JP3167890B2 - ハイブリッド車両の車載発電装置の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車両の車載発電装置の制御装置

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JP3167890B2
JP3167890B2 JP20564595A JP20564595A JP3167890B2 JP 3167890 B2 JP3167890 B2 JP 3167890B2 JP 20564595 A JP20564595 A JP 20564595A JP 20564595 A JP20564595 A JP 20564595A JP 3167890 B2 JP3167890 B2 JP 3167890B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッテリを電源と
する走行用電動機により走行する車両にバッテリを充電
するための発電装置を搭載してなるハイブリッド車両に
おいて、その車載発電装置を制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電気自動車にあっては、その走行
用電動機の電源であるバッテリの充電を行うために、車
両にエンジン及びそれを駆動源とする発電機からなる発
電装置を搭載した所謂ハイブリッド車が知られている。
【0003】この種のハイブリッド車は、例えばバッテ
リの蓄電量(残容量)がある程度減少したときに、発電
装置を起動して発電を開始し、その発電電力をバッテリ
に充電する。これにより、バッテリの過度の消耗を抑制
してその寿命を向上させると共に、バッテリの満充電状
態からの車両の航続可能距離を可能な限り延ばす。ま
た、バッテリの蓄電量がある程度減少したときに、エン
ジンを始動して発電機を駆動することで、エンジンの作
動を少ないものとし、エンジンの作動による排気ガスの
排出を極力抑制する。
【0004】また、上記のように発電装置によるバッテ
リの充電を行う際には、例えば本願出願人が特願平6−
197070号や特願平7−106583号に提案して
いるように、バッテリの蓄電量や車両の車速に応じて発
電装置の目標発電量を設定し、その目標発電量が得られ
るように発電装置を制御する。このようにすることで、
バッテリの蓄電量や、走行用電動機によるバッテリの電
力消費を伴う車両の走行状態に見合った適量の発電量で
発電装置を作動させて、バッテリの充電をバランスよく
的確に行うことができる。
【0005】ところで、前記バッテリは、一般に、走行
用電動機の電源として使用される他、該走行用電動機以
外にも、ランプやエアコン、ワイパー等、各種の車載電
子機器の電源として使用される。これらの車載電子機器
は一般には、常時使用されるものではなく、また、個々
の車載電子機器の電力消費量も走行用電動機の電力消費
量に較べて小さなものとなるのであるが、特に、夏期や
冬期の夜間走行あるいは雨天走行等の際には、ランプや
エアコン、ワイパー等、多数の車載電子機器が同時に使
用されるため、それらの車載電子機器による電力消費が
多くなってバッテリの負荷が増大する。
【0006】このため、前述のようにバッテリの蓄電量
や車速等に応じて発電装置の発電量を制御しただけで
は、バッテリの充電が不十分なものとなって、そのバッ
テリの消耗を十分に抑制することができない場合が生じ
るという不都合があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑み、ランプやエアコン、ワイパー等、バッテリを電源
とする各種の車載電子機器の使用によりバッテリの負荷
状態が変化しても、バッテリの消耗を抑制しつつ該バッ
テリの作動状態に見合った適正な発電量でバッテリを充
電することができるハイブリッド車両の車載発電装置の
制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するために、バッテリを電源とする走行用電動機と、
前記バッテリを充電するための車載発電装置と、前記バ
ッテリの充放電状態を検出する充放電状態検出手段とを
備え、少なくとも該充放電状態検出手段により検出され
たバッテリの充放電状態に基づき前記車載発電装置を起
動すると共に該車載発電装置の目標発電量を設定し、そ
の設定した目標発電量に基づき前記車載発電装置を制御
するハイブリッド車両の車載発電装置の制御装置におい
て、前記バッテリを電源とする前記走行用電動機以外の
車載電子機器によるバッテリの負荷状態を検出する負荷
状態検出手段と、該負荷状態検出手段により検出された
前記車載電子機器によるバッテリの負荷状態と前記充放
電状態検出手段により検出された前記バッテリの充放電
状態とに基づき前記車載発電装置の目標発電量を設定す
る目標発電量設定手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0009】かかる本発明によれば、前記車載発電装置
を発電させて前記バッテリを充電する際には、バッテリ
の充放電状態と走行用電動機以外の車載電子機器による
バッテリの負荷状態とに基づいて前記目標発電量設定手
段により車載発電装置の目標発電量を設定し、その設定
した目標発電量に基づき車載発電装置を制御するので、
走行用電動機によるバッテリの電力消費に基づくバッテ
リの充放電状態のみならず、該走行用電動機以外の車載
電子機器によるバッテリの電力消費に整合した発電量で
車載発電機を作動させてバッテリを充電することがで
き、前記車載電子機器によるバッテリの負荷状態の変動
が生じても、それに対応したバッテリの適正な充電が可
能となる。
【0010】この場合、より具体的には、前記目標発電
量設定手段は、前記充放電状態検出手段の検出結果によ
り把握される前記バッテリの蓄電量が少なくなる程、前
記目標発電量を大きく設定し、且つ、前記負荷状態検出
手段の検出結果により把握される前記車載電子機器によ
るバッテリの負荷が増加する程、前記目標発電量を大き
く設定する。これにより、前記バッテリの蓄電量が少な
くなる程、車載発電装置の発電量を大きくして、該バッ
テリの蓄電量に整合した発電量で該バッテリを充電する
ことができると共に、前記車載電子機器によるバッテリ
の負荷が増加する程、車載発電装置の発電量を大きくし
て、該車載電子機器によるバッテリの電力消費に見合っ
た適正な発電量で該バッテリを充電することができる。
【0011】また、本発明では、前記ハイブリッド車両
の車速を検出する車速検出手段を備え、前記目標発電量
設定手段は、前記車載電子機器によるバッテリの負荷状
態と該バッテリの充放電状態と前記車速検出手段により
検出された車速とに基づき前記車載発電装置の目標発電
量を設定する。これにより、前記車載電子機器によるバ
ッテリの負荷状態及び該バッテリの充放電状態のみなら
ず、前記ハイブリッド車両の各車速に対応した前記走行
用電動機の電力消費状態に整合させた発電量で車載発電
装置を発電させてバッテリを充電することが可能とな
る。
【0012】この場合、より具体的には、前記目標発電
量設定手段は、前記充放電状態検出手段の検出結果によ
り把握される前記バッテリの蓄電量が少なくなる程、前
記目標発電量を大きく設定し、且つ、前記負荷状態検出
手段の検出結果により把握される前記車載電子機器によ
る前記バッテリの負荷が増加する程、前記目標発電量を
大きく設定し、且つ前記車速検出手段により検出された
車速が大きくなる程、前記目標発電量を大きく設定す
る。これにより、前述のように、バッテリの蓄電量に整
合し、且つ車載電子機器によるバッテリの電力消費に見
合った適正な発電量で該バッテリを充電することができ
ると同時に、車速が大きくなって、走行用電動機による
バッテリの電力消費が大きくなる程、車載発電装置の発
電量を大きくして、該走行用電動機によるバッテリの電
力消費に見合った適正な発電量で該バッテリを充電する
ことができる。
【0013】従って、本発明によれば、バッテリの充放
電状態や車載電子機器によるバッテリの負荷状態、さら
にはハイブリッド車両の各車速に対応した前記走行用電
動機の電力消費状態に応じた車載発電装置の目標発電量
を設定し、その設定した目標発電量に基づき車載発電装
置を発電させてバッテリを充電するので、車載発電装置
の作動時にランプやエアコン、ワイパー等、バッテリを
電源とする各種の車載電子機器の使用によるバッテリの
負荷状態の変動等が生じても、常にバッテリの消耗を抑
制しつつ該バッテリの作動状態に見合った適正な発電量
でバッテリをバランスよく充電することができる。
【0014】また、本発明においては、さらに、前記負
荷状態検出手段の検出結果により把握される前記車載電
子機器によるバッテリの負荷が所定量以上となったと
き、前記車載発電装置を起動する手段を備える。これに
より、車載発電装置の停止中に、車載電子機器によるバ
ッテリの負荷が比較的大きなものとなって、バッテリの
消耗が進み易い状態になると、該車載発電装置が起動さ
れてバッテリの充電が前述のように行われるので、バッ
テリの消耗を早期に回避することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
21を参照して説明する。図1は本実施形態の装置を備
えたハイブリッド車のシステム構成図、図2乃至図21
は図1の装置の作動を説明するためのフローチャート及
び線図である。
【0016】図1を参照して、1は車両走行装置、2は
車載発電装置である。
【0017】車両走行装置1は、バッテリ3と、このバ
ッテリ3を電源とする走行用モータ4(走行用電動機)
と、バッテリ3及び走行用モータ4間の給電制御を行う
ためのインバータ回路等(図示しない)を含むモータ給
電制御部5と、モータ給電制御部5を介した走行用モー
タ4の作動制御やバッテリ3の放電深度の把握等を行う
車両走行管理装置6と、運転者によるアクセル操作量A
を検出するアクセルセンサ7と、運転者によるブレーキ
操作の有無を検出するブレーキスイッチ8と、車速VCA
R を検出する車速センサ9(車速検出手段)と、バッテ
リ3の放電電流及び充電電流(以下、バッテリ電流IB
という)を検出する電流センサ10aと、走行用モータ
4の通電電流(以下、モータ電流IM という)を検出す
る電流センサ10bと、バッテリ3の端子電圧(以下、
バッテリ電圧VB という)を検出する電圧センサ11と
を備えている。さらに、この車両走行装置1には、前記
走行用モータ4以外にバッテリ3を電源とするランプや
エアコン、ワイパー等、各種の車載電子機器30が備え
られ、また、これらの車載電子機器30によるバッテリ
3の負荷を検出する負荷検出部31(負荷状態検出手
段)が備えられている。
【0018】前記車両走行管理装置6は、マイクロコン
ピュータ等を用いて構成されたものであり、その主要な
機能的構成として、アクセルセンサ7やブレーキスイッ
チ8、車速センサ9の検出信号に基づき走行用モータ4
の作動をモータ給電制御部5を介して制御するモータ制
御部12と、電流センサ10a及び電圧センサ11の検
出信号に基づきバッテリ3の蓄電量を示す放電深度を把
握する放電深度把握部13(充放電状態検出手段)とを
備えている。
【0019】この場合、モータ制御部12は、基本的に
はアクセルセンサ7及び車速センサ9を介してそれぞれ
検出されるアクセル操作量A及び車速VCAR に基づき、
あらかじめ定められたマップ等に従って走行用モータ4
の目標トルクや目標回転数を求め、それをモータ給電制
御部5に指示する。このとき、モータ給電制御部5は、
走行用モータ4が指示された目標トルクや目標回転数で
作動するようにバッテリ3から走行用モータ4への給電
量をスイッチングパルスにより制御する。
【0020】また、モータ制御部12は、アクセルセン
サ7を介して検出されるアクセル操作量Aが走行中に減
少され、あるいはブレーキスイッチ8からブレーキ操作
がなされたことを示すブレーキ信号BRが出力されたと
きには、モータ給電制御部5に走行用モータ4の回生制
動を指示する。このとき、モータ給電制御部5は、走行
用モータ4に回生電流を出力せしめて、その回生電流を
バッテリ3に給電し、これにより走行用モータ4の回生
制動を行う。尚、上記回生電流は走行用モータ4からモ
ータ給電制御部5を介してバッテリ3に流れるモータ電
流IM として電流センサ10bにより検出される。
【0021】前記放電深度把握部13は、基本的には前
記電流センサ10a及び電圧センサ11を介して所定の
サンプリングタイム毎に検出されるバッテリ電流IB 及
びバッテリ電圧VB の積、すなわち電力を積算していく
ことにより、バッテリ3の満充電状態を基準とした放電
量及び充電量を求め、それによりバッテリ3の時々刻々
の放電深度DODを把握する。この場合、放電深度DO
Dは、バッテリ3の満充電状態で0%、全放電状態で1
00%であり、バッテリ3の蓄電量(残容量)が満充電
状態から減少していくに従って0〜100%の範囲で大
きくなる。
【0022】尚、車両走行管理装置6は、上記のように
放電深度把握部13により把握されたバッテリ3の放電
深度DODや、車速センサ9により得られる車速VCAR
、電流センサ10a及び電圧センサ11によりそれぞ
れ得られるバッテリ電流IB 及びバッテリ電圧VB 、モ
ータ制御部12による回生制動の指示信号及びその時の
回生発電量を示す信号等を後述の発電管理装置20に出
力する。
【0023】また、走行用モータ4は、その駆動力を図
示しない動力伝達系を介して駆動輪(図示しない)に伝
達し、それにより車両を走行させる。
【0024】前記負荷検出部31は、バッテリ3から車
載電子機器12への給電経路に設けられており、例えば
図示しない電流センサや電圧センサを用いてバッテリ3
から車載電子機器12への総給電量(バッテリ3の車載
電子機器30への総放電量)を検出し、その総給電量を
車載電子機器12によるバッテリ3の負荷PACC として
検出する。そして、検出した負荷PACC を後述の発電管
理装置20に出力する。尚、車載電子機器12によるバ
ッテリ3の負荷を検出するに際しては、例えば作動状態
の車載電子機器12の個数を、車載電子機器12による
バッテリ3の負荷として検出するようにしてもよい。
【0025】前記車載発電装置2は、エンジン14を含
むエンジンシステム15と、エンジン14を駆動源とす
るジェネレータ16(発電機)と、エンジンシステム1
5の作動制御を行うエンジンコントローラ17(以下、
ECU17という)と、ジェネレータ16と前記バッテ
リ3あるいは走行用モータ4との間の給電制御を行うた
めのインバータ回路等を含むジェネレータ給電制御部1
8と、ジェネレータ給電制御部18を介してジェネレー
タ16の作動制御を行うジェネレータコントローラ19
(以下、GCU19という)と、ECU17及びGCU
19を介して車載発電装置2の統括的管理・制御を行う
発電管理装置20とを備えている。
【0026】この場合、ジェネレータ16のロータ(図
示しない)は、エンジン14のクランク軸(図示しな
い)と同一回転数で回転するように該クランク軸に連結
されている。
【0027】エンジンシステム15には、エンジン14
の付帯的構成として、エンジン14の機関温度(冷却水
温)TW を検出する温度センサ21と、エンジン16の
回転数N(=ジェネレータ16の回転数)を検出する回
転数センサ22と、エンジン14のスロットル弁(図示
しない)を駆動するスロットルアクチュエータ23と、
エンジン14への燃料供給を行う給燃装置24と、給燃
装置24に備えられたキャニスタ25と、キャニスタ2
5内のパージガス(燃料の気化ガス)の吸着量H/Cを
検出するハイドロカーボンセンサ26(パージガス吸着
状態検出手段、以下、H/Cセンサ26という)と、エ
ンジン14に供給される燃料を点火する点火装置27と
が備えられている。
【0028】また、発電管理装置20やECU17、G
CU19はマイクロコンピュータ等を用いて構成された
ものであり、発電管理装置20には、その機能的構成と
して、後述の発電に際してジェネレータ16の目標発電
量を設定する目標発電量設定部28(目標発電量設定手
段)と、エンジン14の目標回転数を設定する目標回転
数設定部29とを備えている。そして、ECU17は、
発電管理装置20により設定される目標発電量や目標回
転数に基づきスロットルアクチュエータ23や給燃装置
24、点火装置27を介してエンジン14の作動を制御
し、同様に、GCU19は発電管理装置20により設定
される目標発電量や目標回転数に基づき、ジェネレータ
給電制御部18を介してジェネレータ16の作動を制御
する。これらの発電管理装置20やECU17、GCU
19の作動の詳細は後述する。
【0029】尚、ECU17は、エンジンシステム15
の温度センサ21及び回転数センサ22によりそれぞれ
検出されるエンジン14の機関温度TW 及びエンジン1
4の回転数N(=ジェネレータ16の回転数)等を発電
管理装置20に出力する。また、GCU19は、ジェネ
レータ給電制御部18により制御するジェネレータ16
の発電電圧及び発電電流を示す信号等を発電管理装置2
0に出力する。さらに、発電管理装置20には、前記H
/Cセンサ26により検出されるキャニスタ25のパー
ジガスの吸着量H/Cが与えられる。
【0030】次に、本実施形態の装置の作動を説明す
る。
【0031】車両走行装置1の作動時(走行時や一時的
な停車時等)において、発電管理装置20は、例えば1
0msのサイクルタイム毎に図2に示すようなメインル
ーチンの処理を行う。
【0032】まず、発電管理装置20は、車載発電装置
2を始動するか否か、並びにその始動の作動態様(モー
ド)を決定する始動判別処理(STEP1)を行う。
【0033】この始動判別処理においては、図3に示す
ように、まず、車両走行管理装置6から与えられるバッ
テリ3の現在の放電深度DODが読み込まれ(STEP
1−1)、さらに前記負荷検出部31から与えられる車
載電子機器30によるバッテリ3の負荷PACC が読み込
まれる(STEP1−2)。
【0034】次いで、読み込まれた放電深度DODが、
例えばDOD>80%であるか、50%≦DOD≦80
%であるか、DOD<50%であるかの判定がなされる
(STEP1−3)。
【0035】発電管理装置20は、STEP1−3の判
定でDOD>80%であった場合、すなわち、バッテリ
3の蓄電量(残容量)がかなり少ない状態となっている
場合には、始動モード識別値であるS・SSTの値を
“1”に設定した後(STEP1−4)、図2のメイン
ルーチンに復帰する。ここで、始動モード識別値S・S
STは、“0”、“1”、“2”のいずれかの値に設定
されるものであり、“0”は車載発電装置2を始動しな
いか、又は停止させる場合のモード(以下、不始動・停
止モードという)、“1”はジェネレータ16の発電に
よるバッテリ3の充電を行うためにエンジン14等を始
動させるモード(以下、発電・充電モードという)、
“2”は後述のキャニスタパージを行うためにエンジン
14等を始動させるモード(以下、キャニスタパージモ
ードという)を示すものである。従って、上記のように
STEP1−3で始動モード識別値S・SSTを“1”
に設定することで、車載発電装置2の作動態様は発電・
充電モードとなる。尚、始動モード識別値S・SSTの
初期値は“0”とされている。
【0036】また、STEP1−3の判定で、50%≦
DOD≦80%であった場合には、発電管理装置20
は、次に、現在の始動モード識別値S・SSTの値を判
定する(STEP1−5)。このとき、S・SST=1
である場合、すなわち、既に発電・充電モードとなって
いる場合には、S・SSTの値をそのままにして図2の
メインルーチンに復帰する。
【0037】一方、STEP1−5の判定で、S・SS
T≠1である場合には、発電管理装置20は、STEP
1−2で読み込んだ車載電子機器30による負荷PACC
があらかじめ定めた所定量PL 以上であるか否か、換言
すれば、バッテリ3から車載電子機器30への給電量が
比較的大きなものとなっているか否かを判定する(ST
EP1−6)。そして、この判定で、PACC ≧PL であ
る場合には、STEP1−3でDOD>80%である場
合と同様に、STEP1−4に進んで始動モード識別値
S・SSTの値を“1”に設定した後、図2のメインル
ーチンに復帰する。
【0038】また、STEP1−6の判定で、PACC <
PL である場合には、発電管理装置20は、次に前記H
/Cセンサ26から与えられるキャニスタ25のパージ
ガスの現在の吸着量H/Cを読み込み(STEP1−
7)、その吸着量H/Cが所定の吸着量H/C0 以上で
あるか否かを判定する(STEP1−8)。このとき、
H/C≧H/C0 である場合、すなわち、キャニスタ2
5内のパージガスの吸着量H/Cがキャニスタのパージ
を行うべき量に達している場合には、発電管理装置20
は、始動モード識別値S・SSTの値を“2”に設定し
た後(STEP1−9)、図2のメインルーチンに復帰
する。これにより車載発電装置2の作動態様はキャニス
タパージモードとなる。
【0039】そして、STEP1−8の判定で、H/C
<H/C0 である場合、すなわち、キャニスタ25内の
パージガスの吸着量H/Cがさほど多くない場合には、
発電管理装置20は、始動モード識別値S・SSTの値
を“0”に設定した後(STEP1−10)、図2のメ
インルーチンに復帰する。これにより車載発電装置2の
作動態様は不始動・停止モードとなる。
【0040】また、STEP1−3の判定で、DOD<
50%であった場合、すなわち、バッテリ3の蓄電量が
まだ充分にある場合には、発電管理装置20は、前記S
TEP1−5の判定を行うことなく、前述のSTEP1
−6以降の処理を行う。
【0041】このような始動判別処理により、車載発電
装置2が停止している状態で、バッテリ3の放電深度D
ODが80%を越え、バッテリ3の蓄電量がかなり少な
くなったとき、あるいは、バッテリ3の蓄電量がさほど
少なくなっていなくとも(DOD≦80%)、車載電子
機器30によるバッテリ3の負荷PACC が所定量PL以
上となり、走行用モータ4以外の車載電子機器30への
給電量が比較的大きなものとなってバッテリ3の消耗が
進行し易い状態になると、発電・充電モード(S・SS
T=1)が設定され、それ以外の場合には、キャニスタ
25内のパージガスの吸着量H/Cに応じてキャニスタ
パージモード(S・SST=2)又は不始動・停止モー
ド(S・SST=0)が設定される。尚、一旦、発電・
充電モードが設定されると、以後は、バッテリ3の放電
深度DODが50%未満となって、該バッテリ3の蓄電
量が充分に回復し、且つ、車載電子機器30によるバッ
テリ3の負荷PACC が前記所定量PL 未満となるまで、
発電・充電モードが維持される。
【0042】このような始動判別処理を行った後、発電
管理装置20は、以下に説明する処理を行う。ここで、
以下の説明においては、まず、車載発電装置2の停止状
態において、前記始動判別処理により発電・充電モード
(S・SST=1)が設定された場合(DOD>80%
となった場合又はPACC ≧PL となった場合)について
説明する。
【0043】発電管理装置20は、図2のメインルーチ
ンのSTEP1の始動判別処理で発電・充電モード(S
・SST=1)を設定すると、STEP2においてS・
SST≠0であることを確認した後、STEP3〜9の
処理を前記サイクルタイム毎に順番に行ってエンジン1
4を起動する。
【0044】さらに詳細には、発電管理装置20は、ま
ず、STEP3において、前記ECU17やGCU19
を起動せしめる始動開始処理を行う。
【0045】この始動開始処理においては、発電管理装
置20は、図4に示すように、まず、ECU17が起動
したか否かをECU17の応答信号により判別し(ST
EP3−1)、ECU17が起動されていない場合に
は、ECU17に起動指令を与えて該ECU17を起動
させ(STEP3−2)、メインルーチンに復帰する。
さらに、発電管理装置20は、ECU17を起動した
後、GCU19が起動したか否かをGCU19の応答信
号により判別し(STEP3−3)、GCU19が起動
されていない場合には、GCU19に起動指令を与えて
該GCU19を起動させ(STEP3−4)、メインル
ーチンに復帰する。そして、発電管理装置20は、EC
U17及びGCU19の両者を起動させた後、エンジン
14等の実際の始動を開始するか否かを決定するフラグ
F・GEN(以下、始動開始フラグF・GENという)
の値を“1”にセットし(STEP3−5)、メインル
ーチンに復帰する。メインルーチンに復帰した後には、
始動開始フラグF・GENの値がSTEP4において確
認される。
【0046】ここで、始動開始フラグF・GENは、そ
の値が“1”であるとき、エンジン14等の実際の始動
をするための準備(ECU17及びGCU19の起動)
が完了したことを意味し、その値が“0”であるとき、
上記の準備が完了していないことを意味する。そして、
始動開始フラグF・GENの初期値は“0”とされ、前
記STEP3−3及び3−4の後、メインルーチンに復
帰する場合には、始動開始フラグF・GENの値は
“0”に維持される。そして、メインルーチンのSTE
P4の判定では、F・GEN=1となった場合にのみ、
次のSTEP5に移行させ、F・GEN=0の状態で
は、STEP4の判定の後、今回のメインルーチン処理
を終了する。
【0047】従って、ECU17及びGCU19は、前
記サイクルタイム毎に行われる前記始動開始処理を経て
順番に起動され、両者が起動された後に、メインルーチ
ンのSTEP5以降の処理が行われる。
【0048】発電管理装置20は、STEP4において
F・GEN=1となったことを確認した後、すなわち、
エンジン14等の実際の始動をするための準備(ECU
17及びGCU19の起動)が完了したことを確認した
後、STEP5においてエンジン14が完爆状態となっ
たか否か(エンジン14の所定の起動が完了したか否
か)を示すフラグF・FIR(以下、完爆判別フラグF
・FIRという)の値を判定する。
【0049】ここで、この完爆判別フラグF・FIR
は、後述のエンジン起動処理(STEP8)においてエ
ンジン14の完爆が確認されたときに“1”に設定され
るものであり、エンジン14がまだ起動されていない状
態ではF・FIR=0である。この場合には、STEP
5からSTEP6に移行する。
【0050】発電管理装置20は、STEP5でF・F
IR≠1であることを確認した後、STEP6におい
て、前記温度センサ21からECU17を介して与えら
れるエンジン14の現在の機関温度TW を読み込み、そ
の機関温度Tw を後述のエンジン14の暖気運転の時間
を決定するためのパラメータTWWU(以下、暖気時間
決定パラメータTWWUという)に設定する(STEP
7)。尚、この暖気時間決定パラメータTWWUは、エ
ンジン14の始動開始時に設定された後には、次にエン
ジン14の始動が新たに再開されるまで更新されない。
【0051】そして、発電管理装置20は、上記のよう
に暖気時間決定パラメータTWWUを設定した後、ST
EP8において、エンジン起動処理を行う。
【0052】このエンジン起動処理においては、発電管
理装置20は、図5に示すように、まず、温度センサ2
1からECU17を介して与えられるエンジン14の現
在の機関温度TW を読み込み(STEP8−1)、その
機関温度TW から図6に示すデータテーブルに従って該
機関温度TW に対応したエンジン14のクランキング回
転数NCRを求める(STEP8−2)。そして、求めた
クランキング回転数NCRをエンジン14の目標回転数N
TRとして設定する(STEP8−3)。このような目標
回転数NTRの設定は発電管理装置20の目標回転数設定
部29により行われる。
【0053】さらに発電管理装置20は、STEP8−
1において読み込んだ機関温度TWから図7に示すデー
タテーブルに従って該機関温度TW に対応したエンジン
14のスロットル開度THCRを求める(STEP8−
4)。ここで、図6及び図7のデータテーブルのクラン
キング回転数NCR及びスロットル開度THCRは、エンジ
ン14の排気性能等を良好なものとしつつエンジン14
を点火・始動することができる回転数及びスロットル開
度として機関温度TW に応じてあらじめ定めたものであ
る。
【0054】次いで、発電管理装置20は、前記回転数
センサ22からECU17を介して与えられるエンジン
14の現在の回転数N(=ジェネレータ16の回転数)
を読み込み(STEP8−5)、その回転数Nが前記S
TEP8−2において求められたクランキング回転数N
CRに対して所定の範囲内に収まる状態(NCR−ΔN<N
<NCR+ΔN)であらかじめ定めた所定時間tCRを経過
したか否かを判定する(STEP8−6)。
【0055】この場合、エンジン14はまだ起動されて
いないので、上記の条件を満たさず、この場合には、発
電管理装置20は、エンジン14のクランキング制御を
行う旨をECU17に指示した後(STEP8−7)、
前記完爆判別フラグF・FIRの値を“0”に設定し
(STEP8−8)、さらに、ジェネレータ16を本来
のジェネレータとして作動させるか、エンジン14のス
タータモータとして作動させるかを決定するフラグF・
M/G(以下、ジェネレータ/モータ切換フラグF・M
/Gという)の値を“0”に設定し(STEP8−
9)、メインルーチンに復帰する。ここで、ジェネレー
タ/モータ切換フラグF・M/Gは、その値が“0”の
とき、ジェネレータ16をエンジン14のスタータモー
タとして作動させることを意味し、“1”のとき、ジェ
ネレータ16を本来のジェネレータとして作動させるこ
とを意味する。
【0056】このようなエンジン起動処理を行った後、
発電管理装置20は、メインルーチンにおいて次にEC
U17及びGCU19への出力処理を行って(STEP
9)、今回のサイクルタイムの処理を終了する。
【0057】上記出力処理においては、図8に示すよう
に、発電管理装置20は、まず、前記ジェネレータ/モ
ータ切換フラグF・M/Gの値を判定する(STEP9
−1)。この場合、ジェネレータ16をエンジン14の
スタータモータとして作動させるために、F・M/G=
0となっているので、発電管理装置20は、次に、ジェ
ネレータ16をスタータモータとして作動させるに際し
てジェネレータ16に通電すべき目標通電量IMTR を求
め(STEP9−2)、その目標通電量IMTRをGCU
19に出力する(STEP9−3)。ここで、上記目標
通電量IMTR は、回転数センサ22により検出されるエ
ンジン14の現在の回転数Nを前記エンジン起動処理の
STEP8−3において目標回転数NTRとして設定され
た前記クランキング回転数NCRに一致させるようなジェ
ネレータ16への通電量として、所定のデータテーブル
や演算式に従って求められる。
【0058】さらに、発電管理装置20は、前記エンジ
ン起動処理のSTEP8−4において求められたスロッ
トル開度THCRをエンジン14の目標スロットル開度T
HTRとして設定して(STEP9−4)、この目標スロ
ットル開度THTRをECU17に出力し(STEP9−
5)、メインルーチンに復帰する。
【0059】このとき、上記のように目標通電量IMTR
を与えられたGCU19は、その目標通電量IMTR に応
じてジェネレータ16をエンジン14のスタータモータ
として作動させるよう、バッテリ3からジェネレータ1
6への通電量をジェネレータ給電制御部18を介して制
御する。また、目標スロットル開度THTR(=THCR)
を与えられたECU17は、エンジン14のスロットル
開度が目標スロットル開度THTRとなるよう、エンジン
14のスロットル開度を前記スロットルアクチュエータ
23を介して制御する。
【0060】これにより、ジェネレータ16をスタータ
モータとしてエンジン14のクランキングが開始する。
【0061】前述のエンジン起動処理や出力処理等は、
前記サイクルタイム毎に継続的に行われ、やがて、エン
ジン14の実際の回転数Nが継続的に前記クランキング
回転数NCRに略一致するようになり、従って、前記エン
ジン起動処理のSTEP8−6の条件(図5参照)を満
たすようになる。
【0062】このようになると、発電管理装置20は、
図5に示すように、エンジン14への給燃及び点火制御
を行うべき旨をECU17に指示する(STEP8−1
0)。このとき、ECU17は、前述のようにエンジン
14のスロットル開度が目標スロットル開度THTR(=
THCR)に制御した状態で、前記給燃装置24によりエ
ンジン14への始動給燃制御を開始すると共に、前記点
火装置27によりエンジン14の始動点火制御を開始す
る。
【0063】次いで、発電管理装置20は、回転数セン
サ22から与えられるエンジン14の現在の回転数Nを
読み込み(STEP8−11)、その回転数Nが所定の
始動回転数NSTを越えたか否かを判定することで、エン
ジン14が完爆状態に達したか否かを判定する(STE
P8−12)。尚、このような完爆状態の判別は、スタ
ータモータとして作動しているジェネレータ16の負
荷、あるいはエンジン14の負荷の変動状態に基づき
(例えば、該負荷の変動が所定範囲内に収まるか否かに
より)、判別するようにしてもよい。
【0064】上記STEP8−12での判定で、N≦N
STであれば、発電管理装置20は、エンジン14がまだ
完爆状態に達していないと判断して、前記STEP8−
8及び8−9で前記完爆判別フラグF・FIRの値とジ
ェネレータ/モータ切換フラグF・M/Gの値とを
“0”に設定した後、メインルーチンに復帰する。従っ
て、この場合には、前記出力処理を経てジェネレータ1
6をスタータモータとしたエンジン14のクランキング
が継続しつつ、ECU17によるエンジン14への始動
給燃制御及び始動点火制御が継続する。
【0065】一方、STEP8−12の判定において、
N>NSTとなると、発電管理装置20は、エンジン14
が完爆状態に達したと判断して、前記完爆判別フラグF
・FIRを“1”にセットし(STEP8−13)、さ
らに前記STEP8−9を経た後、メインルーチンに復
帰する。
【0066】このようにF・FIR=1となると、発電
管理装置20によるメインルーチンの処理は、次回のサ
イクルタイムにおいてSTEP5から新たなSTEP1
0に移行し、このSTEP10では発電管理装置20は
前記始動モード識別値S・SSTの値を判断する。この
とき、S・SST=1(発電・充電モード)であるの
で、発電管理装置20は、次に、エンジン14の暖機運
転が終了したか否かを示すフラグF・WUP(以下、暖
機運転判別フラグF・WUPという)の値を判断する
(STEP11)。
【0067】ここで、暖機運転判別フラグF・WUPの
値は、以下に説明する暖機処理(STEP12)におい
てエンジン14の暖機運転の終了が確認されたときに
“1”に設定されるものであり、エンジン14の暖機運
転がまだ行われていない状態では、F・WUP=0であ
る。
【0068】発電管理装置20は、STEP11の判定
において、F・WUP=0であると、次にSTEP12
の暖機処理を行う。
【0069】この暖機処理においては、図9に示すよう
に、発電管理装置20は、まず、温度センサ21から与
えられる機関温度TW を読み込み(STEP12−
1)、その機関温度TW から図10に示すようなデータ
テーブルに従ってエンジン14の暖機運転を行うための
暖機回転数NWUを求める(STEP12−2)。そし
て、求めた暖機回転数NWUを前記目標回転数設定部29
によりエンジン14の目標回転数NTRとして設定する
(STEP12−3)。
【0070】さらに、発電管理装置20は、エンジン1
4の暖機運転を行いつつジェネレータ16による発電を
行うために、機関温度TW から図11に示すようなデー
タテーブルに従ってジェネレータ16に出力させるべき
暖機発電量PWUを求める(STEP12−4)。ここ
で、図10及び図11のデータテーブルの暖機回転数N
WU及び暖機発電量PWUは、基本的には、エンジン14の
排気性能等を良好なものとしつつ、エンジン14の暖機
運転及びそれを駆動源とするジェネレータ16の発電を
安定して行うことができる回転数及び発電量として機関
温度TW に応じてあらじめ定めたものである。尚、エン
ジン14の高温時において、エンジン14の暖機運転を
適正に行うためにはエンジン14の負荷を極力軽減する
ことが好ましいことから、図11のデータテーブルの暖
機発電量PWUは機関温度TW の高温領域において負の値
に定められており、これは、このような高温領域におい
て、ジェネレータ16による発電を行わずに、該ジェネ
レータ16をモータとして作動させることを示すもので
ある。
【0071】次いで、発電管理装置20は、STEP1
2−5において、上記のように求められた暖機発電量P
WUが正であるか否かを判断し、PWU>0である場合に
は、ジェネレータ16による発電を行うために前記ジェ
ネレータ/モータ切換フラグF・M/Gの値を“1”に
設定し(STEP12−6)、PWU≦0である場合に
は、ジェネレータ16をモータとして作動させるために
ジェネレータ/モータ切換フラグF・M/Gの値を
“0”に設定する(STEP12−7)。そして、この
ようにジェネレータ/モータ切換フラグF・M/Gの値
を設定した後、発電管理装置20は、目標発電量設定部
28により、STEP12−4において求められた暖機
発電量PWUをジェネレータ16の目標発電量PTRとして
設定し(STEP12−8)、さらに、ECU17にエ
ンジン14の暖機運転を行う旨を指示する(STEP1
2─9)。
【0072】次いで、発電管理装置20は、前記メイン
ルーチンのSTEP7においてエンジン14の起動開始
時に設定された暖気時間決定パラメータTWWU(=エ
ンジン14の起動開始時の機関温度TW )から、図12
に示すデータテーブルに従って暖機運転を行うべき時間
T・WU(以下、暖機指定時間T・WUという)を求め
る(STEP12−10)。ここで、図12のデータテ
ーブルの暖機指定時間T・WUは、エンジン14の起動
開始時の機関温度TW である暖気時間決定パラメータT
WWUに応じて、適正な暖機運転が充分に行われるよう
にあらかじめ定めたものである。
【0073】このように暖機指定時間T・WUを求めた
発電管理装置20は、次に、前記STEP12−1から
の暖機処理を開始した時からの経過時間t・WUが暖機
指定時間T・WUを越えたか否かを判断する(STEP
12−11)。このとき、発電管理装置20は、t・W
U>T・WUであれば、前記暖機運転判別フラグF・W
UPの値を“1”に設定した後(STEP12−1
2)、メインルーチンに復帰し、また、t・WU≦T・
WUであれば、暖機運転判別フラグF・WUPの値を
“0”に設定した後(STEP12−13)、メインル
ーチンに復帰する。この場合、暖機処理を開始した直後
であるので、t・WU≦T・WUであり、従って、ST
EP12−13を経てF・WUP=0となる。
【0074】このような暖機処理からメインルーチンに
復帰した発電管理装置20は、前記STEP9の出力処
理を行う。
【0075】この場合、基本的には、前記暖機処理(S
TEP12)において、前記ジェネレータ/モータ切換
フラグF・M/Gの値は“1”に設定されており、この
場合には、発電管理装置20は、図8に示す出力処理に
おいて、前記STEP9−1の判定を経た後、ジェネレ
ータ16による発電を行う際のジェネレータ16の目標
通電量IGTR を求め(STEP9−6)、求めた目標通
電量IGTR をGCU19に出力する(STEP9−
7)。この場合、目標通電量IGTR は、基本的には、G
CU19から与えられるジェネレータ16の発電電圧及
び発電電流から把握される実際の発電量と回転数センサ
22から与えられるエンジン14及びジェネレータ16
の実際の回転数Nとが、前記暖機処理のSTEP12−
3及びSTEP12−8においてそれぞれ設定された目
標回転数NTR(=暖機回転数NWU) 及び目標発電量PTR
(=暖機発電量PWU)に一致するようなジェネレータ1
6の通電電流(バッテリ3の充電電流)として所定のデ
ータテーブルや演算式等を用いて求められる。但し、発
電管理装置20は前記車両走行管理装置6から与えられ
る走行用モータ4の回生制動の指示信号及びその時の回
生発電量を監視しており、走行用モータ4の回生制動時
には、その時の回生発電量とジェネレータ16の発電量
との総和やバッテリ3の充電電圧がバッテリ3の過充電
を生じないように定めた所定の最大値を越えないよう
に、目標発電量PTRを適宜修正し、その修正した目標発
電量PTRと前記目標回転数NTRに応じて前記目標通電量
IGTR を求める。
【0076】さらに、発電管理装置20は、エンジン1
4の目標スロットル開度THTRを求め(STEP9−
8)、求めた目標スロットル開度THTRをECU17に
出力した後(STEP9−9)、メンルーチンに復帰す
る。この場合、目標スロットル開度THTRは、基本的に
は、前記目標発電量PTRに対応したエンジン14の出力
が得られ、且つ、該エンジン14の実際の回転数Nが前
記目標回転数NTRとなるようなエンジン14のスロット
ル開度として所定のデータテーブルや演算式等を用いて
求められる。但し、走行用モータ4の回生制動時には、
前述の場合と同様に、適宜修正した目標発電量PTRと前
記目標回転数NTRに応じて前記目標スロットル開度TH
TRを求める。
【0077】上記のように目標通電量IGTR を与えられ
たGCU19は、その目標通電量IGTR に応じてジェネ
レータ16を発電させるよう、ジェネレータ16をジェ
ネレータ給電制御部18を介して制御する。また、目標
スロットル開度THTRを与えられたECU17は、エン
ジン14のスロットル開度が目標スロットル開度THTR
となるよう、エンジン14のスロットル開度を前記スロ
ットルアクチュエータ23を介して制御する。
【0078】これにより、ジェネレータ16は暖機運転
時のエンジン14を駆動源として前記目標発電量PTR
(=PWU)及び目標回転数NTR(=NWU)に応じて発電
し、その発電出力がバッテリ3に充電され、あるいは、
走行用モータ4や車載電子機器30に給電される。
【0079】尚、前記暖機処理(STEP12)におい
て、前記ジェネレータ/モータ切換フラグF・M/Gの
値は“0”に設定された場合には、発電管理装置20
は、STEP9の出力処理において、前述のエンジン1
4の起動時と同様に、STEP9−2〜9−5の処理を
行い、この場合には、エンジン14の暖機運転を行いつ
つジェネレータ16がモータとして作動される。
【0080】このようなエンジン14の暖機運転が前記
サイクルタイム毎に継続して行われ、メインルーチンの
暖機処理の前記STEP12−11(図9参照)におい
て、暖機運転の経過時間t・WUが前記暖機指定時間T
・WUを越えると、前述したように暖機運転判別フラグ
F・WUPが“1”に設定される(STEP12−1
2)。このようにF・WUP=1となると、次回のサイ
クルタイムでのメインルーチンの前記STEP11(図
2参照)の判定後、発電管理装置20による処理は、前
記暖機処理を終了してSTEP13の発電・充電処理に
移行する。
【0081】この発電・充電処理においては、図13に
示すように、発電管理装置20は、まず、前記車速セン
サ9から車両走行管理装置6を介して与えられる現在の
車速VCAR と、車両走行管理装置6の放電深度把握部1
3から与えられるバッテリ3の現在の放電深度DODと
を読み込む(STEP13−1)。
【0082】そして、発電管理装置20は、目標回転数
設定部29により、読み込んだ車速VCAR から図14に
示すようなデータテーブルに従って、エンジン14及び
ジェネレータ16の作動させるべき回転数NENE を該車
速VCAR に対応させて求め(STEP13−2)、さら
に、目標発電量設定部28により、読み込んだ車速VCA
R 及び放電深度DODから図15に示すようなマップに
従って、ジェネレータ16から出力させるべき発電量P
ENE を求める(STEP13−3)。ここで、図14の
データテーブルの回転数NENE は、基本的には、車速V
CAR が大きくなって、走行用モータ4の消費電力が大き
くなる程、ジェネレータ16の充分な発電量が得られる
ように大きく設定されている。また、図15のマップに
おいては、基本的には、車速VCAR 及び放電深度DOD
がそれぞれ大きくなる程、大きな発電量PENE が設定さ
れている。尚、これらの回転数NENE や発電量PENE は
基本的には、エンジン14の暖機運転時における前記暖
機回転数NWUや暖機発電量PWUよりも大きい。
【0083】上記のように回転数NENE 及び発電量PEN
E を求めた後、発電管理装置20の目標発電量設定部2
8は、求めた発電量PENE を、車載電子機器30による
負荷に応じて補正するための負荷補正値KPACCを算
出する処理を行う(STEP13−4)。この負荷補正
値KPACCの算出処理においては、図16に示すよう
に、まず、前記負荷検出部31から与えられる車載電子
機器30によるバッテリ3の負荷PACC が読み込まれ
(STEP13−4−1)、次いで、該負荷PACC か
ら、図17に示すようなデータテーブルを用いて負荷補
正値KPACCが求められる(STEP13−4−
2)。ここで、負荷補正値KPACCは1以上の値をと
るものであり、図17に示すデータテーブルでは、車載
電子機器30による負荷PACC が前記所定量PL (図3
参照)以下では、KPACC=1で、負荷PACC が所定
量PL 以上では、該負荷PACC が大きくなるに従って、
負荷補正値KPACCも大きくなるように定められてい
る。
【0084】このように負荷補正値KPACCを求めた
後、発電管理装置20は、図13のように、目標回転数
設定部29により、前記回転数NENE をエンジン14の
目標回転数NTRとして設定し、また、目標発電量設定部
28により、前記発電量PENE に前記負荷補正値KPA
CCを乗算して該発電量PENE を補正してなる値をジェ
ネレータ16の目標発電量PTRとして設定する(STE
P13−5)。そして、発電・充電制御を行う旨をEC
U17に指示した後(STEP13−6)、ジェネレー
タ16による発電を行うために前記ジェネレータ/モー
タ切換フラグF・M/Gを“1”にセットし(STEP
13−7)、メインルーチンに復帰する。
【0085】次いで、発電管理装置20は、メインルー
チンの前記出力処理(STEP9)を行う。この場合、
前記発電・充電処理においてF・M/G=1とされてい
るので、該出力処理においては、前記暖機運転の場合と
全く同様に前記STEP9−6〜9−9の処理を行い、
前記発電・充電処理において設定された目標回転数NTR
及び目標発電量PTRに応じたジェネレータ16の目標通
電量IGTR とエンジン14の目標スロットル開度THTR
とを求めて、それらをGCU19及びECU17に出力
する。走行用モータ4の回生制動の場合も、前記暖機運
転の場合と同様である。
【0086】上記のように目標通電量IGTR を与えられ
たGCU19は、その目標通電量IGTR に応じてジェネ
レータ16を発電させるよう、ジェネレータ16をジェ
ネレータ給電制御部18を介して制御する。また、目標
スロットル開度THTRを与えられたECU17は、エン
ジン14のスロットル開度が目標スロットル開度THTR
となるよう、エンジン14のスロットル開度を前記スロ
ットルアクチュエータ23を介して制御する。
【0087】これにより、ジェネレータ16はエンジン
14を駆動源として前記目標発電量PTR(=PENE ×K
PACC)及び目標回転数NTR(=NENE )に応じて発
電し、その発電出力がバッテリ3に充電され、あるい
は、走行用モータ4に給電される。この場合、ジェネレ
ータ16は、基本的には車速VCAR 及びバッテリ3の放
電深度DODに応じた充分な発電量に応じて発電するの
で、バッテリ3の充電が効率よくなされる。しかも、前
記目標発電量PTRは、車速VCAR 及びバッテリ3の放電
深度DODに応じた発電量PENE を負荷補正値KPAC
Cにより補正したもので、車載電子機器30によるバッ
テリ3の負荷PACC が大きくなる程、目標発電量PTRも
大きくなるので、車載電子機器30の電力消費が比較的
大きなものとなっていても、それに対応した大きめの発
電量でジェネレータ16が発電し、車載電子機器30に
よるバッテリ3の消耗が抑制されて、該バッテリ3がバ
ランスよく的確に充電される。
【0088】このような発電及び充電は、前記サイクル
タイム毎に行われるメインルーチンの前記始動判別処理
(STEP1)において、バッテリ3の放電深度DOD
が50%を下回り、且つ車載電子機器30によるバッテ
リ3の負荷PACC が前記所定量PL を下回るまで行われ
る。
【0089】すなわち、図3に示す前記始動判別処理の
STEP1−3の判定において、DOD<50%とな
り、且つSTEP1−6の判定においてPACC <PL と
なると、前記STEP1−7及び1−8を経て、STE
P1−10において前記始動モード識別値S・SSTの
値が“0”に設定され、不始動・停止モードとなる。
尚、この場合、エンジン14が作動していたので、ST
EP1−8の判定を行う前記キャニスタ25のパージガ
スの吸着量H/Cは前記所定値H/C0 未満となってお
り、前記STEP1−9に移行することはない。
【0090】このとき、図2に示すメインルーチンのS
TEP2において、S・SST=0であるので、発電管
理装置20による処理は、前記始動開始処理(STEP
3)に移行するとなく、STEP14の停止処理に移行
する。この停止処理においては、図18に示すように、
発電管理装置20は、エンジン14の停止をECU17
に指示し(STEP14−1)、さらに前記始動開始フ
ラグF・GENの値を“0”にリセットして(STEP
14−2)、メインルーチンに復帰する。
【0091】これにより、エンジン14及びこれに連結
されたジェネレータ16の作動が停止して、車載発電装
置2の作動が停止する。
【0092】次に、前記始動判別処理(STEP1)に
おいて、車載発電装置2の停止時に前記始動モード識別
値S・SSTの値が“2”に設定されて、キャニスタパ
ージモードが設定された場合の作動を説明する。このよ
うにS・SST=2となる場合は、例えば車載発電装置
2の停止状態で、且つバッテリ3の放電深度DODが8
0%以下に維持され、且つ車載電子機器30による負荷
PACC が所定量PL 未満に維持されている状態で、前記
H/Cセンサ26から発電管理装置20に与えられるキ
ャニスタ25内のパージガスの吸着量H/Cが所定値H
/C0 以上となり、キャニスタ25のパージが必要とな
る場合である。
【0093】発電管理装置20は、図2のメインルーチ
ンのSTEP1の始動判別処理で上記のようにキャニス
タパージモード(S・SST=2)を設定すると、ST
EP2においてS・SST≠0であることを確認した
後、まず、STEP3〜9の処理を前記サイクルタイム
毎に行ってエンジン14を起動する。この場合、STE
P3の始動開始処理やSTEP8のエンジン起動処理、
STEP9の出力処理等は前述の場合と全く同様に行わ
れ、エンジン14が起動される。
【0094】そして、前述したようにSTEP8のエン
ジン起動処理において設定される前記完爆判別フラグF
・FIRの値が“1”となって、エンジン14の完爆状
態が確認されると、発電管理装置20による処理は、S
TEP5からSTEP10に移行し、該STEP10に
おいてS・SST≠1であることを確認した後、STE
P15のパージ処理に移行する。
【0095】このパージ処理においては、図19に示す
ように、発電管理装置20は、まず、温度センサ21か
ら与えられるエンジン14の機関温度TW を読み込み
(STEP15−1)、その機関温度TW から図20に
示すデータデーブルに従って、キャニスタ25のパージ
を行うためにエンジン14を作動させるべき回転数NPU
R (以下、パージ回転数NPUR という)を求める(ST
EP15−2)。そして、求めたパージ回転数NPUR を
目標回転数設定部29により目標回転数NTRとして設定
する(STEP15−3)。さらに、発電管理装置20
は、キャニスタ25のパージを行いつつジェネレータ1
6の発電をある程度行うために、前記機関温度TW から
図21に示すデータテーブルに従って、ジェネレータ1
6に出力させるべき発電量PPUR (以下、パージ発電量
PPUR という)を求め(STEP15−4)、求めたパ
ージ発電量PPUR を目標発電量設定部28により目標発
電量PTRとして設定する(STEP15−5)。
【0096】ここで、図20及び図21のデータテーブ
ルのパージ回転数NPUR 及びパージ発電量PPUR は、そ
れぞれ基本的には、前記暖機処理における暖機回転数N
WU(図20仮想線参照)及び暖機発電量PWU(図21仮
想線参照)よりも低く、また、前記発電・充電処理にお
ける回転数NENE 及び発電量PENE よりも低く設定され
ており、エンジン14の負荷がその機関温度TW に適し
た軽負荷又は無負荷となるように設定されている。
【0097】上記のように目標回転数NTR(=NPUR )
や目標発電量PTR(=PPUR )を設定した後、発電管理
装置20は、パージ制御を行う旨をECU17に指示し
(STEP15−6)、さらにジェネレータ16による
発電作動を行わせるために、前記ジェネレータ/モータ
切換フラグF・M/Gの値を“1”に設定した後(ST
EP15−7)、メインルーチンに復帰する。
【0098】次いで、発電管理装置20は、メインルー
チンの前記出力処理(STEP9)を行い、前記パージ
処理において設定された目標回転数NTR(=NPUR )及
び目標発電量PTR(=PPUR )に応じたジェネレータ1
6の目標通電量IGTR とエンジン14の目標スロットル
開度THTRとを求めて、それらをGCU19及びECU
17に出力する(図8のSTEP9−6〜9−9)。
【0099】このように目標通電量IGTR を与えられた
GCU19は、その目標通電量IGTR に応じてジェネレ
ータ16を発電させるよう、ジェネレータ16をジェネ
レータ給電制御部18を介して制御する。また、目標ス
ロットル開度THTRを与えられたECU17は、エンジ
ン14のスロットル開度が目標スロットル開度THTRと
なるよう、エンジン14のスロットル開度を前記スロッ
トルアクチュエータ23を介して制御する。
【0100】これにより、エンジン14及びジェネレー
タ16は、前記目標回転数NTR(=NPUR )に応じて作
動すると共に、ジェネレータ16は前記目標発電量PTR
(=PPUR )に応じて発電する(PTR=0のときは発電
しない)。これにより、エンジン14の給燃装置24の
キャニスタ26のパージがなされ、また、バッテリ3の
多少の充電が適宜なされる。
【0101】この場合、前述したように、目標回転数N
TRである前記パージ回転数NPUR は比較的低いものに設
定されると共に、目標発電量PTRである前記パージ発電
量PPUR も低く設定(PPUR =0を含む)されているの
で、エンジン14の負荷は軽負荷もしくは無負荷とな
り、従って、エンジン14の排気ガスの量を可能な限り
少ないものとしつつ効率よくキャニスタ25のパージを
行うことができる。また、ジェネレータ16のある程度
の発電もなされるので、キャニスタ25のパージに際し
てのエンジン14の駆動力を有効に活用してバッテリ3
の多少の充電を行うこともできる。
【0102】尚、上記のようなキャニスタ25のパージ
を行っている際に、H/Cセンサ26により検出される
パージガスの吸着量H/Cが前記所定値H/C0 未満と
なると、発電管理装置20は、図3の始動判別処理のS
TEP1−8を経てSTEP1−10において前記始動
モード識別値S・SSTを“0”に設定し、不始動・停
止モードとする。このとき、発電管理装置20は、前述
のメインルーチンのSTEP14の停止処理(図2及び
図16参照)を行い、車載発電装置2の作動を停止す
る。
【0103】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、前記発電・充電処理において、バッテリ3の放電深
度DODとハイブリッド車の車速VCAR とに応じたジェ
ネレータ16の発電量PENE を、車載電子機器30によ
るバッテリ3の負荷PACC に応じた負荷補正値KPAC
Cにより補正することでジェネレータ16の目標発電量
PTR(=PENE ×KPACC)を設定し、その目標発電
量PTRでジェネレータ16を発電させるように該ジェネ
レータ16やエンジン14を制御するので、ジェネレー
タ16の発電量は、バッテリ3の蓄電量を示す放電深度
DODや、車速VCAR に対応した走行用モータ4の電力
消費量のみならず、該走行用モータ4以外の車載電子機
器30によるバッテリ3の負荷PACC に応じたものとな
る。従って、車載電子機器30の使用状態にかかわら
ず、バッテリ3の蓄電状態や放電状態に対応するバラン
スのとれた発電量でバッテリ3をその消耗を抑制しつつ
効率よく的確に充電することができる。
【0104】また、バッテリ3の蓄電量が比較的十分に
残っていても、車載電子機器30によるバッテリ3の負
荷PACC が所定量PL 以上となったときに、換言すれ
ば、車載電子機器30によるバッテリ3の負荷PACC が
比較的大きなものとなったときに、発電・充電モードの
作動態様に従ってエンジン14やジェネータ16を始動
してバッテリ3の充電を行うようにしたので、車載電子
機器30によりバッテリ3の消耗を急速に生じやすい状
態では、早期に車載発電装置2が起動されてバッテリ3
の充電が行われるので、バッテリ3の過剰な消耗を確実
に抑制することができる。
【0105】尚、本実施形態では、バッテリ3の放電深
度DODとハイブリッド車の車速VCAR とに応じたジェ
ネレータ16の発電量PENE を、車載電子機器30によ
るバッテリ3の負荷PACC に応じた負荷補正値KPAC
Cにより補正することでジェネレータ16の目標発電量
PTR(=PENE ×KPACC)を設定するようにした
が、バッテリ3の放電深度DODとハイブリッド車の車
速VCAR と車載電子機器30によるバッテリ3の負荷P
ACC とから3次元マップ等や所定の演算式等を用いて直
接的に目標発電量PTRを設定するようにしてもよい。
【0106】また、本実施形態では、バッテリ3の放電
深度DODが所定値(80%)を越え、換言すれば、バ
ッテリ3の蓄電量が所定量よりも少なくなったときに発
電・充電モードの作動態様に従ってエンジン14やジェ
ネータ16を始動してバッテリ3の充電を行うようにし
たが、例えば車両の急加速時等、バッテリ3の放電量の
時間的増加量が所定量を越えて急激な放電が行われた場
合(このとき放電深度DODは急増する)に、前述の発
電・充電モードの作動態様に従ってエンジン14やジェ
ネータ16を始動してバッテリ3の充電を行うようにし
てもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例の車載発電装置の制御装置を備え
たハイブリッド車のシステム構成図。
【図2】図1の装置の作動のメインルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図3】図2のメインルーチン中のサブルーチンを示す
フローチャート。
【図4】図2のメインルーチン中のサブルーチンを示す
フローチャート。
【図5】図2のメインルーチン中のサブルーチンを示す
フローチャート。
【図6】図5のサブルーチンで使用するデータテーブル
を示す線図。
【図7】図5のサブルーチンで使用するデータテーブル
を示す線図。
【図8】図2のメインルーチン中のサブルーチンを示す
フローチャート。
【図9】図2のメインルーチン中のサブルーチンを示す
フローチャート。
【図10】図9のサブルーチンで使用するデータテーブ
ルを示す線図。
【図11】図9のサブルーチンで使用するデータテーブ
ルを示す線図。
【図12】図9のサブルーチンで使用するデータテーブ
ルを示す線図。
【図13】図2のメインルーチン中のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図14】図13のサブルーチンで使用するデータテー
ブルを示す線図。
【図15】図13のサブルーチンで使用するマップを示
す図。
【図16】図13のサブルーチン中で行われるサブルー
チンを示すフローチャート。
【図17】図16のサブルーチンで使用するデータテー
ブルを示す線図。
【図18】図2のメインルーチン中のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図19】図2のメインルーチン中のサブルーチンを示
すフローチャート。
【図20】図17のサブルーチンで使用するデータテー
ブルを示す線図。
【図21】図17のサブルーチンで使用するデータテー
ブルを示す線図。
【符号の説明】
2…車載発電装置、3…バッテリ、4…走行用電動機、
9…車速センサ(車速検出手段)、13…放電深度把握
部(充放電状態検出手段)、28…目標発電量設定手
段、30…車載電子機器、31…負荷検出部(負荷状態
検出手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−29504(JP,A) 特開 平5−328530(JP,A) 特開 平6−233466(JP,A) 特開 平7−111709(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60L 11/02 - 11/18 B60K 6/02 H02J 7/00 H02P 9/04

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッテリを電源とする走行用電動機と、前
    記バッテリを充電するための車載発電装置と、前記バッ
    テリの充放電状態を検出する充放電状態検出手段とを備
    え、少なくとも該充放電状態検出手段により検出された
    バッテリの充放電状態に基づき前記車載発電装置を起動
    すると共に該車載発電装置の目標発電量を設定し、その
    設定した目標発電量に基づき前記車載発電装置を制御す
    るハイブリッド車両の車載発電装置の制御装置におい
    て、 前記バッテリを電源とする前記走行用電動機以外の車載
    電子機器によるバッテリの負荷状態を検出する負荷状態
    検出手段と、該負荷状態検出手段により検出された前記
    車載電子機器によるバッテリの負荷状態と前記充放電状
    態検出手段により検出された前記バッテリの充放電状態
    とに基づき前記車載発電装置の目標発電量を設定する目
    標発電量設定手段とを備えたことを特徴とするハイブリ
    ッド車両の車載発電装置の制御装置。
  2. 【請求項2】前記目標発電量設定手段は、前記充放電状
    態検出手段の検出結果により把握される前記バッテリの
    蓄電量が少なくなる程、前記目標発電量を大きく設定
    し、且つ、前記負荷状態検出手段の検出結果により把握
    される前記車載電子機器によるバッテリの負荷が増加す
    る程、前記目標発電量を大きく設定することを特徴とす
    る請求項1記載のハイブリッド車両の車載発電装置の制
    御装置。
  3. 【請求項3】前記ハイブリッド車両の車速を検出する車
    速検出手段を備え、前記目標発電量設定手段は、前記車
    載電子機器によるバッテリの負荷状態と該バッテリの充
    放電状態と前記車速検出手段により検出された車速とに
    基づき前記車載発電装置の目標発電量を設定することを
    特徴とする請求項1記載のハイブリッド車両の車載発電
    装置の制御装置。
  4. 【請求項4】前記目標発電量設定手段は、前記充放電状
    態検出手段の検出結果により把握される前記バッテリの
    蓄電量が少なくなる程、前記目標発電量を大きく設定
    し、且つ、前記負荷状態検出手段の検出結果により把握
    される前記車載電子機器による前記バッテリの負荷が増
    加する程、前記目標発電量を大きく設定し、且つ前記車
    速検出手段により検出された車速が大きくなる程、前記
    目標発電量を大きく設定することを特徴とする請求項3
    記載のハイブリッド車両の車載発電装置の制御装置。
  5. 【請求項5】前記負荷状態検出手段の検出結果により把
    握される前記車載電子機器によるバッテリの負荷が所定
    量以上となったとき、前記車載発電装置を起動する手段
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載のハイブリッド車両の車載発電装置の制御装置。
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