JP3166768U - 車いす用車輪カバー及び車輪カバー付き車いす - Google Patents
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Abstract
【課題】ハンドリムの操作時に着衣の袖口辺りの部分が車輪のタイヤに接触して汚れるのを防止する、大半の車いすの取付けに対応でき、ハンドリムを操作するときの邪魔にならず、安全性にも考慮された、車いす用車輪カバーと、この車いす用車輪カバーを備えた車輪カバー付き車いすを提供する。【解決手段】第1実施形態の(車いす用)車輪カバー10Lを、車輪8Lの上部に沿う円弧形状のカバー部と、座席の両側に位置する左の側板6Lの各外側面に取り付ける面になる側面部とを有し、側面断面形状が略上下逆さL字形状を有するゴム又は合成樹脂を主材料とする柔軟性に富む材料で形成した。【選択図】図4
Description
本考案は、車いすに着座した人が手動操作するハンドリムを備えた車いすに取り付けて、ハンドリムを手で操作するときに着衣の袖口辺の部分が汚れた車輪に接触して汚れるのを防止する、車いす用車輪カバー、及びこの車いす用車輪カバーを備えた車輪カバー付き車いすに関する。
車いすには、ハンドリムを備えた手動走行型のものがあり、車いすの前進・後退・方向転換・停止などの制御は、車いすに着座した人がハンドリムを手で掴んで回転方向の力を与える方法で行われる。
また、この種の手動走行型の車いすに、電動モータを装着した手動/電動併用型のものもある。
左右のハンドリムは、左右の車輪に近接した外側に設けられている。しかも、左右のハンドリムは左右の車輪よりも径が小さい。
車いすを屋外で走行させるとタイヤの外周面が汚れ、病院内を走行させると床に付着した細菌がタイヤの外周面に付着するおそれがある。
このため、車いすに着座した人がハンドリムを手で握って操作するときに、着衣の袖口辺りの部分が車輪のタイヤの上に接触して、着衣の袖口辺りの部分を汚してしまうことが頻繁に見られる。また、着衣の袖口辺りの部分に細菌(雑菌)が付着するおそれもがある。
また、この種の手動走行型の車いすに、電動モータを装着した手動/電動併用型のものもある。
左右のハンドリムは、左右の車輪に近接した外側に設けられている。しかも、左右のハンドリムは左右の車輪よりも径が小さい。
車いすを屋外で走行させるとタイヤの外周面が汚れ、病院内を走行させると床に付着した細菌がタイヤの外周面に付着するおそれがある。
このため、車いすに着座した人がハンドリムを手で握って操作するときに、着衣の袖口辺りの部分が車輪のタイヤの上に接触して、着衣の袖口辺りの部分を汚してしまうことが頻繁に見られる。また、着衣の袖口辺りの部分に細菌(雑菌)が付着するおそれもがある。
このような事態になるのを防止させる車椅子用車輪カバーが特許文献1に開示されている。
また、車いすの車輪の上方に自転車の車輪カバーの如き円弧形状を有する金属薄板製の車輪カバーを設けると、着衣の袖口辺りの部分が汚れたタイヤの上面に接触することはない。
また、車いすの車輪の上方に自転車の車輪カバーの如き円弧形状を有する金属薄板製の車輪カバーを設けると、着衣の袖口辺りの部分が汚れたタイヤの上面に接触することはない。
特許文献1に記載の車椅子用車輪カバーは、ベルト状の係止手段を利用して肘掛の側面に沿わせて装着する構造を有する。
しかしながら、車いすの肘掛には、側面が曲面形状のもの、肘掛の高さ方向の肉厚が比較的薄い形状のものがあるなど、様々である。
このため、特許文献1に記載の車椅子用車輪カバーは、これら異形形状の肘掛に装着すると姿勢が安定しない。
しかも、特許文献1の図1及び図3に示すように、特許文献1に記載の車椅子用車輪カバー10は、肘掛4の外側方向に突出させて使用するものであるため、ハンドリム3を握って操作するときに、着衣の肘辺りの部分が頻繁に接触して、操作の邪魔になり、着衣の肘辺りの部分を擦り減らせたり、引っ掛けて損傷させるおそれがある。
しかしながら、車いすの肘掛には、側面が曲面形状のもの、肘掛の高さ方向の肉厚が比較的薄い形状のものがあるなど、様々である。
このため、特許文献1に記載の車椅子用車輪カバーは、これら異形形状の肘掛に装着すると姿勢が安定しない。
しかも、特許文献1の図1及び図3に示すように、特許文献1に記載の車椅子用車輪カバー10は、肘掛4の外側方向に突出させて使用するものであるため、ハンドリム3を握って操作するときに、着衣の肘辺りの部分が頻繁に接触して、操作の邪魔になり、着衣の肘辺りの部分を擦り減らせたり、引っ掛けて損傷させるおそれがある。
とくに、車いすの車輪の上方に自転車の車輪カバーの如き円弧形状を有する金属薄板製の車輪カバーは、硬質であるため、ハンドリムを手で操作するときに、指先(特に親指)をこの車輪カバーと車輪のタイヤとの間に誤って挟み込んだときに、指先を傷めるおそれがある。
本考案は、ハンドリムを操作するときに着衣の袖口辺りの部分が車輪のタイヤに接触して汚れるのを防止し、しかも、大半の車いすの取付けに対応でき、ハンドリムを操作するときの邪魔にならず、安全性にも考慮された、車いす用車輪カバーと、この車いす用車輪カバーを備えた車輪カバー付き車いすを提供することを解決課題とする。
請求項1に係る車いす用車輪カバーは、
座席の左右にフレームで支持された側板を有し、該側板の各外側方向に車輪が設けられ、該左右の車輪の各外側にハンドリムが夫々設けられた車いすに取り付けて使用する車いす用車輪カバーであって、
前記左右の車輪の上部に沿う円弧形状のカバー本体部と、前記座席の両側でありかつ前記側板の各外側面に取り付ける面になる側面部とを有し、側面断面形状が上下逆さ略L字形状を有する、ゴム又は合成樹脂を主材料とする柔軟性に富む材料で形成されている。
ゴムは、天然ゴム、合成ゴムが該当する。合成樹脂を主材料とする柔軟性に富む材料は、例えば、軟質ビニル系樹脂、外側面が熱溶融による防水皮膜又はシート状皮膜の接着がされた低反発ウレタン等が挙げられる。
座席の左右にフレームで支持された側板を有し、該側板の各外側方向に車輪が設けられ、該左右の車輪の各外側にハンドリムが夫々設けられた車いすに取り付けて使用する車いす用車輪カバーであって、
前記左右の車輪の上部に沿う円弧形状のカバー本体部と、前記座席の両側でありかつ前記側板の各外側面に取り付ける面になる側面部とを有し、側面断面形状が上下逆さ略L字形状を有する、ゴム又は合成樹脂を主材料とする柔軟性に富む材料で形成されている。
ゴムは、天然ゴム、合成ゴムが該当する。合成樹脂を主材料とする柔軟性に富む材料は、例えば、軟質ビニル系樹脂、外側面が熱溶融による防水皮膜又はシート状皮膜の接着がされた低反発ウレタン等が挙げられる。
請求項2に係る車いす用車輪カバーは、
座席の左右にアームレストを上端部に装着したアームフレーム部が配置され、該左右のフレーム部の各外側に車輪が設けられ、該左右の車輪の各外側にハンドリムが夫々設けられた車いすに取り付けて使用する車いす用車輪カバーであって、
前記左右のアームレストの下方位置から、前記左右の車輪の外側上部に向けて垂れ下がる形状及び大きさを有し、下縁部の形状が前記左右の車輪のリムに略沿う円弧形状を有し、合成樹脂シート製エプロン状の車輪カバー本体と、該車輪カバー本体を前記左右のアームフレーム部に支持させるための、該車輪カバー本体の上端縁部に設けられた取付け部材とを備えている。
座席の左右にアームレストを上端部に装着したアームフレーム部が配置され、該左右のフレーム部の各外側に車輪が設けられ、該左右の車輪の各外側にハンドリムが夫々設けられた車いすに取り付けて使用する車いす用車輪カバーであって、
前記左右のアームレストの下方位置から、前記左右の車輪の外側上部に向けて垂れ下がる形状及び大きさを有し、下縁部の形状が前記左右の車輪のリムに略沿う円弧形状を有し、合成樹脂シート製エプロン状の車輪カバー本体と、該車輪カバー本体を前記左右のアームフレーム部に支持させるための、該車輪カバー本体の上端縁部に設けられた取付け部材とを備えている。
請求項3に係る車輪カバー付き車いすは、請求項1乃至3のいずれかの車いす用車輪カバーが、前記左右の車輪の外側上部を蔽う状態で設けられている。
請求項1及び2に係る車いす用車輪カバーによれば、車輪のタイヤの少なくとも外周面を覆うことができるため、車いすを利用する人が両手でハンドリムを握って操作するときに、着衣の袖口辺りの部分が、車輪カバーに接触することはあっても、汚れた車輪のタイヤの外周面に接触して汚すことがない。
しかも、いずれの車いす用車輪カバーも、形状に柔軟性があるため、手や着衣の袖口辺りの部分が、強く当たったり摺れることがあっても、手を傷めたり、着衣の袖口辺りの部分を損傷させることがない。
とくに、いずれかの車いす用車輪カバーも、アームサポート(肘掛)よりも下方の、車輪の外周面に近接した位置に取り付けることができるため、ハンドリムを手動操作するときに、手の肘先辺りの部分が車輪カバー接触することが少ないため、操作性の面でも優れる。
しかも、いずれの車いす用車輪カバーも、形状に柔軟性があるため、手や着衣の袖口辺りの部分が、強く当たったり摺れることがあっても、手を傷めたり、着衣の袖口辺りの部分を損傷させることがない。
とくに、いずれかの車いす用車輪カバーも、アームサポート(肘掛)よりも下方の、車輪の外周面に近接した位置に取り付けることができるため、ハンドリムを手動操作するときに、手の肘先辺りの部分が車輪カバー接触することが少ないため、操作性の面でも優れる。
また、本考案に係る車いす用車輪カバーを備えた車輪カバー付き車いすは、上記いずれかの車いす用車輪カバーを、従来から市販されている多くの種類の車いすに取り付けるだけで出来上がるため、車いすの利用者にとっても経済的な方法で、上述した効果が得られる。
本考案を実施するための形態は次の実施例によりさらに明確に理解されるであろう。
図1は、本考案第1実施形態に係る左右の車いす用車輪カバー(以下、第1実施形態の車輪カバーと略称する。)10L,10Rと、両面粘着シート11,11とを、斜め正面方向から見た状態で示している。
第1実施形態の車輪カバー10L,10Rは、円弧形状のカバー部10a,10aと、カバー部10a,10aの各片側に沿う縁部から下方に向けた側面部10b、10bとを有し、側面断面形状が略上下逆さL字形状を有する、左右対称形状のもので構成されている。
第1実施形態の車輪カバー10L,10Rは、円弧形状のカバー部10a,10aと、カバー部10a,10aの各片側に沿う縁部から下方に向けた側面部10b、10bとを有し、側面断面形状が略上下逆さL字形状を有する、左右対称形状のもので構成されている。
第1実施形態の車輪カバー10L,10Rは、合成ゴムで形成されており、このため全体形状には、変形に対する弾性復帰力を伴った柔軟性がある。
各側面部10b、10bの高さ中央辺りの前部個所と、中央個所と、後部個所には、ねじの軸部を挿通させる小孔10c,10c・・が開設されている。
第1実施形態の車輪カバー10L,10Rは、ねじ止め或いは両面粘着シート11,11を用いて、車いすの左右の車輪上方に取り付けられる。
各側面部10b、10bの高さ中央辺りの前部個所と、中央個所と、後部個所には、ねじの軸部を挿通させる小孔10c,10c・・が開設されている。
第1実施形態の車輪カバー10L,10Rは、ねじ止め或いは両面粘着シート11,11を用いて、車いすの左右の車輪上方に取り付けられる。
両面粘着シート11は、第1実施形態の車輪カバー10L,10Rの外側方向の側面部10bに合わせた形状及び大きさを有し、とくに、比較的肉厚があってクッション性に富む、粘着強度が高い公知の強粘着性シートが最適であり、未使用状態では両側の粘着面が剥離シート12,13で覆われている。
両面粘着シート11,11を用いて第1実施形態の車輪カバー10L,10Rを車いすの取付面に取り付ける場合には、先ず、側面部10b、10bに対向する側の剥離シート12,12を剥がして、両面粘着シート11,11の各片側の粘着面を、外側の側面部10b、10bに貼り付ける。
そして、この後、各他方の剥離シート13,13を剥がして、車いすの取付面に貼り付ける。
両面粘着シート11,11を用いて第1実施形態の車輪カバー10L,10Rを車いすの取付面に取り付ける場合には、先ず、側面部10b、10bに対向する側の剥離シート12,12を剥がして、両面粘着シート11,11の各片側の粘着面を、外側の側面部10b、10bに貼り付ける。
そして、この後、各他方の剥離シート13,13を剥がして、車いすの取付面に貼り付ける。
図2及び図3に示す車いす1は、軽量金属パイプ製の本体フレーム2、座席7、左右の車輪8L,8R、ハンドリム9L,9R、アームサポート(肘掛)5L,5R等を有する。
左側のハンドリム9Lは、左側の車輪8Lの外側に位置する向きで、左側の車輪8Lから間隔を設けて、左側の車輪8Lに装着されている。右側のハンドリム9Rと右側の車輪8Rについても同様である。
左右のハンドリム9L,9Rは、対応する側の車輪8L,8Rを回転操作するためにあり、接地しないように車輪8L,8Rよりも小径とされている。
本体フレーム2の左右後部には、上下方向に向けたバックパイプ4L,4Rと、座席4の両側方に位置するアームパイプ3L,3Rとを備える。
アームパイプ3L,3Rの前端部とバックパイプ4L,4Rとの間には、左右の側板6L,6Rが設けられている。
左側のハンドリム9Lは、左側の車輪8Lの外側に位置する向きで、左側の車輪8Lから間隔を設けて、左側の車輪8Lに装着されている。右側のハンドリム9Rと右側の車輪8Rについても同様である。
左右のハンドリム9L,9Rは、対応する側の車輪8L,8Rを回転操作するためにあり、接地しないように車輪8L,8Rよりも小径とされている。
本体フレーム2の左右後部には、上下方向に向けたバックパイプ4L,4Rと、座席4の両側方に位置するアームパイプ3L,3Rとを備える。
アームパイプ3L,3Rの前端部とバックパイプ4L,4Rとの間には、左右の側板6L,6Rが設けられている。
図2乃至図4に示すように、第1実施形態の車輪カバー10L,10Rは、車輪8L,8Rの上部に沿う形状及び大きさがあり、前述した両面粘着シートを利用して、車輪8L,8Rの外周面から多少外側方向に離れた上方位置に、前寄りに傾けた姿勢で、左右の側板6L,6Rに装着される。
このようにして、第1実施形態の車輪カバー10L,10Rを、左右の車輪8L,8Rの上方に取り付けると、車いす1を利用する人が両手でハンドリム9L,9Rを握って操作するときに、着衣の袖口辺りの部分が車輪カバー10L,10Rに接触することはあっても、汚れた車輪8L,8Rのタイヤの外周面に接触することはない。
第1実施形態の車輪カバー10L,10Rは、全体形状に、弾性復帰を伴った柔軟性があるため、ハンドリム9L,9Rの操作中に手が触れても、弾性復帰力を伴う変形により、手を保護する。
また、誤って指先が車輪8L,8Rのタイヤと車輪カバー10L,10Rとの間の隙間に入ることがあっても、車輪カバー10L,10Rが形状変化するため、指先を傷めない。
また、着衣の袖口辺りの部分が触れても、この部分が傷付き、綻び等の事態は各段に抑えられる。
また、誤って指先が車輪8L,8Rのタイヤと車輪カバー10L,10Rとの間の隙間に入ることがあっても、車輪カバー10L,10Rが形状変化するため、指先を傷めない。
また、着衣の袖口辺りの部分が触れても、この部分が傷付き、綻び等の事態は各段に抑えられる。
とくに、第1実施形態の車輪カバー10L,10Rは、アームサポート(肘掛)5L,5Rよりも下方の、車輪8L,8Rの外周面に近接した位置に取り付けられるため、両手でハンドリム9L,9Rを操作するときに、手の肘先辺りの部分は車輪カバー10L,10Rに接触することが少ないため邪魔にならず、操作性の面でも優れる。
尚、第1実施形態の車輪カバー10L,10Rは、両面粘着シートを用いないで小ねじを利用して、車いす1の左右の側板6L,6Rに取り付けてもよい。また、両面粘着シートと、小ねじを併用して取り付けてもよい。
図5(a)及び(b)は、いずれも本考案第2実施形態の車いす用車輪カバー(以下、第2実施形態の車輪カバーと略称する。)の取付け事例を示している。以下では車いすの左側に取り付ける車輪カバー12Lについて説明するが、左側の車輪カバー12Lと左右対称形状にある、車いすの右側に取り付ける車輪カバーについても同様である。
図5(a)及び(b)に示す実施形態の車輪カバー12Lは、アームレスト5Lの下方位置から車輪8Rの外側上部に向けて垂れ下がる形状及び大きさを有する、合成樹脂シート製のエプロン状を有する車輪カバー本体12Aと、車輪カバー本体12Aをアームフレーム部3Lから吊下げ状態で支持させる紐状の取付け部材14,14とを備える。
車輪カバー12Lの下縁部の形状は、車輪8Lのタイヤを支持させている金属リングであるリムに略沿う円弧形状を有する。
図5(a)及び(b)に示す実施形態の車輪カバー12Lは、アームレスト5Lの下方位置から車輪8Rの外側上部に向けて垂れ下がる形状及び大きさを有する、合成樹脂シート製のエプロン状を有する車輪カバー本体12Aと、車輪カバー本体12Aをアームフレーム部3Lから吊下げ状態で支持させる紐状の取付け部材14,14とを備える。
車輪カバー12Lの下縁部の形状は、車輪8Lのタイヤを支持させている金属リングであるリムに略沿う円弧形状を有する。
第2実施形態の車輪カバー12Lは、アームレスト5Lを装着させているアームフレーム部3Lの前後方向に向けた部分の前後個所に、紐状の取付け部材14,14を用いて、車輪8Lの上部の外側面を覆う状態でエプロンのように垂下させる方法で取り付けられる。
この車輪カバー12Lがあると、車いすの利用者がハンドリム9Lを握るときに、手や着衣の袖口辺りの部分が車輪カバー12Lに触れることはあっても、汚れた車輪のタイヤ(特にタイヤの外周面)に触れることはない。
この実施形態の車輪カバー12Lは、車輪8Lのタイヤの上部外側面に接触した状態で車輪8Lが走行するが、軽量で柔軟性があり、丈夫であるため、摺れ音が少なく、長期間使用しても磨耗が極めて少ない。
この車輪カバー12Lがあると、車いすの利用者がハンドリム9Lを握るときに、手や着衣の袖口辺りの部分が車輪カバー12Lに触れることはあっても、汚れた車輪のタイヤ(特にタイヤの外周面)に触れることはない。
この実施形態の車輪カバー12Lは、車輪8Lのタイヤの上部外側面に接触した状態で車輪8Lが走行するが、軽量で柔軟性があり、丈夫であるため、摺れ音が少なく、長期間使用しても磨耗が極めて少ない。
車輪カバー12Lの上端縁部に沿った個所は、補強のため、裏面側に折り返して、高周波加熱により表面側に位置するシート面に溶着されている。縫合に代えて縫合してもよい。
また車輪カバー12Lの上端縁部に沿った裏面個所に、合成繊維糸による織布の両面に軟質塩化ビニル樹脂層をロールフォーミングにより溶融塗布させた、厚さ約3mmのベルト地を、高周波加熱による溶着、又は接着剤を利用した接着により固定してもよい。
この実施形態の車輪カバー12Lを利用すると、雨で塗れた道を車いすで走行するときに、タイヤの汚れが手や着衣の袖口辺りの部分を汚さない。
図6は好適とされる車輪カバー本体12Aの上部を拡大正面断面図で示している。この車輪カバー本体12Aは、合成繊維糸による織布12cの両面に軟質塩化ビニル樹脂層12a,12bをロールフォーミングにより溶融塗布させたシートで形成されている。軟質塩化ビニル樹脂層12a,12bは織布12c内にも浸透させてある。
織布12cはシート全体の引張り強度を向上させ、軟質塩化ビニル樹脂層12a,12bは車いすの車輪のタイヤに付着した、水分、汚れ、細菌等がシートの表面に向けて浸透させない。上端の裏側に折り返した部分12dは、車輪カバー本体12Aの上部を補強させるためにあり、高周波加熱により表面に溶着されている。溶着に代えて縫合させてもよい。13は前述した紐状の取付け部材を掛け通すハトメである。
織布12cはシート全体の引張り強度を向上させ、軟質塩化ビニル樹脂層12a,12bは車いすの車輪のタイヤに付着した、水分、汚れ、細菌等がシートの表面に向けて浸透させない。上端の裏側に折り返した部分12dは、車輪カバー本体12Aの上部を補強させるためにあり、高周波加熱により表面に溶着されている。溶着に代えて縫合させてもよい。13は前述した紐状の取付け部材を掛け通すハトメである。
図7に示す車輪カバー12Lは、車輪カバー本体12Aに上部の前後個所に、各一対の面ファスナー17a,17b、17a,17bを両端部に貼り付けたベルト15,16の各一端部を取り付けて構成したもので、各ベルト15,16をアームサポート(肘掛)5L,5Rに掛けて、前述した第2実施形態の車輪カバー12Lと同様の方法で使用するものである。
図8(a)に示す車輪カバー120Lは、車いすの左側車輪の上部を覆う車輪カバーであり、前述した車輪カバー本体12Aの裏面に補強を兼ねた錘になるベルト状部材20(20a,20b、20c)が前後方向に間隔を設けて、縦方向に3本、固定されている。図示していないが右側の車輪カバーも同様に構成されている。前述した取付け部材は図示していないが、例えば、紐状、ベルト状のものが挙げられる。
ベルト状部材20は、車輪カバー本体12Aの撓みを防止させるためにあり、必ずしも3本に限定されず、例えば符号20bに示す中央の1本だけでもよい。
各ベルト状部材20(20a,20b、20c)の下端部は、図8(b)に示すように車いすの車輪8Lのタイヤ上部外側縁に乗り上げる位置まで達している。
ベルト状部材20は、曲げ方向の外圧に対して弾性があり、かつ長さ方向の形状安定性に優れる性質がある。
好適とされるベルト状部材20は、合成繊維糸による織布の両面に軟質塩化ビニル樹脂層をロールフォーミングにより溶融塗布させた、厚さ約3mmのベルト地であり、高周波加熱による溶着、又は接着剤を利用した接着により、車輪カバー本体12Aの裏面に固定されている。
ベルト状部材20は、車輪カバー本体12Aの撓みを防止させるためにあり、必ずしも3本に限定されず、例えば符号20bに示す中央の1本だけでもよい。
各ベルト状部材20(20a,20b、20c)の下端部は、図8(b)に示すように車いすの車輪8Lのタイヤ上部外側縁に乗り上げる位置まで達している。
ベルト状部材20は、曲げ方向の外圧に対して弾性があり、かつ長さ方向の形状安定性に優れる性質がある。
好適とされるベルト状部材20は、合成繊維糸による織布の両面に軟質塩化ビニル樹脂層をロールフォーミングにより溶融塗布させた、厚さ約3mmのベルト地であり、高周波加熱による溶着、又は接着剤を利用した接着により、車輪カバー本体12Aの裏面に固定されている。
図9(a)に示す車輪カバー121Lは、車いすの左側車輪の上部を覆う車輪カバーであり、前述した車輪カバー本体12Aの裏面における下縁部の円弧状に沿う近傍個所に、円弧状の錘板21を固定させたもので構成されている。
この錘板21は、車輪カバー本体12Aの撓みを防止させるためにあり、図9(b)に示すように、車輪カバー本体12Aの裏面における車いすの車輪8Lのタイヤ上部外側縁に沿って接触する個所に、例えば接着又はリベット止め等により固定されている。
好適とされる錘板21は、ステンレス、アルミ等の金属薄板、柔軟性又は曲げに対する弾性復帰力があるプラスチック板等で形成されている。
この錘板21は、車輪カバー本体12Aの撓みを防止させるためにあり、図9(b)に示すように、車輪カバー本体12Aの裏面における車いすの車輪8Lのタイヤ上部外側縁に沿って接触する個所に、例えば接着又はリベット止め等により固定されている。
好適とされる錘板21は、ステンレス、アルミ等の金属薄板、柔軟性又は曲げに対する弾性復帰力があるプラスチック板等で形成されている。
図10(a)に示す車輪カバー122Lは、車いすの左側車輪の上部を覆う車輪カバーであり、前述した車輪カバー本体12Aの裏面における下縁部の円弧状に沿う近傍個所に、前後方向に所定間隔を設けて、金属小円板形状の錘材22,22・・を接着又は鋲止等の方法で固定させたもので構成されている。
図示していないが、前述した車輪カバー本体12Aの裏面の周囲に、針金を添えて縁手テープを縫合により固定させて、車輪カバー本体12Aの撓みを防止させるようにしてもよい。
本考案に係る車いす用車輪カバーは、従来から市販されている車いすに取り付けて使用して、タイヤに付着した汚れや雑菌などを、車輪の汚れが手や着衣の袖口辺りの部分に付着させないために使用される。とくに、本考案に係る車いす用車輪カバーは形状に弾性復帰力を伴った柔軟性があるために、手や着衣を傷めたり摺り減らしたりすることが極めて少なく、長期間に使用に耐える。このように、車いすの分野において利用可能性がある。
1 車いす
2 本体フレーム
3L,3R アームパイプ
4L,4R バックパイプ
5L,5R アームサポート(肘掛)
6L,6R 側板
8L,8R 車輪
9L,9R ハンドリム
10 第1実施形態の(車いす用)車輪カバー
10a カバー部
10b 側面部
11 両面粘着シート
12A (シート状の)車輪カバー本体
20 ベルト状部材
2 本体フレーム
3L,3R アームパイプ
4L,4R バックパイプ
5L,5R アームサポート(肘掛)
6L,6R 側板
8L,8R 車輪
9L,9R ハンドリム
10 第1実施形態の(車いす用)車輪カバー
10a カバー部
10b 側面部
11 両面粘着シート
12A (シート状の)車輪カバー本体
20 ベルト状部材
Claims (3)
- 座席の左右にフレームで支持された側板を有し、該側板の各外側方向に車輪が設けられ、該左右の車輪の各外側にハンドリムが夫々設けられた車いすに取り付けて使用する車いす用車輪カバーであって、
前記左右の車輪の上部に沿う円弧形状のカバー本体部と、前記座席の両側でありかつ前記側板の各外側面に取り付ける面になる側面部とを有し、側面断面形状が上下逆さ略L字形状を有する、ゴム又は合成樹脂を主材料とする柔軟性に富む材料で形成されている、車いす用車輪カバー。 - 座席の左右にアームレストを上端部に装着したアームフレーム部が配置され、該左右のフレーム部の各外側に車輪が設けられ、該左右の車輪の各外側にハンドリムが夫々設けられた車いすに取り付けて使用する車いす用車輪カバーであって、
前記左右のアームレストの下方位置から、前記左右の車輪の外側上部に向けて垂れ下がる形状及び大きさを有し、下縁部の形状が前記左右の車輪のリムに略沿う円弧形状を有し、合成樹脂シート製エプロン状の車輪カバー本体と、該車輪カバー本体を前記左右のアームフレーム部に支持させるための、該車輪カバー本体の上端縁部に設けられた取付け部材とを備えている、車いす用車輪カバー。 - 請求項1又は2に記載の車いす用車輪カバーが、前記左右の車輪の上部を蔽う状態で設けられた、車輪カバー付き車いす。
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CN108127303A (zh) * | 2018-02-05 | 2018-06-08 | 西华大学 | 车身轮罩分总成焊接工作站及轮罩分总成的加工方法 |
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2010
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