JP3166281U - 墓用花立及び水鉢・花立セット - Google Patents

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Abstract

【課題】生け花をしていない不使用時に内部へ雨水やゴミなどが入り込まないようにした墓用花立及び水鉢と一体にした墓用水鉢・花立セットを提供する。【解決手段】花立筒を落し込む所定深さの落し込み穴25を立設した状態の頂部に穿設された花立台24と、この落し込み穴内に花立筒31が差込んだ状態で落し込み穴25及び花立筒31の開口を被う蓋体27とを備え、花立台に落し込み穴25及び花立筒の開口を被って塞ぎ又は開放する移動自在な連結部材で結合されている。【選択図】図2

Description

本考案は、墓用花立及び水鉢・花立セットに係り、さらに詳しくは、生け花をしていない不使用時に内部へ雨水やゴミなどが入り込まないようにした墓用花立及び水鉢と一体にした墓用水鉢・花立セットに関するものである。
お墓は、宗派、地方や慣習などの違いにより多種多様なものが存在するが、一般的な和式のお墓は、所定大きさの墓地に墓石(石塔)及びカロート(納骨室)を中心にして、その周辺に様々な墓飾品を配設したものとなっている。墓飾品には、花立、水鉢、香炉、拝石、灯篭、墓誌などがあり、これらの墓飾品は墓地の広さや予算などに応じてその幾つかが配設されている。また、日本では古くからの慣行として、主に、お盆、お彼岸や命日などに墓参りが行われており、その際に、線香、ローソク、ローソク立て、水桶や杓子などの墓参用具の他に、お酒、ビール、お餅やお団子などの飲食類及びお花などが持参されている。お花は、概ね季節の花となるが、持参されたお花は墓前の花立に生けられる。しかしながら、生けられた花は、時間が経つと萎れて枯れやがて腐るので、通常、墓参後は花立から引抜かれている。ところが、花が引抜かれた花立はそのままの状態で放置されると、その中に雨水や枯れ葉などが入り込んでしまい水などが溜まると、内部に苔、藻、ボウフラなどが湧き、また、水や枯れ葉が腐って悪臭が発生し、さらに、汚水が溢れ出て花立石や墓石を汚して、それらの光沢(艶)を喪失させ、さらにまた冬季には凍結して花立を壊してしまうことがある。そこで、このような悪臭の発生や破損などを防止するために、花立に、雨水や枯れ葉などが入り込まないように工夫した花立が提案されている。
図16の墓用花立は、下記特許文献1に記載されたものである。なお、図16はこの特許文献に記載された墓用花立の分解斜視図である。この墓用花立40は、本体部41と、この本体部に被せる蓋部42とを備え、本体部41は花立筒43の下部を落し込む落し込み穴41aを有し、蓋部42は、その裏面に、花立筒43を本体部の落し込み穴に装着したままの状態でこの花立筒43の上部を呑込む凹部42aを設けたもので構成されている。この構成の花立は、花立筒を使用しないときに、花立筒を取外さなくても、墓石と調和し、見栄えがよく、花立筒及び落し込み用穴内に雨水が溜まるのを防止できる。
また、このような本体部を備え、本体部の落し込み穴口を蓋体で被うようにした花立が下記特許文献2に記載されている。さらに、このような本体部の落し込み穴口を覆うのでなく、この落し込み穴に落し込む花立筒の開口を開閉自在な蓋で被うようにした花立が下記特許文献3、4にそれぞれ記載されている。なお、これらの特許文献3、4の花立は、花立筒と蓋とが蝶番で連結され、後者のものはさらに連結紐(金属製チェーン)で結合されている。
実用新案登録第3131684号公報(段落〔0011〕、図1) 実用新案登録第3127151号公報(段落〔0009〕〜〔0012〕、図1、図2) 実用新案登録第3134875号公報(段落〔0011〕〜〔0016〕、図1) 実用新案登録第3156713号公報(段落〔0013〕〜〔0015〕、図2)
上記特許文献1〜4の花立或いは花立筒は、いずれも開口を被い塞ぐ蓋が設けられているので、落し込み穴や花立筒の内部に雨水や枯れ葉などが入り込むのを防止できる。しかしながら、上記特許文献1、2のものは、本体部に蓋が繋がれていないので、蓋が本体部から簡単に外れて紛失或いは破損し、さらに持ち去られることがある。この蓋が破損、紛失(盗難)すると、通常、この蓋は、本体部や墓飾品、例えば、水鉢、ローソク立てなどと同じ材質の石材で作製されて、これらのものと調和し、見栄えがよくなるようにしてあるので、紛失や破損したものと同じものを揃えるのが極めて難しく、時代ものとなると殆ど不可能になる。なお、上記特許文献2のものは、蓋で落し込み穴を被う際に花立筒を別の場所に保管する必要があり、また、蓋の合わせ目を伝わって雨水が入る恐れがある。
また、上記特許文献3、4のものは、花立筒に蓋が金具や連結紐(金属製チェーン)で結合されているが、この花立筒は、上記特許文献1のように全体がカバー体などで被われるものでなく、外部へ露出しているので、常時、風雨などに晒されてしまい、その結果、変色しまた寿命も短くなる。そうかと言って、上記特許文献1の花立に、金具を設けることができず、また、連結紐(金属製チェーン)を設けるとこれが外部へ露出してしまい、変色しまた寿命が短くなる共にデザイン性に欠けたものとなる。
そこで、本考案は、このような従来技術が抱える課題を解決するためになされたもので、本考案の目的は、蓋体が花立台から外れないようにして、花立筒に生け花ができる一方で生け花をしていない不使用時に、花立筒及び落し込み穴へ雨水やゴミなどが入り込まないようにした墓用花立を提供することにある。
また、本考案の他の目的は、蓋体と花立台とを連結する連結部材が外部へ露出しないようにして、見栄えをよくし、その腐食などを防止した墓用花立を提供することにある。
さらに、本考案のまた他の目的は、上記目的を有し、水鉢と一体にした墓用水鉢・花立セットを提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案の第1の態様の墓用花立は、花立筒を落し込む所定深さの落し込み穴を立設した状態の頂部に穿設した花立台と、前記落し込み穴内に前記花立筒を差込んだ状態で前記落し込み穴及び花立筒の開口を被って塞ぐ蓋体とを有する墓用花立において、前記蓋体は、前記花立台に前記落し込み穴及び前記花立筒の開口を被って塞ぎ又は開放する移動自在な連結部材で結合されていることを特徴とする。
また、第2の態様の墓用花立は、前記第1の態様の墓用花立において、前記蓋体は、前記花立台の前記落し込み穴に前記花立筒を落し込んだ状態で前記頂部から露出する部分を全部呑込み又は一部を呑込む深さの凹み穴が設けられており、前記凹み穴の周辺部に前記連結部材が結合されていることを特徴とする。
また、第3の態様の墓用花立は、前記第2の態様の墓用花立において、前記凹み穴の周辺部は、その一部に外方へ突出した突出部が設けられており、前記突出部に前記連結部材が結合されていることを特徴とする。
また、第4の態様の墓用花立は、前記第1〜3のいずれかの態様の墓用花立において、前記蓋体は、平面視で円形又は矩形状をなし、前記花立石と同質の石材で形成されていることを特徴とする。
また、第5の態様の墓用花立は、前記第1の態様の墓用花立において、前記花立台は、前記落し込み穴に前記連結部材が設けてあることを特徴とする。
また、第6の態様の墓用花立は、前記第5の態様の墓用花立において、前記連結部材は、屈曲可能な紐状部材であることを特徴とする。
また、第7の態様の墓用花立は、前記第1の態様の墓用花立において、前記連結部材は、前記花立石に上下動及び回転自在な棒状体からなるスライド棒からなり、前記花立石は、前記頂部から底部へ向かって所定深さ掘り下げた垂直孔を設けてあり、前記垂直孔に前記スライド棒が上下動及び回転自在に装着されていることを特徴する。
また、第8の態様の墓用花立は、前記第7の態様の墓用花立において、前記スライド棒は、鎖錠手段が設けられていることを特徴とする。
また、本考案の第9の態様の墓用水鉢・花立セットは、前記第1〜8のいずれかの態様の墓用花立が水鉢に一体に結合されていることを特徴とする。
また、第10の態様の墓用水鉢・花立セットは、前記第9の態様の墓用水鉢・花立セットにおいて、前記水鉢は、内部にローソク立て、線香立などを設置できる設置室が設けられていることを特徴とする。
また、第11の態様の墓用水鉢・花立セットは、前記第10の態様の墓用水鉢・花立セットにおいて、前記収容室は、正面に扉が設けられていることを特徴とする。
本考案の第1の態様の墓用花立によれば、蓋体が花立台に連結部材で結合されているので、紛失(盗難)などを防止できる。また、生け花をしていない不使用時に、花立筒及び落し込み穴への雨水やゴミなどの侵入を防止できる。
また、第2の態様の墓用花立によれば、蓋体は、花立台の落し込み穴に花立筒を落し込んだ状態で頂部から露出する部分を全部呑込み又は一部を呑込む深さの凹み穴が設けてあるので、花立筒に生け花ができる一方で生け花をしていない不使用時に、花立筒及び落し込み穴への雨水やゴミなどの侵入を防止できる。
また、第3の態様の墓用花立によれば、連結部材の結合が簡単になる。
また、第4の態様の墓用花立によれば、蓋体は、平面視で円形又は矩形状をなし、花立石と同質の石材で形成したので、見栄えがよくデザイン性が向上する。
また、第5の態様の墓用花立によれば、落し込み穴を利用して、連結部材を装着できるので、連結部材の装着が簡単になる。
また、第6の態様の墓用花立によれば、単純な部材で連結部材を構成できる。
また、第7の態様の墓用花立によれば、花立石の加工が容易で、しかもスライド棒の装着も簡単になる。
また、第8の態様の墓用花立によれば、鎖錠手段により、盗難を防止できる。
また、第9の態様の墓用水鉢・花立セットによれば、コンパクトな墓用水鉢・花立セットを提供できる。
また、第10の態様の墓用水鉢・花立セットによれば、スペースの有効利用を図って、設置室を設けることができる。
また、第11の態様の墓用水鉢・花立セットによれば、ローソク立て、線香立などを風雨に曝さずに保管できる。
図1は本考案の実施形態1に係る墓用花立が設置されるお墓の概略斜視図である。 図2は図1の一方の墓用花立を示し、図2Aは斜視図、図2Bは蓋体を持上げて状態の斜視図ある。 図3は図2の墓用花立を分解した分解斜視図である。 図4は図2の墓用花立の花石台を示し、図4Aは斜視図、図4Bは図4AのIVB−IVBの断面図、図4Cは図4AのIVC−IVC線の断面図である。 図5は図2の墓用花立の蓋体を示し、図5Aは斜視図、図5Bは底面斜視図、図5Cは上面透視図、図5Dは側面透視図である。 図6Aは図2AのVIA−VIA線の断面図、図6Bは図2BのVIB−VIB線の断面図である。 図7は本考案の実施形態2に係る一方の墓用花立の斜視図である。 図8は図7の墓用花立を分解した分解斜視図である。 図9は本考案の実施形態3に係る一方の墓用花立の斜視図である。 図10は図9の墓用花立を分解した分解斜視図である。 図11は本考案の実施形態4に係る墓用水鉢・花立セットの斜視図である。 図12は図11の墓用水鉢・花立セットを分解した分解斜視図である。 図13は図11の水鉢・花立セットの扉を開いた状態の斜視図である。 図14は本考案の実施形態5に係る墓用水鉢・花立セットの斜視図である。 図15は本考案の実施形態6に係る墓用水鉢・花立セットの斜視図である。 図16は従来技術の墓用花立の分解斜視図である。
以下、図面を参照して本考案の実施形態を説明する。但し、以下に示す実施形態は、本考案の技術思想を具体化するための墓用花立及び水鉢・花立セットを例示するものであって、本考案をこれに特定することを意図するものではなく、実用新案登録請求の範囲に含まれるその他の実施形態のものにも等しく適応し得るものである。なお、お墓は、宗派などの違いにより型式が異なり、例えば、「和式(仏式、和型)」、「洋式(洋型)」、「神式」、「五輪塔」や「地蔵墓」などがあるが、本実施形態では、一般的な「和式(仏式、和型)」のお墓に設置する墓用花立及び水鉢・花立セットを説明し、この墓用花立及び水鉢・花立セットに関する技術は、他の「洋式」などにも適用できるものである。また、お墓を構成する部位などの名称も統一されておらず、例えば地方などにもよって異なるので、一般的な通称を用いることとする。
[実施形態1]
まず、図1を参照して、本考案の実施形態1に係る墓用花立が設置されるお墓の全体構成を説明する。なお、図1は本考案の実施形態1に係る墓用花立が設置されるお墓の概略斜視図である。
本考案の実施形態1に係る墓用花立23は、一般的な和型のお墓10に設置するものとなっている。この一般的な和型のお墓10は、図1に示すように、所定大きさの墓地を外柵11で区画して仕切り、この外柵11内に、カロート(納骨室)及びこの上に立設した墓石(石塔)14を中心にして、その周辺に様々な墓飾品を配設したものとなっている。墓飾品は、故人の戒名、俗名や没日などを彫刻した墓誌19、墓参りの際に手荷物などを置く物置台20、お墓参りに必要なローソク、線香や水桶などの墓参用具を格納して置く墓参用具格納庫21、水をお供えする水鉢22、お花を生ける花立23などがある。これらの墓飾品は、自然石を加工したもので形成されて、墓地の広さや予算などに応じて設置される。なお、このお墓には、実施形態1の墓用花立23が設置されるが、他の実施形態に係る墓用花立も設置できるものとなっている。
カロート(納骨室)は、遺骨が納められるお墓の心臓部と言える場所にあって、墓石14の下に位置している。このカロートは、その大きさや形状は墓地自体の形や広さによって様々なものがある。大きく分けると、地上式、半地下式、地下式に分けられ、それぞれ一段型や二段以上の型がある。この実施形態1では,いずれの型式でもよく、後述する地廻石15を作るときに形成される。
外柵11は、墓所との境をはっきりさせ且つ流水や地崩れなどを防止するもので、境界石、巻石、境石などとも呼ばれている。この外柵11は、入口の正面に踏石12a及び両側に門柱13などが設置されている。
墓石(石塔)14は、開眼供養の際に、僧侶によって魂が入れられるお墓の中心となるもので、所定大きさの地廻石15の上に、順に下石台16、上石台17及び竿石18を積み上げたものとなっている。
地廻石15は、根石や芝台とも呼ばれており、カロートの外壁と下石台16、上石台17及び竿石18を積層する際の土台となるもので、御影石やコンクリートで作られている。この地廻石15は、水鉢22や花立23の置き台ともなっている。
下石台16及び上石台17は、竿石18を立設する土石台となっており、下石台16には、正面の表面に納骨室に連通する所定大きさの開口が形成されている。この開口は、通常、水鉢22の壁面で覆われて、外部からは見えないようになっている。また上石台17には、その正面に蓮華模様や家紋・家名などが刻まれる。なお、下石台16の前には、所定大きさの拝所板石12bが配設されている。
竿石18は、棹石、佛石、軸石などとも呼ばれ、表面には、「お題目」、「先祖代々之墓」や「○○家之墓」などの文字が刻まれている。
水鉢22は、水をお供えするもので、細長直方体形状の石材ブロックからなり、上面に所定量の水を貯水する窪み部が設けられている。
図2〜図6を参照して、図1の墓用花立を説明する。なお、図2は図1の一方の墓用花立を示し、図2Aは斜視図、図2Bは蓋体を持上げた状態の斜視図、図3は図2の墓用花立を分解した分解斜視図、図4は図2の墓用花立の花石台を示し、図4Aは斜視図、図4Bは図4AのIVB−IVBの断面図、図4Cは図4AのIVC−IVC線の断面図、図5は図2の墓用花立の蓋体を示し、図5Aは斜視図、図5Bは底面斜視図、図5Cは上面透視図、図5Dは側面透視図、図6Aは図2AのVIA−VIA線の断面図、図6Bは図2BのVIB−VIB線の断面図である。
墓用花立(以下、花立という)は、図1に示すように、一対の花立23からなり、これらの花立23は、水鉢22の両側に設置されて、同じ構造のものとなっているので、一方の花立を代表して説明する。
花立23は、図2、図3示すように、花を生ける花立筒31の底部が落し込まれる所定深さの落し込み穴25が立設した状態の頂部24fから底部に向かって穿設された花立台24と、この落し込み穴内に花立筒31を差込んだ状態で落し込み穴25及び花立筒31の開口を被い塞ぐ蓋体27とを備え、蓋体27は、花立台24及び花立筒31の開口を被い塞ぎ又は開放する移動自在な連結部材32で結合されている。花立台24及び蓋体27は、同じ材質の石材で形成されている。以下、個々の部品を詳述する。
図4は花石台を示し、この花石台24は、所定形状の底部24aと、この底部の周囲から所定高さ立設した4面の側壁4b〜4eと、上端面の頂部24fとを有する直方体ブロックからなり、石材で形成されている。底部24a及び頂部24fは、略同じ大きさであり、頂部24fは落し込み穴25を形成できる大きさになっている。4面の側壁4b〜4eの高さは、任意の高さでよいが、この実施形態1では水鉢22より若干高くしてある(図1参照)。4面の側壁4b〜4eは、加工を施した化粧面で形成されている。底部24は、四角形にしたが、その他の形状、例えば円形にしてもよい。底部を円形にすると、花立台は円柱状体となる。すなわち、花立台は、底部の形状によって、角柱状或いは円柱状、さらに他の柱状体となる。
この花石台24は、図4Bに示すように、頂部24fに該頂部24fから底部24aへ向かって所定深さHの落し込み穴25が形成されている。この落し込み穴25は、花立筒31の鍔部まで落し込まれる大きさになっている。すなわち、この落し込み穴25は、その直径Dが花立筒31の幅長Wより若干長く、深さHは高さHと略同じになっている。落し込み穴25は、底部にドレイン孔(図示省略)が形成されている。また、この花石台24は、頂部24fの一隅部に、該頂部24fから底部24aへ向かって直方体ブロックを貫通する貫通孔26が形成されている。この貫通孔26は、図4Cに示すように、頂部24fから底部24aの途中までの直径Dが小さい小径貫通孔26と、この小径貫通孔から直径Dを大きくした大径貫通孔26とかなり、この貫通孔26に連結部材32がスライド移動自在に挿通される。小径貫通孔26の直径Dは連結部材32の棒状部32aがスライド移動できる大きさであり、また、大径貫通孔26の直径Dは抜け止め部材33が上下動できる大きさにしてある。
図5は蓋体を示し、この蓋体27は、所定形状の底部27aと、この底部から所定高さ立ち上がった側壁部27bと、天井部27cとを有し、花石台24と同じ材質の石材で形成されている。底部27aは、円形又はこの円形の一部を外方へ突出させた形状をなし、花立台24の頂部の落し込み穴25の開口より大きくなっている。底部27aをこの形状にすることによって、全体の形状が円盤状になる。なお、蓋体27は、この形状に限定されるものでなく、任意の形状、例えば、頂部と同じ形状或いはその他の形状にしてもよい。側壁部27bは、立上げ部27b及びテーパー部27bとで形成されている。
この蓋体27は、側壁部及び天井部が化粧加工されている。底部27aは、円形部に落し込み穴25及び花立筒31の開口を被って塞ぎ、しかも花立筒31が花石台24の頂部24fから露出する部分を呑込む大きさの凹み穴28が形成されている。すなわち、この凹み穴28の直径Dは花立筒31の開口径より若干長く、深さLは花立筒31が頂部24fから露出した部分を呑込む長さになっている。また、この底部27aは、突出部29に連結部材32の一端が結合される結合穴30が形成されている。
花立筒31は、図3の分解図に示すように、落し込み穴25に落し込む有底の筒部31aと、この筒部上方にあって外方へ若干広がった鍔部31bと、上方の開口31cとを有する筒状体からなり、ステンレス材或いはその他の材料で形成されている。すなわち、この花立筒31は、その底部の直径をW及び高さをHとし、鍔部31b上方の開口は、落し込み穴より若干大きくなっている。
連結部材32は、図3の分解図に示すように、所定の長さLの棒状体からなり、棒状部32aの一端(下端)32bに抜け止め部材33を取付け、他端(上端)32cが蓋体27との結合部となっている。この棒状体は所定太さの金属棒からなり、また、抜け止め部材33は鎖錠手段となっている。
この花立23の組立ては、まず、蓋体27に連結部材33を取付ける。この取付けは、連結部材32の上端32cを蓋体27の結合穴30に差込み接着剤などで固定する。次いで、蓋体27に取付けた連結部材33の下端32bを花立石24の頂部24fの小径貫通孔26に差込み、大径貫通孔26まで下降させる。下降させた連結部材32の下端32bに抜け止め部材33を固定して、組立てを完了する。
組み立てた花立23は、図2、図6に示すように、蓋体27を花立石24の頂部24fの上方へ上下動及び回転可能になる。花立筒31は、蓋体27を上方へ持上げて、左右いずれかの矢印方向へ回転させて、落し込み穴25へ差込む。生け花は、差込んだ花立筒31に生ける。また、生け花をしない時は、蓋体27で花立筒31の開口を被い塞ぐ。これにより、落し込み穴及び花立筒の開口が被われ塞ぐので、内部への雨水やゴミなどの侵入を防止できる。また、この花立は、花立石に連結部材で結合されているので、紛失や盗難を防止できる。さらに、蓋体と本体の花立台とを結合する連結部材が外部へ露出しないので、見栄えをよくし、腐食などを防止できる。この花立23は、連結部材にスライド棒で構成したが、これに限定されず、他の部材でもよい。例えば、連結部材に屈曲可能な所定長さの紐状部材(例えば金属製チェーンなど)を用い、この部材の一端を落し込み穴内に結合し、他端を蓋体に結合する。この場合、落し込み穴を大きくする。
[実施形態2]
図7、図8を参照して、本考案の実施形態2に係る花立を説明する。なお、図7は本考案の実施形態2に係る花立の斜視図、図8は図7の花立を分解した分解斜視図である。
実施形態2に係る花立23Aは、実施形態1の花立23に使用する花立筒31が異なり、この花立筒の違いにより、花立石及び連結部材の一部が異なった構成となっている。そこで、両者に共通する構成には同一符号を付して重複説明を省略し、異なる構成を詳述する。
実施形態2に係る花立筒31Aは、図8に示すように、実施形態1の花立23に使用する花立筒31に比べて、首部が長く、すなわち、高さはH'(H<H')となっている。そのために、この花立筒31Aは、図7に示すように、花立石24Aの頂部24fより首長にした分だけ突出し、蓋体27はこの突出した上方の開口を被う。また、連結部材32Aは、この首長の花立筒31Aに適合するように長尺にしてある。さらに、花立石24Aは、落し込み穴が花立筒31Aを落し込める大きさにし、また、貫通孔はこの長尺の連結部材32Aを挿入できるようにされている。
[実施形態3]
次に、本考案の実施形態3に係る花立を説明する。なお、図9は本考案の実施形態3に係る花立の斜視図、図10は図9の花立を分解した分解斜視図である。なお、両者に共通する構成には同一符号を付して重複説明を省略する。
実施形態3に係る花立23Bは、蓋体27が実施形態2の花立23Aの首長の花立筒31Aを被う大きさにしたものである。実施形態3の花立23Bによれば、蓋体は、花立台の落し込み穴に花立筒を落し込んだ状態で頂部から露出する部分を全部呑込む深さの凹み穴が設けてあるので、花立筒に生け花ができる一方で生け花をしていない不使用時に、花立筒及び落し込み穴への雨水やゴミなどの侵入を防止できる。
[実施形態4]
上記の花立23、23A及び23Bは、水鉢22の両サイドに配置するものとなっているが、これらの花立をこの水鉢と一体にして、水鉢・花立セットにしてもよい。以下、この水鉢・花立セットを説明する。なお、両者に共通する構成には同一符号を付して重複説明を省略する。
図11〜図13の水鉢・花立セット23Cは、花立23と水鉢22とを一体にしたものである。なお、図11は実施形態4に係る水鉢・花立セットの斜視図、図12は図11の水鉢・花立セットを分解した分解斜視図、図13は図11の水鉢・花立セットの扉を開いた状態の斜視図である。
水鉢・花立セット23Cは、水鉢22の両サイドにそれぞれ花立23を一体にしたもので、所定の大きさを有する直方体石材ブロックを加工して作製されている。水鉢22及び
花立23は、実施形態1のものと同じ構成となっている。また、この水鉢・花立セット23Cは、水鉢と花立とを一体にしたことから、水鉢及び両花立部分を有効利用して、内部に線香立及びロウソク立などを設置できる所定大きさの収容室を形成し、正面の開口に観音扉34を設けるのが好ましい。このようにすることで、スペースの有効利用を図って、設置室を設けることができ、また、ローソク立て、線香立などを風雨に曝さずに保管できる。
[実施形態5、6]
図14の水鉢・花立セット23Dは、花立23Aと水鉢22とを一体にしたものである。また、図15の水鉢・花立セット23Eは、花立23Bと水鉢22とを一体にしたものである。なお、図14は実施形態5に係る水鉢・花立セットの斜視図である。なお、両者に共通する構成には同一符号を付して重複説明を省略する。
10 お墓
11 外柵
12 踏石
13 門柱
14 墓石
14A 納骨室
15 地廻石
16 下石台
17 上石台
18 竿石
19 墓誌
20 物置台
21 用具格納庫
23、23A、23B 花立
23D、23E 水鉢・花立セット
24、24A 花立石
24f 頂部
25 落し込み穴
27、27A 蓋体
28 凹み穴
31、31A 花立筒
32、32A 連結部材
34 扉

Claims (11)

  1. 花立筒を落し込む所定深さの落し込み穴を立設した状態の頂部に穿設した花立台と、前記落し込み穴内に前記花立筒を差込んだ状態で前記落し込み穴及び花立筒の開口を被って塞ぐ蓋体とを有する墓用花立において、
    前記蓋体は、前記花立台に前記落し込み穴及び前記花立筒の開口を被って塞ぎ又は開放する移動自在な連結部材で結合されていることを特徴とする墓用花立。
  2. 前記蓋体は、前記花立台の前記落し込み穴に前記花立筒を落し込んだ状態で前記頂部から露出する部分を全部呑込み又は一部を呑込む深さの凹み穴が設けられており、前記凹み穴の周辺部に前記連結部材が結合されていることを特徴とする請求項1に記載の墓用花立。
  3. 前記凹み穴の周辺部は、その一部に外方へ突出した突出部が設けられており、前記突出部に前記連結部材が結合されていることを特徴とする請求項2に記載の墓用花立。
  4. 前記蓋体は、平面視で円形又は矩形状をなし、前記花立石と同質の石材で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の墓用花立。
  5. 前記花立台は、前記落し込み穴に前記連結部材が設けてあることを特徴とする請求項1に記載の墓用花立。
  6. 前記連結部材は、屈曲可能な紐状部材であることを特徴とする請求項5に記載の墓用花立。
  7. 前記連結部材は、前記花立石に上下動及び回転自在な棒状体からなるスライド棒からなり、前記花立石は、前記頂部から底部へ向かって所定深さ掘り下げた垂直孔を設けてあり、前記垂直孔に前記スライド棒が上下動及び回転自在に装着されていることを特徴する請求項1に記載の墓用花立。
  8. 前記スライド棒は、鎖錠手段が設けられていることを特徴とする請求項7に記載の墓用花立。
  9. 請求項1〜8のいずれかの墓用花立が水鉢に一体に結合されていることを特徴とする墓用水鉢・花立セット。
  10. 前記水鉢は、内部にローソク立て、線香立などを設置できる設置室が設けられていることを特徴とする請求項9に記載の墓用水鉢・花立セット。
  11. 前記収容室は、正面に扉が設けられていることを特徴とする請求項10に記載の墓用水鉢・花立セット。
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