JP3168841U - 道路橋の排水装置 - Google Patents

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【課題】2段排水構造を有する水抜きパイプを備えた道路橋の排水装置を提供し、水抜きパイプを道路橋の歩道部に埋設した道路橋の排水装置を提供する。【解決手段】道路橋の排水装置20は、床版2の上面にコンクリート層15が形成され、このコンクリート層15上面にアスファルト舗装層16が形成された道路橋1の歩道部8から排水する為に、歩道部8の車道部側端部近傍に縦向きに埋設され且つアスファルト舗装層16及びコンクリート層15に浸透した浸透水を外部に排水する為の水抜きパイプ21を備え、水抜きパイプ21を介してコンクリート層15に浸透した浸透水を床版2上面から排水する為の第1排水手段と、水抜きパイプ21を介してアスファルト舗装層16に浸透した浸透水をコンクリート層15上面から排水する為の第2排水手段とを有する。【選択図】図1

Description

本考案は道路橋の排水装置に関し、特に道路橋の歩道部に対応する床版上面に形成されたコンクリート層とアスファルト舗装層に浸透した浸透水を外部に排水する為の道路橋の排水装置に関する。
近年、道路橋の上部構造を構成する床版として、コンクリート床版や鋼床版などが採用される。コンクリート床版は、橋軸方向に延びる複数の主桁に支持され、これらコンクリート床版の上面に防水層が形成されて構成される。橋軸方向に延びる複数の縦リブと幅員方向に延びる複数の横リブを鋼板に溶接した鋼床版は、主桁に支持されて互いに連結され、これら鋼床版の上面に防水層が形成されて構成される。
道路橋において、一般的に、その中央部分には車道部が形成され、この車道部の幅員方向両側乃至片側に橋軸方向に延びる縁石で区切って歩道部が形成される。歩道部の外側には、橋軸方向に延びる地覆が形成される。車道部に対応する床版の上面には、2層のアスファルト舗装層が形成され、この2層のアスファルト舗装層は、細かい表面となるアスファルト混合物の基層と、この基層の上面側に打設される荒い表面となるアスファルト混合物の表層とから構成される。歩道部に対応する床版の上面には、車道部より歩道部を嵩上げする為のコンクリート層(通称、均しコンクリート)が打設され、このコンクリート層の上面に1層のアスファルト舗装層が形成される。
ここで、一般的に、道路橋には、車道部の路肩部に排水桝や橋軸方向に延びる排水溝が設けられる。車道部表面の雨水は、車道部表面が中心部分から幅員方向外側に向けて緩やかに傾斜しているので、路肩部側に流れて排水桝や排水溝に流入する。歩道部表面の雨水は、歩道部が幅員方向に車道部側に向けて下り傾斜しているので、高位置側にある地覆側端部から低位置側にある車道部側端部に向けて流れ、歩車道境界部の縁石に貫通状に形成された複数の開口部などを介して、路肩部の排水桝や排水溝に流入する。
ところで、アスファルト舗装層に浸透性の舗装を施せば、雨水の跳ね返りやハイドロプレーニング現象等を防止することが知られている。従って、一般的に、上記の車道部側のアスファルト舗装層(表層)や歩道部側のアスファルト舗装層には、浸透性の舗装が施される。
このため、車道部側の表層や歩道部側のアスファルト舗装層に雨水は浸透し、車道部側の基層や歩道部側のコンクリート層は非浸透性の舗装なので、浸透した雨水は、基層やコンクリート層に浸透せずに、その上面を伝って流れることになる。しかし、歩道部において、交通荷重による振動と相まってコンクリート層にひび割れが生じて、その防水機能が失われた場合、床版の上面にまで雨水が浸透する場合がある。
上記の浸透水が床版上面に浸透すると、コンクリートが溶けて砂利化する疲労現象が発生したり、鋼床版の発錆が促進されたりして、床版の耐久性が低下する。また、冬期にはコンクリートへの浸透水が凍結溶融を繰り返してコンクリートが損傷を受ける。このため、道路橋には、アスファルト舗装層に浸透した浸透水や床版上面へ浸透した浸透水を外部に排水する為の排水装置が必要となる。
例えば、特許文献1,2には、路面からアスファルト舗装層に浸透した浸透水を排水する排水装置として、車道部に埋設された水抜きパイプが記載されている。この水抜きパイプは、上端開口がアスファルト舗装層とコンクリート床版との境界部に位置するように、コンクリート床版に固定されている。アスファルト舗装層に浸透した浸透水は、導水管を介して床版上面から水抜きパイプの上端開口に流れ込み、パイプ内部を流れて排水口から外部に排水される。
特許文献3には、車道部側と歩道部側の両方の浸透水を排水する為の縁石状排水溝が記載されている。この縁石状排水溝は、車道部と歩道部の境界部において橋軸方向に延びる中空状の鋼製の縁石に形成され、断面L字形に構成されている。排水溝の車道部側側面には、アスファルト舗装層に浸透した浸透水を床版上面から排水する為の複数の前面取水口が形成され、排水溝の歩道部側側面には、アスファルト舗装層に浸透した浸透水をコンクリート層上面から排水する為の複数の上側背面取水口と、コンクリート層に浸透した浸透水を床版上面から排水する為の複数の下側背面取水口が形成されている。
実開昭61−62910号公報 特開2005−48357号公報 特開2008−261165号公報
ところで、特許文献1,2の水抜きパイプは、車道部に埋設されて、車道部のアスファルト舗装層に浸透した浸透水を床版上面から排水する為のものであるが、この水抜きパイプを歩道部に適用する場合、水抜きパイプの上端開口は、コンクリート層上面と同じ高さ位置となるように歩道部に埋設され、この水抜きパイプを介してアスファルト舗装層に浸透した浸透水をコンクリート層上面から外部に排水することになる。
しかし、コンクリート層にひび割れが発生している場合、浸透水はコンクリート層に浸透して床版上面まで浸透してしまう。上記の水抜きパイプの上端開口は、コンクリート層の上面と同じ高さ位置にある為、上端開口より下方に浸透した浸透水を排水することができない。従って、床版の上面に雨水が長期間残留した状態となり、上記に説明したように、コンクリート床版の場合は、コンクリートの一部が砂利化する疲労現象が発生し、鋼床版の場合は、鋼床版の発錆が促進されたりして、床版の耐久性が低下する。
また、特許文献3の縁石状排水溝は、歩道部のアスファルト舗装層とコンクリート層の両方の層に浸透した浸透水を排水可能ではあるが、従来の安価なコンクリート製の縁石に代えて、中空状で且つ鋼製の縁石状排水溝という特殊な構造のものを採用する為に、排水装置が複雑な構造となる上、製造コストがかかる。
本考案の目的は、2段排水構造を有する水抜きパイプを備えた道路橋の排水装置を提供すること、歩道部のコンクリート床版や鋼床版などの床版の耐久性を向上させ得る道路橋の排水装置を提供すること、汎用品の水抜きパイプを適用可能で且つ製造コストを抑制可能な道路橋の排水装置を提供することなどである。
請求項1の道路橋の排水装置は、床版の上面にコンクリート層が形成され、このコンクリート層上面にアスファルト舗装層が形成された道路橋の歩道部から排水する為の道路橋の排水装置において、前記歩道部の車道部側端部近傍に縦向きに埋設され且つアスファルト舗装層及びコンクリート層に浸透した浸透水を外部に排水する為の水抜きパイプを備え、前記水抜きパイプを介して前記コンクリート層に浸透した浸透水を床版上面から排水する為の第1排水手段と、前記水抜きパイプを介して前記アスファルト舗装層に浸透した浸透水をコンクリート層上面から排水する為の第2排水手段とを有することを特徴としている。
請求項2の道路橋の排水装置は、請求項1の考案において、前記第1排水手段は、前記水抜きパイプの前記床版上面に対応する外周壁部に形成された少なくとも1つの貫通孔を備え、前記第2排水手段は、前記水抜きパイプの上端部に形成された水抜き開口を備えたことを特徴としている。
請求項3の道路橋の排水装置は、請求項2の考案において、前記第1排水手段は、前記コンクリート層の下部に埋設され且つ端部が前記貫通孔に挿入される第1導水管を含み、前記第2排水手段は、前記アスファルト舗装層の下部に埋設され且つ端部が前記水抜き開口に挿入される第2導水管を含むことを特徴としている。
請求項4の道路橋の排水装置は、請求項2又は3の考案において、前記水抜きパイプの上端部に環状の鍔部が形成され、前記水抜きパイプの前記床版上面と前記鍔部との間の外周壁部に外嵌状に装着され且つ前記貫通孔に対応する部分に開口部が形成された筒状スペーサ部材が設けられ、前記筒状スペーサ部材は、前記水抜きパイプの水抜き開口の高さ位置をコンクリート層の上面と一致させるように水抜きパイプを支持可能に構成されたことを特徴としている。
請求項5の道路橋の排水装置は、請求項4の考案において、前記水抜きパイプの前記筒状スペーサ部材の上端部と前記鍔部との間の外周壁部に外嵌状に装着された1又は複数の環板状スペーサ部材を設けたことを特徴としている。
請求項6の道路橋の排水装置は、請求項4の考案において、前記水抜きパイプの床版より下側部分に外嵌状に固定された固定管を設け、前記固定管は、前記筒状スペーサ部材と協働して、前記水抜きパイプの床版に対する水平方向への揺動を規制して水抜きパイプを床版に固定することを特徴としている。
請求項1の考案によれば、第1排水手段によりコンクリート層に浸透した浸透水を床版上面から水抜きパイプを介して排水することができ、第2排水手段によりアスファルト舗装層に浸透した浸透水を水抜きパイプを介してコンクリート層上面から排水することができる。従って、コンクリート床版の場合は、コンクリートの一部を砂利化する疲労現象を抑制し、鋼床版の場合は、鋼床版の発錆を抑制し、床版の耐久性を向上させることができる。
水抜きパイプが、コンクリート層に浸透した浸透水の排水に対応する第1排水手段と,アスファルト舗装層に浸透した浸透水の排水に対応する第2排水手段を有するので、アスファルト舗装層とコンクリート層の2層に浸透した浸透水を排水可能な2段排水構造を有する水抜きパイプを提供することができる。この2段排水構造を有する水抜きパイプに対して、汎用品の水抜きパイプを適用可能なので、製造コストを抑制することができる。
請求項2の考案によれば、第1排水手段は、水抜きパイプの床版上面に対応する外周壁部に形成された少なくとも1つの貫通孔を備え、第2排水手段は、水抜きパイプの上端部に形成された水抜き開口を備えたので、コンクリート層に浸透した浸透水を床版上面から少なくとも1つの貫通孔を介して水抜きパイプ内に流すことができ、アスファルト舗装層の浸透水をコンクリート層上面から水抜き開口を介して水抜きパイプ内に流すことができる。従って、この水抜きパイプを介してアスファルト舗装層とコンクリート層の2層に浸透した浸透水を排水することができる。
請求項3の考案によれば、第1排水手段は、コンクリート層の下部に埋設され且つ端部が貫通孔に挿入される第1導水管を含み、第2排水手段は、アスファルト舗装層の下部に埋設され且つ端部が水抜き開口に挿入される第2導水管を含むので、コンクリート層に浸透した浸透水を、第1導水管を介して水抜きパイプに流すことができ、アスファルト舗装層に浸透した浸透水を、第2導水管を介して水抜きパイプに流すことができる。従って、第1,第2導水管により、アスファルト舗装層とコンクリート層に浸透した浸透水を効率良く補足するので、排水効果を高めることができる。
請求項4の考案によれば、水抜きパイプの上端部に環状の鍔部が形成され、水抜きパイプの床版上面と鍔部との間の外周壁部に外嵌状に装着され且つ貫通孔に対応する部分に開口部が形成された筒状スペーサ部材が設けられ、筒状スペーサ部材は、水抜きパイプの水抜き開口の高さ位置をコンクリート層の上面と一致させるように水抜きパイプを支持可能に構成されたので、筒状スペーサ部材を水抜きパイプに外嵌状に装着した状態で、水抜きパイプを床版に取り付けて、水抜きパイプを筒状スペーサ部材により、床版に対して水抜き開口の高さ位置を維持した状態で容易に支持する事ができる。
請求項5の考案によれば、水抜きパイプの筒状スペーサ部材の上端部と鍔部との間の外周壁部に外嵌状に装着された1又は複数の環板状スペーサ部材を設けたので、コンクリート層の厚みが変化した場合であっても、1又は複数の環板状スペーサ部材を装着する事で、水抜きパイプの水抜き開口の高さ位置を、床版に対して微調整することができる。
請求項6の考案によれば、水抜きパイプの床版より下側部分に外嵌状に固定された固定管を設け、固定管は、筒状スペーサ部材と協働して、水抜きパイプの床版に対する水平方向への揺動を規制して水抜きパイプを床版に固定するので、水抜きパイプを縦向き姿勢を維持させた状態のまま確実に床版に取り付けることができ、水抜きパイプの支持状態を安定させることができる。
本発明の実施例1に係る道路橋の上部構造の幅員方向の一部の縦断面図である。 図1の要部拡大断面図である。 道路橋の上部構造の橋軸方向の要部縦断面図である。 コンクリート床版と水抜きパイプと第1,第2導水管の端部と筒状スペーサ部材の斜視図である。 水抜きパイプの正面図である。 水抜きパイプの上端部と第2導水管の拡大断面図である。 第1,第2導水管の要部拡大斜視図である。 筒状スペーサ部材の正面図である。 実施例2に係る道路橋の上部構造の一部の縦断面図である。 図9の要部拡大断面図である。 鋼床版と水抜きパイプと第1,第2導水管端部の端部と筒状スペーサ部材と固定管の斜視図である。
以下、本考案について実施例に基づいて説明する。尚、図1,図9の図面手前側から奥側への方向が橋軸方向であり、左右方向が幅員方向である。
先ず、本発明の排水装置20が適用される道路橋1について簡単に説明する。
図1〜図3に示すように、道路橋1の上部構造を構成する床版として、実施例1ではコンクリート床版2が採用されている。このコンクリート床版2は、橋軸方向に延びる複数の主桁3に支持され、これらコンクリート床版2の上面に防水層6が形成されて構成されている。
図1に示すように、道路橋1の上面には、その中央部分に車道部7が形成され、この車道部7の幅員方向両側乃至片側に歩道部8が形成されている。車道部7と歩道部8との境界部には、橋軸方向に延びる縁石9が形成されている。道路橋1の幅員方向両端部には、橋軸方向に延びる地覆10が形成されている。
図1,図2に示すように、車道部7に対応するコンクリート床版2の上面には、アスファルト舗装層11が2層形成されている。この2層のアスファルト舗装層11は、細かい表面となる非浸透性の基層12と、この基層12の上面側に打設された荒い表面となる浸透性の表層13とから構成されている。車道部7は、その表面が中心部分から幅員方向外側に向けて緩やかに傾斜している。尚、基層12と表層13の厚みは40mm程度であるが、特にこの厚みに限定する必要はない。
車道部7の路肩部7aには、橋軸方向に延びる排水溝14が設けられている。排水溝14は、上方に向けて開口する断面コ字形の溝本体部材14aと、この溝本体部材14aの開口部を蓋する為の側溝蓋部材14bとで構成されている。溝本体部材14aは、左端壁部が複数のボルト部材14cにより縁石9に螺合され、右端壁部が複数のボルト部材14cにより車道部7の表層12に螺合されて路肩部7aに固定されている。
図1〜図3に示すように、歩道部8に対応するコンクリート床版2の上面には、車道部7より歩道部8を嵩上げする為のコンクリート層15が形成され、このコンクリート層15の上面に荒い表面となる浸透性のアスファルト舗装層16が形成されている。尚、アスファルト舗装層16に代えてインターロッキング舗装層を採用しても良い。歩道部8は、幅員方向に車道部側に向けて下り傾斜している。この歩道部8には、後述する排水装置20が埋設されている。尚、コンクリート層15の厚みは100mm程度であり、アスファルト舗装層16の厚みは40mm程度であるが、特にこの厚みに限定する必要はない。
次に、排水装置20について説明する。
図1〜図8に示すように、排水装置20は、コンクリート床版2の上面にコンクリート層15が形成され、このコンクリート層15の上面にアスファルト舗装層16が形成された道路橋1の歩道部8から浸透水を排水する為のものである。排水装置20は、歩道部8の車道部側端部近傍に縦向きに埋設された複数の水抜きパイプ21と、これら水抜きパイプ21を介して浸透水を外部に排水する為の第1,第2排水手段28,29と、水抜きパイプ21に浸透水を導く為の複数の第1,第2導水管31,32とを備えている。
次に、水抜きパイプ21について説明する。
図1〜図5に示すように、水抜きパイプ21は、ステンレス鋼材などで構成され、その軸心を鉛直姿勢にして大部分が歩道部8に埋設されている。水抜きパイプ21は、アスファルト舗装層16及びコンクリート層15に浸透した浸透水を外部に排水する為のものである。水抜きパイプ21は、筒状のパイプ本体部22と、パイプ本体部22の上端部に形成された環状の鍔部23と、パイプ本体部22の下端部に形成された下方ほど小径化する小径テーパ部24とから一体的に形成されている。尚、水抜きパイプ21の長さは、コンクリート床版2の厚さに応じて適宜変更可能である。
水抜きパイプ21は、環状の鍔部23の内周部に形成された上方開口状の水抜き開口25と、小径テーパ部24の内周部に形成された下方開口状の排水口26とを有している。パイプ本体部22には、その外周壁部の上端寄り部分に1対の貫通孔27が形成され、この1対の貫通孔27は、パイプ本体部22の軸心を挟んで対向状に形成されている。各貫通孔27は、第1導水管31の端部が挿入可能なように第1導水管31の外径よりも大径に形成されている。排水口26の外周部は、雄ねじ状に形成され、道路橋1の外部に浸透水を排水する為の水抜き配管18が接続されている(図3,図5参照)。
次に、第1,第2排水手段28,29について説明する。
図2〜図5に示すように、第1排水手段28は、水抜きパイプ21を介してコンクリート層15に浸透した浸透水をコンクリート床版2上面から排水する為のものである。第1排水手段28は、水抜きパイプ21のコンクリート床版2の上面に対応する外周壁部に形成された前記1対の貫通孔27を備え、コンクリート層15の下部に埋設され且つ端部が貫通孔27に挿入される第1導水管31を含んでいる。第1排水手段28の1対の貫通孔27を結ぶ直線が、橋軸方向と平行になるように、水抜きパイプ21は歩道部8に設けられている。
図2〜図5に示すように、第2排水手段29は、水抜きパイプ21を介してアスファルト舗装層16に浸透した浸透水をコンクリート層15上面から排水する為のものである。第2排水手段29は、水抜きパイプ21の上端部に形成された前記水抜き開口25を備え、アスファルト舗装層16の下部に埋設され且つ端部が水抜き開口25に挿入される第2導水管32を含んでいる。この第2排水手段29の水抜き開口25が、コンクリート層15の上面と同一平面上に位置するように、水抜きパイプ21は歩道部8に設けられている。
次に、第1,第2導水管31,32について説明する
図6,図7に示すように、第1,第2導水管32の各々は、スパイラル形状に形成された導水部33と、この導水部33を被覆するカバー部材34とで構成されている。導水部33は、ステンレス鋼材などから構成されている。カバー部材34は、透水性を有し且つ硬化前のコンクリートを通過させない程度の隙間が形成されている。カバー部材34は、例えば、ポリエステル製の織布で構成されているが、特にポリエステル製に限定する必要はない。第1,第2導水管31,32の端部は、カバー部材34に被覆されずに導水部33が所定の長さ露出している。
図1〜図3に示すように、第1導水管31は、複数の水抜きパイプ21の間に橋軸方向に延びて配置され、コンクリート層15の車道部側端部の下部に埋設されている。第1導水管31は、その一方の端部が水抜きパイプ21の貫通孔27に側方から挿入され、他方の端部が隣接する水抜きパイプ21の貫通孔27に側方から挿入され、導水部33に流れ込んだ浸透水を水抜きパイプ21の方向へ流れるように配設されている。第1導水管31の水抜きパイプ21内に挿入された端部は、下方に向けて曲げられる。尚、第1導水管31の両端部を水抜きパイプ21の貫通孔27に挿入するようにしているが、特にこれに限定する必要はなく、水抜きパイプ21の内部に浸透水を流入可能であれば、一方の端部を自由端状に配設しても良い。
図1〜図3に示すように、第2導水管32は、複数の水抜きパイプ21間に橋軸方向に延びて配置され、アスファルト舗装層16の車道部側端部の下部に埋設されている。第2導水管32は、その一方の端部は下方に向けて曲げられ水抜きパイプ21の水抜き開口25に上方から挿入され、他方の端部も下方に向けて曲げられ隣接する水抜きパイプ21の水抜き開口25に上方から挿入され、導水部33に流れ込んだ浸透水を水抜きパイプ21の方向へ流れるように配設されている。尚、第2導水管32の両端部を水抜きパイプ21の水抜き開口25に挿入するようにしているが、特にこれに限定する必要はなく、水抜きパイプ21側に浸透水を流入可能であれば、一方の端部を自由端状に配設しても良い。
図4に示すように、第2導水管32の端部が水抜き開口25から離脱するのを防止するため、水抜きパイプ21の上端内周部には、ステンレス鋼材などからなる螺旋状の係合部材36が設けられている。第2導水管32の端部であって、カバー部材34を取り外した導水部33を、水抜き開口25に上方から挿入して、このスパイラル形状の導水部33を螺旋状の係合部材36に係合することで、第2導水管32が水抜き開口25から離脱するのを防止することができる。
次に、筒状スペーサ部材41について説明する。
図1〜図4,図6,図8に示すように、筒状スペーサ部材41は、合成樹脂材料又はステンレス鋼材などで構成され、コンクリート床版2の上面と水抜きパイプ21の鍔部23との間のパイプ本体部22の外周壁部に外嵌状に装着されている。筒状スペーサ部材41は、水抜きパイプ21の水抜き開口25の高さ位置をコンクリート層15の上面と一致させるように、水抜きパイプ21を支持可能に構成されている。
筒状スペーサ部材41の下端部には、1対の貫通孔27に対応する部分に下方開放状の1対の開口部42が軸心を挟んで対向状に形成されている。この1対の開口部42は、第1導水管31の端部を水抜きパイプ21内に挿入可能なように第1導水管31の外径よりも大径に形成されている。筒状スペーサ部材41の下端部とコンクリート床版2との間には、水抜きパイプ21とコンクリート床版2との間に浸透水が浸入しないようにシール部材43が設けられている(図4参照)。
筒状スペーサ部材41の内周面と水抜きパイプ21の外周面との間には隙間が設けられ、この隙間には、滑り止めの為の環状ゴム部材44が挿入されている。この環状ゴム部材44の外周面は、接着剤などにより筒状スペーサ部材41の内周面に固着されている。尚、この環状ゴム部材44は、特に必要ではなく、筒状スペーサ部材41の内周面と水抜きパイプ21の外周面との間に隙間が殆ど生じない場合は省略可能である。
図3,図4,図6に示すように、2つの環板状スペーサ部材46が、水抜きパイプ21の筒状スペーサ部材41の上端部と鍔部23との間の外周壁部に外嵌状に装着されている。環板状スペーサ部材46はゴム部材で構成され、水抜き開口25の高さ位置を微調整可能にする為のものである。環板状スペーサ部材46は、コンクリート層15の厚みが初期設定より厚い場合に設けられるものであって、筒状スペーサ部材41のみで高さ調整可能な場合は、省略可能である。尚、環板状スペーサ部材46は、特に2つに限定する必要はなく、1又は2以上の複数設けても良い。
次に、本発明の道路橋1の排水装置20の作用及び効果について説明する。
図3に示すように、道路橋1において、複数の水抜きパイプ21が、歩道部8において橋軸方向に所定の間隔を、例えば、10mの間隔を空けて複数本埋設され、各水抜きパイプ21の間は、第1,第2導水管31,32により浸透水が各水抜きパイプ21に流入可能なように連結されている。これら橋軸方向に延びる第1,第2導水管31,32は、コンクリート層15やアスファルト舗装層16内にて縁石9に沿うように配置され、その両端部を水抜きパイプ21の貫通孔27や水抜き開口25に夫々挿入されている。
道路橋1に降雨があった場合、車道部7の表面の雨水は、車道部7の表面が中心部分から幅員方向外側に路肩部7aに向けて緩やかに傾斜しているので、路肩部7aの方向に流れて排水溝14に流入し、道路橋1の外部へ排水される。歩道部8の表面の雨水は、歩道部8が車道部側に向けて下り傾斜しているので、高位置側にある地覆10側端部から低位置側にある車道部側端部に向けて流れ、歩車道境界部の縁石9に貫通状に形成された複数の開口部や複数の小径の水抜き配管などを介して、路肩部7aの排水溝14に流入し、道路橋1の外部に排水される。
ここで、歩道部8において、表面からアスファルト舗装層16に浸透した浸透水は、アスファルト舗装層16とコンクリート層15との境界面を車道部側端部に向って流れる。浸透水が、アスファルト舗装層16に埋設された第2導水管32に達すると、その表面のカバー部材34に浸透して導水部33に流れ込む。そして、第2導水管32に流れ込んだ浸透水は、導水部33の端部に向って流れ、水抜き開口25を介して水抜きパイプ21の内部に流れ、排水口26から水抜き配管18に排水されて、道路橋1の外部に排水される。
次に、コンクリート層15にひび割れなどが生じて防水機能を損なっている場合、コンクリート層15に浸透した浸透水は、コンクリート層15とコンクリート床版2上面との境界面を車道部側端部に向って流れる。浸透水が、コンクリート層15に埋設された第1導水管31に達すると、その表面のカバー部材34を浸透して導水部33に流れ込む。そして、第1導水管31に流れ込んだ浸透水は、導水部33の端部に向って流れ、貫通孔27を介して水抜きパイプ21の内部に流れ、排水口26から水抜き配管18に排水されて、道路橋1の外部に排水される。
以上説明した、排水装置20によれば、歩道部8の車道部側端部近傍に縦向きに埋設され且つアスファルト舗装層16及びコンクリート層15に浸透した浸透水を外部に排水する為の水抜きパイプ21を備え、水抜きパイプ21は、コンクリート層15に浸透した浸透水を床版上面から排水する為の第1排水手段28と、アスファルト舗装層16に浸透した浸透水をコンクリート層15上面から排水する為の第2排水手段29とを有するので、第1排水手段28によりコンクリート層15に浸透した浸透水を水抜きパイプ21を介してコンクリート床版2の上面から排水することができ、第2排水手段29によりアスファルト舗装層16に浸透した浸透水を水抜きパイプ21を介してコンクリート層15の上面から排水することができる。従って、コンクリート床版2のコンクリートの一部を砂利化する疲労現象を抑制し、コンクリート床版2の耐久性を向上させることができる。
水抜きパイプ21が、コンクリート層15に浸透した浸透水の排水に対応する第1排水手段28と,アスファルト舗装層16に浸透した浸透水の排水に対応する第2排水手段29を有するので、アスファルト舗装層16とコンクリート層15の2層に浸透した浸透水を排水可能な2段排水構造を有する水抜きパイプ21を提供することができる。この2段排水構造を有する水抜きパイプ21に対して、汎用品の水抜きパイプを適用可能なので、排水装置20の製造コストを抑制することができる。
第1排水手段28は、水抜きパイプ21のコンクリート床版2の上面に対応する外周壁部に形成された少なくとも1つの貫通孔27を備え、第2排水手段29は、水抜きパイプ21の上端部に形成された水抜き開口25を備えたので、コンクリート層15に浸透した浸透水をコンクリート床版2の上面から少なくとも1つの貫通孔27を介して流すことができ、アスファルト舗装層16の浸透水をコンクリート層15上面から水抜き開口25を介して流すことができる。従って、水抜きパイプ21は、アスファルト舗装層16とコンクリート層15の2層の浸透水を排水することができる。
第1排水手段28は、コンクリート層15の下部に埋設され且つ端部が貫通孔27に挿入される第1導水管31を含み、第2排水手段29は、アスファルト舗装層16の下部に埋設され且つ端部が水抜き開口25に挿入される第2導水管32を含むので、コンクリート層15に浸透した浸透水を、第1導水管31を介して水抜きパイプ21に流すことができ、アスファルト舗装層16に浸透した浸透水を、第2導水管32を介して水抜きパイプ21に流すことができる。従って、第1,第2導水管31,32により、アスファルト舗装層16とコンクリート層15に浸透した浸透水を効率良く補足して、排水効果を高めることができる。
水抜きパイプ21の上端部に環状の鍔部23が形成され、水抜きパイプ21のコンクリート床版2の上面と鍔部23との間の外周壁部に外嵌状に装着され且つ貫通孔27に対応する部分に開口部42が形成された筒状スペーサ部材41が設けられ、筒状スペーサ部材41は、水抜きパイプ21の水抜き開口25の高さ位置をコンクリート層15の上面と一致させるように水抜きパイプ21を支持可能に構成されたので、筒状スペーサ部材41により、水抜きパイプ21をコンクリート床版2に対して水抜き開口25の高さ位置を維持した状態で容易に支持する事ができる。
水抜きパイプ21の筒状スペーサ部材41の上端部と鍔部23との間の外周壁部に外嵌状に装着された1又は複数の環板状スペーサ部材46を設けたので、コンクリート層15の厚みが変化した場合であっても、1又は複数の環板状スペーサ部材46を装着する事で、水抜きパイプ21の水抜き開口25の高さ位置を、コンクリート床版2に対して微調整することができる。
次に、実施例2の道路橋1Aの排水装置20Aについて図9〜図11に基づいて説明する。但し、実施例1と同様の構成要素には同様の符号を付して説明を省略し、主に異なる構成について説明する。
先ず、本発明の排水装置20Aが適用される道路橋1Aについて簡単に説明する。
図9,図10に示すように、道路橋1Aの上部構造を構成する床版として、実施例2では鋼床版50が採用されている。橋軸方向に延びる複数の縦リブ52と幅員方向に延びる複数の横リブ53を鋼板に溶接した鋼床版50は、主桁51に支持され、これら鋼床版50の上面に防水層55が形成されて構成されている。
道路橋1Aの上面には、その中央部分に車道部7が形成され、この車道部7の幅員方向両側乃至片側に歩道部8が形成されているが、これら車道部7や歩道部8の構成は、前記実施例1と同様であるので、詳細な説明は省略する。歩道部8に、後述する排水装置20Aが設けられている。
次に、排水装置20Aについて説明する。
図9〜図11に示すように、排水装置20Aは、鋼床版50の上面にコンクリート層15が形成され、このコンクリート層15の上面にアスファルト舗装層16が形成された道路橋1Aの歩道部8から浸透水を排水する為のものである。排水装置20Aは、歩道部8の車道部側端部近傍に縦向きに上半分が埋設された複数の水抜きパイプ21Aと、これら水抜きパイプ21Aを介して浸透水を外部に排水する為の第1,第2排水手段28,29と、水抜きパイプ21Aに浸透水を導く複数の第1,第2導水管31,32とを備えているが、第1,第2排水手段28,29と、第1,第2導水管31,32は前記実施例1と同様の構成なので詳細な説明は省略する。
図10,図11に示すように、水抜きパイプ21Aは、筒状のパイプ本体部22Aと、パイプ本体部22Aの上端部に形成された環状の鍔部23と、パイプ本体部22Aの下端部に形成された下方ほど小径化する小径テーパ部24とから一体的に形成されているが、前記実施例1の水抜きパイプ21よりも短く形成されている以外は、前記実施例1とほぼ同様の構成なので、詳細な説明は省略する。水抜きパイプ21Aの上側には、前記実施例1と同様の筒状スペーサ部材41と環板状スペーサ部材46が外嵌状に装着され、水抜きパイプ21Aの下側には、揺動を規制する為の固定管57が外嵌状に装着されている。
次に、固定管57について説明する。
図10,図11に示すように、固定管57は、合成樹脂材料又はステンレス鋼材などで構成され、水抜きパイプ21Aの鋼床版50より下側部分に外嵌状に固定されている。固定管57の長さは、筒状スペーサ部材41の長さとほぼ同じ長さに設定されているが、特に同じ長さに限定する必要はない。固定管57は、筒状スペーサ部材41と協働して、水抜きパイプ21Aの鋼床版50に対する水平方向への揺動を規制して水抜きパイプ21Aを鋼床版50に固定している。
固定管57の内周面と水抜きパイプ21Aの外周面との間には隙間が設けられ、この隙間には滑り止めの為の環状ゴム部材58が挿入されている。この環状ゴム部材58の外周面は、接着剤などにより固定管57の内周面に固着されている。尚、この環状ゴム部材58は、特に必要ではなく、固定管57の内周面と水抜きパイプ21Aの外周面との間に隙間が殆ど生じない場合は省略可能である。
以上説明した、排水装置20Aによれば、歩道部8の車道部側端部近傍に縦向きに埋設され且つアスファルト舗装層16及びコンクリート層15に浸透した浸透水を外部に排水する為の水抜きパイプ21Aを備え、水抜きパイプ21Aは、コンクリート層15に浸透した浸透水を鋼床版50の上面から排水する為の第1排水手段28と、アスファルト舗装層16に浸透した浸透水をコンクリート層15上面から排水する為の第2排水手段29とを有するので、第1排水手段28によりコンクリート層15に浸透した浸透水を水抜きパイプ21Aを介して鋼床版50の上面から排水することができ、第2排水手段29によりアスファルト舗装層16に浸透した浸透水を水抜きパイプ21Aを介してコンクリート層15の上面から排水することができる。従って、鋼床版50の発錆を抑制し、鋼床版50の耐久性を向上させることができる。
水抜きパイプ21Aが、コンクリート層15に浸透した浸透水の排水に対応する第1排水手段28と,アスファルト舗装層16に浸透した浸透水の排水に対応する第2排水手段29を有するので、アスファルト舗装層16とコンクリート層15の2層に浸透した浸透水を排水可能な2段排水構造を有する水抜きパイプ21Aを提供することができる。この2段排水構造を有する水抜きパイプ21Aに対して、汎用品の水抜きパイプを適用可能なので、製造コストを抑制することができる。
水抜きパイプ21Aの鋼床版50より下側部分に外嵌状に固定された固定管57を設け、固定管57は、筒状スペーサ部材41と協働して、水抜きパイプ21の鋼床版50に対する水平方向への揺動を規制して水抜きパイプ21Aを鋼床版50に固定するので、水抜きパイプ21Aを縦向き姿勢を維持させた状態のまま確実に鋼床版50に取り付けることができ、水抜きパイプ21Aの支持状態を安定させることができる。その他の構成、作用及び効果は前記実施例1と同様であるので説明は省略する。
次に、前記実施例を部分的に変更した変更例について説明する。
[1]前記実施例1,2の第1排水手段28において、水抜きパイプ21,21Aに形成された1対の貫通孔27は、特に1対に限定する必要はなく、水抜きパイプ21の床版2,50の上面に対応する外周壁部に1つ又は2つ以上の複数個形成されても良い。この場合、貫通孔27の数に応じた数の第1導水管31が水抜きパイプ21に連結可能である。
[2]前記実施例1,2の第1,第2導水管31,32において、スパイラル形状の導水部33に代えて、多数の孔が形成された中空の円筒部材からなる導水部を採用し、この導水部の外周部に、ポリエステル製などの織布で構成されたカバー部材34を設けるようにしても良い。
[3]前記実施例1,2において、第1,第2導水管31,32の途中部に、コンクリート層15やアスファルト舗装層16に埋設された幅員方向に延びる導水管の端部を接続するようにしても良い。この場合、幅員方向に延びる導水管により、コンクリート層15とアスファルト舗装層16に浸透した浸透水を効率良く水抜きパイプ21に流すことができるので、排水効果を高めることができる。
[4]前記実施例1,2において、排水装置20,20Aは、複数の水抜きパイプ21,21Aと、これら複数の水抜きパイプ21,21A間を連結する複数の第1,第2導水管31,32とで構成されているが、特に複数に限定する必要はなく、1つの水抜きパイプ21,21Aに対して、1本の第1導水管31の端部を貫通孔27に挿入し,1本の第2導水管32の端部を水抜き開口25に挿入するように構成しても良い。
[5]前記実施例1,2の第1,第2排水手段28,29において、第1,第2導水管31,32を必ずしも含む必要はなく、水抜きパイプ21,21Aの貫通孔27や水抜き開口25に浸透水を誘導する為の別の手段を採用しても良い。
[6]その他、当業者であれば、本考案の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能で、本考案はそのような変更形態も包含するものである。
本考案の道路橋の排水装置は、道路橋の歩道部以外にも道路橋の車道部や高架道路などの排水装置としても利用することができる。
1,1A 道路橋
2 コンクリート床版
7 車道部
8 歩道部
15 コンクリート層
16 アスファルト舗装層
20,20A 排水装置
21,21A 水抜きパイプ
23 鍔部
25 水抜き開口
27 貫通孔
28 第1排水手段
29 第2排水手段
31 第1導水管
32 第2導水管
33 導水部
34 カバー部材
41 筒状スペーサ部材
42 開口部
46 環板状スペーサ部材
50 鋼床版
57 固定管

Claims (6)

  1. 床版の上面にコンクリート層が形成され、このコンクリート層上面にアスファルト舗装層が形成された道路橋の歩道部から排水する為の道路橋の排水装置において、
    前記歩道部の車道部側端部近傍に縦向きに埋設され且つアスファルト舗装層及びコンクリート層に浸透した浸透水を外部に排水する為の水抜きパイプを備え、
    前記水抜きパイプを介して前記コンクリート層に浸透した浸透水を床版上面から排水する為の第1排水手段と、前記水抜きパイプを介して前記アスファルト舗装層に浸透した浸透水をコンクリート層上面から排水する為の第2排水手段とを有することを特徴とする道路橋の排水装置。
  2. 前記第1排水手段は、前記水抜きパイプの前記床版上面に対応する外周壁部に形成された少なくとも1つの貫通孔を備え、
    前記第2排水手段は、前記水抜きパイプの上端部に形成された水抜き開口を備えたことを特徴とする請求項1に記載された道路橋の排水装置。
  3. 前記第1排水手段は、前記コンクリート層の下部に埋設され且つ端部が前記貫通孔に挿入される第1導水管を含み、
    前記第2排水手段は、前記アスファルト舗装層の下部に埋設され且つ端部が前記水抜き開口に挿入される第2導水管を含むことを特徴とする請求項2に記載の道路橋の排水装置。
  4. 前記水抜きパイプの上端部に環状の鍔部が形成され、
    前記水抜きパイプの前記床版上面と前記鍔部との間の外周壁部に外嵌状に装着され且つ前記貫通孔に対応する部分に開口部が形成された筒状スペーサ部材が設けられ、
    前記筒状スペーサ部材は、前記水抜きパイプの水抜き開口の高さ位置をコンクリート層の上面と一致させるように水抜きパイプを支持可能に構成されたことを特徴とする請求項2又は3に記載の道路橋の排水装置。
  5. 前記水抜きパイプの前記筒状スペーサ部材の上端部と前記鍔部との間の外周壁部に外嵌状に装着された1又は複数の環板状スペーサ部材を設けたことを特徴とする請求項4に記載の道路橋の排水装置。
  6. 前記水抜きパイプの床版より下側部分に外嵌状に固定された固定管を設け、
    前記固定管は、前記筒状スペーサ部材と協働して、前記水抜きパイプの床版に対する水平方向への揺動を規制して水抜きパイプを床版に固定することを特徴とする請求項4に記載の道路橋の排水装置。
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