JP3158787B2 - 冷凍装置の運転制御装置 - Google Patents

冷凍装置の運転制御装置

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JP3158787B2 JP16061893A JP16061893A JP3158787B2 JP 3158787 B2 JP3158787 B2 JP 3158787B2 JP 16061893 A JP16061893 A JP 16061893A JP 16061893 A JP16061893 A JP 16061893A JP 3158787 B2 JP3158787 B2 JP 3158787B2
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剛 金沢
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/19Pumping down refrigerant from one part of the cycle to another part of the cycle, e.g. when the cycle is changed from cooling to heating, or before a defrost cycle is started

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デフロスト運転等の開
始前にポンプダウン運転を行うようにした冷凍装置の運
転制御装置に係り、特に、開閉弁等の異物除去対策に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭59−1776
4号公報に開示されるごとく、下記の構成を有する冷凍
装置は公知の技術である。すなわち、図9に示すよう
に、冷凍装置には、圧縮機(1)、凝縮器(2),減圧
機構(4),蒸発器(5)等を冷媒配管で順次接続して
構成される主冷媒回路(A)と、この主冷媒回路(A)
の吐出ラインと蒸発器の入口側とをバイパス接続する吐
出ガスバイパス路(10)と、吐出冷媒の流れを主冷媒
回路(A)の凝縮器(2)側と吐出ガスバイパス路(1
0)とに切換える三方切換弁(MV)とが設けられてい
る。また、主冷媒回路(A)の液ラインには、2つの開
閉弁(SV1,SV2)に挟まれて一定容量の液冷媒を貯溜
する液溜め部(LST)が設けられている。そして、デフ
ロスト指令があると、液溜め部(LST)の上流側の開閉
弁(SV2)を開き下流側の開閉弁(SV1)を閉じて、予
めこの液溜め部(LST)に液冷媒を貯溜するようポンプ
ダウン運転を行ってから、液溜め部の(LST)よりも上
流側の開閉弁(SV2)を閉じかつ下流側の開閉弁(SV
1)を開くととともに、三方切換弁(MV)の接続を切
換えて、この一定容量の冷媒を吐出ガスバイパス路(1
0)に流し、いわゆる計量ポンプダウン式デフロストを
行う。この計量ポンプダウン式デフロストにより、蒸発
器の無駄な加熱を行うことなく効率のよいデフロスト運
転を行うようにしたものである。
【0003】また、特開昭62−169969号公報に
開示されるごとく、庫内に蒸発器からの温風を循環させ
て庫内を加熱する加熱運転を行う前に、上記公報と同様
のポンプダウン運転を行うようにしたものも公知の技術
である。
【0004】その場合、ポンプダウン運転は、冷媒回路
の低圧が下限値よりも低くなるか、ポンプダウン運転開
始後所定時間が経過したときに終了し、デフロスト運転
又は加熱運転に移行するようになされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
公報に記載されるようなポンプダウン運転を行うに際
し、液管の開閉弁や三方切換弁の弁本体や摺動部等に、
弁の製造時に生じた鋳物カスや切粉の異物が噛み込んで
いることがあり、かかる場合には、弁が完全に閉じない
ことになる。そして、ポンプダウン運転を行っている
間、低圧が下限値よりも低く低下しないことになるが、
そのときには一定時間が経過すると、デフロスト運転又
は加熱運転に移行することになる。そのため、デフロス
ト運転等への移行後に蒸発器に循環する冷媒が過剰とな
って高圧側圧力が過上昇し、高圧カットにより異常停止
する虞れがあった。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、冷媒の圧力を利用して弁の異物を自
動的に除去する手段を講ずることにより、ポンプダウン
運転終了後のデフロスト運転や加熱運転における信頼性
の向上を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明の講じた手段は、図1に示すよう
に、圧縮機(1)、凝縮器(2)、液溜め部(3)、液
管開閉弁(LSV),減圧機構(4)及び蒸発器(5)を
順次接続してなる主冷媒回路(A)と、上記圧縮機
(1)−凝縮器(2)間の冷媒配管と蒸発器(5)入口
側の冷媒配管とを冷媒配管でバイパス接続してなるホッ
トガスバイパス路(10)と、該ホットガスバイパス路
(10)と主冷媒回路(A)との分岐点に配置され、弁
体位置の変化に応じて吐出ガスの流通方向を凝縮器
(2)側とホットガスバイパス路(10)側とに切換え
る三方切換弁(MV)とを備えた冷凍装置を前提とす
る。
【0008】そして、冷凍装置の運転制御装置として、
冷凍装置の運転中、ポンプダウン運転指令を受けたと
き、圧縮機(1)を運転しながら、上記液管開閉弁(L
SV)を閉じ、吐出冷媒が主冷媒回路(A)の凝縮器
(2)側に流通するよう三方切換弁(MV)の弁体位置
を制御するポンプダウン運転制御手段(101)と、冷
媒回路の低圧側圧力を検出する低圧検出手段(LPT)
と、上記ポンプダウン運転制御手段(101)によるポ
ンプダウン運転の開始後、上記低圧検出手段(LPT)の
検出値が下限値よりも低くなると、ポンプダウン運転を
終了するよう指令する終了信号出力手段(102)と、
上記ポンプダウン運転制御手段(101)によるポンプ
ダウン運転の開始後、所定時間が経過したときに上記低
圧検出手段(LPT)の検出値が下限値以上のときには、
一定時間の間、ポンプダウン運転を停止させて、圧縮機
(1)を停止させ、上記液管開閉弁(LSV)を開き、か
つ吐出冷媒の流通方向をホットガスバイパス路(10)
側にするよう三方切換弁(MV)の弁体位置を変更制御
する異物除去運転を行った後、ポンプダウン運転に戻る
よう制御する異物除去運転制御手段(103)とを設け
る構成としたものである。
【0009】請求項2の発明の講じた手段は、上記請求
項1の発明において、上記異物除去運転制御手段(10
3)を、異物除去運転を2回以上の所定回数行うよう制
御する構成としたものである。
【0010】請求項3の発明の講じた手段は、上記請求
項1又は2の発明において、主冷媒回路(A)の液溜め
部(3)下流側の液冷媒配管と吸入ラインの冷媒配管と
をインジェクション開閉弁(ISV)を介して冷媒配管で
バイパス接続してなるインジェクションバイパス路(1
5)を設ける。そして、異物除去運転制御手段(10
3)を、異物除去運転の間、上記インジェクション開閉
弁(ISV)を開くよう制御する構成としたものである。
【0011】請求項4の発明の講じた手段は、上記請求
項1,2又は3の発明において、異物除去運転を設定回
数行った後、所定時間に亘るポンプダウン運転中に低圧
検出手段(LPT)の検出値が下限値よりも低くならない
ときには、上記液管開閉弁(LSV)を閉じ、吐出冷媒が
ホットガスバイパス路(10)側に流通するよう三方切
換弁(MV)の弁体位置を制御して、デフロスト運転及
び加熱運転のうち少なくとも一方を行うエラー時終了制
御手段(104)と、冷媒回路の高圧側圧力を検出する
高圧検出手段(HPT)と、上記エラー時終了制御手段
(104)によるデフロスト運転等への突入後、上記高
圧検出手段(HPT)の検出値が上限値以上になると、デ
フロスト運転等を中止して、通常運転に移行するよう制
御するジャンプ制御手段(105)とを設ける構成とし
たものである。
【0012】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、デフ
ロスト運転や加熱運転等の前に、液冷媒を液溜め部
(3)に貯溜させるよう指令するポンプダウン運転指令
があると、ポンプダウン運転制御手段(101)によ
り、圧縮機(1)を運転しながら、液管開閉弁(LSV)
を閉じ、吐出冷媒の流通方向を主冷媒回路(A)の凝縮
器(2)側とするポンプダウン運転が行われる。このと
き、各弁が正常な開閉作動を行うときには、ポンプダウ
ン運転の進行に伴い冷媒が減少するので、低圧値が下限
値以下となって、終了信号出力手段(102)からポン
プダウン運転の終了指令が出力される。そのとき、液管
開閉弁(LSV)や三方切換弁(MV)に異物が噛み込ま
れていると、液管開閉弁(LSV)が完全に閉じず、ある
いは三方切換弁(MV)の弁体位置が所定位置まで移動
できず、ポンプダウン運転の開始後所定時間が経過して
も低圧値が下限値よりも低くならないことになる。
【0013】ここで、本発明では、ポンプダウン運転の
開始後所定時間が経過しても低圧値が下限値よりも低く
ならないときには、異物除去運転制御手段(103)に
より、一定時間の間、圧縮機(1)を停止させるととも
に、液管開閉弁(LSV)を全開にかつ吐出冷媒の流通方
向がホットガスバイパス路(10)側になるよう三方切
換弁(MV)の弁体位置が変更制御されたあと、再びポ
ンプダウン運転が行われるので、この弁体の移動動作と
冷媒の流れの変化とによって、弁内に噛み込んだ異物の
除去が可能となる。
【0014】請求項2の発明では、異物除去運転制御手
段(103)による異物除去運転が所定回数リトライさ
れるので、より確実に異物の除去が行われる。
【0015】請求項3の発明では、インジェクションバ
イパス路(15)が設けられている場合、上記異物除去
運転制御手段(103)により、異物除去運転時にイン
ジェクション電磁弁(ISV)が開かれるので、インジェ
クション電磁弁(ISV)に噛み込んだ異物をも除去し得
る利点がある。
【0016】請求項4の発明では、弁の開閉作動で異物
の除去ができなかったポンプダウンエラー時には、エラ
ー時終了制御手段(104)により、デフロスト運転あ
るいは加熱運転に移行され、さらに、デフロスト運転等
の最中に高圧値が上限値を越えても、ジャンプ制御手段
(105)により、異常停止することなく通常運転に移
行されるので、過剰な冷媒による所定のデフロスト機能
(もしくは庫内の加熱機能)が確保され、かつ連続運転
が確保される。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図2以下の
図面に基づき説明する。
【0018】図2は、本発明の実施例に係るコンテナ用
冷凍装置の冷媒配管系統を示す。主冷媒回路(A)に
は、吸入した冷媒を高圧状態に圧縮して吐出する圧縮機
(1)と、庫外に配置され、圧縮機(1)から吐出され
た吐出ガス冷媒を凝縮,液化する空冷凝縮器(2)と、
該空冷凝縮器(2)で凝縮された液冷媒を貯溜するとと
もに水冷凝縮器としても機能可能なレシーバ(3)と、
主冷媒回路(A)の液ラインの通路を開閉する液管開閉
弁としての液電磁弁(LSV)と、吸入ガスラインに感温
筒(4a)を配設してなる感温式膨張弁(4)と、庫内
に配置され、庫内空気との熱交換により液冷媒を蒸発さ
せるための蒸発器(5)とが配置され、上記各機器
(1)〜(5)は、冷媒配管で順次接続され、冷媒が循
環する閉回路の主冷媒回路(A)を構成している。な
お、空冷凝縮器(2)及び蒸発器(5)には、それぞれ
1対の凝縮器ファン(CF1),(CF2)及び蒸発器ファ
ン(EF1),(EF2)が付設されている。すなわち、空
冷凝縮器(2)で庫外空気との熱交換により得た冷熱
を、蒸発器(5)で庫内空気に付与することにより、庫
内を所定の低温状態まで冷却するようになされている。
【0019】また、上記主冷媒回路(A)の圧縮機
(1)−凝縮器(2)間の一部位と、膨張弁(4)−蒸
発器(5)間の一部位(ここでは蒸発器(5)の入口配
管)との間は、冷媒配管によってバイパス接続されてお
り、吐出ガス冷媒を蒸発器(5)の入口側までバイパス
させる吐出ガスバイパス路であるホットガスバイパス路
(10)が設けられている。そして、このホットガスバ
イパス路(10)には、ドレンパンを加熱するためのド
レンパンヒ−タ(11)が介設されているとともに、主
冷媒回路(A)とホットガスバイパス路(10)との分
岐点には、三方切換機能を有する三方比例弁(MV)が
配設されている。この三方比例弁(MV)は、弁体位置
の変化に応じ、全閉状態ではすべての吐出ガス冷媒を主
冷媒回路(A)の凝縮器(2)側にバイパスさせる一
方、全開状態ではすべての吐出ガス冷媒をホットガスバ
イパス路(10)側にバイパスさせるように構成されて
いる。そして、中間開度では、主冷媒回路(A)側とホ
ットガスバイパス路(10)側との流量比を可変に調整
するようになされている。
【0020】さらに、主冷媒回路(A)のレシーバ
(3)−液電磁弁(LSV)間の一部位(P)と、吸入ラ
インの一部位(Q)との間は、冷媒配管によってバイパ
ス接続されていて、液ラインの冷媒を吸入ラインに注入
するためのインジェクションバイパス路(15)が設け
られている。このインジェクションバイパス路(15)
には、インジェクション電磁弁(ISV)が介設されてい
て、該インジェクション電磁弁(ISV)は、吐出管に取
付けられた吐出管温度センサ(Thd)の信号に応じて開
閉されるものである。
【0021】また、冷凍装置には、多くのセンサ類が配
置されている。(HPT)は、圧縮機(1)の吐出管に配
置され、冷媒回路(A)の高圧Hp を検出する高圧検出
手段としての高圧センサである。(LPT)は、圧縮機
(1)の吸入管に配置され、冷媒回路(A)の低圧Lp
を検出する低圧検出手段としての低圧センサである。
(DCHS )は、圧縮機(1)の吐出管に配置され、吐出
管温度を検出する吐出管センサである。(EOS)は、蒸
発器(5)の出口側の冷媒配管に配置され、冷媒の蒸発
器出口温度Teoを検出する蒸発器出口センサである。
(SS)は、蒸発器(5)の空気吹出口に配置され、庫
内への吹出空気温度を検出する吹出空気センサである。
(RS)は、蒸発器(5)の空気吸込口に配置され、吸
込空気温度を検出する吸込空気センサである。(HPS)
は、高圧Hp が上限値以上なると作動して、圧縮機
(1)を異常停止させる高圧スイッチである。(AMBS
)は、空冷凝縮器(2)の空気吸込側に配置され、冷
凍庫が配置される周囲の温度を検出する周囲温度センサ
である。
【0022】次に、冷凍装置のデフロスト運転前のポン
プダウン運転の制御内容について、図3のフロ―チャ―
トに基づき説明する。
【0023】デフロスト指令があったとき、まず、ステ
ップST1で、圧縮機(1)が既に運転中か否かを判別
し、圧縮機(1)が既に運転中である判別がYESのと
きには、ステップST2に進んで、設定時間が例えば1
20秒程度のポンプダウンタイマ(PDT)のカウントを
開始するとともに、三方比例弁(MV)を全閉につまり
全ての吐出冷媒を主冷媒回路(A)の凝縮器(2)側流
通させて、液電磁弁(LSV)を閉じ、インジェクション
電磁弁(ISV)を閉じる。すなわち、冷媒回路の液冷媒
をレシーバ(3)に貯溜させるポンプダウン運転を行
う。
【0024】一方、上記ステップST1の判別がNOの
時、つまりサーモオフ等で圧縮機(1)が停止している
ときには、ステップST2に進み、圧縮機(1)をオフ
に、かつ凝縮器ファン(CF1),(CF2)をオフに設定
し、制御中にサーモオンに切換わるのを防止する。そし
て、ステップST4で、三方比例弁(MV)を全閉に
し、ステップST5で、圧縮機(1)の起動ルーチンを
実行する。すなわち、凝縮器ファン(CF1),(CF2)
をオンに、液電磁弁(LSV)及びインジェクション電磁
弁(ISV)を閉じて、圧縮機(1)をオンにして、上記
ステップST2の制御と同様のポンプダウンを行う。し
かる後、ステップST6で、ポンプダウンタイマ(PD
T)のカウントを開始する。
【0025】次に、上記ステップST2又はステップS
T6の制御を行った後、それぞれステップST7に進
み、上述の低圧センサ(LPT)で検出される冷媒回路の
低圧値Lp が所定の下限値Lpd(例えば55KPa 程度の
値)よりも低いか否かを判別しLp <Lpdでなければ、
ステップST9で、ポンプダウンタイマ(PDT)がカウ
ントアップしたか否かを判別し、ポンプダウンタイマ
(PDT)がカウントアップするまで、上記ステップST
7,ST8の制御を繰り返す。そして、ポンプダウンタ
イマ(PDT)がカウントアップするまでにLp <Lpdに
なると、ステップST8に進んでポンプダウン運転を終
了する。なお、図示しないが、このステップST8の制
御の後には通常のデフロスト運転に移行し、その間、高
圧値や低圧値の状態に応じて、三方比例弁(MV)を少
し閉じて吐出冷媒の一部を主冷媒回路(A)の凝縮器
(2)側にリリーフさせたり、インジェクション電磁弁
(ISV)を開いて冷媒を補充したりするようにしてい
る。
【0026】一方、液電磁弁(LSV)や三方比例弁(M
V),インジェクション開閉弁(ISV)に異物が噛み込
んでいる場合には、ポンプダウン運転中に低圧が十分下
がらないので、Lp <Lpdにならないうちに、ポンプダ
ウンタイマ(PDT)がカウントアップしてしまい、ステ
ップST9の判別がYESになる。そのときには、ステ
ップST10に移行し、ポンプダウンタイマ(PDT)の
カウントを停止させてクリアするとともに、ポンプダウ
ンエラー回数Npde の更新を行ってから、ステップST
11で、ポンプダウンエラー回数Npde が所定数「3」
以上か否かを判別する。
【0027】そして、Npde ≧3になるまでは、ステッ
プST12に進んで、異物除去運転を行う。すなわち、
圧縮機(1)及び凝縮器ファン(CF1),(CF2)を停
止させるとともに、液電磁弁(LSV)及びインジェクシ
ョン電磁弁(ISV)を開き、かつ三方比例弁(MV)を
全開にして、吐出冷媒の流通方向をホットガスバイパス
路(10)側に切換える。そして、ステップST13
で、一定時間Tpde (例えば10秒程度の時間)の間こ
の状態で待機した後、上述のステップST4の制御に戻
る。つまり、再びポンプダウン運転を行う。
【0028】そして、上記ポンプダウン運転のリトライ
を行い、合計3回のポンプダウン運転を行う間に、液電
磁弁(LSV)の異物が除去されると、ステップST7に
おける判別がYESになって、ステップST8でポンプ
ダウン運転を終了するが、異物が除去されずに、ステッ
プST11における判別がYESにつまりTpde ≧3に
なると、異物の除去不可能と判断して、ステップST1
4以下の制御に移行する。すなわち、ステップST14
で、ポンプダウンエラーを記憶させ、ステップST15
で、ポンプダウン運転を終了した後、ステップST16
で、デフロスト運転を行う。このとき、図示しないが、
三方比例弁(MV)を全開とし、液電磁弁(LSV)及び
インジェクション電磁弁(ISV)を閉じるよう制御す
る。そして、ステップST17で、高圧センサ(HPT)
で検出される高圧値Hp が上限値Hps以上か否かを判別
し、デフロスト運転中に流れる冷媒量の過剰によって高
圧Hp が異常に高くなり、Hp ≧Hpsになると、ステッ
プST18で、デフロスト運転を停止させ、通常の冷却
運転に復帰させる。つまり、デフロストジャンプを行
う。
【0029】以上のフロ―チャ―トにおいて、ステップ
ST2又はステップST4〜ST6により、ポンプダウ
ン運転を開始するポンプダウン運転制御手段(101)
が構成され、ステップST8の制御により、ポンプダウ
ン運転を終了するよう指令する終了信号出力手段(10
2)が構成され、ステップST12及びST13からス
テップST4に進む制御により、異物除去運転を行った
後ポンプダウン運転に戻るよう制御する異物除去運転制
御手段(103)が構成されている。
【0030】また、ステップST14〜ST16の制御
により、ポンプダウンエラー時にポンプダウン運転を終
了してデフロスト運転(又は加熱運転等)に移行するよ
う制御するエラー時終了制御手段(104)が構成さ
れ、ステップST17からステップST18及びST1
9に移行する制御により、高圧が上限値よりも高くなる
と、デフロスト運転をジャンプさせるジャンプ制御手段
(105)が構成されている。
【0031】したがって、上記実施例では、デフロスト
運転や加熱運転等の前に、液冷媒をレシーバ(3)に貯
溜させるよう指令するポンプダウン運転指令があると、
ポンプダウン運転制御手段(101)により、圧縮機
(1)を運転しながら、液電磁弁(LSV)を閉じ、吐出
冷媒の流通方向を主冷媒回路(A)の凝縮器(2)側と
するポンプダウン運転が行われる。このとき、各弁が正
常な開閉作動を行うときには、ポンプダウン運転の進行
に伴い冷媒が減少するので、低圧値Lp が下限値以下と
なって、終了信号出力手段(102)からポンプダウン
運転の終了指令が出力される。しかし、液電磁弁(LS
V)や三方比例弁(MV)に異物が噛み込まれ、液電磁
弁(LSV)が完全に閉じないときには、主冷媒回路
(A)側からの冷媒の流通が持続するので、低圧値Lp
が下限値Lpd以下に低下しない。また、三方比例弁(M
V)に異物が噛み込まれている場合にも、ポンプダウン
運転中にホットガスバイパス路(10)側に吐出冷媒が
多少流通するので、低圧値Lp が下限値Lpd以下になら
ないことになる。そして、この状態で、ポンプダウンタ
イマ(PDT)がカウントアップして、デフロスト運転に
移行すると、蒸発器(5)の着霜の融解のために流れる
冷媒量が制御できずに過剰となって、高圧の過上昇によ
り高圧カットを招く虞れがある。
【0032】ここで、上記実施例では、ポンプダウンタ
イマ(PDT)がカウントアップしたときにすぐにデフロ
スト運転を行うのではなく、異物除去運転制御手段(1
03)により、一定時間の間、圧縮機(1)を停止させ
るとともに、液電磁弁(LSV)を開き三方比例弁(M
V)を全開にするよう制御されるので、この各弁の弁体
の移動動作と冷媒の流れの変化とによって、弁に噛み込
んだ異物の除去が可能となる。したがって、ポンプダウ
ン運転終了後のデフロスト運転や加熱運転時等における
高圧カットを有効に防止することができ、信頼性の向上
を図ることができる。
【0033】上記実施例では、異物除去運転を2回行う
ようにしたが、この異物除去運転は1回行うだけでもよ
い。ただし、リトライを所定回数行うことで、より確実
に異物の除去を行うことができる。
【0034】なお、上記実施例では、インジェクション
バイパス路(15)が設けられているが、このインジェ
クションバイパス路(15)は必ずしもなくてもよい。
ただし、インジェクションバイパス路(15)が設けら
れている場合には、上記異物除去運転制御手段(10
3)による異物除去運転時にインジェクション電磁弁
(ISV)を開くことで、インジェクション電磁弁(IS
V)に噛み込んだ異物をも除去し得る利点がある。
【0035】さらに、異物の除去ができなかったポンプ
ダウンエラー時には、エラー時終了制御手段(104)
により、デフロスト運転や加熱運転に移行し、その間高
圧が過上昇すると、ジャンプ制御手段(105)による
通常運転に移行するジャンプ制御を行うことで、過剰な
冷媒によるある程度のデフロスト機能や庫内の加熱機能
を確保しながら、連続運転を確保することができる利点
がある。
【0036】なお、上記実施例では、液電磁弁(LSV)
と感温式膨張弁(4)とを液ラインに配置したが、電動
膨張弁を配置して、減圧機能と液ラインの開閉機能とを
兼用させてもよい。また、上記実施例では、主冷媒回路
(A)とホットガスバイパス路(10)との分岐点に比
例機能を有する三方比例弁(MV)を配置したが、弁体
の移動によって冷媒の流通方向を切換える機能だけを有
する三方切換弁を配置したものにも同様の効果を得るこ
とができる。さらに、インジェクション電磁弁(ISV)
の代わりに、電動膨張弁を配置して、より細やかな吐出
管制御を行うようにした場合にも、電動膨張弁内に噛み
込まれた異物を除去する効果を有することはいうまでも
ない。また、上記実施例では、既設のレシーバ(3)を
液溜め部としたが、別途液管中に所定の容積を有する液
溜め部を介設してもよいものとする。
【0037】また、本発明の異物除去運転が適用される
ポンプダウン運転は、上記実施例におけるデフロスト運
転に限られることはなく、加熱運転やサーモオフ前のポ
ンプダウン運転等がある。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、主冷媒回路とホットガスバイパス路との分岐部
に三方切換弁を配置し、かつ液ラインに液管開閉弁及び
液溜め部を設け、デフロスト運転等の前に液溜め部に液
冷媒を貯溜するポンプダウン運転を行うようにした冷凍
装置の運転制御装置として、ポンプダウン運転の開始後
所定時間が経過しても、低圧値が下限値よりも低くなら
ないときには、一定時間の間、ポンプダウン運転を停止
させて、圧縮機を停止させ、液管開閉弁を開き、かつ吐
出冷媒がホットガスバイパス路側に流通するよう三方切
換弁の弁体位置を変更制御する異物除去運転を行った
後、ポンプダウン運転に戻るよう制御するようにしたの
で、この各弁の移動動作と冷媒の流れの変化とによっ
て、弁に噛み込んだ異物を除去することができ、よっ
て、デフロスト運転や加熱運転等における信頼性の向上
を図ることができる。
【0039】請求項2の発明によれば、上記請求項1の
発明において、異物除去運転を所定回数リトライするよ
うにしたので、より確実に異物の除去を行うことができ
る。
【0040】請求項3の発明によれば、上記請求項1又
は2の発明において、液ラインから吸入ラインにインジ
ェクション開閉弁を介してインジェクションバイパス路
を設け、異物除去運転の際、インジェクション開閉弁を
開くようにしたので、インジェクション電磁弁に噛み込
んだ異物をも除去することができる。
【0041】請求項4の発明によれば、上記請求項1,
2又は3の発明において、弁の開閉動作あるいは切換動
作で異物の除去ができなかったポンプダウンエラー時に
は、デフロスト運転及び加熱運転のうち少なくとも一方
に移行し、さらに、デフロスト運転等の最中に高圧値が
上限値を越えても、異常停止することなく通常運転に移
行するようにしたので、過剰な冷媒によりある程度のデ
フロスト機能,庫内の加熱機能を確保しながら、連続運
転を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例に係る冷凍装置の冷媒配管系統図であ
る。
【図3】実施例に係るデフロスト運転及びポンプダウン
運転の制御内容を示すフロ―チャ―ト図である。
【符号の説明】
A 主冷媒回路 1 圧縮機 2 凝縮器 3 レシーバ(液溜め部) 4 膨張弁(減圧機構) 5 蒸発器 10 ホットガスバイパス路 15 インジェクションバイパス路 101 ポンプダウン運転制御手段 102 終了信号出力手段 103 異物除去運転制御手段 104 エラー時終了制御手段 105 ジャンプ制御手段 LSV 液電磁弁(液管開閉弁) MV 三方比例弁(三方切換弁) ISV インジェクション開閉弁 LPT 低圧センサ(低圧検出手段) HPT 高圧センサ(高圧検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−100375(JP,A) 特開 平2−106662(JP,A) 特開 平2−247456(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00 F25B 47/02 530

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機(1)、凝縮器(2)、液溜め部
    (3)、液管開閉弁(LSV),減圧機構(4)及び蒸発
    器(5)を順次接続してなる主冷媒回路(A)と、上記
    圧縮機(1)−凝縮器(2)間の冷媒配管と蒸発器
    (5)入口側の冷媒配管とを冷媒配管でバイパス接続し
    てなるホットガスバイパス路(10)と、該ホットガス
    バイパス路(10)と主冷媒回路(A)との分岐点に配
    置され、弁体位置の変化に応じて吐出ガスの流通方向を
    凝縮器(2)側とホットガスバイパス路(10)側とに
    切換える三方切換弁(MV)とを備えた冷凍装置におい
    て、 冷凍装置の運転中、ポンプダウン運転指令を受けたと
    き、圧縮機(1)を運転しながら、上記液管開閉弁(L
    SV)を閉じ、吐出冷媒が主冷媒回路(A)の凝縮器
    (2)側に流通するよう三方切換弁(MV)の弁体位置
    を制御するポンプダウン運転制御手段(101)と、 冷媒回路の低圧側圧力を検出する低圧検出手段(LPT)
    と、 上記ポンプダウン運転制御手段(101)によるポンプ
    ダウン運転の開始後、上記低圧検出手段(LPT)の検出
    値が下限値よりも低くなると、ポンプダウン運転を終了
    するよう指令する終了信号出力手段(102)と、 上記ポンプダウン運転制御手段(101)によるポンプ
    ダウン運転の開始後、所定時間が経過したときに上記低
    圧検出手段(LPT)の検出値が下限値以上のときには、
    一定時間の間、ポンプダウン運転を停止させて、圧縮機
    (1)を停止させ、上記液管開閉弁(LSV)を開き、か
    つ吐出冷媒の流通方向をホットガスバイパス路(10)
    側にするよう三方切換弁(MV)の弁体位置を変更制御
    する異物除去運転を行った後、ポンプダウン運転に戻る
    よう制御する異物除去運転制御手段(103)とを備え
    たことを特徴とする冷凍装置の運転制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の冷凍装置の運転制御装置
    において、 上記異物除去運転制御手段(103)は、異物除去運転
    を2回以上の所定回数行うよう制御することを特徴とす
    る冷凍装置の運転制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の冷凍装置の運転制
    御装置において、 主冷媒回路(A)の液溜め部(3)下流側の液冷媒配管
    と吸入ラインの冷媒配管とをインジェクション開閉弁
    (ISV)を介して冷媒配管でバイパス接続してなるイン
    ジェクションバイパス路(15)を備え、 異物除去運転制御手段(103)は、異物除去運転の
    間、上記インジェクション開閉弁(ISV)を開くよう制
    御することを特徴とする冷凍装置の運転制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3記載の冷凍装置の運
    転制御装置において、 異物除去運転を設定回数行った後、所定時間に亘るポン
    プダウン運転中に低圧検出手段(LPT)の検出値が下限
    値よりも低くならないときには、上記液管開閉弁(LS
    V)を閉じ、吐出冷媒がホットガスバイパス路(10)
    側に流通するよう三方切換弁(MV)の弁体位置を制御
    して、デフロスト運転及び加熱運転のうち少なくとも一
    方を行うエラー時終了制御手段(104)と、 冷媒回路の高圧側圧力を検出する高圧検出手段(HPT)
    と、 上記エラー時終了制御手段(104)によるデフロスト
    運転等への突入後、上記高圧検出手段(HPT)の検出値
    が上限値以上になると、デフロスト運転等を中止して、
    通常運転に移行するよう制御するジャンプ制御手段(1
    05)とを備えたことを特徴とする冷凍装置の運転制御
    装置。
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