JP3161798B2 - 燃料集合体 - Google Patents

燃料集合体

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JP3161798B2
JP3161798B2 JP06526092A JP6526092A JP3161798B2 JP 3161798 B2 JP3161798 B2 JP 3161798B2 JP 06526092 A JP06526092 A JP 06526092A JP 6526092 A JP6526092 A JP 6526092A JP 3161798 B2 JP3161798 B2 JP 3161798B2
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料集合体の構造に係
り、特に燃料集合体内の圧力損失を低減して核熱水力安
定性を向上し、限界出力特性を向上または維持するのに
好適なようにスペーサを配置した燃料集合体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、沸騰水型原子炉に装荷される燃
料集合体は、四角筒のチャンネルボックスとチャンネル
ボックスの内部に収納された燃料バンドルからなる。こ
の燃料バンドルは、上記チャンネルボックスの上下部に
嵌め込む上部タイプレート及び下部タイプレートと、上
部タイプレート及び下部タイプレートに両端部が保持さ
れる複数の燃料棒と、この複数の燃料棒が貫通し、チャ
ンネルボックス内部で燃料棒の軸方向に間隔を置いて配
置されて燃料棒相互間の間隙を保持する複数のスペーサ
とから構成される。
【0003】上記のスペーサとしては、従来、正方格子
状に組立てられたディバイダと、その格子点に設けられ
たランタンボックスに取り付けられているランタンスプ
リングと、ディバイダに設けられたS字ベンドおよび外
周辺に設けられたバンドより構成されている(以下、格
子型スペーサという)ものが多く用いられてきた。
【0004】一般に、原子炉の運転は、核的現象と熱水
力的現象とが組合わさって行なわれるものであり、燃料
棒の健全性確保の目安としては線出力密度が、被覆管の
健全性確保の目安としては限界出力比または限界熱流束
比(以下、限界出力特性という)が、また原子炉の核熱
水力安定性の目安としては圧力損失や減幅比が使用され
る。
【0005】現在、軽水冷却原子炉においてウラン資源
を有効に活用する目的で、燃料集合体の平均濃縮度を高
めて取出燃焼度を増大する方法や、従来の設計の範囲を
拡張して冷却材流量を増減し、スペクトルシフト運転を
する方法等が考えられている。しかし、これらの方法を
採用する場合、上記格子型スペーサは圧力損失が低く安
定性改善に効果があるが沸騰遷移が起りやすく限界出力
特性が低いので、限界出力比や限界熱流束比の制限値に
対する余裕を減少させる。さらに、濃縮度増加に伴うボ
イド係数(絶対値)の増大により、安定性の目安である
減幅比を増加し、安定性を減少させることがある。
【0006】上記のような取出燃焼度を増大したりスペ
クトルシフト運転をする場合において、限界出力特性の
制限を満足させるために燃料集合体に配置されるスペー
サの構成が種々考えられている。例えば、上記格子型ス
ペーサよりランタンボックス及びランタンスプリングを
取外した構造で格子型スペーサよりもさらに圧力損失を
低下したもの(以下、改良格子型スペーサという)、特
開昭58−200194号公報に記載のように、多数の
円筒状の単位セルより構成され、圧力損失が高く安定性
改善に効果が期待できないが、沸騰遷移が起りにくく限
界出力特性の高いスペーサ(以下、円筒セル型スペーサ
という)、特開昭63−159789号公報に記載のよ
うに、上記格子型スペーサと円筒セル型スペーサとを組
合せたものであって、燃料集合体横断面の外周領域が円
筒状の単位セルより構成され、外周領域によって取り囲
まれた内側の領域が正方形格子によって構成され、沸騰
遷移に対する熱的余裕を有効に増大し限界出力特性を向
上したスペーサ(以下、ハイブリッド型スペーサとい
う)などである。
【0007】また、圧力損失の低減や限界出力特性の向
上、さらにスペーサによる中性子吸収の低減を図るため
に燃料集合体の軸方向におけるスペーサの配置を考えた
技術が、上記特開昭63−159789号公報や特開昭
57−93287号公報に開示されている。このうち、
前者においては、上記ハイブリッド型スペーサを沸騰遷
移の起りやすい燃料集合体上部に配置し沸騰遷移に対す
る熱的余裕を有効に増大して限界出力特性の向上を図っ
ている。また、後者においては、インコネル等の中性子
吸収断面積の比較的大きいニッケル基合金により構成さ
れ薄型で圧力損失の低いスペーサを中性子密度が比較的
低い燃料集合体上部(1段目から5段目)に、中性子吸
収断面積の小さいジルコニウム基合金の構造材により正
方格子状に構成されたスペーサを中性子密度が比較的高
い燃料集合体下部(5段目以下)に配置している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のス
ペーサを配置した燃料集合体のうち、改良格子型スペー
サを使用したものは、圧力損失低減、即ち安定性改善に
関しては充分効果があるが、熱的余裕の改善が充分でな
い。また、円筒セル型スペーサを使用したものは、熱的
余裕が充分改善され限界出力特性が向上するが、圧力損
失低減、従って安定性の改善に関しては充分ではない。
【0009】また、上記特開昭63−159789号公
報に記載のハイブリッド型スペーサを使用した燃料集合
体では、沸騰遷移に対する熱的余裕を有効に増大でき、
限界出力特性を向上できるが、圧力損失の低下が充分で
はなく、安定性が低下する可能性がある。
【0010】上記特開昭57−93287号公報に記載
の燃料集合体では、ニッケル基合金よりなる薄型のスペ
ーサを使用することによって圧力損失の低下が図れ、中
性子吸収断面積の小さいジルコニウム基合金よりなるス
ペーサを中性子密度が比較的高い燃料集合体下部に配置
することによって、中性子吸収の低減を図ることができ
るが、沸騰遷移の発生を抑制することに関しては考慮さ
れておらず、限界出力特性が低下する可能性がある。
【0011】本発明の目的は、上記問題点に鑑み、スペ
ーサの特性及び軸方向の配置を最適化し、スペーサによ
る圧力損失を低減して核熱水力安定性を改善すると共
に、沸騰遷移に対する熱的余裕を維持、改善して限界出
力特性を維持、向上することができる燃料集合体を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、上部タイプレートと、下部タイプレート
と、前記上部タイプレート及び前記下部タイプレートに
両端部が保持される複数の燃料棒と、前記燃料棒の軸方
向に隔置されて前記燃料棒相互間の間隙を保持する複数
のスペーサとを有する燃料集合体において、前記スペー
サのうち少なくとも最上段に比較的圧力損失の低い第1
のスペーサが配置され、前記最上段以外のスペーサのう
ち前記最上段から数えて2段目を含む少なくとも合計4
段に、少なくとも外周領域が前記燃料棒を取り囲む筒状
の構造材よりなる多数の独立した単位セルを隣接して組
み合わせることにより構成された、比較的水液膜形成効
果が大きく沸騰遷移を起こしにくい第2のスペーサが配
置されている。
【0013】好ましくは、前記第2のスペーサは、前記
最上段以外の全段に配置されている。
【0014】また、好ましくは、前記第1のスペーサ
は、さらに、前記最上段から数えて6段目以下に配置さ
れている。
【0015】また、好ましくは、前記第1のスペーサ
は、薄肉の材料で構成される。
【0016】また、好ましくは、前記薄肉の材料は、ニ
ッケル基合金である。
【0017】また、好ましくは、前記第2のスペーサ
は、厚肉の材料で構成される。
【0018】また、好ましくは、前記厚肉の材料は、ジ
ルコニウム基合金である。
【0019】また、好ましくは、前記第1のスペーサ
は、前記燃料棒の長手方向に隔置され前記燃料棒を取り
囲む2つの環状部と、前記2つの環状部を連結する長手
方向連結部とからなる多数の独立した単位セルを隣接し
て組み合わせることにより構成されている。
【0020】また、好ましくは、前記第2のスペーサ
は、前記外周領域によって取り囲まれた内側の領域も
記燃料棒を取り囲む筒状の構造材よりなる多数の独立し
た単位セルを隣接して組み合わせることにより構成され
る。
【0021】また、好ましくは、前記第2のスペーサ
は、前記外周領域によって取り囲まれた内側の領域が前
記燃料棒を取り囲む板を正方形格子状に組み立てて構成
されている。
【0022】また、好ましくは、前記ニッケル基合金
は、Niを50%以上、Crを14%以上21%以下、
NbとTaとを合わせてを0.7%以上5.5%以下、
Moを3.3%以下、Tiを0.65%以上2.75%
以下、Alを0.2%以上1.0%以下、Coを1.0
%以下含有し、残部Feよりなる。
【0023】
【作用】以下、上記のように構成した本発明の作用につ
いて説明する。燃料集合体上部においては、二相流の圧
力損失増倍係数が大きいため、スペーサによる燃料集合
体全体の圧力損失への寄与が大きい。従って、燃料集合
体上部には圧力損失の低いスペーサを配置することが望
ましい。本発明においては、スペーサのうち少なくとも
最上段に比較的圧力損失の低い第1のスペーサを配置す
ることによって、スペーサによる燃料集合体全体の圧力
損失を低減し、安定性を改善することができる。
【0024】また、燃料集合体において、燃料棒表面の
水液膜厚さが0となるときに水の蒸発による除熱が小さ
くなり、燃料棒表面温度が急上昇して沸騰遷移がおこる
が、この水液膜厚さは、冷却材流れが環状二相流となる
燃料有効発熱部の下部から約13/24以上で、また、
燃料棒の発熱が大きい燃料有効発熱部の下部から約22
/24以下の位置にあるスペーサにより大きく影響を受
ける。従って、燃料有効発熱部の下部から約13/24
から約22/24の位置には比較的水液膜形成効果が大
きく沸騰遷移を起こしにくいスペーサを配置することが
望ましい。本発明においては、最上段以外のスペーサの
うち最上段から数えて2段目を含む少なくとも合計4
段、即ち燃料有効発熱部の下部から約13/24から約
22/24の位置を含む位置に、少なくとも外周領域が
前記燃料棒を取り囲む筒状の構造材よりなる多数の独立
した単位セルを隣接して組み合わせることにより構成さ
れた、比較的水液膜形成効果が大きく沸騰遷移を起こし
にくい第2のスペーサを配置することによって、燃料集
合体全体の沸騰遷移に対する熱的余裕を維持、改善する
ことができ、限界出力特性の維持、向上が図れる。
【0025】また、比較的沸騰遷移を起こしにくい第2
のスペーサを最上段以外の全段に配置してもよく、これ
によって上記と同様に限界出力特性の向上あるいは維持
が図れる。
【0026】また、最上段から数えて6段目以下、即ち
燃料有効発熱部の下部から約13/24の位置以下に比
較的圧力損失の低い第1のスペーサを配置してもよく、
これによってさらにスペーサによる燃料集合体全体の圧
力損失が低減し、安定性を改善することができる。ま
た、この最上段から数えて6段目以下では、水液膜厚さ
が影響を受けにくく比較的沸騰遷移が発生しにくいの
で、第1のスペーサが比較的沸騰遷移を起しやすいもの
であっても、燃料集合体全体としての限界出力特性を損
なうことはない。
【0027】また、第1のスペーサは、薄肉の材料、例
えばニッケル基合金で構成されることが好ましく、これ
によってスペーサの圧力損失を低減することができる。
【0028】また、第2のスペーサは、厚肉の材料、例
えばジルコニウム基合金で構成されることが好ましく、
これによってスペーサの水液膜形成効果、従って限界出
力特性を向上することができる。さらに、中性子吸収断
面積の小さいジルコニウム合金を用いるので中性子の無
駄な吸収を少なくして、燃料経済性を向上することがで
きる。
【0029】また、第1のスペーサにニッケル基合金等
の高強度材料を用いることにより、スペーサを薄肉にす
ることができる。即ち、燃料棒の長手方向に隔置され燃
料棒を取り囲む2つの環状部と、これらを連結する長手
方向連結部とからなる多数の独立した単位セルを隣接し
て組み合わせる構成とすることができ、これによってス
ペーサによる燃料集合体全体の圧力損失が低減し、安定
性を改善することができる。
【0030】また、第2のスペーサを、特開昭58−2
00194号公報に記載のように、燃料棒を取り囲む筒
状の構造材よりなる多数の独立した単位セルを隣接して
組み合わせた構成とすることにより、スペーサによる冷
却材の撹拌が小さくなり、水液膜厚さが薄くなる可能性
が減少し、むしろ水液膜厚さが厚くなる可能性が増大す
るので、沸騰遷移が起きにくくなって限界出力特性を向
上または維持することができる。
【0031】また、第2のスペーサとして、特開昭63
−159789号公報に記載のように、燃料棒を取り囲
む筒状の構造材よりなる多数の独立した単位セルを隣接
して組み合わせて外周領域を構成し、燃料棒を取り囲む
板を正方格子状に組み立てて内側の領域を構成すること
により、チャンネルボックスに面した横断面方向外周領
域の沸騰遷移が起こりやすい燃料棒に対して、より有効
に沸騰遷移を起こしにくくして効率的に限界出力特性を
向上または維持することができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の一実施例による燃料集合体に
ついて図1から図8により説明する。まず、本実施例に
よる燃料集合体の構成の概要について図1により説明す
る。図1に示すように、燃料集合体1は四角筒のチャン
ネルボックス2とチャンネルボックス2の内部に収納さ
れた燃料バンドルからなる。この燃料バンドルは、チャ
ンネルボックス2の上下部に嵌め込む上部タイプレート
3及び下部タイプレート4と、上部タイプレート3及び
下部タイプレート4に両端部が保持される複数の燃料棒
5と、この複数の燃料棒5が貫通し、チャンネルボック
ス2内部で燃料棒5の軸方向に間隔をおいて配置され燃
料棒相互間の間隙を保持する合計7つのスペーサ10、
20とから構成される。
【0033】次に、図1に示した本実施例の燃料集合体
に使用されるスペーサの配置方法について図2により説
明する。尚、図2の左側にスペーサ配置位置を模式的に
示す。図2に示すように、本実施例においては、燃料集
合体の最上段(有効発熱部上部から有効発熱長割合で4
%下の位置)に、第1のスペーサとして図3に示すニッ
ケル基合金スペーサ10を配置し、また、それより下部
の全段(6段)に第2のスペーサとして図5に示す円筒
セル型スペーサ20(前述した特開昭58−20019
4号公報に記載のもの)を配置する。
【0034】次に、上記ニッケル基合金スペーサ10及
び円筒セル型スペーサ20について図3から図6により
説明する。図3は、ニッケル基合金スペーサを構成する
単位セルのうちの4個の単位セルを示す図であって、
(a)は燃料集合体横断面方向より見た図、(b)は燃
料集合体側面より見た図である。図3に示すように、ニ
ッケル基合金スペーサ10は、燃料棒5の長手方向に隔
置され燃料棒5を取り囲む2つの薄肉の環状部11と、
これらを連結する長手方向連結部12とからなる多数の
独立した単位セルを隣接して組み合わせることにより構
成されている。ニッケル基合金は中性子吸収断面積がジ
ルコニウム基合金よりも大きいため、スペーサによる中
性子吸収が増大するので、ニッケル基合金スペーサ10
は中性子吸収量を極力減らす目的で2つの環状部11の
間の構造材を可能な限り排除する構造としている。この
ニッケル基合金スペーサ10に使用されるニッケル基合
金の成分は、例えば図4に示すような組成をもつインコ
ネルが用いられる。
【0035】このように、ニッケル基合金スペーサには
上記インコネルのような高強度材が用いられるので、上
記のように構造材肉圧を薄くすることができ、スペーサ
による燃料集合体全体の圧力損失が低減し、安定性を改
善することができる。しかし、図3のように2つの環状
部11の間の構造材を極力排除した構造であるので、水
液膜形成効果があまり期待できず、比較的沸騰遷移を起
こしやすく限界出力特性が低下しやすい。また、このよ
うに構造材を極力減らしても、依然としてスペーサによ
る中性子吸収はジルコニウム基合金を用いたスペーサに
比較して大きいことが懸念される。
【0036】図5は、円筒セル型スペーサを示す図であ
る。図5に示すように、円筒セル型スペーサ20は、燃
料棒5を取り囲む多数の独立した円筒セル21をスプリ
ング22によって2つ組に連結し、隣接して組み合わせ
ることにより構成されており、この外周をバンド23に
よって固定している。この円筒セル型スペーサ20を燃
料集合体に使用することによって、従来の格子状スペー
サに比較して横断面方向の投影面積が大きくなるため圧
力損失が増加するが、スペーサによる冷却材の撹拌が小
さくなり、水液膜形成効果が増大するので、沸騰遷移が
起きにくくなって限界出力特性を向上することができ
る。
【0037】上記円筒セル型スペーサは、横断面方向の
投影面積が比較的大きいため、燃料経済性を考慮し、お
もにジルコニウム基合金等の中性子吸収断面積の小さい
材料が用いられる。
【0038】図6に、上記ニッケル基合金スペーサ、円
筒セル型スペーサ、及び後述するハイブリッド型スペー
サが、限界出力特性および圧力損失低減(安定性改善)
に及ぼす影響をまとめて示す。図6において○はその効
果を増大することを、×はその効果を低減することを、
△はどちらともいえないことを示す。本実施例及び後述
する実施例はこのような得失を有するスペーサを効果的
に燃料集合体軸方向に配置したものである。
【0039】次に、本実施例の燃料集合体内のスペーサ
を上記のように配置したことによる作用について図7及
び図8により説明する。図7は、燃料集合体軸方向の圧
力損失分布を示す図である。尚、左側にスペーサ配置位
置を模式的に示す。燃料集合体1上部においては、二相
流の圧力損失増倍係数が大きくなっているため、スペー
サが及ぼす燃料集合体全体の圧力損失への寄与が大き
い。従って、燃料集合体最上段には、構造材肉厚が薄く
圧力損失が比較的小さいニッケル基合金スペーサ10を
配置する。これにより、燃料集合体全体の圧力損失が低
下し安定性を改善することができる。
【0040】図8は、燃料集合体内の典型的な燃料棒表
面における水液膜厚さの軸方向分布を示す図である。
尚、図7と同様に左側にスペーサ配置位置を模式的に示
す。この水液膜厚さが0となるときに、水の蒸発による
除熱が小さくなり、燃料棒表面温度が急上昇して沸騰遷
移がおこる。この水液膜厚さは、冷却材流れが環状二相
流となる燃料有効発熱部の下部から約13/24以上
で、また、燃料棒の発熱が大きい燃料有効発熱部の下部
から約22/24以下の位置にあるスペーサにより大き
く影響を受ける。従って、燃料有効発熱部の下部から約
13/24から約22/24の位置を含む位置には比較
的水液膜形成効果が大きく沸騰遷移を起こしにくい円筒
セル型スペーサ20を配置する。これにより、燃料集合
体全体の沸騰遷移に対する熱的余裕を維持、改善するこ
とができ、限界出力特性の維持、向上が図れる。また、
燃料有効発熱部の下部から約22/24以上の位置では
スペーサの水液膜厚さへの影響が少ないので、最上段に
比較的沸騰遷移を起こしやすいニッケル基合金スペーサ
10を配置してもよく、これにより燃料集合体全体とし
ての限界出力特性が悪化することはほとんどない。
【0041】本実施例による燃料集合体においては、最
上段に圧力損失の低いニッケル基合金スペーサ10を配
置することによって、ジルコニウム基合金を主材とした
厚肉のスペーサを燃料集合体全体に配置した燃料集合体
(以下、基準燃料集合体という)に比べて燃料集合体の
圧力損失は0.2psi低下し、このとき燃料集合体の
チャンネル安定性減幅比(DR)は基準燃料集合体より
0.01小さくなり安定性が改善される。
【0042】また、本実施例による燃料集合体の限界出
力特性も基準燃料集合体とほぼ同等であり低下しない。
これは、燃料棒表面の水液膜厚さが0となって沸騰遷移
が起こりやすい位置が図2に示した燃料集合体上部から
2段目のスペーサ位置下部(2段目のスペーサの上流
部)であり、この位置を含む2段目以下に円筒セル型ス
ペーサ20を配置することによって沸騰遷移が起こりに
くくなり、しかも最上段に配置された沸騰遷移を起こし
やすいニッケル基合金スペーサ10は2段目のスペーサ
位置での水液膜厚さに影響を与えないためである。
【0043】また、ニッケル基合金は中性子吸収断面積
が大きく燃料経済性の低下が懸念されるが、最上段にニ
ッケル基合金スペーサ10を配置することによる影響は
小さく、ジルコニウム基合金を主材とした厚肉スペーサ
を燃料集合体全体にとりつけた場合に比べて、燃料経済
性低下は0.3%弱とわずかにとどまる。
【0044】以上のように本実施例によれば、最上段に
圧力損失の低いニッケル基合金スペーサ10を配置する
ので、スペーサによる燃料集合体全体の圧力損失が低減
し、安定性を改善することができる。また、2段目以下
に円筒セル型スペーサ20を配置するので沸騰遷移が起
こりにくくなり、限界出力特性が低下しない。しかも最
上段のニッケル基合金スペーサ10は燃料集合体の限界
出力特性に影響を与えず、その中性子吸収による燃料経
済性低下はわずかである。
【0045】次に、本発明の他の実施例による燃料集合
体について、図9及び図10により説明する。本実施例
による燃料集合体の構成は、スペーサの種類及び配置が
異なること以外は、図1から図8で説明した実施例と同
様である。図9は、本実施例の燃料集合体に使用される
スペーサの配置方法を示す図である。尚、図2と同様に
左側にスペーサ配置位置を模式的に示す。図9に示すよ
うに、本実施例においても、燃料集合体の最上段(有効
発熱部上部から有効発熱長割合で4%下の位置)に、図
2と同様に第1のスペーサとして図3に示したニッケル
基合金スペーサ10を配置するが、それより下部の全段
(6段)には第2のスペーサとして図10に示すハイブ
リッド型スペーサ30(前述した特開昭63−1597
89号公報に記載のもの)を配置する。
【0046】図10は、上記ハイブリッド型スペーサを
示す図である。図10に示すように、ハイブリッド型ス
ペーサ30は格子型スペーサと円筒セル型スペーサとを
組合せたものである。即ち、燃料集合体横断面のチャン
ネルボックスに面した外周領域及び各コーナ位置より対
角線上の一層内側位置が円筒状セル31とこれを2つ組
に連結するスプリング32により構成され、またこの外
周領域によって取り囲まれた内側の領域が正方形格子を
なすディバイダ33とスプリング34によって構成され
ており、これらの外周をバンド35により固定してい
る。このハイブリッド型スペーサ30を燃料集合体に使
用することによって、チャンネルボックスに面した横断
面方向外周領域の沸騰遷移が起こりやすい領域に対し
て、沸騰遷移に対する熱的余裕を増大して有効に沸騰遷
移を起こしにくくし、円筒セル型スペーサに比較してよ
り効率的に限界出力特性を維持、向上することができ
る。尚、このハイブリッド型スペーサが限界出力特性お
よび圧力損失低減(安定性改善)に及ぼす影響が前述し
た図6に示されている。
【0047】本実施例による燃料集合体においては、最
上段に圧力損失の低いニッケル基合金スペーサ10を配
置し、それより下部にハイブリッド型スペーサ30を配
置することにより、基準燃料集合体に比べて燃料集合体
の圧力損失は0.5psi低下し、このときチャンネル
安定性減幅比(DR)は基準燃料集合体より0.03小
さくなり安定性が改善される。即ち、ハイブリッド型ス
ペーサ30は、円筒セル型スペーサに比較して圧力損失
の低減、即ち安定性改善の効果が十分とはいえないが、
円筒セル型スペーサ20よりも若干圧力損失が小さいと
考えられ、これによりさらに圧力損失が低下したものと
思われる。
【0048】また、本実施例による燃料集合体の限界出
力特性は、図2の実施例と同様の理由に加え、ハイブリ
ッド型スペーサ30を使用することにより沸騰遷移が起
こりにくくなり効率的に限界出力特性を維持、向上する
ことができる。さらに、中性子吸収による燃料経済性低
下もわずかである。
【0049】以上のように本実施例によれば、図9の実
施例と同様の効果に加え、ハイブリッド型スペーサ30
を使用するので、より有効に限界出力特性を維持、向上
することができる。また、ニッケル基合金スペーサ10
の中性子吸収による燃料経済性低下もわずかである。
【0050】次に、本発明のさらに他の実施例による燃
料集合体について図11により説明する。本実施例によ
る燃料集合体の構成も、スペーサの種類及び配置が異な
ること以外は、図1から図8で説明した実施例と同様で
ある。図11に示すように、本実施例においても、燃料
集合体の最上段(有効発熱部上部から有効発熱長割合で
4%下の位置)に、図2及び図9の実施例と同様に第1
のスペーサとして図3に示したニッケル基合金スペーサ
10を配置するが、それより下部の4段には第2のスペ
ーサとして図5に示した円筒セル型スペーサ20を、さ
らにそれより下部の2段には第1のスペーサとしてニッ
ケル基合金スペーサ10を配置する。つまり、図2の実
施例との違いは、燃料体集合体下部の2段にニッケル基
合金スペーサ10を配置している点である。
【0051】本実施例による燃料集合体においては、燃
料集合体下部の2段に円筒セル型スペーサ20に代えて
圧力損失の低いニッケル基合金スペーサ10を配置する
ことにより、燃料集合体の圧力損失は図9の実施例より
も0.2psi低下する。また、図9の実施例と同様
に、上部から2段目〜6段目に円筒セル型スペーサ20
を配置することによって沸騰遷移が起こりにくくなる。
さらに、燃料集合体下部の2段に配置されたニッケル基
合金スペーサ10は沸騰遷移を起こしやすいが、下流部
(燃料集合体上部近傍)の燃料棒表面の水液膜厚さには
ほとんど影響しないので、図1の実施例及び基準燃料集
合体に比べて限界出力特性は同等であり低下しない。
【0052】さらに、本実施例においては、燃料集合体
下部の2段に配置されたニッケル基合金スペーサ10の
中性子吸収により、図1の実施例以上に燃料経済性の低
下が懸念されるが、燃料集合体下部では中性子が充分多
量に存在するので、その影響は小さく、燃料経済性の低
下はやはりわずかである。
【0053】以上のように本実施例によれば、図9の燃
料集合体下部の2段に円筒セル型スペーサ20の代わり
に圧力損失の低いニッケル基合金スペーサ10を配置す
るので、さらに燃料集合体の圧力損失が低下し、また、
図2及び図9の実施例と同様に限界出力特性は低下しな
い。さらに、燃料集合体下部では中性子が充分多量に存
在するので、ニッケル基合金スペーサ10の中性子吸収
による燃料経済性の低下はわずかである。
【0054】次に、本発明のさらに他の実施例による燃
料集合体について図12により説明する。本実施例によ
る燃料集合体の構成も、スペーサの種類及び配置が異な
ること以外は、図1から図8で説明した実施例と同様で
ある。図12に示すように、本実施例においても、燃料
集合体の最上段(有効発熱部上部から有効発熱長割合で
4%下の位置)に、図2、図9、及び図11の実施例と
同様に第1のスペーサとして図3に示したニッケル基合
金スペーサ10を配置するが、それより下部の4段には
第2のスペーサとして図10に示したハイブリッド型ス
ペーサ30を、さらにそれより下部の2段には第1のス
ペーサとしてニッケル基合金スペーサ10を配置する。
つまり、図9の実施例との違いは、燃料体集合体下部の
2段にニッケル基合金スペーサ10を配置している点で
ある。
【0055】本実施例による燃料集合体においては、燃
料集合体下部の2段にハイブリッド型スペーサ30に代
えて圧力損失の低いニッケル基合金スペーサ10を配置
することにより、燃料集合体の圧力損失は図9の実施例
よりも0.1psi低下する。また、この燃料集合体下
部の2段に配置されたニッケル基合金スペーサ10によ
り、単相流部の圧力損失が若干減るので安定性は若干悪
化する傾向にあるが、燃料集合体全体の圧力損失低下の
効果による寄与の方が大きく、基準燃料集合体に比べて
チャンネル安定性減幅比は0.02小さくなって、安定
性が改善される。また、本実施例による燃料集合体の限
界出力特性も、図11の実施例と同様の理由から図2の
実施例及び基準燃料集合体と同等で低下せず、さらに中
性子吸収による燃料経済性低下もわずかである。
【0056】以上のように本実施例によれば、図9の燃
料集合体下部の2段にハイブリッド型スペーサ30の代
わりに圧力損失の低いニッケル基合金スペーサ10を配
置するので、さらに燃料集合体の圧力損失が低下し、ま
た、図2、図9、及び図11の実施例と同様に限界出力
特性は低下しない。さらに、図11の実施例と同様にニ
ッケル基合金スペーサ10の中性子吸収による燃料経済
性の低下はわずかである。
【0057】尚、上記実施例による燃料集合体使用され
るスペーサは、ここで述べたものに限定されるものでは
なく、それぞれのスペーサと同様の特性を有し同様の作
用を奏するものであれば他のスペーサを用いてもよい。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、少なくとも最上段に比
較的圧力損失の低い第1のスペーサを配置するので、燃
料集合体全体の圧力損失が低減し、安定性を改善するこ
とができる。また、最上段から2段目を含む少なくとも
合計4段に比較的沸騰遷移を起こしにくい第2のスペー
サを配置することので、限界出力特性の維持、向上が図
れる。
【0059】また、第2のスペーサを最上段以外の全段
に配置するので、上記と同様に限界出力特性の維持、向
上が図れる。
【0060】また、最上段から6段目以下に第1のスペ
ーサを配置するので、さらに圧力損失が低減し、安定性
を改善することができ、またこの位置のスペーサによっ
て限界出力特性を損なうことはない。
【0061】また、第1のスペーサは、薄肉の材料、例
えばニッケル基合金を使用し、燃料棒の長手方向に隔置
され燃料棒を取り囲む2つの環状部と、これらを連結す
る長手方向連結部とからなる多数の独立した単位セルを
隣接して組み合わせて構成でき、スペーサの圧力損失を
低減することができる。
【0062】また、第2のスペーサは、厚肉の材料、例
えばジルコニウム基合金で構成されるのでスペーサの水
液膜形成効果、従って限界出力特性を向上することがで
き、ジルコニウム合金を用いるので中性子吸収を少なく
して、燃料経済性を向上することができる。
【0063】また、第2のスペーサは、燃料棒を取り囲
む筒状の構造材よりなる多数の独立した単位セルを隣接
して組み合わせるので、沸騰遷移が起きにくくなって限
界出力特性を維持、向上することができる。
【0064】また、第2のスペーサは、燃料棒を取り囲
む筒状の構造材よりなる多数の独立した単位セルを隣接
して組み合わせて外周領域を構成し、燃料棒を取り囲む
正方格子状の板により内側の領域を構成するので、より
効率的に沸騰遷移を起こしにくくして限界出力特性を維
持、向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による燃料集合体の構成を示
す図である。
【図2】図1の燃料集合体のスペーサ配置を示す図であ
る。
【図3】図1の燃料集合体に使用されるニッケル基合金
スペーサを構成する単位セルのうち、4個の単位セルを
示す図であって、(a)は燃料集合体横断面方向より見
た図、(b)は燃料集合体側面より見た図である。
【図4】図3のニッケル基合金スペーサに使用されるニ
ッケル基合金(インコネル)の組成を示す図である。
【図5】図1の燃料集合体に使用される円筒セル型スペ
ーサを示す図である。
【図6】ニッケル基合金スペーサ、円筒セル型スペー
サ、及びハイブリッド型スペーサが、それぞれ限界出力
特性および圧力損失低減(安定性改善)に及ぼす影響を
示す図である。
【図7】燃料集合体軸方向の圧力損失分布図である。
【図8】燃料集合体軸方向の水液膜厚さ分布図である。
【図9】本発明の他の実施例による燃料集合体のスペー
サ配置を示す図である。
【図10】図9の燃料集合体に使用されるハイブリッド
型スペーサを示す図である。
【図11】本発明のさらに他の実施例による燃料集合体
のスペーサ配置を示す図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例による燃料集合体
のスペーサ配置を示す図である。
【符号の説明】
2 燃料棒 3 スペーサ 4 上部タイプレート 5 下部タイプレート 10 ニッケル基合金スペーサ 11 環状部 12 長手方向連結部 20 円筒セル型スペーサ 21 円筒セル 30 ハイブリッド型スペーサ 31 円筒セル 33 ディバイダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−138493(JP,A) 特開 平3−225296(JP,A) 特開 昭57−93287(JP,A) 特開 昭58−200194(JP,A) 特開 昭63−159789(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 3/34

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上部タイプレートと、下部タイプレート
    と、前記上部タイプレート及び前記下部タイプレートに
    両端部が保持される複数の燃料棒と、前記燃料棒の軸方
    向に隔置されて前記燃料棒相互間の間隙を保持する複数
    のスペーサとを有する燃料集合体において、 前記スペーサのうち少なくとも最上段に比較的圧力損失
    の低い第1のスペーサが配置され、前記最上段以外のス
    ペーサのうち前記最上段から数えて2段目を含む少なく
    とも合計4段に、少なくとも外周領域が前記燃料棒を取
    り囲む筒状の構造材よりなる多数の独立した単位セルを
    隣接して組み合わせることにより構成された、比較的
    液膜形成効果が大きく沸騰遷移を起こしにくい第2のス
    ペーサが配置されていることを特徴とする燃料集合体。
  2. 【請求項2】前記第2のスペーサは、前記最上段以外の
    全段に配置されていることを特徴とする請求項1記載の
    燃料集合体。
  3. 【請求項3】前記第1のスペーサは、さらに、前記最上
    段から数えて6段目以下に配置されていることを特徴と
    する請求項1記載の燃料集合体。
  4. 【請求項4】前記第1のスペーサは、薄肉の材料で構成
    されていることを特徴とする請求項1から3のうちいず
    れか1項記載の燃料集合体。
  5. 【請求項5】前記薄肉の材料は、ニッケル基合金である
    ことを特徴とする請求項4記載の燃料集合体。
  6. 【請求項6】前記第2のスペーサは、厚肉の材料で構成
    されていることを特徴とする請求項1から3のうちいず
    れか1項記載の燃料集合体。
  7. 【請求項7】前記厚肉の材料は、ジルコニウム基合金で
    あることを特徴とする請求項6記載の燃料集合体。
  8. 【請求項8】前記第1のスペーサは、前記燃料棒の長手
    方向に隔置され前記燃料棒を取り囲む2つの環状部と、
    前記2つの環状部を連結する長手方向連結部とからなる
    多数の独立した単位セルを隣接して組み合わせることに
    より構成されていることを特徴とする請求項1記載の燃
    料集合体。
  9. 【請求項9】前記第2のスペーサは、前記外周領域によ
    って取り囲まれた内側の領域も前記燃料棒を取り囲む筒
    状の構造材よりなる多数の独立した単位セルを隣接して
    組み合わせることにより構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の燃料集合体。
  10. 【請求項10】前記第2のスペーサは、前記外周領域に
    よって取り囲まれた内側の領域が前記燃料棒を取り囲む
    板を正方形格子状に組み立てて構成されていることを特
    徴とする請求項1記載の燃料集合体。
  11. 【請求項11】前記ニッケル基合金は、Niを50%以
    上、Crを14%以上21%以下、NbとTaとを合わ
    せてを0.7%以上5.5%以下、Moを3.3%以
    下、Tiを0.65%以上2.75%以下、Alを0.
    2%以上1.0%以下、Coを1.0%以下含有し、残
    部Feよりなることを特徴とする請求項5記載の燃料集
    合体。
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