JP3166902B2 - 高周波焼入れ装置 - Google Patents

高周波焼入れ装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波焼入れ装置の
珪素鋼板飛び出し防止技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の半円開放型高周波焼入れ装
置の原理図であり、誘導コイル101は、腕部102、
1/4円部103、縦部104、半円部105、縦部1
06、1/4円部107及び腕部108とからなり、高
周波電流は腕部102→1/4円部103→縦部104
→半円部105→縦部106→1/4円部107→腕部
108の順に流れる。なお、誘導コイル101は冷却水
を通すために中空材で形成したものである。誘導コイル
101は平面視で半円を呈し、図左下から図示せぬワー
クを出し入れすることができるため、半円開放型とい
う。円柱状ワーク(ワーク)側を回転させることで、ワ
ークの表面を高周波誘導加熱する装置である。
【0003】図5は図4の5−5線断面図であり、縦部
104,106にコ字形の珪素鋼板111,112を矢
印,の如く取付けたことを示す。珪素鋼板111,
112は、図4に示した通り薄板を多数枚積層したもの
を使用する。珪素鋼板111・・・(・・・は複数を示す。以
下同様。)はいわゆる鉄心であり、コイル101(図
4)に珪素鋼板111・・・を付加することにより、磁束
を飛躍的に増加させることができる。一方、鉄心の内部
に渦電流が発生しこれが損失となる。この損失(鉄損、
渦電流損)は鉄心が大きいほど顕著になるため、鉄心を
細分化し、渦電流の発生を押える技術があり、この技術
の一貫として薄い珪素鋼板111・・・を多数枚積層した
ものを鉄心として使用するわけである。珪素鋼板112
・・・も同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の誘導コイル
101で数千本の円柱状ワークWを焼入れ処理したとこ
ろ、ワークWの硬さが予定硬度に達しないものが発生す
るようになってきた。そこで、調査をしたところ次の様
な問題点が見つかった。
【0005】図6は図4の6矢視図であり、円柱状ワー
クWを回転させながら高周波加熱したところ、珪素鋼板
111・・・がδだけ図右に飛び出した様子を示す。すな
わち、向って左の珪素鋼板112・・・は正常な位置にあ
るが、右の珪素鋼板111・・・は飛び出したことを示
す。ただし、左右の珪素鋼板112,111を異なった
形態に記載したが、現実には左右の珪素鋼板112,1
11は同じ様に飛び出す。
【0006】珪素鋼板111・・・は上下を比較的厚いス
トッパプレート113,113で挟んだ状態で縦部10
4に押込んだものであり、且つワークWとは接触しない
ので簡単には飛び出さないはずである。ところが、ワー
クWと誘導コイル101とは互いに磁気的に強く反発す
るため、この反発力が珪素鋼板111・・・にも作用して
珪素鋼板111・・・を徐々にではあるが飛び出させると
いうわけである。
【0007】図7は珪素鋼板の飛び出し量と硬さの関係
を示すグラフである。縦軸が硬さ、横軸が珪素鋼板の飛
び出し量であり、珪素鋼板が1.5mm程度飛び出すと
大幅に硬さが低下することが分かる。そこで、本発明の
目的は珪素鋼板の飛び出し対策を講じることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1は、誘導コイルの途中に積層珪素鋼板を備え
るとともに、この珪素鋼板と冷却ジャケットとの間に珪
素鋼板の飛び出しを防止するための絶縁材ブロックを介
在させたことを特徴とする。珪素鋼板が飛び出さないの
で、長時間に亘ってワークの焼入れが実施でき、生産能
率が向上するとともに、設備の保守点検費用を削減する
ことができる。
【0009】請求項2は、絶縁材ブロックをガラスエポ
キシとしたことを特徴とする。入手容易なガラスエポキ
シを採用することにより、設備費の高騰を押えることが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。図1は本発明に係る高周波焼入
れ装置の平面図であり、高周波焼入れ装置1は半円開放
型高周波焼入れ装置であり、誘導コイル2と、この誘導
コイル2の外側に所定の隙間を保って配置した水冷ジャ
ケット3,3と、誘導コイル2の縦部4,5に嵌合した
コ字状珪素鋼板6・・・,7・・・と、珪素鋼板6・・・と水冷
ジャケット3との間に介在させた絶縁材ブロック8と、
珪素鋼板7・・・と水冷ジャケット3との間に介在させた
絶縁材ブロック9とからなる。11・・・は絶縁材であ
る。誘導コイル2は従来技術で述べた誘導コイル101
と同構造であるから説明は省略する。
【0011】水冷ジャケット3,3は図示せぬ多数の小
孔からワークWに向って冷却水を噴射するボックスであ
り、図示せぬボルトで取外し可能に取付けられている。
ボルト固定となっているので、絶縁材ブロック8,8を
珪素鋼板6,7に添わせたのちに水冷ジャケット3,3
を取付けることができる。誘導コイル2で加熱すること
によりワークWの表層をオーステナイト組織にし、これ
を水冷ジャケット3,3から噴射した冷却水で強制冷却
することにより、マルテンサイト化することができる。
【0012】図2は図1の要部拡大断面図であり、絶縁
材ブロック8の正面8aは珪素鋼板6・・・の背面に倣っ
た単純な平面であるが、背面前部8b及び背面後部8c
は水冷ジャケット3の形状に倣った形状に成形したもの
で、具体的には背面前部8bが単純平面で、背面後部8
cが湾曲面であることを特徴とする。
【0013】以上の構成からなる高周波焼入れ装置及び
絶縁材ブロックの作用を次に述べる。本発明者らは珪素
鋼板の飛び出しが焼入れ不良の原因であること突き止
め、珪素鋼板の飛び出し防止対策を種々試みたので、そ
れらのいくつかを紹介する。なお、前述の図5におい
て、珪素鋼板111,112を矢印以外の方向(全3
方向)から入れることも検討したが、いずれもワークW
側に珪素鋼板111,112の一部が突出するために、
採用できなかった。
【0014】
【表1】
【0015】表1中、対策Aは、珪素鋼板同士を樹脂で
固めるとともに誘導コイルにも接着したものである。し
かし、接着剤が燃えて炭化し、接着作用を発揮しなくな
り、珪素鋼板が飛出し始めたので、評価は×である。対
策Bは、単純なガラスエポキシのブロックを珪素鋼板と
冷却ジャケットとの間に挟み、接着剤で固定したもので
ある。しかし、接着剤が燃えてしまい、ブロックが脱落
した。ただし、脱落までにかなりの数のワークの生産が
可能であったので評価は△である。対策Cは、テフロン
(商品名)テープを積層したものを、珪素鋼板と冷却ジ
ャケットとの間に挟んだものである。接着剤は使用しな
かった。しかし、テープは脱落した。ただし、脱落まで
にかなりの数のワークの生産が可能であったので評価は
△である。対策Dは、ガラスエポキシのブロックを冷却
ジャケットに倣って曲面成形し、接着剤を使用せずに、
珪素鋼板と冷却ジャケットとの間に挟んだものである。
結果、脱落せずに長期間生産が可能であったので評価は
○である。
【0016】以上のことから、ガラスエポキシの様な耐
熱絶縁材を、接着剤を使用せずに、珪素鋼板と冷却ジャ
ケットとの間に挟むことで、珪素鋼板の飛出しを十分に
防止できることが確認できた。
【0017】図3(a)〜(c)は本発明に係る絶縁材
ブロックの別実施例図である。(a)は絶縁材ブロック
11に矩形凹部12を形成したものであり、この矩形凹
部12を珪素鋼板6・・・の背面に被せる。振動等を受け
ても絶縁材ブロック11が脱落する心配はない。なお、
絶縁材ブロック11の背面前部8bは単純平面で背面後
部8cは湾曲面である。(b)は絶縁材ブロック13に
鍔14を形成したものであり、この鍔14が珪素鋼板の
上縁に引っ掛かるために、簡単には脱落しない。(c)
は絶縁材ブロック15に一辺を開放した凹部16を形成
したものであり、この凹部 を珪素鋼板6・・・の背面に
被せる。振動等を受けても絶縁材ブロック15が脱落す
る心配はない。このように、絶縁材ブロック11,1
3,15に脱落防止の為の凹部12,16や鍔14を設
けることは好ましいことである。
【0018】尚、本実施例では絶縁材ブロック8,9,
11,13,15をガラスエポキシとしたのは、ガラス
エポキシが入手容易な材料であり、エポキシをガラスで
強化したため十分な強度を有するからである。しかし、
絶縁材ブロック8,9,11,13,15は、文字通
り、電気的絶縁性と高温強度を兼ね備えた材料であれば
よく、例えばガラスポリイミド、アラミド繊維・ポリイ
ミドであってもよい。
【0019】また、本実施例では半円開放型高周波焼入
れ装置を例に説明したが、本発明は誘導コイルに珪素鋼
板を備え、この珪素鋼板の外側に冷却ジャケットがある
形式の装置であれば、各種の高周波焼入れ装置を本発明
を適用することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、誘導コイルの途中に積層珪素鋼板を
備えるとともに、この珪素鋼板と冷却ジャケットとの間
に珪素鋼板の飛び出しを防止するための絶縁材ブロック
を介在させたことを特徴とする。珪素鋼板が飛び出さな
いので、長時間に亘ってワークの焼入れが実施でき、生
産能率が向上するとともに、設備の保守点検費用を削減
することができる。
【0021】請求項2は、絶縁材ブロックをガラスエポ
キシとしたことを特徴とする。入手容易なガラスエポキ
シを採用することにより、設備費の高騰を押えることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高周波焼入れ装置の平面図
【図2】図1の要部拡大断面図
【図3】本発明に係る絶縁材ブロックの別実施例図
【図4】従来の半円開放型高周波焼入れ装置の原理図
【図5】図4の5−5線断面図
【図6】図4の6矢視図
【図7】珪素鋼板の飛び出し量と硬さの関係を示すグラ
【符号の説明】
1…高周波焼入れ装置、2…誘導コイル、3…水冷ジャ
ケット、6,7…珪素鋼板、8,9,11,13,15
…絶縁材ブロック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 1/10 C21D 1/42 C21D 9/00 - 9/44 C21D 9/50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導コイルの外側に所定の隙間を保って
    冷却ジャケットを配置した高周波焼入れ装置において、
    この装置は、前記誘導コイルの途中に積層珪素鋼板を備
    えるとともに、この珪素鋼板と前記冷却ジャケットとの
    間に珪素鋼板の飛び出しを防止するための絶縁材ブロッ
    クを介在させたことを特徴とする高周波焼入れ装置。
  2. 【請求項2】 前記絶縁材ブロックはガラスエポキシで
    あることを特徴とした請求項1記載の高周波焼入れ装
    置。
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