JP3162804B2 - 温風暖房機 - Google Patents

温風暖房機

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JP3162804B2 JP14432792A JP14432792A JP3162804B2 JP 3162804 B2 JP3162804 B2 JP 3162804B2 JP 14432792 A JP14432792 A JP 14432792A JP 14432792 A JP14432792 A JP 14432792A JP 3162804 B2 JP3162804 B2 JP 3162804B2
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克美 森戸
隆 荒木
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  • Direct Air Heating By Heater Or Combustion Gas (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は石油ファンヒータ、ガ
スファンヒータ等の温風暖房機に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、石油ファンヒータ等の温風暖房
機では、特開平3−20518号公報に開示されている
ように、燃焼部、燃焼部から燃焼ガスが供給される熱交
換部及び送風機を有し、送風機により室内空気を熱交換
部を介して吹き出すようにしている。
【0003】上述した温風暖房機では、室温と設定温度
との温度差に応じて燃焼部での燃焼量と送風機の送風量
とを変える制御手段を有し、暖房運転開始当初のよう
に、室温と設定温度との差が大きいときには、燃焼部で
の燃焼量、及び送風機の送風量を大きくして室温が急速
に立ち上がるようにし、室温が設定温度の近くに維持さ
れているときには、燃焼部での燃焼量、及び送風機の送
風量を小さくして経済的で低騒音の暖房運転が行われる
ようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た温風暖房機では、燃焼量の低下にともなって温風量が
減少するため、温風暖房機を使用する部屋の大きさによ
っては部屋内部での温度むらが大きくなることがあっ
た。もちろん、燃焼量に対して送風量を大き目にしてお
けば、温度むらは少なくなるが、このようにすると、特
に、小燃焼時において使用者に冷風感を与えたり、送風
機からの風が燃焼に影響を及ぼしたり、送風騒音が気に
なるなどの欠点があった。
【0005】この発明は上述した事実に鑑みてなされた
ものであり、快適で、経済的な暖房運転を行いつつ、室
内の温度むらを少なくできるようにした温風暖房機を提
供することを目的とする。
【0006】
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明では、燃焼部、
燃焼部から燃焼ガスが供給される熱交換部、及び送風機
を有し、送風機により室内空気を熱交換部を介して吹き
出すようにした温風暖房機において、室温と設定温度と
の温度差に応じて燃焼部での燃焼量と送風機の送風量と
を変える制御手段を有し、この制御手段には大燃焼量の
ときの送風量の変化が小燃焼量のときの送風量の変化に
比べて小さな制御モードが用意されている構成である。
【0008】
【作用】請求項1に記載のものでは、室温と設定温度と
の温度差に応じて燃焼部での燃焼量と送風機の送風量と
が変わり、快適で、経済的な暖房運転を行いつつ、大燃
焼量のときの送風量の変化が小燃焼量のときの送風量の
変化に比べて小さな制御モードが用意されているので、
この制御モードのときには、室内の温度むらを少なくし
つつ、小燃焼量のときの冷風感や送風騒音などの問題も
解消可能である。
【0009】
【0010】
【実施例】以下、この発明を石油ファンヒータに適用し
た実施例について説明する。
【0011】図2及び図3において、1は石油ファンヒ
ータの外装ケースであり、外装ケース1の背面にはエア
フィルター2を有する空気吸込口3が設けられ、前面に
は温風吹出口4が設けられている。外装ケース1の内部
には空気吸込口3に臨ませた温風用送風機5が設けられ
るとともに、カートリッジタンク6、油受けタンク7、
燃料ポンプ8、燃焼用送風機9、バーナ(燃焼部)1
0、燃焼筒(燃焼部及び熱交換部)11、送風案内ケー
ス12(熱交換部)及び制御装置13等が設けられてい
る。また、14は外装ケース1の上面に設けられた操作
パネルである。
【0012】図1は上述した制御装置13の基本構成を
示すものである。図1において、15はA/D変換器を
内蔵したマイクロコンピュータ(以下、マイコンとい
う)であり、マイコン15の入力側には運転スイッチ1
6、温度設定器17、室温センサ18、バーナ10の気
化部の温度を検出するバーナ温度センサ19、炎検知器
FL及び制御モード選択スイッチSが接続されている。
【0013】また、マイコン15の出力側にはバーナ1
0の気化部を加熱する電気ヒータ20、点火器21、燃
焼用送風機9を駆動するバーナモータ9M、燃料ポンプ
8、温風用送風機5を駆動するファンモータ5M、室温
や設定温度を表示するデジタル表示器22、及びモード
変更表示ランプLが接続されている。23はバーナモー
タ9Mの回転数を検出する回転数検知器であり、回転数
検知器23の回転数信号はマイコン15に入力されてい
る。尚、運転スイッチ16、温度設定器17、制御モー
ド選択スイッチS及びデジタル表示器22は操作パネル
14に設けられている。また、ファンモータ5M及びバ
ーナモータ9Mには隈取りモータ等の交流モータを用い
ている。
【0014】運転スイッチ16が投入されると、マイコ
ン15は図4に示すように、まず電気ヒータ20に通電
し、バーナ10の気化部を加熱する。そして、バーナ温
度センサ19の検出温度が灯油の気化に適した温度にな
り、予熱が完了すると、マイコン15はバーナモータ9
Mを作動させ、バーナ10のプリパージを行う。プリパ
ージが終了すると、マイコン15は所定時間点火器21
を作動させるとともに、温風用送風機5を駆動するファ
ンモータ5Mと燃料ポンプ8を始動させる。
【0015】このようにして、バーナ10に燃焼用空気
及び燃料(灯油)が供給されると、燃料は気化され、燃
焼用空気と混合された後、点火器21にて着火される。
マイコン15は炎検知器FLからの信号で着火と判断す
ると、次のような燃焼制御、並びに温風量制御を行いな
がら、暖房運転を行わせる。
【0016】マイコン15は、暖房運転中、制御モード
選択スイッチSの指示を受けて、第1制御モード、又は
第2制御モードのいずれかのモードを選択する(図5参
照)。すなわち、制御モード選択スイッチSの押圧操作
がないとき、第1制御モードが選択され、制御モード選
択スイッチSを一回押すと、第2制御モードが選択さ
れ、制御モード選択スイッチSをさらにもう一回押す
と、第1制御モードが選択され、以下、制御モード選択
スイッチSを一回押す毎に、第1制御モードと第2制御
モードが交互に選択される。また、第2制御モードが選
択されると、モード変更表示ランプLが点灯する。
【0017】このようにして、いずれかの制御モードが
選択されている状態で、マイコン15は、室温と設定温
度との温度差に応じて図6に示すように燃焼量を定め、
この燃焼量が得られるように、燃料ポンプ8の周波数制
御を行うとともに、バーナモータ9の回転数制御を行
う。また、図7に示すように、燃焼量に応じて送風機5
(ファンモータ5M)の回転数制御を行う。そして、室
温センサ18によって検出された室温と温度設定器17
によって調節された設定温度との温度差が大きいときは
燃焼部での燃焼量、及び送風機5の送風量を大きくして
室温が急速に立ち上がるようにし、室温が設定温度の近
くに維持されているときには、燃焼部での燃焼量、及び
送風機5の送風量を小さくして経済的で低騒音の暖房運
転を行う。
【0018】第1制御モードが選択されている場合、大
燃焼量のときに比べて小燃焼量のときの送風機5の送風
量が大幅に小さくなるので、室温が設定温度の近くに維
持されているときには、冷風感がなく、低騒音の暖房運
転を行うことができる。一方、第2制御モードが選択さ
れているときには、燃焼量が小さくなっても、送風機5
の送風量がそれほど小さくならないので、室内に温度む
らができないようにして室内を均等に暖めることがで
き、使用者はこのような2つの制御モードの暖房運転を
随時選択することがてきる。
【0019】図8は燃焼量に対する送風機5の回転数特
性の他の例を示すものである。この例では、第2制御モ
ードにおいて、大燃焼量のときの送風量の変化が小燃焼
量のときの送風量の変化に比べて小さくなるようにして
いるので、この制御モードのときには、室温が設定温度
に近づいて燃焼量が低下しても、すぐには送風機の送風
量が小さくならず(むしろ、若干増加して)、室内に温
度むらを少なくすることができ、もちろん、室温が設定
温度の近くに維持されているときには、燃焼部での燃焼
量、及び送風機5の送風量を小さくして経済的で低騒音
の暖房運転を行うことができる。
【0020】
【発明の効果】この発明は以上のように構成されている
ので、室温と設定温度との温度差に応じて燃焼部での燃
焼量と送風機の送風量とが変わり、快適で、経済的な暖
房運転を行えるばかりでなく、大燃焼量のときの送風量
の変化が小燃焼量のときの送風量の変化に比べて小さな
制御モードが用意されているので、この制御モードのと
きには、室内の温度むらを少なくしつつ、小燃焼量のと
きの冷風感や送風騒音などの問題を解消できるなど、使
用者の使い勝手を向上できるものである。
【0021】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した石油ファンヒータ(温風暖
房機)の制御装置のブロック図である。
【図2】石油ファンヒータの斜視図である。
【図3】石油ファンヒータの内部構造説明図である。
【図4】制御装置のマイクロコンピュータ(制御手段)
の動作説明用のフローチャートである。
【図5】同じく制御モード選択を説明するためのフロー
チャートである。
【図6】温度差と燃焼量の関係を説明するための説明図
である。
【図7】燃焼量と送風機の回転数との関係を説明するた
めの説明図である。ある。
【図8】燃焼量と送風機の回転数との関係の他の一例を
説明するための説明図である。
【符号の説明】
5 温風用送風機 10 バーナ(燃焼部) 11 燃焼筒(燃焼部及び熱交換部) 12 送風案内ケース(熱交換部) 15 マイクロコンピュータ(制御手段) 17 温度設定器 18 室温センサ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−318412(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24H 3/04 305

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼部、燃焼部から燃焼ガスが供給され
    る熱交換部、及び送風機を有し、送風機により室内空気
    を熱交換部を介して吹き出すようにした温風暖房機にお
    いて、室温と設定温度との温度差に応じて燃焼部での燃
    焼量と送風機の送風量とを変える制御手段を有し、この
    制御手段には大燃焼量のときの送風量の変化が小燃焼量
    のときの送風量の変化に比べて小さな制御モードが用意
    されていることを特徴とする温風暖房機。
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