JP2675214B2 - 積層電磁石 - Google Patents

積層電磁石

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JP2675214B2 JP27546591A JP27546591A JP2675214B2 JP 2675214 B2 JP2675214 B2 JP 2675214B2 JP 27546591 A JP27546591 A JP 27546591A JP 27546591 A JP27546591 A JP 27546591A JP 2675214 B2 JP2675214 B2 JP 2675214B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、積層された鉄心を用
いる積層電磁石の積層板端部の押え構造に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図13は例えば特開昭53ー12169
1号公報に記載された従来の積層電磁石を示す平面図で
あり、図において31は鉄心、32はこの鉄心31の一
箇所を切除して外側が狭く内側が広いテーパ状としたテ
ーパ空隙、33は鉄心31に巻き付けられ、テーパ空隙
32に磁界を発生させるために起磁力を加えるコイルで
ある。34は鉄心31を形成する積層板、35は磁極、
36はコイル33の励磁中の積層板の広がりであり、テ
ーパ空隙32中には座標系(x,y,z)を記してあ
る。ここで、上記鉄心31は、積層板34を矩形状に多
数巻き重ねて一体とした後切除したカットコアと呼ばれ
る交流電磁石の鉄心である。
【0003】つぎに、上記従来の積層電磁石の動作につ
いて説明する。コイル33には時間的に変化する電流を
流して、テーパ空隙32中に時間的に変化する交流磁界
を発生させる。時間的に変化する交流磁界を鉄の大きな
塊に加えた場合には、コイル33による発生磁界を弱め
る方向の大きな渦電流が鉄の中に発生して、テーパ空隙
32の発生磁界が著しく低下してしまう。そのため、交
流用の電磁石には、通常鉄心31を構成する積層板34
の表面を電気絶縁し、鉄心31内の渦電流路を電気絶縁
により遮断することによって、渦電流の発生を抑制して
いる。また、鉄心31の形状からくる磁気回路長の差
(鉄心内側では短く、外側では長い)により起因する空
隙部の磁界の空間的不均一を、鉄心31を切除した空隙
に傾斜を設けて(テーパ空隙32を設け)、均一な磁界
分布としている。
【0004】ここで、コイル33に電流を流してテーパ
空隙32にy方向の磁界を発生させた場合、x、y、z
方向に磁気的な圧力および張力が働く(例えば、プラズ
マ工学、p.114、中野義映著、コロナ社刊、昭和4
9年)。今、図13のy方向に磁界B(T)が発生して
空隙内に一様に加わっているとすると、x方向には、B
2/2μ0(H/m2)の磁気圧力が加わり、y方向には、B2
/2μ0(H/m2)の磁気張力が加わり、z方向には、B2
/2μ0(H/m2)の磁気圧力が加わることになる。ここ
で、μ0は真空中の透磁率、4π×10-7(H/m2)であ
る。すなわち、テーパ空隙32内の磁界の圧力により、
x、z方向には外に広がろうとする圧力が働き、y方向
には磁極35間が縮もうとする引張り力が働いている。
【0005】ここで特に問題とするのは、x方向の圧力
である。つまり、鉄心31を構成する積層板34間は、
一般に接着剤等で固着されているが、このx方向の磁気
圧力が増加すると、接着剤の接着力が磁気圧力に抗しき
れず、積層板34が広がる場合もある。例えば、テーパ
空隙32に1.5Tの磁界を発生させた場合にx方向に
働く磁気圧力は、9×105N/m2となる。積層板34の板
厚は、通常0.3〜1mmであるので、積層板34間の
接着が不十分であると容易に積層板34は曲がってしま
い、磁気圧力による積層板の広がり36のような状態が
コイル33の励磁中に発生することになる。
【0006】つぎに、他の積層電磁石を例として従来例
を補足する。図14、図15および図16はそれぞれ従
来の積層電磁石の他の例を示す斜視図、要部拡大斜視図
および要部拡大断面図である。上記積層電磁石は、シン
クロトロン等の粒子加速器中で用いられる偏向電磁石で
あり、まず、所定枚数の積層板34を枠体40a内に積
層収納し、蓋40bで積層された積層板34を加圧しな
がら枠体40aに蓋40bを固定し、箱形の押え板40
内に所定枚数の積層板34を積層一体化した鉄心31を
作製し、その後この鉄心31にコイル33を巻回して作
製している。この鉄心31の磁極35の両端部には、積
層される積層板34をあらかじめ所定の形状に形成して
おくことにより、階段状に短くしたロゴスキーカット4
1が形成されている。ここで、矢印mはコイル33の電
流方向、42は磁極35間の空隙、43はコイル33に
電流を流すことによって空隙42に発生する磁界の磁力
線であり、座標系のz方向に荷電粒子(図示せず)が進
行する。
【0007】上記積層電磁石は、荷電粒子進行方向の磁
極35の両端にカット部としてのロゴスキーカット41
が形成され、磁極端での鉄心31の磁気飽和を緩和し
て、空隙42の磁界の強さが強い時も、弱い時も、磁界
の有効長を一定にしている。有効長とは、荷電粒子の軌
道方向であるz方向に磁界を積分して中心磁界で除した
値であり、偏向電磁石の磁気性能を表す重要な指標であ
る。ロゴスキーカット41は、理論的には曲線形状であ
るが、作製上の容易さから通常階段状に作製され、各階
段は同一形状の複数枚の積層板34により構成される。
【0008】ロゴスキーカット41の外側には、押え板
40が配設されており、積層電磁石の励磁中に磁気圧力
により積層板34がz方向に広がることを阻止してい
る。ところが、押え板40の上端位置Aは、ロゴスキー
カット41の最下段付近に位置しているので、図17に
示すように、位置Aの上部の正規位置44にある積層板
34は、電磁石の励磁中にA点を支点として空間的に全
く何もない外側方向に曲げられる。この積層板34が曲
げられる原因は、z方向への磁気圧力の他に、渦電流の
影響も考えられる。磁極端のロゴスキーカット41付近
の磁力線43は、図16に示すように、外側に大きく湾
曲しているので、y方向の主たる磁界成分の他に、z方
向の磁界成分が生じている。z方向の時間的に変化する
磁界が発生した場合には、積層板34の板面内に渦電流
が発生し、積層板34間に反発力が働き、磁極端の積層
板34がz方向の外側に曲げられる。
【0009】ここで、積層板34として板厚0.35m
mのケイ素鋼板を用い、空隙長50mm、ロゴスキーカ
ット41部の高さ40mm、押え板40なしとした電磁
石を作製し、コイル33に1kHzの交流電流を流して
0〜1.5Tまで中心磁界を変化させたところ、電磁石
端部は最大2mm変位することが確認された。この変位
量相当分だけ電磁石の有効長が増加したとすると、例え
ば電子の運動エネルギ1GeVの電子シンクロトロンリ
ングの偏向電磁石を考えた場合、有効長の増加割合は、
2×10-3となる。しかし、有効長の変化の上限値は5
×10-4程度の厳しい値であるので、この上限値より数
倍大きな変化量が発生していることになり、単なる機械
的な性能劣化に止どまらず、磁気的にも問題が大きいこ
とが明らかとなった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の積層電磁石は以
上のように構成されているので、磁極35の端部のロゴ
スキーカット41の積層板34が励磁中に曲げられ、積
層板34の表面に設けられた電気絶縁層が剥がれたり、
電磁石の有効長が励磁中に著しく変化し、磁気性能が低
下するという課題があった。
【0011】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、電磁石の励磁中における磁極端
部での積層板の変位を抑え、磁気性能の優れた積層電磁
石を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の第1の発明に
係る積層電磁石は、鉄心の磁極の中央部の磁極面とほぼ
等しい高さの上端面を有する積層板押え板により積層さ
れた積層板を包囲して固定し、磁極端部のカット部の面
形状とほぼ合致する面形状を有するスペーサを積層板押
え板と磁極端部との間隙に磁極端部のカット部に密接し
て配設し、加圧手段によりスペーサを磁極端部に押し当
てるものである。
【0013】また、この発明の第2の発明に係る積層電
磁石は、鉄心の磁極の中央部の磁極面とほぼ等しい高さ
の上端面を有する積層板押え板により積層された積層板
を包囲して固定し、積層板押え板と磁極端部との間隙に
充填材を充填固化するものである。
【0014】さらに、この発明の第3の発明に係る積層
電磁石は、積層板押え板により積層された積層板を包囲
して固定し、磁極端部のカット部の面形状とほぼ合致す
る面形状を有するスペーサを磁極端部のカット部に密接
して配設し、固定手段によりスペーサを積層板押え板に
固定するものである。
【0015】さらにまた、この発明の第4の発明に係る
積層電磁石は、鉄心の磁極端部のカット部の面形状とほ
ぼ合致する面形状を有し、かつ加圧機構を内蔵するスペ
ーサを備えるものである。
【0016】
【作用】この発明の第1の発明に係る積層電磁石におい
ては、磁極端部のカット部の面形状とほぼ合致する面形
状のスペーサを磁極端部のカット部に密接して配設し、
加圧手段によりスペーサを磁極端部に押し当てているの
で、加圧手段の加圧力がスペーサを介して磁極端部の各
積層板の露出側面に均等に加わり、電磁石の励磁中の磁
気圧力等による積層板の広がりを阻止し、積層板の変位
が抑えられる。
【0017】また、この発明の第2の発明に係る積層電
磁石においては、積層板押え板と磁極端部との間に形成
された間隙に充填材を充填固化しているので、磁極端部
のカット部の面形状が複雑であっても、充填材は積層板
押え板と磁極端部との間の間隙形状どうりに固化し、電
磁石の励磁中の磁気圧力等による積層板の広がりを充填
材で阻止し、積層板の変位が抑えられる。
【0018】さらに、この発明の第3の発明に係る積層
電磁石においては、磁極端部のカット部の面形状とほぼ
合致する面形状を有するスペーサを磁極端部のカット部
に密接して配設し、固定手段によりスペーサを積層板押
え板に固定しているので、電磁石の励磁中の磁気圧力等
による積層板の広がりを固定されたスペーサで阻止し、
積層板の変位が抑えられる。
【0019】さらにまた、この発明の第4の発明に係る
積層電磁石においては、スペーサが磁極端部のカット部
の面形状とほぼ合致する面形状を有し、加圧機構を内蔵
しているので、加圧機構によりスペーサを磁極端部のカ
ット部に密接した状態で押し当てて、電磁石に励磁中の
磁気圧力等による積層板の広がりを阻止し、積層板の変
位が抑えられる。
【0020】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1はこの発明の第1の発明に係る積層電磁
石の一実施例を示す要部拡大断面図であり、図において
図14乃至図16に示した従来の積層電磁石と同一また
は相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
図において、1は鉄心31の磁極35の両端部にカット
部として設けられた階段状のロゴスキーカット41の面
形状とほぼ合致する面形状に形成されたスペーサ、2は
上端面が磁極35の中央部の磁極面とほぼ同等の高さま
で延伸された箱形の積層板押え板であり、この積層板押
え板2は端部押え板2aと側部押え板(図示せず)とで
構成され、所定枚数積層された積層板34を一体化して
いる。3は端部押え板2aの上端部に開けられたボルト
穴、4はボルトであり、ボルト穴3とボルト4とにより
加圧手段を構成している。
【0021】上記実施例1では、スペーサ1の材質は、
GFRP(Glassfiber reinforcedplastic) 、積層板押
え板2およびボルト4の材質は、ステンレススティー
ル、積層板34の材質は、ケイ素鋼板を用いている。積
層板押え板2およびボルト4の材質は、鉄等の強磁性体
でもよいが、ここではステンレススティールを用い、積
層板34のみが磁気回路として形成されるように構成し
ている。
【0022】つぎに、上記実施例1の動作について説明
する。端部押え板2aと側部押え板とにより枠体を作製
し、この枠体内に所定枚数の積層板34を積層収納し、
さらに積層板34の積層側から他の端部押え板2aで積
層されている積層板34を加圧しつつ枠体に端部押え板
2aを固定し、箱形の積層板押え板2内に所定枚数の積
層板34を一体化して鉄心31を作製する。ここで、各
積層板34はあらかじめ所定の形状に形成されており、
これらの積層板34を所定枚数積層して、磁極35の端
部には階段状のロゴスキーカット41が形成される。つ
いで、積層板押え板2の上部と磁極35の端部とで形成
する間隙に、階段状のロゴスキーカット41の面に密接
するようにスペーサ1を挿入する。その後、ボルト穴3
にボルト4をネジ締めして、ボルト4の先端部でスペー
サ1を押さえ付け、ロゴスキーカット41の全面、特に
積層板34の露出側面が十分に押さえ付けられて固定さ
れる。
【0023】ここで、コイル33に電流を流すと、磁極
35の端部の積層板34をz方向の外側に曲げようとす
るz方向への磁気圧力および積層板34の板面内に発生
する渦電流にともなう積層板34間の反発力が生じる。
しかし、これらの磁極端の積層板34をz方向の外側に
曲げようとする力は、ボルト4の締め付け力が加えられ
ているスペーサ1により積層板34の側面で受け止めら
れ、積層板34はz方向の外側に曲がらない。
【0024】このように、上記実施例1によれば、ボル
ト4の締め付け力が加えられ、ロゴスキーカット41の
面形状にほぼ合致する面形状に形成されたスペーサ1に
より、磁極35の端部の積層板34側面を押さえ付けて
いるので、積層板34の端部の締め付け力が調整でき、
電磁石の励磁中における積層板34のz方向の外側への
変位が抑えられ、有効長の変化が抑えられ、良好な磁気
性能が得られるとともに、スペーサ1の取り外しが自由
で、スペーサ1の交換が簡単であるという効果がある。
【0025】実施例2.上記実施例1では、スペーサ1
をロゴスキーカット41の面形状に形成された一体構造
とするものとしているが、この実施例2では、図2に示
すように、スペーサ1を、ロゴスキーカット41の各階
段毎に独立して形成された水平スペーサ1aと垂直スペ
ーサ1bとの組み合わせ構造とするものとしている。上
記実施例2によれば、ロゴスキーカット41の各階段毎
に水平スペーサ1aの寸法調整ができ、また垂直スペー
サ1bがあるのでボルト4の面圧は全ての水平スペーサ
1aに均等に加えることができ、ロゴスキーカット41
部分の積層板34の露出する側面を確実に押さえて積層
板34を完全に固定でき、励磁中の有効長の増加をなく
した。
【0026】実施例3.図3はこの発明の第2の発明に
係る積層電磁石の一実施例を示す要部拡大断面図であ
り、図において5は充填材としての高分子接着剤(商品
名:アラルダイト)である。
【0027】上記実施例3では、端部押え板2aと側部
押え板とにより枠体を作製し、この枠体内に所定枚数の
積層板34を積層収納し、さらに積層板34の積層側か
ら他の端部押え板2aで積層されている積層板34を加
圧しつつ枠体に端部押え板2aを固定し、箱形の積層板
押え板2内に所定枚数の積層板34を一体化して、磁極
35の端部にロゴスキーカット41が形成された鉄心3
1を作製し、その後積層板押え板2の上部と磁極35の
端部とで形成する間隙に、あらかじめ加温して粘度を低
下させた高分子接着剤5を充填し、固化させている。こ
の高分子接着剤5は、積層板押え板2と磁極35の端部
との露出面に密着するとともに間隙を埋め尽くして固化
している。
【0028】ここで、コイル33に電流を流すことによ
り、積層板34をz方向の外側に曲げようとするz方向
への磁気圧力および積層板34の板面内に発生する渦電
流にともなう積層板34間の反発力が生じるが、これら
の磁極端の積層板34をz方向の外側に曲げようとする
力は、固化した高分子接着剤5を介して端部押え板2a
で受け止められ、積層板34はz方向の外側に曲がらな
い。
【0029】本来理論的には、ロゴスキーカット41
は、y=(lg/2)cosh(2z/lg)で表される
曲線形状をとるものである。ここで、座標原点はロゴス
キーカット曲線の開始点であり、lgは空隙42の長さ
である。したがって、磁極35の両端部に正確なロゴス
キーカット41を必要とする場合、例えば図18に示す
ように、空隙42が50mm(空隙の中心まで25m
m)とした場合のロゴスキーカット曲線の近似として9
段の階段構造を作製している。このような9段の階段構
造はかなり複雑であり、この複雑な階段構造に合致する
面形状にスペーサ1を機械加工することは、必ずしも容
易ではない。
【0030】このように、上記実施例3によれば、積層
板押え板2の上部と磁極35の端部とで形成する間隙
に、あらかじめ加温して粘度を低下させた高分子接着剤
5を充填し、固化させているので、磁極35の端部にお
けるロゴスキーカット41の面形状によらず、簡便な構
成で、電磁石の励磁中における積層板34のz方向の外
側への変位が抑えられ、有効長の変化が抑えられ、良好
な磁気性能が得られるという効果がある。
【0031】つぎに、積層電磁石の追加仕様について説
明する。例えば、図14に示した従来の積層(偏向)電
磁石の中心磁界が1T、交流運転周波数が1Hz仕様の
シンクロトロンリング用であったとする。言い換えれ
ば、シンクロトロンリングで加速できる荷電粒子の運動
エネルギの上限が定まっており、また電流のデューティ
等から、1秒間当たりのシンクロトロンリングでの荷電
粒子の加速回転(この場合1回)が定まっていることを
示している。
【0032】ところが、同一のシンクロトロンリングを
用いて、加速できる荷電粒子のエネルギを増大させたい
場合がある。通常、偏向電磁石電源や偏向電磁石本体等
には、設計時に20%程度の余裕が見込まれた設計がな
されているので、この余裕分を全て使い果たすまで性能
の向上、例えば中心磁界の増大が可能である。発生磁界
成分等も事前に直流運転によって確かめられている。シ
ンクロトロン用偏向電磁石は、実際には交流で使用され
る。交流電磁石の磁界分布等重要な測定を直流で実施す
るのは、交流における精密測定技術が、直流におけるそ
れよりも格段に悪いためであり、また積層板鉄心を用い
るなどして交流通電時の独特の悪影響を除去しているた
めでもある。ただし、中心磁界を高くとった場合には、
鉄心の磁気飽和によって、積層板とした効果が不十分と
なる場合もある。ロゴスキーカット部分の積層板が曲げ
られる原因の一つは渦電流の影響である。
【0033】ここで、図4に示すように、シンクロトロ
ンリングの偏向電磁石を一例として想定し、時間的に変
化する磁界、例えば従来磁界B0まで使用していたもの
をB1まで増大させた場合について、図5に基づいて考
える。
【0034】磁極35の端部のロゴスキーカット41に
あり、側面が露出している積層板34には、磁力線43
が貫かれている。任意点での磁界Bは、積層板34に垂
直な成分BVと、水平な成分BHとで表される。BHは偏
向電磁石の対象構造により、ほぼ上下方向を向いてい
る。磁界Bが時間的に増大するとき、BVも時間的に増
大する。積層板34の中には、BVの増大を抑制する方
向に渦電流ieが図の矢印方向に流れる。したがって、
積層板34の上端付近の渦電流路には、渦電流の単位長
当たり、f=ie×BH(N/m)で表される転倒電磁
力が働く。fは中心磁界が増大すると増加するので、磁
界がB0からB1まで増加すると、fは(B1/B0)倍と
なる。また、磁界を強めたことによりロゴスキーカット
41の積層板34の磁気飽和が増長され、BH成分の割
合が増し、fは更に増大する。中心磁界の増大等による
磁気飽和の増長等については、事前に明確に判断できな
い場合もあり、そのために対策が事前になされない場合
が多い。このように、積層電磁石の追加仕様によって
は、事前対策のない積層電磁石に対策が必要となること
がある。
【0035】実施例4.図6はこの発明の第3の発明に
係る積層電磁石の一実施例を示す要部拡大断面図であ
り、この実施例4では、スペーサ1にボルト穴3が形成
され、端部押え板2aの上端部が磁極35の端部のロゴ
スキーカット41の最下段付近に位置している。
【0036】上記実施例4では、箱形の積層板押え板2
内に所定枚数の積層板34を積層一体化して、磁極35
の端部にロゴスキーカット41を形成した鉄心31を作
製した後、スペーサ1を磁極35の端部に密接して配設
し、固定手段であるボルト4によりスペーサ1を端部押
え板2aに固定している。
【0037】ここで、コイル33に電流を流すことによ
り、積層板34をz方向の外側に曲げようとするz方向
への磁気圧力および積層板34の板面内に発生する渦電
流にともなう積層板34間の反発力が生じるが、これら
の磁極端の積層板34をz方向の外側に曲げようとする
力は、端部押え板2aにボルト4で固定されているスペ
ーサ1により阻止される。
【0038】このように、上記実施例4によれば、磁極
35の端部の面形状に合致する面形状を有するスペーサ
1を磁極35の端部に密接させて、ボルト4によりスペ
ーサ1を端部押え板2aに固定しているので、簡便な構
成で励磁中の積層板34の変位を阻止できるとともに、
簡易な追加加工をするだけで、積層電磁石の追加仕様に
対して対応できる。
【0039】実施例5.図7および図8はそれぞれこの
発明の第3の発明に係る積層電磁石の他の実施例を示す
要部拡大斜視図および要部拡大断面図である。この実施
例5では、磁極35の端部のロゴスキーカット41の面
形状とほぼ合致する面形状を有するスペーサ1に通しボ
ルト6aを通す穴7aが設けられ、積層板押え板である
側部押え板2bに通しボルト6aを通す穴7bが設けら
れ、スペーサ1を磁極35の端部に密接して配設し、通
しボルト6aを穴7a、7bに通して、固定手段である
通しボルト6aとナット6bとによってスペーサ1を側
部押え板2bに固定している。
【0040】ここで、コイル33に電流を流すことによ
り、積層板34をz方向の外側に曲げようとするz方向
への磁気圧力および積層板34の板面内に発生する渦電
流にともなう積層板34間の反発力が生じるが、これら
の磁極端の積層板34をz方向の外側に曲げようとする
力は、側部押え板2bに通しボルト6aとナット6bと
で固定されているスペーサ1により阻止される。
【0041】通常、シンクロトロンリングの中へ積層
(偏向)電磁石が埋め込まれた場合、空隙42の部分に
は真空チャンバーが挿入されており、また偏向電磁石の
隣には他の電磁石やモニタ類が極めて高密度に配設され
ており、埋め込まれた偏向電磁石の追加加工の作業性が
悪い。さらに、シンクロトロンリングとしての組み立て
には、例えば直径10m、周長30mのリングの各機器
の位置合わせに±0.1mmという高精度のアラインメ
ント精度が要求され、偏向電磁石を解体して追加加工後
再組み立てするというプロセスは常識的ではない。
【0042】上記実施例5によれば、シンクロトロンリ
ングの中に埋め込まれた偏向電磁石に対しても、十分作
業スペースのある側部押え板2bの外側から側部押え板
2bに穴7bをあける追加加工だけで、偏向電磁石を動
かすことなく、スペーサ1を側部押え板2bに通しボル
ト6aとナット6bとで固定でき、追加仕様に対応で
き、スペーサ1の取付作業性および追加加工性を向上で
きる効果がある。
【0043】実施例6.上記実施例5では、スペーサ1
を通しボルト6aとナット6bとで側部押え板2bに固
定するものとしているが、この実施例6では、図9に示
すように、スペーサ1に通しボルト6aを通し、この通
しボルト6aにアーム8を取り付け、側部押え板2bの
上部にピン9で固定するものとし、同様の効果を奏す
る。
【0044】実施例7.図10および図11はそれぞれ
この発明の第4の発明に係る積層電磁石の一実施例を示
す要部拡大断面図およびスペーサの斜視図であり、図に
おいて10はスペーサであり、このスペーサ10は、磁
極35の端部のロゴスキーカット41の面形状とほぼ合
致する面形状を有するロゴスキー側テーパ部材11と、
このロゴスキー側テーパ部材11と対向して配設された
テーパ部材12と、ロゴスキー側テーパ部材11とテー
パ部材12との間に配設された一対の締付部材13と、
一対の締付部材13間に渡した通しボルト14と、通し
ボルト14を締め上げるナット15とから構成されてい
る。ここで、一対の締付部材13、通しボルト14およ
びナット15で加圧機構を構成している。
【0045】上記実施例7では、磁極35の端部がロゴ
スキーカット41を形成するように多数の積層板34を
積層し、周囲から端部および側部押え板2a、2bで固
定した鉄心31に、コイル33を巻回して作製した積層
電磁石を、シンクロトロンリングの中に埋め込んだ後
に、ロゴスキー側テーパ部材11を磁極35の端部に密
接して配置し、ナット15で通しボルト14を締め付け
て締付部材13を中心部に締め上げて、ロゴスキー側テ
ーパ部材11とテーパ部材12とを外側方向に押し広
げ、スペーサ10をコイル33と磁極35の端部との間
に固定している。
【0046】このように、上記実施例7によれば、スペ
ーサ10に加圧機構を備え、加圧機構によりスペーサ1
0をコイル33と磁極35の端部との間に固定している
ので、励磁中の磁極35の端部における積層板34の広
がりが阻止できるとともに、積層電磁石の追加仕様にも
簡便に対応できる。
【0047】実施例8.上記実施例7では、一対の締付
部材13、通しボルト14およびナット15からなる加
圧機構により、スペーサ10をコイル33と磁極35の
端部との間に固定するものとしているが、この実施例8
では、ロゴスキー側テーパ部材11の長さを長くして、
ロゴスキー側テーパ部材11をコイル33と磁極35の
端部との間に配設し、コイル33とロゴスキー側テーパ
部材11との間隙に薄い板を差し込んで、ロゴスキー側
テーパ部材11をコイル33と磁極35の端部との間に
固定するものとし、同様の効果を奏する。
【0048】実施例9.上記実施例7では、スペーサ1
0に備えた加圧機構により、スペーサ10をコイル33
と磁極35の端部との間に固定するものとしているが、
この実施例9は、図12に示すように、それぞれ磁極端
部のロゴスキーカット41の面形状にほぼ合致する面形
状を有する一対のロゴスキー側テーパ部材17と、一対
のロゴスキー側テーパ部材17を貫通する通しボルト1
8とこの通しボルト18を締め付けるナット19とから
なる加圧機構とによりスペーサ16を構成し、磁極35
の両端部のそれぞれにロゴスキー側テーパ部材を密接し
て配置し、ナット19で通しボルト17を締め付け、両
側からスペーサ16により磁極35の端部の積層板34
を固定するものとし、同様の効果を奏する。
【0049】なお、上記各実施例では、積層電磁石とし
て偏向電磁石を用いて説明しているが、この発明は積層
板34を積層して鉄心31を構成している電磁石全てに
適用でき、例えば四極電磁石であってもよい。
【0050】また、上記実施例1乃至8では、磁極35
の一方の端部にスペーサを配設して説明しているが、磁
極35の他方の端部にも同様にスペーサを配設するもの
である。
【0051】さらに、上記実施例3では、充填材として
高分子接着剤5を用いて説明しているが、この発明はこ
れに限定されるものではなく、端部および側部押え板2
a、2bと磁極35の端部との間に充填した際に、磁極
35の端部に密接するとともに、固化後体積収縮率の小
さな材料であればよく、例えばエポキシパテ材が用いら
れる。
【0052】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0053】この発明の第1の発明によれば、磁極の端
部の面形状にほぼ合致する面形状を有するスペーサを磁
極の端部に密接して配置し、加圧手段によりスペーサを
磁極の端部に押し当てて固定しているので、電磁石の励
磁中の磁極の端部における積層板の外側への曲がりが阻
止され、積層電磁石の有効長の変動を抑え、磁気特性を
向上することができる。
【0054】また、この発明の第2の発明によれば、積
層板押え板と磁極の端部との間隙に充填材を充填固化し
ているので、磁極の端部の形状が複雑であっても磁極の
端部の積層板の露出面を完全に覆うことができる。
【0055】さらに、この発明の第3の発明によれば、
スペーサを磁極の端部に密接した状態で固定手段により
積層板押え板に固定しているので、スペーサの取り付け
作業性が向上し、積層電磁石の追加仕様にも対応でき
る。
【0056】さらにまた、この発明の第4の発明によれ
ば、スペーサに加圧機構を備えているので、積層電磁石
に追加加工することなく簡便にスペーサを装着できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す積層電磁石の要部拡
大断面図である。
【図2】この発明の実施例2を示す積層電磁石の要部拡
大断面図である。
【図3】この発明の実施例3を示す積層電磁石の要部拡
大断面図である。
【図4】この発明の積層電磁石における磁界の時間的変
化を示すグラフである。
【図5】積層電磁石における渦電流の影響を説明する斜
視図である。
【図6】この発明の実施例4を示す積層電磁石の要部拡
大断面図である。
【図7】この発明の実施例5を示す積層電磁石の要部拡
大斜視図である。
【図8】この発明の実施例5を示す積層電磁石の要部拡
大断面図である。
【図9】この発明の実施例6を示す積層電磁石の要部拡
大斜視図である。
【図10】この発明の実施例7を示す積層電磁石の要部
拡大断面図である。
【図11】この発明の実施例7を示す積層電磁石のスペ
ーサの斜視図である。
【図12】この発明の実施例9に示す積層電磁石のスペ
ーサの斜視図である。
【図13】従来の積層電磁石の一例を示す平面図であ
る。
【図14】従来の積層電磁石の他の例を示す斜視図であ
る。
【図15】従来の積層電磁石の他の例を示す要部拡大斜
視図である。
【図16】従来の積層電磁石の他の例を示す要部拡大断
面図である。
【図17】従来の積層電磁石の他の例の励磁中の積層板
の様子を示す断面図である。
【図18】従来の積層電磁石におけるロゴスキーカット
の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 スペーサ 2 積層板押え板 2a 端部押え板 2b 側部押え板 3 ボルト穴(加圧手段) 4 ボルト(加圧手段) 5 高分子接着剤(充填材) 6a 通しボルト(固定手段) 6b ナット(固定手段) 8 アーム(固定手段) 9 ピン(固定手段) 10 スペーサ 11 ロゴスキー側テーパ部材 12 テーパ部材 13 締付部材(加圧機構) 14 通しボルト(加圧機構) 15 ナット(加圧機構) 16 スペーサ 17 ロゴスキー側テーパ部材 18 通しボルト(加圧機構) 19 ナット(加圧機構) 31 鉄心 34 積層板 35 磁極 41 ロゴスキーカット(カット部)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層板を多数枚積層してなり、磁極の端
    部にカット部が設けられた鉄心と、前記鉄心に巻回した
    コイルとにより構成した積層電磁石において、前記鉄心
    を構成する前記積層板を包囲して配設され、前記鉄心の
    前記磁極の中央部の磁極面とほぼ等しい高さの上端面を
    有する積層板押え板と、前記鉄心の前記磁極端部の前記
    カット部の面形状とほぼ合致する面形状を有し、前記積
    層板押え板と前記鉄心の前記磁極端部との間隙に前記磁
    極端部の前記カット部に密接して配設されたスペーサ
    と、前記スペーサを前記鉄心の前記磁極端部に押し当て
    る加圧手段とを備えたことを特徴とする積層電磁石。
  2. 【請求項2】 積層板を多数枚積層してなり、磁極の端
    部にカット部が設けられた鉄心と、前記鉄心に巻回した
    コイルとにより構成した積層電磁石において、前記鉄心
    を構成する前記積層板を包囲して配設され、前記鉄心の
    前記磁極の中央部の磁極面とほぼ等しい高さの上端面を
    有する積層板押え板と、前記積層板押え板と前記鉄心の
    前記磁極端部との間隙に充填固化された充填材とを備え
    たことを特徴とする積層電磁石。
  3. 【請求項3】 積層板を多数枚積層してなり、磁極の端
    部にカット部が設けられた鉄心と、前記鉄心に巻回した
    コイルとにより構成した積層電磁石において、前記鉄心
    を構成する前記積層板を包囲して配設された積層板押え
    板と、前記鉄心の前記磁極端部の前記カット部の面形状
    とほぼ合致する面形状を有し、前記鉄心の前記磁極端部
    の前記カット部に密接して配設されたスペーサと、前記
    スペーサを前記積層板押え板に固定する固定手段とを備
    えたことを特徴とする積層電磁石。
  4. 【請求項4】 積層板を多数枚積層してなり、磁極の端
    部にカット部が設けられた鉄心と、前記鉄心に巻回した
    コイルとにより構成した積層電磁石において、前記鉄心
    の前記磁極端部の前記カット部の面形状とほぼ合致する
    面形状を有し、加圧機構を内蔵するスペーサを備え、前
    記スペーサを前記磁極端部の前記カット部に密接配置
    し、前記加圧機構により前記スペーサで前記磁極端部を
    固定することを特徴とする積層電磁石。
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