JP3158428B2 - 自動二輪車のタンク支持構造 - Google Patents

自動二輪車のタンク支持構造

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JP3158428B2 JP31598790A JP31598790A JP3158428B2 JP 3158428 B2 JP3158428 B2 JP 3158428B2 JP 31598790 A JP31598790 A JP 31598790A JP 31598790 A JP31598790 A JP 31598790A JP 3158428 B2 JP3158428 B2 JP 3158428B2
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満 伊勢野
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、自動二輪車でも特に燃料タンクがシート後
方に配置された車両についてその燃料タンクの支持構造
に関する。
従来技術 自動二輪車において、エンジンを支持する左右一対の
フレーム間に収納ボックスを配設するものでは、ヘルメ
ット等の嵩張る物を収納する空間はシートの前方に配置
する。
すると燃料タンクは概ねシートの下方または後方に配
設されることになる。
シート前方を足載せ部として空間が形成されたスクー
タ型車両でも同様であり、燃料タンクはシート下方また
は後方に位置する(実開昭54−101759号公報)。
かかる燃料タンクは車体フレームに一体に固定支持さ
れている。
解決しようとする課題 このように燃料タンクがシート後方に配設される場合
において、本発明はシート後方に配設される燃料タンク
を車体に対し左右に揺動(ローリング)自在に支持する
ことで後方フレームの撓みを抑え車体の振動レベルを向
上することができる自動二輪車のタンク支持構造を供す
る。
課題を解決するための手段および作用 上記目的を達成するために本発明は、メインフレーム
の後方にシートパイプを延出して構成した車体フレーム
の前記シートパイプに燃料タンクを配置した自動二輪車
において、前記シートパイプが前記燃料タンクを幅方向
中央の前後2点に集中した弾性部材を介して支持し、該
燃料タンクを前記前後2点を結ぶ直線を中心軸に左右に
揺動自在とし、キャリアの荷台となる主パイプを略コ字
状に屈曲して前記燃料タンクの上に一体に取付け、前記
主パイプの内側空間に前記燃料タンクの注油筒を臨ませ
た自動二輪車のタンク支持構造とした。
前後車輪を支持するため剛性の高い強固なメインフレ
ームに比べ剛性の低いシートパイプに重量物である燃料
タンクが支持されるので、シートパイプは撓み易いが、
斯かるシートパイプに燃料タンクを幅方向中央の前後2
点に集中した弾性部材を介して支持し、同燃料タンクに
キャリアが一体に取付けられ、シートパイプに対して燃
料タンクとキャリアが一体となって左右に揺動自在とす
ることで、自動二輪車がその走行中に左右への旋回を目
的としてローリングした際に燃料タンク及びキャリアに
積載された荷物の慣性力が直接シートパイプに作用せず
弾性部材によって分散・吸収されてローリング時の操縦
性への影響を減少させることができるとともに、シート
レールの撓みを抑制することができる。
したがって燃料タンクを支持するためにシートパイプ
を剛性の高いものにする必要がなく低い剛性を維持して
車体重量を低く抑えることができる。
前記燃料タンクは車体に対し幅方向中央の前後2点に
集中した弾性部材を介して左右に揺動(ローリング)自
在に支持されるので、車体の左右の振れに対してダイナ
ミックダンパーとしての役割を果し車体の振動レベルを
向上させることができる。
また燃料タンクにはキャリアが一体に取付けられるの
で、キャリアに積載された荷物もダイナミックダンパー
の重錘となり、振動レベルの向上に役立つ。
さらに燃料タンクの上に一体に取付けられるキャリア
は、主パイプを略コ字状に屈曲しその内側空間に燃料タ
ンクの注油筒を臨ませているので、略コ字状をした主パ
イプの内側の空間を利用して注油を容易に行うことがで
きる。
実施例 以下第1図ないし第12図に図示した本発明に係る一実
施例について説明する。
第1図は本実施例の自動二輪車の概略側面図であり第
2図は同平面図、第3図は車体フレーム1の全体斜視図
である。
車体フレーム1は、ヘッドパイプ2から後方へ若干斜
め下向きにメインパイプ3が左右に分かれて延出してお
り、その両後端部にボトムプレート4が接合して屈曲し
て下方向へ向いている。
左右一対のメインパイプ3の後部寄りからさらに後方
へ若干斜め上向きに一対のシートパイプ5が延びてお
り、ボトムプレート4の屈曲部から後方へ突出したブラ
ケット間に架設されたクロスパイプ4aとシートパイプ5
の後部との間にロワーパイプ6が架設されてシートパイ
プ5を補強してる。
ヘッドパイプ2と左右のメインパイプ3との接合部間
にはアッパーガゼットを兼ねるボックス前部取付用ブラ
ケット8とロアーガゼット3aが架設され、ロアーガゼッ
ト3aから下方へダウンパイプ7が延出している。
左右のシートパイプ5の間には、メインパイプ3との
接合部近傍にボックス後部取付用ブラケット9が架設さ
れその若干後方にタンク前部取付用ブラケット10が並設
され、さらに後方にクロスメンバー11が、そして後端に
はタンク後部取付用ブラケット12が架設されている。
なおロワーパイプ6の後端でシートパイプ5との接合
部分にコ字状に屈曲されて取付けられているのはロアー
グリップ6aである。
以上のような車体フレーム1において、2サイクルの
エンジン20は、前側上方に単気筒による気筒部を起設し
た姿勢で、左右のボトムプレート4およびダウンパイプ
7によって懸架されている。
同エンジン20の気筒部右側方の前方にリザーブタンク
21が配設され、さらにその前方にラジエータ22が、また
その左側にオイルタンク23が配設されている。
エンジン20の気筒部後方にはエアクリーナ24が配設さ
れ、エアクリーナ24とエンジン20の気筒部とを気化器25
を介して接続している。
そしてエンジン20の上方で左右のメインパイプ3間の
空間に収納ボックス30がメインパイプ3および前後の取
付用ブラケット8,9に支持されて設けられている。
収納ボックス30は、ヘルメット38等大きな荷物を収納
する本体部31のほかに、本体部31の後方上部にツールボ
ックス32が備えられ、本体部31の底面の左側下方に連続
して上方に開口するバッテリボックス33およびその後方
にヒューズボックス34を備えて、樹脂で一体成形されて
いる。
バッテリボックス33はエンジン20の気筒部の左側に位
置しバッテリ26が収納される。
なおエンジン20からは排気管27が前方へ延出しエンジ
ン20の下方へ湾曲して後方へ延びている。
収納ボックス30の上方を蓋う蓋部材35は、上方へ膨出
した形状をしており後端部を2段モーションのヒンジ36
によってボックス後部取付用ブラケット9に枢着され
て、前側を上方へ揺動することにより開閉を行なうこと
ができる。
収納ボックス30が取付けられるブラケット8にはロッ
ク機構37が設けられて蓋部材35の前端のストライカを係
止して蓋部材35をロックすることができるようになって
いる。
かかる収納ボックス30の後方で左右のシートパイプ5
の間の空間に燃料タンク60が配設されており、燃料タン
ク60をリヤカウリング13が覆っている。
リヤカウリング13は燃料タンク60の形状に沿って後側
が高くなっており、その高台部分13aと蓋部材35との間
にシート14がリヤカウリング13に設けられている。
リヤカウリング13の同高台部分13aの上方にはキャリ
ア85が設けられている。
一方ヘッドパイプ2に操向自在に支持されたフロント
フォーク15には前輪16が軸支され、ボトムプレート4に
先端を枢支されたスイングアーム17の後端に後輪18が軸
支されている。
なおヘッドパイプ2前方およびエンジン20等の機器の
左右側方はフルカウリング19で覆われる。
次に前記燃料タンク60の支持構造について説明する。
燃料タンク60は、注油筒63を有する上壁部材61と、出
油筒64を有する底壁部材62とが、それぞれのフランジ61
a,62aにおいて相互に接合一体化されている。
底壁部材62は前後に長尺矩形の偏平な受皿状をなし、
前側底壁に下方へ突出して出油筒64を有している。
一方上壁部材61は、前半部が低く平らな偏平部61bを
形成し、後半部は上方に膨出して高台部61cを構成して
おり、高台部61cに上方へ突出して注油筒63を有してい
る。
前半の偏平部61bの前端縁中央には支持金具65が後半
部を上壁部材61に固着されて前方へ突出して設けられて
いる。
支持金具65は左右端部を上方へ屈曲させた板状の部材
で後半固着部分から幅を若干狭くして前半突出部65aを
形成している。
この突出部65aに前側マウントラバー70が装着され
る。
一方高台部61cの後側のフランジ61a,62aには中央に後
側マウンドラバー71が装着される円孔66とその左右に対
称に2個ずつ円孔67,68を有し、その外側の円孔68はス
トッパーラバー71が嵌着される(第6図、第7図参
照)。
なお注油筒63より前方で高台部61cの上面前端縁に左
右一対のブラケット69が固着されている。
前側マウントラバー70は、第8図および第9図に図示
するように略平偏な直方体をなし、後部が若干上方へ突
出して突部70aを形成しており、後面より前方に向け切
込み70bが設けられている。
切込み70bの断面形状は、前記支持金具65の前半突出
部65aの形状と同じく左右端が若干上方へ屈曲している
とともに、中央偏平部の左右が上方へ半円状に空隙70c
を形成している。
なおかかる切込み70bはラバー前面にまで達していな
いが偏平部中央が一部貫通している。
この前側マウントラバー70の辺縁部は縁取りされ、特
に下面は湾曲して滑らかに左右側面に連なっている。
以上のような前側マウントラバー70の切込み70bに燃
料タンク60側の支持金具65の突出部65aを嵌挿して前側
マウントラバー70を支持金具65に装着し、同部分をさら
に車体フレーム1側のタンク前部取付用ブラケット10に
設けられた孔10dに貫挿する。
タンク前部取付用ブラケット10は、中央平板部10aか
ら左右が下方へ屈曲して側部10bを形成し、その両側部1
0bの端部が外側へ屈曲して水平の固着部10cが形成され
ており、前記中央平板部10aの後端縁の一部が上方に屈
曲して垂直平板部10dをなし、同垂直平板部10dにシート
14のシートフック14aが係止する係止孔10eが設けられて
いる。
かかるタンク前部取付用ブラケット10が、左右のシー
トパイプ5間に架設されたクロスメンバー75上に左右固
着部10cを固着されて若干高い位置に水平な中央平板部1
0aを構成し、同中央平板部10a,左右側部10b,クロスメン
バー75により矩形孔10fが形成されている(第3図ない
し第5図参照)。
この矩形孔10fに前記燃料タンク60の支持金具65に装
着された前側マウントラバー70が貫挿される。
第5図はその貫挿状態を示し、略完全な矩形をなす孔
10fに、辺縁部が縁取りされ下面が湾曲した前側マウン
トラバー70が貫挿されるので、4隅にすき間があき、特
に下方左右のすき間76は大きく、前側マウントラバー70
の下面湾曲面が矩形孔10fの下辺に接した状態にあるの
で、前側マウントラバー70の弾性変形を伴ないながらも
略前後水平方向を軸として左右に揺動(ローリング)す
ることが可能である。
前側マウントラバー70に設けられた切込み70bには半
円状の空隙70cを左右に有し、支持金具65が嵌挿されて
も支持金具65の突出部中央に重ねて貼着された板部65a
が左右の空隙70cの間の立下がり部に接触し空隙70cは残
るので、前側マウントラバー70に対して支持金具65自体
も左右に揺動し易い。
このようにして燃料タンク60の前端は車体フレーム1
に揺動自在に支持される。
他方燃料タンク60の後端に装着される後側マウントラ
バー71は、第10図ないし第12図に図示するうに偏平な直
方体部71aと、その上面中央からくびれ部71cを介して円
板状の頭部71bが突出している。
この円板頭部71bの中央を貫通孔71dが直方体部71aの
下面まで貫通して設けられている。
直方体部71aの下面には前後方向に指向した溝条71eが
4本形成されている。
なお直方体部71aの後面に沿って若干上方に突出した
部分を有している。
燃料タンク60の後側フランジ61a,62aおよび同部分の
部分的に貼着された補強板80に形成された中央の円孔66
に上記後側マウントラバー71の頭部71bを貫通してくび
れ部71cを嵌合せしめ、直方体部71aの下面を車体フレー
ム1側のシートパイプ5後端に架設されたタンク後部取
付用ブラケット12の中央に上方より当てがい、ブラケッ
ト12の中央に穿設された円孔12aに後側マウントラバー7
1の貫通孔71dを合致させる(第6図参照)。
この貫通孔71dに鍔付の筒体であるカラー77を嵌挿
し、このカラー77に上方よりボルト78を貫通させ、さら
にタンク後部取付用ブラケット12の円孔12aを貫通させ
突出した端部にナット79を螺合して緊締せしめる。
したがって燃料タンク60はその後端中央を後側マウン
トラバー71を介してタンク後部取付用ブラケット12に取
付けられるので、後側マウントラバー71の弾性変形によ
り燃料タンク60は左右に揺動可能で、特に後側マウント
ラバー71の下面の溝条71eにより後側マウントラバー71
は変形し易くしているので燃料タンク60はより容易に揺
動できる。
なお後側マウントラバー71が取付けられる燃料タンク
60のフランジ61a,62aには左右にストッパーラバー72が
嵌着されているので、燃料タンク60の過度に傾きに対し
てはストッパーラバー72がタンク後部取付用ブラケット
12に当接して必要以上の揺動を防止している。
以上のように燃料タンク60は、その前後端中央部が各
々前側マウントラバー70、後側マウントラバー71を介し
て車体フレーム1側に左右へ揺動可能に取付けられるの
で、燃料タンク60は全体として前後2点の取付部を結ぶ
直線を中心軸にローリング自在に支持されることにな
る。
なお燃料タンク60の前側底壁に突設された出油筒には
フューエルコック73が取付けられ、フューエルコック73
から延出した可撓性ホース74が前記気化器25に連結して
いる。
このように車体フレーム1に揺動自在に支持される燃
料タンク60には、さらにキャリヤ85が一体に設けられ
る。
キャリヤ85は主パイプ86を略コ字状に屈曲させて開口
を前方に向けて、その左右側部に沿ってその内側に補助
パイプ87が部分的に設けられ、左右補助パイプ87を下か
ら支持して主パイプ86間にクロスパイプ88が架設されて
いる。
そして主パイプ86の左右前端部に垂直方向に指向した
支柱パイプ89が一対固着され、またクロスパイプ88の中
央に突設された突片88aには下方へ突出した支柱パイプ9
0が設けられている。
すなわちキャリヤ85には前側に2本、後側に1本の支
柱パイプ89,90が下方に向けて突出している。
一方燃料タンク60側には前記したように高台部61cに
左右1対のブラケット69が設けられ、キャリヤ85側の1
対の支柱パイプ89に対応する。
また高台部61cの後側のフランジ61a,62aにはキャリヤ
ステー91が立設される。
キャリヤステー91は連結部91aにより左右脚部90bがそ
の上端を連結され、各脚部91bの下端が外側に折曲され
ており、その折曲部91cに穿設された円孔が燃料タンク6
0のフランジ61a,62aに設けられた前記左右の円孔67に対
応して両者をボルト92が貫通しナット93により螺着され
る。
こうして燃料タンク60の後側フランジ61a,62aにキャ
リヤステー91が立設され、その連結部91aの中央円孔が
キャリヤ85の後側の支柱パイプ90に対応している。
したがってキャリヤ85の前側2本の支柱パイプ89が燃
料タンク60のブラケット69に、後側の支柱パイプ90がキ
ャリヤステー91にそれぞれボルト・ナットにより固定さ
れ、キャリヤ85は燃料タンク60と一体に左右に揺動可能
となる。
なお3本の支柱パイプ89,90は、リヤカウリング13に
設けられたキャリヤ取付孔13e、13fを十分な余裕をもっ
て貫通している。
リヤカウリング13は、燃料タンク60の上方および左右
側方をある程度の間隔を存して覆う形状をしており、第
7図に示すように燃料タンク60の上壁部材61の偏平部61
bに対応する部分13aにシート取付用の矩形開口13cを有
し、高台部61cに対応し上方に膨出した後半の膨出部13b
の上壁には燃料注油用の矩形開口13dが形成され、同開
口13dには下方よりフューエルトレイ100が取付けられ
る。
この開口13dの前方に2個キャリヤ取付孔13eが穿設さ
れ、後方に1個キャリヤ取付孔13fが穿設されており、
同キャリヤ取付孔13e,13fは前記キャリヤ85の支柱パイ
プ89,90の外径より十分大きな径を有して支柱パイプ89,
90が燃料タンク60およびキャリヤ85とともに揺動しても
干渉しない程度の余裕をもって貫通される。
前記フューエルトレイ100は、底壁中央に円筒100aを
有して同円筒100aに燃料タンク60の注油筒63が臨むよう
になっている。
またフューエルトレイ100の後壁に設けられたブラケ
ット100bが、リヤカウリング13の開口13dの後側縁に突
設されたブラケット13gに当接固着される。
なお同注油用開口には蓋部材101が取付けられる。
蓋部材101の前端裏面から左右一対のブラケット101a
が突設されており、ブラケット101aは湾曲してリヤカウ
リング13の開口13d前部に入り込み端部がリヤカウリン
グ13の裏面に枢支されて蓋部材101の後端を上下に揺動
して開閉でき、蓋部材101の後端にはロック部材101bが
設けられている。
リヤカウリング13は車体フレーム1に固定支持される
もので、そのためにシートパイプ5の後端近傍にリヤカ
ウルブリッジ102がその左右脚部102bの下端をボルト・
ナット103によって固着されて立設されるようになって
いる。
リヤカウルブリッジ102は、燃料タンク60の後部をま
たぐように左右のシートパイプ5間に架設され、その連
結部102aが前記フューエルトレイ100のブラケット100b
に当接してリヤカウリング13の開口13dに設けられたブ
ラケット13gとともにボルトナット104によって共締めさ
れて、リヤカウリング13の後部を支持する。
一方リヤカウリング13の前側の側壁下端に固定用の孔
13hが設けられており、同孔13hが左右のボトムプレート
4の後方に突出したブラケットにボルト・ナット105に
よって固着され、リヤカウリング13の前部が支持され
る。
本実施例に係る燃料タンク60の支持構造は以上のよう
であり、車体フレーム1の左右シートパイプ5間に架設
されたタンク前部取付用ブラケット10とタンク後部取付
用ブラケット12に燃料タンク60の前端中央と後端中央が
それぞれ1点で前側マウントラバー70、後側マウントラ
バー71を介して弾性変形に伴う反力を受けながらもロー
リング自在に支持されている。
したがって車体と燃料タンク60とが前後のマウントラ
バー70、71を介して位相差をもって振動し車体の振れは
燃料タンク60により吸収され、前後のマウントラバー7
0、71の弾性変形に伴う反力は車体の振動レベルを向上
させる。
燃料タンク60が車体に対して過度に揺動しようとした
場合は、ストッパーラバー72がタンク後部取付用ブラケ
ット12に当接して規制される。
またキャリヤ85が支柱パイプ89,90を介して燃料タン
ク60に一体に取付けられているので、燃料タンク60とと
もに揺動可能であり、キャリヤ85に荷物が搭載される
と、荷物重量は燃料と同様にダイナミックダンパーの重
錘とて働らき、車体の振動レベル向上に寄与する。
発明の効果 本発明は、車体後方に配設された燃料タンクをシート
パイプに対して左右へ揺動自在に支持したので、シート
パイプの撓みを抑え、燃料タンク内の燃料が車体フレー
ムと位相を異にして揺動しダイナミックダンパーとして
働らいて車体の振動レベルを向上することができる。
またキャリヤを燃料タンクに一体に取付けることで、
キャリヤに搭載された荷物もダイナミックダンパーとし
て車体振動レベルの向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る一実施例の自動二輪車の全体概略
側面図、第2図は同平面図、第3図は車体フレームの全
体斜視図、第4図は車体後部の一部省略一部断面とした
側面図、第5図は第4図のV−V断面図、第6図は第4
図のVI−VI断面図、第7図は車体後部の分解斜視図、第
8図は前側マウントラバーの側面図、第9図は同後面
図、第10図は後側マウントラバーの正面図、第11図は同
裏面図、第12図は同側面図である。 1……車体フレーム、2……ヘッドパイプ、3……メイ
ンパイプ、4……ボトムプレート、5……シートパイ
プ、6……ロワーパイプ、7……ダウンパイプ、8……
ボックス前部取付用ブラケット、9……ボックス後部取
付用ブラケット、10……タンク前部取付用ブラケット、
11……クロスメンバー、12……タンク後部取付用ブラケ
ット、13……リヤカウリング、14……シート、15……フ
ロントフォーク、16……前輪、17……スイングアーム、
18……後輪、19……フルカウリング、 20……エンジン、21……リザーブタンク、22……ラジエ
ータ、23……オイルタンク、24……エアクリーナ、25…
…気化器、26……バッテリ、27……排気管、 30……収納ボックス、31……本体部、32……ツールボッ
クス、33……バッテリボックス、34……ヒューズボック
ス、35……蓋部材、36……ヒンジ、37……ロック機構、
38……ヘルメット、 60……燃料タンク、61……上壁部材、62……底壁部材、
63……注油筒、64……出油筒、65……支持金具、66,67,
68……円孔、69……ブラケット、70……前側マウントラ
バー、71……後側マウントラバー、72……ストッパーラ
バー、73……フューエルコック、74……ホース、75……
クロスメンバー、76……すき間、77……カラー、78……
ボルト、79……ナット、80……補強板、 85……キャリヤ、86……主パイプ、87……補助パイプ、
88……クロスパイプ、89,90……支柱パイプ、91……キ
ャリヤステー、92……ボルト、93……ナット、 100……フューエルトレイ、101……蓋部材、102……リ
ヤカウルブリッジ、103,104……ボルト・ナット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 合議体 審判長 ▲ぬで▼島 慎二 審判官 大島 祥吾 審判官 蓑輪 安夫 (56)参考文献 特開 平2−234888(JP,A) 実開 昭64−18990(JP,U) 実開 昭63−37489(JP,U) 実公 昭57−141(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62J 35/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインフレームの後方にシートパイプを延
    出して構成した車体フレームの前記シートパイプに燃料
    タンクを配置した自動二輪車において、 前記シートパイプが前記燃料タンクを幅方向中央の前後
    2点に集中した弾性部材を介して支持し、 該燃料タンクを前記前後2点を結ぶ直線を中心軸に左右
    に揺動自在とし、 キャリアの荷台となる主パイプを略コ字状に屈曲して前
    記燃料タンクの上に一体に取付け、前記主パイプの内側
    空間に前記燃料タンクの注油筒を臨ませたことを特徴と
    する自動二輪車のタンク支持構造。
JP31598790A 1990-11-22 1990-11-22 自動二輪車のタンク支持構造 Expired - Fee Related JP3158428B2 (ja)

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