JP4082081B2 - 電池の制御装置および制御方法 - Google Patents

電池の制御装置および制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池およびその電池を充電する装置を搭載した車両の電池制御に関し、特に、電解液に水酸基を有する2次電池の充電制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近の自動車には、内燃機関であるガソリンエンジンと、電気モータとの2種類の動力源を組合せて使用するパワートレーンを搭載するものがある。このようなパワートレインをハイブリッドシステムと呼ぶ。この電気モータは、車両に搭載された電池から供給される電力により駆動される。たとえば、電気モータとして交流モータを用いている場合、電池から出力される直流電力をインバータ等の回路により交流電力に変換し、この交流電力によって電気モータを駆動する。その際、インバータを構成する各スイッチング素子のスイッチング動作を制御することにより、モータから所望の出力トルクを得ることができる。
【0003】
このようなハイブリッドシステムを搭載した自動車には、たとえば鉛電池が搭載される。鉛電池は、SOC(States Of Charge)が向上するとその凍結温度が低下する特性を有する。すなわち、電池内部の電解液は、SOCが高い状態であれば比較的低温になるまで凍結せず、逆に、SOCが低い状態であれば周囲の温度が比較的高くても凍結する可能性がある。具体的には、SOCが30%程度の状態では、周囲温度が−10℃まで低下すると、凍結する可能性がある。このような特性は、自動車を夜間に長時間駐車した時等のように、自動車の駆動系を動作させていない状態で外気温が低下した場合に、問題となる。すなわち、電池の内部の電解液が凍結することにより、電池の損傷等の不具合が発生するおそれがある。
【0004】
特開平6−233466号公報は、車両駐車時等における車載の電池の凍結を防止する制御装置を開示する。この公報に開示された制御装置は、車両の周囲温度を検出するセンサと、電池のSOCを検出する回路と、検出されたSOCに対応する凍結温度を求める回路と、求めた凍結温度及び検出された周囲温度に基づき、電池の液が凍結する可能性があるか否かを判定する回路と、可能性があると判定された場合に、エンジン駆動発電機等の充電回路から電池に充電電力を供給する回路とを含む。
【0005】
この公報に開示された制御装置によると、周囲温度及び電池のSOCが検出される。次に、検出されたSOCに対応する凍結温度が求められ、求められた凍結温度および検出された周囲温度に基づき、電池の液が凍結する可能性があるか否かが判定される。可能性があると判定された場合には、電池の充電動作が実行され、これにより電池のSOCが高められる。この電池は、電池のSOCと凍結温度の関係が、SOCが向上すると凍結温度が低くなるという関係を有する。このような電池について、上述の制御装置による充電を行なうと、SOCの向上に伴い凍結温度が低下する。したがって、たとえば、夜間の駐車時等において周囲温度が低くかつ電池のSOCが低いことによる電池の凍結が防止でき、電池の損傷等の不具合の発生を好適に防止できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の公報に開示された制御装置を用いると、SOCの上昇に伴い凍結温度が低下する鉛電池の凍結を防止することができても、以下のような問題が発生する。以下に示す問題は、特に、水酸基を含む電解液を有する電池に対して発生する。
【0007】
図9に、外気温が−20℃で、自宅に帰宅した後の12時間、車両を屋外に駐車した場合の電池温度の変化を示す。図9に示すように、電池の温度は−20℃近くにまで低下する。このとき、上述の公報のようにSOCを高めておくと、電解液が凍結しないようにすることができる。図10に電池温度と電池出力との関係を示す。図10に示すように、電池温度が低いと電池出力が低くなる。すなわち、翌朝のエンジン始動時に電池温度が下がっていると、電解液の凍結が回避できても、電池温度が低いことによる電池出力の低下を回避できず、エンジンを始動するスタータに必要な電力を供給することができないという問題点が発生しうる。
【0008】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、水酸基を含む電解液を有する電池において、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置および制御方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明に係る制御装置は、車両に搭載された、電解液に水酸基を含む2次電池の充放電を制御する。この制御装置は、2次電池と車両に搭載された負荷との接続および非接続を切換えるための切換え手段と、予め定められた条件が満足されると、充電手段による2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように、充電手段と切換え手段とを制御するための制御手段とを含む。
【0010】
第1の発明によると、電解液に水酸基を含む2次電池の1つであるNiMH電池においては、過充電すると、水素ガス(H2)と酸素ガス(O2)とが電槽内で発生して電槽内に蓄えられる。2次電池への充放電が行なわれていない状態において、この水素ガスと酸素ガスとは、2次電池の電槽内で再結合反応を発生する。この再結合反応は、発熱反応であるので、電池温度を高める。2次電池が過充電状態であって、2次電池からの放電が全く行なわれていない状態で、2次電池と充放電回路とを切断すると、この後再結合反応は進行する。制御手段は、このような発熱反応により電池温度を低くしたくない条件を満足するとき(たとえば、車両の外気温が低い、電池温度が低いとき)であって、充電手段により充電された2次電池が過充電であるという条件を満足すると、2次電池の充電中に2次電池と負荷とを非接続にする。これにより、2次電池は、過充電状態であって、充電中に負荷と切り離される。すなわち、放電が全くされていない状態で負荷と切り離される。この後、外気温の低い屋外に車両が長時間に亘って駐車されても、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応が発生して、電池温度が低くならないようにできる。電池温度が低くならないので、高い電池出力を維持でき、スタータを十分に回転させることなどができる。その結果、水酸基を含む電解液を有する電池において、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することができる。
【0011】
第2の発明に係る制御装置は、第1の発明の構成に加えて、制御手段は、2次電池が予め定められた充電状態になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するための手段を含む。
【0012】
第2の発明によると、2次電池が過充電の状態になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することができる。
【0013】
第3の発明に係る制御装置は、第1の発明の構成に加えて、2次電池のSOCを検知するための検知手段をさらに含む。制御手段は、2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するための手段を含む。
【0014】
第3の発明によると、検知手段により検知されたSOCに基づいて、2次電池が満充電に近い状態(たとえば、SOCが80〜100%)になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することができる。
【0015】
第4の発明に係る制御装置は、第3の発明の構成に加えて、制御手段は、エンジンを用いて2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止して、2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するための手段を含む。
【0016】
第4の発明によると、この車両は、エンジンを含み、充電手段は、エンジンを用いて2次電池を充電する。制御手段は、エンジンを用いて2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止して、2次電池のSOCを高める。SOCが予め定められた値以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することができる。
【0017】
第5の発明に係る制御装置は、第3の発明の構成に加えて、制御手段は、時間に関する予め定められた条件が満足されると、エンジンを用いて2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止して、2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するための手段を含む。
【0018】
第5の発明によると、たとえば、車両が目的地に近づいて駐車される時間が近くなると、2次電池からの放電を禁止して、2次電池を過充電して、その充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することができる。
【0019】
第6の発明に係る制御装置は、第5の発明の構成に加えて、制御手段は、ナビゲーション装置からの出力に基づいて、目的地到着までの時間が、予め定められた第1の時間以内になると、エンジンを用いて2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止して、2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するための手段を含む。
【0020】
第6の発明によると、車両に搭載されたナビゲーション装置からの出力に基づいて、車両が目的地に近づいて駐車される時間が近くなったことを検知すると、2次電池からの放電を禁止して、2次電池を過充電して、その充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することができる。
【0021】
第7の発明に係る制御装置は、第5の発明の構成に加えて、制御手段は、ナビゲーション装置からの出力に基づいて、目的地到着までの時間が予め定められた第2の時間以内になると、エンジンを用いて2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を制限して、目的地到着までの時間が、予め定められた第1の時間以内になると、エンジンを用いて2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止して、2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することができる。
【0022】
第7の発明によると、車両に搭載されたナビゲーション装置からの出力に基づいて、車両が目的地に近づいて駐車される時間が近くなったことを検知すると、2次電池からの放電を制限して、2次電池を充電してSOCを70%程度にまで上昇させる。車両が目的地にさらに近づいて駐車される時間がさらに近くなったことを検知すると、2次電池からの放電を禁止して、2次電池を充電してSOCを80%程度にまで上昇させる。その充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することができる。
【0023】
第8の発明に係る制御装置は、第1〜第7の発明の構成に加えて、充電手段は、エンジンを用いて2次電池を充電するための手段を含む。制御手段は、エンジンを停止させて、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するための手段を含む。
【0024】
第8の発明によると、車両に搭載されたエンジンを停止させて、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することができる。
【0025】
第9の発明に係る制御装置は、第1〜第8のいずれかの発明の構成に加えて、車両の外気温を検知するための検知手段をさらに含む。制御手段は、検知手段により検知された外気温が予め定められた温度以下であって、予め定められた条件が満足されると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するための手段を含む。
【0026】
第9の発明によると、外気温が低い場合には、長時間屋外に車両を駐車すると、電池温度が低くなり、電池出力が低下するおそれがある。そのため、外気温が低い場合であって、充電手段により充電された2次電池が過充電であるという条件を満足すると、2次電池の充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することができる。
【0027】
第10の発明に係る制御装置は、第1〜第8のいずれかの発明の構成に加えて、2次電池の温度を検知するための検知手段をさらに含む。制御手段は、検知手段により検知された温度が予め定められた温度以下であって、予め定められた条件が満足されると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するための手段を含む。
【0028】
第10の発明によると、電池温度が低い場合には、長時間屋外に車両を駐車すると、さらに電池温度が低くなり、電池出力が低下するおそれがある。そのため、電池温度が低い場合であって、充電手段により充電された2次電池が過充電であるという条件を満足すると、2次電池の充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することができる。
【0029】
第11の発明に係る制御装置は、第1〜第10のいずれかの発明の構成に加えて、2次電池は、NiMH電池およびNiCd電池のいずれかであるものである。
【0030】
第11の発明によると、NiMH電池およびNiCd電池のいずれかに適用して、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することができる。
【0031】
第12の発明に係る制御装置は、第3〜第7のいずれかの発明の構成に加えて、2次電池と負荷とが非接続にされるときの、2次電池のSOCは、80〜100%であるものである。
【0032】
第12の発明によると、SOCを再結合反応が発生する80〜100%の状態であって、2次電池の充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御装置を提供することができる。
【0033】
第13の発明に係る制御方法は、車両に搭載された、電解液に水酸基を含む2次電池の充放電を制御する。この制御方法は、2次電池と車両に搭載された負荷との接続および非接続を切換える切換えステップと、予め定められた条件が満足されると、充電回路による2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように、切換えステップとを制御する制御ステップとを含む。
【0034】
第13の発明によると、電解液に水酸基を含む2次電池の1つであるNiMH電池においては、過充電すると、水素ガスと酸素ガスとが電槽内で発生して電槽内に蓄えられる。2次電池への充放電が行なわれていない状態において、この水素ガスと酸素ガスとは、2次電池の電槽内で再結合反応を発生する。この再結合反応は、発熱反応であるので、電池温度を高める。2次電池が過充電状態であって、2次電池からの放電が全く行なわれていない状態で、2次電池と充放電回路とを切断すると、この後再結合反応は進行する。制御ステップは、このような発熱反応により電池温度を低くしたくない条件を満足するとき(たとえば、車両の外気温が低い、電池温度が低いとき)であって、充電回路により充電された2次電池が過充電であるという条件を満足すると、2次電池の充電中に2次電池と負荷とを非接続にする。これにより、2次電池は、過充電状態であって、充電中に負荷と切り離される。すなわち、放電が全くされていない状態で負荷と切り離される。この後、外気温の低い屋外に車両が長時間に亘って駐車されても、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応が発生して、電池温度が低くならないようにできる。電池温度が低くならないので、高い電池出力を維持でき、スタータを十分に回転させることなどができる。その結果、水酸基を含む電解液を有する電池において、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することができる。
【0035】
第14の発明に係る制御方法は、第13の発明の構成に加えて、制御ステップは、2次電池が予め定められた充電状態になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するステップを含む。
【0036】
第14の発明によると、2次電池が過充電の状態になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することができる。
【0037】
第15の発明に係る制御方法は、第13の発明の構成に加えて、2次電池のSOCを検知する検知ステップをさらに含む。制御ステップは、2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するステップを含む。
【0038】
第15の発明によると、検知ステップにて検知されたSOCに基づいて、2次電池が満充電に近い状態(たとえば、SOCが80〜100%)になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することができる。
【0039】
第16の発明に係る制御方法は、第15の発明の構成に加えて、制御ステップは、エンジンを用いて2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止して、2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するステップを含む。
【0040】
第16の発明によると、この車両は、エンジンを含み、充電回路は、エンジンを用いて2次電池を充電する。制御ステップは、エンジンを用いて2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止して、2次電池のSOCを高める。SOCが予め定められた値以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することができる。
【0041】
第17の発明に係る制御方法は、第15の発明の構成に加えて、制御ステップは、時間に関する予め定められた条件が満足されると、エンジンを用いて2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止して、2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するステップを含む。
【0042】
第17の発明によると、たとえば、車両が目的地に近づいて駐車される時間が近くなると、2次電池からの放電を禁止して、2次電池を過充電して、その充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することができる。
【0043】
第18の発明に係る制御方法は、第17の発明の構成に加えて、制御ステップは、ナビゲーション装置からの出力に基づいて、目的地到着までの時間が、予め定められた第1の時間以内になると、エンジンを用いて2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止して、2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するステップを含む。
【0044】
第18の発明によると、車両に搭載されたナビゲーション装置からの出力に基づいて、車両が目的地に近づいて駐車される時間が近くなったことを検知すると、2次電池からの放電を禁止して、2次電池を過充電して、その充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することができる。
【0045】
第19の発明に係る制御方法は、第17の発明の構成に加えて、制御ステップは、ナビゲーション装置からの出力に基づいて、目的地到着までの時間が予め定められた第2の時間以内になると、エンジンを用いて2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を制限して、目的地到着までの時間が、予め定められた第1の時間以内になると、エンジンを用いて2次電池を充電するとともに2次電池から負荷への放電を禁止して、2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するステップを含む。
【0046】
第19の発明によると、車両に搭載されたナビゲーション装置からの出力に基づいて、車両が目的地に近づいて駐車される時間が近くなったことを検知すると、2次電池からの放電を制限して、2次電池を充電してSOCを70%程度にまで上昇させる。車両が目的地にさらに近づいて駐車される時間がさらに近くなったことを検知すると、2次電池からの放電を禁止して、2次電池を充電してSOCを80%程度にまで上昇させる。その充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することができる。
【0047】
第20の発明に係る制御方法は、第13〜第19のいずれかの発明の構成に加えて、制御ステップは、エンジンを停止させて、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するステップを含む。
【0048】
第20の発明によると、車両に搭載されたエンジンを停止させて、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することができる。
【0049】
第21の発明に係る制御方法は、第13〜第20のいずれかの発明の構成に加えて、車両の外気温を検知する検知ステップをさらに含む。制御ステップは、検知ステップにて検知された外気温が予め定められた温度以下であって、予め定められた条件が満足されると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するステップを含む。
【0050】
第21の発明によると、外気温が低い場合には、長時間屋外に車両を駐車すると、電池温度が低くなり、電池出力が低下するおそれがある。そのため、外気温が低い場合であって、充電回路により充電された2次電池が過充電であるという条件を満足すると、2次電池の充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することができる。
【0051】
第22の発明に係る制御方法は、第13〜第20のいずれかの発明の構成に加えて、2次電池の温度を検知する検知ステップをさらに含む。制御ステップは、検知ステップにて検知された温度が予め定められた温度以下であって、予め定められた条件が満足されると、2次電池の充電中に、2次電池と負荷とを非接続にするように制御するステップを含む。
【0052】
第22の発明によると、電池温度が低い場合には、長時間屋外に車両を駐車すると、さらに電池温度が低くなり、電池出力が低下するおそれがある。そのため、電池温度が低い場合であって、充電回路により充電された2次電池が過充電であるという条件を満足すると、2次電池の充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することができる。
【0053】
第23の発明に係る制御方法は、第13〜第22のいずれかの発明の構成に加えて、2次電池は、NiMH電池およびNiCd電池のいずれかであるものである。
【0054】
第23の発明によると、NiMH電池およびNiCd電池のいずれかに適用して、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することができる。
【0055】
第24の発明に係る制御方法は、第15〜第19のいずれかの発明の構成に加えて、2次電池と負荷とが非接続にされるときの、2次電池のSOCは、80〜100%であるものである。
【0056】
第24の発明によると、SOCを再結合反応が発生する80〜100%の状態であって、2次電池の充電中に2次電池と負荷とを非接続にして、水素ガスと酸素ガスとの再結合反応(発熱反応)を発生させることができる。その結果、電池温度の低下に伴う電池出力の低下を防止できる、電池の制御方法を提供することができる。
【0057】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0058】
本発明の実施の形態にかかる電池制御システムを含む車両について説明する。図1に、この電池制御システムが搭載された車両のパワートレインを示す。この車両は、以下に示すハイブリットシステムと呼ばれるパワートレインを搭載する。
【0059】
ここで、簡単にハイブリッドシステムについて説明する。ハイブリッドシステムとは、ガソリンエンジンと電気モータのように、2種類の動力源を組合せて使用するパワートレインである。このシステムは、走行条件に応じて、ガソリンエンジンと電気モータとを使い分け、それぞれの持つ長所を活かしつつ、不得意な部分を補うことができる。そのため、滑らかでレスポンスの良い動力性能とともに、燃料消費や排出ガスを大幅に抑制できるという特徴を有する。このハイブリットシステムには、大別してシリーズハイブリットシステムおよびパラレルハイブリッドシステムの2種類がある。
【0060】
シリーズ(直列)ハイブリッドシステムは、車輪の駆動を電気モータで行ない、エンジンは、電気モータへの動力供給源として作動する。小さな出力のエンジンを効率良い領域でほぼ一定回転で運転し、効率良く充電しながら走行できる。
【0061】
パラレル(並列)ハイブリッドシステムは、エンジンと電気モータとで車輪を直接駆動する。このシステムでは、電気モータは、エンジンの動力のアシストを行なうとともに、発電機としてバッテリを充電しながら走行することも可能である。
【0062】
図1に示したパワートレインは、パラレルハイブリッドシステムおよびシリーズハイブリッドシステムの両方の特徴を有するパラレルシリーズハイブリッドシステムである。このパワートレインは、フロントユニットがパラレルハイブリッドシステム、リアユニットがフロントのモータジェネレータで発電した電力を使用する、シリーズハイブリッドシステムの要素を含む。
【0063】
このパワートレインは、無段変速機100と、動力源としてのエンジン200と、無段変速機100と、エンジン200を制御する制御装置300とを含む。無段変速機100の入力軸700は、エンジン200に接続され、無段変速機100の出力軸750は、駆動輪(前輪)800に接続されている。さらに、このパワートレインは、車両の走行用に直流電力を供給するバッテリ1300と、バッテリ1300に接続されたインバータ1200と、インバータ1200に接続されたモータジェネレータ2000と、エンジン200からの動力およびモータジェネレータ2000からの動力を分配する動力分配機構1000とを含む。
【0064】
制御装置300は、駆動輪(前輪)800に対する目標トルクを発生させるための指示トルクに基づいて、動力源であるエンジン200およびモータジェネレータ2000に接続されたインバータ1200を制御する。このとき、制御装置300は、無段変速機100の入力軸700に所定の駆動力が入力されるように、動力分配機構1000を制御する。
【0065】
さらに、このパワートレインは、駆動輪(後輪)2200と、駆動輪(後輪)2200の動力源としてのモータジェネレータ2050とを含む。モータジェネレータ2050の出力軸2100は、駆動輪(後輪)2200に接続されている。モータジェネレータ2050は、インバータ1200に接続され、インバータ1200を介して、バッテリ1300から電力が供給される。
【0066】
制御装置300は、駆動輪(後輪)2200に対する目標トルクを発生させるための指示トルクに基づいて、動力源であるモータジェネレータ2050に接続されたインバータ1200を制御する。
【0067】
この車両の駆動輪(前輪)800の動力源は、エンジン200およびモータジェネレータ2000であって、駆動輪(後輪)2200の動力源は、モータジェネレータ2050である。モータジェネレータ2000からの駆動力は、出力軸750を介して駆動輪(前輪)800に伝達され、モータジェネレータ2050からの駆動力は、出力軸2100を介して駆動輪(後輪)2200に伝達される。このモータジェネレータ2000、2050は、駆動時にはモータとして使用され、制動時にはジェネレータとして使用される。
【0068】
この車両は、このようなパワートレインを有するため、たとえば、エンジン200を回転させて、その回転力を、動力分配機構1000でモータジェネレータ2000と無断変速機100とに分配して、車両を走行させながら、モータジェネレータ2000により発電してバッテリ1300を充電させることができる。この場合、駆動輪(前輪)800のみで車両を駆動し、駆動輪(後輪)2200を駆動しないので、モータジェネレータ2050からモータとして機能しないで、モータジェネレータ2050から駆動輪(後輪)2200に駆動力が伝達されない。そのため、走行中にバッテリ1300から放電させることなく、バッテリ1300を充電させることができる。また、このようにして車両を走行させると、車両が制動状態にあるか否かに関わらず、バッテリ1300から放電させることなく、走行中に充電のみを行なわせることができる。
【0069】
この車両に搭載されるバッテリ1300は、NiMH電池である。なお、本発明に係る電池の制御装置は、このNiMH電池に適用されるものに限定されず、電解液に水酸基を含む、全ての電池に適用できる。さらに、本発明に係る電池制御システムは、上述したパワートレインに適用されることに限定されない。車両の走行中に、車両に搭載したバッテリから放電させることなく、そのバッテリを充電させることができる全てのパワートレインに、本発明に係る電池制御システムは適用される。
【0070】
図2を参照して、本実施の形態に係る電池制御システムについて説明する。この電池制御システムは、電池ECU(Electronic Control Unit)3100と、電池ECU3100に接続されたナビゲーションシステム3200と、電池温度センサ3300と、外気温センサ3400と、モータジェネレータ3500と、電池メインリレー3600とを含む。モータジェネレータ3500は、図1に示したモータジェネレータ2000である。以下の説明では、モータジェネレータは、モータジェネレータ3500と記載する。
【0071】
電池ECU3100は、インバータ3102と、この電池制御システムの全体を制御する電池制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)3104と、CPU3104で実行される電池制御プログラムやそのプログラムの実行結果を記憶するメモリ3106と、予め設定された時間の経過を検知するタイマ3108とを含む。このインバータ3102は、図1に示したインバータ1200である。以下の説明では、インバータは、インバータ3102と記載する。
【0072】
電池ECU3100は、目標SOCに従って、インバータ3102の界磁コイルへの電流値を増減させる。電池ECU3100により、インバータ3102の界磁コイルへの電流値が増減されると、バッテリ1300への充電量が制御されて、充電電流値および充電電圧値が変化する。電池ECU3100により、インバータ3102の界磁コイルへの電流値が増加されると、バッテリ1300への充電電流値および充電電圧値が上昇する。バッテリ1300への充電電流値および充電電圧値が上昇して目標SOCになるように、バッテリ1300のSOCが電池ECU3100により制御される。
【0073】
電池ECU1300は、バッテリ1300から放電されておらず、かつバッテリ1300への充電されているときに、電池メインリレー3600を遮断することができる。このようにすると、バッテリ1300は、充電中の状態でその動作を停止させることができる。
【0074】
図3を参照して、NiMH電池であるバッテリ1300の内部で発生する化学反応について説明する。通常の反応時には、充電時に、正極側で「Ni(OH)2+OH- → NiOOH+H2O+e- (1)」の反応が、負極側で「M+H2O+e- → MH+OH- (2)」の反応が発生している。全体としては、「Ni(OH)2+M → NiOOH+MH (3)」の反応が発生している。放電時には、逆の方向に反応が進む。なお、「M」は、水素吸蔵合金である。
【0075】
このような化学反応とともに、過充電時に、正極側で「OH- → 1/2H2O+1/4O2↑+e- (4)」の反応が、負極側で「M+H2O+e- → MH+OH- (5)」の反応と「MHx → M+X/2H2↑ (6)」の反応とが発生している。この過充電時(SOCがおよそ80%以上)における反応は、通常の充電時にも一部発生している。過充電時(SOCが100%以上)では、この過充電時における反応のみが発生している。
【0076】
さらに、このような過充電時の状態で電池のメインリレー3600を遮断すると、再結合反応が発生する。この再結合反応においては、バッテリ1300の内部において、「MHx+O2 → MHx-4+2H2O (7)」の反応と、「MHx+H2 → MXX+2 (8)」の反応とが発生する。この式からわかるように、バッテリ1300の内部では、水素吸蔵合金中の水素が酸素ガスを還元するとともに、水素吸蔵合金の撥水性により直接水素を吸蔵している。この再結合反応においては、全体として、「2H2+O2 → 2H2O+Q(発熱)」ように、発熱反応が発生する。
【0077】
この発熱は、SOCが100%を越えるように過充電した方が、より大きな発熱量を得ることができるが、バッテリの寿命が短くなるので過度の過充電は好ましくない。そのため、SOCが80〜100%で充電して、この再結合反応を発生させて熱を発生させる。より具体的には、SOCが70%ぐらいまで充電する通常の充電制御に加えて、さらに3〜5分の間は充電のみを行ない、SOCを80%ぐらいまで高める。この充電状態のまま、電池メインリレー3600を遮断する。このようにすると、再結合反応が促進されて、より大きな熱量を得ることができる。なお、SOCを100%程度にして、バッテリを一旦放電状態にしてから、電池メインリレー3600を遮断すると、再結合反応が促進されず、より大きな熱量を得ることができない。
【0078】
図4を参照して、本実施の形態に係る電池制御システムの電池ECU3100のCPU3104で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
【0079】
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、CPU3104は、現在時刻が目的地到着の10分前に到達したか否かを判断する。この判断は、電池ECU3100に接続されたナビゲーションシステム3200からの入力信号に基いて行なわれる。なお、ナビゲーションシステム3200は、目的地登録機能と、目的地到着までの予測時間を算出する機能と、算出された目的地到着までの予測時間を予め定められた時間ごとに(1分ごとに)電池ECU3100に出力する機能とを有する。目的地到着の10分前になると(S100にてYES)、処理はS200へ移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS100へ戻され、現在時刻が目的地到着の10分前になるまで待つ。
【0080】
S200にて、CPU3104は、電池温度<0℃または外気温<−10℃であるか否かを判断する。この判断は、電池温度センサ3300から入力された電池温度または外気温センサ3400から入力された外気温に基いて行なわれる。電池温度が<0℃であるか外気温が<−10℃であると(S200にてYES)、処理はS300へ移される。もしそうでないと(S200にてNO)、この処理は終了する。
【0081】
S300にて、CPU3104は、充電優先制御モードへ移行する。このとき、制御SOCを70%に設定する。このとき、電池ECU3100から制御装置300へ、充電優先制御モードへ移行したことを表わすフラグが送信される。制御装置300においては、放電を禁止することはしないが、エンジン200の駆動力の一部を動力分配機構1000を用いてモータジェネレータ2000に伝達し、モータジェネレータ3500を発電機として機能させ、インバータ3102を介して得られた直流電力をバッテリ1300に供給する。このとき、エンジン200の駆動力の一部以外は、動力分配機構1000により無断変速機100に伝達され、無断変速機100から出力軸750を介して駆動輪(前輪)800を駆動させる。
【0082】
これにより、車両の走行中にバッテリ1300からの放電を抑制しつつ、車両をエンジン200により駆動させることができる。このとき、バッテリ1300を駆動源とするモータジェネレータ2050は、モータとして機能しない。また、このとき電池ECU3100は、インバータ3102の界磁コイルの電流値を増減させて、制御SOCである70%に、実際のSOCが到達するように制御する。
【0083】
S400にて、CPU3104は、現在時刻が目的地到着の2分前に到達したか否かを判断する。目的地到着の2分前になると(S400にてYES)、処理はS500へ移される。もしそうでないと(S400にてNO)、処理はS400へ戻され、現在時刻が目的地到着の2分前に到達するまで待つ。
【0084】
S500にて、CPU3104は、放電禁止モードへ移行する。このとき、制御SOCを80%に設定する。この放電禁止モードは、前述のS300における充電優先制御モードよりも、充電を優先させたモードであって、電池1300からの放電を完全に禁止するモードである。これにより、電池1300には、エンジン200から動力分配機構1000、モータジェネレータ3500およびインバータ3102を介して得られた電力が供給される。また、バッテリ1300から、図1に示すモータジェネレータ2050およびこの車両の補機類に対して、バッテリ1300から電力が供給されない。このとき、電池ECU3100のインバータ3102の界磁コイルへの電流値がさらに増加され、制御SOCが80%になるように制御される。
【0085】
S600にて、CPU3104は、車両停止要求を検知したか否かを判断する。この判断は、電池ECU3100にイグニッションスイッチのオフを検知することにより行なわれる。車両停止要求を検知すると(S600にてYES)、処理はS700へ移される。もしそうでないと(S600にてNO)、処理はS500に戻され、車両の停止要求を検知するまで待つ。
【0086】
S700にて、CPU3104は、充電中に電池メインリレー3600をオフにする。S800にて、CPU3104は、ハイブリッドシステムを停止させる。
【0087】
以上のような構造をフローチャートに基く、本実施の形態に係る電池制御システムの動作について説明する。
【0088】
図1に示すパワートレインを搭載した車両が走行中に、ナビゲーションシステム3200の入力信号により電池ECU100が目的地到着の10分前を検知すると(S100にてYES)、電池温度センサ3300または外気温センサ3400により検知された電池温度または外気温に基いて、電池の昇温動作を実行するか否かが判断される。電池温度が0℃未満または外気温度が−10℃未満であると(S200にてYES)、充電優先制御モードへ移行する(S300)。このとき、制御SOCが70%に設定される。
【0089】
図5を用いて、この充電優先制御モードについて説明する。図5は、バッテリ1300のSOCと、バッテリ1300の充放電電流との時間的な変化を表わす。図5に示すように、電池1300に対しては、インバータ1200からの充電電流およびバッテリ1300からインバータ1200への放電電流が、プラス側を放電としてマイナス側を充電として流れる。このとき、何ら優先モードが設定されていない場合には、600(sec)以降のように、放電電流の時間積算値の方が充電電流の時間積算値よりも多ければ、SOCが徐々に低下する。その一方、200(sec)から350(sec)のように、充電優先制御モードであると、10(A)程度の充電電流が電池1300に流れるように制御される。このとき、放電禁止モードではないため、バッテリ1300からインバータ3102を介して放電されるが、その放電電流を上回るように充電電流が設定され、その充電電流をモータジェネレータ3500が出力するように制御される。
【0090】
さらに車両が走行を継続し、車両が目的地に到着し、車両の運転者がイグニッションスイッチをオフにすると(S600にてYES)、充電中の状態で、電池のメインリレー3600がオフされる(S700)。その後、ハイブリッドシステムが停止され(S800)、車両は長時間(12時間程度)駐車された状態となる。
【0091】
図6を参照して、このときの動作とSOCとの関係を説明する。走行開始から目的地到着の10分前までは、通常のハイブリッド走行が行なわれて、SOCは、その走行状態によって上下動する。目的地到着の10分前であって(S100にてYES)、電池温度が0℃未満または外気温が−10℃未満であると(S200にてYES)、充電優先制御モードに移行する(S300)。このとき、目的地到着の10分前から2分前においては、充放電しながらSOCを70%になるように、充電優先制御モードによりモータジェネレータ2000が制御される。
【0092】
さらに目的地到着の2分前になると(S400にてYES)、放電禁止モードに移行する(S500)。このとき制御SOCが80%に設定される。このとき、図6に示すように、目的地到着の2分前からは、充電のみが行なわれ、放電が禁止される。そのためSOCは、短時間で(2分)、10%向上し、制御SOCである80%に到達する。
【0093】
この後、車両は長時間(12時間程度)駐車されることになる。このとき、図7に示すように、ハイブリッドシステムが停止してから(S800)、2時間程度の間は、図3に示す再結合反応が発生し、再結合反応による発熱が持続する。そのため、ハイブリッドシステム停止時に10℃程度であった電池温度は、20℃付近まで上昇する。その後は(2時間以降)、再結合反応が終了し、発熱は維持されず徐々に電池温度は低下する。
【0094】
図8を参照して、外気温が−20℃である場合の、電池温度の12時間の変化を示す。目的地を自宅とし、帰宅時にハイブリッドシステムを停止したときには(S800)、電池温度が10℃であったとする。充電中に電池メインリレー3600をオフにした場合の昇温制御が行なわれると、20時頃には電池温度が20℃付近まで上昇する。その後、外気温が−20℃であることにより、バッテリ1300は冷却され、徐々に温度が低下し、6時頃には電池温度は−10℃付近になる。
【0095】
また、図8に示すように、電池の昇温制御を行なうが、充電中に電池メインリレー3600をオフにするのではなく、放電後に電池メインリレー3600をオフにした場合には、図3に示す再結合反応が抑制されてしまい、21時付近において、電池温度が12〜13℃にしか上昇しない。そのため、3時頃に電池温度は−10℃付近になり、さらにその後電池温度が低下してしまう。
【0096】
以上のようにして、本実施の形態に係る電池制御システムは、ハイブリッドシステムを搭載した車両において、車両が長時間駐車する前の10分前になると、充電優先制御モードに移行して、SOCが70%になるように制御される。さらに長時間駐車される2分前になると、放電が禁止され、SOCが80%になるように制御される。その充電中に、すなわち、バッテリ1300からの放電電流が0である状態において、電池メインリレーがオフにされる。これにより、バッテリは充電中に充放電回路と遮断される。その結果、バッテリは過充電状態において、充電中に充放電回路と遮断されるため、再結合反応の要因である水素ガスと酸素ガスとが電槽内に十分に蓄えられた状態でハイブリッドシステムが停止する。その状態で充放電反応が行なわれないと、電槽内に発生した水素ガスと酸素ガスとが再結合し、その再結合時に発生する熱により、電池温度が上昇する。その結果、長時間車両を駐車しても、その反応熱により電池温度が一旦上昇するため、長時間の駐車後も電池温度が極度に低下することを防止することができる。
【0097】
なお、図4に示したフローチャートの中で、S200における処理は、電池温度が0℃未満または外気温が−10℃未満であることを条件としたが、これに限定されない。たとえば、電池温度が0℃未満かつ外気温が−10℃未満であるときに、充電優先制御モードに移行するようにしてもよい。さらに、上述した説明において、目的地到着までの時間である10分および2分は、一例であり、これに限定されない。これらの時間は、SOCを所定分上昇させる時間に基づいて、設定される。
【0098】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る電池制御システムが搭載される車両のパワートレインの制御ブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係る電池制御システムの制御ブロック図である。
【図3】 バッテリにおける化学反応式をまとめた図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係る電池ECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
【図5】 充放電電流とSOCとの関係を示す図である。
【図6】 車両の走行経過に伴うSOCの時間変化を示す図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係る電池制御システムにおける電池温度の時間変化を示す図(その1)である。
【図8】 本発明の実施の形態に係る電池制御システムにおける電池温度の時間変化を示す図(その2)である。
【図9】 従来技術に係る電池制御システムにおける電池温度の時間変化を示す図である。
【図10】 電池温度と電池出力との関係を示す図である。
【符号の説明】
100 無段変速機、200 エンジン、300 制御装置、700 入力軸、750、2100 出力軸、800 駆動輪(前輪)、1000 動力分配機構、1200 インバータ、1300 バッテリ、2000、2050 モータジェネレータ、2200 駆動輪(後輪)。

Claims (22)

  1. 車両に搭載された、電解液に水酸基を含む2次電池の充放電を制御する制御装置であって、前記車両は、前記2次電池を充電するための充電手段を含み、前記制御装置は、
    前記2次電池と前記車両に搭載された負荷との接続および非接続を切換えるための切換え手段と、
    前記2次電池が予め定められた充電状態になると、前記充電手段による前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように、前記充電手段と前記切換え手段とを制御するための制御手段とを含む、電池の制御装置。
  2. 車両に搭載された、電解液に水酸基を含む2次電池の充放電を制御する制御装置であって、前記車両は、前記2次電池を充電するための充電手段を含み、前記制御装置は、
    前記2次電池と前記車両に搭載された負荷との接続および非接続を切換えるための切換え手段と、
    前記2次電池のSOCを検知するための検知手段と、
    前記2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、前記充電手段による前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御するための制御手段を含む、電池の制御装置。
  3. 前記車両は、エンジンを含み、
    前記充電手段は、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電するための手段を含み、
    前記制御手段は、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷への放電を禁止して、前記2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御するための手段を含む、請求項2に記載の電池の制御装置。
  4. 前記制御手段は、時間に関する予め定められた条件が満足されると、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷への放電を禁止して、前記2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御するための手段を含む、請求項2に記載の電池の制御装置。
  5. 前記車両は、ナビゲーション装置を搭載し、
    前記制御手段は、前記ナビゲーション装置からの出力に基づいて、目的地到着までの時間が、予め定められた第1の時間以内になると、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷への放電を禁止して、前記2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御するための手段を含む、請求項4に記載の電池の制御装置。
  6. 前記車両は、ナビゲーション装置を搭載し、
    前記制御手段は、前記ナビゲーション装置からの出力に基づいて、目的地到着までの時間が予め定められた第2の時間以内になると、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷への放電を制限して、前記目的地到着までの時間が、予め定められた第1の時間以内になると、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷への放電を禁止して、前記2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御するための手段を含む、請求項4に記載の電池の制御装置。
  7. エンジンを含む車両に搭載された、電解液に水酸基を含む2次電池の充放電を制御する制御装置であって、前記車両は、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電するための充電手段を含み、前記制御装置は、
    前記2次電池と前記車両に搭載された負荷との接続および非接続を切換えるための切換え手段と、
    前記2次電池が予め定められた充電状態になると、前記エンジンを停止させて、前記充電手段による前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように、前記充電手段と前記切換え手段とを制御するための制御手段とを含む、電池の制御装置。
  8. 車両に搭載された、電解液に水酸基を含む2次電池の充放電を制御する制御装置であって、前記車両は、前記2次電池を充電するための充電手段を含み、前記制御装置は、
    前記2次電池と前記車両に搭載された負荷との接続および非接続を切換えるための切換え手段と、
    前記車両の外気温を検知するための検知手段と、
    前記検知手段により検知された前記外気温が予め定められた温度以下であって、前記2次電池が予め定められた充電状態になると、前記充電手段による前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように、前記充電手段と前記切換え手段とを制御するための制御手段とを含む、電池の制御装置。
  9. 車両に搭載された、電解液に水酸基を含む2次電池の充放電を制御する制御装置であって、前記車両は、前記2次電池を充電するための充電手段を含み、前記制御装置は、
    前記2次電池と前記車両に搭載された負荷との接続および非接続を切換えるための切換え手段と、
    前記2次電池の温度を検知するための検知手段と、
    前記検知手段により検知された前記2次電池の温度が予め定められた温度以下であって、前記2次電池が予め定められた充電状態になると、前記充電手段による前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように、前記充電手段と前記切換え手段とを制御するための制御手段とを含む、電池の制御装置。
  10. 前記2次電池は、NiMH電池およびNiCd電池のいずれかである、請求項1〜9のいずれかに記載の電池の制御装置。
  11. 前記2次電池と前記負荷とが非接続にされるときの、前記2次電池のSOCは、80〜100%である、請求項2〜6のいずれかに記載の電池の制御装置。
  12. 車両に搭載された、電解液に水酸基を含む2次電池の充放電を制御する制御方法であって、前記車両は、前記2次電池を充電する充電回路を含み、前記制御方法は、
    前記2次電池と前記車両に搭載された負荷との接続および非接続を切換える切換えステップと、
    前記2次電池が予め定められた充電状態になると、前記充電回路による前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように、前記切換えステップを制御する制御ステップとを含む、電池の制御方法。
  13. 車両に搭載された、電解液に水酸基を含む2次電池の充放電を制御する制御方法であって、前記車両は、前記2次電池を充電する充電回路を含み、前記制御方法は、
    前記2次電池と前記車両に搭載された負荷との接続および非接続を切換える切換えステップと、
    前記2次電池のSOCを検知する検知ステップと、
    前記2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、前記充電回路による前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように、前記切換えステップを制御する制御ステップとを含む、電池の制御方法。
  14. 前記車両は、エンジンを含み、
    前記充電回路は、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電する回路を含み、
    前記制御ステップは、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷への放電を禁止して、前記2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御するステップを含む、請求項13に記載の電池の制御方法。
  15. 前記制御ステップは、時間に関する予め定められた条件が満足されると、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷への放電を禁止して、前記2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御するステップを含む、請求項13に記載の電池の制御方法。
  16. 前記車両は、ナビゲーション装置を搭載し、
    前記制御ステップは、前記ナビゲーション装置からの出力に基づいて、目的地到着までの時間が、予め定められた第1の時間以内になると、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷への放電を禁止して、前記2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御するステップを含む、請求項15に記載の電池の制御方法。
  17. 前記車両は、ナビゲーション装置を搭載し、
    前記制御ステップは、前記ナビゲーション装置からの出力に基づいて、目的地到着までの時間が予め定められた第2の時間以内になると、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷への放電を制限して、前記目的地到着までの時間が、予め定められた第1の時間以内になると、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電するとともに前記2次電池から前記負荷への放電を禁止して、前記2次電池のSOCが予め定められた値以上になると、前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように制御するステップを含む、請求項15に記載の電池の制御方法。
  18. エンジンを含む車両に搭載された、電解液に水酸基を含む2次電池の充放電を制御する方法であって、前記車両は、前記エンジンを用いて前記2次電池を充電する充電回路を含み、前記制御方法は、
    前記2次電池と前記車両に搭載された負荷との接続および非接続を切換える切換えステップと、
    前記2次電池が予め定められた充電状態になると、前記エンジンを停止させて、前記充電回路による前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように、前記切換えステップを制御する制御ステップとを含む、電池の制御方法。
  19. 車両に搭載された、電解液に水酸基を含む2次電池の充放電を制御する制御方法であって、前記車両は、前記2次電池を充電する充電回路を含み、前記制御方法は、
    前記2次電池と前記車両に搭載された負荷との接続および非接続を切換える切換えステップと、
    前記車両の外気温を検知する検知ステップと、
    前記検知ステップにて検知された前記外気温が予め定められた温度以下であって、前記2次電池が予め定められた充電状態になると、前記充電回路による前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように、前記切換えステップを制御する制御ステップとを含む、電池の制御方法。
  20. 車両に搭載された、電解液に水酸基を含む2次電池の充放電を制御する制御方法であって、前記車両は、前記2次電池を充電する充電回路を含み、前記制御方法は、
    前記2次電池と前記車両に搭載された負荷との接続および非接続を切換える切換えステップと、
    前記2次電池の温度を検知する検知ステップと、
    前記検知ステップにて検知された前記2次電池の温度が予め定められた温度以下であって、前記2次電池が予め定められた充電状態になると、前記充電回路による前記2次電池の充電中に、前記2次電池と前記負荷とを非接続にするように、前記切換えステップを制御する制御ステップとを含む、電池の制御方法。
  21. 前記2次電池は、NiMH電池およびNiCd電池のいずれかである、請求項12〜20のいずれかに記載の電池の制御方法。
  22. 前記2次電池と前記負荷とが非接続にされるときの、前記2次電池のSOCは、80〜100%である、請求項13〜17のいずれかに記載の電池の制御方法。
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