JP3163641B2 - コンタクトレンズ製造装置 - Google Patents

コンタクトレンズ製造装置

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JP3163641B2 JP08526591A JP8526591A JP3163641B2 JP 3163641 B2 JP3163641 B2 JP 3163641B2 JP 08526591 A JP08526591 A JP 08526591A JP 8526591 A JP8526591 A JP 8526591A JP 3163641 B2 JP3163641 B2 JP 3163641B2
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昭雄 森
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  • Turning (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンタクトレンズを加
工するコンタクトレンズ製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンタクトレンズ製造装置は図2
に示すように、被加工物であるコンタクトレンズ4を回
転させるスピンドル3はベース盤8上に固定され、工具
5を旋回させ球面加工する旋回テーブル7はスピンドル
3とは相対する位置の前記ベース盤8上に固定されてい
た。もしくは図3に示すように、旋回テーブルのかわり
にNC制御された直交するXテーブル2とYテーブル1
をベース盤8上に固定し、その上に工具5を配置してい
た。もしくは図4に示すようにNC制御された直交する
Xテーブル2とYテーブル1上に旋回テーブル41を配
置していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】なお、コンタクトレン
ズは図5に示すような形状をしており、凹面側の形状を
例にとっても、レンズの光学的特性を決定する中心部の
R1(以後ベースカーブと呼ぶ)51、涙の循環を促進
するR2(以後セカンダリーカーブと呼ぶ)52、コン
タクトレンズの装用感をコントロールする最外周部R3
(以後ペリフェラルカーブと呼ぶ)53の3段階のカー
ブとそれらカーブの交点を逆Rで連なぐカーブR4・5
4,カーブR5・55から出来ている。しかし前述の従
来技術では、図2においては旋回テーブル7が1回分旋
回しただけではコンタクトレンズ4の形状は完成せず、
ベースカーブ、セカンダリーカーブ、ペリフェラルカー
ブと3回分は旋回しなければならない。また図3におい
ては中心の光学的特性を満足する形状精度と表面粗さを
得ようとするとNC制御されたX−Yテーブルに非常に
高い運動精度が要求される。また図4においてはベース
盤8からコンタクトレンズ4までの高さが高くなるため
に、工具5の運動精度が確保しにくいという問題を有す
る。そこで本発明はこのような問題を解決するもので、
その目的とするところは前記コンタクトレンズを精度良
く、しかも高能率に加工する製造装置を提供する事を目
的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明のコンタクトレンズ製造装置は、被加工物で
あるコンタクトレンズをスピンドルにより回転させて加
工するコンタクトレンズ製造装置において、前記スピン
ドルを搭載し、前記スピンドルを直交するX−Y方向に移
動させる直交X−Yテーブルと、前記直交X−Yテーブルと
は別配置され、前記コンタクトレンズの内周部であるベ
ースカーブ部とその外周部を加工する工具を搭載し、前
記工具を旋回させる旋回テーブルとから成り、前記コン
タクトレンズの前記外周部を加工する際には、前記直交
X−Yテーブルが移動し、前記旋回テーブルは旋回を停止
するように構成されていることを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明の構成によれば、球面精度と表面粗さが
要求されるベースカーブ部を加工する旋回テーブルと形
状が複雑な外周部を加工するNC制御された直交X−Y
テーブル部に加工工程を分ける事が出来るために、前記
コンタクトレンズが一度の旋回で効率良く加工出来る。
また旋回テーブルとNC制御されたX−Yテーブルを分
けて配置したために、構造物の高さが高くなる事による
機械精度の劣下という制約が緩和できる様になり、旋回
テーブルの構造等に自由度が増えたため、位置決め精
度、運動精度の良い旋回テーブルを採用でき前記コンタ
クトレンズの形状精度、表面粗さを向上することができ
る。
【0006】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1をもとに説明す
る。図1において、被加工物であるコンタクトレンズ4
は真空源12からロータリーシール13を介して導入さ
れた真空により真空チャック14によって支持され、真
空チャック14はエアースピンドル3に取付けられ高速
で回転する事が可能で、エアースピンドル3は互いに直
交するXテーブル2とYテーブル1上に配置され、NC
装置15によって数値制御されて移動する。一方コンタ
クトレンズ4を加工するための工具5はコンタクトレン
ズ4との高さ調整を行なうための上下移動テーブル10
上に設置され、かつ上下移動テーブル10は工具5の先
端の旋回半径を決めるためのRテーブル6上に設置さ
れ、Rテーブル6全体が旋回テーブル7上に乗って旋回
する。そして旋回テーブル7側のブロックとYテーブル
1側のブロックが同一ベース盤8上に配置されている。
旋回テーブル7はエアースピンドルによって構成されて
おり、エアースピンドルは高剛性にするため体積の大き
いエアースピンドルを採用し、位置決め精度を向上する
ためにロータリーエンコーダ16によって完全クローズ
ドループ制御されている。旋回テーブル7をエアースピ
ンドルによって構成する事により、回転の運動精度が良
好な、振動のない旋回テーブルが得られ、光学的特性の
必要なベースカーブ部も良好な面が仕上げられる。この
時、前述のように剛性上の問題でエアースピンドルは構
造が大きく、高くなるが、旋回テーブル7側のブロック
とYテーブル1側のブロックが分けてあるため、ベース
盤8からコンタクトレンズ4までの高さを低くする事が
でき、機械の精度維持に役立っている。
【0007】
【発明の効果】本発明のコンタクトレンズ製造装置は、
以上説明したようにコンタクトレンズの外周部を加工す
る際には、前記直交X−Yテーブルが移動する一方、前記
旋回部が旋回を停止することで、従来までの加工法では
複数回、旋回テーブルが旋回する必要があったところを
1回の旋回で加工できるようになり、また、前記直交X
−Yテーブルと前記旋回テーブルを同時移動させるため
に必要なタイミングを制御する必要がなくなり、全体と
しての制御が簡易になり、結果コンタクトレンズを精度
よくしかも高能率に加工することができるという効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造装置の縦断面図。
【図2】
【図3】
【図4】従来の製造装置の縦断面図。
【図5】コンタクトレンズの形状一例の縦断面図。
【符号の説明】
1 Yテーブル 2 Xテーブル 3 スピンドル 4 被加工物(コンタクトレンズ) 5 工具 6 Rテーブル 7 旋回テーブル 8 ベース盤 10 上下移動テーブル 12 真空源 13 ロータリーシール 14 真空チャック 15 NC 16 ロータリーエンコーダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 13/00 B24B 13/06 B23B 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工物であるコンタクトレンズをスピン
    ドルにより回転させて加工するコンタクトレンズ製造装
    置において、 前記スピンドルを搭載し、前記スピンドルを直交するX
    −Y方向に移動させる直交X−Yテーブルと、 前記直交X−Yテーブルとは別配置され、前記コンタクト
    レンズの内周部であるベースカーブ部とその外周部を加
    工する工具を搭載し、前記工具を旋回させる旋回テーブ
    ルとから成り、 前記コンタクトレンズの前記外周部を加工する際には、
    前記直交X−Yテーブルが移動し、前記旋回テーブルは旋
    回を停止するように構成されていることを特徴とするコ
    ンタクトレンズ製造装置。
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