JP3162905B2 - 食器洗浄機 - Google Patents
食器洗浄機Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、洗浄室に洗浄タンク内
の洗浄水を循環し、被洗浄物の洗浄・すすぎ運転を行う
食器洗浄機に関するものである。
の洗浄水を循環し、被洗浄物の洗浄・すすぎ運転を行う
食器洗浄機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、洗浄室の上下に洗浄ノズル（洗浄
噴射ノズル）とすすぎノズル（すすぎ噴射ノズル）をそ
れぞれ回転自在に配設し、これらの間に設置した皿等の
被洗浄物の洗浄とすすぎを行う食器洗浄機は、例えば実
公平１−３５７０６号公報（Ａ４７Ｌ１５／４２）に示
されている。
噴射ノズル）とすすぎノズル（すすぎ噴射ノズル）をそ
れぞれ回転自在に配設し、これらの間に設置した皿等の
被洗浄物の洗浄とすすぎを行う食器洗浄機は、例えば実
公平１−３５７０６号公報（Ａ４７Ｌ１５／４２）に示
されている。
【０００３】即ち、この種食器洗浄機は先ず洗浄タンク
内の洗浄水を、洗浄ポンプによって洗浄室の上下の洗浄
ノズルに循環し、上部に設けた洗浄ノズルから下向きに
噴射される洗浄水と、下部に設けた洗浄ノズルから上向
きに噴射される洗浄水によって被洗浄物の洗浄運転を行
う。その後、ブースタタンク内のすすぎ水を、すすぎポ
ンプによって同じく洗浄室上下に設けたすすぎノズルに
給送し、上部に設けたすすぎノズルから下向きに噴射さ
れるすすぎ水と、下部に設けたすすぎノズルから上向き
に噴射されるすすぎ水によって被洗浄物に付着する洗剤
を含む洗浄水を洗い流すすすぎ運転を行って一サイクル
の動作を終了するものである。
内の洗浄水を、洗浄ポンプによって洗浄室の上下の洗浄
ノズルに循環し、上部に設けた洗浄ノズルから下向きに
噴射される洗浄水と、下部に設けた洗浄ノズルから上向
きに噴射される洗浄水によって被洗浄物の洗浄運転を行
う。その後、ブースタタンク内のすすぎ水を、すすぎポ
ンプによって同じく洗浄室上下に設けたすすぎノズルに
給送し、上部に設けたすすぎノズルから下向きに噴射さ
れるすすぎ水と、下部に設けたすすぎノズルから上向き
に噴射されるすすぎ水によって被洗浄物に付着する洗剤
を含む洗浄水を洗い流すすすぎ運転を行って一サイクル
の動作を終了するものである。
【０００４】この場合、洗浄室と洗浄タンクを区画する
底板にはフィルタが設けられ、被洗浄物に付着していた
残菜はこのフィルタにより濾し取られる。また、ブース
タータンク内のすすぎ水の温度は、被洗浄物の殺菌と仕
上げ後の自然乾燥効果を得るために高温とされると共
に、すすぎノズルから噴射された後のすすぎ水は前記フ
ィルタを通って洗浄タンクに回収されるが、洗浄水に追
加されるためにこの追加分と略同量の排水が行われる。
底板にはフィルタが設けられ、被洗浄物に付着していた
残菜はこのフィルタにより濾し取られる。また、ブース
タータンク内のすすぎ水の温度は、被洗浄物の殺菌と仕
上げ後の自然乾燥効果を得るために高温とされると共
に、すすぎノズルから噴射された後のすすぎ水は前記フ
ィルタを通って洗浄タンクに回収されるが、洗浄水に追
加されるためにこの追加分と略同量の排水が行われる。
【０００５】ここで、被洗浄物に付着していた油脂分の
汚れは、フィルタを通って洗浄水と共に洗浄タンク内に
入り、洗浄水面に浮き上がる。この浮き上がった油脂分
の汚れを排出するため、従来より前記公報の如く洗浄タ
ンク内にはオーバーフロー管が立設され、前述の如く追
加されて水位が上昇した洗浄水の水面部分を優先的に排
出するようにしていた。
汚れは、フィルタを通って洗浄水と共に洗浄タンク内に
入り、洗浄水面に浮き上がる。この浮き上がった油脂分
の汚れを排出するため、従来より前記公報の如く洗浄タ
ンク内にはオーバーフロー管が立設され、前述の如く追
加されて水位が上昇した洗浄水の水面部分を優先的に排
出するようにしていた。
【０００６】また、前記公報ではオーバーフロー管の外
周部に筒体を取り付けることにより、この筒体下端が開
放する洗浄タンク内下部の比較的温度の低くなった洗浄
水を排出するようにして熱効率の向上を図っていた。
周部に筒体を取り付けることにより、この筒体下端が開
放する洗浄タンク内下部の比較的温度の低くなった洗浄
水を排出するようにして熱効率の向上を図っていた。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報の如き構成では洗浄タンク内下部の洗浄水がオーバー
フロー管により排出されるため、油脂分の汚れの排出が
損なわれると共に、洗剤分を多く含んだ洗浄水が排出さ
れてしまうことになるため、比較的多くの洗剤が消費さ
れるようになり、かえってこの分のランニングコストが
高騰してしまう問題があった。
報の如き構成では洗浄タンク内下部の洗浄水がオーバー
フロー管により排出されるため、油脂分の汚れの排出が
損なわれると共に、洗剤分を多く含んだ洗浄水が排出さ
れてしまうことになるため、比較的多くの洗剤が消費さ
れるようになり、かえってこの分のランニングコストが
高騰してしまう問題があった。
【０００８】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、洗浄タンク内の油脂分の
汚れを円滑に排出でき、且つ、熱的及び洗剤の面におい
てコストの低減を図った食器洗浄機を提供することを目
的とする。
るために成されたものであり、洗浄タンク内の油脂分の
汚れを円滑に排出でき、且つ、熱的及び洗剤の面におい
てコストの低減を図った食器洗浄機を提供することを目
的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明の食器洗浄機は、
洗浄室と、底板によりこの洗浄室と区画されて内部に洗
浄水を貯溜した洗浄タンクと、前記底板の一部に設けら
れたフィルタと、このフィルタ以外の前記底板下方に対
応して立設され、前記洗浄タンク内に開口したオーバー
フロー管と、このオーバーフロー管の開口と前記フィル
タとの間の前記洗浄タンク内の洗浄水の上部液面を仕切
る前記底板の下面に取り付けられた遮蔽板とを備えてい
るものである。
洗浄室と、底板によりこの洗浄室と区画されて内部に洗
浄水を貯溜した洗浄タンクと、前記底板の一部に設けら
れたフィルタと、このフィルタ以外の前記底板下方に対
応して立設され、前記洗浄タンク内に開口したオーバー
フロー管と、このオーバーフロー管の開口と前記フィル
タとの間の前記洗浄タンク内の洗浄水の上部液面を仕切
る前記底板の下面に取り付けられた遮蔽板とを備えてい
るものである。
【００１０】
【作用】本発明の食器洗浄機によれば、遮蔽板によりオ
ーバーフロー管周囲の洗浄水面とフィルタ下方の洗浄水
面とを仕切っているので、フィルタから洗浄タンク内に
流入する洗浄水或いはすすぎ水による洗浄水面の波立ち
は、遮蔽板によって遮られるようになる。これによっ
て、オーバーフロー管周囲の水面の波立ちは抑制される
ので、オーバーフロー管からの無駄な温水の排出が無く
なり、熱損失を抑制できるようになる。
ーバーフロー管周囲の洗浄水面とフィルタ下方の洗浄水
面とを仕切っているので、フィルタから洗浄タンク内に
流入する洗浄水或いはすすぎ水による洗浄水面の波立ち
は、遮蔽板によって遮られるようになる。これによっ
て、オーバーフロー管周囲の水面の波立ちは抑制される
ので、オーバーフロー管からの無駄な温水の排出が無く
なり、熱損失を抑制できるようになる。
【００１１】また、洗浄タンク内に流入して洗浄水面を
通りオーバーフロー管に直接向かう温度の高いすすぎ水
も遮蔽板によって遮られ、すすぎ水は必ず洗浄タンク内
下方に下がるようになる。従って、オーバーフロー管か
らは比較的温度の低い洗浄水が排出されるようになるの
で、これによっても熱損失が少なくなり、省エネルギー
化が達成できるようになる。
通りオーバーフロー管に直接向かう温度の高いすすぎ水
も遮蔽板によって遮られ、すすぎ水は必ず洗浄タンク内
下方に下がるようになる。従って、オーバーフロー管か
らは比較的温度の低い洗浄水が排出されるようになるの
で、これによっても熱損失が少なくなり、省エネルギー
化が達成できるようになる。
【００１２】特に、遮蔽板はオーバーフロー管周囲の比
較的広い洗浄水面をフィルタ下方の洗浄水面とを仕切っ
ているので、オーバーフロー管周囲では波立ちも少な
く、従って、洗浄水中の油脂分の汚れは円滑に洗浄水面
に浮き上がるようになる。従って、オーバーフロー管か
らは洗剤分の流出を抑えつつ、円滑に油脂分の汚れを排
出することができるようになり、洗浄効率の向上を図る
ことができるようになる。
較的広い洗浄水面をフィルタ下方の洗浄水面とを仕切っ
ているので、オーバーフロー管周囲では波立ちも少な
く、従って、洗浄水中の油脂分の汚れは円滑に洗浄水面
に浮き上がるようになる。従って、オーバーフロー管か
らは洗剤分の流出を抑えつつ、円滑に油脂分の汚れを排
出することができるようになり、洗浄効率の向上を図る
ことができるようになる。
【００１３】
【実施例】次に、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図１は本発明の食器洗浄機１の縦断正面図、図２は
本発明の食器洗浄機１の構成図、図３は洗浄タンク１２
部分の食器洗浄機１の拡大縦断正面図である。各図にお
いて、食器洗浄機１の本体ケース２内には洗浄室３が区
画形成されており、この洗浄室３の前面は扉８（図１に
一部示す）によって開閉される。洗浄室３の上部には洗
浄水を下向きに噴射する複数の洗浄ノズル口４Ａ・・を
有する上洗浄ノズル４が回転可能に配設されると共に、
この上洗浄ノズル４の若干下位には上洗浄ノズル４と同
心上で回転する上すすぎノズル５が配設されている。こ
の上すすぎノズル５はすすぎ水を下向きに噴射する複数
のすすぎノズル口５Ａ・・を有している。
る。図１は本発明の食器洗浄機１の縦断正面図、図２は
本発明の食器洗浄機１の構成図、図３は洗浄タンク１２
部分の食器洗浄機１の拡大縦断正面図である。各図にお
いて、食器洗浄機１の本体ケース２内には洗浄室３が区
画形成されており、この洗浄室３の前面は扉８（図１に
一部示す）によって開閉される。洗浄室３の上部には洗
浄水を下向きに噴射する複数の洗浄ノズル口４Ａ・・を
有する上洗浄ノズル４が回転可能に配設されると共に、
この上洗浄ノズル４の若干下位には上洗浄ノズル４と同
心上で回転する上すすぎノズル５が配設されている。こ
の上すすぎノズル５はすすぎ水を下向きに噴射する複数
のすすぎノズル口５Ａ・・を有している。
【００１４】また、洗浄室３の下部には洗浄水を上向き
に噴射する複数の洗浄ノズル口６Ａ・・を有する下洗浄
ノズル６が回転可能に配設され、この下洗浄ノズル６の
若干上位にはすすぎ水を上向きに噴射する複数のすすぎ
ノズル口７Ａ・・を有する下すすぎノズル７が下洗浄ノ
ズル６と同心上で回転可能に配設されている。一方、洗
浄室３の下部には底板９が配置されており、この底板９
によって区画されるかたちで洗浄室３の下方には洗浄タ
ンク１２が設けられている。底板９の一部は切り欠かれ
ており、この切欠部分を塞ぐかたちで底板９には上から
フィルタ１０が取り付けられている。このフィルタ１０
以外の部分の底板９下方に位置する洗浄タンク１２内に
はオーバーフロー管１３が立設されており、洗浄タンク
１２の水面Ｗを所定水位に規制する位置にて、洗浄タン
ク１２内に開口している。
に噴射する複数の洗浄ノズル口６Ａ・・を有する下洗浄
ノズル６が回転可能に配設され、この下洗浄ノズル６の
若干上位にはすすぎ水を上向きに噴射する複数のすすぎ
ノズル口７Ａ・・を有する下すすぎノズル７が下洗浄ノ
ズル６と同心上で回転可能に配設されている。一方、洗
浄室３の下部には底板９が配置されており、この底板９
によって区画されるかたちで洗浄室３の下方には洗浄タ
ンク１２が設けられている。底板９の一部は切り欠かれ
ており、この切欠部分を塞ぐかたちで底板９には上から
フィルタ１０が取り付けられている。このフィルタ１０
以外の部分の底板９下方に位置する洗浄タンク１２内に
はオーバーフロー管１３が立設されており、洗浄タンク
１２の水面Ｗを所定水位に規制する位置にて、洗浄タン
ク１２内に開口している。
【００１５】このオーバーフロー管１３と前記フィルタ
１０の間の底板９下面には遮蔽板１１が取り付けられて
いる。この遮蔽板１１は底板９の下面にて前後方向の全
幅にに渡って取り付けられており、底板９から下方の洗
浄タンク１２内に突出し、その下端は洗浄タンク１２の
底面よりも十分上方であって、前記オーバーフロー管１
３の上端開口部分よりも下方まで延在している。これに
よって、遮蔽板１１はオーバーフロー管１３の周囲の洗
浄水面Ｗと、フィルタ１０の下方の洗浄水面Ｗを完全に
仕切る。特に、オーバーフロー管１３周囲の洗浄水面Ｗ
は、フィルタ１０下方の洗浄水面Ｗに比較して広い面積
とされている。
１０の間の底板９下面には遮蔽板１１が取り付けられて
いる。この遮蔽板１１は底板９の下面にて前後方向の全
幅にに渡って取り付けられており、底板９から下方の洗
浄タンク１２内に突出し、その下端は洗浄タンク１２の
底面よりも十分上方であって、前記オーバーフロー管１
３の上端開口部分よりも下方まで延在している。これに
よって、遮蔽板１１はオーバーフロー管１３の周囲の洗
浄水面Ｗと、フィルタ１０の下方の洗浄水面Ｗを完全に
仕切る。特に、オーバーフロー管１３周囲の洗浄水面Ｗ
は、フィルタ１０下方の洗浄水面Ｗに比較して広い面積
とされている。
【００１６】他方、上下洗浄ノズル４、６と洗浄タンク
１２の間には、洗浄タンク１２に貯留される洗剤が混入
した＋６０℃程の洗浄水を、洗浄配管１８を介して上下
洗浄ノズル４、６に循環するための洗浄ポンプ１４が配
設され、上下すすぎノズル５、７と本体ケース２に並設
したブースタタンク１５の間には、ブースタタンク１５
に貯留せる＋８０℃程の高温のすすぎ水を、すすぎ配管
１９を介して上下すすぎノズル５、７に給送するための
すすぎポンプ１６が配設されている。このブースタタン
ク１５にもその所定水位を規制するオーバーフロー管２
１が立設されており、更に、図示しない給湯器からブー
スタタンク１５への給湯を制御する給水弁２２が設けら
れている。
１２の間には、洗浄タンク１２に貯留される洗剤が混入
した＋６０℃程の洗浄水を、洗浄配管１８を介して上下
洗浄ノズル４、６に循環するための洗浄ポンプ１４が配
設され、上下すすぎノズル５、７と本体ケース２に並設
したブースタタンク１５の間には、ブースタタンク１５
に貯留せる＋８０℃程の高温のすすぎ水を、すすぎ配管
１９を介して上下すすぎノズル５、７に給送するための
すすぎポンプ１６が配設されている。このブースタタン
ク１５にもその所定水位を規制するオーバーフロー管２
１が立設されており、更に、図示しない給湯器からブー
スタタンク１５への給湯を制御する給水弁２２が設けら
れている。
【００１７】以上の構成で次に本発明の食器洗浄機１の
動作を説明する。先ず、上下すすぎノズル５、７（上下
洗浄ノズル４、６）間の洗浄室３内に皿等の食器から成
る図示しない被洗浄物を収納し、洗浄運転を開始する。
この洗浄運転においては、洗浄ポンプ１４の作動によっ
て洗浄タンク１２に貯留されている洗浄水が洗浄管１８
より上下洗浄ノズル４、６に循環される。
動作を説明する。先ず、上下すすぎノズル５、７（上下
洗浄ノズル４、６）間の洗浄室３内に皿等の食器から成
る図示しない被洗浄物を収納し、洗浄運転を開始する。
この洗浄運転においては、洗浄ポンプ１４の作動によっ
て洗浄タンク１２に貯留されている洗浄水が洗浄管１８
より上下洗浄ノズル４、６に循環される。
【００１８】循環された洗浄水は上洗浄ノズル４の洗浄
ノズル口４Ａ・・から下向きに噴射されると共に、下洗
浄ノズル６の洗浄ノズル口から上向きに噴射され、被洗
浄物に吹き付けられてそれらを洗浄すると共に、一部は
上下洗浄ノズル４、６の回転推進力となるので、上下洗
浄ノズル４、６は回転する。噴射された洗浄水は底板９
上に滴下し、フィルタ１０を通って洗浄タンク１２内に
回収されて再び上下洗浄ノズル４、６に循環される。
ノズル口４Ａ・・から下向きに噴射されると共に、下洗
浄ノズル６の洗浄ノズル口から上向きに噴射され、被洗
浄物に吹き付けられてそれらを洗浄すると共に、一部は
上下洗浄ノズル４、６の回転推進力となるので、上下洗
浄ノズル４、６は回転する。噴射された洗浄水は底板９
上に滴下し、フィルタ１０を通って洗浄タンク１２内に
回収されて再び上下洗浄ノズル４、６に循環される。
【００１９】この洗浄運転中に洗浄水と共に落下した残
菜（被洗浄物に付着していたもの）はフィルタ１０によ
って濾し取られるが、同じく被洗浄物に付着していた油
脂分の汚れは、洗浄水に混ざった状態でフィルタ１０を
通過し、洗浄タンク１２内に流入する。係る洗浄運転が
例えば９０秒間実行されると、洗浄ポンプ１４が停止し
て洗浄動作を停止し、引き続いて例えば１０秒間のすす
ぎ運転が開始される。このすすぎ運転においては、すす
ぎポンプ１６が作動してブースタタンク１５内の高温
（＋８０℃）のすすぎ水をすすぎ管１９より上下すすぎ
ノズル５、７に給送する。給送されたすすぎ水は上すす
ぎノズル５のすすぎノズル口５Ａ・・から下向きに噴射
されると共に、下すすぎノズル７のすすぎノズル口から
上向きに噴射され、被洗浄物に吹き付けられてそれらの
すすぎを行うと共に、一部は上下すすぎノズル５、７の
回転推進力となるので、上下すすぎノズル５、７は回転
する。
菜（被洗浄物に付着していたもの）はフィルタ１０によ
って濾し取られるが、同じく被洗浄物に付着していた油
脂分の汚れは、洗浄水に混ざった状態でフィルタ１０を
通過し、洗浄タンク１２内に流入する。係る洗浄運転が
例えば９０秒間実行されると、洗浄ポンプ１４が停止し
て洗浄動作を停止し、引き続いて例えば１０秒間のすす
ぎ運転が開始される。このすすぎ運転においては、すす
ぎポンプ１６が作動してブースタタンク１５内の高温
（＋８０℃）のすすぎ水をすすぎ管１９より上下すすぎ
ノズル５、７に給送する。給送されたすすぎ水は上すす
ぎノズル５のすすぎノズル口５Ａ・・から下向きに噴射
されると共に、下すすぎノズル７のすすぎノズル口から
上向きに噴射され、被洗浄物に吹き付けられてそれらの
すすぎを行うと共に、一部は上下すすぎノズル５、７の
回転推進力となるので、上下すすぎノズル５、７は回転
する。
【００２０】噴射されたすすぎ水は同様に底板９に落下
し、フィルタ１０を通って洗浄タンク１２内に回収され
る。また、このすすぎ水は洗浄水に追加されるかたちと
なるため、洗浄タンク１２内の洗浄水面Ｗ（水位）は上
昇する。この洗浄水面Ｗがオーバーフロー管１３の上端
開口よりも高くなると、水面Ｗ部分の洗浄水はオーバー
フロー管１３内に流入して外部に排出される。これによ
って、洗浄タンク１２内の水位は一定値に規制される。
し、フィルタ１０を通って洗浄タンク１２内に回収され
る。また、このすすぎ水は洗浄水に追加されるかたちと
なるため、洗浄タンク１２内の洗浄水面Ｗ（水位）は上
昇する。この洗浄水面Ｗがオーバーフロー管１３の上端
開口よりも高くなると、水面Ｗ部分の洗浄水はオーバー
フロー管１３内に流入して外部に排出される。これによ
って、洗浄タンク１２内の水位は一定値に規制される。
【００２１】ここで、上述の如き洗浄・すすぎ運転中、
フィルタ１０下方の洗浄水面Ｗは上方から流入する洗浄
水或いはすすぎ水によって図３の如く激しく波立つ。し
かしながら、このフィルタ１０の下方の洗浄水面Ｗは前
述の如く遮蔽板１１によってオーバーフロー管１３の周
囲の洗浄水面Ｗと完全に仕切られているので、フィルタ
１０下方の洗浄水面Ｗの波立ちは、遮蔽板１１によって
遮られる。
フィルタ１０下方の洗浄水面Ｗは上方から流入する洗浄
水或いはすすぎ水によって図３の如く激しく波立つ。し
かしながら、このフィルタ１０の下方の洗浄水面Ｗは前
述の如く遮蔽板１１によってオーバーフロー管１３の周
囲の洗浄水面Ｗと完全に仕切られているので、フィルタ
１０下方の洗浄水面Ｗの波立ちは、遮蔽板１１によって
遮られる。
【００２２】且つ、遮蔽板１１はオーバーフロー管１３
周囲の洗浄水面Ｗを比較的広い面積としているので、オ
ーバーフロー管１３の周囲の洗浄水面Ｗの波立ちは抑制
され、図３に示す如く極めて穏やかな水面となる。従っ
て、波立ちによってオーバーフロー管１３に流入する無
駄な温水の排出が防止され、熱損失を抑制できるように
なる。
周囲の洗浄水面Ｗを比較的広い面積としているので、オ
ーバーフロー管１３の周囲の洗浄水面Ｗの波立ちは抑制
され、図３に示す如く極めて穏やかな水面となる。従っ
て、波立ちによってオーバーフロー管１３に流入する無
駄な温水の排出が防止され、熱損失を抑制できるように
なる。
【００２３】また、上記すすぎ運転中に洗浄タンク１２
内に流入した高温のすすぎ水（油脂分の汚れを含んでい
る）は、オーバーフロー管１３によって遮られ、洗浄水
面を通ってオーバーフロー管１３側に直接向かうことが
できなくなるので、この温度の高いすすぎ水は必ず洗浄
タンク１２内下方に一旦下がり、遮蔽板１１の下方を通
ってからオーバーフロー管１３側に流入するようにな
る。従って、オーバーフロー管１３からは比較的温度の
低い洗浄水が排出されるようになるので、これによって
も熱損失が少なくなり、省エネルギー化が達成できるよ
うになる。
内に流入した高温のすすぎ水（油脂分の汚れを含んでい
る）は、オーバーフロー管１３によって遮られ、洗浄水
面を通ってオーバーフロー管１３側に直接向かうことが
できなくなるので、この温度の高いすすぎ水は必ず洗浄
タンク１２内下方に一旦下がり、遮蔽板１１の下方を通
ってからオーバーフロー管１３側に流入するようにな
る。従って、オーバーフロー管１３からは比較的温度の
低い洗浄水が排出されるようになるので、これによって
も熱損失が少なくなり、省エネルギー化が達成できるよ
うになる。
【００２４】更に、前述の如くオーバーフロー管１３周
囲の洗浄水面Ｗは穏やかであり、且つ、遮蔽板１１はオ
ーバーフロー管１３周囲の洗浄水面Ｗを比較的広い面積
としているので、遮蔽板１１の下方を通ってオーバーフ
ロー管１３側に流入した洗浄水中の油脂分の汚れは、極
めて円滑にオーバーフロー管１３周囲の洗浄水面Ｗに浮
き上がるようになる。従って、前記すすぎ運転中にオー
バーフロー管１３からは円滑に油脂分の汚れを排出し、
同時に洗剤分の流出を抑えることができるようになるの
で、洗浄効率の向上とランニングコストの低減を図るこ
とができるようになる。
囲の洗浄水面Ｗは穏やかであり、且つ、遮蔽板１１はオ
ーバーフロー管１３周囲の洗浄水面Ｗを比較的広い面積
としているので、遮蔽板１１の下方を通ってオーバーフ
ロー管１３側に流入した洗浄水中の油脂分の汚れは、極
めて円滑にオーバーフロー管１３周囲の洗浄水面Ｗに浮
き上がるようになる。従って、前記すすぎ運転中にオー
バーフロー管１３からは円滑に油脂分の汚れを排出し、
同時に洗剤分の流出を抑えることができるようになるの
で、洗浄効率の向上とランニングコストの低減を図るこ
とができるようになる。
【００２５】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、遮蔽
板によりオーバーフロー管周囲の洗浄水面とフィルタ下
方の洗浄水面とを仕切っているので、フィルタから洗浄
タンク内に流入する洗浄水或いはすすぎ水による洗浄水
面の波立ちは、遮蔽板によって遮られるようになる。こ
れによって、オーバーフロー管周囲の水面の波立ちは抑
制されるので、オーバーフロー管からの無駄な温水の排
出が無くなり、熱損失を抑制できるようになる。
板によりオーバーフロー管周囲の洗浄水面とフィルタ下
方の洗浄水面とを仕切っているので、フィルタから洗浄
タンク内に流入する洗浄水或いはすすぎ水による洗浄水
面の波立ちは、遮蔽板によって遮られるようになる。こ
れによって、オーバーフロー管周囲の水面の波立ちは抑
制されるので、オーバーフロー管からの無駄な温水の排
出が無くなり、熱損失を抑制できるようになる。
【００２６】また、洗浄タンク内に流入して洗浄水面を
通りオーバーフロー管に直接向かう温度の高いすすぎ水
も遮蔽板によって遮られ、すすぎ水は必ず洗浄タンク内
下方に下がるようになる。従って、オーバーフロー管か
らは比較的温度の低い洗浄水が排出されるようになるの
で、これによっても熱損失が少なくなり、省エネルギー
化が達成できるようになる。
通りオーバーフロー管に直接向かう温度の高いすすぎ水
も遮蔽板によって遮られ、すすぎ水は必ず洗浄タンク内
下方に下がるようになる。従って、オーバーフロー管か
らは比較的温度の低い洗浄水が排出されるようになるの
で、これによっても熱損失が少なくなり、省エネルギー
化が達成できるようになる。
【００２７】特に、遮蔽板はオーバーフロー管周囲の比
較的広い洗浄水面をフィルタ下方の洗浄水面とを仕切っ
ているので、オーバーフロー管周囲では波立ちも少な
く、従って、洗浄水中の油脂分の汚れは円滑に洗浄水面
に浮き上がるようになる。従って、オーバーフロー管か
らは洗剤分の流出を抑えつつ、円滑に油脂分の汚れを排
出することができるようになり、洗浄効率の向上を図る
ことができるようになるものである。
較的広い洗浄水面をフィルタ下方の洗浄水面とを仕切っ
ているので、オーバーフロー管周囲では波立ちも少な
く、従って、洗浄水中の油脂分の汚れは円滑に洗浄水面
に浮き上がるようになる。従って、オーバーフロー管か
らは洗剤分の流出を抑えつつ、円滑に油脂分の汚れを排
出することができるようになり、洗浄効率の向上を図る
ことができるようになるものである。
【図１】本発明の食器洗浄機の縦断正面図である。
【図２】本発明の食器洗浄機の構成図である。
【図３】本発明の食器洗浄機の洗浄タンク部分の拡大縦
断正面図である。
断正面図である。
１ 食器洗浄機 ３ 洗浄室 ４ 上洗浄ノズル ５ 上すすぎノズル ６ 下洗浄ノズル ７ 下すすぎノズル ９ 底板 １０ フィルタ １１ 遮蔽板 １２ 洗浄タンク １３ オーバーフロー管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) A47L 15/00 - 15/42
Claims (1)
- 【請求項１】 洗浄室と、底板によりこの洗浄室と区画
されて内部に洗浄水を貯溜した洗浄タンクと、前記底板
の一部に設けられたフィルタと、このフィルタ以外の前
記底板下方に対応して立設され、前記洗浄タンク内に開
口したオーバーフロー管と、このオーバーフロー管の開
口と前記フィルタとの間の前記洗浄タンク内の洗浄水の
上部液面を仕切る前記底板の下面に取り付けられた遮蔽
板とを備えたことを特徴とする食器洗浄機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11847194A JP3162905B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 食器洗浄機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11847194A JP3162905B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 食器洗浄機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07322994A JPH07322994A (ja) | 1995-12-12 |
| JP3162905B2 true JP3162905B2 (ja) | 2001-05-08 |
Family
ID=14737503
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11847194A Expired - Fee Related JP3162905B2 (ja) | 1994-05-31 | 1994-05-31 | 食器洗浄機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3162905B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4835395B2 (ja) * | 2006-11-10 | 2011-12-14 | パナソニック株式会社 | 食器洗い機 |
| CN108478148A (zh) * | 2018-03-20 | 2018-09-04 | 温州职业技术学院 | 一种多功能洗碗机 |
| CN108403045B (zh) * | 2018-04-19 | 2020-08-28 | 广州江水清智能科技有限公司 | 基于微纳米爆气的洗碗机过滤装置 |
-
1994
- 1994-05-31 JP JP11847194A patent/JP3162905B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07322994A (ja) | 1995-12-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |