JP3164425B2 - 透湿、防水性布帛 - Google Patents

透湿、防水性布帛

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JP3164425B2 JP17301192A JP17301192A JP3164425B2 JP 3164425 B2 JP3164425 B2 JP 3164425B2 JP 17301192 A JP17301192 A JP 17301192A JP 17301192 A JP17301192 A JP 17301192A JP 3164425 B2 JP3164425 B2 JP 3164425B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はナイロン66マルチフィ
ラメント糸の透湿、防水性布帛に関する。更に詳しくは
ナイロン66マルチフィラメント糸の嵩高糸より成るこ
すれ音の抑えられた透湿、防水性布帛に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリアミド系マルチフィラメント
より成るスパンライク加工糸を用いた布帛でブルゾンや
ウィンドブレーカーのようなスポーツウェアが商品化さ
れ昨今のジョギングブーム、と相まって広い市場となっ
てきている。ところが、ジョギングの最中にウィンドブ
レーカーのこすれ音が耳障りとなった経験のある人は多
いところである。このこすれ音の原因を調べた結果、ウ
ィンドブレーカーの布帛同士の接触時の接触面積が大き
い程、また布帛が硬い程、こすれ音が大きいことが分か
った。特に、4KHz以上の高音領域の音が耳障りとな
っていることも分かった。
【0003】これらスポーツ衣料には防水性を持たせる
為、通常布帛の裏面に樹脂、ゴムなどをコーティングす
るがコーティングによって布帛の硬さは増加し布帛同士
の接触時の接触面積を大きくしこすれ音を発する原因と
なる。これを避けるべくコーティング厚みを薄くする手
法をとればコーティング布帛の硬さは軽減されるものの
コーティング層が本来果たすべき機能(透湿性、防水
性)が損なわれたり、着用、洗濯を繰り返す毎に機能の
低下が著しく極端な場合はコーティング層が無くなって
しまう等の問題があった。
【0004】逆に、薄い非嵩高糸から成る布帛を用いる
と、布帛面が平らであるのでコーティング層の厚みを薄
くできるが、布帛面の平らさから来る接触時の表面積の
増加により、こすれ音は大きくなるしペーパーライクに
なって商品性が悪いものとなってしまう。布帛同士の接
触時の表面積を小さくするには嵩高糸を用いることが考
えられるがコーティング面は平らでないのでコーティン
グ層の厚みは、非嵩高糸から成る布帛に比べ薄くできな
い。通常の未延伸糸を延伸して得られた糸の嵩高糸のな
かでも単糸デニールを細くすることでソフトな嵩高糸と
なりコーティング面の平らさが良くなるのでコーティン
グ層の厚みを薄くすることができる。
【0005】更にまた、布帛の織密度を高くすることで
コーティング液の反対面へのしみだしを防ぐことができ
るが、通常の未延伸糸を延伸して得られたナイロン66
マルチフィラメント糸の場合、染色工程での収縮に伴い
緻密化し風合の硬いものとなってしまい、こすれ音は大
きくなってしまうのである。このように、スパンライク
感を満たし、こすれ音の抑えられた透湿、防水性布帛は
未だ開示されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、コー
ティング層が本来果たすべき機能を損なわずに、布帛同
士が接触してもこすれ音、特に、4KHz以上の高音領
域の耳障りな音が抑えられたスパンライクな風合の透
湿、防水性布帛を提供しようとすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは布帛同士が
接触してもこすれ音が抑えられた透湿、防水性布帛を得
ることを目的に鋭意検討した結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は、マルチフィラメント織物に重合体皮膜
を積層した、または防水加工した布帛において、繊維の
初期モジュラスが210〜350kg/mm2、力学的
損失正接のピーク高さ((tanδ)max )とピーク温
度(Tmax )が Tmax +320(tanδ)max ≦132 なる関係を満たし、単糸デニールが0.1〜0.55デ
ニールの範囲にあるナイロン66マルチフィラメントか
ら得られた嵩高糸を織物の緯糸及び経糸、緯糸または経
糸に用いたことを特徴とする透湿、防水性布帛、であ
る。
【0008】本発明の透湿、防水性布帛は、布帛同士の
接触があっても接触面積が抑えられ、4KHz以上の高
音領域の耳障りな音が抑えられた透湿、防水性布帛であ
る。繊維の初期モジュラスが210〜350kg/mm
2 のナイロン66マルチフィラメント糸は、紡速、延伸
比などの紡糸条件により繊維の中心部における複屈折率
Δnを45×10-3〜52×10-3とすることによって
得られる。ここで、複屈折率Δnとは、後述する方法に
より、干渉顕微鏡によって測定される値がある。
【0009】力学的損失正接(tanδ)のピーク高さ
((tanδ)max )とピーク温度(Tmax )〔℃〕
が、Tmax +320(tanδ)max ≦132なる関係
を満たすのは、ナイロン66マルチフィラメント糸を4
000m/分以上の速度で高速紡糸をすることなどによ
って得ることができる。(特開昭57−143514号
公報など)。
【0010】本発明に用いるナイロン66マルチフィラ
メント糸の単糸デニールは、0.1〜0.55デニール
の範囲にあることが必要である。0.55デニール以上
では得られた織物の折れ曲り指数(L/H)が>0.1
0より大きくなり風合の硬いものとなってしまう。ま
た、0.1デニール以下ではフィラメントの紡糸性が悪
く、毛羽も多発し工業的な生産が難しいのが現状であ
る。
【0011】本発明に用いるナイロン66マルチフィラ
メント糸のポリマーは、ヘキサメチレンジアミンとアジ
ピン酸より重合されるポリヘキサメチレンアジパミドを
95重量%以上含む実用的なホモポリマーが代表的な例
であり、公知の重合法で得られる。本発明に用いるナイ
ロン66マルチフィラメント糸の断面形状は丸型および
Y型、L型、三角、長方形、五角、中空型、星型、減量
加工で得られる糸断面の外周部に多数の凸凹形を有する
物等の異形を用いることができる。さらに、通常ポリア
ミドフィラメント糸に添加される添加剤、例えば艶消し
剤、安定剤、制電剤等を含んでもよい。またポリマーの
重合度については、通常の繊維形成用の範囲内であれば
特に制限はない。
【0012】本発明に用いる嵩高糸を得る方法は、上述
の4000m/分以上の速度で高速紡糸をすることで得
られたナイロン66マルチフィラメント糸を、芯糸と鞘
糸に給糸量差をつけずに流体攪乱処理する方法、鞘糸の
オーバーフィード率を芯糸のそれより過大にして流体攪
乱処理する方法、あるいは仮撚り加工のいずれでもよ
い。
【0013】流体攪乱処理する方法で得られる嵩高糸に
ついては、糸表面からの突出ループの内0.6mm以上
のループの個数は200以下に抑えねばファスナー現象
が起こるので、この点十分な吟味が必要である。また、
糸表面から0.15mm以上突出したループ個数が30
0以下、0.35mm以上の突出したループ個数が80
以下、0.6mm以上の突出したループ個数が50以下
の場合は、嵩高性に乏しいためペーパーライクな外観を
与えるので好ましくない。
【0014】仮撚加工によって得られる嵩高糸について
は、外観をペーパーライクにせず、また、ファスナー現
象を起こさせないために、後述するクリンプ形状係数
(CE/N)が0.3〜0.5であることが好ましい。
この嵩高糸を緯糸及び経糸、緯糸または経糸に用いた織
物は、通常の未延伸糸を延伸して得られたナイロン66
マルチフィラメント糸から得られた嵩高糸を緯糸及び経
糸、緯糸または経糸に用いた織物に比べて沸水収縮率が
小さいため、染色工程での緻密化が起こらずソフトな風
合をもった布帛にできるものである。
【0015】本発明の透湿、防水性布帛とは本発明に用
いる嵩高糸から成る織物に、微多孔質皮膜をコーティン
グ法により積層して得られる透湿、防水性布帛(a)、
微多孔質皮膜及び無孔質皮膜をラミネート法で積層して
得られる透湿、防水性布帛(b)及び、本発明に用いる
嵩高糸から成る高密度織物に撥水加工を施して得られる
透湿、防水性布帛(c)、をいう。
【0016】以下に透湿、防水性布帛(a)、(b)、
(c)について説明する。嵩高糸を緯糸及び経糸、緯糸
または経糸に用いた織物と微多孔質皮膜とを積層した透
湿、防水性布帛(a)を製造する方法は以下の通りであ
る。本発明に用いられる微多孔質皮膜及び無孔質皮膜
は、ポリウレタン系重合体、ポリアクリル系重合体、ポ
リアミド系重合体、ポリエステル系重合体、ポリ塩化ビ
ニル系重合体、ポリフッ素系重合体等があり、好ましく
はポリウレタン系重合体を用いたものがよい。皮膜構造
としては、微多孔質皮膜、無孔質皮膜どちらでも使用で
きる。
【0017】無孔質皮膜は上記重合体に−SO3 H、−
SO3 M(M:アルカリ金属又は−NH4 )、−COO
M、−COOH、−NH2 、−CN、−OH、−NHC
ONH2 、等の親水基を有するものであればよく、この
親水基を含有した重合体を乾式凝固にて皮膜形成させる
と、この親水基により透湿性が得られ、なおかつ、無孔
質皮膜のため優れた防水性が得られる。
【0018】また重合体皮膜を微多孔質皮膜にするに
は、重合体に発泡剤を添加し凝固後に発泡させる方法、
重合体に微粒子を添加し凝固後微粒子を溶解抽出する方
法及び重合体を溶解した重合体溶液と、重合体を溶解せ
ず溶媒と均一に混合することができる溶媒を混合して皮
膜を形成した後、両方の溶媒を抽出し微多孔を形成する
湿式凝固方法等があるが、湿式凝固方法が最も好まし
く、膜も常に安定した気孔が得られる。皮膜の厚みは1
0μm以下であることが好ましく、10μmより大きい
と風合が粗硬となる。
【0019】織物に重合体溶液を塗布し微多孔質皮膜を
形成する際には、溶液が織物内部及び裏面に浸透しやす
いと、風合、品位の面で好ましくないので予め織物にフ
ッ素系、シリコーン系等の撥水剤で前処理を施すことが
好ましい。撥水剤の付着量は、織物の密度及び重合体溶
液の塗布時の粘度に影響するが、0.04〜0.1重量
%の範囲が好ましい。0.04重量%以下では重合体溶
液が織物の裏面に浸透しやすく、0.1重量%以上では
織物と微多孔質皮膜の剥離強度が著しく低下する。
【0020】ポリウレタン系重合体の塗布方式は、特に
限定されないが、一般的にはフローティングナイフコー
ター、ナイフオーバーロールコーター、リバースロール
コーター、ロールドクターコーター、グラビアロールコ
ーター、キスロールコーター、ニップロールコーターな
どを用いてコーティングできる。次に嵩高糸を緯糸及び
経糸、緯糸または経糸に用いた織物に重合体皮膜を接着
剤を介在させて一体化させることによって得られる透
湿、防水性布帛(b)をラミネート方式で製造する方法
では、織物と重合体皮膜は、前述のものが使用できる。
【0021】織物と重合体皮膜をラミネート方式にて接
合させるための接着剤は、ポリウレタン系重合体、ポリ
アクリル系重合体、ホリアミド系重合体、ポリエステル
系重合体、ポリ塩化ビニル系重合体、ポリ酢酸ビニル系
重合体等が使用できるが、好ましくはポリウレタン系重
合体、ポリアミド系重合体、ポリエステル系重合体がよ
い。
【0022】接着剤の塗布方法には、全面に接着剤を塗
布する全面接着法と点状又は線状に部分的に塗布する部
分接着法があるが、どちらでも使用できる。重合体及び
接着剤を塗布する方式は特に限定されないが一般的に
は、フローティングナイフコーター、ナイフオーバーロ
ールコーター、リバースロールコーター、ロールドクタ
ーコーナー、グラビアロールコーター、キスロールコー
ター、ニップロールコーターなどを用いることができ
る。
【0023】また、本発明の嵩高糸から成る高密度織物
に撥水加工を施して得られる透湿、防水性布帛(c)の
製法としては、本発明に用いる嵩高糸から成る織物をポ
リアミドの膨潤剤であるベンジルアルコール、安息香
酸、n−ブタノール等によって処理した後撥水加工する
方法が挙げられる。撥水加工剤としてはフッ素系樹脂、
シリコン系樹脂、ワックス系、パラフィン系等の公知の
ものが使用され、加工法としてはパッド法、スプレー
法、浸漬法、コーティング法等により織物に付与するこ
とにより行なわれる。
【0024】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお繊維の構造特性及びその他の特性の測定方法を
以下に説明する。 (1)力学的損失正接(tanδ) 力学的損失正接(tanδ)の測定には、東洋ボールド
ウイン社製、商品名VIBRON DDV−IIc型を
用いる。測定周波数10c/min、乾燥空気中でta
nδ−温度(T)特性を測定する。tanδ−温度曲線
からtanδピーク高さ((tanδ)max )とピーク
温度(Tmax )〔℃〕が得られる。
【0025】図1は本発明に用いる繊維(A)、従来の
紡糸延伸糸(B)のtanδ−温度曲線を模式的に示し
たものである。 (2)複屈折率(Δn) 複屈折率の測定にはカールツァイスイエナ社製透過型干
渉顕微鏡を用いる。波長549μm、温度25℃におい
て、繊維の中心部における繊維軸に対して平行に振動し
ている光に対する屈折率n//と繊維軸に対して垂直に振
動している光に対する屈折率n⊥の値から、複屈折率Δ
nは Δn=n// − n⊥ で表わされる。
【0026】なお、繊維の中心部とは円形断面及び異形
断面繊維とも、繊維断面を−平面と考えた際の重心部分
と定義する。 (3)初期モジュラス 東洋ボールドウィン社製、TENSILON UTM−
III−100型引っ張り試験機により、JIS L
1013法で測定する。なお、測定雰囲気は20℃、6
0%RHである。 (4)毛羽分布 流体攪乱処理をした嵩高糸の表面から0.35mm以上
及び0.6mm以上突出したループ個数を光電型毛羽測
定機(TORAT FRAY COUNTER)を用
い、糸速度10m/分、走行糸張力0.1g/dの条件
で測定する。 (5)クリンプ形状係数(CE/N) クリンプ1個あたりの伸びに対し寄与する値で下記方法
により測定する。
【0027】クリンプ形状係数=捲縮伸長率/捲縮数 捲縮伸長率……JIS L1090−1977による値 捲 縮 数……JIS L1015による値 (6)透湿性 JIS L1099 4.1.1 A−1法 繊維製品
の透湿度試験方法による。 (7)耐水圧 JIS L1092 繊維製品の防水性試験方法によ
る。 (8)通気性 JIS L1096 6.27.2 B法 一般織物試
験方法による。 (9)折れ曲り指数(L/H) 25cm×25cmの布帛を経糸方向、緯糸方向に水平
面上から垂らし先端がズレない様に水平面上に置かれた
把持点に当て、徐々に把持端を下げてゆき先端部が水平
なテーブル面上に1cm接触したときに生じる投影点ま
での長さ(L)、把持端から水平なテーブル面までの距
離(H)により下式で表される。
【0028】折れ曲り指数(L)/(H) (10)こすれ音の測定 布帛を外径31mm、厚み3mm、長さ150mmのゴ
ム管に皺の無い状態で縫い付ける。この時、ゴム管の長
さ方向と布帛の織物の経糸方向を平行に縫い合わせたも
の、ゴム管の長さ方向と布帛の織物の経糸方向を直角に
して縫い合わせたものを作る。両端は縫い合わせた布帛
がゴム管から外れないように固定しておく。
【0029】次に、前者の布帛で覆われたゴム管同士の
組み合わせと前者と後者の布帛で覆われたゴム管同士の
組み合わせとで押圧荷重100g/cm2 、120回/
分で往復運動させる。この時のこすれ音をリオン(株)
社製の騒音計、商品名NA−29を用いて、周波数補正
回路をA、動特性をSLOWとして、騒音レベル(L
p)を測定し、静寂時の騒音レベル(4KHzで24.
8KHzで20)と比較を行った。 (11)総合評価 折れ曲り指数、こすれ音透湿性、耐水性等から○、△、
×の3段階の評価する。
【0030】
【実施例1】相対粘度(VR)40のナイロン66チッ
プを290℃の温度で、紡糸速度5000m/分で70
デニール700フィラメント(丸断面)を紡糸した。初
期モジュラス、力学的損失正接(tanδ)のピーク高
さ(tanδ)max 、ピーク温度Tmax (℃)、Tmax
+320(tanδ)max は、表1のようであった。
【0031】このナイロン66マルチフィラメント糸を
2本用い、下記の流体攪乱処理条件で嵩高糸を得た。 加工速度 300m/分 流体攪乱圧力 7.5kg/cm2 ノズル Hema jet
TE−312K オーバーフィード率 15% 給糸方法 2本同時給糸 得られた嵩高糸の毛羽分布のループ個数を光電型毛羽測
定機で測定すると糸表面より0.35mm以上突出した
ループ個数が150個/m、0.6mm以上突出したル
ープ個数が50個/mであった。
【0032】次に、経糸として、上述のナイロン66チ
ップを用い70デニール700フィラメントと同様にし
て70デニール140フィラメントのナイロン66フィ
ラメント糸を紡糸し、流体乱流処理も仮撚加工もしない
ものを110本/インチで用い、緯糸として上記70デ
ニール/700フィラメントの嵩高糸を71本/インチ
で用い平織物を製織し、以下の染色仕上げ加工を行なっ
た。
【0033】 リラックス精練 60℃×30分 染 色 Alizaline L
ight Blue4GL,3%owf 100℃×40分 次いで、染色加工した織物に以下の〜の工程で微多
孔質皮膜を積層した。 撥水処理 染色加工した織物を下記水溶液に浸漬後、ゴムロールで
絞り率40%に絞り、150℃で2分間熱処理した。
【0034】 撥水剤 (明成化学工業(株)製 有機フッ素化合物、 商品名:アサヒガード LS 317) 0.8部 水 99.2部 コーティング 下記の組成をで撥水処理を施した織物の片面にロール
コーターでクリアランス150ミクロンに設定しコーテ
ィングした。塗付量は30g/m2 とした。
【0035】 ポリウレタン系重合体 (大日本インキ化学工業(株)製 1液型ポリウレタン 商品名:クリスボン8166) 40 部 4,4ジフェニルメタンジイソシアネート 5 部 ジメチルホルムアミド 55 部 湿式凝固処理 30℃の水中で5分間浸漬した後、70℃にて15分間
脱溶媒を液した。 熱処理 ピンテンターを使用し150℃で2分間熱処理した。 撥水処理 下記水溶液に浸漬後ゴムロールで絞り率40%に絞り、
150℃で2分間熱処理した。
【0036】 撥水剤 (アサヒガード LS 317) 5 部 水 95 部 得られた布帛のコーティング層の厚みは、7μmであ
り、折れ曲り指数は経が0.045、緯が0.060、
透湿性が7800g/m2 、防水性(耐水圧)が910
mmH2 O、通気性が12秒/100ccの値を示し
た。
【0037】前述のこすれ音の測定法に従って、こすれ
音を測定した。それらの結果を表1に示す。
【0038】
【実施例2】緯糸を、70デニール140フィラメント
とした以外は実施例1と同様にして、紡糸、嵩高加工
し、実施例1と同様にして、織物とし、微多孔質皮膜の
積層をした。繊維物性及び得られた布帛についてこすれ
音等を測定した。その結果を表1に示す。
【0039】
【実施例3】断面形状をY型にした以外は実施例2と同
様にして、紡糸した。次いで実施例1と同様に加工し織
物とした。繊維物性及び得られた布帛についてこすれ音
等を測定した。その結果を表1に示す。
【0040】
【比較例1】70デニール88フィラメント(丸断面)
とした以外は実施例1と同様に紡糸した。また、実施例
1と同様に嵩高加工した。次に経糸として、上記の嵩高
加工しない70デニール88フィラメントのナイロン6
6フィラメント糸を110本/インチで用い、緯糸とし
て、上記の70デニール88フィラメントの嵩高糸を7
1本/インチで用い平織物を製織した。実施例1と同様
に、染色し微多孔質皮膜を積層した。繊維物性及び得ら
れた布帛のこすれ音等を測定した。その結果を表1に示
す。
【0041】
【比較例2】実施例1と同様のナイロン66チップを用
い290℃の温度で、紡糸速度1500m/分で70デ
ニール140フィラメント(丸断面)の未延伸糸を得、
ついで延伸倍率3.0で延伸した。得られた延伸糸を実
施例1と同様にして、嵩高加工した。
【0042】経糸として、上記の70デニール/140
フィラメントの延伸糸を108本/インチで用い、緯糸
として、上記の70デニール140フィラメントの延伸
糸の嵩高糸を70本/インチで用い平織物を得た。実施
例1と同様に、染色し微多孔質皮膜を積層した。繊維物
性及び得られた布帛のこすれ音等を測定した。その結果
を表1に示す。
【0043】
【実施例4】50デニール96フィラメント(丸断面)
とした以外は実施例1と同様に紡糸した。また、実施例
1と同様に嵩高加工した。次に経糸として、上記の嵩高
加工しない50デニール96フィラメントのナイロン6
6フィラメント糸を130本/インチで用い、緯糸とし
て、上記の50デニール96フィラメントの嵩高糸を8
4本/インチで用い平織物を製織した。
【0044】次いで実施例1と同様に、染色し微多孔質
皮膜を積層した。繊維物性及び得られた布帛のこすれ音
等を測定した。その結果を表1に示す。
【0045】
【比較例3】50デニール88フィラメント(丸断面)
とした以外は実施例1と同様に紡糸した。また実施例と
同様に嵩高加工した。次に経糸として、上記の嵩高加工
しない50デニール88フィラメントのナイロン66フ
ィラメント糸を130本/インチで用い、緯糸として、
上記の50デニール88フィラメントの嵩高糸を84本
/インチで用い平織物を製織した。実施例1と同様に、
染色し微多孔質皮膜を積層した。繊維物性及び得られた
布帛のこすれ音等を測定した。その結果を表1に示す。
【0046】
【実施例5】実施例1で得られた70デニール700フ
ィラメント(丸断面)のナイロン66マルチフィラメン
ト糸を下記条件で仮撚加工し嵩高糸とした。 ピン仮撚条件 スピンドル回転数 30,000 rpm 撚数 Z 3200 T/m セット温度 200 ℃ オーバーフィード率 0 % 巻取フィード率 +3.0 % 次に、経糸として、未仮撚加工の70デニール700フ
ィラメントのナイロン66マルチフィラメント糸を10
2本/インチ、緯糸として、上記の嵩高糸を合撚50T
/m)したもので71本/インチの平織物を製織した以
外は実施例1と同様にして布帛とした。繊維物性及びこ
すれ音等を測定した。その結果を表2に示す。
【0047】
【実施例6】実施例2で得られた70デニール140フ
ィラメントのナイロン66フィラメント糸(丸断面)を
実施例5と同様の条件で仮撚加工し嵩高糸とし、緯糸に
用いた。経糸として、未仮撚加工の実施例1で得られた
70デニール140フィラメントのナイロン66フィラ
メント糸を120本/インチ、緯糸として上記の嵩高糸
を合撚(50T/m)したもので71本/インチの平織
物を製織した以外は実施例1と同様にして布帛とし、こ
すれ音等を測定した。その結果を表2に示す。
【0048】
【実施例7】実施例3で得られた70デニール140フ
ィラメントのナイロン66フィラメント糸(Y断面)
を、実施例5と同様の条件で仮撚加工し嵩高糸としたも
のを緯糸として平織物を製織した以外は、実施例1と同
様にして布帛とし、こすれ音等を測定した。その結果を
表2に示す。
【0049】
【比較例4】比較例1で得られた70デニール88フィ
ラメント(丸断面)のナイロン66フィラメント糸を実
施例5と同様の条件で仮撚加工し嵩高糸とし緯糸とし
た。経糸として、未仮撚加工の70デニール88フィラ
メントのナイロン66フィラメント糸を102本/イン
チ、緯糸として、上記の嵩高糸を合撚(50T/m)し
たもので71本/インチの平織物を製織した以外は実施
例1と同様にして布帛とし、こすれ音等を測定した。そ
の結果を表2に示す。
【0050】
【比較例5】比較例2で得られた70デニール140フ
ィラメント(丸断面)のナイロン66フィラメント糸を
実施例5と同様の条件で仮撚加工し嵩高糸とし緯糸とし
た。経糸として、未仮撚加工の70デニール140フィ
ラメントのナイロン66フィラメント糸を102本/イ
ンチ、緯糸として、上記の嵩高糸を合撚(50T/m)
したもので71本/インチの平織物を製織した以外は実
施例1と同様にして布帛とし、こすれ音等を測定した。
その結果を表2に示す。
【0051】
【実施例8】実施例1で得られた50デニール96フィ
ラメント(丸断面)のナイロン66マルチフィラメント
糸を下記条件で仮撚加工し嵩高糸とし緯糸とした。 ピン仮撚条件 スピンドル回転数 30,000 rpm 撚数 Z 3800 T/m セット温度 200 ℃ オーバーフィード率 0 % 巻取フィード率 +3.0 % 次に、経糸として、未仮撚加工の50デニール96フィ
ラメントのナイロン6マルチフィラメント糸を120本
/インチ、緯糸として、上記の嵩高糸を合撚50T/
m)したもので84本/インチの平織物を製織した以外
は実施例1と同様にして布帛とした。繊維物性及びこす
れ音等を測定した。その結果を表2に示す。
【0052】
【比較例6】実施例1で得られた50デニール88フィ
ラメント(丸断面)のナイロン66フィラメント糸を実
施例8と同様の条件で仮撚加工し嵩高糸とし緯糸とし
た。経糸として、未仮撚加工の50デニール88フィラ
メントのナイロン66フィラメント糸を120本/イン
チ、緯糸として上記の嵩高糸を合撚(50T/m)した
もので84本/インチの平織物を製織した以外は実施例
1と同様にして布帛とし、こすれ音等を測定した。その
結果を表2に示す。
【0053】
【実施例9】実施例1で得られた70デニール/700
フィラメント2本の流体攪乱処理した嵩高加工糸と70
デニール/140フィラメントのナイロン66フィラメ
ント糸とをそれぞれ緯糸と経糸として用い、緯密度が6
4本/インチ、経密度が102本/インチで平織物を製
織した。
【0054】先ず、得られた織物を次のエマルジョン処
理液を用い、下記条件で膨潤、収縮処理を行なった。 ベンジルアルコール 15部 乳化剤(日華化学(株)製 商品名サンモールBK−20) 2部 水 83部 温度、30℃で5分間上記処理液のエマルジョンに浸漬
し、次いで、60℃の温水によって約5分間洗浄し、乾
燥した。
【0055】次いで、実施例1と同様に、染色した後、
下記条件で撥水処理をした。 撥水剤 (明成化学工業(株)製 有機フッ素化合物、 商品名:アサヒガード AG710) 5 部 エチレン尿素系化合物 (明成化学工業(株)製 商品名 SU−125F) 1 部 水 94 部 上記水溶液に浸漬後、ゴムロールで絞り率10%に絞
り、ピンテンターを使用し100℃で1分間乾燥した
後、150℃で1分間熱処理した。
【0056】上述のようにして、経密度が132本/イ
ンチ、緯密度が83本/インチの高密度織物に撥水加工
を施した透湿、防水性布帛を得た。折れ曲り指数、こす
れ音等のデータを表3に示す。
【0057】
【比較例7】緯糸に、比較例2で得られた延伸糸70デ
ニール/140フィラメント(丸断面)2本から得られ
た流体攪乱処理した嵩高糸を用い、経糸に、仮撚加工も
流体攪乱処理加工もしてない上記の延伸糸70デニール
/140フィラメント(丸断面)1本を用い、緯密度が
62本/インチ、経密度が98本/インチで平織物を製
織した。
【0058】次いで実施例9と同様にして膨潤、収縮処
理、染色加工、撥水加工を行い、経密度が133本/イ
ンチ、緯密度が83本/インチなる高密度織物に撥水加
工を施した防水性布帛を得た。折れ曲り指数、こすれ音
等のテーダを表3に示す。
【0059】
【実施例10】緯糸に、実施例4で得られた50デニー
ル/96フィラメント(丸断面)2本の流体攪乱処理し
た嵩高加工糸を用い、経糸に、仮撚加工も流体攪乱処理
加工もしてない上記の50デニール/96フィラメント
(丸断面)1本を用い、緯密度が73本/インチ、経密
度が116本/インチで平織物を製織した。
【0060】次いで実施例9と同様にして膨潤、収縮処
理、染色加工、撥水加工を行い、経密度が155本/イ
ンチ、緯密度が98本/インチなる高密度織物に撥水加
工を施した防水性布帛を得た。折れ曲り指数、こすれ音
等のデータを表3に示す。
【0061】
【比較例8】緯糸に、比較例3で得られた50デニール
/88フィラメント(丸断面)2本の流体攪乱処理した
嵩高糸を用い、経糸に、仮撚加工も流体攪乱処理加工も
してない上記の50デニール/88フィラメント(丸断
面)1本を用い、緯密度が73本/インチ、経密度が1
16本/インチで平織物を製織した。
【0062】次いで実施例9と同様にして膨潤、収縮処
理、染色加工、撥水加工を行い、経密度が155本/イ
ンチ、緯密度が98本/インチなる高密度織物に撥水加
工を施した防水性布帛を得た。折れ曲り指数、こすれ音
等のデータを表3に示す。
【0063】
【実施例11】緯糸に、実施例5で得られた70デニー
ル/700フィラメント(丸断面)の仮撚加工した嵩高
糸の合撚糸を用い、経糸に、未仮撚加工の上記の70デ
ニール/700フィラメントを用い、緯密度が64本/
インチ、経密度が98本/インチの平織物を製織した。
【0064】次いで実施例9と同様にして、膨潤、収縮
処理、染色加工、撥水加工を行い経密度が134本/イ
ンチ、緯密度が82本/インチなる高密度織物に撥水加
工を施した透湿、防水性布帛を得た。折れ曲り指数、こ
すれ音等のデータを表3に示す。
【0065】
【比較例9】緯糸に、比較例4で得られた延伸糸70デ
ニール/140フィラメント(丸断面)の仮撚加工した
嵩高糸の合撚糸を用い、経糸に、未仮撚加工の上記延伸
糸の70デニール/140フィラメントを用い、緯密度
が71本/インチ、経密度が94本/インチの平織物を
製織した。
【0066】次いで実施例7と同様にして膨潤、収縮処
理、染色加工、撥水加工を行い経密度が134本/イン
チ、緯密度が83本/インチなる高密度織物に撥水加工
を施した防水性布帛を得た。折れ曲り指数、こすれ音等
のデータを表3に示す。
【0067】
【実施例12】緯糸に、実施例4で得られた50デニー
ル/96フィラメント(丸断面)の仮撚加工した嵩高糸
の合撚糸を用い、経糸に、未仮撚加工の上記の50デニ
ール/96フィラメントを用い、緯密度が73本/イン
チ、経密度が116本/インチの平織物を製織した。
【0068】次いで実施例7と同様にして、膨潤、収縮
処理、染色加工、撥水加工を行い経密度が155本/イ
ンチ、緯密度が97本/インチなる高密度織物に撥水加
工を施した透湿、防水性布帛を得た。折れ曲り指数、こ
すれ音等のデータを表3に示す。
【0069】
【比較例10】緯糸に、比較例3で得られた50デニー
ル/88フィラメント(丸断面)の仮撚加工した嵩高糸
の合撚糸を用い、経糸に、未仮撚加工の上記50デニー
ル/88フィラメントを用い、緯密度が73本/イン
チ、経密度が116本/インチの平織物を製織した。
【0070】次いで実施例7と同様にして膨潤、収縮処
理、染色加工、撥水加工を行い経密度が155本/イン
チ、緯密度が97本/インチなる高密度織物に撥水加工
を施した防水性布帛を得た。折れ曲り指数、こすれ音等
のデータを表3に示す。
【0071】
【実施例13、比較例11、12】実施例1、比較例1
及び比較例2で得られた平織物を実施例1と同様の条件
で染色仕上を行なった。。次いで、染色加工した織物に
以下の方法で無孔質皮膜を積層した。 フィルム作成 ポリウレタン系重合体とこれを溶解する溶媒との溶液を
下記の割合で調整し離型紙(創研化工(株)製 商品
名:工程紙EV130T.P)上にロールコーターでコ
ーティングし60℃、100℃、120℃の乾燥域で乾
式凝固した。
【0072】 ポリウレタン系重合体(大日本インキ化学工業(株)製 商品名:クリスボン6666HV) 50部 ジメチルホルムアミド 25部 メチルエチルケトン 25部 その結果、固形分塗布量が7g/m2 の無孔質皮膜が形
成された。得られた無孔質皮膜の透湿性は4600g/
2 ・24Hrであった。 接着剤コーティング 接着剤として2液型ポリウレタン系重合体とこれの架橋
剤及び架橋促進剤及びこれらを溶解する溶媒との混合溶
液を下記の割合で調合しの無孔質皮膜上にロールコー
ターでコーティングした。
【0073】 接着剤(大日本インキ化学工業(株)製 2液型ポリウレタン 商品名:クリスボンNT150) 50部 架橋剤(大日本インキ化学工業(株)製 商品名:バーノック DN950) 5部 架橋促進剤(大日本インキ化学工業(株)製 商品名:クリスボンアクセルT) 2部 ジメチルホルムアミド 43部 乾燥条件 120℃、2分 固形分塗布量は20g/m2 である。 織物表面との接合 乾燥直後の前記の接着剤層に実施例1、比較例1、比
較例2で得られた織物表面を付け、100℃の熱ロール
(4kg/cm2 )で圧着した。 撥水加工 実施例9と同様の条件で加工した。 乾燥 ピンテンターを使用し100℃1分間乾燥後、150℃
で1分間熱処理した。得られた無孔質皮膜を積層した布
帛の折れ曲り指数、こすれ音等の値を表4に示す。
【0074】
【実施例14、比較例13】実施例4、比較例3で得ら
れた平織物を実施例1と同様の条件で染色仕上を行なっ
た。次いで、染色加工した織物に実施例13、比較例1
1、12と同様の方法で無孔質皮膜を積層した。
【0075】得られた無孔質皮膜を積層した布帛の折れ
曲り指数、こすれ音等の値を表4に示す。
【0076】
【表1】
【0077】
【表2】
【0078】
【表3】
【0079】
【表4】
【0080】
【発明の効果】本発明の透湿、防水性布帛は、コーティ
ング層、撥水層が本来果たす機能の、透湿、防水性を失
わず、布帛同士の接触があっても接触面積が抑えられ、
4KHz以上の高音領域の耳障りな音を抑えることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に用いるナイロン66マルチフィラメン
トと従来の紡速で紡糸した延伸糸のtanδ−T曲線を
模式的に示したグラフ。
【図2】折れ曲り指数の測定方法を示す説明図、図2
(A)は把持端と投影点とが同一垂線上にある場合、図
2(B)は把持端と投影点とが同一垂線上にない場合。
【符号の説明】
A 本発明に用いるナイロン66マルチフィラメント糸 B 従来の紡糸、延伸したナイロン66マルチフィラメ
ント糸 H 水平面から布帛先端までの高さ L 水平面の接触点から布帛先端の水平面の投影点まで
の距離 1 布帛 2 把持端 3 把持点 4 投影点 5 テーブル面

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マルチフィラメント織物に重合体皮膜を
    積層した、または撥水加工してなる布帛において、繊維
    の初期モジュラスが210〜350kg/mm2 、力学
    的損失正接のピーク高さ((tanδ)max )とピーク
    温度(Tmax)が Tmax +320(tanδ)max ≦132 なる関係を満たし、単糸デニールが0.1〜0.55デ
    ニールの範囲にあるナイロン66マルチフィラメントか
    ら得られた嵩高糸を上記織物の緯糸及び経糸、緯糸また
    は経糸に用いたことを特徴とする透湿、防水性布帛。
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