JP3157018B2 - 走行車両における自動操舵制御装置 - Google Patents

走行車両における自動操舵制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農作業機等の走行車両
を誘導経路に沿って敷設した誘導ケーブルに略沿うよう
に自動操舵制御する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、図7に示すように、果樹園等
における自動走行型の薬剤散布機(スピードスプレヤ)
等の走行車両1においては、作業経路(誘導経路)に沿
って地中に埋設した誘導ケーブル27に交流電流を流
し、この誘導ケーブル27から発生する交流磁界の強度
の変化を走行車両1の前部等に装着した左右一対のピッ
クアップコイル等の検出器26a,26bにて検出し、
この誘導ケーブル27に対する走行車両1の横ずれの大
きさに対応して発生する左右一対の検出器26a,26
bでの出力値(電圧値)Va,Vbの差を取って、横ず
れの大きさ(偏位量)と横ずれの方向(右か左かの判
別)とを求め、これらの検出結果から走行車両を誘導ケ
ーブルに沿って走行するように、走行車両における操舵
車輪の向きを変えて操舵制御することが行われている
(特開昭63−28830号公報、特開昭63−204
415号公報、実開平2−84909号公報等参照)。
【0003】図7において、誘導ケーブル27から立て
た鉛直線に対する各検出器26a,26bまでの水平方
向距離を各々La、Lb、誘導ケーブル27から検出器
26a,26bまでの垂直方向(高さ方向)の距離Hと
し、誘導ケーブル27が前記左右一対の検出器26a,
26bの水平距離の中点からの横ずれ量をxとすれば、
差動出力Vref (=|Va−Vb|)が零になるように操舵
制御する。換言すれば、前記La=Lbとなるように操
舵制御するのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記先行技
術の特開昭63−28830号公報および特開昭63−
204415号公報にも説明され、図8に示すように、
前記各検出器26a,26bでの出力値(出力特性)V
a,Vbは、上向き凸湾曲状の曲線を描くように変化す
る。
【0005】そして、前記各出力値(出力特性)Va,
Vb及び差動出力Vref (=|Va−Vb|)は、誘導ケー
ブル27に対する検出器26a,26bの横ずれ量xの
大小に応じて変化すると共に、前記高さ方向の距離Hの
大小によっても変化する。例えば、前記距離Hが小さい
ときには、出力値(検出値)も相対的に大きい曲線C1
となり、出力特性の大きい曲線C1における左右一対の
検出器26a,26bの差動出力(出力値の差)Vref1
(=|Va−Vb|)は大きい。前記距離Hが大きくなるに
従って、出力値(検出値)が相対的に小さくなるような
曲線C2,C3を示し、例えば、出力特性の小さい曲線
C2における差動出力(出力値の差)Vref2(=|Va−
Vb|)も小さくなる。
【0006】換言すると、前記高さ方向の距離Hが小さ
い場合における横ずれ量xが大きいときの差動出力と、
前記距離Hが大きい場合における横ずれ量xが小さいと
きの差動出力とが同じ程度になり得る。従って、たと
え、誘導ケーブルが敷設される誘導経路の路面が平坦で
あったとしても、走行車両に検出器を取りつける高さ位
置に誤差が生じたり、その取付け高さを変更する等、前
述のように、誘導ケーブルと検出器との相対的高さ位置
が変動すると、前記の横ずれ量を、前記差動出力の値だ
けで正確に知ることができないという不便さがあった。
【0007】前記特開昭63−288307号公報に開
示した発明によれば、前記不都合を、補正量の演算を実
行するための演算回路を設けることにより、解消しよう
としている。本発明は、その改良であって、本発明者
は、実験結果より、誘導ケーブルと検出器との高さの変
動があっても、前記左右一対の検出器の差動出力の値
と、当該左右一対の検出器の出力の和又は平均値の3乗
との比からなる関数が略一定になるということを確認
した。これに基づいて、その演算結果を利用して正確且
つ迅速に操舵制御を実行できる操舵制御装置を提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明では、誘導ケーブルから出る交流電界を、走
行車両に搭載した左右一対の検出器にて検出して、当該
誘導ケーブルに略沿うように操舵する制御手段を設けて
なる走行車両において、前記左右一対の検出器の差動出
力の値を演算するための差動演算回路と、前記左右一対
の検出器の差動出力の値と、当該左右一対の検出器の出
力の和又は平均値の3乗値との比からなる関数を演算す
る関数演算回路とを設け、前記両演算回路の出力値か
ら、誘導ケーブルに対する左右一対の検出器の横ずれ量
を演算する制御手段を設けたものである。
【0009】
【実施例】次に本発明を自動走行型の薬剤散布機(スピ
ードスプレヤ)を誘導するシステムに適用した実施例に
ついて説明する。スピードスプレヤの走行車両1の前部
側にハンドル3を備えた運転操作部2を有し、走行車両
1には平面視略L字状の薬液タンク4とその後部に噴霧
部5とを備えている。
【0010】噴霧部5は、走行車両1の下面を除く外周
面に適宜間隔で半径外向きに臨ませた多数の噴霧ノズル
6と、その半径外向きに風を送る送風機7が装着され、
前記噴霧ノズル6は走行車両1の左右及び上面との3区
画若しくは左右2区画ごとに噴霧の作業を実行するよう
に散布制御できるものである。符号8,8は左右前輪、
符号9,9は左右後輪であり、これらの4輪はエンジン
10からの動力が走行変速機構11を介して各々伝達さ
れて駆動できるいわゆる4輪駆動型であり、エンジン1
0からの動力を別の動力伝達機構12を介して送風機7
を回転させ、また噴霧ノズル6に対する動力ポンプ13
を駆動させる。
【0011】ハンドル3付き操舵装置14は、図3に示
すような機械的または油圧系統を含むパワーステアリン
グ機構15であり、このパワーステアリング機構15は
油圧回路16における複動式の油圧シリンダ17にて作
動し、油圧シリンダ17が伸長するとき、平面視W字状
のベルクランク18を介して後輪9,9を左向きに変更
すると共に、連結ロッド19及び平面視V字状のベルク
ランク20を介して前輪8,8を右向きに変更する(油
圧シリンダ17が縮小するときには前輪8が左向きとな
り、後輪9が右向きに変更される)というように、前後
4輪が向きを変えて左右に回動変更できるいわゆる4輪
操舵型である。
【0012】その油圧回路16を図4に示し、符号28
は、自動操舵用の油圧シリンダ17に対する電磁ソレノ
イド式制御弁であり、符号29は走行ブレーキ及びクラ
ッチ作動のための油圧シリンダ30を制御する制御弁で
あり、これらは、油圧ポンプ22からの作動油送りの場
合に前記手動操舵用の制御弁23よりも上流から分岐し
た油圧管に接続する。
【0013】手動操舵のときには、ハンドル3の回動角
度に比例して制御弁23を介して油吐出量を送る油圧モ
ータ21から、前記ステアリング機構15に取付く複動
式の油圧シリンダ17に油を送り、自動操舵制御のとき
には油圧ポンプ22から電磁ソレノイド式制御弁28を
介して油圧シリンダ17に作動油を送る。符号25は前
輪8の操舵角度を検出できるポテンショメータ等の操舵
角度センサーであり、この場合、左右車輪の向き角度の
平均値を求めて検出しても良い。
【0014】なお、前輪と後輪とを別々の油圧シリンダ
式パワーステアリング機構を介して連結して、前輪と後
輪とを個別的に操舵制御するようにしても良い。走行車
両1の下面には、その前部に左右一対の検出器26a,
26bを設ける。この検出器26a,26bは、導体を
コイル状に巻いたピックアップコイルであっても良い
し、ホール素子、ホールIC、磁気抵抗素子、磁気トラ
ンジスタであっても良く、交流電流発生装置にて誘導ケ
ーブル27に印加された適宜周波数の交流電流により、
当該誘導ケーブル27の周囲に発生する交流磁界の強度
を検出することができるものである。誘導ケーブル27
は果樹園の作業経路である誘導経路に沿って形成した溝
内に敷設するか、または地中に埋設する。また、誘導ケ
ーブル27は、走行車両より上方(高い位置)に空中ケ
ーブルとして架線状に敷設しても良いのである。
【0015】なお、前記誘導ケーブル27にパルス的に
直流電流を流したり、直流電流にパルス信号を載せる等
して交流磁界を発生させても良い。さらに、敷設する誘
導ケーブル27の形状は通常の断面円形のワイヤ状又は
偏平な帯状であっても良い。図6は操舵制御装置32の
ブロック図を示し、マイクロコンピュータ等の中央処理
装置33には、データ等の読み書き可能メモリ(RA
M)34及び制御プログラム等を記憶させた読み出し専
用メモリ(ROM)35が接続されている。
【0016】また、中央処理装置33には、図5に示す
ように、前記検出器26a,26bからの検出信号を演
算等処理する前処理部37を介して入力する。前処理部
37は、後述の原理に従って求められた所定の比率の式
を演算するためのものであり、該前処理部37は、検出
器26a,26bからの検出信号を増幅する増幅器3
8,38、所定レベルに増幅された信号を平滑にして整
流させたのちデジタル信号に変換するための整流・積分
回路39,39、両検出器の出力の差(差動出力値)を
求める差動演算回路40、前記左右両検出器26a,2
6bからの検出信号の平均値(Vm=(Va+Vb)/2)を
求めるための平均値演算回路55、平均値Vmからその3
乗値を演算する巾乗演算回路56、及び差動出力値と、
前記平均値Vmの3乗値との比率を演算する比率演算回路
等の関数演算回路57、増幅回路58等からなる。
【0017】この増幅回路58の出力端子59から前記
比率の値を中央処理装置33に入力し、この読み出し専
用メモリ(ROM)35または読み書き可能メモリ(R
AM)34内に記憶させた定数(後述の表1の値等)に
基づき、前記横ずれ量xを求めるのである。 (原理) 図9に記述されているように、左右距離2cの検出器2
6a,26baを結ぶ水平直線の中点をOとし、O点か
ら前記水平直線と直交する垂線と平行に誘導ケーブル2
7から垂線を立て、誘導ケーブル27から水平直線迄の
高さ距離y、誘導ケーブル27から垂線までの水平距離
を横ずれ量x、誘導ケーブル27から一方の検出器26
aまでの距離a、誘導ケーブル27から他方の検出器2
6bまでの距離bとすると、三平方の定理から、 (c−x)2 +y2 =a2 (c+x)2 +y2 =b2 となる。 この2式からyを消去し、xについて展開すると、 4cx=(b2 −a2 ) ‥‥(1)式となる。
【0018】一方、各検出器26a,26baの各検出
出力は、前記距離a,bに反比例するので、定数をαと
すると、Va=α/a 、Vb=α/bとなり、前記(1)
式のa,bを消去すると、 4cx=α 2〔(1/Va)2 −(1/Vb)2 〕‥‥(2) となる。cおよびαは定数であるので、K=α2 /4c
とすれば、(2)式を展開して、 x=K(Va2 −Vb2 )/(Va2 ・Vb2 ) x=K〔(Va−Vb)・(Va+Vb)/Va2 ・Vb2 〕‥‥(3) となる。(3)式を変形すると、 (Va−Vb)=xVa2 Vb2 /K(Va+Vb)‥‥(4) となる。
【0019】ところで、前記差動出力値(Va−Vb)は、
実験の結果から、図10の点線で示すような曲線となる
ことが分かっている。そこで、左右両検出器26a,2
6baの間に誘導ケーブル27が位置する時、つまり、
横ずれ量xがx1からx2の間では、差動出力値(Va−
Vb)を横ずれ量xの変数に対して3次曲線に近似した曲
線、または一次直線に近似しているものと仮定する。
【0020】一方、前記両検出器26a,26baの検
出出力の和(Va+Vb)、もしくは平均値Vm=(Va+Vb)
/2の関数は、左右両検出器26a,26baの間に誘
導ケーブル27が位置する区間では略一定値であり、且
つその一定値は、前記高さ距離yに応じて変化する。そ
こで、前記(4)式の右辺のうちxVa2 Vb2 /(Va+V
b)は、xの一次関数であるから、これに適当な一定の
係数βを掛けることで、横ずれ量xがx1からx2まで
の区間では、前記差動出力値(Va−Vb)と、前記xにつ
いての一次関数とが一致するか又は平行状となると考え
てよい。 そこで、Va2 Vb2 /(Va+Vb)≒(Va+Vb)
3 /8=(Vm)3 と仮定する。つまり、Va2 Vb2 /(Va
+Vb)を左右両検出器26a,26baの出力の平均値
の3乗と仮定する。
【0021】そうすると、前記(4)式を変形して、 (Va−Vb)/(Vm)3 ・x=1/K ‥‥(5)とな
る。 本発明者の実験では、横ずれ量xcm、高さ距離ycmのと
き、(5)式における(1/K)の値として以下に示す
〔表1〕のごとくの結果を得た。つまり、横ずれ量xが
x1からx2までの区間では、(5)式の左辺の分母と
分子との比率が略一定(1/K)となる、換言すると、
差動出力値(Va−Vb)とxVa2 Vb2 /(Va+Vb)の関数
とは平行状であることが分かる。
【0022】
【表1】
【0023】従ってこの結果から理解できるように、上
記のxおよびyの範囲内では、前記(5)式を変形して x=〔(Va−Vb)/(Vm)3 〕/0.117 ‥‥(6) の式から、(Va−Vb)/(Vm)3 の値が求まれば、高さ
距離yの値に関係なく、横ずれ量xを求めることができ
る。
【0024】なお、前記(5)式において、左辺の分母
をxの3次関数と仮定して、 (Va−Vb)/(Vm)3 ・x3 =1/K′‥‥(7)とお
いて、前記と同様にして横ずれ量xを求めることができ
る。これらの場合、前記(1/K)または(1/K′)
の値を実験結果で予め求め、読み出し専用メモリ(RO
M)または、読み書き可能メモリ(RAM)に予め記憶
させておけば良い。
【0025】前記差動出力の差動演算回路40や和又は
平均値の関数の関数演算回路57等は、それ専用の電子
素子による演算回路で構築しても良いが、マイクロコン
ピュータの演算部を利用してソフトウエアとして構築も
良い。このようにして、誘導ケーブル27の軸線に対す
る走行車両1の中心線の横ずれの偏位量や、車体の横ず
れ方向が左右いずれであるかを中央処理装置33にて演
算するのである。
【0026】つまり、一対の検出器26a,26bの検
出信号を演算すれば、車体の誘導ケーブル27に対する
横ずれの偏位量を求めることおよび横ずれの向き(右ま
たは左)を判別することができる。なお、走行車両1の
前後に各々左右対の検出器を設けて、前部対の検出器の
検出・演算結果から前部操舵装置を作動する一方、後部
検出器の検出・演算結果から後部操舵装置を作動するよ
うに構成しても良い。
【0027】さらに、前記平均値Vmの3乗値等、両検出
器の出力の和の関数値を増幅回路60を介して増幅させ
た信号を、出力端子61から中央処理装置33に入力し
て、一定しきい値Vsと比較して、誘導ケーブル27の
断線もしくは左右両検出器26a,26bが誘導ケーブ
ル27の箇所から大きく逸脱しているか否かの判別を実
行する。
【0028】なぜなら、左右いずれか一つの検出器の出
力では、図10に示すように、誘導ケーブル27が左右
対の検出器26a,26bの中点にある場合の出力値
と、誘導ケーブル27が検出器よりも外側に大きく逸脱
(横ずれ)している場合の出力とは略同程度になるか
ら、一つの検出器の出力を検出していただけでは、誘導
ケーブルが断線しているのか、誘導ケーブルに対して左
右対の検出器が大きく横ずれ(逸脱)しているかの判別
が不可能である。しかし、誘導ケーブル27が左右対の
検出器26a,26bの中間にあるときは、両検出器の
出力の和もしくはその和の関数の値は大きくなり、誘導
ケーブル27が断線しているときや誘導ケーブル27が
検出器よりも外側に大きく逸脱(横ずれ)している場合
には、前記両検出器の出力の和もしくはその和の関数の
値は、極めて小さくなるので、容易に判別できるのであ
る。
【0029】また、両検出器の出力の和もしくはその和
の関数の値を、横ずれ量の演算と誘導ケーブルの断線と
誘導ケーブル27が検出器よりも外側に大きく逸脱して
いることの検出に同時に利用すると、断線検出センサー
等の余分の部品を省略でき、且つ判別も至極容易で正確
に行えるという利点を有する。符号41は薬液タンク4
内の薬液レベル(水面高さ)を検出するためのレベルセ
ンサー、符号42は噴霧時の薬液消費量を検出するため
の流量検出センサーを示し、これらは、A/D変換器3
6にてデジタル信号に変換した後、中央処理装置33に
おけるインターフエイスの入力端子に接続する。
【0030】中央処理装置33におけるインターフエイ
スの出力端子には次のものを接続する。即ち、薬液タン
ク4から噴霧ノズル6に薬液を送る動力ポンプ13の駆
動回路43と、薬液流通管の途中に設けて液の流通量を
調節し,遮断することが可能な調節バルブ44の駆動回
路45と、前記自動操舵用の制御弁28の右操舵用電磁
ソレノイド28Rの電気式駆動回路46と左操舵用電磁
ソレノイド28Lの電気式駆動回路47と、前記薬液タ
ンク4内の薬液レベルが最低になったとき、点灯する表
示ランプ48と、走行車両1の走行ブレーキを作動させ
るアクチェータの駆動回路49と、エンジンの動力伝達
を継断するクラッチを作動させるアクチェータの駆動回
路50とを接続する。
【0031】なお、噴霧部5からの薬液散布量を調節す
るための薬量調節バルブ44の駆動回路45を無線操作
機器にて遠隔操作できるように構成すれば、薬液散布の
ON・OFFも実行できる。また、中央処理装置33に
車速センサー52の検出信号を入力し、走行変速機構1
1の油圧シリンダもしくはDCモータ等のアクチェータ
を作動させる駆動回路53に出力信号を出すように構成
する。
【0032】この構成において、中央処理装置33に
て、前記走行車両1に設けた左右一対の検出器26a,
26bで検出した誘導ケーブル27に対する横ずれ量を
演算し、この検出横ずれ量と操舵角度センサー25の検
出値とから、前記横ずれ量が小さくなるように操舵制御
するための操舵修正指令量信号を求めて、電気式駆動回
路46,47に駆動パルス信号を与え、誘導ケーブル2
7に略沿うような操舵制御、いわゆる電磁誘導操舵制御
を実行するのである。
【0033】
【発明の作用及び効果】本願発明では、誘導ケーブルか
らでる交流電界を、走行車両に搭載した左右一対の検出
器にて検出して、当該誘導ケーブルに略沿うように操舵
する制御手段を設けてなる走行車両において、前記左右
一対の検出器の差動出力の値を演算するための差動演算
回路と、前記左右一対の検出器の差動出力の値と、当該
左右一対の検出器の出力の平均値の3乗値との比からな
る関数を演算する関数演算回路とを設け、前記両演算回
路の出力値から、誘導ケーブルに対する左右 一対の検
出器の横ずれ量を演算する制御手段を設けたので、誘導
ケーブルと検出器との高さの変動があっても、誘導ケー
ブルに対する検出器の横ずれ量を正確に検出して、走行
車両を誘導ケーブルに沿うように操舵制御することがで
きる。
【0034】従って、走行車両に検出器を取付ける場合
の、検出器の取付け高さ位置の誤差や設計仕様による取
付け位置の変更等に関する問題も無くなると言う効果も
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】薬剤散布機の側面図である。
【図2】薬剤散布機の平面図である。
【図3】操舵装置14の概略平面図である。
【図4】操舵装置の制御油圧回路図である。
【図5】検出器の出力の演算回路の機能ブロック図であ
る。
【図6】制御装置の機能ブロック図である。
【図7】走行車両を後面から見た検出器と誘導ケーブル
との位置関係を示す図である。
【図8】誘導ケーブルに対する検出器の高さの差異によ
る出力特性の説明図である。
【図9】検出器と誘導ケーブルとの位置関係を示す説明
図である。
【図10】検出器による出力の説明図である。
【符号の説明】
1 走行車両 3 ハンドル 6 噴霧ノズル 7 送風機 8,8 前輪 9,9 後輪 10 エンジン 11 走行変速機構 12 動力伝達機構 13 動力ポンプ 14 操舵装置 16 油圧回路 17 油圧シリンダ 22 油圧ポンプ 23 制御弁 25 操舵角度センサー 26a,26b 検出器 27 誘導ケーブル 28 自動操舵用制御弁 32 操舵制御装置 33 中央処理装置 37 前処理部 38,58,60 増幅器 40 差動演算回路 45,46,47 駆動回路 55 平均値演算回路 56 巾乗演算回路 57 関数演算回路 59,61 出力端子

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘導ケーブルからでる交流電界を、走行
    車両に搭載した左右一対の検出器にて検出して、当該誘
    導ケーブルに略沿うように操舵する制御手段を設けてな
    る走行車両において、前記左右一対の検出器の差動出力
    の値を演算するための差動演算回路と、前記左右一対の
    検出器の差動出力の値と、当該左右一対の検出器の出力
    平均値の3乗値との比からなる関数を演算する関数演
    算回路とを設け、前記両演算回路の出力値から、誘導ケ
    ーブルに対する左右一対の検出器の横ずれ量を演算する
    制御手段を設けたことを特徴とする走行車両における自
    動操舵制御装置。
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