JP3204165U - 墓碑及びその墓碑を備えた樹木葬用の墓 - Google Patents

墓碑及びその墓碑を備えた樹木葬用の墓 Download PDF

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【課題】従来のお墓と同様に墓参りの対象が明確であり、且つ、花や樹木に囲まれた自然葬に適した墓碑及びその墓碑を備えた樹木葬用の墓を提供する。【解決手段】墓地に立設される墓碑1は、埋葬者の情報を表示する一又は二以上の銘板と、墓碑の接地面から上方に向かって貫通する一又は二以上の貫通孔と、を備える。また、その墓碑を備えた樹木葬用の墓は、墓地に埋設される骨壺2と、骨壺の上方に配置される墓碑と、墓碑の周囲に設けられた樹木を植栽する植栽エリア5と、を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、花や樹木に囲まれた自然葬に適した墓碑及びその墓碑を備えた樹木葬用の墓に関する。
従来、お墓は、墓地に墓石を立設し、幾つかの遺骨を埋葬できる納骨室を備えた家墓が主流となっている。このお墓は、承継者を必要とする墓である。一方、承継者がいなくてもよい墓として、お寺や霊園がお墓の管理と供養を行う永代供養墓がある。近年は、少子高齢化の進行により、永代供養墓のニーズが高まっている。
永代供養墓の一つとして、墓石を立設しないで樹木を墓標としてその周囲に遺骨を埋葬する樹木葬が知られている。樹木葬には、遺骨を埋葬するたびに新しい苗木を1本植えるタイプや、墓地の中央にシンボルとなる樹木を植え、その周辺の区画に遺骨を埋葬するタイプがある。遺骨を埋葬するたびに新しい苗木を1本植えるタイプとして、骨壺の内部が仕切り部によって苗収容部と骨収容部とに仕切られ、この苗収容部に新しい苗木を植えるようにした骨壺が知られている(特許文献1参照)。
特開2010−104458号公報
樹木葬は、花や樹木に囲まれた自然に還ることから、自然派志向の人々を中心に注目されてきている。一方、樹木葬は、樹木を墓標としており、従来のお墓のように墓石がないことから、従来のお墓に慣れた人々にとっては墓参りの対象がないといった違和感があるなどの課題があった。
そこで、本考案は、従来のお墓と同様に墓参りの対象が明確であり、且つ、花や樹木に囲まれた自然葬に適した墓碑及びその墓碑を備えた樹木葬用の墓を提供するものである。
本考案は、上記課題を解決するために、墓地に立設される墓碑であって、埋葬者の情報を表示する一又は二以上の銘板と、前記墓碑の接地面から上方に向かって貫通する一又は二以上の貫通孔と、を備えた墓碑を提供するものである。
また、本考案の墓碑は、幅又は/及び奥行寸法が高さ寸法より長い偏平状の石材で形成され、該墓碑の上面は手前側が低くなるように傾斜していると共に、該墓碑の上面には前記貫通孔と対になるように前記銘板を配置してある。
また、本発明は、上記の墓碑を備えた樹木葬用の墓であって、前記墓地に埋設される骨壺と、該骨壺の上方に配置される前記墓碑と、前記墓碑の周囲に設けられた樹木を植栽する植栽エリアと、を備えた樹木葬用の墓を提供するものである。
また、本考案の樹木葬用の墓は、前記骨壺が生分解性素材で形成されている。
本考案の墓碑は、墓地に立設される墓碑であって、埋葬者の情報を表示する一又は二以上の銘板と、前記墓碑の接地面から上方に向かって貫通する一又は二以上の貫通孔と、を備えたことにより、墓碑に一又は二以上の埋葬者の情報を表示して墓地に立設することができ、貫通孔には植物を植えることができるから、樹木葬用の墓碑として埋葬者の情報を表示することができる効果がある。
また、本考案の墓碑は、幅又は/及び奥行寸法が高さ寸法より長い偏平状の石材で形成され、該墓碑の上面は手前側が低くなるように傾斜していると共に、該墓碑の上面には前記貫通孔と対になるように前記銘板を配置してあることにより、従来の墓石と同様に石材で形成されたリング状の簡易的な墓碑によって樹木葬用の墓碑として埋葬者の情報を表示することができる。一又は二以上の貫通孔と銘板が対に配置してあるから、それぞれの故人に合わせた植物を植えることができる効果がある。
また、本考案の樹木葬用の墓は、上記の墓碑を備え、前記墓地に埋設される骨壺と、該骨壺の上方に配置される前記墓碑と、前記墓碑の周囲に設けられた樹木を植栽する植栽エリアと、を備えたことにより、花や樹木に囲まれた墓地に埋葬されると共に、遺骨が埋葬された場所を墓碑で示すことができる効果がある。
また、本考案の樹木葬用の墓は、前記骨壺が生分解性素材で形成されていることにより、墓地に埋設された骨壺が土壌中の微生物によって分解され、骨壺に収容された遺骨と共に自然に還ることができる効果がある。
本考案の墓碑を備えた樹木葬用の墓の一実施例を示す断面図。 その樹木葬用の墓の一実施例を示す斜視図。 本考案の墓碑の一実施例を示す斜視図。 その墓碑の一実施例を示す側面図。 本考案の骨壺の一実施例を示す斜視図。 その骨壺の一実施例を示す側面図。 本考案の墓碑の他の実施例を示す斜視図。 その墓碑の他の実施例を示す側面図。
本考案の実施の形態を図示する実施例に基づいて説明する。
本考案に係る墓碑1は、墓地に立設され、埋葬者の情報を表示する一又は二以上の銘板11と、墓碑1の接地面から上方に向かって貫通する一又は二以上の貫通孔12と、を備えている。その墓碑1を備えた樹木葬用の墓は、墓地に埋設される骨壺2と、骨壺2の上方に配置される墓碑1と、墓碑1の周囲に設けられた樹木3を植栽する植栽エリア4と、を備えている。
図1及び図2に示す実施例において、樹木葬用の墓は、盛土の周囲に石を配置して土留4を設け、該土留4で囲われた植栽エリア5の中央に、例えば桜の木などの樹木3が植栽されている。植栽エリア5には、樹木3の周囲に一又は二以上の骨壺2が埋設され、骨壺2の上方には墓碑1が配置されている。
図示の実施例では、樹木3として比較的大きな桜の木を植栽していることから、一区画の植栽エリア5に複数の墓碑1を立設することが好ましい。この場合、一区画の植栽エリア5に複数の遺骨が埋葬されるが、墓碑1によって遺骨が埋葬された場所を示すことができる。
また、一区画の植栽エリア5に、一つの墓碑1を立設してもよい。一区画の植栽エリア5に一つの墓碑1を立設する際には、樹木3として小さな木を植栽することが好ましい。この場合、植栽エリア5には、故人又は遺族が希望する樹木を植栽することができる。
図3及び図4に示す実施例において、墓碑1は、幅及び奥行寸法が高さ寸法より長い偏平状の石材で形成され、該墓碑1の上面は手前側が低くなるように傾斜していると共に、該墓碑1の上面には埋葬者の情報を表示する銘板11を設けている。墓碑1は、平面形状が丸みを帯びた逆三角形状を成し、手前側に接地面から上方に向かって貫通する一の貫通孔12を備え、該貫通孔12の後方に銘板11を配置している。
銘板11は、例えば金属プレートで形成され、埋葬者の氏名や戒名等を表示している。墓碑1は、上面の手前側が低くなるように傾斜しているから、銘板11に表示された埋葬者の情報が植栽エリア5の周囲から見やすくなっている。
墓碑1の貫通孔12には、例えば故人が好きであった草花を植えることができる。なお、墓碑1の材質や形状は図示の実施例に限定されるものではない。また、銘板11は、墓碑1と一体的に形成してもよい。
図5及び図6に示すように、骨壺2は、底部を有する円筒状の本体部21と、該本体部21の嵌合部23と嵌合する蓋部22と、から構成され、本体部21に遺骨を収容する。実施例において、骨壺2は、トウモロコシのセルロース、ホタテの貝殻や粘土などの生分解性素材で形成している。墓地に埋設された骨壺2は、土壌中の微生物により分解され、1年半から数年で土に還るから、骨壺2に収容された遺骨も土に還される。
図7及び図8に示す実施例において、墓碑1は、幅及び奥行寸法が高さ寸法より長い偏平状の石材で形成され、該墓碑1の上面は手前側が低くなるように傾斜していると共に、該墓碑1の上面には埋葬者の情報を表示する二つの銘板11を設けている。墓碑1は、平面形状がハート形を成し、手前側の左右に接地面から上方に向かって貫通する二つの貫通孔12を備え、それぞれの貫通孔12の後方に銘板11を配置している。
図7及び図8に示す実施例において、墓碑1を備えた樹木葬用の墓は、墓碑1の下に、例えば夫婦など二人の遺骨を骨壺2に収容して埋葬する。墓碑1は、銘板11と貫通孔12とを対に配置しているから、貫通孔12にはそれぞれの故人に合った草花を植えることができる。
本考案に係る墓碑1は、跡継ぎがいない、後に遺す子どものことが心配など、現代の多くの方が抱える問題を解決するために生まれた樹木葬に用いると最適である。その墓碑1を備えた樹木葬用の墓は、従来のお墓の概念に縛られたくない方、植樹となり自然保護にも役立ちたいという方、子どもには頼らない・頼りたくないという方、眠る場所にこだわりたいという方に適している。
本考案に係る墓碑1を備えた樹木葬用の墓は、骨壺2も遺骨も自然のもとへ還る自然葬でありながら、骨壺2の上方に埋葬者の情報を表示した墓碑1を立設しているから、一般のお墓と同様に個別にお参りや法要を行う際にも、違和感なく行うことができる。
1 墓碑
2 骨壺
3 樹木
4 土留
5 植栽エリア
11 銘板
12 貫通孔
21 本体部
22 蓋部
23 嵌合部

Claims (4)

  1. 墓地に立設される墓碑であって、
    埋葬者の情報を表示する一又は二以上の銘板と、前記墓碑の接地面から上方に向かって貫通する一又は二以上の貫通孔と、を備えた墓碑。
  2. 前記墓碑は幅又は/及び奥行寸法が高さ寸法より長い偏平状の石材で形成され、該墓碑の上面は手前側が低くなるように傾斜していると共に、該墓碑の上面には前記貫通孔と対になるように前記銘板を配置した請求項1に記載の墓碑。
  3. 請求項1又は2に記載の墓碑を備えた樹木葬用の墓であって、
    前記墓地に埋設される骨壺と、該骨壺の上方に配置される前記墓碑と、前記墓碑の周囲に設けられた樹木を植栽する植栽エリアと、を備えた樹木葬用の墓。
  4. 前記骨壺が生分解性素材で形成された請求項3に記載の樹木葬用の墓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108222641A (zh) * 2017-06-21 2018-06-29 杨磊 生态骨灰盒胆囊及隐形墓碑树葬系统

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CN108222641A (zh) * 2017-06-21 2018-06-29 杨磊 生态骨灰盒胆囊及隐形墓碑树葬系统
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