発明の目的を実現する第3の構成は、第1および第2の構成の画像形成装置において、ジャムやドアオープンといった緊急停止情報の検出時、中間転写体を冷却する冷却ファンを駆動させることを特徴とするものである。
本発明の目的を実現する第4の構成は、第1、第2および第3の構成の画像形成装置において、クリーニング装置のブレード近傍に温度検知手段を備え、その検知温度の情報を元に中間転写体を冷却する冷却ファンの駆動・非駆動および駆動時間を決定する駆動制御を行うことを特徴とするものである。
上述の構成を、改めて以下(1)〜(8)に整理して示す。
(1)印字媒体をその外周面に保持搬送する転写ベルトもしくは転写ドラムといった中間転写体を含む転写部材を有し、像担持体と転写部材間で複数回の転写プロセスを行って多色画像を形成し、該画像を被記録媒体へ転写する2次転写手段を具備し、該2次転写手段により2次転写された後、もしくは2次転写されなかった時、該転写部材上に残った該印字媒体をブレードによって取り除くクリーニング手段を備えた画像形成装置において、該転写部材の内部に該転写部材の冷却手段と該転写部材の温度検知手段を、それぞれ少なくとも1つ以上配設し、該温度検知手段より出力された値に基づき、該冷却手段の駆動・非駆動、および駆動と判定した場合の駆動時間を決定する制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
(2)前記装置において、前記転写部材の内部に設けられた前記温度検知手段より出力された値と、該装置内に少なくとも1つ以上設けられた該装置内もしくは該装置外の温度検知手段より出力された値双方の情報に基づき、前記冷却手段の駆動・非駆動、および駆動と判定した場合の駆動時間を決定する制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
(3)前記装置において、前記転写部材の停止時における転写部材の内部に設けられた前記温度検知手段より出力された値の情報、もしくは該装置内に設けられた該装置内もしくは該装置外の温度検知手段より出力された値双方の情報に基づき、前記冷却手段の駆動・非駆動、および駆動と判定した場合の駆動時間を決定する制御手段を備えることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の画像形成装置。
(4)前記装置において、前記転写部材の停止時、および前記転写部材の駆動停止時毎もしくは駆動停止後毎における転写部材の内部に設けられた前記温度検知手段より出力された値の情報、もしくは該装置内に設けられた該装置内もしくは該装置外の温度検知手段より出力された値双方の情報に基づき、前記冷却手段の駆動・非駆動、および駆動と判定した場合の駆動時間を決定する制御手段を備えることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の画像形成装置。
(5)前記転写部材は、少なくとも一つの駆動ローラと、従動ローラ、その間に掛け渡されたシームレスベルトで構成され、該駆動ローラ、該従動ローラと該シームレスベルトのいずれかの近傍温度を検出する温度検知手段と、該シームレスベルトの内側に冷却手段を少なくとも1個づつ有することを特徴とした上記(1)乃至(4)のいずれか記載の画像形成装置。
(6)前記転写部材は、前記シームレスベルトの内側のベルト面で、前記2次転写装置の2次転写ローラに対向する該転写部材のローラと、前記クリーニング装置の前記ブレードと前記シームレスベルトの当接部の間を冷却する位置に冷却手段を配設することを特徴とした上記(1)乃至(5)のいずれか記載の画像形成装置。
(7)前記冷却手段がファンであること特徴とした上記(1)乃至(6)のいずれか記載の画像形成装置。
(8)前記画像形成装置において、前記クリーニング装置の前記ブレード、もしくは該ブレード近傍に、温度検知手段を少なくとも一つ以上配設し、該ブレード、もしくは該ブレード近傍に設けられた該温度検知手段より出力された値を元に、該冷却手段の駆動・非駆動、および駆動と判定した場合の駆動時間を決定する制御手段を備えることを特徴とした画像形成装置。
上記の構成によれば、本体装置のプリント直後およびキャリブレーション直後や、ジャムやドアオープンなどによる緊急停止時、冷却ファンを駆動制御することにより、中間転写体の転写ベルトを直接冷却することが可能である。これにより中間転写体やクリーニング装置のブレードの温度上昇を抑制することで、ブレードが座屈し中間転写体の搬送不良の発生を防止することが可能であり、さらには中間転写体上の残存トナーが、定着装置の熱により溶解、融着することを防止することが可能であり、不良画像の発生を防止することができる。
以上説明したように、本発明によれば、装置本体の置かれている環境の温度検知手段、および中間転写体の内部に温度検知手段と冷却ファンを備え、その検知温度に応じて冷却ファンの駆動制御することによって、機内の温度上昇に伴い、クリーニング装置のブレードが座屈することや、ジャムなどの緊急停止時、中間転写体上の残存トナーが、定着装置の熱により融着することを防止しすることで、画像不良の発生を抑制し、安定した画像出力が出来る画像形成装置を提供することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を、実施例に基づいて図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態を示したものである。
本発明の第1の実施例において、図1は画像形成装置101の断面概略を示した図であり、図3は冷却ファン110の制御を示すフローチャートである。
装置101は、装置101内に熱源となる定着装置102とトナー像を担持する中間転写体103、装置101各部を制御する制御基板104を有している。また装置101は、中間転写体103から紙等のメディアSへトナー像を転写する2次転写装置105を備える。中間転写体103は、駆動ローラ7a、2次転写対向ローラ7b、テンションローラ7cによりシームレスベルト106を張架し、シームレスベルト106は、画像形成部T1Y、T1M、T1C、T1Kで現像されたトナー像を搬送する。また中間転写体103の内部には、温度検知手段であるサーミスタ108を備え、さらにシームレスベルト106の内側で、中間転写体103と2次転写装置105とのニップ部T2より下流側と中間転写体103とクリーニング装置107とのニップ部Cより上流側の間を冷却するように設けられた冷却ファン110を有する。今回冷却ファン110には、80角の軸流ファンを用い、シームレスベルト106の略中央部に送風されるよう、図示しない中間転写体103のフレームに固定している。さらに装置101は、2次転写装置105によって、シームレスベルト106上のトナー像が、メディアSに転写された後に残る残存トナー、もしくは転写されなかったトナーを回収するクリーニング装置107を有する。シームレスベルト106上のトナー像は、クリーニング装置107のブレード109によって回収される。
一般的にこのような構成の装置101において、熱源の定着装置102近傍に配置された中間転写体103等は、プリント動作を行うことで定着装置102からの熱により、温度が上昇する。特に定着装置102側に面した中間転写体103のシームレスベルト106における表面近傍A1部の温度は、シームレスベルト106への駆動が停止すると、条件によっては、70℃以上に達することがある。
ブレード109は、連続プリント動作による機内昇温からの熱と、当接、摺動しているシームレスベルト106からの熱により、温度が上昇する。ブレード109の材質はウレタンゴムであり、ブレード109の温度が約50℃以上になると軟化し、シームレスベルト106との摩擦により座屈してしまう可能性がある。
ブレード109が座屈すると、座屈したブレード109とシームレスベルト106との摩擦抵抗は急激に増大し、中間転写体103の搬送不良を起こしエラーとなる。これにより装置101を再起動するための処理をユーザーが行う必要があり、さらに座屈によりブレード109が変形してしまった場合、新しいクリーニング装置107と部品交換を行わなければならない可能性がある。
ブレード109の座屈は、ブレード109とシームレスベルト106間のより抵抗の大きい静止摩擦の発生する時、つまり中間転写体103のシームレスベルト106が回転する装置101の起動時やプリント開始時に発生しやすい。またブレード109と中間転写体103が停止していることで、ブレード109の温度は、中間転写体103が駆動しているときよりも上昇する。さらに中間転写体103のシームレスベルト106が回転することにより、定着装置102によって熱せられたシームレスベルト106の一部A1部が、ブレード109を通過することにより、ブレード109の温度が上昇することで、ブレード109は軟化し、シームレスベルト106との抵抗は増大する。これらの要因によって、ブレード109の座屈が発生する。一般的な中間転写体103の起動時として、電源ON時、プリント開始時、プリントジョブ(ある一定時間に受信した連続したプリント信号)間、キャリブレーション開始時、ジャム処理後の起動時、ドアオープン後の起動時などが考えられる。中でも連続プリント時のプリントジョブ間において、中間転写体103のシームレスベルト106の駆動が一旦停止する上、連続プリント動作により装置101内の温度が高温となっていることから、最もブレード109は座屈しやすい。
そこで予め定められた上記動作のタイミングにおいて、中間転写体103に内包されたサーミスタ108によって検知された温度に応じて、強制的に冷却ファン110を一定時間駆動させ、シームレスベルト106を冷却する。装置101のプリント動作中において、冷却ファン110を駆動させると、その振動により画像不良が発生する可能性があるため、冷却ファン110は、印字動作以外のときのみ駆動する。また待機中常に冷却ファン110を駆動させることは、ファンによる騒音と消費電力が懸念されるため、サーミスタ108による検知温度が、ある一定温度以上の場合にのみ駆動させる。これら一連の動作は、制御基板104により制御される。
ここで図3を用いて説明する。例えば、プリントやキャリブレーション等の動作直後をサーミスタ108の検知温度を監視するタイミングとし、その時のサーミスタ108の検知温度Ts≧40℃のとき、冷却ファン110を30秒間駆動させ、Ts≧45℃のとき、冷却ファン110を120秒間駆動させる。このとき冷却ファン110の駆動中は、装置101が次のプリント信号を受信しても、それぞれ定められた駆動時間経過するまで、プリント動作を開始しない。
次に印字待機中のサーミスタ108の検知温度Ts≧40℃のとき、冷却ファン110を駆動させる。この場合、次のプリント信号を受信次第、冷却ファン110は停止する。また装置101のドアオープン時や、ジャム発生時においては、冷却ファン110を駆動させ、ドアクローズ後もしくはジャム処理後冷却ファン110を停止させる。
これによりシームレスベルト106の温度を約10℃、ブレード109の温度を約5℃低下することができ、ブレード109の座屈を防止することが可能である。
なおここで設定した制御のしきい値であるサーミスタ108の検知温度Tsと、それによって決定される冷却ファン110の駆動時間は、装置101の形態によって変わることは言うまでもない。
図2は、本発明の第2の実施の形態を示したものである。
本実施の形態における機械的構造は第1の実施の形態のものとほぼ同じであるから、第1の実施の形態に示した構造要素と同じものは図2においても図1と同じ符号で表示し、これらの構造要素については説明を省略する。また、第2の実施の形態の動作も第1の実施の形態と同じなので説明を省略する。
本第2の実施の形態で第1の実施の形態と異なるのは、第1の実施の形態に加え装置101の置かれている環境の温度を検知するための温度検知手段である環境センサ201を有することであり、冷却ファン110の駆動を制御するために、サーミスタ108と環境センサ201それぞれの検知温度の組合せに応じて、駆動のタイミングや時間を決定することである。図4は、本第2の実施の形態における冷却ファン110の制御を示すフローチャートである。
図2に示すような形態の装置101において、中間転写体103と定着装置102は近接しており、定着装置102からの熱によって、クリーニング装置107のブレード109が実際に座屈を起こす温度に達する前に、中間転写体103内の温度を検知するサーミスタ108の検知温度は、冷却ファン110を駆動させる温度に達してしまう可能性がある。そこで、装置101内外の温度検知手段である既存の環境センサ201の検知温度とサーミスタ108の検知温度の情報を元に、冷却ファン110の駆動・非駆動、および駆動時間を制御する。
環境センサ201は、熱源である定着装置102から比較的離れた位置に設けられていることから、装置101の電源投入時は、装置101の置かれている環境の温度を検知し、その後プリント動作等を行うことにより、検知温度は上昇していく。その検知温度によって装置101内の昇温状態を把握することが可能であり、クリーニング装置107およびブレード109の昇温状態を把握することができる。この環境センサ201の検知温度と温度サーミスタ108の検知温度と合わせた情報を元に、冷却ファン110の駆動を制御することで、ブレード109の座屈を起こし始める温度に到達する前に、中間転写体103内のサーミスタ108の検知温度が、所定の温度に達しても、環境センサ201の検知温度が所定の温度に達していなければ、冷却ファン103を駆動させないよう制御する。これにより、冷却ファン110を必要十分な時間とタイミングで稼動を制御することができ、ファンの駆動音を抑制し、必要以上に電力を消費することを防止できる。
ここで図4を用いて説明する。例えば、プリントやキャリブレーション等の動作直後を環境センサ201の検知温度とサーミスタ108の検知温度を監視するタイミングとし、その時の環境センサ201の検知温度Te≧25℃、かつサーミスタ108の検知温度Ts≧40℃のとき、冷却ファン110を30秒間駆動させ、Te≧25℃かつTs≧45℃のとき、冷却ファン110を120秒間駆動させる。このとき冷却ファン110駆動中は、装置101が次のプリント信号を受信しても、それぞれ定められた駆動時間経過するまで、プリント動作を開始しない。
次にプリント待機中の環境センサ201の検知温度Te≧25℃、かつサーミスタ108の検知温度Ts≧40℃のとき、冷却ファン110を駆動させる。この場合、次のプリント信号を受信次第、冷却ファン110は停止する。また装置101のドアオープン時や、ジャム発生時においては、冷却ファン110を駆動させ、ドアクローズ後もしくはジャム処理後冷却ファン110を停止させる。
これによりシームレスベルト106の温度を約10℃、ブレード109の温度を約5℃低下することができ、さらに必要十分な消費電力を持ってブレード109の座屈を防止することが可能である。
なお第1の実施例同様、ここで設定した制御のしきい値である環境センサ201の検知温度Teとサーミスタ108の検知温度Tsと、それによって決定される冷却ファン110の駆動時間は、装置101の形態によって変わることは言うまでもない。
本実施の形態における機械的構造は第1、第2の実施の形態のものとほぼ同じであるから、図1及び図2の符号を用い、これらの構造要素については説明を省略する。また、第3の実施の形態の動作も第1および第2の実施の形態と同じなので説明を省略する。
本第3の実施の形態で第1と第2の実施の形態と異なるのは、冷却ファン110によりクリーニング装置107のブレード109の座屈を防止するだけでなく、シームレスベルト106上に残留したトナーが、定着装置102の熱により、シームレスベルト106に融着し、画像不良の発生を防止する効果を有することである。また本第3の実施の形態における冷却ファン110の制御を示すフローチャートは、図3、図4に示すものとほぼ同じであるので、説明を省略する。
一般に、ジャムや装置101の稼動中におけるドアオープンといった緊急停止時には、装置101の駆動が停止してしまうため、シームレスベルト106上にトナーがクリーニング装置107によって回収されず、シームレスベルト106上のA1部付近に残存した状態で放置される可能性がある。ジャム発生や装置101稼動中のドアオープンの直後に、ジャム処理といった装置101復帰作業が行われない場合、シームレスベルト106上のA1部付近に残存するトナーは、定着装置102からの熱により、トナーが溶解し、シームレスベルト106に融着する可能性がある。
シームレスベルト106上にトナーが融着し、一定時間(例えば15分以上)装置101を放置した後装置101の復帰作業を行っても、クリーニング装置107によってトナーを回収することが出来ない可能性がある。そのため、次のプリント開始時において、トナーの融着している中間転写体103のシームレスベルト106上に画かれたトナー像は、2次転写装置105によりメディアSに十分に転写されず、画像がその部分だけ白抜けを起こしたり、融着していたトナーと混色するといった画像不良が発生する可能性がある。
そこで装置101がプリント中、ジャムやドアオープンなどの緊急停止が発生した場合、冷却ファン110を駆動させ、ドアクローズ後もしくはジャム処理後冷却ファン110を停止させる。
これにより、シームレスベルト106の温度を約10℃、ブレード109の温度を約5℃低下することができ、さらに必要十分な消費電力を持ってブレード109の座屈を防止することが可能であるだけでなく、ジャムのような印字中の緊急停止において、現在の装置101にトナー融着防止するために、新たに冷却ファンを追加したり、そのためのスペースの確保といった構成の変更を行うことなく、中間転写体103のシームレスベルト106上の残留トナーが、定着装置102の熱によって溶け、シームレスベルト106上に融着し、画像不良が発生することを防止することが可能である。
なお第1、第2の実施例同様、ここで設定した制御のしきい値である環境センサ201の検知温度Teとサーミスタ108の検知温度Tsと、それによって決定される冷却ファン110の駆動時間は、装置101の形態によって変わることは言うまでもない。
図5は、本発明の第4の実施の形態を示したものである。
本実施の形態における機械的構造は第1の実施の形態のものとほぼ同じであるから、第1の実施の形態に示した構造要素と同じものは図5においても図1と同じ符号で表示し、これらの構造要素については説明を省略する。また、第4の実施の形態の動作も第1、第2および第3の実施の形態と同じなので説明を省略する。
本第4の実施の形態で第1、第2および第3の実施の形態と異なるのは、クリーニング装置107において、ブレード109の温度を検知するための温度検知手段であるサーミスタ501を有することであり、サーミスタ501の検知温度により、冷却ファン110の駆動のタイミングや時間を決定することである。また本第4の実施の形態における冷却ファン110の制御を示すフローチャートは、図3に示すものとほぼ同じであるので、説明を省略する。
クリーニング装置107のブレード109が座屈を起こすことを防止するために、ブレード109の温度をサーミスタ501により検知し、その検知温度情報を元に、冷却ファン110の駆動・非駆動、および駆動時間を制御する。これにより、ブレード109の温度が座屈を起こす温度に達する前に、冷却ファン110を駆動させることで、ブレード109が座屈することを防止することが出来る。
これによりシームレスベルト106の温度を約10℃、ブレード109の温度を約5℃低下することができ、より確実にブレード109の座屈を防止することが可能である。
なお第1、第2の実施例同様、ここで設定した制御のしきい値であるサーミスタ501の検知温度Tcと、それによって決定される冷却ファン110の駆動時間は、装置101の形態によって変わることは言うまでもない。
101 画像形成装置
102 定着装置
103 中間転写体
104 制御基板
105 2次転写装置
106 シームレスベルト
107 クリーニング装置
108 サーミスタ
109 ブレード
110 冷却ファン
201 環境センサ
501 サーミスタ
S メディア
4Y、4M、4C、4K 感光体
102 定着装置
103 中間転写体
104 制御基板
105 2次転写装置
106 シームレスベルト
107 クリーニング装置
108 サーミスタ
109 ブレード
110 冷却ファン
201 環境センサ
501 サーミスタ
S メディア
4Y、4M、4C、4K 感光体
Claims (8)
- 印字媒体をその外周面に保持搬送する転写ベルトもしくは転写ドラムといった中間転写体を含む転写部材を有し、像担持体と転写部材間で複数回の転写プロセスを行って多色画像を形成し、該画像を被記録媒体へ転写する2次転写手段を具備し、該2次転写手段により2次転写された後、もしくは2次転写されなかった時、該転写部材上に残った該印字媒体をブレードによって取り除くクリーニング手段を備えた画像形成装置において、該転写部材の内部に該転写部材の冷却手段と該転写部材の温度検知手段を、それぞれ少なくとも1つ以上配設し、該温度検知手段より出力された値に基づき、該冷却手段の駆動・非駆動、および駆動と判定した場合の駆動時間を決定する制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
- 前記装置において、前記転写部材の内部に設けられた前記温度検知手段より出力された値と、該装置内に少なくとも1つ以上設けられた該装置内もしくは該装置外の温度検知手段より出力された値双方の情報に基づき、前記冷却手段の駆動・非駆動、および駆動と判定した場合の駆動時間を決定する制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
- 前記装置において、前記転写部材の停止時における転写部材の内部に設けられた前記温度検知手段より出力された値の情報、もしくは該装置内に設けられた該装置内もしくは該装置外の温度検知手段より出力された値双方の情報に基づき、前記冷却手段の駆動・非駆動、および駆動と判定した場合の駆動時間を決定する制御手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記装置において、前記転写部材の停止時、および前記転写部材の駆動停止時毎もしくは駆動停止後毎における転写部材の内部に設けられた前記温度検知手段より出力された値の情報、もしくは該装置内に設けられた該装置内もしくは該装置外の温度検知手段より出力された値双方の情報に基づき、前記冷却手段の駆動・非駆動、および駆動と判定した場合の駆動時間を決定する制御手段を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記転写部材は、少なくとも一つの駆動ローラと、従動ローラ、その間に掛け渡されたシームレスベルトで構成され、該駆動ローラ、該従動ローラと該シームレスベルトのいずれかの近傍温度を検出する温度検知手段と、該シームレスベルトの内側に冷却手段を少なくとも1個づつ有することを特徴とした請求項1乃至4のいずれか記載の画像形成装置。
- 前記転写部材は、前記シームレスベルトの内側のベルト面で、前記2次転写装置の2次転写ローラに対向する該転写部材のローラと、前記クリーニング装置の前記ブレードと前記シームレスベルトの当接部の間を冷却する位置に冷却手段を配設することを特徴とした請求項1乃至5のいずれか記載の画像形成装置。
- 前記冷却手段がファンであること特徴とした請求項1乃至6のいずれか記載の画像形成装置。
- 前記画像形成装置において、前記クリーニング装置の前記ブレード、もしくは該ブレード近傍に、温度検知手段を少なくとも一つ以上配設し、該ブレード、もしくは該ブレード近傍に設けられた該温度検知手段より出力された値を元に、該冷却手段の駆動・非駆動、および駆動と判定した場合の駆動時間を決定する制御手段を備えることを特徴とした画像形成装置。
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2003
- 2003-07-09 JP JP2003272274A patent/JP2005031503A/ja not_active Withdrawn
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