JP3167362B2 - バイポーラ型mos半導体装置の製造方法 - Google Patents

バイポーラ型mos半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP3167362B2
JP3167362B2 JP21189291A JP21189291A JP3167362B2 JP 3167362 B2 JP3167362 B2 JP 3167362B2 JP 21189291 A JP21189291 A JP 21189291A JP 21189291 A JP21189291 A JP 21189291A JP 3167362 B2 JP3167362 B2 JP 3167362B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
oxide film
contact
layer
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21189291A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05235288A (ja
Inventor
良一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP21189291A priority Critical patent/JP3167362B2/ja
Publication of JPH05235288A publication Critical patent/JPH05235288A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3167362B2 publication Critical patent/JP3167362B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、サブミクロンルールで
設計されるポリサイドゲートおよびショットキーダイオ
ード付きバイポーラ型MOS半導体装置の製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような分野の技術としては、
例えば以下に示すようなものがあった。
【0003】図3はバイポーラ型MOSゲートアレーの
入出力回路の高速化を図るため、TTL出力バッファー
トランジスタに用いられるショットキークランプダイオ
ード付きバイポーラトランジスタ(以下、ショットキー
トランジスタと言う)の回路と概略の断面図である。
【0004】この図に示すように、一般にショットキー
ダイオード1は、バイポーラトランジスタ2のベース3
とコレクタ4に接続した一体構造で製造されているた
め、以後この一体構造で説明を行なう。なお、5はエミ
ッタである。
【0005】図4〜図6は従来のショットキーダイオー
ド付きバイポーラ型MOS半導体装置の製造工程断面図
であり、各図は製造段階で得られた構造体の断面を概略
的に示している。
【0006】(A)まず、図4(a)に示すように、P
型シリコン基板100にN+ 型埋め込み層101を埋め
込み、更に、この基板100上にP型エピタキシャル層
102を設ける。次に、そのP型エピタキシャル層10
2の埋め込み層101の上側にN型コレクタ及びウェル
領域103を連続させて設ける。次に、LOCOS法に
よってフィールド酸化膜104を設けてショットキート
ランジスタ用区域105とゲートポリサイド膜配線取り
出し用区域106及び、PMOSトランジスタ用区域1
07とをそれぞれ形成したウェーハ108を用意する。
【0007】(B)図4(b)に示すように、このウェ
ーハ108に、MOSトランジスタのゲート絶縁膜とな
るゲート酸化膜109を形成する。次に、ウェーハ10
8の全面に減圧CVD法によりポリシリコン膜の成長
と、スパッタ法によりタングステンシリサイド膜(以後
WSiX と標記する)を生成した後、周知のホトリソ・
エッチング技術を用いてゲートポリサイド配線110及
びPMOSトランジスタのゲート電極111を形成して
いる。なお、ゲートポリサイド配線110とゲート電極
111は、下層に不純物としてリンを添加したポリシリ
コン層112と、上層としてWSiX 膜113で各々構
成されている。後の工程でのソース・ドレイン層やベー
ス層の高濃度不純物領域を形成するためのイオン注入の
際の保護膜(プロテクト膜)として、それぞれ作用する
膜114を200Å程度の膜厚で形成したものである。
【0008】(C)図4(c)に示すように、そのウェ
ーハ108のショットキートランジスタ用区域105
に、バイポーラNPNトランジスタのベース層115と
して、表面不純物濃度1E18ケ/cm3 のP型拡散領
域を拡散の深さ0.3μmに形成する。
【0009】(D)図4(d)に示すように、ショット
キートランジスタ用区域105の酸化膜114に、周知
のホトリソ・エッチング技術を用いて、エミッタ拡散領
域形成のための窓116を開けてウェーハ面を露出さ
せ、然る後、ウェーハ108全面に減圧CVD法によっ
てポリシリコン膜を2000Å成長させ、次に、このポ
リシリコン膜に、エミッタ拡散領域形成のための拡散源
を形成するために、As(砒素)イオンを注入し、さら
に、周知のホトリソ・エッチング技術を用いて、ショッ
トキートランジスタ用のエミッタ電極兼エミッタ拡散領
域形成のための拡散源117をパターニングしたもので
ある。
【0010】(E)図5(a)に示すように、周知のホ
トリソ技術を用いて、ショットキートランジスタ用区域
105のコレクタ取り出し領域118が開口しているレ
ジスト膜119を形成し、このレジスト膜119をマス
クにAsイオンを注入し、コレクタ取り出し領域118
を形成する。
【0011】(F)ウェーハ108のレジスト膜119
を除去し、図5(b)に示すように、ショットキートラ
ンジスタ用区域105のベース取り出し領域118とP
MOSトランジスタ用区域107が開口しているレジス
ト膜121を形成し、このレジスト膜121をマスクに
BF2 イオンを注入し、P型高濃度不純物122とベー
ス取り出し領域120を形成したものである。
【0012】(G)図5(c)に示すように、ウェーハ
108の上面に層間絶縁膜として例えばPSG膜123
をCVD法によって設けた後、ウェット酸素雰囲気中で
900〜950℃で約30分間熱処理を行なう。この熱
処理によって、このPSG膜123がフローして表面の
平坦化が進む。これと同時に、インプラ注入層の活性化
と不純物を含む各領域も拡散して拡大する。この拡大に
よりベース拡散領域115〔図4(c)参照〕が、当初
の0.3μmから0.45μmへと深く拡散してベース
層124となり、ベース取り出し領域120〔図5
(b)参照〕がベース取り出し層125となり、コレク
タ取り出し領域118〔図5(a)及び(b)参照〕が
コレクタ取り出し層126となり、拡散源117からベ
ース拡散領域115、つまり、ベース層124中にAs
不純物が拡散してエミッタ層127が形成される。更
に、この熱処理によって高濃度不純物領域122〔図5
(b)参照〕がソース又はドレイン(ここではソース・
ドレインと表す)128となる。次いで、ウェーハ10
8に周知のホトリソ・エッチング技術を用いてコンタク
トホールを形成したもので、ショットキートランジスタ
用区域105には、ベースコンタクトホール129及び
エミッタコンタクトホール130とコレクタコンタクト
ホール131が、ゲートポリサイド膜配線取り出し用区
域106にはゲートコンタクトホール132が、PMO
Sトランジスタ用区域107にはソース・ドレインコン
タクトホール133がそれぞれ開口している。
【0013】(H)ベースコンタクトホール129とP
MOSソース・ドレインコンタクトホール133及びゲ
ートコンタクトホール132が開口しているレジスト1
34をマスクにボロンイオンを注入し、図5(d)に示
すように、ベース取り出し層125やPMOSソース・
ドレイン128より高濃度のベースコンタクト領域13
5とPMOSソース・ドレインコンタクト領域136及
びゲートコンタクト領域137を形成する。
【0014】(I)レジスト134を除去し、図6
(a)に示すように、コレクタコンタクトホール131
が開口しているレジスト138を形成後、レジスト13
8をマスクに燐イオンを注入し、コレクタ取り出し層1
26より高濃度のコレクタコンタクト領域139を形成
する。
【0015】(J)レジスト138を除去し、図6
(b)に示すように、不活性雰囲気中850℃で30分
程度の熱処理を行なったものであり、ベースコンタクト
領域135〔図5(d)参照〕はベースコンタクト層1
40に、コレクタコンタクト領域139〔図6(a)参
照〕はコレクタコンタクト層141に、PMOSソース
・ドレインコンタクト領域136〔図6(a)参照〕は
PMOSソース・ドレインコンタクト層142に各々形
成される。
【0016】このようにコンタクト領域をイオン注入で
高濃度(1E20以上)とするのは、一般にサブミクロ
ンのコンタクトにおいてコンタクト抵抗Rcが大きく成
り易く、例えば0.8μm□で通常のP+ 層であるとR
cは200〜300Ωとなる。Rcは不純物濃度に大き
く依存しており、そのためコンタクト領域にイオン注入
を行ない高濃度とする。その結果、Rcは50〜60Ω
と改善される。
【0017】これらの工程はサブミクロンのバイポーラ
やMOSトランジスタを形成する上では重要な工程で、
一般には補助拡散法とかコンタクトデポ、コンタクトイ
ンプラと言われ多く用いられている。ところが、このコ
ンタクトインプラは不純物の活性化のため熱処理が必要
で、この熱処理でエミッタ層とベース層は拡散が進み、
エミッタ層127は0.2μmに、ベース層124は
0.5μmとなる。
【0018】また、ゲートコンタクトホール132にも
コンタクトイオン注入を行なっているのは、ポリサイド
ゲートに用いているWSiX は生成後の熱処理覆歴で決
まるストレス(内部残留応力)が知られ、CVD膜フロ
ー工程後、強い引っ張りストレスがゲート電極やゲート
配線に残留していることとなり、コンタクトホール形成
後、熱処理を行なうとゲート配線上のコンタクトホール
にはストレスを抑えるCVD膜が無いため、熱衝撃でW
SiX が剥離する。この剥離を防止するためにゲートコ
ンタクトホール132にもイオン注入を行ないWSiX
のストレスを減少させている。
【0019】(K)ウェーハ108のショットキートラ
ンジスタ用区域105のコレクタ領域103〔図4
(a)参照〕の表面と、ベース取り出し層125〔図6
(a)参照〕の一部表面に、周知のホトリソエッチング
技術を用いてショットキーダイオード形成のための開口
143を形成し、スパッタ蒸着法によりウェーハ108
の全面に高融点金属、例えばPt膜を厚さ300〜10
00Å生成し、、その後Pt膜と下地シリコンとのシリ
サイド反応させる熱処理(500〜600℃)を行な
い、白金シリサイドを生成し、70℃程度の王水にて酸
化膜上のPtを除去したものである。開口143にはシ
ョットキーダイオード用シリサイド層144が、エミッ
タコンタクトホール130にはエミッタシリサイド層1
45が、コレクタコンタクトホール131にはコレクタ
シリサイド層146が、ソース・ドレインコンタクトホ
ール133にはソース・ドレインシリサイド層147が
各々形成される。
【0020】(L)図6(d)に示すように、アルミ配
線148を各コンタクトホールとショットキーダイオー
ドの開口140〔図6(b)参照〕に形成すると、ショ
ットキーダイオード付きバイポーラ型MOS構造が形成
できる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来方法で製造されたバイポーラ型MOS半導体装
置では、構造上ポリサイドゲートコンタクトのコンタク
ト抵抗(以後、Rcと標記する)が増大し、製造歩留ま
りが上げられない問題点があった。
【0022】以下、図5及び図6のステップ(H)〜
(L)を使用して簡単に説明する。
【0023】図5(d)は従来方法の説明で述べたよう
に、ポリサイドのWSiX の剥離を防止する目的でゲー
トコンタクトホール132にボロンイオンを注入したも
ので、高濃度の不純物(8E20ケ/cm3 以上)を含
有したゲートコンタクト領域137が形成されたもので
ある。図6(a)はN+ 領域、例えばコレクタ取り出し
領域へのコンタクトイオン注入で、ゲートコンタクトホ
ール132にボロンイオンの替わりにリンイオンを注入
しても、WSiX 剥離の防止は可能である。
【0024】図5(b)はイオン注入を行なった各コン
タクト領域の不純物の活性化のため、熱処理を行なった
ものでゲートコンタクト領域137〔図5(d)参照〕
の不純物はWSiX 中での不純物拡散係数がSiより4
桁も大きいことから、ポリサイドゲート配線110のW
Six膜113をコンタクトホール132の外周まで拡
散し、高濃度の不純物を含有しWSiX 膜149〔図6
(b)参照〕を形成する。図6(c)はショットキーダ
イオー形成のための開口を形成し、Pt膜を生成後、
シリサイド反応の熱処理を行なったもので、ゲートコン
タクトホール132のWSiX 膜149〔図6(b)参
照〕の表面にはPtが拡散していると考えられる。とこ
ろが、酸化膜上の残留Ptを除去するための王水エッチ
ングでWSiX 膜はエッチングされ、ゲートコンタクト
ホール132はサイドエッチ150が形成された断面で
あり、図6(d)はアルミ配線148を形成するように
したものであるが、ゲートコンタクトホール132に
は、サイドエッチ150〔図6(c)の影響で、極めて
カバーレージが悪化し、結果としてRcの増大や最悪の
場合、コンタクト断面線が発生する。
【0025】本来、結晶化したWSiX は王水には不溶
であり、エッチングされた明解な原因は不明であるが、
次の要因が上げられる。
【0026】 WSiX 中にコンタクトインプラで注
入された不純物が高濃度(8E20ケ/cm3 以上)で
あるため、コンタクトインプラ後の熱処理ではWSiX
の結晶化が不完全であったためエッチングされた。
【0027】 WSix表面や中に白金シリサイド処
理でPtが拡散し、そのPtが局部電池効果により王水
エッチングを促進したと推定している。
【0028】対策として、(1)コンタクトインプラ後
の熱処理の高温化が上げられるが、WSiX 膜の剥離
の発生確率が増加する。高Ftバイポーラトランジス
タの形成が困難となる点があり、(2)シリサイド反応
の低温化(400℃以下)によるPt拡散の抑制も考え
られるが、シリサイド反応の低速化に伴い、エミッタ
電極の高不純物濃度のポリシリコン膜の表面に形成され
自然酸化膜(通常の倍程度)の影響。白金シリサイド
組成比の不安定からくるφB(バリアハイト)の再現性
の悪化。P型(ボロン)高濃度領域のシリサイド反応
の低速化等が顕著となる問題点があり、製造技術的対策
は採用できなかった。
【0029】一方、王水エッチングを用いない方法とし
て、アルミショットキーがあるが配線材料と共通化が必
要であり、耐エレクトロマイグレーション・耐ストレス
マイグレーションの劣る純アルミの使用が必須であり、
配線の集積度の低下となる問題点があり、技術的に満足
できるものは得られなかった。
【0030】そこで、本発明は、バイポーラトランジス
タの高周波特性の劣化や集積度の犠牲やシリサイド反応
の抑制をすることなく、必要部分にのみにシリサイド層
を形成するバイポーラ型MOS半導体装置の製造方法を
提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、ショットキーダイオード構造を有するバ
イポーラトランジスタ及びポリサイド構造のゲート配線
が同一半導体基板上に形成されたバイポーラ型MOS
導体装置の製造方法において、前記ショットキーダイオ
ード構造が形成される予定の領域及び前記ゲート配線が
形成される予定の領域を含む前記半導体基板上に100
0Å以上の膜厚のノンドープ酸化膜を形成する工程と、
前記ゲート配線が形成される予定の領域上の前記ノンド
ープ酸化膜を残存させ、かつ、前記ショットキーダイオ
ード構造が形成される予定の領域上の前記ノンドープ酸
化膜を除去し、前記半導体基板の一部を露出する工程
と、前記露出された半導体基板上に高融点金属シリサイ
ド層を形成する工程と、その後、前記ゲート配線の形成
予定領域上の前記ノンドープ酸化膜を除去し、前記ゲー
ト配線の一部を露出する工程とを施すようにしたもので
ある。
【0032】
【作用】本発明によれば、バイポーラ型MOS半導体装
置の製造方法において、ショットキーダイオード形成の
ための開口の形成前に、シリサイド反応を抑制できる膜
厚の酸化膜を形成し、コンタクトホールにシリサイド層
の形成を阻止しながら、ショットキーダイオード領域の
みにシリサイド層の形成後、再度コンタクトホールの酸
化膜を除去する。したがって、各コンタクトホール表面
には酸化膜があり、シリサイド反応においてPtが通過
可能である酸化膜厚より遙かに厚いため、各コンタクト
ホール表面にはシリサイド膜が生成されず、その後の王
水処理によってPtは除去され、かつWSiX 膜は保護
される。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。
【0034】図1は本発明の実施例を示すバイポーラ型
MOS半導体装置の要部製造工程断面図である。
【0035】なお、従来例と同一の処理である図4、図
5及び図6の(A)〜(I)ステップについては説明を
省略する。また従来例と同一部分については同じ符号を
付している。
【0036】まず、従来と同様に図4、図5及び図6の
(A)〜(H)ステップに引き続いて、図6の(a)に
おけるレジスト138を除去し、図1(a)に示すよう
に、ウェーハ108の表面にCVD技術を用いてノンド
ープ酸化膜10を1000〜1500Åの厚さに形成す
る。その後、不活性雰囲気中850℃で30分程度の熱
処理を行なったものであり、ベースコンタクト領域13
5〔図5(d)参照〕はベースコンタクト層140に、
コレクタコンタクト領域139〔図6(a)参照〕はコ
レクタコンタクト層141に、PMOSソース・ドレイ
ンコンタクト領域136〔図6(a)参照〕はPMOS
ソース・ドレインコンタクト層142に各々形成され
る。
【0037】次に、図1(b)に示すように、ウェーハ
108のショットキートランジスタ用区域105のコレ
クタ領域103の表面と、ベース取り出し層125の一
部表面に、周知のホトリソ・エッチング技術を用いて、
ショットキーダイオード形成のための開口143を形成
し、スパッタ蒸着法によりウェーハ108の全面に高融
点金属、例えばPt膜を厚さ300〜1000Å生成
し、その後、Pt膜と下地シリコンとのシリサイド反応
させる熱処理(500〜600℃)を行ない、白金シリ
サイドを生成し、70℃程度の王水にて酸化膜上のPt
を除去したものである。開口143のみにショットキー
ダイオード用シリサイド層144が形成される。
【0038】次に、図1(c)に示すように、ベースコ
ンタクト層140及びエミッタコンタクトホール130
とコレクタコンタクト層141とゲートコンタクトホー
ル128とソース・ドレインコンタクト層142の各層
各ホールが開口しているレジストパターン11を、周知
のホトリソ技術を用いて形成し、エッチングによりノン
ドープ酸化膜10を除去したものである。
【0039】次に、図1(d)に示すように、レジスト
パターン11を除去し、アルミ配線148を各コンタク
トホールとショットキーダイオードの開口に形成したと
ころであり、ショットキーダイオード付きバイポーラ型
MOS構造が形成できる。
【0040】図2は本発明のバイポーラ型MOS半導体
装置におけるノンドープ酸化膜厚とポリサイドゲート配
線抵抗との関係を示す図であり、ノンドープ酸化膜無し
(従来方法)においては、ポリサイドゲート配線の下層
であるポリシリコンの抵抗は12〜14MΩであった
が、酸化膜厚が500Å、1000Å、1500Åと膜
厚化により、低抵抗値を示しており、1000Å以上あ
れば十分厚い6000Åと略同一の値を得た。コンタク
ト抵抗Rcは従来方法において17〜760Ωであった
ものが、本発明において0.8μm□で、3.81±
1.23Ω(σ)と絶対値及びバラツキにおいても改善
が見られた。
【0041】また、従来方法で製造した場合、エミッタ
コンタクトホールにもシリサイド膜が形成されるため、
エミッタ電極にシリサイド反応による残留応力が発生
し、バイポーラトランジスタのhfe値のバラツキが増
大する問題点もあったが、本発明においては、エミッタ
コンタクトホールのシリサイド反応も防止することがで
きるため、hfeの再現も改善される。
【0042】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々の変形が可能
であり、これらを本発明の範囲から排除するものではな
い。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、コンタクト抵抗Rcを低減するコンタクトイオ
ン注入後の前か後に、CVD技術を用いてノンドープ酸
化膜をウェーハ表面に1000〜1500Å形成するよ
うにしているため、各コンタクトホール表面には酸化膜
があり、シリサイド反応においてPtが通過可能である
酸化膜厚より遙かに厚いため、各コンタクトホール表面
にはシリサイド膜が生成されず、その後の王水処理によ
ってPtは除去され、かつWSiX 膜は保護される。
【0044】このように構成するようにしたので、バイ
ポーラトランジスタの高周波特性の劣化や集積度の犠牲
もなく、かつφB(バリアハイト)の再現性も保ちつ
つ、ポリサイドゲートコンタクトのRcが改善される。
またコンタクトイオン注入後、ノンドープ酸化膜を形成
し、コンタクトイオン注入の活性化の熱処理を行なう
と、ノンドープ酸化膜は緻密化し、熱酸化膜と同一膜質
となり、より一層薄膜化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すバイポーラ型MOS半導
体装置の要部製造工程断面図である。
【図2】本発明のバイポーラ型MOS半導体装置におけ
るノンドープ酸化膜厚とポリサイドゲート配線抵抗との
関係を示す図である。
【図3】従来のショットキークランプダイオード付きバ
イポーラトランジスタの回路と概略の断面図である。
【図4】従来のショットキーダイオード付きバイポーラ
MOS半導体装置の製造工程断面図(その1)であ
る。
【図5】従来のショットキーダイオード付きバイポーラ
MOS半導体装置の製造工程断面図(その2)であ
る。
【図6】従来のショットキーダイオード付きバイポーラ
MOS半導体装置の製造工程断面図(その3)であ
る。
【符号の説明】
10 ノンドープ酸化膜 11 各層各ホールが開口しているレジストパターン 103 コレクタ領域 105 ショットキートランジスタ用区域 108 ウェーハ 125 ベース取り出し層 130 エミッタコンタクトホール 132 ゲートコンタクトホール 135 ベースコンタクト領域 136 PMOSソース・ドレインコンタクト領域 139 コレクタコンタクト領域 140 ベースコンタクト層 141 コレクタコンタクト層 142 PMOSソース・ドレインコンタクト層 143 ショットキーダイオード形成のための開口 144 ショットキーダイオード用シリサイド層 148 アルミ配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/8249 H01L 21/28 H01L 21/3205 H01L 21/3213 H01L 27/06 H01L 29/872 H01L 29/91

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ショットキーダイオード構造を有するバ
    イポーラトランジスタ及びポリサイド構造のゲート配線
    が同一半導体基板上に形成されたバイポーラ型MOS半
    導体装置の製造方法において、 前記ショットキーダイオード構造が形成される予定の領
    域及び前記ゲート配線が形成される予定の領域を含む前
    記半導体基板上に1000Å以上の膜厚のノンドープ酸
    化膜を形成する工程と、前記ゲート配線が形成される予定の領域上の前記ノンド
    ープ酸化膜を残存させ、かつ、 前記ショットキーダイオ
    ード構造が形成される予定の領域上の前記ノンドープ酸
    化膜を除去し前記半導体基板の一部を露出する工程と、 前記露出された半導体基板上に高融点金属シリサイド層
    を形成する工程と、 その後、前記ゲート配線の形成予定領域上の前記ノンド
    ープ酸化膜を除去し、前記ゲート配線の一部を露出する
    工程とを有することを特徴とするバイポーラ型MOS半
    導体装置の製造方法。
JP21189291A 1991-08-23 1991-08-23 バイポーラ型mos半導体装置の製造方法 Expired - Fee Related JP3167362B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21189291A JP3167362B2 (ja) 1991-08-23 1991-08-23 バイポーラ型mos半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21189291A JP3167362B2 (ja) 1991-08-23 1991-08-23 バイポーラ型mos半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05235288A JPH05235288A (ja) 1993-09-10
JP3167362B2 true JP3167362B2 (ja) 2001-05-21

Family

ID=16613372

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21189291A Expired - Fee Related JP3167362B2 (ja) 1991-08-23 1991-08-23 バイポーラ型mos半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3167362B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10245537B2 (en) 2012-05-07 2019-04-02 3M Innovative Properties Company Molded respirator having outer cover web joined to mesh

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002231971A (ja) * 2001-02-02 2002-08-16 Sharp Corp 半導体集積回路装置、その製造方法、icモジュール、icカード
JP5065615B2 (ja) 2006-04-20 2012-11-07 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置およびその製造方法
KR100763848B1 (ko) * 2006-07-05 2007-10-05 삼성전자주식회사 쇼트키 다이오드 및 그 제조 방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10245537B2 (en) 2012-05-07 2019-04-02 3M Innovative Properties Company Molded respirator having outer cover web joined to mesh

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05235288A (ja) 1993-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4536945A (en) Process for producing CMOS structures with Schottky bipolar transistors
US4609568A (en) Self-aligned metal silicide process for integrated circuits having self-aligned polycrystalline silicon electrodes
JP2558931B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPS62588B2 (ja)
JP3220450B2 (ja) 集積回路の製造方法
JPH073813B2 (ja) 電界効果トランジスタ及びバイポーラトランジスタ構造の製造方法、集積回路製造方法、半導体デバイス製造方法、及び半導体構造の製造方法
US5516709A (en) Method of manufacturing bipolar transistor with reduced numbers of steps without increasing collector resistance
US4560421A (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same
JP3093620B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2895845B2 (ja) 半導体装置においてポリシリコンゲートとポリシリコンエミッタとを同時に形成する方法
JP3167362B2 (ja) バイポーラ型mos半導体装置の製造方法
US5998843A (en) Semiconductor device with stable threshold voltages
JP3420104B2 (ja) 抵抗素子の製造方法
JPH0831931A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JPH06204167A (ja) 半導体装置の製造方法
JPS61258447A (ja) 半導体装置の製造方法
GB2193036A (en) Fabrication method of semiconductor device
JPH0897212A (ja) 半導体装置の製造方法
JP3077146B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JPH02203565A (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2874885B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP2745946B2 (ja) 半導体集積回路の製造方法
JPH0527975B2 (ja)
JP3363675B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2567832B2 (ja) 半導体装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20010227

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees