JP3168344B2 - 日本梨の長期保存方法 - Google Patents

日本梨の長期保存方法

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JP3168344B2 JP19556391A JP19556391A JP3168344B2 JP 3168344 B2 JP3168344 B2 JP 3168344B2 JP 19556391 A JP19556391 A JP 19556391A JP 19556391 A JP19556391 A JP 19556391A JP 3168344 B2 JP3168344 B2 JP 3168344B2
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  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、日本梨をその鮮度を維
持して長期保存する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在行われている青果物の長期保存方法
としては低温の利用が主であり、低温障害の発生しない
青果物ではできるだけ低い温度で貯蔵するほうが、青果
物の呼吸を抑制し、より長期の保存が可能である。この
ため、0℃以下で青果物の氷結点以上の温度で青果物の
保存を行う、いわゆる氷温貯蔵が青果物の長期保存に最
も有効であり、各種の青果物に対して長期保存の試みが
行われている。
【0003】また、フィルム密封包装によりパウチ内を
低酸素、高炭酸ガスに保ち、これにより青果物の呼吸を
抑制して鮮度保持を行う、いわゆるMA (Modified Atm
osphere)包装も行われており、低温と併用することによ
り更に長期間に渡り青果物の鮮度を維持することが可能
である。日本梨の収穫時期は秋の8〜9月に集中するた
め、長期貯蔵による端境期の出荷が切望されている品目
の一つであり、中でも近年生産量が増加している新水、
幸水、豊水等の品種は二十世紀に比べて貯蔵性が劣るこ
とから長期貯蔵方法の確立が望まれており、前記の氷温
保存とMA貯蔵を組み合わせた日本梨の長期貯蔵が試み
られている。
【0004】この結果、適度な酸素透過度を有するフィ
ルムを用いてパウチ密封し、これを氷温保存することに
より新水、幸水、豊水でも長期貯蔵が可能となってい
る。例えば、昭和63年春季園芸学会要旨P502によれば、
ポリエチレンフィルムで「豊水」を密封包装し、−0.5
℃で保存することにより、 210日間の鮮度保持が可能で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パウチ
密封した後に氷温保存する方法では、長期保存は可能で
果実の鮮度保持は良好なものの、パウチによる含気包装
であるため貯蔵の際に余分な空間が必要であり、貯蔵に
必要なスペースが余分に必要となるという欠点を有して
いた。また、果実に密着した包装形態でないため、現在
流通時に使用することが多い段ボール箱中の緩衝材がそ
のまま使用できず、一度に大量に扱うには流通上はなは
だ不便な形態である。更に販売の際にも、従来の形態と
異なるパウチ包装と言うことで消費者に不信感をあた
え、購買意欲を低下させる恐れがある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記従来
技術の問題点を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、日
本梨をストレッチ包装した後、これを−2〜4℃の低温
で保存することにより、バウチ密封包装と同等の長期保
存効果を得ることが可能であることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0007】以下に本発明を更に詳細に説明する。本発
明による日本梨の長期保存方法は、日本梨をストレッチ
包装する工程およびこれを低温下で保存する工程の2つ
からなっている。ストレッチ包装は通常のストレッチフ
ィルムを用いて包装をおこなえば良く、ストレッチフィ
ルムの材質としては適度な酸素透過性を有する熱可塑性
樹脂であれば良い。そして、このストレッチフィルムと
しては、例えばポリエチレン、軟質ポリ塩化ビニル、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、ポリブタジエン等の熱可
塑性樹脂が使用できるが、特に、これらに限定されるも
のではない。また、ここでいう適度な酸素透過性とは23
℃に於ける酸素透過度が1000cc/m2 ・24hrs・atm 以上で
あり、これ以下の酸素透過性のフィルム、例えばポリ塩
化ビニリデン等でストレッチ包装した場合には、密封度
が高すぎて果実の果皮、内部に障害を生じる恐れがあ
る。
【0008】保存温度としては−2〜4℃の範囲の低温
が適当であるが、好ましくは−2〜0℃である。そし
て、−2℃以下では果実凍結の危険があり、このため、
保存温度は日本梨が凍結しない範囲でより低温である−
2〜0℃が望ましい。上限の温度が5℃以上では長期保
存の目的が達せられず、5カ月以上良好な果実品質を保
つことは困難である。このような低温での精密な温度制
御が可能な長期保存用の設備として、いわゆる氷温冷蔵
庫等を用いることが可能であり、本発明に必要な0℃以
下で−2℃以上での精密な温度制御が可能となる。
【0009】
【実施例】次に実施例および比較例を挙げて本発明を更
に具体的に説明する。ただし、この実施例により本発明
の技術的範囲が限定されるものではない。 実施例1 日本梨「豊水」を210×300mmサイズのポリエチレン20μ
のストレッチフィルムで1個包装し、これを−1〜0℃
で保存した。 比較例1 日本梨「豊水」を210×200mmサイズのポリエチレン60μ
パウチで密封1個包装し、これを−1〜0℃で保存し
た。 比較例2 日本梨「豊水」を無包装のまま−1〜0℃で保存した。
【0010】上記の実施例および比較例について、保存
5ケ月目、7ケ月目の外観・重量減少率・官能検査の結
果を表1に示す。表1に示される様に、比較例2では重
量減少率が大きく、果実に萎びが発生して商品性は認め
られなかった。これに対して本実施例では比較例1と同
様に保存7ケ月後でも良好な果実品質を維持した。
【0011】
【表1】
【0012】
【発明の効果】以上述べた様に本発明によれば、日本梨
をストレッチ包装した後、これを低温で保存することに
より、長期に渡り日本梨の鮮度を保持して保存すること
ができる。また、梨に密着した包装形態であるため段ボ
ール箱等の輸送、流通容器は現行のものをそのまま使用
することができ、販売する際にも消費者に不信感を与え
ることがなく、産業上極めて有益である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−39847(JP,A) 特開 昭62−107744(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23B 7/00 - 7/16 A23L 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 日本梨を、23℃に於ける酸素透過度が
    1000cc/m 2 ・24hrs・atm以上である熱
    可塑性樹脂からなるストレッチフィルムを使用してスト
    レッチ包装により個包装して上記の日本梨を包装材で密
    着包装し、次いで、該密着包装した梨を−2〜4℃の範
    囲で保存することを特徴とする日本梨の長期保存方法。
JP19556391A 1991-08-05 1991-08-05 日本梨の長期保存方法 Expired - Fee Related JP3168344B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014230277A (ja) * 2013-05-20 2014-12-08 新巨企業股▲ふん▼有限公司 マルチターゲット通信チャネルの判別が可能な表示方法

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