JP3167929B2 - 衝撃吸収緩衝材の固定構造 - Google Patents

衝撃吸収緩衝材の固定構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアに設け
られる側面衝突パッドのような衝撃吸収緩衝材の固定構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7に示すように車両用ドア20には、
車両用シートに着座した人間の胸部分もしくは腰部分
を、側面衝突から保護するために、衝撃吸収緩衝材とし
ての側突パット(側面衝突パット)21が固着構造によ
り装着されている。
【0003】従来の、この側突パット21の車両用ドア
20への固着は、図8に示すように車両用ドア20のド
アトリム22の内面にホットメルト23を溶かし込んで
側突パット21を押し付けて行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の側突パット21の車両用ドア20への固着では、高
温(80℃程度)時、低温(−40℃程度)時にホット
メルト23の溶着強度が落ち、また、長い時間が経過す
ると、ホットメルト23が裂傷し、側突パット21がド
アトリム22から脱落するという問題点があった。
【0005】本発明は上記した問題点に着目して成され
たものであり、その目的とするところは、接着剤が不要
になって、環境の変化または時の経過に拘らず、確実に
衝撃吸収緩衝材をドアトリムに固着することができる衝
撃吸収緩衝材の固定構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明に係る衝撃吸収緩衝材の固定構造は、自動
車用内装部品の成形時に該自動車用内装部品の内面部に
固着部を設け、該固着部を、前記内装部品の内面部に一
体に形成したピン部と固着用ボス部とから構成し、該固
着用ボス部のボス本体にヒンジ部を形成し該ヒンジ部よ
り先側を折曲げ片部にして、該折曲げ片部にピン孔部が
設けられており、且つ、前記ピン部が挿通するピン孔を
有する取付座部を衝撃吸収緩衝材の周部に突出形成し
て、前記固定用ボス部の前記折曲げ片部を折り曲げて前
記ピン孔部に前記ピン部を挿入し、前記ピン部における
前記折曲げ片部より突出する部分を超音波溶着すること
により前記衝撃吸収緩衝材を前期自動車用内装部品に固
着したことを特徴とする。
【0007】かかる構成により、接着剤が不要になっ
て、環境の変化または時の経過に拘らず、確実に衝撃吸
収緩衝材を自動車用内装部品に固着することができる。
また、ピン部と固定用ボス部とは、自動車用内装部品の
成形時に一体に成形されて同材質であるために、ピン部
の折曲げ片部より突出する部分が溶着された場合の固定
強度が増加する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0009】(実施の形態例1) 図1は衝撃吸収緩衝材の固着部を有する自動車用内装部
材としてのドアトリムの斜視図、図2は図1のA部の拡
大図、図3は本発明の衝撃吸収緩衝材の固定構造(実施
の形態例1)の斜視図、図4は図3のB−B線に沿う断
面図、図5は固定用ボス部のスライド金型を用いて成形
の説明図、図6はピン部の超音波溶着の説明図である。
【0010】自動車用内装部材としてのドアトリム1
は、所望の曲面形状に形成された熱可塑性樹脂である樹
脂芯材2と、この樹脂芯材2の表面に一部に貼着一体化
された表皮材3とから大略構成してある。そして、樹脂
芯材2は、タルク等の充填材を混入したポリプロピレン
樹脂もしくはポリプロピレン樹脂単体を素材として成形
されたものであり、表皮材3は、ポリプロピレンエラス
トマー等からなる発泡層で形成してあり、その成形時
に、樹脂芯材2の表面側の一部に一体成形されるもので
ある。
【0011】そして、前記ドアトリム1の内面部の側突
パッドと同形状の側突パッド取付部位1Aの周囲には、
図1、図2に示すように上下及び左右に位置させて固着
部4が設けてある。これら固着部4はピン部5と固定用
ボス部6とより構成してあり、ピン部5と固定用ボス部
6とは、ドアトリム1の成形時に一体に成形されるもの
であって、ドアトリム1と同様にポリプロピレン樹脂も
しくはポリプロピレン樹脂単体を素材として成形され
る。前記ピン部5は側突パッド取付部位1Aの中心側
に、固定用ボス部6はピン部5の外方に所定の間隔をお
いて配置してある。
【0012】前記固定用ボス部6は、短冊状のボス本体
6Aにヒンジ部6Cを形成し、このヒンジ部6Cより先
側を折曲げ片部11にして、この折曲げ片部11にピン
孔部6Bを設けて構成してある。この固定用ボス部6
は、図5に示すように前記ドアトリム1の成形工程で、
スライド金型7を用いて成形されるものであり、スライ
ド金型7にはピン孔部6Bの成形用の突起部7Bと、ヒ
ンジ部6Cの成形用の突起部7Cとが形成してある。
【0013】側突パット(側面衝突パット)8は、図3
に示すようにポリプロピレン樹脂製のビーズを発泡させ
て成形された略四角形状のブロック体であり、この側突
パット8の上、下面部8A、8B及び前、後面部8C、
8Dのそれぞれの中央部には側突パット8の底面側に寄
せて取付座部9が突出形成してあり、これらの取付座部
9にはピン孔10が設けてある。
【0014】そして、側突パット8は、前記ドアトリム
1の内面部の側突パッド取付部位1Aに、その底面部を
沿わせ、取付座部9のピン孔10に固着部4のピン部5
を挿通し、この固着部4の固定用ボス部6の折曲げ片部
11をヒンジ部6Cで折り曲げてピン孔部6Bにピン部
5を挿入し、このピン部5の折曲げ片部11より突出す
る部分を、図6に示すように超音波ヘッド13で超音波
溶融して溶着カシメすることにより、前記ドアトリム1
の内面部の側突パッド取付部位1Aに固着してある。
【0015】上記した実施の形態例1によれば、接着剤
(ホットメルト)使用の固定と異なり、環境の変化また
は時の経過に拘らず、確実に側突パット8を前記ドアト
リム1に固着することができる。また、ピン部5と固定
用ボス部6とは、ドアトリム1の成形時に一体に成形さ
れるものであるために、接着剤(ホットメルト)を使用
しなくてもよく、接着剤が不要になる。また、ピン部5
と固定用ボス部6とは、ドアトリム1の成形時に一体に
成形されるものであって、同材質(ドアトリム1と同様
にポリプロピレン樹脂もしくはポリプロピレン樹脂単体
を素材)であるために、ピン部5の折曲げ片部11より
突出する部分が溶着カシメされた場合の固定強度が増加
する。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
自動車用内装部品の成形時に該自動車用内装部品の内面
部に固着部を設け、該固着部を、前記内装部品の内面部
に一体に形成したピン部と固着用ボス部とから構成し、
該固着用ボス部のボス本体にヒンジ部を形成し該ヒンジ
部より先側を折曲げ片部にして、該折曲げ片部にピン孔
部が設けられており、且つ、前記ピン部が挿通するピン
孔を有する取付座部を衝撃吸収緩衝材の周部に突出形成
して、前記固定用ボス部の前記折曲げ片部を折り曲げて
前記ピン孔部に前記ピン部を挿入し、前記ピン部におけ
る前記折曲げ片部より突出する部分を超音波溶着するこ
とにより前記衝撃吸収緩衝材を前期自動車用内装部品に
固着により、接着剤が不要になって、環境の変化または
時の経過に拘らず、確実に衝撃吸収緩衝材を自動車用内
装部品に固着することができる。また、ピン部と固定用
ボス部とは、自動車用内装部品の成形時に一体に成形さ
れて同材質であるために、ピン部の折曲げ片部より突出
する部分が溶着された場合の固定強度が増加する。
【図面の簡単な説明】
【図1】衝撃吸収緩衝材の固着部を有する自動車用内装
部材としてのドアトリムの斜視図である。
【図2】図1のA部の拡大図である。
【図3】本発明における衝撃吸収緩衝材の固定構造(実
施の形態例1)の斜視図である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】固定用ボス部のスライド金型を用いて成形の説
明図である。
【図6】ピン部の超音波溶着の説明図である。
【図7】従来一般の車両用ドアにおける側面衝突パッド
のような衝撃吸収緩衝材の固定箇所を説明するための斜
視図である。
【図8】図7のD−D線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ドアトリム(自動車用内装部材) 4 固着部 5 ピン部 6 固定用ボス部 6A ボス本体 6B ピン孔部 6C ヒンジ部 8 側突パッド(衝撃吸収緩衝材) 9 取付座部 10 ピン孔

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車用内装部品の成形時に該自動車用
    内装部品の内面部に固着部を設け、該固着部を、前記内
    装部品の内面部に一体に形成したピン部と固着用ボス部
    とから構成し、該固着用ボス部のボス本体にヒンジ部を
    形成し該ヒンジ部より先側を折曲げ片部にして、該折曲
    げ片部にピン孔部が設けられており、且つ、前記ピン部
    が挿通するピン孔を有する取付座部を衝撃吸収緩衝材の
    周部に突出形成して、前記固定用ボス部の前記折曲げ片
    部を折り曲げて前記ピン孔部に前記ピン部を挿入し、
    記ピン部における前記折曲げ片部より突出する部分を超
    音波溶着することにより前記衝撃吸収緩衝材を前期自動
    車用内装部品に固着したことを特徴とする衝撃吸収緩衝
    材の固定構造。
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