JP3165711U - 深穴加工アーバー工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】クーラント液の供給と切粉排出性を向上させるべく、特別な新規技術を盛り込むことにより、クーラント液の供給能率と切粉排出性を向上させ加工精度・加工効率を飛躍的に改善させた深穴加工アーバー工具を提供する。【解決手段】加工機Mの主軸端に連結される深穴加工アーバー工具100であって、アーバー6には、主軸と連結される連結部6Aと、アーバー6の先端に備える加工部と、アーバーの軸芯部に軸芯方向に貫通するクーラント通路と、上記クーラント通路から連結部側へ傾斜させてアーバー6の外周面に貫通開口する多数の排出孔とからなる。【選択図】図1

Description

本考案は、各種機器(クランクシャフト、航空機のランディングギア、重機の油圧シリンダ等々)に使用されているユニット部材の深穴や長身シリンダの内径加工及び研削を合理的に実施する為の深穴加工アーバー工具に係わり、特に、クーラント液の供給と切粉排出性を向上させることで、加工精度・加工効率を飛躍的に改善させた深穴加工アーバー工具に関するものである。
従来、ユニット部材の深穴や長身シリンダの内径加工及び研削を行う深穴加工アーバー工具として、BTA(Boring and Trepaning Association)方式による深穴加工が提供されている。その詳細は、図8に示すように、加工物Wの深穴Hに対して、ボーリングバーBの外周根元から高圧切削液HKを深穴内刃具Cの先端に供給冷却し、切削された切粉1ともにボーリングバー内孔B1を通って高圧切削液HK´となって、外部へ排出するものである。しかしながら、切削された切粉1が連続したカール形状や破片が大きいとボーリングバー内孔を軽快に通過出来ず切粉詰まりを引き起こすことが確認されている.
別の深穴切削法や深穴研削法には、図9(a)(b)に示すものが提供されている。深穴切削法は、図9(a)のように、加工物Wの深穴HをアーバーAの先端のチップCにより切削加工すると、切粉1の排出性やチップの冷却性が悪い為、深穴HとアーバーAとの隙間Gからクーラント液HKを圧入する方法が取られている。または、アーバーAの中心孔A1からクーラント液HKを圧入してチップCを冷却し、切粉とともにボーリングバー外周を通って外部へ排出するものである。他方、深穴研削法は、図9(b)に示すように、加工物Wの深穴HをアーバーAの先端の研削砥石Kにより研削加工すると、研削粉の排出性や砥石の冷却性が悪い為、深穴HとアーバーAとの隙間Gからクーラント液HKを圧入する方法が取られている。または、アーバーAの中心孔A1からクーラント液HKを圧入して研削砥石Kを冷却し、研削屑1´とともにアーバー外周を通って外部へ排出するものである。しかしながら、切削された切粉1が連続したカール形状や破片が大きいとボーリングバーの外周面と穴の隙間を軽快に通過出来ず切粉詰まりを引き起こす事が確認されている。これは、研削加工においても、同様の問題として残存する。
上記加工技術は、特許文献にも見られる。例えば、スパイラル型カッタアーバは、ヘリカル補間によるワークの中ぐり加工時において安定した切粉が刃先部につまったり、かみ込んだりせず、円滑に排除され、これによって工具寿命の向上と中ぐり加工品質の向上及び作業効率の向上ができる。その構成は、切刃部,軸部,テーパシャンク部等とからなるカッタアーバの軸部には一体構造又は別体のスパイラルが形成される。このスパイラルにより加工中の切粉がスパイラルに沿って主軸側に送出され、カッタアーバの切削部位には切粉が殆ど存在しない。そのため、カッタアーバへの切粉のかみ込み等がなく、円滑で高品質の加工が行われ、切削加工効率の向上も図れる。また、スパイラルを別体の軽材料から形成することにより、カッタアーバの全体の重量の低減が図れるものである(例えば、特許文献1参照。)。
更に、深穴加工装置は、ミスト状とした加工液の吐出レスポンスの向上を図り、工具損傷を回避する。その構成は、刃先の先端からミスト状の加工液を吐出させながら回転して被加工物に穴開け加工を行う工具と、その工具を先端に固定し、加工液を工具に供給する第1の加工液供給通路を有した工具保持部材と、加工液が供給される第2の加工液供給通路を有し、刃先が摩耗し研磨によりその長さが短くなったときに装置全体の長さを一定に調整する長さ調整部材と、長さ調整部材がその突出量を可変自在なように他端側に挿入して取り付けられ、第1の加工液供給通路と第2の加工液供給通路とを連通させる第3の加工液供給通路を有した本体部5とを備える。そして、長さ調整部材の先端に、第3の加工液供給通路と第2の加工液供給通路16とを連通させる第4の加工液供給通路を有した通路連結部材を設けたものである(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−42810号公報 特開2007−144599号公報
上記特開2000−42810号公報のスパイラル型カッタアーバは、ヘリカル補間によるワークの中ぐり加工時において安定した切粉が刃先部につまったり、かみ込んだりせず、円滑に排除され、これによって工具寿命の向上と中ぐり加工品質の向上及び作業効率の向上ができるとしている。しかし、スパイラルにより加工中の切粉がスパイラルに沿って主軸側に送出されるというものの、実際にはスパイラルの突頂部と加工されたワークの内周面との僅かな隙間に切粉が噛み込み排出抵抗や加工面に擦り傷を漬けるという問題が残存している。
上記特開2007−144599号公報の深穴加工装置は、第1の加工液供給通路と第2の加工液供給通路とを連通させる第3の加工液供給通路を有した本体部とを備える。そして、長さ調整部材の先端に、第3の加工液供給通路と第2の加工液供給通路とを連通させる第4の加工液供給通路を有した通路連結部材を設け、ミスト状とした加工液の吐出レスポンスの向上を図り、工具損傷を回避できるとしている。しかし、所詮、加工液供給圧力が低圧であり、切粉の排出効果が期待できないし、大きな切粉が排出通路に詰まるという問題が残存している。
本考案は、上記深穴加工装置に見られる各種問題点に鑑みてなされたもので、特に、クーラント液の供給効率と切粉排出性を向上させるべく、特別な新規技術を盛り込むことにより、クーラント液の供給効率の改善による刃具の冷却効果と切粉排出性を向上させ加工精度・加工効率を飛躍的に改善させた深穴加工アーバー工具を提供する。
上記目的を達成するべく本考案の請求項1による深穴加工アーバー工具は、加工機の主軸端に連結される深穴加工アーバー工具であって、上記深穴加工アーバー工具には、主軸と連結される連結部と、アーバーの先端に備える加工部と、アーバーの軸芯部に軸芯方向に貫通するクーラント通路と、上記クーラント通路から連結部側へ傾斜させてアーバーの外周面に貫通開口する多数の排出孔と、からなることを特徴とする。
本考案の請求項2による深穴加工アーバー工具は、加工機の主軸端に連結される深穴加工アーバー工具であって、上記深穴加工アーバー工具には、主軸と連結される連結部と、アーバーの先端に備える加工部と、アーバーの軸芯部に軸芯方向に貫通するクーラント通路と、アーバーの外周面からクーラント通路に向けて連結部側へ傾斜させて貫通開口する多数の排出孔と、からなることを特徴とする。
本考案の請求項3による深穴加工アーバー工具は、請求項1または2記載の深穴加工アーバー工具において、上記深穴加工アーバー工具の排出孔から排出される切粉混じりのクーラント液を吸引排出する吸引手段を、上記連結部側の排出路に配置したことを特徴とする。
本考案の請求項4による深穴加工アーバー工具は、請求項1または2記載の深穴加工アーバー工具において、上記加工部は、切削加工用チップであることを特徴とする。
本考案の請求項5による深穴加工アーバー工具は、請求項1または2記載の深穴加工アーバー工具において、上記加工部は、振動ユニットに切削加工用チップを装備したことを特徴とする。
本考案の請求項6による深穴加工アーバー工具は、請求項1または2記載の深穴加工アーバー工具において、上記加工部は、研削砥石であり該砥石の前後側面及び砥石内から外周方向にクーラント液を噴出するものであることを特徴とする。
本考案の請求項7による深穴加工アーバー工具は、請求項1または2記載の深穴加工アーバー工具において、上記クーラント通路に超高圧供給部から供給されるクーラント供給圧力は、20MPa前後の超高圧であることを特徴とする。
本考案の請求項8による深穴加工アーバー工具は、請求項7記載の深穴加工アーバー工具において、上記クーラント供給圧力は、超高圧供給部に備えた圧力調整手段と流量調節手段とにより調整されることを特徴とする。
本考案の請求項1及び3,4及び7,8の深穴加工アーバー工具によると、アーバーの先端に備える加工部により、ワークの内径加工をするに際して、アーバーの軸芯部に軸芯方向に貫通するクーラント通路に、超高圧供給部からのクーラント供給圧力が供給され、加工部での切削加工用チップの冷却後は、上記クーラント通路から連結部側へ傾斜させたアーバーの外周面に貫通開口する多数の排出孔から切粉混合のクーラント液を吸引手段により吸引排出される。しかして、加工部の切削加工用チップに超高圧クーラント液がクーラント通路から供給されて切削加工用チップの冷却効果と切粉粉砕効果とが発揮される。更に、加工部での冷却後の超高圧クーラント液は、上記クーラント通路から連結部側へ傾斜させたアーバーの外周面に貫通開口する多数の排出孔からワークの内周面との隙間を通過して切粉混合のクーラント液が吸引手段により効率良く吸引排出される。この結果、深穴の加工部へのクーラント液の供給能率と切粉排出性を向上させて加工精度・加工効率を飛躍的に改善できる深穴加工アーバー工具が提供できる。更に、クーラント供給圧力は、超高圧供給部に備える圧力調整手段と流量調節手段により、適正値に調節できる。
本考案の請求項5の深穴加工アーバー工具によると、加工部は、振動ユニットに切削加工用チップを装備したから、切粉が更に細かく粉砕処理されるから、更に、切粉排出性を向上させて加工精度・加工効率を飛躍的に改善できる深穴加工アーバー工具が提供できる。
本考案の請求項2及び3,4及び請求項7,8の深穴加工アーバー工具によると、アーバーの先端に備える加工部により、ワークの内径加工をするに際して、アーバーの軸芯部に軸芯方向に貫通するクーラント通路と、アーバーの外周面から上記クーラント通路に向けて連結部側へ傾斜させた多数の排出孔により貫通開口されており、このクーラント通路から切粉混合のクーラント液を吸引手段により吸引排出される。しかして、加工部に超高圧クーラント液がワーク内周面とアーパーとの環状隙間から供給されて刃具の冷却効果と切粉粉砕効果とが発揮される。更に、加工部での冷却後の超高圧クーラント液は、上記アーバーの外周面から多数の排出孔を介して軸心部のクーラント通路に集められた切粉混合のクーラント液が吸引手段により効率良く吸引排出される。この結果、深穴の加工部へのクーラント液の供給能率と切粉排出性を向上させて加工精度・加工効率を飛躍的に改善できる深穴加工アーバー工具が提供できる。更に、クーラント供給圧力は、超高圧供給部に備える圧力調整手段と流量調節手段により、適正値に調節できる。
また、本考案の請求項6の深穴加工アーバー工具によると、請求項1または2記載の深穴加工アーバー工具において、上記加工部は、研削砥石であり該砥石の前後側面及び砥石内から外周方向にクーラント液を噴出するものである。しかして、加工部の研削砥石に超高圧クーラント液がクーラント通路から供給されて研削砥石の冷却効果と研削屑排出効果とが発揮される。更に、加工部での冷却後の超高圧クーラント液は、上記クーラント通路から連結部側へ傾斜させたアーバーの外周面に貫通開口する多数の排出孔からワークの内周面との隙間を通過して研削屑混合のクーラント液が吸引手段により効率良く吸引排出される。この結果、深穴の研削砥石へのクーラント液の供給能率と研削屑排出性を向上させて研削精度・研削効率を飛躍的に改善できる深穴加工アーバー工具が提供できる。更に、クーラント供給圧力は、超高圧供給部に備える圧力調整手段と流量調節手段により、適正値に調節できる。
本考案の実施の形態を示し、加工機と深穴加工アーバー工具の正面図である。 本考案の第1の実施の形態を示し、深穴加工アーバー工具の側断面図である。 本考案の第1の実施の形態を示し、超高圧供給部の高圧クーラント液による切粉粉砕写真図である。 本考案の第1の実施の形態を示し、超高圧供給部に備える流量調節手段の断面図である。 本考案の第2の実施の形態を示し、深穴加工アーバー工具の側断面図である。 本考案の第3の実施の形態を示し、加工ドリルの斜視図である。 本考案の第4の実施の形態を示し、深穴加工アーバー工具の側断面図である。 従来例の実施の形態を示し、BTA方式による深穴加工の断面図である。 従来例の実施の形態を示し、深穴切削と深穴研削の断面図である。
以下、図1乃至図8を参照して本考案の各実施の形態を順次に説明する。
本考案の実施の形態となる深穴加工アーバー工具100は、図1にその外観及び全体構成を示す。深穴加工アーバー工具100は、汎用機となる安価な工作機械(ボール盤、フライス盤、マシニングセンター等)の加工機Mに、一般的な継手形状となるBTテーパー、HSK等により着脱可能に装着して使用される。その構成は、加工機Mにおいて、主軸頭2内に支持された主軸3の先端テーパー穴3Aには、深穴加工アーバー工具100のアーバー6の連結部(軸端テーパー)6Aを着脱可能に装着している。上記加工機Mの反主軸側には、チャック4を備え、長身なワーク(ユニット部材の深穴や長身シリンダ)Wを把持し、内径加工及び研削を合理的に実施する為の深穴加工アーバー工具を成している。
上記深穴加工アーバー工具100のアーバー6の軸端テーパー6Aには、超高圧供給部20Hから20MPa前後の超高圧クーラント液HKが供給されている。このクーラント供給圧力HPは、圧力調整手段20Pと流量調節手段(図4の微調整オリフィス機構で、本体20の吐出口20Aに設けた調節ネジ筒20Bにより微調節される)20Lにより適正値に調節される。上記アーバー工具100は、アーバー6には、主軸3と連結される連結部6Aと、アーバーの先端に備える加工部6Cと、アーバー6の軸芯部に軸芯方向Oに貫通するクーラント通路6Bと、上記クーラント通路から連結部側へ傾斜させてアーバーの外周面6Dに貫通開口する多数の排出孔hとからなる。上記深穴加工アーバー工具100の加工部6Cで深穴加工されたワークWの深穴W1の開口隙間Gには、上記深穴加工アーバー工具の排出孔hから排出された切粉混じりのクーラント液HKが流動していて、積極的に吸引排出する吸引手段20Kが上記連結部側の排出路に配置している。
上記深穴加工アーバー工具100の加工部6Cには、切削加工用チップCを備え、ワークWの深穴W1の加工を実施する。また、図2に示すように、上記切削加工用チップCは、超音波振動する振動ユニットDUに取り付けられている。この振動ユニットDUは、ドリル加工等の穴あけ工具の性能アップ手段として知られているものである。即ち、その構成の一例の概要を図示無しで説明する。先ず、超音波振動子は、高周波電力(例えば10〜100kHz)を機械的振動パワーに変換し、機械振動を伝送、変成する振動体(固体ホーン)および加工のための振動工具を経て、加工負荷となるワークWに機械振動パワーを供給する。振動子を駆動する高周波電源は、出力段にパワートランジスタを用いた電力増幅器またはスイッチング回路が使用される。勿論これ以外の構成から成る超音波振動子も、本考案に使用する振動ユニットDUの対象となる。
上記超高圧供給部20Hから20MPa前後の超高圧クーラント液HKを、切削加工用チップCとこの切断された切粉片C1に噴射すると、図3に示すように、7MPa前後の高圧では切粉がカール状に繋がった状態を呈するが、20MPaの超高圧とすると、切粉は、カール状に繋がった状態が完全に切断された粉状を呈することを確認した。これにより、ワークの内径加工した深穴(内周面)W1からの切粉片C1が細かく粉砕処理され、切削加工用チップCの耐摩耗性と切粉排出性を向上させて加工精度・加工効率を飛躍的に改善できる深穴加工アーバー工具100としたものである。
上記深穴加工アーバー工具100は、上記の様に構成されており、以下のように作用する。図1と図2に示すように、深穴加工アーバー工具100によると、アーバーの先端に備える加工部により、ワークWの内径加工をするに際して、アーバー6の軸芯部に軸芯方向に貫通するクーラント通路6Bに、超高圧供給部20Hからのクーラント供給圧力HPが供給され、加工部6Cでの切削加工用チップCの冷却後は、上記クーラント通路から連結部6A側へ傾斜させたアーバー6の外周面6Dに貫通開口する多数の排出孔hから切粉混合のクーラント液HKを吸引手段20Kにより吸引排出される。
これにより、加工部6Cの切削加工用チップCに超高圧クーラント液HKがクーラント通路6Bから供給されて切削加工用チップCの冷却効果と切粉粉砕効果とが作用する。更に、加工部6Cでの冷却後の超高圧クーラント液HKは、上記クーラント通路6Bから連結部側へ傾斜させたアーバー6の外周面に貫通開口する多数の排出孔hからワークWの内周面W1との隙間Gを通過して切粉混合のクーラント液HKが吸引手段20Kにより効率良く吸引排出される。この結果、深穴の加工部6Cへのクーラント液HKの供給能率と切粉排出性を向ヒさせて加工精度・加工効率を飛躍的に改善される。更に、クーラント供給圧力HPは、超高圧供給部20Hに備える圧力調整手段20Pと流量調節手段20Lにより、適正値に調節される。また、上記深穴加工アーバー工具100の加工部は、振動ユニットDUに切削加工用チップCを装備しているから、切粉C1が更に細かく粉砕処理される。これにより、切粉排出性を向上させて加工精度・加工効率を飛躍的に改善される。
しかして、本考案の第1実施の形態の深穴加工アーバー工具100によると、下記の効果が得られる。
ワークの内径加工をするに際して、アーバーの軸芯部に軸芯方向に貫通するクーラント通路に、超高圧供給部からのクーラント供給圧力が供給され、加工部での切削加工用チップの冷却後は、上記クーラント通路から連結部側へ傾斜させたアーバーの外周面に貫通開口する多数の排出孔から切粉混合のクーラント液を吸引手段により吸引排出される。しかして、加工部の切削加工用チップに超高圧クーラント液がクーラント通路から供給されて切削加工用チップの冷却効果と切粉粉砕効果とが発揮できる。更に、加工部での冷却後の超高圧クーラント液は、上記クーラント通路から連結部側へ傾斜させたアーバーの外周面に貫通開口する多数の排出孔からワークの内周面との隙間を通過して切粉混合のクーラント液が吸引手段により効率良く吸引排出できる。この結果、深穴の加工部へのクーラント液の供給能率と切粉排出性を向上させて加工精度・加工効率を飛躍的に改善できる深穴加工アーバー工具が提供できる。更に、クーラント供給圧力は、超高圧供給部に備える圧力調整手段と流量調節手段により、適正値に調節できる。
更に、深穴加工アーバー工具によると、加工部6Cは、振動ユニットDUに切削加工用チップCを装備したから、切粉C1が更に細かく粉砕処理されるから、更に、切粉排出性を向上させて加工精度・加工効率を飛躍的に改善できる深穴加工アーバー工具100が提供できる。
本考案の第2の実施の形態となる深穴加工アーバー工具200は、図5に示すように、上記深穴加工アーバー工具100において、加工部6Cの切削加工用チップCに替えて、研削砥石DHを装備したものであ。該砥石DHの前後側面L及び砥石I内から外周方向にクーラント液HKを噴出するものである。その他の構成は、第1の実施の形態となる深穴加工アーバー工具100と同一に付き、同一符号を附して説明を省略する。
本考案の第2の実施の形態となる深穴加工アーバー工具200は、上記のように構成されており、以下のように作用する。図5に示すように、深穴加工アーバー工具200によると、上記加工部6Cは、研削砥石DHであり該砥石の前後側面L及び砥石I内から外周方向にクーラント液HKを噴出するものである。しかして、加工部6Cの研削砥石DHに超高圧クーラント液HKがクーラント通路6Bから供給されて研削砥石の冷却効果と研削屑排出効果とが作用する。更に、加工部6Cでの冷却後の超高圧クーラント液HKは、上記クーラント通路6Bから連結部6A側へ傾斜させたアーバー6の外周面6Dに貫通開口する多数の排出孔hからワークWの内周面W1との隙間Gを通過して研削屑混合のクーラント液HKが吸引手段20Kにより効率良く吸引排出される。この結果、深穴の研削砥石へのクーラント液の供給能率と研削屑排出性を向上させて研削精度・研削効率が飛躍的に改善される。更に、クーラント供給圧力HPは、超高圧供給部20Hに備える圧力調整手段20Pと流量調節手段20Lにより、適正値に調節される。
しかして、本考案の第2実施の形態の深穴加工アーバー工具200によると、下記の効果が得られる。上記加工部は、この加工部の研削砥石に超高圧クーラント液がクーラント通路から供給されて研削砥石の冷却効果と研削屑排出効果とが発揮される。更に、加工部での冷却後の超高圧クーラント液は、上記クーラント通路から連結部側へ傾斜させたアーバーの外周面に貫通開口する多数の排出孔からワークの内周面との隙間を通過して研削屑混合のクーラント液が吸引手段により効率良く吸引排出できる。この結果、深穴の研削砥石へのクーラント液の供給能率と研削屑排出性を向上させて研削精度・研削効率を飛躍的に改善できる深穴加工アーバー工具が提供できる。更に、クーラント供給圧力は、超高圧供給部に備える圧力調整手段と流量調節手段により、適正値に調節できる。
本考案の第3の実施の形態となる加工ドリル300を図6の斜視図に示す。上記加工ドリル300は、ワークWの内径加工において、クーラント液HKの供給性を向上させるべく、従来センタースルー式のクーラント孔に対して、加工ドリル300の外周面30Aに数本のクーラント溝30Bを軸芯方向に溝加工を施したものである。上記構成により、クーラント液HKがクーラント溝30Bに沿って確実に刃先Cに供給されるから、刃先の冷却効果の他、切粉排出性を向上させて加工精度・加工効率が飛躍的に改善できる。
上記第4の実施の形態となる深穴加工アーバー工具400は、図7に示すように、BTA方式の深穴加工に適用したものである。その構成は、加工機Mの主軸端に連結される深穴加工アーバー工具であって、上記アーバー6には、主軸と連結される連結部6Aと、アーバーの先端に備える加工部6Cと、アーバーの軸芯部に軸芯方向Oに貫通するクーラント通路6Bと、アーバーの外周面6Dからクーラント通路に向けて連結部6A側へ傾斜させて貫通開口する多数の排出孔hとからなるものとした。その他の構成は、第1の実施の形態となる深穴加工アーバー工具100と同一に付き、同一符号を附して説明を省略する。
本考案の第4の実施の形態となる深穴加工アーバー工具400は、上記のように構成されており、以下のように作用する。図7に示すように、深穴加工アーバー工具によると、アーバー6の先端に備える加工部6Cにより、ワークWの内径加工をするに際して、アーバー6の軸芯部に軸芯方向に貫通するクーラント通路6Bと、アーバー6の外周面6Dから上記クーラント通路に向けて連結部6A側へ傾斜させた多数の排出孔hにより貫通開口される。このクーラント通路から切粉混合のクーラント液HKを吸引手段20Kにより吸引排出される。しかして、加工部に超高圧クーラント液がワーク内周面W1とアーパーとの環状隙間Gから供給されて刃具Cの冷却効果と切粉粉砕効果とが作用する。更に、加工部6Cでの冷却後の超高圧クーラント液HKは、上記アーバー6の外周面6Dから多数の排出孔hを介して軸心部のクーラント通路に集められた切粉混合のクーラント液が吸引手段により効率良く吸引排出される。この結果、深穴の加工部6Cへのクーラント液HKの供給能率と切粉排出性を向上させて加工精度・加工効率が飛躍的に改善される。更に、クーラント供給圧力HPは、超高圧供給部20Hに備える圧力調整手段20Pと流量調節手段20Lにより、適正値に調節される。
しかして、本考案の第4実施の形態の深穴加工アーバー工具400によると、下記の効果が得られる。ワークの内径加工をするに際して、アーバーの軸芯部に軸芯方向に貫通するクーラント通路と、アーバーの外周面から上記クーラント通路に向けて連結部側へ傾斜させた多数の排出孔により貫通開口する。このクーラント通路から切粉混合のクーラント液を吸引手段により吸引排出できる。しかして、加工部に超高圧クーラント液がワーク内周面とアーパーとの環状隙間から供給されて刃具の冷却効果と切粉粉砕効果とが発揮する。更に、加工部での冷却後の超高圧クーラント液は、上記アーバーの外周面から多数の排出孔を介して軸心部のクーラント通路に集められた切粉混合のクーラント液が吸引手段により効率良く吸引排出できる。この結果、深穴の加工部へのクーラント液の供給能率と切粉排出性を向上させて加工精度・加工効率が飛躍的に改善できる。更に、クーラント供給圧力は、超高圧供給部に備える圧力調整手段と流量調節手段により、適正値に調節できる。
図7に示すBTA方式の深穴加工アーバー工具400は、上記各実施例の深穴加工アーバー工具100,200にも実施可能である。
本考案は、そのワークの対象物を長身な深穴の内径加工の実施例で説明したものであるが、様々なワークを対象とした穴加工用の工具としての適用が可能である。
2 主軸頭
3 主軸
3A テーパー穴
4 チャック
6 アーバー
6A 連結部(軸端テーパー)
6C 加工部
6B クーラント通路
6D 外周面
20 本体
20A 吐出口
20B 調節ネジ筒
20H 超高圧供給部
20P 圧力調整手段
20K 吸引手段
20L 流量調節手段
30A 外周面
30B クーラント溝
100 深穴加工アーバー工具
200 深穴加工アーバー工具
300 加工ドリル
400 深穴加工アーバー工具
C 切削加工用チップ
DH 研削砥石
DU 振動ユニット
G 隙間
h 排出孔
HK 超高圧クーラント液
O 軸芯方向
M 加工機
HP クーラント供給圧力
W ワーク(ユニット部材の深穴や長身シリンダ)
W1 深穴の内周面

Claims (8)

  1. 加工機の主軸端に連結される深穴加工アーバー工具であって、上記深穴加工アーバー工具には、主軸と連結される連結部と、アーバーの先端に備える加工部と、アーバーの軸芯部に軸芯方向に貫通するクーラント通路と、上記クーラント通路から連結部側へ傾斜させてアーバーの外周面に貫通開口する多数の排出孔と、からなるとを特徴とする深穴加工アーバー工具。
  2. 加工機の主軸端に連結される深穴加工アーバー工具であって、上記深穴加工アーバー工具には、主軸と連結される連結部と、アーバーの先端に備える加工部と、アーバーの軸芯部に軸芯方向に貫通するクーラント通路と、アーバーの外周面からクーラント通路に向けて連結部側へ傾斜させて貫通開口する多数の排出孔と、からなるとを特徴とする深穴加工アーバー工具。
  3. 上記深穴加工アーバー工具の排出孔から排出される切粉混じりのクーラント液を吸引排出する吸引手段を、上記連結部側の排出路に配置したことを特徴とする請求項1または2記載の深穴加工アーバー工具。
  4. 上記加工部は、切削加工用チップであることを特徴とする請求項1または2記載の深穴加工アーバー工具。
  5. 上記加工部は、振動ユニットに切削加工用チップを装備したことを特徴とする請求項1または2記載の深穴加工アーバー工具。
  6. 上記加工部は、研削砥石であり該砥石の前後側面及び砥石内から外周方向にクーラント液を噴出するものであることを特徴とする請求項1または2記載の深穴加工アーバー工具。
  7. 上記クーラント通路に超高圧供給部から供給されるクーラント供給圧力は、20MPa前後の超高圧であることを特徴とする請求項1または2記載の深穴加工アーバー工具。
  8. 上記クーラント供給圧力は、超高圧供給部に備えた圧力調整手段と流量調節手段とにより調整されることを特徴とする請求項7記載の深穴加工アーバー工具。
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