JP2003300417A - 車両用ドアトリム - Google Patents

車両用ドアトリム

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JP2003300417A
JP2003300417A JP2002108169A JP2002108169A JP2003300417A JP 2003300417 A JP2003300417 A JP 2003300417A JP 2002108169 A JP2002108169 A JP 2002108169A JP 2002108169 A JP2002108169 A JP 2002108169A JP 2003300417 A JP2003300417 A JP 2003300417A
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JP
Japan
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door trim
base material
back surface
absorbing pad
shock absorbing
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Application number
JP2002108169A
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English (en)
Inventor
Hideki Tsuya
英希 津谷
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Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの課題は衝撃吸収パッドを発泡成形する
ための型を不要とし、他の一つの課題は衝撃吸収パッド
に要求される特性だけを考慮してその物性値を設定可能
にする。 【解決手段】 側突荷重による衝撃を吸収するための衝
撃吸収パッド30を備えた車両用ドアトリムであって、
この衝撃吸収パッド30が、ドアトリム基材10に取り
付けられる付属部品(ポケット用ケース20)の箱状部
分24とドアトリム基材10の裏面10bとで構成され
た空間に対し、その樹脂素材を発泡成形したときにドア
トリム基材10の裏面10bに接着されている。また衝
撃吸収パッド30がドアトリム基材10の裏面10bに
おいて表面10a側とは独立して設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用ドアトリム
に関し、特に側突荷重に基づく衝撃を吸収するための衝
撃吸収パッドを備えた車両用ドアトリムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のドアトリムとしては、例
えば特開平6−270683号の公報に開示された技術
が公知である。この技術では、ドアトリムの基材がセッ
トされた上型と、表皮がセットされた下型とを型締めし
てウレタン樹脂を発泡させている。これにより、基材と
表皮との間にクッション用のパッド層が成形されるとと
もに、ウレタン樹脂が基材の貫通孔を通って裏面に流入
し、そこで衝撃吸収パッドが発泡成形される。つまり基
材の表面に位置するパッド層と、基材の裏面に位置する
衝撃吸収パッドとは、貫通孔を通じて一体化されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この技術ではパッド層
と共に衝撃吸収パッドを発泡成形するための型を必要と
する。またパッド層と衝撃吸収パッドとは一体かつ同時
に発泡成形されることから、個々の物性は同じである。
しかしながら衝撃吸収パッドに要求される特性と、クッ
ション用のパッド層に要求される特性とは自ずから異な
るため、結果的には物性の選定にあたって一方の要求特
性を犠牲にしなければならない。本発明は前記の課題を
解決しようとするもので、その一つの目的は、衝撃吸収
パッドを発泡成形するための型を不要としてコストの低
減を図ることである。本発明の他の目的は、衝撃吸収パ
ッドに要求される特性だけを考慮してその物性値を設定
可能にすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するためのもので、請求項1に記載の発明は、側突荷重
による衝撃を吸収するための衝撃吸収パッドを備えた車
両用ドアトリムであって、この衝撃吸収パッドが、ドア
トリム基材に取り付けられる付属部品の箱状部分とドア
トリム基材の裏面とで構成された空間に対し、その樹脂
素材を発泡成形したときにドアトリム基材の裏面に接着
されている。これにより、衝撃吸収パッドをドアトリム
基材に接着するための接着剤、接着工程が不要になると
ともに、衝撃吸収パッドを発泡成形するための型を必要
としないことからコストを低減することができる。
【0005】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
された車両用ドアトリムであって、衝撃吸収パッドがド
アトリム基材の裏面において表面側とは独立して設けら
れている。これにより、ドアトリム基材の表面側にクッ
ションパッド層が設けられたタイプのドアトリムであっ
ても、このクッションパッド層と衝撃吸収パッドとがド
アトリム基材によって完全に分断される。したがって衝
撃吸収パッドについては、衝撃吸収のために要求される
特性だけを考慮してその物性値を設定することができ
る。
【0006】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載された車両用ドアトリムであって、衝撃吸収パッ
ドがその発泡成形時においてドアトリム基材の裏面およ
び付属部品における箱状部分の内面にそれぞれ接着され
ている。これにより、付属部品をドアトリム基材に取り
付けるためのビス締め、熱カシメといった結合箇所を減
らし、その作業手間を簡素化できる。
【0007】請求項4に記載の発明は、請求項1,2又
は3に記載された車両用ドアトリムであって、付属部品
がドアトリム基材の裏面に取り付けられるポケット用ケ
ースであり、このポケット用ケースと一体に箱状部分が
成形されている。このようにドアトリムにおける既存部
品の一部を箱状部分に利用することにより、ドアトリム
の部品点数が増えるのを避けることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は側突対応タイプの車両用ドアトリムを表し
た斜視図、図2は図1のA-A矢視方向の拡大断面図であ
る。このドアトリムの構造を大別すると、ドアトリム基
材10と表皮(図示外)との二層になっており、ドアト
リムは表皮を意匠面としてドアの内張りに使用される。
ドアトリム基材10は、合成樹脂材をプレス金型などに
よって所定の形状に成形したものが一般的であるが、近
年ではケナフなどの天然繊維からなるマットに樹脂繊維
(バインダー樹脂)を混ぜた状態で所定の形状に成形し
たものもある。
【0009】ドアトリム基材10の表面10aにはアー
ムレスト12が成形されているとともに、アームレスト
12の下部には表裏に貫通したポケット用開口14があ
る。一方、ドアトリム基材10の裏面10bには、ポケ
ット用開口14と対応する箇所においてポケット用ケー
ス20が取り付けられている。このポケット用ケース2
0はドアトリムにおける既存の付属部品であり、ドアト
リム基材10とは別の工程において溶融合成樹脂を射出
成形法などによって所定の形状に成形したものである。
【0010】図3はポケット用ケース20を拡大して表
した斜視図、図4は図3のB-B矢視方向の拡大断面図で
ある。これらの図面からも明らかなように、ポケット用
ケース20はドアトリム基材10の裏面10bに対する
接合面が開放された形状をしている。そしてこのポケッ
ト用ケース20は、ポケット用開口14に連通するポケ
ット用空間21を構成する部分に加え、そこから一方向
(リヤ方向)に延長された格好の箱状部分24を備えて
いる。この箱状部分24の内部に構成される空間25と
ポケット用空間21とは隔壁27で区分されている。
【0011】ポケット用空間21を構成する部分におけ
る開放面の縁部には、個々に孔を有する複数個の結合フ
ランジ22が設けられている。これらの各結合フランジ
22はドアトリム基材10の裏面10bに接合され、か
つ個々の孔に裏面10bから突出している結合突部18
がそれぞれ挿入されるようになっている(図4)。また
箱状部分24における開放面の反対側に位置する壁に
は、空間25に連通する注入口26が形成されている。
【0012】ドアトリム基材10の裏面10bにポケッ
ト用ケース20の開放面を接合することにより、ポケッ
ト用空間21および箱状部分24の空間25がそれぞれ
構成される。このとき、図4で示すように箱状部分24
(隔壁27も含む)における開放面の縁は、裏面10b
に対をなす状態で形成されている位置決めリブ16の間
に入り込んで位置決めされる。また、すでに述べたよう
に各結合フランジ22の孔には、裏面10bに形成され
ている結合突部18がそれぞれ挿入され、かつ結合突部
18を熱カシメすることによってドアトリム基材10に
結合フランジ22が結合されている。
【0013】つぎに樹脂注入機を用い、図4(a)で示
すように箱状部分24の注入口26から空間25に向け
て発泡ウレタン樹脂などの樹脂素材を注入する。これに
より空間25の内部で樹脂素材が発泡して充満し、図4
(b)で示すように衝撃吸収パッド30が成形される。
またこの発泡時において衝撃吸収パッド30が空間25
の内部において、ドアトリム基材10の裏面10bおよ
び箱状部分24の内面にそれぞれ接着される。この接着
力によってドアトリム基材10の裏面10bに対するポ
ケット用ケース20の取り付けが補助されることにな
り、結果として結合突部18および結合フランジ22に
よる結合箇所を減らし、熱カシメなどの作業も減らすこ
とができる。
【0014】このようにしてドアトリム基材10の裏面
10bに成形された衝撃吸収パッド30は、側突荷重に
対する衝撃を吸収するためのものである。一方、ドアト
リム基材10の表面10aに、クッションパッド層およ
び表皮(いずれも図示外)が設けられる場合もある。こ
の場合にも衝撃吸収パッド30とクッションパッドとは
ドアトリム基材10の表裏において個々に独立してお
り、それぞれの要求特性に合わせて素材あるいは発泡倍
率などが個別に設定される。つまり衝撃吸収パッド30
について言えば衝撃吸収のために要求される特性だけを
考慮して発泡倍率などを調整し、その物性値を設定する
ことができる。
【0015】また衝撃吸収パッド30は、箱状部分24
とドアトリム基材10の裏面10bとで構成される空間
において、直接発泡ウレタン樹脂などを発泡成形してい
ることから、成形型、衝撃吸収パッド30をドアトリム
基材10に接着する作業がともに不要となる。しかも箱
状部分24は、ドアトリムの既存部品であるポケット用
ケース20の一部を利用しているので、特別な部品をあ
らためて用意する必要がなく、ドアトリムの部品点数が
増えるのを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】側突対応タイプの車両用ドアトリムを表した斜
視図
【図2】図1のA-A矢視方向の拡大断面図
【図3】ポケット用ケースを拡大して表した斜視図
【図4】図3のB-B矢視方向の拡大断面図
【符号の説明】
10 ドアトリム基材 10b 裏面 20 ポケット用ケース 24 箱状部分 25 空間 30 衝撃吸収パッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側突荷重による衝撃を吸収するための衝
    撃吸収パッドを備えた車両用ドアトリムであって、この
    衝撃吸収パッドが、ドアトリム基材に取り付けられる付
    属部品の箱状部分とドアトリム基材の裏面とで構成され
    た空間に対し、その樹脂素材を発泡成形したときにドア
    トリム基材の裏面に接着されている車両用ドアトリム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された車両用ドアトリム
    であって、衝撃吸収パッドがドアトリム基材の裏面にお
    いて表面側とは独立して設けられている車両用ドアトリ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された車両用ドア
    トリムであって、衝撃吸収パッドがその発泡成形時にお
    いてドアトリム基材の裏面および付属部品における箱状
    部分の内面にそれぞれ接着されている車両用ドアトリ
    ム。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3に記載された車両用
    ドアトリムであって、付属部品がドアトリム基材の裏面
    に取り付けられるポケット用ケースであり、このポケッ
    ト用ケースと一体に箱状部分が成形されている車両用ド
    アトリム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007168648A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Kasai Kogyo Co Ltd 自動車用内装部品
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