JP3168970B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP3168970B2
JP3168970B2 JP00861798A JP861798A JP3168970B2 JP 3168970 B2 JP3168970 B2 JP 3168970B2 JP 00861798 A JP00861798 A JP 00861798A JP 861798 A JP861798 A JP 861798A JP 3168970 B2 JP3168970 B2 JP 3168970B2
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film
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関し、特に高周波性能に優れた化合物半導体を用
いたショットキーゲート電解効果トランジスタの製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波性能に優れた半導体装置例えば、
GaAsに代表されるIII−V族化合物半導体を用い
たショットキーゲート電界効果トランジスタ(FET)
は、衛星放送、衛星通信、移動体通信やマイクロ波基幹
通信に広く使われており、その性能向上が要求されてい
る。
【0003】特開平7−106344号公報に開示され
た従来例のT型ゲート電極を有するHJFETの構造を
図6に示す。
【0004】図6(a)に示すように、GaAs基板の
n型GaAs層101上に厚さ30nmのSiO2膜1
02、厚さ50nmのSiN膜103、厚さ400nm
のSiO2膜104を順次堆積して形成する。
【0005】次に図6(b)に示すように、ゲート電極
形成領域上のSiO2膜104およびSiN膜103の
上部をRIE法により選択的に順次エッチングしてSi
N膜103の中域まで開口部105を形成する。
【0006】次に図6(c)に示すように、開口部10
5を含む表面にSiN膜106を50nmの厚さに堆積
する。次に図6(d)に示すように、全面をRIEでエ
ッチングし、開口部105の側面にSiN膜を残して側
壁スペーサを形成し、底部のSiN膜106,103お
よびSiO2膜102を除去して、n型GaAs層10
1の表面を露出させる。
【0007】次に図6(e)に示すように、開口部10
5を含む表面にWSi膜等からなりn型GaAs層10
1とショットキー接合を形成する導電膜を堆積した後、
パターンニングして側壁スペーサによりゲート長Lgを
小さくした断面形状がT型を有するゲート電極107を
形成する。
【0008】次に図6(f)に示すように、SiN膜1
03,106をエッチングストッパーとしてSiO2
104をウェットエッチングで除去する。
【0009】次に図6(g)に示すように、ゲート電極
107を含む表面にSiN膜108を100nmの厚さ
に堆積する。
【0010】以上のように特開平7−106344号公
報に開示された従来例では、活性層の表面をエッチング
液に晒すことなくゲート電極庇下の絶縁膜を除去して、
Cgd,Cgsを低減したゲート長の小さいゲート電極
を形成していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−106344号公報に開示された図6の従来例で
は、リセスを形成する場合が考慮されておらず、リセス
が無いために寄生抵抗が大きく、十分な性能を得ること
ができないという問題があった。
【0012】本発明の目的は、T型ゲートを有する半導
体装置に関し、リセスを作製し、そのリセス内にゲート
長の小さいゲートを形成し、ゲートの支柱部に支柱ささ
えを形成し、かつリセス表面を保護することで、ゲート
はがれの改善と結晶表面の汚染をなくし、寄生抵抗を低
減して特性の向上とバラツキを低減する半導体装置の製
造方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る半導体装置の製造方法は、T型ゲート
電極およびリセス構造を有する半導体装置の製造方法で
あって、半導体基板上の少なくともドレイン/ソース電
極を形成する結晶上に、第1の絶縁膜、第2の絶縁膜、
第3の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜,第
2の絶縁膜及び第3の絶縁膜の所望の領域をエッチング
して第1の開口部を形成する工程と、前記第1の開口部
から半導体結晶をエッチングし、リセス構造を形成する
工程と、前記第1の開口部側面に第4の絶縁膜からなる
側壁を形成する工程と、前記第4の絶縁膜に開口した第
2の開口部にゲートメタルを付着させる工程とを有する
ものである。
【0014】また、ゲート電極を形成した後に前記第3
の絶縁膜を除去し、前記第2の絶縁膜を露出する工程
と、前記第2の絶縁膜を選択的に除去し、前記リセス構
造上に前記第1の絶縁膜と前記第4の絶縁膜を残す工程
とを有するものである。
【0015】また、前記第1の絶縁膜,第3の絶縁膜,
第4の絶縁膜は、前記第2の絶縁膜とエッチングレート
が異なるものである。
【0016】また、前記第2の絶縁膜は、SiO2膜の
誘電率より小さい低誘電率有機膜である。
【0017】
【0018】また本発明の半導体装置の製造方法は、T
型ゲート電極およびリセス構造を有する半導体装置の製
造方法であって、半導体基板上の少なくともドレイン/
ソース電極を形成する結晶上に、第1の絶縁膜を形成す
る工程と、前記第1の絶縁膜の所望の領域をエッチング
して第1の開口部を形成する工程と、前記第1の開口部
から半導体結晶をエッチングし、リセス構造を形成する
工程と、前記第1の開口部側面に第2の絶縁膜と第3の
絶縁膜からなる側壁を形成する工程と、前記第2の絶縁
膜及び第3の絶縁膜で形成された側壁の内側に開口した
第2の開口部にゲートメタルを付着させ、ゲート電極を
形成する工程と、前記第1の絶縁膜を選択的に除去し、
前記第3の絶縁膜と前記第4の絶縁膜で形成された側壁
を露出する工程と、前記第3の絶縁膜の側壁部を除去
し、前記第4の絶縁膜を選択的に除去し、前記リセス構
造の表面に第3の絶縁膜を残す工程とを有するものであ
る。
【0019】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
半導体基板上にエピタキシャル結晶を成長し、該エピタ
キシャル結晶上に、第1の絶縁膜を形成する工程と、前
記第1の絶縁膜の所望の領域をエッチングして第1の開
口部を形成する工程と、前記第1の開口部から前記エピ
タキシャル結晶をエッチングし、リセス構造を形成する
工程と、前記第1の開口部側面に第2の絶縁膜からなる
側壁を形成する工程と、前記第2の絶縁膜を開口した第
2の開口部にゲートメタルを付着させゲート電極を形成
する工程と、前記エピタキシャル結晶を所望の厚さまで
除去し、前記第1の絶縁膜で形成された側壁を残す工程
とを有するものである。
【0020】また、前記半導体基板上に形成されるエピ
タキシャル結晶構造は、活性層上にストッパー層を有す
るものである。
【0021】本発明によれば、リセス内にT型ゲート電
極を形成する電界効果型トランジスタにおいて、ゲート
電極庇下の容量を低減するためにリセス内に形成された
ゲート電極庇下の絶縁膜または、結晶を除去する際、ゲ
ート電極の底部、およびリセス表面がエッチングされる
のを防止するため、ゲート電極の底部、及びリセス表面
に絶縁膜を選択的に残す。
【0022】本発明によれば、絶縁膜または結晶のエッ
チングレートの差を利用して選択的にリセス内のゲート
電極の支柱部とリセス表面に絶縁膜を残してゲート電極
部を保護しているため、ゲートはがれが改善され、かつ
リセスの結晶表面の汚染がなくなり、特性バラツキが低
減し、また、リセスを形成しているために寄生抵抗が低
減されて特性が向上する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0024】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図で
ある。まず図1(a)に示すように、GaAs基板1上
にアンドープGaAs層2をエピタキシャル結晶成長
し、次にアンドープInGaAs層3を形成する。さら
にn型AlGaAs層4とn型GaAs層5とを順次形
成する。
【0025】次に図1(b)に示すように、n型GaA
s層5上に第1の絶縁膜としてSiN膜6と、第2の絶
縁膜としてSiO2膜7と、第3の絶縁膜としてSiN
膜8を形成させ、その後、周知のフォトレジスト法によ
りゲート電極に対応する部分にフォトレジスト9をマス
クとして第1の開口部を形成する。
【0026】次に図1(c)に示すように、ドライエッ
チング法により第1の開口部から第1の絶縁膜6、第2
の絶縁膜7、第3の絶縁膜8をエッチングして除去し、
その後、フォトレジスト9を除去する。
【0027】次に図1(d)に示すように、n型GaA
s層5上に設けた3層の絶縁膜6,7,8をマスクにし
てn型GaAs層5をエッチングし、下層のn型AlG
aAs層4にリセスを形成する。
【0028】次に図1(e)に示すように、基板全面に
第4の絶縁膜(SiN)10を成膜し、その後、図1
(f)に示すように、第4の絶縁膜10をドライエッチ
ング法によりエッチングして側壁を形成する。
【0029】図1(f)に示す状態では、第4の絶縁膜
10は3層の絶縁膜6,7,8によって形成された第1
の開口部の側壁に支柱ささえ11を残してすべて除去さ
れ、第1の開口部は、0.1μmまで縮小される。
【0030】次に図1(g)に示すように、ゲート電極
としてWSi/Ti/Auをスパッタし、フォトレジス
ト法によりゲート電極頭部の大きさにフォトレジスト1
2を残す。さらに図1(h)に示すように、ゲート電極
頭部以外のゲート金属と第3の絶縁膜(SiN)8をド
ライエッチングにて除去し、その後、フォトレジスト1
2を除去し、ゲート電極13を形成する。
【0031】引き続いて図1(i)に示すように、Si
2とSiNのエッチングの選択性を利用して、フッ酸
にて第2の絶縁膜(SiO2)7を選択除去し、第1の
絶縁膜(SiN)6とゲート電極庇下の第3の絶縁膜
(SiN)8とゲート電極支柱部の支柱ささえ11とし
て第4の絶縁膜(SiN)10を残す。
【0032】これによって、ゲート電極の支柱ささえが
形成され、リセス表面も保護される。また、n型GaA
s層5の結晶表面、ゲート電極庇部もSiN膜で保護さ
れる。最後に、ソース電極14、ドレイン電極15とし
てAuGeNiを蒸着してFETを完成する。
【0033】以上のように本発明の実施形態1によれ
ば、リセス内にT型ゲート電極を形成する電界効果型ト
ランジスタにおいて、ゲート電極庇下の容量を低減する
ためにリセス内に形成されたゲート電極庇下の絶縁膜ま
たは、結晶を除去する際、ゲート電極の底部、およびリ
セス表面がエッチングされるのを防止するため、ゲート
電極の底部、及びリセス表面に絶縁膜を選択的に残す。
【0034】したがって本発明によれば、絶縁膜または
結晶のエッチングレートの差を利用して選択的にリセス
内のゲート電極の支柱部とリセス表面に絶縁膜を残して
ゲート電極部を保護しているため、ゲートはがれが改善
され、かつリセスの結晶表面の汚染がなくなり、特性バ
ラツキが低減し、また、リセスを形成しているために寄
生抵抗が低減されて特性が向上する。
【0035】(実施形態2)図2は、本発明の実施形態
2を工程順に示す断面図である。
【0036】図2に示す本発明の実施形態2では、実施
形態1における絶縁膜の1つを低誘電率有機膜(例え
ば、フッ化ポリアリルエーテル、ベンゾシクロブテン
(BCB)等)からなる構造をもつようにしたものであ
る。
【0037】まず図2(a)に示すように、GaAs基
板21上にアンドープGaAs層22をエピタキシャル
結晶成長し、次にアンドープInGaAs層23を形成
する。さらにn型AlGaAs層24とn型GaAs層
25を形成する。
【0038】次に図2(b)に示すように、n型GaA
s層25上に第1の絶縁膜(SiN膜)26と、第2の
絶縁膜(低誘電率有機膜)27と、第3の絶縁膜(Si
N膜)28を形成させ、その後、周知のフォトレジスト
法によりゲート電極に対応する部分にフォトレジスト2
9をマスクとして第1の開口部を形成する。
【0039】次に図2(c)に示すように、ドライエッ
チング法により第1の開口部から第1の絶縁膜26、第
2の絶縁膜27、第3の絶縁膜28をエッチングして除
去し、その後、フォトレジスト29を除去する。
【0040】次に図2(d)に示すように、n型GaA
s層25上に設けた3層の絶縁膜26,27,28をマ
スクにしてn型GaAs層25をエッチングし、下層の
n型AlGaAs層24にリセスを形成する。
【0041】次に図2(e)に示すように、基板全面に
第2の絶縁膜(SiN)30を成膜し、その後、図2
(f)に示すように、第4の絶縁膜(SiN)30をド
ライエッチング法によりエッチングして側壁を形成す
る。
【0042】図2(f)に示す状態では、第4の絶縁膜
(SiN)30は3層の絶縁膜26,27,28によっ
て形成された第1の開口部の側面に形成された支柱ささ
え31を残してすべて除去され、第1の開口部は0.1
μmまで縮小される。
【0043】次に図2(g)に示すように、ゲート電極
としてWSi/Ti/Auをスパッタし、フォトレジス
ト法によりゲート電極頭部の大きさにフォトレジスト3
2を残す。その後、図1(h)に示すように、ゲート電
極頭部以外のゲート金属をドライエッチングにて除去
し、フォトレジスト32を除去することにより、ゲート
電極33を形成する。
【0044】これによって、リセス表面、n型GaAs
層25の結晶表面、ゲート支柱部、ゲート電極庇部もS
iN膜で保護される。
【0045】最後に図2(i)に示すように、ソース電
極34、ドレイン電極35としてAuGeNiを蒸着し
てFETを完成する。
【0046】本発明の実施形態2によっても、実施形態
1と同様な効果が得られる。
【0047】(実施形態3)図3は、本発明の実施形態
3を工程順に示す断面図である。
【0048】まず図3(a)に示すように、GaAs基
板41上にアンドープGaAs層42をエピタキシャル
結晶成長し、次にアンドープInGaAs層43を形成
する。さらにn型AlGaAs層44とn型GaAs層
55を形成する。
【0049】次に図3(b)に示すように、n型GaA
s層45上に第1の絶縁膜としてSiN膜46と、第2
の絶縁膜としてSiO2膜47を成膜させ、その後、周
知のフォトレジスト法によりゲート電極に対応する部分
にフォトレジスト48をマスクとして第1の開口部を形
成する。
【0050】その後、図3(c)に示すように、ドライ
エッチング法により第1の開口部から第1の絶縁膜4
6、第2の絶縁膜47をエッチングして除去し、その
後、フォトレジスト48を除去する。
【0051】次に図3(d)に示すように、n型GaA
s層45上に設けた2層の絶縁膜46,47をマスクに
してn型GaAs層45をエッチングし、下層のn型A
lGaAs層44にリセスを形成する。
【0052】次に図3(e)に示すように、第3の絶縁
膜(SiN)49を300nm成膜し、その後、図3
(f)に示すように、第3の絶縁膜49をドライエッチ
ング法によりエッチングし側壁を形成する。
【0053】図3(f)に示す状態では、第3の絶縁膜
49は2層の絶縁膜46,47によって形成された第1
の開口部の側面に形成された支柱ささえ50を残して全
て除去され、第1の開口部は0.1μmまで縮小され
る。
【0054】次に図3(g)に示すように、ゲート電極
としてWSi/Ti/Auをスパッタし、フォトレジス
ト法によりゲート電極頭部の大きさにフォトレジスト5
1を残す。その後、図3(h)に示すように、ゲート電
極頭部以外のゲート金属をドライエッチングにて除去
し、フォトレジスト51を除去してゲート電極52を形
成する。
【0055】引続いて図3(i)に示すように、SiO
2とSiNのエッチングの選択性を利用して、フッ酸に
て第2の絶縁膜(SiO2)47を選択除去し、第1の
絶縁膜(SiN)46を残す。
【0056】これによって、ゲート電極の支柱ささえ5
0が形成され、リセス表面、n型GaAs層も保護され
る。
【0057】最後に、ソース電極53、ドレイン電極5
4としてAuGeNiを蒸着してFETを完成する。
【0058】(実施形態4)図4は、本発明の実施形態
4を工程順に示す断面図である。
【0059】まず図4(a)に示すように、GaAs基
板61上にアンドープGaAs層62をエピタキシャル
結晶成長し、次にアンドープInGaAs層63を形成
する。さらにn型AlGaAs層64とn型GaAs層
65を形成する。
【0060】次に図4(b)に示すように、n型GaA
s層65上に第1の絶縁膜としてSiO2膜66を成膜
させ、その後、周知のフォトレジスト法によりゲート電
極に対応する部分にフォトレジスト67をマスクとして
第1の開口部を形成する。
【0061】その後、図4(c)に示すように、ドライ
エッチング法により第1の開口部から第1の絶縁膜66
をエッチングして除去し、その後、フォトレジスト67
を除去する。
【0062】次に図4(d)に示すように、n型GaA
s層65上に設けた第1の絶縁膜66をマスクにしてn
型GaAs層65をエッチングし、n型AlGaAs層
64にリセスを形成する。
【0063】次に図4(e)に示すように、第2の絶縁
膜(SiN)68と、第3の絶縁膜(SiO2)69を
成膜し、その後、図4(f)に示すように、第2の絶縁
膜(SiO)68と第3の絶縁膜(SiO2)69をド
ライエッチング法によりエッチングして側壁を形成す
る。
【0064】図4(f)に示す状態では、第2の絶縁膜
(SiN)68と第3の絶縁膜(SiN2)69は、第
1の絶縁膜66によって形成された開口部の側面に形成
された側壁を残して全て除去される。このときの開口部
は、0.1μmまで縮小される。
【0065】次に図4(g)に示すように、ゲート電極
としてWSi/Ti/Auをスパッタし、フォトレジス
ト法によりゲート電極頭部の大きさにフォトレジスト7
1を残す。その後、図4(h)に示すように、ゲート電
極頭部以外のゲート金属をドライエッチングにて除去
し、フォトレジスト71を除去し、ゲート電極72を形
成する。
【0066】引続いて図4(i)に示すように、エッチ
ングの選択性を利用して、フッ酸にて第1の絶縁膜(S
iO2)66を選択的に除去し、第2の絶縁膜(Si
N)68と第3の絶縁膜(SiO2)69を残す。
【0067】次に図4(j)に示すように、ドライエッ
チによって側壁の外側の第2の絶縁膜(SiN)68を
エッチングにより除去し、続いて第3の絶縁膜(SiO
2)69をフッ酸にて選択的に除去し、リセス部に第2
の絶縁膜(SiN)68を残す。これによって、ゲート
電極の支柱ささえ70を形成し、リセス表面も保護す
る。
【0068】最後にソース電極73、ドレイン電極74
としてAuGeNiを蒸着してFETを完成する。
【0069】(実施形態5)図5は、本発明の実施形態
5を工程順に示す断面図である。
【0070】まず図5(a)に示すように、バッファー
層となる半絶縁性GaAs層81上に、電子供給層とな
るn−AlGaAs層82、キャップ層となるn−Ga
As層83、半絶縁性GaAs層84をそれぞれエピタ
キシャル成長させる。
【0071】次に、周知のフォトレジスト法を用いてフ
ォトレジストパターン85を形成する。次にドライエッ
チングを行い、開口部86を形成する。このとき開口部
86は、n−AlGaAs層82に達する深さまでエッ
チングする。
【0072】次に図5(b)に示すように、フォトレジ
ストパターン85を除去した後、開口部86を含む半絶
縁性GaAs層84上にSiO2膜87を形成する。こ
のときの絶縁膜は、SiN膜またはSiON膜を用いて
もよい。
【0073】その後、図5(c)に示すように、基板全
面をドライエッチングし、開口部86の側壁にSiO2
膜を残し、支柱ささえ88を形成する。
【0074】次に図5(d)に示すように、ゲートメタ
ル89,90をスパッタ法または蒸着法により順次積層
する。
【0075】次に図5(e)に示すように、図示しない
フォトレジストをマスクに用いてエッチングすることに
より、ゲート電極91を形成する。
【0076】次にウェットエッチングによって半絶縁性
GaAs層84を除去することにより、キャップ層とな
るn−GaAsを露出させる。このとき、n−GaAs
層83と半絶縁性GaAs層84との層間にエッチング
ストッパー層として例えばAlAs層を成長させていた
場合、選択的にGaAs層4を除去することができる
(AlAsは水洗浄により除去する)。
【0077】次に図5(f)に示すように、蒸着法また
はスパッタ法によってソース電極92とドレイン電極9
3を選択的に形成し、半導体装置素子部を形成する。
【0078】以上のように本発明の実施形態5において
形成されたゲート電極は、ゲート支柱部とリセス表面が
SiO2膜で保護されているため、ゲートはがれがな
く、かつリセス表面の汚染もないことから、特性のバラ
ッキをなくすることができる。また、ゲート電極庇下の
i−GaAs層を除去しているため、ゲート容量を低減
することができるという利点を有する。
【0079】(実施例1)次に、本発明の実施形態の具
体例を実施例として説明する。
【0080】まず図1(a)に示すように、GaAs基
板1上に500nm程度の厚さにアンドープアンドープ
GaAs層2をエピタキシャル結晶成長し、次にアンド
ープInGaAs層3を15nm形成する。さらに2E
1018cm-3程度にN型不純物をドーピングしたn型A
lGaAs層4を50nmに、3E1018cm-3程度に
N型不純物をドーピングしたn型AlGaAs層5を1
00nmに形成する。
【0081】次に図1(b)に示すように、n型GaA
s層5上に第1の絶縁膜6としてプラズマCVD法によ
りSiN膜を10nm、第2の絶縁膜7としてLPCV
D法によってSiO2膜を300nm、第3の絶縁膜8
としてプラズマCVD法によってSiN膜を100nm
形成させ、その後、周知のフォトレジスト法によりゲー
ト電極に対応する部分に0.3μm幅のフォトレジスト
9をマスクとして第1の開口部を形成する。
【0082】その後、図1(c)に示すように、ドライ
エッチング法により第1の開口部から第1の絶縁膜(S
iN)6、第2の絶縁膜(SiO2)7、第3の絶縁膜
(SiN)8をエッチングして除去し、その後、フォト
レジスト9を除去する。
【0083】次に図1(d)に示すように、n型GaA
s上に設けたの3層の絶縁膜6,7,8をマスクにして
n型GaAs層5をウェットエッチングし、下層のn型
AlGaAs層4にリセスを形成する。
【0084】次に図1(e)に示すように、第4の絶縁
膜10としてプラズマCVD法によってSiN膜を40
0nm成膜し、その後、図1(f)に示すように、第4
の絶縁膜10(SiN)をドライエッチング法によりエ
ッチングして第1の開口部に側壁を形成する。
【0085】図1(f)に示す状態では、第4の絶縁膜
10(SiN)は3層の絶縁膜6,7,8によって形成
された第1の開口部の側面に支柱ささえ11を残して全
て除去され、開口部は0.1μmまで縮小される。
【0086】次に図1(g)に示すように、ゲート電極
としてWSi/Ti/Auをスパッタし、フォトレジス
ト法によりゲート電極頭部の大きさにフォトレジスト1
2を残す。その後、図1(h)に示すように、ゲート電
極頭部以外のゲート金属と第3の絶縁膜(SiN)8を
イオンミリングと反応性イオンエッチングによってエッ
チングすることで除去した後、フォトレジスト12を除
去し、ゲート電極13を形成する。
【0087】引続いて図1(i)に示すように、SiO
2とSiNのエッチングの選択性を利用して、フッ酸に
て第2の絶縁膜(SiO2)7を選択除去し、第1の絶
縁膜(SiN)6とゲート庇下の第3の絶縁膜(Si
N)8とゲート支柱部の支柱ささえ11として第4の絶
縁膜(SiN)10を残す。
【0088】これによって、ゲート電極の支柱ささえが
形成され、リセス表面も保護される。また、GaAs層
5の結晶表面、ゲート電極庇下もSiN膜で保護され
る。最後に、ソース電極14、ドレイン電極15として
AuGeNiを蒸着してFETを完成する。
【0089】以上のように実施例1では、リセスを形成
しているため、FETの寄生抵抗を低減しFET性能を
向上させることができる。また、ゲート支柱部に支柱さ
さえがあるため、ゲートはがれがなくなり、また、ゲー
ト電極庇下のSiO2膜のみを選択的に除去しているた
め、ゲート電極庇下の容量を低減でき、FETの高周波
性能を向上させることができる。
【0090】また、SiO2膜除去の際にリセス表面お
よびn型GaAs層が露出しないため、結晶表面の汚染
がなく、FET特性のバラツキをなくすことができる。
【0091】(実施例2)次に本発明の実施例2に係る
製造方法について説明する。
【0092】まず図2(a)に示すように、GaAs基
板21上に500nm程度の厚さにアンドープアンドー
プGaAs層22をエピタキシャル結晶成長し、次にア
ンドープInGaAs層23を15nm形成する。次に
2E1018cm-3程度にN型不純物をドーピングしたn
型AlGaAs層24を50nmと3E1018cm-3
度にN型不純物をドーピングしたn型AlGaAs層2
5を100nm形成する。
【0093】次に図2(b)に示すように、n型GaA
s層25上に第1の絶縁膜26としてプラズマCVD法
によってSiN膜を10nm、第2の絶縁膜27として
低誘電率有機膜(ベンゾシクロブデン:BCB)を30
0nm、第3の絶縁膜28としてプラズマCVD法によ
ってSiN膜を50nm形成させ、その後、周知のフォ
トレジスト法によりゲート電極に対応する部分に0.3
μm幅のフォトレジスト29をマスクとして第1の開口
部を形成する。
【0094】その後、図2(c)に示すように、ドライ
エッチング法により第1の開口部から第1の絶縁膜(S
iN)26、第2の絶縁膜(BCB)27、第3の絶縁
膜(SiN)28をエッチングして除去し、その後、フ
ォトレジスト29を除去する。
【0095】次に図2(d)に示すように、n型GaA
s層25上に設けた3層の絶縁膜26,27,28をマ
スクにしてn型GaAs層25をウェットエッチング
し、下層のn型AlGaAs層24にリセスを形成す
る。
【0096】次に図2(e)に示すように、第2の絶縁
膜(SiN)30を400nm成膜し、その後、図2
(f)に示すように、第4の絶縁膜(SiN)30をド
ライエッチング法によりエッチングして側壁を形成す
る。
【0097】この時、第4の絶縁膜(SiN)30は、
3層の絶縁膜26,27,28によって形成された第1
の開口部の側面に形成された支柱ささえ31を残して全
て除去され、開口部は0.1μmまで縮小される。
【0098】次に図2(g)に示すように、ゲート電極
としてWSi/Ti/Auをスパッタし、フォトレジス
ト法によりゲート電極頭部の大きさにフォトレジスト3
2を残す。その後、図2(h)に示すように、ゲート電
極頭部以外のゲート金属をイオンミリングと反応性イオ
ンミリング法によってエッチング除去し、フォトレジス
トを除去することにより、ゲート電極33を形成する。
【0099】これによって、リセス表面、n型GaAs
層25の結晶表面、ゲート支柱部、ゲート電極庇部は、
SiN膜にて保護される。
【0100】最後に図2(i)に示すように、ソース電
極34、ドレイン電極35としてAuGeNiを蒸着し
てFETを完成する。
【0101】以上のように本発明の実施例2によれば、
リセスを形成しているため、FETの寄生抵抗を低減し
FET性能向上させることができる。また、低誘電率有
機膜を使用しているため、ゲート電極庇下の容量が低
く、FETの高周波性能を向上させることができる。ま
た、ゲート電極庇下の絶縁膜を除去する必要がないた
め、ゲートのはがれがなく、かつ結晶表面の汚染もなく
なり、特性のバラツキをなくすることができる。
【0102】(実施例3)次に本発明の実施例3の製造
方法について説明する。
【0103】まず図3(a)に示すように、GaAs基
板41上に500nm程度の厚さにアンドープGaAs
層42をエピタキシャル結晶成長し、次にアンドープI
nGaAs層43を15nm形成する。次に2E1018
cm-3程度にN型不純物をドーピングしたn型AlGa
As層44を50nmと3E1018cm-3程度にN型不
純物をドーピングしたn型AlGaAs層55を100
nm形成する。
【0104】次に図3(b)に示すように、n型GaA
s層45上に第1の絶縁膜46としてプラズマCVD法
によってSiN膜を10nm、第2の絶縁膜47として
LPCVD法によってSiO2膜を300nm成膜さ
せ、その後、周知のフォトレジスト法によりゲート電極
に対応する部分に0.3μm幅のフォトレジスト48を
マスクとして第1の開口部を形成する。
【0105】その後、図3(c)に示すように、ドライ
エッチング法により第1の開口部から第1の絶縁膜4
6、第2の絶縁膜47をエッチングして除去し、その
後、フォトレジスト48を除去する。
【0106】次に図3(d)に示すように、n型GaA
s層45上に設けた2層の絶縁膜46,47をマスクに
してn型GaAs層45をウェットエッチングし、下層
のn型AlGaAs層44にリセスを形成する。
【0107】次に図3(e)に示すように、第3の絶縁
膜49としてプラズマCVD法によってSiN膜を30
0nm成膜し、その後、図3(f)に示すように、第3
の絶縁膜(SiN)49をドライエッチング法によりエ
ッチングし側壁を形成する。この時、第3の絶縁膜(S
iN)49は、2層の絶縁膜46,47によって形成さ
れた第1の開口部の側面に形成された支柱ささえ50を
残して全て除去され、開口部は0.1μmまで縮小され
る。
【0108】次に図3(g)に示すように、ゲート電極
としてWSi/Ti/Auをスパッタし、フォトレジス
ト法によりゲート電極頭部の大きさにフォトレジスト5
1を残す。
【0109】その後、図3(h)に示すように、ゲート
電極頭部以外のゲート金属をイオンミリングと反応性イ
オンエッチングによってエッチング除去し、フォトレジ
スト51を除去し、ゲート電極52を形成する。
【0110】引き続いて図3(i)に示すように、Si
2とSiNのエッチングの選択性を利用して、フッ酸
にて第2の絶縁膜(SiO2)47を選択除去し、第1
の絶縁膜(SiO)46を残す。
【0111】これによって、ゲート電極の支柱ささえ5
0が形成され、リセス表面、n型GaAs層も保護され
る。
【0112】最後に、ソース電極53、ドレイン電極5
4としてAuGeNiを蒸着してFETを完成する。
【0113】以上のように本発明の実施例3によれば、
リセスを形成しているため、FETの寄生抵抗を低減し
FET性能を向上させることができる。また、ゲート支
柱部に支柱ささえがあるため、ゲートはがれがなくな
り、またゲート電極庇下のSiO2膜のみを選択的に除
去しているため、ゲート電極庇下の容量を低減し、FE
Tの高周波性能を向上させることができる。
【0114】さらに、SiO2膜を除去する際にリセス
表面およびn型GaAs層が露出しないため、結晶表面
の汚染がなく、FET特性のバラツキをなくすることが
できる。
【0115】(実施例4)次に本発明の実施例4に係る
製造方法について説明する。
【0116】まず図4(a)に示すように、GaAs基
板61上に500nm程度の厚さにアンドープGaAs
層62をエピタキシャル結晶成長し、次にアンドープI
nGaAs層63を15nm形成する。次に2E1018
cm-3程度にN型不純物をドーピングしたn型AlGa
As層64を50nmと3E1018cm-3程度にN型不
純物をドーピングしたn型AlGaAs層65を100
nm形成する。
【0117】次に図4(b)に示すように、n型GaA
s層65上に第1の絶縁膜66としてLPCVD法によ
ってSiO2膜を400nm成膜させ、その後、周知の
フォトレジスト法によりゲート電極に対応する部分に
0.3μm幅のフォトレジスト67をマスクとして第1
の開口部を形成する。
【0118】その後、図4(c)に示すように、ドライ
エッチング法により第1の開口部から第1の絶縁膜66
をエッチングして除去し、その後、フォトレジスト67
を除去する。
【0119】次に図4(d)に示すように、n型GaA
s層65上に設けた第1の絶縁膜66をマスクにしてn
型GaAs層65をウェットエッチングし、下層のn型
AlGaAs層64にリセスを形成する。
【0120】次に図4(e)に示すように、第2の絶縁
膜68としてプラズマCVD法によってSiN膜を20
0nm、第3の絶縁膜69としてLPCVD法によって
SiO2膜を200nm成膜した後、図4(f)に示す
ように、第2の絶縁膜68(SiN)と第3の絶縁膜6
9(SiO2)をドライエッチング法によりエッチング
して側壁を形成する。
【0121】この時、第2の絶縁膜68(SiN)と第
3の絶縁膜69(SiO2)は、第1の絶縁膜66によ
って形成された開口部の側面に形成された側壁を残して
全てて除去される。この時、開口部は0.1μmまで縮
小される。
【0122】次に図4(g)に示すようにゲート電極と
してWSi/Ti/Auをスパッタし、フォトレジスト
法によりゲート頭部の大きさにフォトレジスト71を残
す。
【0123】その後、図4(h)に示すように、ゲート
電極頭部以外のゲート金属をイオンミリングと反応性イ
オンエッチングによってエッチング除去し、フォトレジ
スト71を除去し、ゲート電極72を形成する。
【0124】引き続いて図4(i)に示すように、エッ
チングの選択性を利用して、フッ酸にて第1の絶縁膜6
6(SiO2)を選択的に除去し、第2の絶縁膜68
(SiN)と第3の絶縁膜69(SiO2)を残す。
【0125】次に図4(j)に示すように、反応性イオ
ンエッチングによって側壁の外側の第2の絶縁膜68
(SiN)をエッチング除去し、続いて第3の絶縁膜6
9(SiO2)をフッ酸にて選択的に除去し、リセス部
に第2の絶縁膜68(SiN)を残す。
【0126】これによって、ゲート電極の支柱ささえ7
0が形成され、リセス表面も保護される。
【0127】最後にソース電極73、ドレイン電極74
としてAuGeNiを蒸着してFETが完成する。
【0128】以上のように本発明の実施例4によれば、
リセスを形成しているため、FETの寄生抵抗を低減し
FET性能を向上させることができる。
【0129】また、ゲート電極はゲート支柱下部とリセ
ス表面がSiN膜で保護されているため、ゲートはがれ
がなく、またリセス表面の汚染もないため、特性バラツ
キをなくすることができる。さらに選択的にゲートのS
iO2膜を除去しているため、ゲート容量を低減し、F
ETの高周波特性を向上させることができる。
【0130】(実施例5)次に本発明の実施例5につい
て図面を参照して説明する。
【0131】まず図5(a)に示すように、バッファー
層となる半絶縁性GaAs層81上に、電子供給層とな
るn−AlGaAs層82、キャップ層となるn−Ga
As層83、半絶縁性GaAs層84を分子線エピタキ
シャル(MBE)法または有機金属気相成長(MOCV
D)法を用いて順次成長させる。例えば、n−AlGa
As層82は400nm、n−GaAs層83は80n
m、半絶縁性GaAs層84は400nmとする。ただ
し、半絶縁性GaAs層84はn−GaAsでも良い。
次に、周知のフォトレジスト法を用いてフォトレジスト
パターン85を形成する。次にCl2とSiCl4の混合
ガスを用いてドライエッチングを行い、開口部86を形
成する。このとき開口部86は、n−AlGaAs層8
2に達する深さまでエッチングする。
【0132】次に図5(b)に示すように、フォトレジ
ストパターン85を除去した後、開口部を含む半絶縁性
GaAs層84上にLPCVD法により厚さ400nm
のSiO2膜87を形成する。このときの絶縁膜はSi
N膜またはSiON膜でも構わない。
【0133】その後、図5(c)に示すように、基板全
面をドライエッチングし、開口部の側壁にSiO2膜を
残し、支柱ささえ88を形成する。
【0134】次に図5(d)に示すように、ゲートメタ
ルの厚さ100nmのWSi膜89、TiN−Pt−A
u膜90をスパッタ法または蒸着法により順次積層す
る。
【0135】次に図5(e)に示すように、図示しない
フォトレジストをマスクに用いてTiN−Pt−Au膜
90をイオンミリング法によってWSi膜89をSF6
とCF4混合ガスを用いた反応性イオンエッチング(R
IE)によってエッチングすることにより、ゲート電極
91を得る。
【0136】次にウェットエッチングによって半絶縁性
GaAs層84を除去することで、キャップ層となるn
+−GaAsを露出させる。このとき、n−GaAs層
83と半絶縁性GaAs層84の層間にエッチングスト
ッパー層として例えばAlAs層を2nm成長させてい
た場合、選択的にGaAs層4を除去することができる
(AlAsは水洗浄により除去する)。
【0137】次に図5(f)に示すように、蒸着法また
はスパッタ法によってソース電極92とドレイン電極9
3を選択的に形成し、半導体装置素子部を形成する。
【0138】以上のように本発明の実施例5では、リセ
スを形成しているため、寄生抵抗を低減しFET性能を
向上させることができる。また、形成されたゲート電極
は、ゲート支柱部とリセス表面がSiO2膜で保護され
ているため、ゲートはがれもなく、リセス表面の汚染も
ないことから特性のバラッキをなくすことができる。さ
らに、ゲート庇下のi−GaAs層を除去しているた
め、ゲート容量を低減でき、FETの高周波特性を向上
させることができる。
【0139】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、リ
セス内に形成されるゲート長の短いゲート電極の支柱部
に支柱ささえを形成し、ゲートはがれの改善とリセス表
面の結晶汚染を防止することにことによって、ゲート容
量と寄生抵抗を低減でき、かつ特性のバラツキを低減で
きる。
【0140】その理由は、絶縁膜または結晶のエッチン
グレートの差を利用して選択的に絶縁膜または結晶を除
去し、リセス内とゲート支柱ささえのみに絶縁膜を残し
ているためである。
【0141】そのため、ゲート電極庇下の容量が小さく
なり、かつリセス表面の汚染もなくなり、リセスとゲー
ト支柱ささえのみに絶縁膜を残すことができるため、ゲ
ート長の短い素子ではゲートはがれが無くなり、製造の
歩留りを向上させることができる。またゲート電極庇下
の容量を低減し、かつリセスを形成することによる寄生
抵抗の低減によって、FET特性を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1を製造工程順に示す断面図
である。
【図2】本発明の実施形態2を製造工程順に示す断面図
である。
【図3】本発明の実施形態3を製造工程順に示す断面図
である。
【図4】本発明の実施形態4を製造工程順に示す断面図
である。
【図5】本発明の実施形態5を製造工程順に示す断面図
である。
【図6】従来例を製造工程順に示す断面図である。
【符号の説明】
1 GaAs基板 2 アンドープGaAs層 3 アンドープInGaAs層 4 n型AlGaAs層 5 n型GaAs層 6 第1の絶縁膜(SiN) 7 第2の絶縁膜(SiO2) 8 第3の絶縁膜(SiN) 9 フォトレジスト 10 第4の絶縁膜(SiN) 11 支柱ささえ 12 フォトレジスト 13 ゲート電極 14 ソース電極 15 ドレイン電極 21 GaAs基板 22 アンドープGaAs層 23 アンドープInGaAs層 24 n型AlGaAs層 25 n型GaAs層 26 第1の絶縁膜(SiN) 27 第2の絶縁膜(低誘電有機膜) 28 第3の絶縁膜(SiN) 29 フォトレジスト 30 第4の絶縁膜(SiN) 31 支柱ささえ 32 フォトレジスト 33 ゲート電極 34 ソース電極 35 ドレイン電極 41 GaAs基板 42 アンドープGaAs層 43 アンドープInGaAs層 44 n型AlGaAs層 45 n型GaAs層 46 第1の絶縁膜(SiN) 47 第2の絶縁膜(SiO2) 48 フォトレジスト 49 第3の絶縁膜(SiN) 50 支柱ささえ 51 フォトレジスト 52 ゲート電極 53 ソース電極 54 ドレイン電極 61 GaAs基板 62 アンドープGaAs層 63 アンドープInGaAs層 64 n型AlGaAs層 65 n型GaAs層 66 第1の絶縁膜(SiO2) 67 フォトレジスト 68 第1の絶縁膜(SiN) 69 第3の絶縁膜(SiO2) 70 支柱ささえ 71 フォトレジスト 72 ゲート電極 73 ソース電極 74 ドレイン電極 81 GaAs層(バッファー層) 82 n−AlGaAs層 83 n+−GaAs層 84 GaAs層 85 フォトレジストパターン 86 開口部 87 SiO2膜 88 支柱ささえ 89 WSi膜 90 pt−Au膜 91 ゲート電極 92 ソース電極 93 ドレイン電極 101 n型GaAs層 102 SiO2膜 103 Sin膜 104 SiO2膜 105 開口部 106 SiN膜 107 ゲート電源 108 SiN膜
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/337 H01L 21/338 H01L 27/095 H01L 29/778 H01L 29/80 - 29/812

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 T型ゲート電極およびリセス構造を有す
    る半導体装置の製造方法であって、 半導体基板上の少なくともドレイン/ソース電極を形成
    する結晶上に、第1の絶縁膜、第2の絶縁膜、第3の絶
    縁膜を形成する工程と、 前記第1の絶縁膜,第2の絶縁膜及び第3の絶縁膜の所
    望の領域をエッチングして第1の開口部を形成する工程
    と、 前記第1の開口部から半導体結晶をエッチングし、リセ
    ス構造を形成する工程と、 前記第1の開口部側面に第4の絶縁膜からなる側壁を形
    成する工程と、 前記第4の絶縁膜に開口した第2の開口部にゲートメタ
    ルを付着させる工程とを有することを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 ゲート電極を形成した後に前記第3の絶
    縁膜を除去し、前記第2の絶縁膜を露出する工程と、 前記第2の絶縁膜を選択的に除去し、前記リセス構造上
    に前記第1の絶縁膜と前記第4の絶縁膜を残す工程とを
    有することを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の絶縁膜,第3の絶縁膜,第4
    の絶縁膜は、前記第2の絶縁膜とエッチングレートが異
    なることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記第2の絶縁膜は、SiO2膜の誘電
    率より小さい低誘電率有機膜であることを特徴とする請
    求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 半導体基板上にエピタキシャル結晶を成
    長し、該エピタキシャル結晶上に、第1の絶縁膜を形成
    する工程と、 前記第1の絶縁膜の所望の領域をエッチングして第1の
    開口部を形成する工程と、 前記第1の開口部から前記エピタキシャル結晶をエッチ
    ングし、リセス構造を形成する工程と、 前記第1の開口部側面に第2の絶縁膜からなる側壁を形
    成する工程と、 前記第2の絶縁膜を開口した第2の開口部にゲートメタ
    ルを付着させゲート電極を形成する工程と、 前記エピタキシャル結晶を所望の厚さまで除去し、前記
    第2の絶縁膜で形成された側壁を残す工程とを有するこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記半導体基板上に形成されるエピタキ
    シャル結晶構造は、活性層上にストッパー層を有するこ
    とを特徴とする請求項5に記載の半導体装置の製造方
    法。
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