JP3160065B2 - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

Info

Publication number
JP3160065B2
JP3160065B2 JP11218292A JP11218292A JP3160065B2 JP 3160065 B2 JP3160065 B2 JP 3160065B2 JP 11218292 A JP11218292 A JP 11218292A JP 11218292 A JP11218292 A JP 11218292A JP 3160065 B2 JP3160065 B2 JP 3160065B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acrylic resin
resin
acrylic
silyl group
coating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11218292A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05287155A (ja
Inventor
紀雄 二階堂
陽一 小山
修 蛭田
徹 田中
静夫 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP11218292A priority Critical patent/JP3160065B2/ja
Publication of JPH05287155A publication Critical patent/JPH05287155A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3160065B2 publication Critical patent/JP3160065B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2種類のアクリル樹脂
よりなり、塗料等に利用することができる樹脂組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】塗料等には、シリコン樹脂、アクリル樹
脂等、種々の樹脂が使用されている。その中でも、アク
リル樹脂は、耐化学薬品性等の外部からの攻撃による耐
久性に優れていることから、上塗塗料用樹脂として幅広
く利用されている。しかし、被塗物表面との結合が弱
く、付着不良が生じやすいという問題がある。
【0003】一方、加水分解性シリル基を有する化合物
は、塗料材質の付着性を改善するために利用されてい
る。例えば、シラン・カップリング剤で被塗物表面を改
質した後、塗料を塗装したり、あるいはシラン・カップ
リング剤を添加した塗料や塗料の基本樹脂に加水分解性
シリル基を導入した塗料を塗装したりする。しかしなが
ら、上記の被塗物表面を改質する場合、改質工程が増加
するため作業時間や費用が増大する。また、被塗物表面
を改質せずにそのまま塗装する場合、加水分解性シリル
基が塗料により希釈されてしまうため該シリル基の濃度
が低下して付着性改善効果が減少する。逆に、付着性改
善効果を維持するために加水分解性シリル基を大量に導
入すると樹脂が化学薬品(酸、アルカリ等)からの影響
を受けやすくなるため塗膜の機能が低下してしまう。
【0004】このような相反する機能を改善するため、
それぞれの樹脂の重合組成を工夫したり、それぞれの樹
脂を混合複合化したりすることが提案されている。しか
し、いずれの場合も、それぞれの樹脂が塗膜内で均一に
分布するため、加水分解性シリル基濃度の減少により付
着性改善効果が低下する等、それぞれの樹脂の持つ優れ
た機能の低下が避けられない。また、この機能低下を避
けるために、異なった機能を持つ樹脂を重ね塗りするこ
とが行われている。すなわち、最初、被塗物へ付着性に
優れた加水分解性シリル基を有する化合物を塗布し、そ
の後耐薬品性に優れたアクリル樹脂を塗布する。しか
し、この場合も、2回の塗布工程および乾燥硬化工程を
必要とする。
【0005】また、溶解性パラメータの異なる2種類の
樹脂を混合複合化して、塗装時に2層に分離することに
より両者の機能を発揮させようとすることも提案されて
いる(特開昭63−234068号公報)。しかし、付
着性に優れた加水分解性シリル基を有するアクリル樹脂
が耐化学薬品性に優れたアクリル樹脂よりも溶解性パラ
メータが小さいため、加水分解性シリル基を有するアク
リル樹脂は上層(大気側)に配置し、耐化学薬品性に優
れた下層(被塗物側)に配置する。このような配置では
それぞれの樹脂が持つ機能を発揮することができない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記従
来技術の問題点を解決するために種々研究を行い、異な
った機能を持つ、アクリル樹脂と加水分解性シリル基を
有するアクリル樹脂とを塗膜の深さ方向において2層に
分離させた複層構造を形成させることを検討し、各層に
好適な樹脂の配置を考えた。その結果、樹脂間の相溶性
および分離を制御するそれぞれの樹脂の溶解性パラメー
タと、樹脂の被塗物あるいは大気との親和性を制御する
それぞれの樹脂の水接触角とをコントロールすることに
より、混合樹脂の上下層への分離、すなわち、アクリル
樹脂が上層に、加水分解性シリル基を有するアクリル樹
脂が下層に分離することを促進することを見出した。
【0007】本発明は、アクリル樹脂および加水分解性
シリル基を有するアクリル樹脂のそれぞれの機能を発揮
し、塗装する際に簡単な工程で塗装することができる樹
脂組成物を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1のアクリ
ル樹脂と、加水分解性シリル基を含有する第2のアクリ
ル樹脂とよりなる樹脂組成物であって、第1のアクリル
樹脂の溶解性パラメータSPと加水分解性シリル基を
含有する第2のアクリル樹脂の溶解性パラメータSP
との関係が、SP−SP=0.1〜1.1であり、
第1のアクリル樹脂の水接触角θと加水分解性シリル
基を含有する第2のアクリル樹脂の水接触角θとの関
係が、θ>θあり、第1のアクリル樹脂と加水分
解性シリル基を含有する第2のアクリル樹脂の重量比
が、固形分換算で10/90〜90/10の範囲内であ
ことを特徴とする樹脂組成物である。
【0009】
【作用】本発明の樹脂組成物を塗布した場合、第1のア
クリル樹脂と加水分解性シリル基を有する第2のアクリ
ル樹脂との溶解性パラメータに差があることにより、2
種のアクリル樹脂が分離する。さらに、大気との親和性
を支配する水接触角が第2のアクリル樹脂よりも第1の
アクリル樹脂の方が大きいため、第1のアクリル樹脂が
大気側(上層)に位置し、一方第2のアクリル樹脂が被
塗物側(下層)に位置する。あるいは第1のアクリル樹
脂濃厚層が上層に、第2のアクリル樹脂濃厚層が下層に
位置し、塗膜深さ方向に対して傾斜組成構造を有する。
この両者を含めて層分離とする。この配置形態では、第
1のアクリル樹脂が表面に存在するため耐化学薬品性等
を発揮し、第2のアクリル樹脂が加水分解性シリル基を
有するため被塗物との付着性を良好にする。
【0010】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、1回の塗装およ
び乾燥硬化により、外部からの薬品等による劣化を防止
する機能である耐化学薬品性等に優れたアクリル樹脂が
上層に、被塗物との付着性に優れた加水分解性シリル基
を含有するアクリル樹脂が下層に位置する。あるいは上
記のように傾斜組成構造となる。そのため、被塗物、特
に金属材料に対して付着性、耐化学薬品性等の実用特性
に優れた塗膜が得られる。さらに、1回の塗装により2
層の塗膜が得られるため、従来のような2回以上の塗装
工程を必要とすることはなく、簡単な工程で塗装するこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明をより具体的にした具体例を説
明する。
【0012】本発明は、第1のアクリル樹脂と加水分解
性シリル基を含有する第2のアクリル樹脂とよりなる樹
脂組成物である。
【0013】本発明では、上記2種類の樹脂が樹脂組成
物においては混合しており、塗装した際に2層に分離し
て塗膜を形成する。
【0014】種類の異なる2種の樹脂を混合して塗装す
る場合、樹脂の溶解性パラメータSP値が異なると、S
P値の低い樹脂がSP値の高い樹脂の上に分離する傾向
がある。しかしながら、SP値の差が大きすぎると樹脂
を混合することができず、溶液状態の樹脂組成物の段階
で分離してしまう。樹脂の相溶性は分子量によっても異
なるが、通常使用される分子量2000〜100000
程度の樹脂では、樹脂間のSP値の差が1.1以下にお
いて両者は均一に溶液状態で混合する。
【0015】しかしながら、SP値の差が1.1を越え
ると、塗膜内で海島状の相分離を形成し、また、SP値
の差が0.1未満では、塗装した際にも均一な混合状態
を形成し、層分離状態を得ることはできない。従って、
樹脂間のSP値の差が0.1〜1.1の範囲内におい
て、両樹脂が均一に溶液状態で混合でき、しかも被塗物
に塗布した場合に硬化塗膜は層分離状態となる。従っ
て、本発明では、第1のアクリル樹脂の溶解性パラメー
タSP1 と第2のアクリル樹脂の溶解性パラメータSP
2 との差(SP1 −SP2 )が0.1〜1.1の範囲内
とする。さらに、SP値の差(SP1 −SP2 )が0.
3〜1.0の範囲内であれば、塗装した際の層分離がよ
り促進される。
【0016】付着性を改善する加水分解性シリル基を含
有する第2のアクリル樹脂のSP値は、通常使用される
アクリル樹脂のSP値よりも低いため、該シリル基を含
有する第2のアクリル樹脂を被塗物との界面に偏在する
ことが困難である。しかし、樹脂間に被塗物との親和性
あるいは大気との親和性に差を設けると該シリル基を含
有する第2のアクリル樹脂を被塗物との界面に偏在させ
ることができる。
【0017】この被塗物との親和性あるいは大気との親
和性の尺度として水接触角がある。水接触角は、基材と
水との親和性の大小を示すものであり、樹脂の水接触角
が大きいときは、その表面は疎水性が高く、大気との親
和性が大きい。逆に、樹脂の水接触角が小さいときは、
その表面は親水性が高く、金属等の無機物等よりなる被
塗物との親和性が大きい。従って、異なる水接触角を持
つ2種の樹脂を混合して塗装すると、水接触角の小さい
樹脂が被塗物との界面に配置し、水接触角の大きい樹脂
が大気側に配置する傾向がある。第1のアクリル樹脂の
水接触角を第2のアクリル樹脂の水接触角より大きくす
ることにより、被塗物に塗装した際に、第1のアクリル
樹脂が上層(大気側)に、第2のアクリル樹脂が下層
(被塗物側)に配置した層分離複層構造を形成する。さ
らに、第1のアクリル樹脂の水接触角θ1 と第2のアク
リル樹脂の水接触角θ2 との差(θ1 −θ2 )が1°以
上で有れば、より均一に層が分離する。
【0018】以上のように、本発明の樹脂組成物を塗装
することにより、耐化学薬品性に優れた第1のアクリル
樹脂が大気側に位置することによりその機能を発揮し、
且つ付着性に優れた第2のアクリル樹脂が被塗物側に位
置することによりその機能を発揮する。
【0019】第1のアクリル樹脂および第2のアクリル
樹脂は、有機溶媒可溶型であり、それぞれの樹脂の有機
溶媒溶液を塗布し、該溶媒を常温または加熱によって除
去したときに皮膜を形成しうる樹脂であればよい。
【0020】第1のアクリル樹脂としては、有機溶媒可
溶型であり、スチレン、ビニルトルエン等の芳香環含有
ビニル化合物、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)
アクリル酸2エチルヘキシル等の(メタ)アクリル酸の
アルキルエステル化合物、(メタ)アクリル酸2ヒドロ
キシエチル、(メタ)アクリル酸2ヒドロキシプロピル
等の水酸基含有(メタ)アクリル酸エステル化合物、メ
タクリル酸、アクリル酸、クロトン酸等のカルボキシル
含有不飽和化合物、(メタ)アクリル酸アミド、アクリ
ロニトリル、(メタ)アクリル酸のメチロール化物ある
いはアルコキシメチル化物等のビニル系単量体等のラジ
カル重合可能な単量体から選択される(メタ)アクリル
化合物を主体とするビニル共重合体である。
【0021】本発明の樹脂組成物に架橋剤を添加して架
橋型塗膜を形成する場合には、第1のアクリル樹脂は、
架橋剤と反応するために樹脂中に水酸基、カルボキシル
基、アミノ基、アミド基等の活性化水素原子を有する官
能基を含有するものとする。
【0022】第2のアクリル樹脂としては、有機溶媒可
溶型で、加水分解性であるシリル基を含有する樹脂であ
り、(メタ)アクリル酸トリメチルシロキシエチル、
(メタ)アクリル酸トリメチルシロキシブチル、(メ
タ)アクリル酸トリエチルシロキシエチル等の加水分解
性アルコキシシリル基(−OCH3 または−OCH2
3 )を含有する(メタ)アクリル酸エステルの少なく
とも1種を必須成分とし、上記第1のアクリル樹脂で示
したようなラジカル重合可能な単量体から選択される
(メタ)アクリル化合物を主体とするビニル共重合体で
ある。
【0023】本発明の樹脂組成物に架橋剤を添加して架
橋型塗料を形成する場合には、第2アクリル樹脂は、架
橋剤と反応するために樹脂中に水酸基、カルボキシル
基、アミノ基、アミド基等の活性化水素原子を有する官
能基を含有するものとする。
【0024】第1、第2のアクリル樹脂については上記
以外には特に制限はないが、架橋剤を添加する塗料にお
いては両アクリル中に架橋剤と反応する共通の官能基を
有し第2のアクリル樹脂の分子量が第1のアクリル樹脂
の分子量よりも大きい方がより高性能塗膜を得る手段と
して特に望ましい。
【0025】本発明の樹脂組成物を架橋型塗料とする場
合に使用する架橋剤としては、第1のアクリル樹脂と第
2のアクリル樹脂とに共通に含有する活性化水素原子を
有する官能基の種類によって異なり、公知の反応形式に
従って使用する架橋剤を選択する。
【0026】例えば、活性化水素原子を有する官能基が
水酸基、カルボキシル基、アミノ基である場合、架橋剤
としては、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイ
ソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート等のジイソシアネート類、4−
イソシアネートメチルオクタメチレンジイソシアネート
等のトリイソシアネート類、上記ジイソシアネート類と
多価アルコールまたはポリヒドロキシ化合物とを反応さ
せて得られるポリイソシアネート樹脂類、上記ジイソシ
アネート類と水とを反応させて得られるビュレット結合
を有するポリイソシアネート樹脂類、上記イソシアネー
ト類を環化重合して得られるイソシアヌレート環を有す
るポリイソシアヌレート樹脂類、上記ポリイソシアネー
ト類またはポリイソシアネート樹脂類を一価アルコール
でブロックして得られるブロックイソシアネート類、メ
チルエーテル化メチロールメラミン、n−ブチルエーテ
ル化メチロールメラミン、n−ブチルエーテル化ベンゾ
アナミン等のアミン樹脂類がある。
【0027】また、活性化水素原子を有する官能基が水
酸基である場合、架橋剤としては、無水トリメリット
酸、無水ピロメリット酸等のポリカルボン酸無水物等を
用いることができる。また、活性水素原子を有する官能
基がアミノ基またはカルボキシル基である場合、架橋剤
としては、脂肪族多価アルコールのグリシジルエーテル
類や脂肪族多価カルボン酸のグリシジルエステル類等の
ポリエポキシ化合物を用いることもできる。
【0028】樹脂重合用や希釈用の有機溶剤としては、
トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素類、
n−ペンタン、n−ヘキサン、n−オクタン等の脂肪族
炭化水素類、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の脂環式炭化
水素類、ジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジイソプロピルエーテル、ジ−n−ブチルエー
テル等のエーテル類、アセトン、メチルケトン、メチル
イソブチルケトン、ジイソブチルケトン、メチルアミノ
ケトン、シクロヘキサノン、イソホロン等のケトン類、
酢酸イソブチル、エチレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテル
アセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルア
セテート等のエステル類、クロロホルム、メチレンクロ
ライド、四塩化炭素、トリクロロエタン、テトラクロル
エタン等の塩素化炭化水素類等がある。該有機溶剤は、
単独で用いてもよく、2種以上の混合物として用いても
よい。
【0029】本発明において、第1のアクリル樹脂と第
2のアクリル樹脂との配合割合としては、第1のアクリ
ル樹脂/第2のアクリル樹脂重量比が、固形分換算で1
0/90〜90/10の範囲内とする。それぞれの樹脂
の配合量が10%未満では、それぞれの樹脂の持つ機能
が発現しなくなり、特に第2のアクリル樹脂の付着改善
効果が発現しない。さらに、それぞれの樹脂の機能をよ
り発現させるには、第1のアクリル樹脂/第2のアクリ
ル樹脂の比が、固形分換算で40/60〜80/20の
範囲内が望ましい。
【0030】また、本発明の樹脂組成物に架橋剤を添加
して架橋型塗料を形成する場合、架橋剤の配合割合とし
ては、第1のアクリル樹脂と第2のアクリル樹脂中の活
性化水素原子を有する官能基量と架橋剤中の反応性基量
とのモル比が、1:1.2〜1:0.3となる範囲内が
望ましい。1:0.3の比よりも架橋剤が少ないと、架
橋度不足により硬度不足等の欠陥が生じるおそれがあ
り、逆に1:1.2の比より架橋剤が多いと未反応架橋
剤の生成により塗膜の物性等が低下するおそれがある。
【0031】本発明の樹脂組成物には、通常塗料に用い
られる顔料類を混入分散して用いることができる。ま
た、顔料分散剤、紫外線吸収剤、光安定剤、表面調整剤
等の通常顔料に用いられる添加剤も添加することができ
る。
【0032】本発明の樹脂組成物を製造する方法として
は、第1のアクリル樹脂、第2のアクリル樹脂の2種類
の樹脂を重合、調製し、これらを従来の方法により混合
する方法がある。上記樹脂の重合は、従来公知のいかな
る重合法を採用してもよく、例えば、溶液重合、塊状重
合、乳化重合、縣濁重合等の方法が採用できる。特に、
有機溶剤を用いた溶液重合法が最適であり、各種のモノ
マーを所定割合で重合触媒(例えば、アゾビスイソブチ
ロニトリル、ベンゾイルパーオキサイド等)と混合し、
重合可能な温度(例えば、60〜140℃)に加熱した
有機溶剤を含む反応容器中に滴下、熟成することにより
樹脂が得られる。
【0033】本発明の樹脂組成物は、上記の特性によ
り、塗料等、特に金属材に塗装する1コート塗料として
有用なものである。
【0034】また、本発明の樹脂組成物を塗料として塗
装する方法は、特に限定はないが、スプレー塗装が最も
望ましい。塗装膜厚についても特に限定はないが、本発
明の樹脂組成物の機能を最大に発揮させるためには、5
μm以上、より好ましくは8μm以上がよい。また、最
大膜厚には特に限定はないが、厚すぎると通常の塗料と
同様に塗膜に欠陥が生じやすくなるため、該欠陥が生じ
ない範囲内で塗装するのがよい。架橋剤を添加する場合
には、使用する架橋剤の種類に応じて、室温、または6
0〜250℃の温度で焼き付けて架橋型塗膜として使用
することができる。
【0035】以下、本発明の実施例を説明する。なお、
「%」とあるのは特にことわりのない限り、「重量%」
を意味する。
【0036】(樹脂の調製)第1のアクリル樹脂の調製 還流冷却管、温度計、窒素ガス吹き込み管、攪拌機、お
よびモノマー滴下ロートを装填した四っ口フラスコのフ
ラスコ中にキシレン/メチルイソブチルケトン=1/1
(重量比)600gを仕込み、滴下ロート中にスチレン
60g、メタクリル酸メチル201g、アクリル酸n−
ブチル240g、メタクリル酸2ヒドロキシエチル90
g、アクリル酸9g、およびアゾビスイソブチロニトリ
ル12gを仕込んだ。攪拌下、窒素ガスを吹き込みなが
ら昇温を開始し、フラスコ内温度が100℃に達したと
き滴下ロートからのモノマーの滴下を開始した。温度を
保持しながら3時間を要して滴下を終了した。滴下終了
2時間後、アゾビスイソブチロニトリル1.5gを添加
し、さらに3時間反応を続けた。その間、温度は100
℃を保持した。その後、室温まで冷却し、樹脂溶液を排
出した。
【0037】得られた樹脂溶液の濃度は50.5%(1
05℃、3時間加熱乾燥によって測定)、得られたポリ
マーのGPC(ガスクロマトグラフ)によるポリスチレ
ン換算でのピーク分子量(展開液はテトラヒドロフラ
ン、得られた分子量分布曲線の最大ピークの分子量)は
30500、フェノールフタレインを指示薬にした0.
1N水酸化カリウムのアルコール溶液での滴定で求めた
酸価は10.9mgKOH/g樹脂、NMRによる組成
測定結果から計算で求めた水酸基価は67mgKOH/
g樹脂、SP値は10.6であった。この樹脂溶液中の
樹脂をアクリル樹脂1−Aとする。
【0038】上記アクリル樹脂1−Aの調製と同様な条
件で表1に示すアクリル樹脂1−B〜1−Gを調製し
た。
【0039】
【表1】
【0040】第2のアクリル樹脂の調製 第1アクリル樹脂の調製で使用したのと同じ装置を用
い、四っ口フラスコにキシレン300gとメチルイソブ
チルケトン300gとを仕込み、滴下ロート中にアクリ
ル酸メチル240g、メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン300g、メタクリル酸2ヒドロキシエチル
60g、およびアゾビスイソバレロニトリル9gを仕込
み、以下の操作は上記第1アクリル樹脂の調製と同様に
してシリル基を含有する第2アクリル樹脂を調製した。
なお、追加触媒にはアゾビスイソバレロニトリル1.7
gを用いた。
【0041】得られた樹脂溶液の濃度は49.1%、ピ
ーク分子量は33500、水酸基価は38、SP値は1
0.0であった。この樹脂溶液中の樹脂をアクリル樹脂
2−Aとする。
【0042】上記アクリル樹脂2−Aの調製と同様な条
件で表2に示すアクリル樹脂2−B、2−Cを調製し
た。
【0043】
【表2】
【0044】上記のようにして得られた第1のアクリル
樹脂および第2のアクリル樹脂の水接触角を以下のよう
に測定した。樹脂溶液を顕微鏡観察用スライドガラス上
に塗布、乾燥し、乾燥塗装板を作製し、作製した塗装板
の膜表面をn−ヘキサンで洗浄した。その後、室温(2
0〜25℃)で減圧下で24時間以上乾燥し、完全に揮
発成分を除去し、膜表面に0.02mlの脱イオン水
(比抵抗1MΩーcm以上)を滴下し、その接触角を常
法で測定した。その結果を表3に示す。水接触角の比較
は、樹脂の乾燥した状態で比較する。架橋剤により硬化
した場合は樹脂の硬化乾燥した状態で比較する。
【0045】
【表3】
【0046】表3中、1)室温で72時間乾燥した後、
さらに減圧下で24時間乾燥した膜について測定。2)
アミノ樹脂は、三和ケミカル(株)製ニカラックMS−
001を用い、供試樹脂/アミノ樹脂=7/3(樹脂固
形分比)に配合し、バーコータ塗装。硬化乾燥条件は、
140℃、30分で、その後24時間室温放置した膜に
ついて測定。3)イソシアナートは、武田薬品工業
(株)製タケネートD−165N(ビューレットタイプ
無黄変型ポリイソシアネート)をキシレン/プロピレン
グリコールモノメチルエーテルアセテート=1/1で7
0%に希釈した溶液を用い、NCO/OH=1/1(モ
ル比)に配合し、バーコータ塗装。硬化乾燥条件は、8
0℃、30分で、その後24時間室温放置した膜につい
て測定。
【0047】実施例1 アクリル樹脂1−Aの樹脂溶液(以下アクリルワニス1
−Aという、以下同様)100gとアクリルワニス2−
A103gとを容器にとり、これらに希釈溶剤としてn
−ブタノール17gを加えて攪拌機で混合し、均一な樹
脂溶液を作製した。この混合溶液中の各樹脂の配合比率
は1:1である。この液をバーコータで乾燥膜厚30μ
mになるようにガラス板に塗装し、80℃で30分間乾
燥させたところ透明で平滑な膜が得られた。この膜の断
面について、シリコン原子の深さ方向の分布をEPMA
(エレクトロン・プローブ・マイクロ・アナリシス)に
より調べた。その結果を図1に示す。図1より、上層
(大気側)に第1のアクリル樹脂が濃厚な層、下層(ガ
ラス板側)に第2のアクリル樹脂が濃厚な層が配置する
傾斜組成を有する層分離構造であることが分る。
【0048】なお、本実施例では、溶解性パラメータの
差は、(第1のアクリル樹脂)−(第2のアクリル樹
脂)=0.6、水接触角の大きさは(第1のアクリル樹
脂)>(第2のアクリル樹脂)である。
【0049】実施例2 アクリルワニス1−A160gとアクリルワニス2−C
40gに希釈溶剤としてキシレン20gを加えて攪拌機
で均一になるまで攪拌し、混合液を作製した。この液の
樹脂溶液は、第1のアクリル樹脂:第2のアクリル樹脂
=8:2である。この液にさらにキシレン/酢酸n−ブ
チル/エチレングリコールモノブチルエーテル=5/3
/2(重量比)の混合溶媒で37%に希釈し、エアスプ
レー塗装機でガラス板上に乾燥膜厚が約20μmになる
ように塗装し、15分間室温で放置した後、70℃で1
時間乾燥した。得られた塗膜は透明で平滑であった。E
PMAにより調べたところ、上層に第1のアクリル樹
脂、下層に第2のアクリル樹脂が配置した積層構造であ
ることが分かる。
【0050】なお、本実施例では、溶解性パラメータの
差は、(第1のアクリル樹脂)−(第2のアクリル樹
脂)=0.7、水接触角の大きさは(第1のアクリル樹
脂)>(第2のアクリル樹脂)である。
【0051】実施例3 アクリルワニス1−F80gとアクリルワニス2−A1
22gを容器にとり、攪拌機で混合し、均一な混合液を
作製した。この液の樹脂組成は、第1のアクリル樹脂:
第2のアクリル樹脂=4:6である。この液をバーコー
タで乾燥膜厚が40μmになるようにガラス板上に塗装
し、実施例1と同様な条件で乾燥した。得られた塗膜
は、透明で平滑であり、上層に第1のアクリル樹脂、下
層に第2のアクリル樹脂が配置した積層構造であること
がEPMAにより確認された。
【0052】なお、本実施例では、溶解性パラメータの
差は、(第1のアクリル樹脂)−(第2のアクリル樹
脂)=0.9、水接触角の大きさは(第1のアクリル樹
脂)>(第2のアクリル樹脂)である。
【0053】実施例4 アクリルワニス1−A100gとアクリルワニス2−A
103gとを容器にとり、これらに架橋剤としてニカラ
ックMS−001(樹脂濃度60%)を72g加え、さ
らに希釈剤としてキシレン80gと酢酸n−ブチル40
gを加え、攪拌機を用いて30分間攪拌して濃度36%
の透明塗料を作製した。この塗料を冷延鋼板上に乾燥塗
膜厚さが約30μmになるようにスプレー塗装し、室温
で15分間放置した後130℃で30分間加熱し、塗膜
を形成した。得られた塗膜は、透明で平滑であり、上層
に第1のアクリル樹脂、下層に第2のアクリル樹脂が配
置した積層構造であることがEPMAにより確認され
た。
【0054】なお、本実施例では、溶解性パラメータの
差は、(第1のアクリル樹脂)−(第2のアクリル樹
脂)=0.6、水接触角の大きさは(第1のアクリル樹
脂)>(第2のアクリル樹脂)である。
【0055】実施例5 アクリルワニス1−A160gとアクリルワニス2−C
40gに希釈溶剤としてキシレン20gを加えて、攪拌
機で混合し、さらにこの混合液に架橋剤としてイソシア
ネート架橋剤を24gを加え、均一に攪拌混合した。こ
の混合液をABS樹脂板にクロムめっきを施しためっき
板上にバーコータで乾燥塗装膜厚が30μmになるよう
に塗装した。塗装後、室温で15分間放置し、ついで8
0℃で30分間加熱硬化させた。硬化後、さらに室温で
24時間放置して塗膜を形成した。得られた塗膜は、透
明で平滑であり、上層に第1のアクリル樹脂、下層に第
2のアクリル樹脂が配置した積層構造であることがEP
MAにより確認された。
【0056】なお、本実施例では、溶解性パラメータの
差は、(第1のアクリル樹脂)−(第2のアクリル樹
脂)=0.7、水接触角の大きさは(第1のアクリル樹
脂)>(第2のアクリル樹脂)である。
【0057】実施例6〜10 表4に示すようなワニスを使用し、架橋剤としてメラミ
ン樹脂を使用したときは実施例4と同様、架橋剤として
イソシアネートを使用したときは実施例5と同様な方法
で塗料を作製した。この塗料を実施例4と同様にして塗
膜を形成した。得られた塗膜は、透明で平滑であり、上
層に第1のアクリル樹脂、下層に第2のアクリル樹脂が
配置した積層構造であることがEPMAにより確認され
た。
【0058】
【表4】
【0059】表4中、4)2)および3)参照。5)メ
ラミンは、(アクリル樹脂+加水分解性シリル基含有ア
クリル樹脂)/メラミン樹脂の固形分重量比。イソシア
ネートは、(アクリル樹脂+加水分解性シリル基含有ア
クリル樹脂)中のOH/イソシアネート中のNCOのモ
ル比。6)クロムめっき板は、クロムめっきABS板。
冷延鋼板、アルミ板、ステンレス板は、共磨き鏡面板。
7)スプレー塗装時には、メラミン架橋の場合は、キシ
レン/酢酸n−ブチル=2/1、イソシアネート架橋の
場合は、キシレン/エチレングリコールモノエチルエー
テルアセテート=1/1(いずれも重量比)の混合溶剤
でフォード・カップ#4で22〜23秒になるように希
釈して塗装した。塗装後の室温放置時間は15分、硬化
条件は、メラミンの場合130℃、30分、イソシアネ
ートの場合80℃、30分。8)温水浸漬を行う前の付
着強度(kg/cm2 )。
【0060】なお、いずれの実施例でも、溶解性パラメ
ータの差は、(第1のアクリル樹脂)−(第2のアクリ
ル樹脂)=0.1〜1.1、水接触角の大きさは(第1
のアクリル樹脂)>(第2のアクリル樹脂)である。
【0061】比較例1 アクリルワニス1−Fと加水分解性シリル基含有アクリ
ルワニス2−Bの1:1混合物を実施例1と同様にして
作製した。得られた塗料を冷延鋼板上にスプレー塗装し
たところ、白濁しているうえに膜表面に波状の凹凸を示
した。さらに、同様な組成の混合物にイソシアネートを
加えて作製した塗膜は、透明性,平滑性等の特性に劣る
ものであった。
【0062】なお、本比較例では、溶解性パラメータの
差は、(第1のアクリル樹脂)−(第2のアクリル樹
脂)=1.3、水接触角の大きさは(第1のアクリル樹
脂)>(第2のアクリル樹脂)である。
【0063】比較例2 アクリルワニス1−Dと加水分解性シリル基含有アクリ
ルワニス2−Cとの混合物(1:1)にイソシアネート
を加えて実施例5と同様にして塗料を作製した。得られ
た塗料をクロムめっき板上に塗装し、硬化乾燥したとこ
ろ、塗膜は、付着強度低下率等の特性に劣るものであっ
た。
【0064】なお、本比較例では、溶解性パラメータの
差は、(第1のアクリル樹脂)−(第2のアクリル樹
脂)=0.8、水接触角の大きさは(第1のアクリル樹
脂)=(第2のアクリル樹脂)である。
【0065】比較例3 アクリルワニス1−Fと加水分解性シリル基含有アクリ
ルワニス2−Cとの混合物(1:1)にイソシアネート
を加えて実施例5と同様にして塗料を作製した。得られ
た塗料をアルミ板上に塗装し、硬化乾燥したところ、塗
膜は、付着強度低下率等の特性に劣るものであった。
【0066】なお、本比較例では、溶解性パラメータの
差は、(第1のアクリル樹脂)−(第2のアクリル樹
脂)=1.0、水接触角の大きさは(第1のアクリル樹
脂)<(第2のアクリル樹脂)である。
【0067】比較例4 アクリルワニス1−Gと加水分解性シリル基含有アクリ
ルワニス2−Aとの混合物(1:1)にイソシアネート
を加えて実施例5と同様にして塗料を作製した。得られ
た塗料をクロムめっき板上に塗装し、硬化乾燥したとこ
ろ、塗膜は、付着強度低下率等の特性に劣るものであっ
た。
【0068】なお、本比較例では、2種のアクリル樹脂
における溶解性パラメータの差は、(第1のアクリル樹
脂)−(第2のアクリル樹脂)=0、水接触角の大きさ
は(第1のアクリル樹脂)>(第2のアクリル樹脂)で
ある。
【0069】上記実施例4〜10および比較例1〜4に
おける試験用塗装板について以下のような試験を実施し
た。 (1)塗膜の透明性 :膜の透明性を肉眼で判定した。 ○は透明性大、△は透明性中、×は透明性小 (2)平滑性 :塗膜表面の平滑性を肉眼で判定
した。 ○は平滑性大、△は平滑性中、×は平滑性小 (3)光沢 :60°鏡面反射率を用い、
(株)村上色彩研究所製GM−3D型で光沢を測定し
た。 (4)付着強度低下率:塗装板を40℃の温水に240
時間浸漬した後、塗膜表面の水滴をよくふきとり、その
面上に、底面が1cmで平滑な鋼製の角棒をエポキシ/
ポリアミド系接着剤(チバガイギー社製アラルダイト標
準型)で接着した。24時間乾燥後、テンシロン引張り
試験機(島津製作所製オ−トグラフ)にセットし、塗膜
を垂直方向に引っ張り、塗膜が剥離するときの荷重を測
定した。同様の測定を温水浸漬試験を行わなかった塗装
板についても測定し、その比から付着強度低下率を計算
した。 付着強度低下率(%)=(FS −FW )/FS ×100 (FW :温水浸漬試験後の塗膜の剥離時の荷重、 FS :未試験塗膜の剥離時の荷重) (5)耐酸試験 :40℃、0.5%の硫酸中に2
40時間浸漬した後、塗膜に、ふくれ、しわ、はがれ、
変色等の塗膜異常の有無を肉眼で観察した。 ○は塗膜に異常なし、×は塗膜に異常あり (6)耐候性 :塗装板をサンシャインウエザー
メータにセットし、2,000時間の試験後の光沢の測
定から、光沢保持率を計算した。 光沢保持率(%)=試験後の光沢値/試験前の光沢値×
100
【0070】上記の試験結果を表4に示す。表4より明
らかなように、本実施例の方が、比較例よりも塗膜の透
明性、平滑性、耐酸試験等の特性に優れていることが分
かる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例における樹脂組成物を塗装した際の塗膜
中のシリコン量の分布を示す線図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 徹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 宮崎 静夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 審査官 佐々木 秀次 (56)参考文献 特開 昭63−234068(JP,A) 特開 平1−287162(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 33/06 C08L 43/04 C09D 133/06 C09D 143/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のアクリル樹脂と、加水分解性シリ
    ル基を含有する第2のアクリル樹脂とよりなる樹脂組成
    物であって、 第1のアクリル樹脂の溶解性パラメータSPと加水分
    解性シリル基を含有する第2のアクリル樹脂の溶解性パ
    ラメータSPとの関係が、SP−SP=0.1〜
    1.1であり、 第1のアクリル樹脂の水接触角θと加水分解性シリル
    基を含有する第2のアクリル樹脂の水接触角θとの関
    係が、θ>θあり、第1のアクリル樹脂と加水分
    解性シリル基を含有する第2のアクリル樹脂の重量比
    が、固形分換算で10/90〜90/10の範囲内であ
    ことを特徴とする樹脂組成物。
JP11218292A 1992-04-03 1992-04-03 樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3160065B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11218292A JP3160065B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11218292A JP3160065B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05287155A JPH05287155A (ja) 1993-11-02
JP3160065B2 true JP3160065B2 (ja) 2001-04-23

Family

ID=14580312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11218292A Expired - Fee Related JP3160065B2 (ja) 1992-04-03 1992-04-03 樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3160065B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1088039A (ja) * 1996-09-20 1998-04-07 Nobuhito Oohara 紫外線・近赤外線遮断塗料
JP2007106826A (ja) * 2005-10-12 2007-04-26 Hiromitsu Furuichi 紫外線・赤外線遮断塗料
JP2008088440A (ja) * 2007-12-26 2008-04-17 Nippon Paint Co Ltd 防汚塗料組成物
KR20230147420A (ko) * 2022-04-14 2023-10-23 주식회사 케이씨씨 클리어 코트 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05287155A (ja) 1993-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5261089B2 (ja) リコート用水性プライマー及び塗膜形成方法
GB2350365A (en) Coating composition
EP0217385A2 (en) Method of forming metallic coatings
JP5074022B2 (ja) ベース塗料組成物およびこれを含む塗料組成物
US5136004A (en) Binder, process for its preparation and its use in clear or pigmented coating agents
JP3160065B2 (ja) 樹脂組成物
JP3295491B2 (ja) 水性塗料とその塗装方法
JP7365311B2 (ja) ベース塗料組成物および塗装物品
JP4139188B2 (ja) 塗装方法
JP2853121B2 (ja) 塗料用樹脂組成物
JP7441769B2 (ja) 自動車部品用成型品上への複層塗膜の塗装方法
JP2001214119A (ja) 被覆用塗料組成物
JPH01158079A (ja) クリヤーコート用塗料
US5658988A (en) Resinous composition for coating
JPS63278973A (ja) 塗料用樹脂組成物
JP4819249B2 (ja) 1コート仕上げ用着色塗料組成物
JP2001002979A (ja) 塗料組成物
JP3985286B2 (ja) 金属基材の塗装保護方法
JPH06256705A (ja) 塗料組成物
JP2014129456A (ja) 金属めっきプラスチック基材用クリヤー塗料組成物
JP3110773B2 (ja) 熱硬化被覆組成物
JP2769188B2 (ja) 上塗用塗料組成物
KR100568913B1 (ko) 금속코팅용 우레탄 아크릭 하이브리드 수지의 제조 방법
JP4965062B2 (ja) 塗料組成物
JPH1135876A (ja) 水性塗料および仕上げ方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees