JP3156929B2 - 自動改札装置 - Google Patents

自動改札装置

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JP3156929B2 JP07361189A JP7361189A JP3156929B2 JP 3156929 B2 JP3156929 B2 JP 3156929B2 JP 07361189 A JP07361189 A JP 07361189A JP 7361189 A JP7361189 A JP 7361189A JP 3156929 B2 JP3156929 B2 JP 3156929B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明が属する技術分野 この発明は、鉄道等に使用するような自動改札装置に
関する。
(ロ)従来の技術 鉄道等の乗車利用時に切符(回数券を含む)および定
期券(以下、両者をまとめて乗車券と云う)を自動改札
する装置は、第9図のように、乗車券投入口41と乗車券
放出口42とを搬送ベルト装置43でむすび、この間に、投
入された乗車券を幅寄せする整列部イ、乗車券の磁気情
報を読み取る券面情報読み取り部ロ、乗車券の磁気面に
書き込みを行なう券面書き込み部ハ、切符にパンチ穴を
うがつパンチストア部ニ、および放出部ヘがこの順序で
メインフレームに装備されていた。
ところで近年、上記の通常の乗車券の他に、金額カー
ドや回数カード(以下、乗車カードと云う)が利用され
るようになると、上記パンチストア部ニの後段に、乗車
カードのセキュリティコードの確認後に該カードにパン
チ打ちと感熱印字処理を施すカード処理部ホ、カードの
磁気情報の書き込み変更等を施すカード書き込み部トと
を含む乗車カード処理系を直列に配置して自動改札装置
を構成している。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかし、上述のように、乗車カード処理系を乗車券処
理系に直列に配置して自動改札装置を構成すると、搬送
経路が長くなり、装置が大型化する問題点となり、ま
た、乗車カードに対して情報を感熱印字処理させるため
に、乗車カードの印字面を印字処理に対応させるべく、
投入面を表面側または裏面側の一方に規制する必要があ
り、利用客にとっては便利性が悪い問題点となる。
この発明は上述の問題点に鑑み、乗車券処理系と乗車
カード処理系とを備えるにもかかわらず、大型化になる
ことを避けてコンパクトに構成でき、しかも、乗車カー
ドの利用客に対して便利性のよい自動改札装置の提供を
目的とする。
(ニ)課題を解決するための手段 この発明は、投入口から乗車券および乗車カードを受
入れ、投入口と放出口を結び乗車券を処理する乗車券処
理系と、前記乗車券処理系から分岐し、乗車カードを処
理し、再度乗車券処理系に合流する乗車カード処理系と
を有し、前記乗車券処理系において前記乗車カード処理
系が分岐する手前に、乗車券および乗車カードの情報を
読取る情報読取り手段(例えば、磁気ヘッド)を備え、
前記情報読取り手段で読取った読取り情報に応じて、乗
車券の場合、続けて乗車券処理系において搬送し、放出
が必要な場合に乗車券を放出口から放出し、乗車カード
の場合、前記乗車カード処理系に導き、乗車カードに対
して乗車カード印字手段(例えば、印刷ヘッド)により
印字を行なった後、乗車券処理系に再び合流するように
導き、乗車カードを放出口から放出する自動改札装置に
おいて、乗車カードの表裏反転を行なう反転手段を備
え、乗車カードを前記乗車カード処理系へ導いた後に、
前記読取り情報により乗車カードの表裏反転が必要な場
合には、上記反転手段により反転を行ない、反転の後、
前記乗車カードに対して前記乗車カード印字手段により
印字を行なう自動改札装置であることを特徴とする。
(ホ)発明の効果 この発明によれば、乗車カード処理系を乗車券処理系
から分岐して、乗車カードの処理後再び合流するように
構成しているので、自動改札装置の長さが短くなって、
大型化が避けられ、コンパクトに構成することができ
る。
さらに、乗車カード投入時の表裏の向きにかかわら
ず、印字処理ができるので、利用客の便利性がよく、ま
た、乗車カード印字手段は片側だけの装備でよく、部品
点数削減により、コスト低減、構造の簡素化、小型化が
図れる。
(ヘ)実施例 以下、この発明の実施例を図面を用いて説明する。
第1図は、自動改札装置の外観図で、装置本体1の前
後に乗車利用客の通り抜け制御用の開閉扉2,2が備えら
れると共に、装置本体外面に周知の乗車券投入口3と乗
車券放出口4とが開口されている。
装置本体1の内部には第2図に示す処理系が設けられ
る。この処理系は、上記の乗車券投入口3と乗車券放出
口4を両端に備えた乗車券改札処理系5に、上記乗車券
投入口3と乗車券放出口4を共用する乗車カード改札処
理系6が平行にむすばれて構成される。
乗車券改札処理系5は切符、回数券、定期のいわゆる
通常の乗車券を取り扱うものであり、乗車カード改札処
理系6は金額カード、回数カードのいわゆる乗車カード
を取り扱うものである。
乗車券改札処理系5は、乗車券搬送方向に、整列部
A、券面情報読み取り部B、パンチストア部C、券面情
報書き込み部D、放出部Eを配備している。
整列部Aは、偏心回転する幅寄せローラ7を用いて投
入された乗車券をメインフレーム側に幅寄せする。
券面情報読み取り部Bは、上下一対の読み取り磁気ヘ
ッド8a,8bにより乗車券の上下いずれかの一方の面に記
録されている磁気情報を読み出す働きをする。
パンチストア部Cは切符、回数券にパンチを打ち、回
数券に駅名印字を行なうもので、パンチブロック9およ
び駅名表示熱印版10a,10bが備えられる。
券面情報書き込み部Dは、乗車券の上下の各磁気面に
対して上下一対の書き込み磁気ヘッド11a,11bによる書
き込みを行ない、書き込みした情報を確認用読み取り磁
気ヘッド12で確認する働きをする。
放出部Eは搬送ベルト13により券放出を司る。
そして、乗車券改札処理系5には乗車券投入口3から
放出部Eに至るメイン搬送ベルト装置14が貫通装備され
ている。
一方、乗車カード改札処理系6は、前記券面情報読み
取り部Bの後段から分離して券面情報書き込み部Dの前
段でメイン搬送ベルト装置14に合流するサブ搬送ベルト
装置15を備え、サブ搬送ベルト装置15に対しセキュリテ
ィコード読み取り用磁気ヘッド16、カード用パンチブロ
ック17、感熱印刷用ヘッド18が備えられる。
サブ搬送ベルト装置15はフラッパ19a,19bによってメ
イン搬送ベルト装置14に連通されたり、連通を絶たれる
と共に、セキュリテコード読み取り用磁気ヘッド16の前
段に反転部20が備えられ、乗車カードが裏向きで進入し
てきた時、フラッパ19cによって反転部20に送り込み、
反転後の乗車カードを上記磁気ヘッド16に送るように制
御される。
尚、磁気ヘッド16がセキュリティコードを読み取るこ
とで正規のカードと認識され、その後のカード処理が可
能となる。
また、乗車カードへの磁気情報の書き込みとそのチェ
ックは乗車券改札処理系5の書き込み部Dが用いられ
る。
第3図は自動改札装置の制御回路である。
CPU21はインターフェース22を介しソレノイドドライ
バ回路23、モータドライバ回路24、印刷ヘッドドライバ
回路25、磁気データリードライト部26、センサドライバ
回路27につながれ、ROM28に格納されているプログラム
に従ってこれらを制御し、その制御によって得られた必
要情報をRAM29に記憶する。
ソレノイド30は前述のフラッパ19a,19b,19cを駆動す
る。モータ31は搬送ベルト装置14,15や幅寄せローラ7
等を駆動する。印刷ヘッド32は前記した熱印版10a,10b
および感熱印刷ヘッド18である。磁気ヘッド33は前記し
た各用途の磁気ヘッド8a,8b,11a,11b,12,16を指す。ま
たセンサ34は乗車券、乗車カードの投入、放出、その他
の位置検出に用いられるものである。
次に、第4図の処理動作フローチャートによって改札
処理動作を説明する。
乗車券または乗車カードが投入されると、これをセン
サ34が検知し、CPU21は投入物が定期券サイズであるか
否かを判断し、定期券サイズの時は、幅寄せローラ7を
退避させ、定期券通過の邪魔にならないようにする(ス
テップn1,n2)。
券面情報読み取り部Bで投入物の券面情報を読み取
り、それに基づいてCPU21が券種を判断する(ステップn
3,n4)。
券種が切符と判定され、さらに、該切符が回数券であ
ると、パンチストア部Cにおいて駅名印字とパンチ打ち
が施され、その後、券面情報書き込み部Dで券面情報が
書き込まれて放出される(ステップn5,n6,n7,n8,n9)。
しかし、投入物が定期券であれば、上述のステップn5
〜n7はスキップされ、また、カードであると、サブ搬送
ベルト装置15により乗車カード改札処理系6に乗車カー
ドが取り込まれる。そして、カードが裏向きであるとフ
ラッパ19cによる経路変更で反転部20で反転処理され、
次にパンチ打ち、印字が施されたのち、再びメイン搬送
ベルト装置14に送り込まれ、券面情報書き込み部Dで磁
気書き込みとその書き込みチェックが行なわれて放出さ
れる(ステップn10,n11,n12,n13,n14,n15)。
以上の記載から明らかなように、この実施例では乗車
券改札処理系5に対し、乗車カード改札処理系6を、第
2図の鎖線で囲むように、ユニット化して付設すること
により、既存の自動改札装置へのカード対応機能付加が
容易となる。
また、券面情報書き込み部Dが乗車カードの書き込み
に利用できるので、従来の第9図構造に比べ、書き込み
磁気ヘッドを減らすなどの簡素化、コスト低下が行なえ
る。
第5図は乗車カード改札処理系6の反転部20をなくし
た変形例で、裏向き状態で取り込んだ乗車カードでも反
転しない状態で印刷できるように、サブ搬送ベルト装置
15を挟んで一対の印刷ヘッド18a,18bが備えられ、乗車
カードの状態に応じて選択使用される。
第6図は裏向き状態の乗車カードを反転させると共
に、尚かつ表裏両面に印刷できるように、第5図と同様
にして印刷ヘッド18a,18bを一対備えたものである。
第7図はエンコードミスに対応し、再書き込みを可能
とした実施例で、放出部Eに切換えてフラッパ19dが設
けられ、エンコードミスの生じた乗車券、乗車カードを
放出口4に送り出すことなく、下側に方向転換させて返
送ベルト装置35に送り込み、この返送ベルト装置で返送
されたものを書き込み部Dの前段でメイン搬送ベルト装
置14に挿入させ、再書き込みを実行させる。
さらに、第8図は乗車カード改札処理系6に、投入さ
れた乗車カードを回収する回収箱36と、新たに乗車カー
ドを再発行する発行箱37を備えた再発行機能を付加した
もので、旧のカードを回収すると共に、新たなカードを
発行し、新たなカードに券面情報面書き込み部Dにおい
て必要事項を書き込んだのち放出するように構成してい
る。
なお、この発明の乗車券処理系および乗車カード処理
系は、実施例の乗車券改札処理系5および乗車カード改
札処理系6に対応している。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例を示し、 第1図は自動改札装置の外観図、 第2図は自動改札装置の内部構成図、 第3図は制御回路図、 第4図は改札処理動作のフローチャート図、 第5図および第6図は変形例の自動改札装置内部構成
図、 第7図は再書き込み機能を備えた実施例の内部構成図、 第8図はカード再発行機能を備えた実施例の内部構成
図、 第9図は従来例の内部構成図である。 3……乗車券投入口 4……乗車券放出口 5……乗車券改札処理系 6……乗車カード改札処理系 8……読取り磁気ヘッド 18……感熱印刷用ヘッド 20……反転部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−220084(JP,A) 特開 昭48−81598(JP,A) 特開 昭57−196393(JP,A) 特開 昭64−66793(JP,A) 特開 昭64−66794(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】投入口から乗車券および乗車カードを受入
    れ、投入口と放出口を結び乗車券を処理する乗車券処理
    系と、前記乗車券処理系から分岐し、乗車カードを処理
    し、再度乗車券処理系に合流する乗車カード処理系とを
    有し、 前記乗車券処理系において前記乗車カード処理系が分岐
    する手前に、乗車券および乗車カードの情報を読取る情
    報読取り手段を備え、 前記情報読取り手段で読取った読取り情報に応じて、乗
    車券の場合、続けて乗車券処理系において搬送し、放出
    が必要な場合に乗車券を放出口から放出し、 乗車カードの場合、前記乗車カード処理系に導き、乗車
    カードに対して乗車カード印字手段により印字を行なっ
    た後、乗車券処理系に再び合流するように導き、乗車カ
    ードを放出口から放出する自動改札装置において、 乗車カードの表裏反転を行なう反転手段を備え、 乗車カードを前記乗車カード処理系へ導いた後に、前記
    読取り情報により乗車カードの表裏反転が必要な場合に
    は、上記反転手段により反転を行ない、反転の後、前記
    乗車カードに対して前記乗車カード印字手段により印字
    を行なうことを特徴とする 自動改札装置。
  2. 【請求項2】投入口から乗車券および乗車カードを受入
    れ、投入口と放出口を結び乗車券を処理する乗車券処理
    系と、前記乗車券処理系から分岐し、乗車カードを処理
    し、再度乗車券処理系に合流する乗車カード処理系とを
    有し、 前記乗車券処理系において前記乗車カード処理系が分岐
    する手前に、乗車券および乗車カードの磁気情報を読取
    る磁気ヘッドを備え、 前記磁気ヘッドで読取った読取り情報に応じて、乗車券
    の場合、続けて乗車券処理系において搬送し、放出が必
    要な場合に乗車券を放出口から放出し、乗車カードの場
    合、前記乗車カード処理系に導き、乗車カードに対して
    乗車カード印刷ヘッドにより印字を行なった後、乗車券
    処理系に再び合流するように導き、乗車カードを放出口
    から放出する自動改札装置において、 乗車カードの表裏反転を行なう反転手段を備え、 乗車カードを前記乗車カード処理系へ導いた後に、前記
    読取り情報により乗車カードの表裏反転が必要な場合に
    は、上記反転手段により反転を行ない、反転の後、前記
    乗車カードに対して前記乗車カード印刷ヘッドにより印
    字を行なうことを特徴とする 自動改札装置
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JP2577592Y2 (ja) * 1991-06-18 1998-07-30 日本信号株式会社 自動改札機
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