JP3148440U - 物品吊持セット - Google Patents

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Abstract

【課題】吊持された荷物から物を取り出しやすく、吊持された荷物が車椅子の車輪に接触して回転を邪魔したりすることのない物品吊持セットが望まれていた。【解決手段】物品吊持セット1は、車椅子の肘掛部の上面に載置される長尺の板状本体4、および、板状本体4の長手方向(矢印L方向)の一端部4Aに形成された上向きの物品吊持部5を有してなる掛止具2と、肘掛部の上面に掛止具2の板状本体4を天地反転自在に保持する2つの保持具3,3とから構成されている。肘掛部の外周全周に着脱自在に巻きつけられる長尺の弾性帯状体6と、弾性帯状体6に設けられた第1係止部材7と、弾性帯状体6が肘掛部およびこの肘掛部上の掛止具2に巻きつけられた状態で第1係止部材7に届く位置の弾性帯状体6に設けられた第2係止部材8とから構成されている。第2係止部材8は第1係止部材7と係脱自在に係合する。【選択図】図1

Description

本考案は、車椅子の肘掛部に取り付けられて、買物袋や手提げ鞄などの物品を吊り下げるために使用される物品吊持セットに関する。
近年、障害者福祉や介護の充実化、少子高齢化社会への移行などにより、主に肢体不自由者に使用される車椅子の需要が高まりつつある。この車椅子は足腰の弱い人にも使用されている。ところで、肢体不自由者や足腰の弱い人の中でも、健常者と変わらぬ位に上半身や手を動かせる人は多くいる。このような人は身の回りのことを自分で行なうために、手提げ袋などの荷物を持参していることが多い。
しかしながら、車椅子に座っている人が手提げ袋などの荷物を手で持つと、荷物を持った手は他に使えない。例えば、ハンドリムや携帯電話の操作、飲料水の飲用、近くの物を取り上げたり操作したりする動作などである。両手が荷物でふさがっている場合はなおさら不便である。このようなことが車椅子を利用する人の自由を阻害し、自立生活を目指す上での障害になっている。
そこで、このような不具合を改善するものとして、例えば下記の特許文献1〜4に記載された技術が提案されている。
特許文献1には、車椅子の肘掛の前端に上向きに起立した握り部を設け、トイレ使用のために握り部を操作して肘掛を左右に開くようにしたものが記載されており、この握り部に買い物袋などを吊り下げることが可能である。特許文献2には、車椅子の座席前方で両側の肘掛間に架け渡された買いもの籠受枠が記載されており、この買いもの籠受枠の上向き突起に買い物袋などを吊り下げることが可能である。特許文献3には、椅子の肘掛の下面に設けられたフック部材が記載されており、このフック部材に買い物袋などを吊り下げるようになっている。特許文献4には、椅子の肘掛に吊持部が一体に設けられていて、この吊持部が肘掛から側方に反転してフックが上向きになるものが記載されており、上向きになったフックに買い物袋などを吊り下げるようになっている。
特開平11−192265号公報 実用新案登録第3125395号公報 実用新案登録第3035611号公報 特開平8−89362号公報
ところで、上記の特許文献1によれば、肘掛前端の握り部に買い物袋を吊り下げることが可能であるが、このタイプの車椅子では大車輪が前側に配備されているので、大車輪の直上にある握り部に買い物袋を吊り下げて使用することはできない。また、この握り部は常に上向きに起立しているので、腕や手を休めたいときに握り部が邪魔になったり、搭乗者が座席に乗り降りするときに衣類が握り部に引っ掛かるおそれがある。
また、特許文献2によれば、買いもの籠受枠の上向き突起に買い物袋を吊り下げることができるが、買いもの籠受枠自体が座席の前方を塞いでしまい搭乗者の乗り降りを妨げる。また、買いもの籠受枠の前部にある上向き突起に買い物袋を吊り下げると、吊り下げた買い物袋が遠くて手が届かないことがあり、取りたいときに袋の中の物を取り出せないという問題もある。
そして、特許文献3では、肘掛の下面に設けられたフック部材に買い物袋を吊り下げると、買い物袋は肘掛の下方位置で且つ座席の側方位置に吊り下げられる。しかしながら、この椅子が車椅子である場合、その位置には大車輪が配置されているために買い物袋を吊り下げて使用することはできない。
また、特許文献4では、肘掛から側方に転出して上向きになったフックに買い物袋を吊り下げると、買い物袋は肘掛の下方位置で且つ座席の側方位置に吊り下げられる。しかしながら、この椅子が車椅子である場合は、その位置に大車輪が配置されているために買い物袋を吊り下げて使用できないという問題があった。
本考案は、上記した従来の問題点に鑑みてなされたものであって、吊持された荷物から物を取り出しやすく、吊持された荷物が車椅子の車輪に接触して回転を邪魔したりすることのない物品吊持セットの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案に係る物品吊持セットは、車椅子の肘掛部の上面に載置される長尺の板状本体、および、該板状本体の長手方向一端部に形成された上向きの物品吊持部を有してなる掛止具と、前記肘掛部の上面に掛止具の板状本体を天地反転自在に保持する保持具とからなるとからなる構成にしてある。
また、前記構成において、掛止具が、保持具とは別個独立の物であって保持具および肘掛部に対し着脱自在に構成されているものである。
そして、前記した請求項1または請求項2の構成において、保持具が、肘掛部の外周全周に着脱自在に巻きつけられる長尺の弾性帯状体と、弾性帯状体に設けられた第1係止部材と、弾性帯状体が肘掛部および該肘掛部上の掛止具に巻きつけられた状態で第1係止部材に届く位置の弾性帯状体に設けられて、第1係止部材と係脱自在に係合する第2係止部材とから構成されているものである。
更に、前記した請求項1または請求項2の構成において、保持具が、肘掛部の外周全周に巻かれた弾性環状体で構成されているものである。
また、前記した各構成において、掛止具の物品吊持部が、掛止具を天地反転させたときに、車椅子の肘掛部が取り付けられているサイドフレームの肘掛部前方に在るフレーム前部と非接触となる形状に形成されているものである。
本考案に係る物品吊持セットによれば、車椅子の肘掛部の上面に載置される長尺の掛止具と、肘掛部の上面に掛止具の板状本体を天地反転自在に保持する保持具とからなっているので、掛止具の物品吊持部を肘掛部の前方に配置させた状態で、掛止具の板状本体を肘掛部の上面に保持具により保持させたのち、物品吊持部に荷物を吊り下げると、荷物は肘掛部の側方でなく前方に位置する。この位置は肘掛部に腕や肘を置いたときの手の下方位置になるため、荷物から所望の物を簡単に取り出すことができ、車椅子後部の大車輪の回転も邪魔しない。使用しないときは、掛止具を手で天地反転させるだけで、物品吊持部が下向きになって肘掛部前方の空間に収まるので、手が物品吊持部に接触して不快感を受けることが防止され使い勝手もよい。また、掛止具と保持具とからなる構成は簡素であり安価に提供され得る。
また、掛止具が保持具とは別個独立で保持具および肘掛部に対し着脱自在に構成されているものでは、掛止具を保持具および肘掛部から取り外して、近くにある別物品を一端部側の物品吊持部に引っ掛けて取り上げたり、物品吊持部で押したり、あるいは物品吊持部で背中を掻いたり、他端部側を靴ベラの代用として利用したりすることができる。
そして、保持具が、長尺の弾性帯状体と、弾性帯状体に設けられた第1係止部材と、第1係止部材と係脱自在に係合する第2係止部材とから構成されているものでは、例えばゴム糸編入帯布および面ファスナの組合せといった、入手容易であって簡素で安価な構成により保持具を実現することができる。
更に、保持具が、肘掛部の外周全周に巻かれた弾性環状体で構成されているものでは、例えば輪ゴム材やゴム糸入り布リングなどの材料のみを用いて、極めて簡素で安価な保持具を提供できる。
また、掛止具の物品吊持部が、掛止具を天地反転させたときに、車椅子の肘掛部が取り付けられているサイドフレームの肘掛部前方に在るフレーム前部と非接触となる形状に形成されているものでは、下向きになった物品吊持部が肘掛部の前部やサイドフレームのフレーム前部と接触しない。従って、物品吊持部が肘掛部の前部やサイドフレームのフレーム前部と接触することにより、掛止具を肘掛部から浮き上がらせて保持状態を不安定にするといったことがない。また、下向きになった物品吊持部は肘掛部の前方に収まるので、搭乗者の手が物品吊持部に当たって不快感を覚えるということがない。
本考案の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下に述べる実施形態は本考案を具体化した一例に過ぎず、本考案の技術的範囲を限定するものでない。図1は本考案の一実施形態に係る物品吊持セットを示す外観図である。
図において、この実施形態に係る物品吊持セット1は、掛止具2と、2つの保持具3,3とから構成されている。
掛止具2は、長尺板状に形成された板状本体4と、板状本体4の長手方向(図1中の矢印L方向)の一端部4Aから上向きに曲げて形成された物品吊持部5とから構成されている。掛止具2は比較的頑丈な合成樹脂(例えばABS樹脂)製の一体成型品で構成され、カラフルでデザイン良く形成されている。板状本体4は平面に見て一端部4A側が他端部4D側よりも幅狭に形成されている。これにより、物品吊持部5の幅が狭くなって物品を掛けやすくする一方、幅広の他端部4D側は、後で詳述する車椅子20の肘掛部25上に安定して載置・保持される。すなわち、物品吊持部5の先端面は先鋭形状でなく小さな長方形状となっているので、物品吊持部5を上向きにしているときに搭乗者が物品吊持部5の先端に触れたとしても違和感を覚えることがなく、物品吊持ちのための強度も一定以上に確保されている。また、板状本体4の他端部4Dは靴ベラに近い厚さにされている。
各保持具3は、例えばゴム糸(図示省略)が編み込まれた長尺の帯布からなる弾性帯状体6と、弾性帯状体6の一端部6A側の片面に固着された第1係止部材7と、弾性帯状体6の他端部6B側の他面に固着された第2係止部材8とから構成されている。第2係止部材8は、保持具3が車椅子20の肘掛部25の外周の全周にわたって巻きつけられた状態で第1係止部材7に届く位置で弾性帯状体6に固着されている。この場合、例えば第1係止部材7は面ファスナの鉤部材で構成され、第2係止部材8は面ファスナのループ部材で構成されている。逆に、第1係止部材7をループ部材で構成し、第2係止部材8を鉤部材で構成しても構わない。
物品吊持セット1が装着される車椅子20は、図2および図3に示すように、パイプ材を組み立てて平面矩形枠状に形成された基台フレーム21を備えている。基台フレーム21の後部には左右1対の縦ロッド部26,26が立設され、縦ロッド部26,26の先端に把手27,27が取り付けられている。縦ロッド部26,26の下部には左右1対の大車輪22,22が枢支され、基台フレーム21の前部に左右1対のキャスタ車輪23,23が配備されている。各大車輪22の外方には、手で操作するハンドリム28がそれぞれ取り付けられている。
縦ロッド部26,26の途中と基台フレーム21の前部は、サイドフレーム24,24で連結されている。各サイドフレーム24はフレーム前部24Bの位置で下向きに湾曲している。各サイドフレーム24の上部は、ほぼ水平に配置される横ロッド部24Aとなっている。この横ロッド部24Aの上面に、肘掛部25がビス(図示省略)などで取り付けられている。肘掛部25の上面25Aはその辺縁部に丸みを持たせてあり、それ以外の部分はほぼ平面に形成されている。各肘掛部25の前端はサイドフレーム24のフレーム前部24Bよりも後方位置に配置されている。基台フレーム21の上方位置で、左右の縦ロッド部26,26とサイドフレーム24,24との間に、座席ロッド部33,33が架け渡されている。これらの座席ロッド部33,33間には座席シート29が展張されている。また、縦ロッド部26,26間には背もたれシート30が展張されている。そして、サイドフレーム24,24の下部と基台フレーム21の前端部とに左右1対の足置き用フレーム31,31が連結され、足置き用フレーム31,31の先端に足置き32,32が配備されている。
尚、上記した掛止具2の長さは、板状本体4の他端部4Dを肘掛部25の後端部近傍に配置したときに、物品吊持部5が肘掛部25よりも前方位置に在るような長さに設定されている。また、掛止具2における板状本体4の一端部4Aから物品吊持部5に至る部分10は、側面から見て、掛止具2を天地反転させて物品吊持部5を下向きにしたとき、物品吊持部5が肘掛部25、および、肘掛部25前方のサイドフレーム24のフレーム前部24Bと接触干渉しない寸法・形状に形成されている。
上記のように構成された物品吊持セット1の作用を次に説明する。
まず、物品吊持部5を上向きにした掛止具2がほぼ水平の姿勢にされ、車椅子20の肘掛部25のほぼ平坦な上面25Aに板状本体4が載置される。このとき、掛止具2の物品吊持部5は肘掛部25の直前位置に配置される。次に、肘掛部25および掛止具2の周囲に保持具3の弾性帯状体6が巻きつけられ多少引き伸ばされたのち、第2係止部材8が第1係止部材7に押しつけられて係止される(図2、図3、図4(a)参照)。これによって、板状本体4が保持具3,3により肘掛部25の上面25Aに向けて弾性的に締め付けられ、掛止具2が肘掛部25上に保持される。この場合、掛止具2は肘掛部25の前後離れた2ヶ所で保持具3,3により弾性的に保持される。
ここで、掛止具2が保持具3,3から受ける弾性力は、保持具3,3により肘掛部25上に保持されている掛止具2を搭乗者が天地反転できる程度の力で、且つ、図5に示すように掛止具2の物品吊持部5に手提げ袋Bなどの物品を適宜量(例えば10Kg程度まで)吊り下げたときでも、掛止具2の他端部(後部)4Dが肘掛部25の上面25Aから離れて浮き上がることのない力となるように設定されている。このような力は弾性帯状体6の材料を適切に選定することにより実現化される。
そこで、掛止具2の物品吊持部5に把手B1が掛けられて手提げ袋Bが吊り下げられる。物品吊持部5に吊り下げられた手提げ袋Bは、図5および図6に示すように、肘掛部25、サイドフレーム24および大車輪22の前方位置、すなわち肘掛部25に置いた手の少し先にあり、搭乗者Mの膝の側方にある。これにより、ちょっと手を伸ばすだけで手提げ袋Bの中の物を取り出すことができる。すなわち、手提げ袋Bから、携帯電話を取り出して通話やメールをしたり、お茶を取り出して一服したりできて、使い勝手がよい。従って、手が少し不自由な人にとっては極めて好都合である。また、吊り下げられた手提げ袋Bは、大車輪22の回転を邪魔せず、座席シート29への搭乗者Mの乗り降りを邪魔しない。
また、掛止具2の板状本体4は平板状であるので、肘掛部25の上面25Aに置かれた板状本体4の上に搭乗者が肘や腕を置いたとしても、肘掛部25の上面25Aに肘や腕を置いた感触と比べて大差がなく違和感を生じない。
そうして、掛止具2を使用しないときは、図4(b)に示すように、物品吊持部5を手で持って掛止具2を矢印Rのように回す。すると、手で回転させる力が保持具3の弾性帯状体6の弾性力に打ち勝って、掛止具2の板状本体4が弾性帯状体6を押し広げていく。そのうち、掛止具2が天地反転して、図4(b)中の2点鎖線で示すように板状本体4の下面4Cが上になり板状本体4の上面4Bが下になって、反転した板状本体4が肘掛部25の上面25Aに押し付けられる。
このとき、物品吊持部5は、図5中の2点鎖線で示す符号5のように、下向きになっている。このように物品吊持部5が下向きになった掛止具2は、前記した部分10の形状・寸法によって物品吊持部5が肘掛部25の前部やサイドフレーム24のフレーム前部24Bと接触しない。従って、物品吊持部5が肘掛部25の前部やサイドフレーム24のフレーム前部24Bと接触することにより、掛止具2の板状本体4が肘掛部25から浮き上がって保持状態が不安定になるといったことがない。
また、下向きになった物品吊持部5は肘掛部25の前方とサイドフレーム24のフレーム前部24Bとの間の空間に格納されるので、搭乗者の手が物品吊持部5に当たりにくく搭乗者に不快感を与えにくい。
そして、掛止具2と保持具3とは別々の分離独立の部品であり、掛止具2は保持具3および肘掛部25から離脱可能であるので、図7に示すように、保持具3および肘掛部25から掛止具2を取り外して利用することができる。ここでは、2組の物品吊持セット1,1が使用されている。この場合、搭乗者Mは、一方の物品吊持セット1の物品吊持部5に手提げ袋Bを吊り下げ、他方の物品吊持セット1の保持具3から掛止具2を取り外し、取り外した掛止具2の板状本体4の他端部4Dを手で持ち、少し離れたところにある手提げ袋Bの把手B1に物品吊持部5を引っ掛けて持ち上げようとしている。
このように、独立構成の掛止具2によれば、少し離れた所にある物に物品吊持部5を掛けて引いたり、物品吊持部5を当てて押したりすることが可能である。例えば、施錠されている窓の錠レバーに物品吊持部5を掛けて解錠するといったこともできる。あるいは、板状本体4の他端部4Dを手で持ち、物品吊持部5を孫の手のように用いて背中を掻くことも可能である。他方で、板状本体4の他端部4Dは薄板状に形成されているので、靴を履くときに板状本体4の他端部4Dを靴ベラのように用いて自分で履くことができるから、自立生活の一助となる。また、使用後は板状本体4の他端部4Dが薄いので、保持具3と肘掛部25の間に容易に差し込めて、掛止具2を簡単に肘掛部25上の元の位置に戻すことができる。
尚、上記した実施形態では、保持具3として長尺の弾性帯状体6を有するものを例示したが、本考案の物品吊持セットはそれに限定されるものでなく、例えば図8に示すような物品吊持セット1aも含まれる。物品吊持セット1aは、既述した掛止具2と、リング状に形成された保持具3aとから構成される。保持具3aは肘掛部25の外周全周にわたって予め配置された弾性環状体9で構成されている。この弾性環状体9は例えばゴム糸入りの布リングや幅広厚手の輪ゴム材などで構成されている。この保持具3aも、肘掛部25およびこの肘掛部25の上面25Aに載置された掛止具2を弾性的に絞めつけて保持することができる。
また、上記では2つの保持具3,3を使用するようにしたが、1つの掛止具2を1つの保持具3で保持するようにしても構わない。その場合、掛止具2の前部は手で軽く押えておけるから、掛止具2の後部を保持具3で保持するとよい。あるいは、1つの掛止具2を3つ以上の保持具3,3,3,・・・で保持してもよい。
また、上記では第1係止部材と第2係止部材の組合せ構成として、面ファスナの鉤部材とループ部材を例示したが、例えば雄ホックと雌ホックの組合せ、ボタンとボタン穴の組合せ、金属製のフック部材と掛留め部材の組合せなどであっても構わない。
そして、掛止具の素材としては上記したABS樹脂に限らず、簡単に破損したりせず比較的頑丈なものであれば特に限定されない。また、上記した合成樹脂以外に、例えばアルミニウムやステンレス鋼などの金属材、木材、あるいは竹材なども好適に用いることが可能である。
また、上記では、掛止具を保持具とは別個独立で着脱自在に構成したが、掛止具を天地反転させる機械的手段を備えた保持具と、この保持具を介して肘掛部に一体に取り付けられる掛止具とから、本考案の物品吊持セットを構成してもよい。
また、上記では板状本体4から湾曲して垂直方向に立ち上がった物品吊持部5の例を示したが、立ち上がった物品吊持部が後向きに少し曲げ戻された形状を成しているものも、本考案に含まれる。
また、本考案の物品吊持セットが適用される車椅子としては、上面に平坦部を有する肘掛部を備えているものであれば、特に限定されない。また、上記のようにハンドリムを備えていて搭乗者自身の力で走行できるものに限らず、ハンドリムがなく介助者により移動されるもの、あるいはモータなどの駆動源を備えた自走式のものでも構わない。
本考案の一実施形態に係る物品吊持セットを示す外観図である。 前記物品吊持セットを装着した車椅子を示す側面図である。 前記物品吊持セットを装着した車椅子を示す平面図である。 車椅子に装着された前記物品吊持セットの断面図であって、(a)は図3におけるA−A線矢視断面図、(b)は(a)の状態から掛止具を反転させている途中の図である。 車椅子に装着された掛止具の物品吊持部に手提げ袋を吊り持ちさせた状態を示す部分拡大側面図である。 車椅子に装着された物品吊持セットの利用態様の一例を示す利用態様図である。 車椅子に装着された物品吊持セットの利用態様の別例を示す利用態様図である。 本考案の別の実施形態に係る物品吊持セットを図3におけるA−A線矢視断面に対応させた状態で示す断面図である。
符号の説明
1,1a 物品吊持セット
2 掛止具
3,3a 保持具
4 板状本体
4A 一端部
5 物品吊持部
6 弾性帯状体
7 第1係止部材
8 第2係止部材
9 弾性環状体
20 車椅子
24 サイドフレーム
24B フレーム前部
25 肘掛部
25A 上面
B 手提げ袋
L 矢印
R 矢印

Claims (5)

  1. 車椅子の肘掛部の上面に載置される長尺の板状本体、および、該板状本体の長手方向一端部に形成された上向きの物品吊持部を有してなる掛止具と、前記肘掛部の上面に掛止具の板状本体を天地反転自在に保持する保持具とからなることを特徴とする物品吊持セット。
  2. 掛止具が、保持具とは別個独立の物であって保持具および肘掛部に対し着脱自在に構成されている請求項1に記載の物品吊持セット。
  3. 保持具が、肘掛部の外周全周に着脱自在に巻きつけられる長尺の弾性帯状体と、弾性帯状体に設けられた第1係止部材と、弾性帯状体が肘掛部および該肘掛部上の掛止具に巻きつけられた状態で第1係止部材に届く位置の弾性帯状体に設けられて、第1係止部材と係脱自在に係合する第2係止部材とから構成されている請求項1または請求項2に記載の物品吊持セット。
  4. 保持具が、肘掛部の外周全周に巻かれた弾性環状体で構成されている請求項1または請求項2に記載の物品吊持セット。
  5. 掛止具の物品吊持部が、掛止具を天地反転させたときに、車椅子の肘掛部が取り付けられているサイドフレームの肘掛部前方に在るフレーム前部と非接触となる形状に形成されている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の物品吊持セット。
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