JP3156134B2 - 運搬用台車 - Google Patents

運搬用台車

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裕之 菅野
俊明 金子
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ヤマト・インダストリー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、荷物の運搬に使用す
る運搬用台車に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、荷物を運搬する際に使用する運搬
用台車には、種々の構造のものが知られている。代表的
には、床板の下面四周に車輪が設けられ、床板の上面一
側に枠部材が起伏自在に、または、垂直に立設された構
造が知られている。また、別の構造として、下面に車輪
を設けた床板の上側四周に、網を張設した枠部材を立設
したものなども知られている。
【0003】このような運搬用台車は、使用しないとき
にもそのままの状態にあると、他の作業の邪魔となるな
ど、スペ−スの有効利用の妨げとなることから、前記の
ように、枠部材を起伏自在として、使用しないときには
枠部材を床板上に倒すようにしたものである。また、網
を張設した枠部材が立設された構造では、床板の上側四
周に立設した枠部材を一側に折り畳んだり、更には、床
板も起伏自在として、枠部材の一側に折畳みが可能とす
るなどの構造とされ、使用しないときには、多数の運搬
用台車を重ね合わせるようにして、占有するスペ−スが
なるべく小さくなるような工夫が施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、使用し
ないときの占有スペ−スが小さくできるようにした従来
の運搬用台車は、枠部材と床板の連結部や、枠部材相互
の連結部に、構造上必要な強度を確保するために、枠部
材、更には床板が主として鋼材を用いて構成されていた
ので、重量がかさむ問題点があった。
【0005】この発明は、このような問題点に鑑みて成
されたもので、軽量化した運搬用台車を提供することを
目的としている。そして更に、軽量化した運搬用台車で
あって、使用しないときには、占有するスペ−スを小さ
くでき、また、使用するときには、側壁に必要な強度を
確保できる運搬用台車を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決する為の手段】上記の目的を達成するこの
発明の運搬用台車は、上部を開口した合成樹脂製の箱の
底面に車輪を設けてなる台車本体と、台車本体内に収容
可能の大きさとした、複数の、合成樹脂製の側壁パネル
と、側壁パネルを台車本体の側壁の上縁に連結するため
の連結杆体とで構成され、連結杆体は、側壁パネルおよ
び台車本体の側壁に沿って設けた挿入孔に挿脱可能とし
てあり、前記側壁パネルは、断面L字状のパネルと平板
状パネルを組み合わせたものとしたことを特徴としてい
る。
【0007】前記側壁パネルは、一段又は2段とされる
が、荷物の収容量を多くするために、3段以上の段数と
することもできる。
【0008】連結杆体による、側壁パネルと台車本体の
側壁の連結位置に限定はないが、台車本体を構成した箱
の四隅部において行うようにするのが、強度上合理的で
あり、また、荷物の取扱い上も都合が良い。
【0009】側壁パネルおよび台車本体の側壁の表面
は、リブ、凹凸などによって、模様を表すようにしても
良い。
【0010】
【作用】この発明の運搬用台車によれば、台車本体およ
び側壁パネルを合成樹脂製としたので、軽量化を図るこ
とができる。側壁パネルは、台車本体の箱内に収容でき
るので、使用しないときには、全体をコンパクトにまと
め、占有スペ−スを小さくできる。又、連結用杆体を側
壁パネルおよび台車本体の側壁に沿って挿入するので、
台車本体を構成した箱と共同して側壁パネルの強度を補
強することができる。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図を参照して説明
する。
【0012】図1、2、3において、1は台車本体、2
は側壁パネル、3は連結杆体である。台車本体1は、上
部を開口した合成樹脂製の箱体4の底面四隅に車輪5、
5を設けて構成されたもので、箱体4の四隅には、側壁
6に沿って、連結杆体3を挿入するための孔7、7が形
成してある。車輪5、5の取付位置は、複数の箱体4を
積重ねることができるように、上部の開口縁より内側の
位置としてある。
【0013】側壁パネル2も合成樹脂を成形したもの
で、対向する2枚の平板状の側壁パネル2a、2aと、
対向する2枚の、断面L字状の側壁パネル2b、2b
で、1段の側壁パネル2を構成している。図の実施例で
は、2段の側壁パネル2、2を使用した場合を示してあ
るが、1段でも、3段以上とする事も可能である。
【0014】また、平板状の側壁パネル2aは、単体で
箱体4の中に収め得る大きさとしてあるもので、一側縁
が櫛歯状とされ、突縁8にはパネル面に沿って孔9が形
成され、連結杆体3が挿通できるようにしてある。側壁
パネル2aの他側縁は、表面側の突縁10aと、裏面側
の突縁10bが、交互に、かつ所定の間隔で形成してあ
る。
【0015】側壁パネル2bは、箱体4の中に収容でき
る大きさとした親パネル11と、短い子パネル12を直
角に連設して断面L字状としたもので、両パネルを連設
した角部に沿って、連結杆体3を挿通するための孔13
が形成してあると共に、親パネル11の側縁は、前記側
壁パネル2aの突縁8と組木状の連結が可能なように、
所定の間隔で突縁14、14が設けられ、突縁14内に
孔15が形成してあり、また、子パネル12の側縁に
は、前記側壁パネル2bの突縁10a、10bと対向す
る突縁16a、16bが形成してある。
【0016】連結杆体3は、鋼管を逆U字状に成形した
もので、脚部3aは箱体4の側壁6と側壁パネル2a又
は2bの高さを合計した長さとしてあり、上部の水平部
は側壁パネル2aの長さと子パネル12の長さを合計し
た長さとしてある。
【0017】上記実施例の運搬用台車を使用するとき
は、側壁パネル2aの突縁8と側壁パネル2bの突縁1
4の部分を組木状に組み合わせ、互いに連通する孔9、
15に連結杆体3の一方の脚部3aを挿通し、他方の脚
部3aを側壁パネル2bの角部に形成した孔13に挿通
して側壁パネル2a、2bを方形に連結すると共に、前
記脚部3aの、下部に突出した部分を箱体4の孔7に挿
通して、側壁パネル2a2bと箱体4の側壁6を連結
して、箱型の運搬用台車を組み立てる。側壁パネル2a
の側縁に設けた突縁10a、10bと、側壁パネル2b
の側縁に設けた突縁16a、16bは互いに対向するこ
とになり、側壁パネル2aが連結杆体3の脚部3aを中
心として回動するのを防止されているが、図2から判る
ように、連結杆体3が挿通された突縁8と突縁14の間
には、遊び17が設けられており、側壁パネル2aを上
方に移動させて、前記突縁10a、10bと、突縁16
a、16bの対向関係を解除すると、側壁パネル2aの
回動が可能となって、搭載すべき荷物の搬入、搬出口が
構成できるようになっている。
【0018】方形に組み合わされた側壁パネル2a、2
bは、連結杆体3および箱体4で補強され、運搬用台車
として必要な強度が確保される。
【0019】運搬用台車として使用しない時は、連結杆
体3を抜いて、側壁パネル2a、2bを分解する。分解
した側壁パネル2a、2bは、図4のように、箱体4の
中に収容して、小さな容積にまとめることができ、他の
作業の邪魔にならないようにできる。箱体4は、積重ね
が可能であるので、複数セットを小さいスペースで保管
することが可能である。連結杆体3は箱体4内に収容で
きないが、作業の邪魔にならない場所に保管するのは容
易である。
【0020】荷物の搬入、搬出口として、図5に示した
ように、箱体4の側壁6に切欠部18を形成し、開口部
が構成されるようにしても良い。
【0021】箱体4および側壁パネル2a、2bは合成
樹脂製とし、重量の嵩む部材を連結杆体3と車輪5のみ
としたので、全体の重量を極めて軽量化することがで
き、取扱いの容易な運搬用台車とすることができる。側
壁パネル2a、2b及び箱体4の側壁6、更には底面
は、充実したパネル構造として良いが、開口部、凹凸、
リブなどを設けて更に軽量化を図ると共に、表面の装飾
を施すようにしても良い。
【0022】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明によれ
ば、軽量化され、取扱いの容易な運搬用台車を提供でき
る効果がある。又、断面L字状の側壁パネルを組み合わ
せたの で、連結杆体を挿入した状態で、側壁パネルを回
動して搭載すべき荷物の搬入、排出ができる効果があ
る。又、使用しないときには、コンパクトにまとめて、
占有スペ−スを小さくでき、他の作業の邪魔にならない
運搬用台車を提供できる効果がある。更に、構造上は、
連結用杆体と、箱体が、必要な強度を確保するので、安
全な運搬が可能な運搬用台車を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の分解斜視図である。
【図2】同じく実施例の正面図である。
【図3】同じく実施例の側面図である。
【図4】同じく実施例の、使用しないときの説明図であ
る。
【図5】この発明の他の実施例の台車本体の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 台車本体 2 側壁パネル 2a 側壁パネル 2b 側壁パネル 3 連結杆体 4 箱体 5 車輪 6 側壁 7 孔 9 孔 13 孔 15 孔
フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−53331(JP,U) 実開 昭64−47627(JP,U) 実開 昭64−51032(JP,U) 実開 平3−123834(JP,U) 実開 昭62−82941(JP,U) 実開 平3−117624(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 19/00 - 19/44 B62B 3/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部を開口した合成樹脂製の箱の底面に
    車輪を設けてなる台車本体と、台車本体内に収容可能の
    大きさとした、複数の、合成樹脂製の側壁パネルと、側
    壁パネルを台車本体の側壁の上縁に連結するための連結
    杆体とで構成され、連結杆体は、側壁パネルおよび台車
    本体の側壁に沿って設けた挿入孔に挿脱可能としてあ
    り、前記側壁パネルは、断面L字状のパネルと平板状パ
    ネルを組み合わせたものとしたことを特徴とする運搬用
    台車。
  2. 【請求項2】 上部を開口した合成樹脂製の箱の底面に
    車輪を設けてなる台車本体と、台車本体内に収容可能の
    大きさとした、複数の、合成樹脂製の側壁パネルと、側
    壁パネルを台車本体の側壁の上縁および他の側壁パネル
    の下縁に連結するための連結杆体とで構成され、連結杆
    体は、側壁パネルおよび台車本体の側壁に沿って設けた
    挿入孔に挿脱可能としてあり、前記側壁パネルは、断面
    L字状のパネルと平板状パネルを組み合わせたものとし
    たことを特徴とする運搬用台車。
  3. 【請求項3】 連結杆体は、台車本体を構成した箱の四
    隅部で挿脱するようにした請求項1又は2に記載の運搬
    用台車。
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JP5873156B1 (ja) * 2014-10-29 2016-03-01 インパック グローバル カンパニー リミテッド 包装用箱

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