JP2010125549A - 切削工具および切削剤の供給方法 - Google Patents

切削工具および切削剤の供給方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、刃部に効果的に切削剤を供給することができる切削工具および切削剤の供給方法を提供する。
【解決手段】刃部を支持する支持部と、前記支持部に支持された刃部の刃先に向けて切削剤を吐出する吐出部と、を備え、前記吐出部は、前記刃部に対向する主面に設けられた凹部と、前記主面と交差する端面に設けられ前記凹部と連通する吐出口と、を有し、前記吐出部は、前記吐出口を前記刃先に向け、前記主面を前記刃部に当接させて設けられること、を特徴とする切削工具が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、切削工具および切削剤の供給方法に関する。
一般的に、切削加工を行う際には、切削工具に設けられた刃部の刃先に油性切削剤(切削油)や水溶性切削剤などの切削剤が供給される。そして、刃部の刃先に切削剤を供給することで刃部を冷却して摩耗の進行を遅らせたり、切削加工により生じた切り屑を除去したり、潤滑性を向上させて切削抵抗を低減させたりしている。この様な切削剤の供給は、切削工具とは別に設けられたノズルなどから切削加工部分(加工点)付近に向けて切削剤を吐出させるようにして行われている。
しかしながら、この様な方法では、ノズルから刃部の刃先までの距離が遠くなるため効率的に切削剤を供給することができない。また、ノズルの吐出口の位置を調整する必要があり作業効率を低下させる要因となっていた。
そのため、切削工具の刃先の近傍に切削剤を供給するための孔を設けて刃先の近傍から切削剤を供給する技術が提案されている(特許文献1〜3を参照)。
しかしながら、特許文献1〜3に開示がされた技術によれば、刃部の上方から刃先に向けて切削剤が吐出されるため刃部に効果的に切削剤を供給することができないおそれがある。そのため、刃部の冷却が不充分となったり、切り屑の排出が円滑に行われなくなったりするおそれがある。
特開平9−155604号公報 特開2005−279900号公報 実開平5−63703号公報
本発明は、刃部に効果的に切削剤を供給することができる切削工具および切削剤の供給方法を提供する。
本発明の一態様によれば、刃部を支持する支持部と、前記支持部に支持された刃部の刃先に向けて切削剤を吐出する吐出部と、を備え、前記吐出部は、前記刃部に対向する主面に設けられた凹部と、前記主面と交差する端面に設けられ前記凹部と連通する吐出口と、を有し、前記吐出部は、前記吐出口を前記刃先に向け、前記主面を前記刃部に当接させて設けられること、を特徴とする切削工具が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、切削工具に設けられた刃部の刃先に切削剤を供給する切削剤の供給方法であって、主面に設けられた凹部と、前記主面と交差する端面に設けられ前記凹部と連通する吐出口と、を有する吐出部を、前記主面と切削工具の刃部とが当接し、かつ前記吐出口が刃先に向くように装着し、切削剤を前記凹部に供給し、前記供給された切削剤を前記凹部内および前記刃部の表面を流通させ、前記切削剤を前記吐出口から刃部の表面に沿うように刃先に向けて吐出させること、を特徴とする切削剤の供給方法が提供される。
本発明によれば、刃部に効果的に切削剤を供給することができる切削工具および切削剤の供給方法が提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、第1の実施形態に係る切削工具を例示するための模式図である。なお、図1(a)は本実施の形態に係る切削工具の模式断面図、図1(b)は図1(a)におけるA−A矢視図である。また、図1(a)中の矢印は切削剤が流れる方向を表している。
なお、一例として、本実施の形態に係る切削工具1を旋削加工に用いる切削工具に適用した場合について例示をする。
図1(a)に示すように、切削工具1には、支持部(ホルダー)2、刃部3、吐出部4が設けられている。
支持部2は、略四角柱状を呈し、一方の端部に刃部3を取り付けるための座部5が形成されている。座部5は、支持部2の端部近傍に凹状の段差をなすように形成されている。また、座部5には、刃部3、吐出部4を取り付けるための雌ネジ7が設けられている。また、切削剤を供給するための孔8が設けられ、孔8は座部5の主面5aに開口している。 また、座部5が形成されている端部に対峙する側の端部と、座部5との間が柄部(シャンク)6となっている。切削工具1を旋盤などに取り付ける際には、柄部6が旋盤などの刃物台に固定される。
刃部3にはネジが貫通するネジ穴9が設けられ、後述する吐出部4とともに座部5に着脱自在に取り付けられている。また、刃部3は、支持部2の端部から僅かに突出するようにして取り付けられている。そのため、刃先3aが破損または摩耗して使用することができなくなった場合には、再研削することなく、支持部2から取りはずして新しい刃部3と容易に交換することができる。この様な刃部3は、一般に、「スローアウェイチップ」などと呼ばれている。
また、刃部3には孔10が設けられている。孔10は、刃部3の対向する主面間を貫通するように設けられ、座部5に設けられた孔8の開口部分と連通するようになっている。
刃部3の形状としては、例えば、平面視が方形状、三角状、菱状、円状のものなどを例示することができる。ただし、例示をした形状に限定されるわけではなく適宜変更することができる。刃部3の材質としては、例えば、超硬合金、サーメット、セラミックス、立方晶窒化ホウ素などを例示することができる。ただし、例示をした材質に限定されるわけではなく適宜変更することができる。
吐出部4は、板状を呈し、刃部3とともに座部5に取り付けるためのネジ穴11が設けられている。また、ネジ穴11は刃部3に設けられたネジ穴9と連通するように設けられている。そして、締結部材であるネジをネジ穴11、ネジ穴9に挿通し、座部5に設けられた雌ネジ7に螺合させることで刃部3、吐出部4を座部5に取り付けることができるようになっている。
また、吐出部4には、凹部12が設けられている。凹部12は、刃部3と当接する側の主面に開口している。また、吐出部4の主面と交差し、刃部3の刃先3aと対峙する端面には、凹部12の端部が開口することで吐出口12aが設けられている。また、吐出口12aは、刃先3aに向けて設けられている。すなわち、吐出部4は、主面に開口した凹部12と、この主面と交差する端面に設けられた凹部12と連通する吐出口12aと、を有し、吐出口12aを刃先3aに向け、凹部12が開口された主面を刃部3に当接させて設けられている。この場合、吐出口12aは、刃部3と当接する側が開放されているような形状(例えば、U字状やコの字状など)とすることが好ましい。そのようにすれば、刃部3の表面に沿うようにして切削剤を吐出させることができる。
また、刃部3に設けられた孔10と凹部12とが連通するようになっている。
そのため、孔10を介して孔8と凹部12とが連通され、孔8に供給された切削剤が凹部12に供給されるとともに吐出口12aから吐出されるようになっている。
この場合、刃部3と当接する側の主面に凹部12が開口しているので、凹部12に供給された切削剤は凹部12内を流れるとともに刃部3の表面をも流れることになる。そのため、刃部3を効果的に冷却することができる。また、吐出口12aからは、刃部3の表面に沿うようにして切削剤が吐出される。そのため、刃部3の刃先3a(切削加工部分(加工点))に切削剤を効果的に供給することができるので、切り屑の除去性や潤滑性を向上させることができる。その結果、刃先3aの摩耗の進行を遅らせることができる。また、生産性を向上させるとともに加工される製品の品質を向上させることもできる。
切削剤としては特に限定されないが、鉱物油に切削性能を向上させる目的で添加剤を加えたもの(油性切削剤;切削油)や、溶剤を用いて油を水に溶かしたもの(水性切削剤)などを用いることができる。ただし、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
次に、切削工具1の作用について例示をする。
図2は、本実施の形態に係る切削工具の作用について例示をするための模式図である。なお、図2中の矢印は切削剤が流れる方向を表している。
切削工具1に設けられた孔8には、切削剤供給手段100が接続されている。切削剤供給手段100には、切削剤を収納するための収納容器101、収納容器101に収納されている切削剤を切削工具1に加圧供給するためのポンプ102、刃部3の刃先3a(切削加工部分(加工点))に供給された切削剤を回収するための回収容器103が設けられている。そして、ポンプ102の吸入口と収納容器101とが配管104で接続され、ポンプ102の吐出口と切削工具1の孔8とが配管105で接続されている。また、回収容器103と収納容器101とが配管106で接続されている。また、これらの他にも切削剤を冷却するための図示しない冷却手段、回収された切削剤から異物を除去するための図示しないフィルタ、切削工具1に供給される切削剤の圧力や流量を制御する図示しない制御手段などを適宜設けるようにすることができる。
図示しない旋盤の刃物台に固定された切削工具1を用いて、図中のR方向に回転する被加工物Wを旋削加工(切削加工)すると、刃部3の刃先3a(切削加工部分(加工点))において熱、切り屑が発生する。発生した熱は刃先3aの摩耗の進行を早め、切り屑の除去が円滑に行われないと加工面の品質に悪影響を及ぼす。また、刃先3a(切削加工部分(加工点))における潤滑性を向上させて切削抵抗を低減させる必要もある。
そのため、本実施の形態においては、刃部3に効果的に切削剤を供給することで刃部3の冷却性、切り屑の除去性、潤滑性などの向上を図るようにしている。
この場合、切削剤の供給は以下のようにして行われる。
収納容器101に収納されている切削剤は、配管104を介してポンプ102により汲み上げられる。汲み上げられた切削剤は、配管105を介して切削工具1の孔8に供給される。孔8に供給された切削剤は、孔10を介して凹部12に供給され、吐出口12aから刃部3の刃先3a(切削加工部分(加工点))に向けて吐出される。この際、凹部12に供給された切削剤は凹部12内を流れるとともに刃部3の表面をも流れることになるので、刃部3が効果的に冷却される。また、吐出口12aから刃部3の表面に沿うようにして切削剤が吐出されるので、刃先3a(切削加工部分(加工点))に効果的に切削剤が供給される。刃先3a(切削加工部分(加工点))に供給された切削剤は、切り屑などとともに回収容器103内に回収され、回収された切削剤は配管106を介して収納容器101内に収納される。この様に切削剤が循環供給されることで、刃部3の冷却、切り屑の除去、刃先3a(切削加工部分(加工点))における潤滑などが行われる。
本実施の形態によれば、刃部3と当接する側の主面に開口する凹部12を吐出部4に設けているので、凹部12に供給された切削剤が凹部12内を流れるとともに刃部3の表面を流れるようにすることができる。そのため、刃部3を効果的に冷却することができる。また、吐出口12aからは、刃部3の表面に沿うようにして切削剤が吐出されるので、刃部3の刃先3a(切削加工部分(加工点))に切削剤を効果的に供給することができる。そのため、切り屑の除去性や潤滑性を向上させることができる。その結果、刃先3aの摩耗の進行を遅らせることができる。また、生産性を向上させるとともに加工された製品の品質を向上させることもできる。
図3は、第2の実施形態に係る切削工具を例示するための模式図である。なお、図3(a)は本実施の形態に係る切削工具の模式断面図、図3(b)は図3(a)におけるB−B矢視図である。また、図3中の矢印は切削剤が流れる方向を表している。
なお、一例として、本実施の形態に係る切削工具20を旋削加工に用いる切削工具に適用した場合について例示をする。
図3(a)、図3(b)に示すように、切削工具20には、支持部(ホルダー)22、刃部23、吐出部24が設けられている。
図1において例示をした支持部2と同様に、支持部22は、略四角柱状を呈し、一方の端部に刃部23を取り付けるための座部5が形成されている。支持部22においても切削剤を供給するための孔25が設けられている。ただし、支持部22においては、孔25は座部5の主面5aに略垂直な面5bに開口している。
刃部23にはネジ穴9が設けられ、後述する吐出部24とともに座部5に着脱自在に取り付けられている。また、刃部23は、支持部22の端部から僅かに突出するようにして取り付けられている。そのため、刃先23aが破損または摩耗して使用することができなくなった場合には、再研削することなく、支持部22から取りはずして新しい刃部23と容易に交換することができる。この様な刃部23は、一般に、スローアウェイチップと呼ばれている。
ここで、本実施の形態においては、切削剤を供給するための孔を刃部23に設けていない。そのため、刃部23の製造が容易となる。また、刃部23の強度の低下を抑制することができる。
なお、刃部23の形状、材質は、図1において例示をした刃部3と同様とすることができる。
吐出部24は、板状を呈し、刃部23とともに座部5に取り付けるためのネジ穴11が設けられている。また、ネジ穴11は刃部23に設けられたネジ穴9と連通するように設けられている。そして、締結部材であるネジをネジ穴11、ネジ穴9に挿通し、座部5に設けられた雌ネジ7に螺合させることで刃部23、吐出部24を座部5に取り付けることができるようになっている。
また、吐出部24には、凹部26が設けられている。凹部26は、刃部23と当接する側の主面に開口している。また、凹部26は、ネジ穴11の周囲を迂回するように設けられている。また、吐出部24の主面と交差し、刃部23の刃先23aと対峙する端面には、凹部26の端部が開口することで吐出口26aが設けられている。また、吐出口26aは、刃先23aに向けて設けられている。すなわち、吐出部24は、主面に開口した凹部26と、この主面と交差する端面に設けられた凹部26と連通する吐出口26aと、を有し、吐出口26aを刃先23aに向け、凹部26が開口された主面を刃部23に当接させて設けられている。この場合、吐出口26aは、刃部23と当接する側が開放されているような形状(例えば、U字状やコの字状など)とすることが好ましい。そのようにすれば、刃部23の表面に沿うようにして切削剤を吐出させることができる。
また、吐出口26aが設けられている面と対峙する面には、凹部26の他方の端部が開口している。そして、支持部22に設けられた孔25と、凹部26の端部とが連通するようになっている。
そのため、孔25と凹部26とが連通され、孔25に供給された切削剤が凹部26に供給されるとともに吐出口26aから吐出されるようになっている。
この場合、刃部23と当接する側の主面に凹部26が開口しているので、凹部26に供給された切削剤は凹部26内を流れるとともに刃部23の表面をも流れることになる。そのため、刃部23を効果的に冷却することができる。また、吐出口26aからは、刃部23の表面に沿うようにして切削剤が吐出される。そのため、刃部23の刃先23a(切削加工部分(加工点))に切削剤を効果的に供給することができるので、切り屑の除去性や潤滑性を向上させることができる。その結果、刃先23aの摩耗の進行を遅らせることができる。また、生産性を向上させるとともに加工された製品の品質を向上させることもできる。
なお、切削剤に関しては、図1において例示をしたものと同様とすることができるのでその説明は省略する。
次に、切削工具20の作用について例示をする。
切削工具20に設けられた孔25には、図2において例示をした切削剤供給手段100が接続されている。そのため、本実施の形態においても、刃部23に効果的に切削剤を供給することができるので刃部23の冷却性、切り屑の除去性、潤滑性などの向上を図ることができる。
図2において例示をしたものと同様に、本実施の形態においても、切削剤供給手段100により切削剤が循環供給される。この場合、切削工具20の孔25に供給された切削剤は、孔25から凹部26に供給され、ネジ穴11の周囲を迂回するように流れた後、吐出口26aから刃部23の刃先23a(切削加工部分(加工点))に向けて吐出される。この際、凹部26に供給された切削剤は凹部26内を流れるとともに刃部23の表面をも流れることになるので、刃部23が効果的に冷却される。また、吐出口26aから刃部23の表面に沿うようにして切削剤が吐出されるので、刃先23a(切削加工部分(加工点))に効果的に切削剤が供給される。刃先23a(切削加工部分(加工点))に供給された切削剤は、図2において例示をしたものと同様に回収されて再利用される。
本実施の形態においても、図1において例示をしたものと同様に刃部23を効果的に冷却することができる。また、刃部23の刃先23a(切削加工部分(加工点))に切削剤を効果的に供給することができる。そのため、刃先23aの摩耗の進行を遅らせることができる。また、生産性を向上させるとともに加工された製品の品質を向上させることもできる。
また、刃部23に設ける孔の数を減らすことができるので、刃部23の製造が容易となる。また、刃部23の強度の低下を抑制することができる。
図4は、第3の実施形態に係る切削工具を例示するための模式断面図である。なお、図4中の矢印は切削剤が流れる方向を表している。
なお、一例として、本実施の形態に係る切削工具30を旋削加工に用いる切削工具に適用した場合について例示をする。
図4に示すように、切削工具30には、支持部(ホルダー)32、刃部23、吐出部34が設けられている。
図1において例示をした支持部2と同様に、支持部32は、略四角柱状を呈し、一方の端部に刃部23を取り付けるための座部5が形成されている。支持部32においても切削剤を供給するための孔35が設けられている。ただし、支持部32においては、孔35は雌ネジ7の底面に開口している。
刃部23に関しては、図3において例示をしたものと同様のためその説明は省略する。
吐出部34は、板状を呈し、刃部23とともに座部5に取り付けるためのネジ穴11が設けられている。また、ネジ穴11は刃部23に設けられたネジ穴9と連通するように設けられている。そして、締結部材であるネジ38をネジ穴11、ネジ穴9に挿通し、座部5に設けられた雌ネジ7に螺合させることで刃部23、吐出部34を座部5に取り付けることができるようになっている。
また、吐出部34には、凹部36が設けられている。凹部36は、刃部23と当接する側の主面に開口している。また、吐出部34の主面と交差し、刃部23の刃先23aと対峙する端面には、凹部36の端部が開口することで吐出口36aが設けられている。また、吐出口36aは、刃先23aに向けて設けられている。すなわち、吐出部34は、主面に開口した凹部36と、この主面と交差する端面に設けられた凹部36と連通する吐出口36aと、を有し、吐出口36aを刃先23aに向け、凹部36が開口された主面を刃部23に当接させて設けられている。この場合、吐出口36aは、刃部23と当接する側が開放されているような形状(例えば、U字状やコの字状など)とすることが好ましい。そのようにすれば、刃部23の表面に沿うようにして切削剤を吐出させることができる。
吐出部34、刃部23を取り付けるためのネジ38には、切削剤を流通させるための孔37が設けられている。すなわち、吐出部34、刃部23を取り付ける締結部材(ネジ38)には、凹部36に切削剤を供給するための孔37が設けられている。
また、孔37の一方の端部はネジ38の端部(底面)に開口し、他方の端部はネジ38の側面に開口している。そして、孔37を介して孔35と凹部36とが連通され、孔35に供給された切削剤が凹部36に供給されるとともに吐出口36aから吐出されるようになっている。
この場合、刃部23と当接する側の主面に凹部36が開口しているので、凹部36に供給された切削剤は凹部36内を流れるとともに刃部23の表面をも流れることになる。そのため、刃部23を効果的に冷却することができる。また、吐出口36aからは、刃部23の表面に沿うようにして切削剤が吐出される。そのため、刃部23の刃先23a(切削加工部分(加工点))に切削剤を効果的に供給することができるので、切り屑の除去性や潤滑性を向上させることができる。その結果、刃先23aの摩耗の進行を遅らせることができる。また、生産性を向上させるとともに加工された製品の品質を向上させることもできる。
なお、切削剤に関しては、図1において例示をしたものと同様とすることができるのでその説明は省略する。
次に、切削工具30の作用について例示をする。
切削工具30に設けられた孔35には、図2において例示をした切削剤供給手段100が接続されている。そのため、本実施の形態においても、刃部23に効果的に切削剤を供給することができるので刃部23の冷却性、切り屑の除去性、潤滑性などの向上を図ることができる。
図2において例示をしたものと同様に、本実施の形態においても、切削剤供給手段100により切削剤が循環供給される。この場合、切削工具30の孔35に供給された切削剤は、孔37を介して凹部36に供給され、凹部36内を流れた後、吐出口36aから刃部23の刃先23a(切削加工部分(加工点))に向けて吐出される。この際、凹部36に供給された切削剤は凹部36内を流れるとともに刃部23の表面をも流れることになるので、刃部23が効果的に冷却される。また、吐出口36aから刃部23の表面に沿うようにして切削剤が吐出されるので、刃先23a(切削加工部分(加工点))に効果的に切削剤が供給される。刃先23a(切削加工部分(加工点))に供給された切削剤は、図2において例示をしたものと同様に回収されて再利用される。
本実施の形態においても、図1において例示をしたものと同様に刃部23を効果的に冷却することができる。また、刃部23の刃先23a(切削加工部分(加工点))に切削剤を効果的に供給することができる。そのため、刃先23aの摩耗の進行を遅らせることができる。また、生産性を向上させるとともに加工された製品の品質を向上させることもできる。
また、刃部23に設ける孔の数を減らすことができるので、刃部23の製造が容易となる。また、刃部23の強度の低下を抑制することができる。
図5は、第4の実施形態に係る切削工具を例示するための模式断面図である。なお、図5中の矢印は切削剤が流れる方向を表している。
なお、一例として、本実施の形態に係る切削工具40を旋削加工に用いる切削工具に適用した場合について例示をする。
図5に示すように、切削工具40には、支持部(ホルダー)42、刃部23、吐出部44が設けられている。
図1において例示をした支持部2と同様に、支持部42は、略四角柱状を呈し、一方の端部に刃部23を取り付けるための座部5が形成されている。支持部42においても切削剤を供給するための孔45が設けられ、孔45は座部5の主面5aに開口している。
刃部23に関しては、図3において例示をしたものと同様のためその説明は省略する。
吐出部44は、板状を呈し、支持部42に取り付けるためのネジ穴11が設けられている。そして、締結部材であるネジをネジ穴11に挿通し、支持部42に設けられた雌ネジ7に螺合させることで吐出部44を支持部42に取り付けることができるようになっている。
また、吐出部44には、凹部46が設けられている。凹部46は、刃部23と当接する側の主面に開口している。また、吐出部44の主面と交差し、刃部23の刃先23aと対峙する端面には、凹部46の端部が開口することで吐出口46aが設けられている。また、吐出口46aは、刃先23aに向けて設けられている。すなわち、吐出部44は、主面に開口した凹部46と、この主面と交差する端面に設けられた凹部46と連通する吐出口46aと、を有し、吐出口46aを刃先23aに向け、凹部46が開口された主面を刃部23に当接させて設けられている。この場合、吐出口46aは、刃部23と当接する側が開放されているような形状(例えば、U字状やコの字状など)とすることが好ましい。そのようにすれば、刃部23の表面に沿うようにして切削剤を吐出させることができる。
また、凹部46が開口している側の主面には、主面から突出する押圧部44aが設けられている。また、押圧部44aの先端側の一部分が刃部23の孔(ネジ穴9)に入り込むようになっている。そのため、吐出部44を支持部42に取り付けることで刃部23を支持部42に取り付けることができるようになっている。
押圧部44aの形状は特に限定されないが、刃部23の位置決め、保持が容易となるような形状とすることが好ましい。例えば、半球状、円錐台状などとすることができる。ただし、例示をした形状に限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、吐出部44には、孔47が設けられている。また、孔47の一端は押圧部44aの先端に開口されており、他端は凹部46と連通するようになっている。
そのため、刃部23の孔(ネジ穴9)、孔47を介して孔45と凹部46とが連通され、孔45に供給された切削剤が凹部46に供給されるとともに吐出口46aから吐出されるようになっている。
この場合、刃部23と当接する側の主面に凹部46が開口しているので、凹部46に供給された切削剤は凹部46内を流れるとともに刃部23の表面をも流れることになる。そのため、刃部23を効果的に冷却することができる。また、吐出口46aからは、刃部23の表面に沿うようにして切削剤が吐出される。そのため、刃部23の刃先23a(切削加工部分(加工点))に切削剤を効果的に供給することができるので、切り屑の除去性や潤滑性を向上させることができる。その結果、刃先23aの摩耗の進行を遅らせることができる。また、生産性を向上させるとともに加工された製品の品質を向上させることもできる。
なお、切削剤に関しては、図1において例示をしたものと同様とすることができるのでその説明は省略する。
次に、切削工具40の作用について例示をする。
切削工具40に設けられた孔45には、図2において例示をした切削剤供給手段100が接続されている。そのため、本実施の形態においても、刃部23に効果的に切削剤を供給することができるので刃部23の冷却性、切り屑の除去性、潤滑性などの向上を図ることができる。
図2において例示をしたものと同様に、本実施の形態においても、切削剤供給手段100により切削剤が循環供給される。この場合、切削工具40の孔45に供給された切削剤は、刃部23の孔(ネジ穴9)、孔47を介して凹部46に供給され、凹部46内を流れた後、吐出口46aから刃部23の刃先23a(切削加工部分(加工点))に向けて吐出される。この際、凹部46に供給された切削剤は凹部46内を流れるとともに刃部23の表面をも流れることになるので、刃部23が効果的に冷却される。また、吐出口46aから刃部23の表面に沿うようにして切削剤が吐出されるので、刃先23a(切削加工部分(加工点))に効果的に切削剤が供給される。刃先23a(切削加工部分(加工点))に供給された切削剤は、図2において例示をしたものと同様に回収されて再利用される。
本実施の形態においても、図1において例示をしたものと同様に刃部23を効果的に冷却することができる。また、刃部23の刃先23a(切削加工部分(加工点))に切削剤を効果的に供給することができる。そのため、刃先23aの摩耗の進行を遅らせることができる。また、生産性を向上させるとともに加工された製品の品質を向上させることもできる。
また、刃部23に設ける孔の数を減らすことができるので、刃部23の製造が容易となる。また、刃部23の強度の低下を抑制することができる。
以上に例示をしたものの場合には、切削工具の支持部(ホルダー)に切削剤を供給するための孔を設けているが、これに限定されるわけではない。例えば、吐出部の凹部に連通する孔を吐出部に設けて、この孔に切削剤供給手段100を接続するようにしてもよい。 また、図1(b)においては、半円形状の吐出口12aを例示したがこれに限定されるわけではない。吐出口の形状、大きさは適宜変更することができる。また、吐出口の数も1つに限定されるわけではなく、複数の吐出口が設けられるようにすることもできる。
また、刃部として着脱自在なもの(スローアウェイチップ)を例示したがこれに限定されるわけではない。例えば、刃部と支持部とが一体化されたものであってもよい。
また、旋削加工に用いる切削工具に適用した場合について例示をしたがこれに限定されるわけではない。例えば、穴あけ(drilling)、中ぐり(boring)、フライス削り(milling)、平削り(planing)、形削り(shaping)などに用いられる切削工具にも適用させることができる。なお、例示をした加工に限定されるわけではなく、切削加工に用いる切削工具に広く適用させることができる。
次に、本実施の形態に係る切削剤の供給方法について例示をする。
本実施の形態に係る切削剤の供給方法においては、まず、主面に開口する凹部と、この主面と交差する端面に設けられた凹部と連通する吐出口と、を有する吐出部を、凹部が開口した主面と切削工具の刃部とが当接し、かつ吐出口が刃先に向くように装着する。
次に、加圧された切削剤を凹部に供給する。
そして、供給された切削剤を凹部内および刃部の表面を流通させる。
次に、凹部内および刃部の表面を流通させた切削剤を吐出口から刃部の表面に沿うように刃先に向けて吐出させる。
本実施の形態によれば、凹部に供給された切削剤が凹部内を流れるとともに刃部の表面を流れるので、刃部を効果的に冷却することができる。また、吐出口からは、刃部の表面に沿うようにして切削剤が吐出されるので、刃部の刃先(切削加工部分(加工点))に切削剤を効果的に供給することができる。そのため、切り屑の除去性や潤滑性を向上させることができる。その結果、刃先の摩耗の進行を遅らせることができる。また、生産性を向上させるとともに加工された製品の品質を向上させることもできる。
以上、本実施の形態について例示をした。しかし、本発明はこれらの記述に限定されるものではない。
前述の実施の形態に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、切削工具1、切削工具20、切削工具30、切削工具40などが備える各要素の形状、寸法、材質、配置などは、例示をしたものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
第1の実施形態に係る切削工具を例示するための模式図である。 本実施の形態に係る切削工具の作用について例示をするための模式図である。 第2の実施形態に係る切削工具を例示するための模式図である。 第3の実施形態に係る切削工具を例示するための模式断面図である。 第4の実施形態に係る切削工具を例示するための模式断面図である。
符号の説明
1 切削工具、2 支持部、3 刃部、3a 刃先、4 吐出部、5 座部、5a 主面、6 柄部、8 孔、10 孔、12 凹部、12a 吐出口、20 切削工具、22 支持部、23 刃部、24 吐出部、25 孔、26 凹部、26a 吐出口、30 切削工具、32 支持部、34 吐出部、35 孔、36 凹部、36a 吐出口、37 孔、40 切削工具、42 支持部、44 吐出部、44a 押圧部、45 孔、46 凹部、46a 吐出口、47 孔、100 切削剤供給手段、101 収納容器、102 ポンプ、103 回収容器

Claims (5)

  1. 刃部を支持する支持部と、
    前記支持部に支持された刃部の刃先に向けて切削剤を吐出する吐出部と、
    を備え、
    前記吐出部は、前記刃部に対向する主面に設けられた凹部と、前記主面と交差する端面に設けられ前記凹部と連通する吐出口と、を有し、
    前記吐出部は、前記吐出口を前記刃先に向け、前記主面を前記刃部に当接させて設けられること、を特徴とする切削工具。
  2. 前記吐出口は、前記刃部と当接する側が開放されていること、を特徴とする請求項1記載の切削工具。
  3. 前記刃部は、着脱自在に設けられること、を特徴とする請求項1または2に記載の切削工具。
  4. 前記吐出部を取り付ける締結部材には、前記凹部に切削剤を供給するための孔が設けられていること、を特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の切削工具。
  5. 切削工具に設けられた刃部の刃先に切削剤を供給する切削剤の供給方法であって、
    主面に設けられた凹部と、前記主面と交差する端面に設けられ前記凹部と連通する吐出口と、を有する吐出部を、前記主面と切削工具の刃部とが当接し、かつ前記吐出口が刃先に向くように装着し、
    切削剤を前記凹部に供給し、
    前記供給された切削剤を前記凹部内および前記刃部の表面を流通させ、
    前記切削剤を前記吐出口から刃部の表面に沿うように刃先に向けて吐出させること、を特徴とする切削剤の供給方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015512343A (ja) * 2012-02-23 2015-04-27 イスカル リミテッド 内部流体送出システムを備えた切削工具
JP2017052035A (ja) * 2015-09-08 2017-03-16 三菱マテリアル株式会社 刃先交換式切削工具

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