JP3156110B2 - 熱処理炉の温度制御方法 - Google Patents

熱処理炉の温度制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、熱処理炉の温度制御
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体製造工程においては、被処
理体である半導体ウエハ(以下にウエハという)の表面
に薄膜や酸化膜を積層したり、あるいは不純物の拡散を
行うために、CVD装置、酸化膜形成装置、あるいは拡
散装置などが用いられている。そして、この種の装置の
1つとして、ウエハを垂直方向に多段に配列保持して、
高温加熱した反応容器等のプロセスチュ−ブ(処理室)
内に収容すると共に、処理室内に導入される反応ガスに
よって処理する縦型の熱処理炉が使用されている。
【0003】上記縦型熱処理炉は、図4に示すように、
石英ガラス等からなる有底筒状のプロセスチューブ1
と、底部を上面にして縦置きに設けられたこのプロセス
チューブ1を隙間2をおいて包囲すると共にその内壁面
に加熱手段としてのヒータ3を有する断熱性の炉本体4
と、ウエハWを垂直方向に多段に配列保持する石英製の
ウエハボート5と、このウエハボート5を昇降させる昇
降機構6とで主要部が構成されている。この場合、隙間
2には供給口7と排気口8とが開設され、プロセスチュ
ーブ1内には反応ガス導入管9が挿入されると共に排気
管10が接続されている。また、ウエハボート5は、ウ
エハWを多段に保持する保持部5aの下に保温筒11を
介して蓋体12が設けられており、この蓋体12がプロ
セスチューブ1の開口を塞ぐことによってプロセスチュ
ーブ1内が密封されるように構成されている。これによ
り、プロセスチューブ1内を排気管10から真空引きし
つつ反応ガス供給管9から所定の反応ガスをプロセスチ
ューブ1内に供給することができる。
【0004】上記のように構成される縦方熱処理炉を用
いてウエハW表面の不純物拡散処理を行うには、まず、
供給口7及び排気口8のシャッタ13a,13bを閉じ
た状態にして、ウエハボート5を上昇させてウエハWを
プロセスチューブ1内に収容する。次に、ヒータ3によ
ってプロセスチューブ1内を所定温度に加熱した後、反
応ガス導入管9から反応ガスをプロセスチューブ1内に
供給してウエハW表面の不純物拡散処理を行う。
【0005】ところで、集積回路の高速化、高集積化等
に伴ってウエハW表面の拡散深さを浅くする傾向にあ
る。浅い拡散深さを制御するためには、被処理体である
ウエハWの温度を短時間で所定の温度まで上昇させ、且
つその温度の保持時間を正確に制御する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウエハ
Wを短時間で加熱しようとすると、ウエハWの温度とヒ
ータ3の温度(具体的にはヒータ部に設けた熱電対の温
度)との温度差が著しく、例えば、ヒータ3が10分で
1000℃になってもウエハは20分経たなければ目標
の1000℃にならないというような不都合が生じる。
そこで、プロセスチューブ1内のウエハWの近傍にも熱
電対を設け、その内部熱電対の検出温度に基いてヒータ
3の温度を制御する方法が考えられるが、ウエハWを短
時間で加熱しようとする場合、ウエハWと内部熱電対と
の温度差も無視できない程度に大きくなる。また、実際
のプロセスではウエハWの実際の温度は知ることができ
ない。したがって、ウエハW表面の浅い拡散深さを再現
性良く制御することができないという問題があった。
【0007】また、この種の縦型熱処理炉においては、
同時に多数のウエハを処理するため、上部、中間部、下
部に位置するウエハ間に温度差が生じてしまい、均一な
温度下で処理が行えず、歩留まりの低下を招くという問
題もあった。
【0008】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、被処理体を均一かつ適正な温度下で再現性良く高速
加熱処理して、スループットの向上及び歩留まりの向上
を図れるようにした熱処理炉の温度制御方法を提供する
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の熱処理炉の温度制御方法は、処理室内に
複数の被処理体を配列して収容し、処理室の外部に設け
た加熱手段で加熱するに当って、実際の処理の前に、上
記処理室に、温度検出手段を取り付けたデータ作成用の
被処理体を配置して上記加熱手段による加熱を行い、そ
のときの被処理体自体の温度と、加熱手段の温度と、処
理室の内部温度とを測定してその測定データを記憶手段
に記憶しておき、実際の処理の際に、処理室の内部温度
と上記データとに基いて上記加熱手段の温度を制御する
ようにしたことを特徴とするものである。
【0010】この発明において、上記加熱手段上記被
処理体の配列方向に沿って分割配置され、上記加熱手段
に対応して温度検出手段が取り付けられたデータ作成用
の被処理体と、処理室の内部温度検出手段とを分割配置
して、上記被処理体自体の温度と、加熱手段の温度と、
処理室の内部温度とを測定してその測定データを記憶手
段に記憶し、上記処理室の内部温度検出手段による検出
温度と上記データとに基いて各加熱手段の温度を制御す
ることが望ましい。
【0011】
【作用】処理室内に収容した被処理体を処理室の外部に
設けた加熱手段によって短時間で加熱しようとすると、
加熱手段の温度THと、処理室の内部温度TIと、被処
理体の温度TWは、例えば図2に示すように変化する。
図2の例では、加熱手段の温度THが初期温度200℃
から目標温度である1000℃に10分で達し、その後
さらに10分経過して被処理体の温度TWが目標温度に
なり、その直後に処理室の内部温度TIが目標温度に達
している。この測定結果は、使用する熱処理炉の構造、
被処理体の処理枚数および加熱手段の昇温度速度などの
諸条件が同じであれば常に同一結果になり、加熱途中の
任意の時点における加熱手段の温度TH、処理室の内部
温度TI及び被処理体の温度TWはそれぞれ対応関係に
ある。すなわち、加熱途中のある時点における処理室の
内部温度TIを指定すれば、その時点における加熱手段
の温度THと被処理体の温度TWとが一義的に求まる。
【0012】したがって、この発明の方法によれば、実
際の処理の前に、処理室に、温度検出手段を取り付けた
データ作成用の被処理体を配置して加熱手段による加熱
を行い、そのときの被処理体自体の温度と、加熱手段の
温度と、処理室の内部温度とを測定してその測定データ
を記憶手段に記憶し、実際の処理の際に、処理室の内部
温度TIと上記記憶手段のデータとに基いて加熱手段の
温度THを制御することにより、被処理体の急速加熱状
況に応じた温度制御を正確に行うことができ、被処理体
表面の浅い拡散深さを再現性良く制御することができる
ようになる。
【0013】また、上記加熱を分割配置された加熱手段
で行い、上記加熱手段に対応して温度検出手段が取り付
けられたデータ作成用の被処理体と、処理室の内部温度
検出手段とを分割配置して、上記被処理体自体の温度
と、加熱手段の温度と、処理室の内部温度とを測定して
その測定データを記憶手段に記憶し、上記処理室の内部
温度検出手段による検出温度と上記記憶手段のデータと
に基いて各加熱手段の温度を制御することにより、被処
理体を均一温度下で処理することができるようになる。
【0014】
【実施例】次に、この発明の実施例を図面に基いて詳細
に説明する。ここでは、この発明の温度制御方法を半導
体ウエハの縦型熱処理炉に適用した場合について説明す
る。なお、図4に示した従来の熱処理炉と同じ部分には
同符号を付して説明する。
【0015】図1はこの発明の温度制御方法で温度制御
を行う縦型熱処理炉の断面図が示されている。
【0016】この熱処理炉は、石英ガラス等からなる有
底筒状のプロセスチューブ1と、底部を上面にして直立
されたこのプロセスチューブ1を隙間2をおいて包囲す
ると共にその内壁面に加熱手段としてのヒータ3を有す
る断熱性の炉本体4と、ウエハWを垂直方向に多段に配
列保持する石英製のウエハボート5と、このウエハボー
ト5を昇降させる昇降機構6とで主要部が構成されてい
る。そして、上記隙間2に連通する供給口7と排気口8
に、それぞれ冷却空気の供給送風機15と排気送風機1
6を接続して、隙間2内に強制的に冷却空気を供給し得
るように構成されている。さらに、高速熱処理炉には、
この発明の方法によってウエハWの温度制御を行うため
の温度制御装置が具備されている。
【0017】温度制御装置は、ウエハWの配列方向に沿
って複数(上部、中央部及び下部)に分割配置される上
部ヒータ3a,中央部ヒータ3b及び下部ヒータ3c
と、プロセスチューブ1内に垂直に配置される石英管1
7内に挿入されてウエハボート5にて保持されるウエハ
Wの近傍の複数箇所(上部ヒータ3a,中央部ヒータ3
b及び下部ヒータ3cに対応する上部、中央部及び下
部)に配置される温度検出手段である内部上部熱電対1
8a,内部中央部熱電対18b及び内部下部熱電対18
cと、これら内部熱電対18a,18b及び18cから
の検出温度信号を受けて上記ヒータ3a,3b及び3c
を制御する制御手段である温度コントロ−ラ20とで概
ね構成されている。
【0018】上記各ヒータ3a,3b及び3cの温度は
それぞれの近傍に配置されるヒータ部熱電対19a,1
9b及び19cによって検出され、その検出信号は温度
コントローラ20に入力されるようになっている。この
温度コントローラ20は、図示しないマイクロコンピュ
−タを内蔵しており、実際の処理に先立って収集した上
部、中央部及び下部のウエハの温度TW(TWh,TW
m及びTWl)と、上記ヒータ部熱電対19a〜19c
の検出温度TH(THh,THm及びTHl)及び内部
熱電対18a〜18cの検出温度TI(TIh,TIm
及びTIl)とを温度データとして記憶手段であるメモ
リ21に記憶し、実際の処理中、内部熱電対18a〜1
8cの検出温度TIと温度データとを比較演算してヒー
タ電源22を制御するようにプログラムされている。
【0019】この場合、ウエハWの温度TWを予め測定
するためのデータ作成用のウエハ(以下にダミーウエハ
という)DWは、上部用(DWa)、中間部用(DW
b)及び下部用(DWc)の計3枚が用意され、各ダミ
ーウエハDWa、DWb及びDWcのそれぞれに温度検
出手段であるウエハ熱電対30a、30b、30cが取
り付けられる。そして、ウエハ熱電対30a、30b及
び30cの検出温度TWh,TWm及びTWlが温度コ
ントローラ20に入力されるようになっている。なお、
これらダミーウエハDWa,DWb及びDWcは、温度
データ収集の際に炉内に装着され、実際の処理の際には
取り外されるものである。
【0020】上記プロセスチューブ1と炉本体4との間
の隙間2に連通する供給口7は炉本体4の下部に設けら
れた環状空間23の周方向に等間隔に複数、例えば8個
設けられている。そして、これら供給口7には隙間2内
に突出させてノズル24が接続されて、供給ファン15
から供給される冷却空気が均一に隙間2内に流れるよう
になっている。また、排気口8はシャッタ13b及びダ
クト25を介して工場等に設備される排気ダクト26に
接続されている。ダクト25には、冷却に供されて高温
度になった排気空気を室温まで冷却する熱交換器27
と、排気空気を円滑に排気ダクト26に吸引する排気フ
ァン16が介設されている。この排気ファン16と上記
供給ファン15にはそれぞれインバ−タ29,28が取
り付けられており、温度コントローラ20によってファ
ン回転数が制御されるようになっている。
【0021】また、上記プロセスチューブ1内には反応
ガス導入管9が挿入されており、この反応ガス導入管9
の長手方向に適宜間隔をおいて開設されたガス導入口9
aからプロセスチューブ1内に均一に反応ガスが供給さ
れるように構成されている。また、プロセスチューブ1
には排気管10が接続されており、この排気管10に接
続される図示しない真空ポンプ等の吸引手段によってプ
ロセスチューブ1内が真空引きされると共に、反応ガス
の換気を行えるように構成されている。
【0022】一方、上記ウエハボート5は、ウエハWを
多段状に保持する保持部5aの下に保温筒11を介して
石英製の蓋体12が設けられており、この蓋体12がプ
ロセスチューブ1の開口を塞ぐことによって蓋体12に
周設されたOリング12aによってプロセスチューブ1
内が密封されるように構成されている。したがって、プ
ロセスチューブ1内を排気管10より真空引きし、更に
排気管10からの排気を行いつつ反応ガス導入管9から
所定の反応ガスをプロセスチューブ1内に供給すること
ができる。
【0023】次に、この発明の温度制御方法による高速
熱処理炉の動作態様について説明する。
【0024】この発明の温度制御方法では、実際の処理
を行う前に、上記メモリ21に記憶させるべき温度デー
タの収集を行う。その際、まず、供給口7及び排気口8
のシャッタ13a,13bを閉じて供給口7と排気口8
を塞ぐ。そして、ウエハボート5の上部、中間部及び下
部にそれぞれウエハ熱電対30a、30b、30cが取
り付けられたダミーウエハDWa、DWb及びDWcを
装着し、昇降機構6の駆動によりウエハボート5を上昇
させてプロセスチューブ1内に挿入する。次に、温度コ
ントローラ20を温度データ作成モードにした状態で、
目標温度(例えば1000℃)を設定してヒータ電源2
2をONにすると同時に、ウエハ熱電対30a,30b
及び30cと、内部熱電対18a,18b及び18c
と、ヒータ部熱電対19a,19b及び19cとによる
温度測定を開始する。これら熱電対30a〜30c,1
8a〜18c及び19a〜19cによる測定データは、
温度コントローラ20のマイクロコンピュータによって
温度制御用のデータに変換されてメモリ21に記憶され
る。この温度制御用のデータは、すなわち、各時点にお
けるウエハWの温度TWとプロセスチューブ1の内部温
度TIとヒータ3の温度THとの間の対応関係を示すデ
ータであり、図2のようなグラフデータに相当するもの
である。そして、ウエハWの温度TWが目標温度になる
まで測定を行って温度制御用のデータを収集した後、ヒ
ータ電源22をOFFにし、ウエハボート5を下降させ
てダミーウエハDWa、DWb及びDWcを取り外す。
【0025】以上のようにして温度制御用のデータを作
成した後、実際の処理動作に入る。その際、まず、供給
口7及び排気口8のシャッタ13a,13bを閉じて供
給口7と排気口8とを塞ぐ。そして、ウエハボート5に
未処理のウエハWを装着し、昇降機構6の駆動によりウ
エハボート5を上昇させてプロセスチューブ1内に挿入
する。次に、温度コントローラ20を実処理モードにし
た状態で、目標温度を設定し、ヒータ電源22をONに
して加熱を開始する。その際、温度コントローラ20
は、内部熱電対18a,18b及び18cによってプロ
セスチューブ1の内部温度TIを常時監視する。そし
て、内部温度TIとメモリ21に記憶された測定データ
とに基いてヒータ3a,3b及び3cの温度を制御し、
ウエハWを目標温度まで加熱する。
【0026】次いで、ウエハWの温度を目標温度に保持
した状態で、反応ガス供給管9から反応ガスをプロセス
チューブ1内に供給してウエハW表面に不純物の拡散を
行う。この拡散処理を所定時間行った後、排気ファン1
6と供給ファン15を回転させ降温を行う。この時、内
部熱電対18a,18b,18cの温度を検出し希望と
する降温速度になるように排気ファン16と供給ファン
15の回転数を変化させ温度コントローラ20で制御す
ると同時に、プロセスチューブ1内にパージガスとして
例えば窒素(N2)ガスを導入してパージを行う。そし
て、プロセスチューブ1内の温度が所定温度(例えば2
5℃)まで低下した後、排気ファン16と供給ファン1
5を止め、昇降機構6の駆動によりウエハボート5を下
降させてウエハWを取り出して処理作業は完了する。
【0027】この発明の温度制御方法によれば、実際の
ウエハ上の温度データと、その時の内部熱電対のデータ
を基にヒータ温度を制御することによりウエハWの処理
を行うことができるので、ウエハWの浅い拡散深さを再
現性良く制御することができる。また、プロセスチュー
ブ1内の各部の温度を内部熱電対18a,18b及び1
8cによって検出し、その検出温度に基いてヒータ3
a,3b及び3cの加熱温度を制御することによって各
部のウエハWの温度を均一にすることができる。
【0028】なお、この発明の温度制御方法は、例えば
図3に示すように、上記ヒータ3を短時間で目標温度以
上に加熱して、ウエハWを目標温度に急速加熱する場合
にも有効に適用することができる。また、上記実施例で
は、ヒータ3をウエハWの配列方向に沿って3分割して
設けると共に、温度検出手段であるヒータ部熱電対1
9、内部熱電対18及びウエハ熱電対30をそれぞれ3
箇所に分割配置して温度測定を行う場合について説明し
たが、ヒータと熱電対は必ずしも3分割である必要はな
く、2分割、あるいは4分割以上であってもよい。ま
た、上記実施例では、この発明の温度制御方法を半導体
ウエハの熱処理装置の温度制御に適用した場合について
説明したが、半導体ウエハ以外の例えばガラス基板、L
CD基板等の被処理体の熱処理装置にも適用できること
は無論である。
【0029】
【発明の効果】以上要するに、この発明によれば以下の
ような優れた効果が発揮できる。
【0030】1)加熱手段の温度、処理室の内部温度及
び被処理体の温度を予め測定してその測定データを記憶
手段に記憶しておき、実際の処理の際に、処理室の内部
温度と上記測定データとに基いて加熱手段の温度を制御
することにより、被処理体の急速加熱状況に応じた温度
制御を正確に行うことができる。したがって、被処理体
表面の浅い拡散深さを再現性良く制御することができる
ようになる。
【0031】2)加熱手段被処理体の配列方向に沿っ
て分割配置され、加熱手段に対応して温度検出手段が取
り付けられたデータ作成用の被処理体と、処理室の内部
温度検出手段とを分割配置して、被処理体自体の温度
と、加熱手段の温度と、処理室の内部温度とを測定して
その測定データを記憶手段に記憶し、処理室の内部温度
検出手段による検出温度と上記測定データとに基いて各
加熱手段の温度を制御することにより、被処理体を均一
温度下で処理することができる。したがって、スループ
ットの向上及び歩留まりの向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の温度制御方法を適用して温度制御を
行う縦型熱処理炉の実施例を示す断面図である。
【図2】急速加熱時におけるヒータの温度、処理室の内
部温度及び被処理体の温度の測定データの一例を示すグ
ラフである。
【図3】急速加熱時におけるヒータの温度、処理室の内
部温度及び被処理体の温度の測定データの他の例を示す
グラフである。
【図4】従来の縦型熱処理炉を示す断面図である。
【符号の説明】
1 プロセスチューブ(処理室) 3a 上部ヒータ(加熱手段) 3b 中央部ヒータ(加熱手段) 3c 下部ヒータ(加熱手段) 4 炉本体 18a 内部熱電対 18b 内部熱電対 18c 内部熱電対 19a ヒータ部熱電対 19b ヒータ部熱電対 19c ヒータ部熱電対 20 温度コントローラ 21 メモリ(記憶手段) 30a ウエハ熱電対(温度検出手段) 30b ウエハ熱電対(温度検出手段) 30c ウエハ熱電対(温度検出手段) DWa データ作成用のウエハ DWb データ作成用のウエハ DWc データ作成用のウエハ W ウエハ(被処理体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205 H01L 21/22 - 21/24 H01L 21/31 H01L 21/365 H01L 21/38 - 21/40 H01L 21/469 H01L 21/86

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理室内に複数の被処理体を配列して収
    容し、処理室の外部に設けた加熱手段で加熱処理するに
    当って、 実際の処理の前に、上記処理室に、温度検出手段が取り
    付けられたデータ作成用の被処理体を配置して上記加熱
    手段による加熱を行い、そのときの被処理体自体の温度
    と、加熱手段の温度と、処理室の内部温度とを測定して
    その測定データを記憶手段に記憶しておき、実際の処理
    の際に、処理室の内部温度と上記データとに基いて上記
    加熱手段の温度を制御するようにしたことを特徴とする
    熱処理炉の温度制御方法。
  2. 【請求項2】 上記加熱手段上記被処理体の配列方向
    に沿って分割配置され、上記加熱手段に対応して温度検
    出手段が取り付けられたデータ作成用の被処理体と、処
    理室の内部温度検出手段とを分割配置して、上記被処理
    体自体の温度と、加熱手段の温度と、処理室の内部温度
    とを測定してその測定データを記憶手段に記憶し、上記
    処理室の内部温度検出手段による検出温度と上記データ
    とに基いて各加熱手段の温度を制御するようにしたこと
    を特徴とする請求項1記載の熱処理炉の温度制御方法。
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