JP2003331929A - 電池の制御装置および制御方法 - Google Patents

電池の制御装置および制御方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水酸基を含む電解液を有する電池において、
電池の温度低下による電池出力の低下を防止する。 【解決手段】 電池ECU3100は、車両に搭載され
た、電解液に水酸基(OH)を含むバッテリの充放電状
態を制御する。この車両は、バッテリを充電するモータ
ジェネレータ3500およびインバータ3102を含
む。電池ECU3100は、バッテリと車両に搭載され
た負荷との接続および非接続を切換える電池メインリレ
ー3600に接続され、バッテリが過充電状態であっ
て、モータジェネレータ3500およびインバータ31
02によりバッテリが充電されていて、バッテリから負
荷に放電されていないときに、バッテリと負荷とを非接
続にするように、電池メインリレー3600をオフにす
るCPU3104を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池およびその電
池を充電する装置を搭載した車両の電池制御に関し、特
に、電解液に水酸基を有する2次電池の充電制御に関す
る。
【0002】
【従来の技術】最近の自動車には、内燃機関であるガソ
リンエンジンと、電気モータとの2種類の動力源を組合
せて使用するパワートレーンを搭載するものがある。こ
のようなパワートレインをハイブリッドシステムと呼
ぶ。この電気モータは、車両に搭載された電池から供給
される電力により駆動される。たとえば、電気モータと
して交流モータを用いている場合、電池から出力される
直流電力をインバータ等の回路により交流電力に変換
し、この交流電力によって電気モータを駆動する。その
際、インバータを構成する各スイッチング素子のスイッ
チング動作を制御することにより、モータから所望の出
力トルクを得ることができる。
【0003】このようなハイブリッドシステムを搭載し
た自動車には、たとえば鉛電池が搭載される。鉛電池
は、SOC(States Of Charge)が向上するとその凍結
温度が低下する特性を有する。すなわち、電池内部の電
解液は、SOCが高い状態であれば比較的低温になるま
で凍結せず、逆に、SOCが低い状態であれば周囲の温
度が比較的高くても凍結する可能性がある。具体的に
は、SOCが30%程度の状態では、周囲温度が−10
℃まで低下すると、凍結する可能性がある。このような
特性は、自動車を夜間に長時間駐車した時等のように、
自動車の駆動系を動作させていない状態で外気温が低下
した場合に、問題となる。すなわち、電池の内部の電解
液が凍結することにより、電池の損傷等の不具合が発生
するおそれがある。
【0004】特開平6−233466号公報は、車両駐
車時等における車載の電池の凍結を防止する制御装置を
開示する。この公報に開示された制御装置は、車両の周
囲温度を検出するセンサと、電池のSOCを検出する回
路と、検出されたSOCに対応する凍結温度を求める回
路と、求めた凍結温度及び検出された周囲温度に基づ
き、電池の液が凍結する可能性があるか否かを判定する
回路と、可能性があると判定された場合に、エンジン駆
動発電機等の充電回路から電池に充電電力を供給する回
路とを含む。
【0005】この公報に開示された制御装置によると、
周囲温度及び電池のSOCが検出される。次に、検出さ
れたSOCに対応する凍結温度が求められ、求められた
凍結温度および検出された周囲温度に基づき、電池の液
が凍結する可能性があるか否かが判定される。可能性が
あると判定された場合には、電池の充電動作が実行さ
れ、これにより電池のSOCが高められる。この電池
は、電池のSOCと凍結温度の関係が、SOCが向上す
ると凍結温度が低くなるという関係を有する。このよう
な電池について、上述の制御装置による充電を行なう
と、SOCの向上に伴い凍結温度が低下する。したがっ
て、たとえば、夜間の駐車時等において周囲温度が低く
かつ電池のSOCが低いことによる電池の凍結が防止で
き、電池の損傷等の不具合の発生を好適に防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
公報に開示された制御装置を用いると、SOCの上昇に
伴い凍結温度が低下する鉛電池の凍結を防止することが
できても、以下のような問題が発生する。以下に示す問
題は、特に、水酸基を含む電解液を有する電池に対して
発生する。
【0007】図9に、外気温が−20℃で、自宅に帰宅
した後の12時間、車両を屋外に駐車した場合の電池温
度の変化を示す。図9に示すように、電池の温度は−2
0℃近くにまで低下する。このとき、上述の公報のよう
にSOCを高めておくと、電解液が凍結しないようにす
ることができる。図10に電池温度と電池出力との関係
を示す。図10に示すように、電池温度が低いと電池出
力が低くなる。すなわち、翌朝のエンジン始動時に電池
温度が下がっていると、電解液の凍結が回避できても、
電池温度が低いことによる電池出力の低下を回避でき
ず、エンジンを始動するスタータに必要な電力を供給す
ることができないという問題点が発生しうる。
【0008】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであって、水酸基を含む電解液を有する電池
において、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止
できる、電池の制御装置および制御方法を提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る制御装
置は、車両に搭載された、電解液に水酸基を含む2次電
池の充放電を制御する。この制御装置は、2次電池と車
両に搭載された負荷との接続および非接続を切換えるた
めの切換え手段と、予め定められた条件が満足される
と、充電手段による2次電池の充電中に、2次電池と負
荷とを非接続にするように、充電手段と切換え手段とを
制御するための制御手段とを含む。
【0010】第1の発明によると、電解液に水酸基を含
む2次電池の1つであるNiMH電池においては、過充
電すると、水素ガス(H2)と酸素ガス(O2)とが電槽
内で発生して電槽内に蓄えられる。2次電池への充放電
が行なわれていない状態において、この水素ガスと酸素
ガスとは、2次電池の電槽内で再結合反応を発生する。
この再結合反応は、発熱反応であるので、電池温度を高
める。2次電池が過充電状態であって、2次電池からの
放電が全く行なわれていない状態で、2次電池と充放電
回路とを切断すると、この後再結合反応は進行する。制
御手段は、このような発熱反応により電池温度を低くし
たくない条件を満足するとき(たとえば、車両の外気温
が低い、電池温度が低いとき)であって、充電手段によ
り充電された2次電池が過充電であるという条件を満足
すると、2次電池の充電中に2次電池と負荷とを非接続
にする。これにより、2次電池は、過充電状態であっ
て、充電中に負荷と切り離される。すなわち、放電が全
くされていない状態で負荷と切り離される。この後、外
気温の低い屋外に車両が長時間に亘って駐車されても、
水素ガスと酸素ガスとの再結合反応が発生して、電池温
度が低くならないようにできる。電池温度が低くならな
いので、高い電池出力を維持でき、スタータを十分に回
転させることなどができる。その結果、水酸基を含む電
解液を有する電池において、電池温度の低下に伴う電池
出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供するこ
とができる。
【0011】第2の発明に係る制御装置は、第1の発明
の構成に加えて、制御手段は、2次電池が予め定められ
た充電状態になると、2次電池の充電中に、2次電池と
負荷とを非接続にするように制御するための手段を含
む。
【0012】第2の発明によると、2次電池が過充電の
状態になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷と
を非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応
(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電
池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池
の制御装置を提供することができる。
【0013】第3の発明に係る制御装置は、第1の発明
の構成に加えて、2次電池のSOCを検知するための検
知手段をさらに含む。制御手段は、2次電池のSOCが
予め定められた値以上になると、2次電池の充電中に、
2次電池と負荷とを非接続にするように制御するための
手段を含む。
【0014】第3の発明によると、検知手段により検知
されたSOCに基づいて、2次電池が満充電に近い状態
(たとえば、SOCが80〜100%)になると、2次
電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水
素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生さ
せることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電
池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供する
ことができる。
【0015】第4の発明に係る制御装置は、第3の発明
の構成に加えて、制御手段は、エンジンを用いて2次電
池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止
して、2次電池のSOCが予め定められた値以上になる
と、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続に
するように制御するための手段を含む。
【0016】第4の発明によると、この車両は、エンジ
ンを含み、充電手段は、エンジンを用いて2次電池を充
電する。制御手段は、エンジンを用いて2次電池を充電
するとともに2次電池から負荷への放電を禁止して、2
次電池のSOCを高める。SOCが予め定められた値以
上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを
非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発
熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温
度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制
御装置を提供することができる。
【0017】第5の発明に係る制御装置は、第3の発明
の構成に加えて、制御手段は、時間に関する予め定めら
れた条件が満足されると、エンジンを用いて2次電池を
充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止し
て、2次電池のSOCが予め定められた値以上になる
と、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続に
するように制御するための手段を含む。
【0018】第5の発明によると、たとえば、車両が目
的地に近づいて駐車される時間が近くなると、2次電池
からの放電を禁止して、2次電池を過充電して、その充
電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸
素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることが
できる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低
下を防止できる、電池の制御装置を提供することができ
る。
【0019】第6の発明に係る制御装置は、第5の発明
の構成に加えて、制御手段は、ナビゲーション装置から
の出力に基づいて、目的地到着までの時間が、予め定め
られた第1の時間以内になると、エンジンを用いて2次
電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁
止して、2次電池のSOCが予め定められた値以上にな
ると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続
にするように制御するための手段を含む。
【0020】第6の発明によると、車両に搭載されたナ
ビゲーション装置からの出力に基づいて、車両が目的地
に近づいて駐車される時間が近くなったことを検知する
と、2次電池からの放電を禁止して、2次電池を過充電
して、その充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、
水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生
させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う
電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供す
ることができる。
【0021】第7の発明に係る制御装置は、第5の発明
の構成に加えて、制御手段は、ナビゲーション装置から
の出力に基づいて、目的地到着までの時間が予め定めら
れた第2の時間以内になると、エンジンを用いて2次電
池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を制限
して、目的地到着までの時間が、予め定められた第1の
時間以内になると、エンジンを用いて2次電池を充電す
るとともに2次電池から負荷への放電を禁止して、2次
電池のSOCが予め定められた値以上になると、2次電
池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水素
ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させ
ることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池
出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供するこ
とができる。
【0022】第7の発明によると、車両に搭載されたナ
ビゲーション装置からの出力に基づいて、車両が目的地
に近づいて駐車される時間が近くなったことを検知する
と、2次電池からの放電を制限して、2次電池を充電し
てSOCを70%程度にまで上昇させる。車両が目的地
にさらに近づいて駐車される時間がさらに近くなったこ
とを検知すると、2次電池からの放電を禁止して、2次
電池を充電してSOCを80%程度にまで上昇させる。
その充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水素
ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させ
ることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池
出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供するこ
とができる。
【0023】第8の発明に係る制御装置は、第1〜第7
の発明の構成に加えて、充電手段は、エンジンを用いて
2次電池を充電するための手段を含む。制御手段は、エ
ンジンを停止させて、2次電池の充電中に、2次電池と
負荷とを非接続にするように制御するための手段を含
む。
【0024】第8の発明によると、車両に搭載されたエ
ンジンを停止させて、2次電池の充電中に、2次電池と
負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合
反応(発熱反応)を発生させることができる。その結
果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止でき
る、電池の制御装置を提供することができる。
【0025】第9の発明に係る制御装置は、第1〜第8
のいずれかの発明の構成に加えて、車両の外気温を検知
するための検知手段をさらに含む。制御手段は、検知手
段により検知された外気温が予め定められた温度以下で
あって、予め定められた条件が満足されると、2次電池
の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制
御するための手段を含む。
【0026】第9の発明によると、外気温が低い場合に
は、長時間屋外に車両を駐車すると、電池温度が低くな
り、電池出力が低下するおそれがある。そのため、外気
温が低い場合であって、充電手段により充電された2次
電池が過充電であるという条件を満足すると、2次電池
の充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガス
と酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させるこ
とができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力
の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することが
できる。
【0027】第10の発明に係る制御装置は、第1〜第
8のいずれかの発明の構成に加えて、2次電池の温度を
検知するための検知手段をさらに含む。制御手段は、検
知手段により検知された温度が予め定められた温度以下
であって、予め定められた条件が満足されると、2次電
池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように
制御するための手段を含む。
【0028】第10の発明によると、電池温度が低い場
合には、長時間屋外に車両を駐車すると、さらに電池温
度が低くなり、電池出力が低下するおそれがある。その
ため、電池温度が低い場合であって、充電手段により充
電された2次電池が過充電であるという条件を満足する
と、2次電池の充電中に2次電池と負荷とを非接続にし
て、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を
発生させることができる。その結果、電池温度の低下に
伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提
供することができる。
【0029】第11の発明に係る制御装置は、第1〜第
10のいずれかの発明の構成に加えて、2次電池は、N
iMH電池、NiCd電池および鉛電池のいずれかであ
るものである。
【0030】第11の発明によると、NiMH電池、N
iCd電池および鉛電池のいずれかに適用して、水素ガ
スと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させる
ことができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出
力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供すること
ができる。
【0031】第12の発明に係る制御装置は、第3〜第
7のいずれかの発明の構成に加えて、2次電池と負荷と
が非接続にされるときの、2次電池のSOCは、80〜
100%であるものである。
【0032】第12の発明によると、SOCを再結合反
応が発生する80〜100%の状態であって、2次電池
の充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガス
と酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させるこ
とができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力
の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することが
できる。
【0033】第13の発明に係る制御方法は、車両に搭
載された、電解液に水酸基を含む2次電池の充放電を制
御する。この制御方法は、2次電池と車両に搭載された
負荷との接続および非接続を切換える切換えステップ
と、予め定められた条件が満足されると、充電回路によ
る2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にす
るように、切換えステップとを制御する制御ステップと
を含む。
【0034】第13の発明によると、電解液に水酸基を
含む2次電池の1つであるNiMH電池においては、過
充電すると、水素ガスと酸素ガスとが電槽内で発生して
電槽内に蓄えられる。2次電池への充放電が行なわれて
いない状態において、この水素ガスと酸素ガスとは、2
次電池の電槽内で再結合反応を発生する。この再結合反
応は、発熱反応であるので、電池温度を高める。2次電
池が過充電状態であって、2次電池からの放電が全く行
なわれていない状態で、2次電池と充放電回路とを切断
すると、この後再結合反応は進行する。制御ステップ
は、このような発熱反応により電池温度を低くしたくな
い条件を満足するとき(たとえば、車両の外気温が低
い、電池温度が低いとき)であって、充電回路により充
電された2次電池が過充電であるという条件を満足する
と、2次電池の充電中に2次電池と負荷とを非接続にす
る。これにより、2次電池は、過充電状態であって、充
電中に負荷と切り離される。すなわち、放電が全くされ
ていない状態で負荷と切り離される。この後、外気温の
低い屋外に車両が長時間に亘って駐車されても、水素ガ
スと酸素ガスとの再結合反応が発生して、電池温度が低
くならないようにできる。電池温度が低くならないの
で、高い電池出力を維持でき、スタータを十分に回転さ
せることなどができる。その結果、水酸基を含む電解液
を有する電池において、電池温度の低下に伴う電池出力
の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することが
できる。
【0035】第14の発明に係る制御方法は、第13の
発明の構成に加えて、制御ステップは、2次電池が予め
定められた充電状態になると、2次電池の充電中に、2
次電池と負荷とを非接続にするように制御するステップ
を含む。
【0036】第14の発明によると、2次電池が過充電
の状態になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷
とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応
(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電
池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池
の制御方法を提供することができる。
【0037】第15の発明に係る制御方法は、第13の
発明の構成に加えて、2次電池のSOCを検知する検知
ステップをさらに含む。制御ステップは、2次電池のS
OCが予め定められた値以上になると、2次電池の充電
中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御する
ステップを含む。
【0038】第15の発明によると、検知ステップにて
検知されたSOCに基づいて、2次電池が満充電に近い
状態(たとえば、SOCが80〜100%)になると、
2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にし
て、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を
発生させることができる。その結果、電池温度の低下に
伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提
供することができる。
【0039】第16の発明に係る制御方法は、第15の
発明の構成に加えて、制御ステップは、エンジンを用い
て2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放
電を禁止して、2次電池のSOCが予め定められた値以
上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを
非接続にするように制御するステップを含む。
【0040】第16の発明によると、この車両は、エン
ジンを含み、充電回路は、エンジンを用いて2次電池を
充電する。制御ステップは、エンジンを用いて2次電池
を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止し
て、2次電池のSOCを高める。SOCが予め定められ
た値以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負
荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反
応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、
電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電
池の制御方法を提供することができる。
【0041】第17の発明に係る制御方法は、第15の
発明の構成に加えて、制御ステップは、時間に関する予
め定められた条件が満足されると、エンジンを用いて2
次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を
禁止して、2次電池のSOCが予め定められた値以上に
なると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接
続にするように制御するステップを含む。
【0042】第17の発明によると、たとえば、車両が
目的地に近づいて駐車される時間が近くなると、2次電
池からの放電を禁止して、2次電池を過充電して、その
充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと
酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させること
ができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の
低下を防止できる、電池の制御方法を提供することがで
きる。
【0043】第18の発明に係る制御方法は、第17の
発明の構成に加えて、制御ステップは、ナビゲーション
装置からの出力に基づいて、目的地到着までの時間が、
予め定められた第1の時間以内になると、エンジンを用
いて2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への
放電を禁止して、2次電池のSOCが予め定められた値
以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷と
を非接続にするように制御するステップを含む。
【0044】第18の発明によると、車両に搭載された
ナビゲーション装置からの出力に基づいて、車両が目的
地に近づいて駐車される時間が近くなったことを検知す
ると、2次電池からの放電を禁止して、2次電池を過充
電して、その充電中に2次電池と負荷とを非接続にし
て、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を
発生させることができる。その結果、電池温度の低下に
伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提
供することができる。
【0045】第19の発明に係る制御方法は、第17の
発明の構成に加えて、制御ステップは、ナビゲーション
装置からの出力に基づいて、目的地到着までの時間が予
め定められた第2の時間以内になると、エンジンを用い
て2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放
電を制限して、目的地到着までの時間が、予め定められ
た第1の時間以内になると、エンジンを用いて2次電池
を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止し
て、2次電池のSOCが予め定められた値以上になる
と、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続に
するように制御するステップを含む。
【0046】第19の発明によると、車両に搭載された
ナビゲーション装置からの出力に基づいて、車両が目的
地に近づいて駐車される時間が近くなったことを検知す
ると、2次電池からの放電を制限して、2次電池を充電
してSOCを70%程度にまで上昇させる。車両が目的
地にさらに近づいて駐車される時間がさらに近くなった
ことを検知すると、2次電池からの放電を禁止して、2
次電池を充電してSOCを80%程度にまで上昇させ
る。その充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、
水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生
させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う
電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供す
ることができる。
【0047】第20の発明に係る制御方法は、第13〜
第19のいずれかの発明の構成に加えて、制御ステップ
は、エンジンを停止させて、2次電池の充電中に、2次
電池と負荷とを非接続にするように制御するステップを
含む。
【0048】第20の発明によると、車両に搭載された
エンジンを停止させて、2次電池の充電中に、2次電池
と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結
合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結
果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止でき
る、電池の制御方法を提供することができる。
【0049】第21の発明に係る制御方法は、第13〜
第20のいずれかの発明の構成に加えて、車両の外気温
を検知する検知ステップをさらに含む。制御ステップ
は、検知ステップにて検知された外気温が予め定められ
た温度以下であって、予め定められた条件が満足される
と、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続に
するように制御するステップを含む。
【0050】第21の発明によると、外気温が低い場合
には、長時間屋外に車両を駐車すると、電池温度が低く
なり、電池出力が低下するおそれがある。そのため、外
気温が低い場合であって、充電回路により充電された2
次電池が過充電であるという条件を満足すると、2次電
池の充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガ
スと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させる
ことができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出
力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供すること
ができる。
【0051】第22の発明に係る制御方法は、第13〜
第20のいずれかの発明の構成に加えて、2次電池の温
度を検知する検知ステップをさらに含む。制御ステップ
は、検知ステップにて検知された温度が予め定められた
温度以下であって、予め定められた条件が満足される
と、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続に
するように制御するステップを含む。
【0052】第22の発明によると、電池温度が低い場
合には、長時間屋外に車両を駐車すると、さらに電池温
度が低くなり、電池出力が低下するおそれがある。その
ため、電池温度が低い場合であって、充電回路により充
電された2次電池が過充電であるという条件を満足する
と、2次電池の充電中に2次電池と負荷とを非接続にし
て、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を
発生させることができる。その結果、電池温度の低下に
伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提
供することができる。
【0053】第23の発明に係る制御方法は、第13〜
第22のいずれかの発明の構成に加えて、2次電池は、
NiMH電池、NiCd電池および鉛電池のいずれかで
あるものである。
【0054】第23の発明によると、NiMH電池、N
iCd電池および鉛電池のいずれかに適用して、水素ガ
スと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させる
ことができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出
力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供すること
ができる。
【0055】第24の発明に係る制御方法は、第15〜
第19のいずれかの発明の構成に加えて、2次電池と負
荷とが非接続にされるときの、2次電池のSOCは、8
0〜100%であるものである。
【0056】第24の発明によると、SOCを再結合反
応が発生する80〜100%の状態であって、2次電池
の充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガス
と酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させるこ
とができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力
の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することが
できる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、本発明
の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一
の部品には同一の符号を付してある。それらの名称およ
び機能も同じである。したがってそれらについての詳細
な説明は繰返さない。
【0058】本発明の実施の形態にかかる電池制御シス
テムを含む車両について説明する。図1に、この電池制
御システムが搭載された車両のパワートレインを示す。
この車両は、以下に示すハイブリットシステムと呼ばれ
るパワートレインを搭載する。
【0059】ここで、簡単にハイブリッドシステムにつ
いて説明する。ハイブリッドシステムとは、ガソリンエ
ンジンと電気モータのように、2種類の動力源を組合せ
て使用するパワートレインである。このシステムは、走
行条件に応じて、ガソリンエンジンと電気モータとを使
い分け、それぞれの持つ長所を活かしつつ、不得意な部
分を補うことができる。そのため、滑らかでレスポンス
の良い動力性能とともに、燃料消費や排出ガスを大幅に
抑制できるという特徴を有する。このハイブリットシス
テムには、大別してシリーズハイブリットシステムおよ
びパラレルハイブリッドシステムの2種類がある。
【0060】シリーズ(直列)ハイブリッドシステム
は、車輪の駆動を電気モータで行ない、エンジンは、電
気モータへの動力供給源として作動する。小さな出力の
エンジンを効率良い領域でほぼ一定回転で運転し、効率
良く充電しながら走行できる。
【0061】パラレル(並列)ハイブリッドシステム
は、エンジンと電気モータとで車輪を直接駆動する。こ
のシステムでは、電気モータは、エンジンの動力のアシ
ストを行なうとともに、発電機としてバッテリを充電し
ながら走行することも可能である。
【0062】図1に示したパワートレインは、パラレル
ハイブリッドシステムおよびシリーズハイブリッドシス
テムの両方の特徴を有するパラレルシリーズハイブリッ
ドシステムである。このパワートレインは、フロントユ
ニットがパラレルハイブリッドシステム、リアユニット
がフロントのモータジェネレータで発電した電力を使用
する、シリーズハイブリッドシステムの要素を含む。
【0063】このパワートレインは、無段変速機100
と、動力源としてのエンジン200と、無段変速機10
0と、エンジン200を制御する制御装置300とを含
む。無段変速機100の入力軸700は、エンジン20
0に接続され、無段変速機100の出力軸750は、駆
動輪(前輪)800に接続されている。さらに、このパ
ワートレインは、車両の走行用に直流電力を供給するバ
ッテリ1300と、バッテリ1300に接続されたイン
バータ1200と、インバータ1200に接続されたモ
ータジェネレータ2000と、エンジン200からの動
力およびモータジェネレータ2000からの動力を分配
する動力分配機構1000とを含む。
【0064】制御装置300は、駆動輪(前輪)800
に対する目標トルクを発生させるための指示トルクに基
づいて、動力源であるエンジン200およびモータジェ
ネレータ2000に接続されたインバータ1200を制
御する。このとき、制御装置300は、無段変速機10
0の入力軸700に所定の駆動力が入力されるように、
動力分配機構1000を制御する。
【0065】さらに、このパワートレインは、駆動輪
(後輪)2200と、駆動輪(後輪)2200の動力源
としてのモータジェネレータ2050とを含む。モータ
ジェネレータ2050の出力軸2100は、駆動輪(後
輪)2200に接続されている。モータジェネレータ2
050は、インバータ1200に接続され、インバータ
1200を介して、バッテリ1300から電力が供給さ
れる。
【0066】制御装置300は、駆動輪(後輪)220
0に対する目標トルクを発生させるための指示トルクに
基づいて、動力源であるモータジェネレータ2050に
接続されたインバータ1200を制御する。
【0067】この車両の駆動輪(前輪)800の動力源
は、エンジン200およびモータジェネレータ2000
であって、駆動輪(後輪)2200の動力源は、モータ
ジェネレータ2050である。モータジェネレータ20
00からの駆動力は、出力軸750を介して駆動輪(前
輪)800に伝達され、モータジェネレータ2050か
らの駆動力は、出力軸2100を介して駆動輪(後輪)
2200に伝達される。このモータジェネレータ200
0、2050は、駆動時にはモータとして使用され、制
動時にはジェネレータとして使用される。
【0068】この車両は、このようなパワートレインを
有するため、たとえば、エンジン200を回転させて、
その回転力を、動力分配機構1000でモータジェネレ
ータ2000と無断変速機100とに分配して、車両を
走行させながら、モータジェネレータ2000により発
電してバッテリ1300を充電させることができる。こ
の場合、駆動輪(前輪)800のみで車両を駆動し、駆
動輪(後輪)2200を駆動しないので、モータジェネ
レータ2050からモータとして機能しないで、モータ
ジェネレータ2050から駆動輪(後輪)2200に駆
動力が伝達されない。そのため、走行中にバッテリ13
00から放電させることなく、バッテリ1300を充電
させることができる。また、このようにして車両を走行
させると、車両が制動状態にあるか否かに関わらず、バ
ッテリ1300から放電させることなく、走行中に充電
のみを行なわせることができる。
【0069】この車両に搭載されるバッテリ1300
は、NiMH電池である。なお、本発明に係る電池の制
御装置は、このNiMH電池に適用されるものに限定さ
れず、電解液に水酸基を含む、全ての電池に適用でき
る。さらに、本発明に係る電池制御システムは、上述し
たパワートレインに適用されることに限定されない。車
両の走行中に、車両に搭載したバッテリから放電させる
ことなく、そのバッテリを充電させることができる全て
のパワートレインに、本発明に係る電池制御システムは
適用される。
【0070】図2を参照して、本実施の形態に係る電池
制御システムについて説明する。この電池制御システム
は、電池ECU(Electronic Control Unit)3100
と、電池ECU3100に接続されたナビゲーションシ
ステム3200と、電池温度センサ3300と、外気温
センサ3400と、モータジェネレータ3500と、電
池メインリレー3600とを含む。モータジェネレータ
3500は、図1に示したモータジェネレータ2000
である。以下の説明では、モータジェネレータは、モー
タジェネレータ3500と記載する。
【0071】電池ECU3100は、インバータ310
2と、この電池制御システムの全体を制御する電池制御
プログラムを実行するCPU(Central Processing Uni
t)3104と、CPU3104で実行される電池制御
プログラムやそのプログラムの実行結果を記憶するメモ
リ3106と、予め設定された時間の経過を検知するタ
イマ3108とを含む。このインバータ3102は、図
1に示したインバータ1200である。以下の説明で
は、インバータは、インバータ3102と記載する。
【0072】電池ECU3100は、目標SOCに従っ
て、インバータ3102の界磁コイルへの電流値を増減
させる。電池ECU3100により、インバータ310
2の界磁コイルへの電流値が増減されると、バッテリ1
300への充電量が制御されて、充電電流値および充電
電圧値が変化する。電池ECU3100により、インバ
ータ3102の界磁コイルへの電流値が増加されると、
バッテリ1300への充電電流値および充電電圧値が上
昇する。バッテリ1300への充電電流値および充電電
圧値が上昇して目標SOCになるように、バッテリ13
00のSOCが電池ECU3100により制御される。
【0073】電池ECU1300は、バッテリ1300
から放電されておらず、かつバッテリ1300への充電
されているときに、電池メインリレー3600を遮断す
ることができる。このようにすると、バッテリ1300
は、充電中の状態でその動作を停止させることができ
る。
【0074】図3を参照して、NiMH電池であるバッ
テリ1300の内部で発生する化学反応について説明す
る。通常の反応時には、充電時に、正極側で「Ni(O
H) 2+OH- → NiOOH+H2O+e- (1)」
の反応が、負極側で「M+H 2O+e- → MH+OH
- (2)」の反応が発生している。全体としては、
「Ni(OH)2+M → NiOOH+MH
(3)」の反応が発生している。放電時には、逆の方向
に反応が進む。なお、「M」は、水素吸蔵合金である。
【0075】このような化学反応とともに、過充電時
に、正極側で「OH- → 1/2H2O+1/4O2
+e- (4)」の反応が、負極側で「M+H2O+e-
→ MH+OH- (5)」の反応と「MHx → M
+X/2H2↑ (6)」の反応とが発生している。こ
の過充電時(SOCがおよそ80%以上)における反応
は、通常の充電時にも一部発生している。過充電時(S
OCが100%以上)では、この過充電時における反応
のみが発生している。
【0076】さらに、このような過充電時の状態で電池
のメインリレー3600を遮断すると、再結合反応が発
生する。この再結合反応においては、バッテリ1300
の内部において、「MHx+O2 → MHx-4+2H2
(7)」の反応と、「MH x+H2 → MXX+2
(8)」の反応とが発生する。この式からわかるよう
に、バッテリ1300の内部では、水素吸蔵合金中の水
素が酸素ガスを還元するとともに、水素吸蔵合金の撥水
性により直接水素を吸蔵している。この再結合反応にお
いては、全体として、「2H2+O2 → 2H2O+Q
(発熱)」ように、発熱反応が発生する。
【0077】この発熱は、SOCが100%を越えるよ
うに過充電した方が、より大きな発熱量を得ることがで
きるが、バッテリの寿命が短くなるので過度の過充電は
好ましくない。そのため、SOCが80〜100%で充
電して、この再結合反応を発生させて熱を発生させる。
より具体的には、SOCが70%ぐらいまで充電する通
常の充電制御に加えて、さらに3〜5分の間は充電のみ
を行ない、SOCを80%ぐらいまで高める。この充電
状態のまま、電池メインリレー3600を遮断する。こ
のようにすると、再結合反応が促進されて、より大きな
熱量を得ることができる。なお、SOCを100%程度
にして、バッテリを一旦放電状態にしてから、電池メイ
ンリレー3600を遮断すると、再結合反応が促進され
ず、より大きな熱量を得ることができない。
【0078】図4を参照して、本実施の形態に係る電池
制御システムの電池ECU3100のCPU3104で
実行されるプログラムの制御構造について説明する。
【0079】ステップ(以下、ステップをSと略す。)
100にて、CPU3104は、現在時刻が目的地到着
の10分前に到達したか否かを判断する。この判断は、
電池ECU3100に接続されたナビゲーションシステ
ム3200からの入力信号に基いて行なわれる。なお、
ナビゲーションシステム3200は、目的地登録機能
と、目的地到着までの予測時間を算出する機能と、算出
された目的地到着までの予測時間を予め定められた時間
ごとに(1分ごとに)電池ECU3100に出力する機
能とを有する。目的地到着の10分前になると(S10
0にてYES)、処理はS200へ移される。もしそう
でないと(S100にてNO)、処理はS100へ戻さ
れ、現在時刻が目的地到着の10分前になるまで待つ。
【0080】S200にて、CPU3104は、電池温
度<0℃または外気温<−10℃であるか否かを判断す
る。この判断は、電池温度センサ3300から入力され
た電池温度または外気温センサ3400から入力された
外気温に基いて行なわれる。電池温度が<0℃であるか
外気温が<−10℃であると(S200にてYES)、
処理はS300へ移される。もしそうでないと(S20
0にてNO)、この処理は終了する。
【0081】S300にて、CPU3104は、充電優
先制御モードへ移行する。このとき、制御SOCを70
%に設定する。このとき、電池ECU3100から制御
装置300へ、充電優先制御モードへ移行したことを表
わすフラグが送信される。制御装置300においては、
放電を禁止することはしないが、エンジン200の駆動
力の一部を動力分配機構1000を用いてモータジェネ
レータ2000に伝達し、モータジェネレータ3500
を発電機として機能させ、インバータ3102を介して
得られた直流電力をバッテリ1300に供給する。この
とき、エンジン200の駆動力の一部以外は、動力分配
機構1000により無断変速機100に伝達され、無断
変速機100から出力軸750を介して駆動輪(前輪)
800を駆動させる。
【0082】これにより、車両の走行中にバッテリ13
00からの放電を抑制しつつ、車両をエンジン200に
より駆動させることができる。このとき、バッテリ13
00を駆動源とするモータジェネレータ2050は、モ
ータとして機能しない。また、このとき電池ECU31
00は、インバータ3102の界磁コイルの電流値を増
減させて、制御SOCである70%に、実際のSOCが
到達するように制御する。
【0083】S400にて、CPU3104は、現在時
刻が目的地到着の2分前に到達したか否かを判断する。
目的地到着の2分前になると(S400にてYES)、
処理はS500へ移される。もしそうでないと(S40
0にてNO)、処理はS400へ戻され、現在時刻が目
的地到着の2分前に到達するまで待つ。
【0084】S500にて、CPU3104は、放電禁
止モードへ移行する。このとき、制御SOCを80%に
設定する。この放電禁止モードは、前述のS300にお
ける充電優先制御モードよりも、充電を優先させたモー
ドであって、電池1300からの放電を完全に禁止する
モードである。これにより、電池1300には、エンジ
ン200から動力分配機構1000、モータジェネレー
タ3500およびインバータ3102を介して得られた
電力が供給される。また、バッテリ1300から、図1
に示すモータジェネレータ2050およびこの車両の補
機類に対して、バッテリ1300から電力が供給されな
い。このとき、電池ECU3100のインバータ310
2の界磁コイルへの電流値がさらに増加され、制御SO
Cが80%になるように制御される。
【0085】S600にて、CPU3104は、車両停
止要求を検知したか否かを判断する。この判断は、電池
ECU3100にイグニッションスイッチのオフを検知
することにより行なわれる。車両停止要求を検知すると
(S600にてYES)、処理はS700へ移される。
もしそうでないと(S600にてNO)、処理はS50
0に戻され、車両の停止要求を検知するまで待つ。
【0086】S700にて、CPU3104は、充電中
に電池メインリレー3600をオフにする。S800に
て、CPU3104は、ハイブリッドシステムを停止さ
せる。
【0087】以上のような構造をフローチャートに基
く、本実施の形態に係る電池制御システムの動作につい
て説明する。
【0088】図1に示すパワートレインを搭載した車両
が走行中に、ナビゲーションシステム3200の入力信
号により電池ECU100が目的地到着の10分前を検
知すると(S100にてYES)、電池温度センサ33
00または外気温センサ3400により検知された電池
温度または外気温に基いて、電池の昇温動作を実行する
か否かが判断される。電池温度が0℃未満または外気温
度が−10℃未満であると(S200にてYES)、充
電優先制御モードへ移行する(S300)。このとき、
制御SOCが70%に設定される。
【0089】図5を用いて、この充電優先制御モードに
ついて説明する。図5は、バッテリ1300のSOC
と、バッテリ1300の充放電電流との時間的な変化を
表わす。図5に示すように、電池1300に対しては、
インバータ1200からの充電電流およびバッテリ13
00からインバータ1200への放電電流が、プラス側
を放電としてマイナス側を充電として流れる。このと
き、何ら優先モードが設定されていない場合には、60
0(sec)以降のように、放電電流の時間積算値の方
が充電電流の時間積算値よりも多ければ、SOCが徐々
に低下する。その一方、200(sec)から350
(sec)のように、充電優先制御モードであると、1
0(A)程度の充電電流が電池1300に流れるように
制御される。このとき、放電禁止モードではないため、
バッテリ1300からインバータ3102を介して放電
されるが、その放電電流を上回るように充電電流が設定
され、その充電電流をモータジェネレータ3500が出
力するように制御される。
【0090】さらに車両が走行を継続し、車両が目的地
に到着し、車両の運転者がイグニッションスイッチをオ
フにすると(S600にてYES)、充電中の状態で、
電池のメインリレー3600がオフされる(S70
0)。その後、ハイブリッドシステムが停止され(S8
00)、車両は長時間(12時間程度)駐車された状態
となる。
【0091】図6を参照して、このときの動作とSOC
との関係を説明する。走行開始から目的地到着の10分
前までは、通常のハイブリッド走行が行なわれて、SO
Cは、その走行状態によって上下動する。目的地到着の
10分前であって(S100にてYES)、電池温度が
0℃未満または外気温が−10℃未満であると(S20
0にてYES)、充電優先制御モードに移行する(S3
00)。このとき、目的地到着の10分前から2分前に
おいては、充放電しながらSOCを70%になるよう
に、充電優先制御モードによりモータジェネレータ20
00が制御される。
【0092】さらに目的地到着の2分前になると(S4
00にてYES)、放電禁止モードに移行する(S50
0)。このとき制御SOCが80%に設定される。この
とき、図6に示すように、目的地到着の2分前からは、
充電のみが行なわれ、放電が禁止される。そのためSO
Cは、短時間で(2分)、10%向上し、制御SOCで
ある80%に到達する。
【0093】この後、車両は長時間(12時間程度)駐
車されることになる。このとき、図7に示すように、ハ
イブリッドシステムが停止してから(S800)、2時
間程度の間は、図3に示す再結合反応が発生し、再結合
反応による発熱が持続する。そのため、ハイブリッドシ
ステム停止時に10℃程度であった電池温度は、20℃
付近まで上昇する。その後は(2時間以降)、再結合反
応が終了し、発熱は維持されず徐々に電池温度は低下す
る。
【0094】図8を参照して、外気温が−20℃である
場合の、電池温度の12時間の変化を示す。目的地を自
宅とし、帰宅時にハイブリッドシステムを停止したとき
には(S800)、電池温度が10℃であったとする。
充電中に電池メインリレー3600をオフにした場合の
昇温制御が行なわれると、20時頃には電池温度が20
℃付近まで上昇する。その後、外気温が−20℃である
ことにより、バッテリ1300は冷却され、徐々に温度
が低下し、6時頃には電池温度は−10℃付近になる。
【0095】また、図8に示すように、電池の昇温制御
を行なうが、充電中に電池メインリレー3600をオフ
にするのではなく、放電後に電池メインリレー3600
をオフにした場合には、図3に示す再結合反応が抑制さ
れてしまい、21時付近において、電池温度が12〜1
3℃にしか上昇しない。そのため、3時頃に電池温度は
−10℃付近になり、さらにその後電池温度が低下して
しまう。
【0096】以上のようにして、本実施の形態に係る電
池制御システムは、ハイブリッドシステムを搭載した車
両において、車両が長時間駐車する前の10分前になる
と、充電優先制御モードに移行して、SOCが70%に
なるように制御される。さらに長時間駐車される2分前
になると、放電が禁止され、SOCが80%になるよう
に制御される。その充電中に、すなわち、バッテリ13
00からの放電電流が0である状態において、電池メイ
ンリレーがオフにされる。これにより、バッテリは充電
中に充放電回路と遮断される。その結果、バッテリは過
充電状態において、充電中に充放電回路と遮断されるた
め、再結合反応の要因である水素ガスと酸素ガスとが電
槽内に十分に蓄えられた状態でハイブリッドシステムが
停止する。その状態で充放電反応が行なわれないと、電
槽内に発生した水素ガスと酸素ガスとが再結合し、その
再結合時に発生する熱により、電池温度が上昇する。そ
の結果、長時間車両を駐車しても、その反応熱により電
池温度が一旦上昇するため、長時間の駐車後も電池温度
が極度に低下することを防止することができる。
【0097】なお、図4に示したフローチャートの中
で、S200における処理は、電池温度が0℃未満また
は外気温が−10℃未満であることを条件としたが、こ
れに限定されない。たとえば、電池温度が0℃未満かつ
外気温が−10℃未満であるときに、充電優先制御モー
ドに移行するようにしてもよい。さらに、上述した説明
において、目的地到着までの時間である10分および2
分は、一例であり、これに限定されない。これらの時間
は、SOCを所定分上昇させる時間に基づいて、設定さ
れる。
【0098】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る電池制御システム
が搭載される車両のパワートレインの制御ブロック図で
ある。
【図2】 本発明の実施の形態に係る電池制御システム
の制御ブロック図である。
【図3】 バッテリにおける化学反応式をまとめた図で
ある。
【図4】 本発明の実施の形態に係る電池ECUで実行
されるプログラムの制御構造を示すフローチャートであ
る。
【図5】 充放電電流とSOCとの関係を示す図であ
る。
【図6】 車両の走行経過に伴うSOCの時間変化を示
す図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係る電池制御システム
における電池温度の時間変化を示す図(その1)であ
る。
【図8】 本発明の実施の形態に係る電池制御システム
における電池温度の時間変化を示す図(その2)であ
る。
【図9】 従来技術に係る電池制御システムにおける電
池温度の時間変化を示す図である。
【図10】 電池温度と電池出力との関係を示す図であ
る。
【符号の説明】
100 無段変速機、200 エンジン、300 制御
装置、700 入力軸、750、2100 出力軸、8
00 駆動輪(前輪)、1000 動力分配機構、12
00 インバータ、1300 バッテリ、2000、2
050 モータジェネレータ、2200 駆動輪(後
輪)。
フロントページの続き Fターム(参考) 5G003 AA07 BA01 DA04 EA05 FA06 GB06 GC05 5H030 AA01 AS08 BB01 BB10 BB21 FF27 FF52 5H115 PC06 PG04 PI13 PI16 PI22 PI29 PO02 PU08 PU19 PU21 PU23 PU24 PU25 PU26 PV09 SE06 TI01 TI02 TI10 TO05

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された、電解液に水酸基を含
    む2次電池の充放電を制御する制御装置であって、前記
    車両は、前記2次電池を充電するための充電手段を含
    み、前記制御装置は、 前記2次電池と前記車両に搭載された負荷との接続およ
    び非接続を切換えるための切換え手段と、 予め定められた条件が満足されると、前記充電手段によ
    る前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷と
    を非接続にするように、前記充電手段と前記切換え手段
    とを制御するための制御手段とを含む、電池の制御装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記2次電池が予め定
    められた充電状態になると、前記2次電池の充電中に、
    前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御す
    るための手段を含む、請求項1に記載の電池の制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御装置は、前記2次電池のSOC
    を検知するための検知手段をさらに含み、 前記制御手段は、前記2次電池のSOCが予め定められ
    た値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記2次
    電池と前記負荷とを非接続にするように制御するための
    手段を含む、請求項1に記載の電池の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記車両は、エンジンを含み、 前記充電手段は、前記エンジンを用いて前記2次電池を
    充電するための手段を含み、 前記制御手段は、前記エンジンを用いて前記2次電池を
    充電するとともに前記2次電池から前記負荷への放電を
    禁止して、前記2次電池のSOCが予め定められた値以
    上になると、前記2次電池の充電中に、前記2次電池と
    前記負荷とを非接続にするように制御するための手段を
    含む、請求項3に記載の電池の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、時間に関する予め定め
    られた条件が満足されると、前記エンジンを用いて前記
    2次電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷
    への放電を禁止して、前記2次電池のSOCが予め定め
    られた値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記
    2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御するた
    めの手段を含む、請求項3に記載の電池の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記車両は、ナビゲーション装置を搭載
    し、 前記制御手段は、前記ナビゲーション装置からの出力に
    基づいて、目的地到着までの時間が、予め定められた第
    1の時間以内になると、前記エンジンを用いて前記2次
    電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷への
    放電を禁止して、前記2次電池のSOCが予め定められ
    た値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記2次
    電池と前記負荷とを非接続にするように制御するための
    手段を含む、請求項5に記載の電池の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記車両は、ナビゲーション装置を搭載
    し、 前記制御手段は、前記ナビゲーション装置からの出力に
    基づいて、目的地到着までの時間が予め定められた第2
    の時間以内になると、前記エンジンを用いて前記2次電
    池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷への放
    電を制限して、前記目的地到着までの時間が、予め定め
    られた第1の時間以内になると、前記エンジンを用いて
    前記2次電池を充電するとともに前記2次電池から前記
    負荷への放電を禁止して、前記2次電池のSOCが予め
    定められた値以上になると、前記2次電池の充電中に、
    前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御す
    るための手段を含む、請求項5に記載の電池の制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記車両は、エンジンを含み、 前記充電手段は、前記エンジンを用いて前記2次電池を
    充電するための手段を含み、 前記制御手段は、前記エンジンを停止させて、前記2次
    電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続に
    するように制御するための手段を含む、請求項1〜7の
    いずれかに記載の電池の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記制御装置は、前記車両の外気温を検
    知するための検知手段をさらに含み、 前記制御手段は、前記検知手段により検知された前記外
    気温が予め定められた温度以下であって、前記予め定め
    られた条件が満足されると、前記2次電池の充電中に、
    前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御す
    るための手段を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の
    電池の制御装置。
  10. 【請求項10】 前記制御装置は、前記2次電池の温度
    を検知するための検知手段をさらに含み、 前記制御手段は、前記検知手段により検知された前記温
    度が予め定められた温度以下であって、前記予め定めら
    れた条件が満足されると、前記2次電池の充電中に、前
    記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御する
    ための手段を含む、請求項1〜8のいずれかに記載の電
    池の制御装置。
  11. 【請求項11】 前記2次電池は、NiMH電池、Ni
    Cd電池および鉛電池のいずれかである、請求項1〜1
    0のいずれかに記載の電池の制御装置。
  12. 【請求項12】 前記2次電池と前記負荷とが非接続に
    されるときの、前記2次電池のSOCは、80〜100
    %である、請求項3〜7のいずれかに記載の電池の制御
    装置。
  13. 【請求項13】 車両に搭載された、電解液に水酸基を
    含む2次電池の充放電を制御する制御方法であって、前
    記車両は、前記2次電池を充電する充電回路を含み、前
    記制御方法は、 前記2次電池と前記車両に搭載された負荷との接続およ
    び非接続を切換える切換えステップと、 予め定められた条件が満足されると、前記充電回路によ
    る前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷と
    を非接続にするように、前記切換えステップとを制御す
    る制御ステップとを含む、電池の制御方法。
  14. 【請求項14】 前記制御ステップは、前記2次電池が
    予め定められた充電状態になると、前記2次電池の充電
    中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように
    制御するステップを含む、請求項13に記載の電池の制
    御方法。
  15. 【請求項15】 前記制御方法は、前記2次電池のSO
    Cを検知する検知ステップをさらに含み、 前記制御ステップは、前記2次電池のSOCが予め定め
    られた値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記
    2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御するス
    テップを含む、請求項13に記載の電池の制御方法。
  16. 【請求項16】 前記車両は、エンジンを含み、 前記充電回路は、前記エンジンを用いて前記2次電池を
    充電する回路を含み、 前記制御ステップは、前記エンジンを用いて前記2次電
    池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷への放
    電を禁止して、前記2次電池のSOCが予め定められた
    値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記2次電
    池と前記負荷とを非接続にするように制御するステップ
    を含む、請求項15に記載の電池の制御方法。
  17. 【請求項17】 前記制御ステップは、時間に関する予
    め定められた条件が満足されると、前記エンジンを用い
    て前記2次電池を充電するとともに前記2次電池から前
    記負荷への放電を禁止して、前記2次電池のSOCが予
    め定められた値以上になると、前記2次電池の充電中
    に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制
    御するステップを含む、請求項15に記載の電池の制御
    方法。
  18. 【請求項18】 前記車両は、ナビゲーション装置を搭
    載し、 前記制御ステップは、前記ナビゲーション装置からの出
    力に基づいて、目的地到着までの時間が、予め定められ
    た第1の時間以内になると、前記エンジンを用いて前記
    2次電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷
    への放電を禁止して、前記2次電池のSOCが予め定め
    られた値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記
    2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御するス
    テップを含む、請求項17に記載の電池の制御方法。
  19. 【請求項19】 前記車両は、ナビゲーション装置を搭
    載し、 前記制御ステップは、前記ナビゲーション装置からの出
    力に基づいて、目的地到着までの時間が予め定められた
    第2の時間以内になると、前記エンジンを用いて前記2
    次電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷へ
    の放電を制限して、前記目的地到着までの時間が、予め
    定められた第1の時間以内になると、前記エンジンを用
    いて前記2次電池を充電するとともに前記2次電池から
    前記負荷への放電を禁止して、前記2次電池のSOCが
    予め定められた値以上になると、前記2次電池の充電中
    に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制
    御するステップを含む、請求項17に記載の電池の制御
    方法。
  20. 【請求項20】 前記車両は、エンジンを含み、 前記充電回路は、前記エンジンを用いて前記2次電池を
    充電する回路を含み、 前記制御ステップは、前記エンジンを停止させて、前記
    2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接
    続にするように制御するステップを含む、請求項13〜
    19のいずれかに記載の電池の制御方法。
  21. 【請求項21】 前記制御方法は、前記車両の外気温を
    検知する検知ステップをさらに含み、 前記制御ステップは、前記検知ステップにて検知された
    前記外気温が予め定められた温度以下であって、前記予
    め定められた条件が満足されると、前記2次電池の充電
    中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように
    制御するステップを含む、請求項13〜20のいずれか
    に記載の電池の制御方法。
  22. 【請求項22】 前記制御方法は、前記2次電池の温度
    を検知する検知ステップをさらに含み、 前記制御ステップは、前記検知ステップにて検知された
    前記温度が予め定められた温度以下であって、前記予め
    定められた条件が満足されると、前記2次電池の充電中
    に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制
    御するステップを含む、請求項13〜20のいずれかに
    記載の電池の制御方法。
  23. 【請求項23】 前記2次電池は、NiMH電池、Ni
    Cd電池および鉛電池のいずれかである、請求項13〜
    22のいずれかに記載の電池の制御方法。
  24. 【請求項24】 前記2次電池と前記負荷とが非接続に
    されるときの、前記2次電池のSOCは、80〜100
    %である、請求項15〜19のいずれかに記載の電池の
    制御方法。
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