JP3156077B2 - マット栽培トレー及び植物栽培方法 - Google Patents
マット栽培トレー及び植物栽培方法Info
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- Cultivation Of Plants (AREA)
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Description
適した植物のブロック体(以下、グリーンブロックとい
う)を栽培するために好適に使用できるマット栽培トレ
ーと、その栽培方法に関するものである。
物」は、好適には栽培表面を覆うように養生される地被
植物等を指し示す意味に使用する用語であり、該地被植
物をより具体的に示すと、芝生、タマリュウ、水苔、芝
桜、ヘデラ類、或いは笹類等が例示できる。
芝桜や、ヘデラ類、又は笹類の如き、地表面を覆うよう
に養生される植物を栽培する際には、例えば芝生を例に
して説明すると、植え込み場所に、芝生の種子を播種す
るか、小型の鉢等で養生した芝生若しくは株分けした芝
生を適当な間隔離間して植え込むか、又は適当な寸法に
予め整えられたブロック状の芝生を園芸店やホームセン
ター等から購入してこれを適当な間隔離間して並べ植え
込みされる。
ロック状の芝生は、一般には、露地で養生された芝生を
剥がして適当な大きさとなるように切断されたものであ
るため、芝生の成長に伴って延びる成長根は放射状に延
びて互いに複雑に絡み合っているため、芝生の根を傷つ
けるだけでなく直根を切断するので、特には端縁部の活
着率を甚だしく低下させる原因にもなっている。根が切
断されてその成長点が枯死することとなり、根の広がり
が悪く、根としての機能が阻害され、植え込みした後の
芝生の広がり成長の阻害要因となる。
さに切断する一連の作業は、手間が多くかかって誠に面
倒であるほか、作業者には誠に重労働であった。
平鉢を使用して栽培することができるが、このような平
鉢等にかける潅水の余分な水は、底部の排水穴から外部
に排出されるものの、排水穴が鉢の底部に地面に直角に
設けてあるので、面に対して直角に伸びる直根が排水穴
を貫通して鉢を設置している地中に伸び、地中の直根か
ら枝根や細根を成長させることがあり、鉢の排水穴から
地面に伸びる根を切らなければならず、多くの根を切断
しなければならない他、直根を切断するので、その活着
率を甚だしく低下させる原因にもなっている。
れたものであって、その目的とするところは、特には、
栽培面を被覆するように養生する「植物」を植え付けす
るに際し、根を傷つけることがなくて根としての機能が
良好で、植え込みした後の植物の広がり成長に優れた
「植物」のグリーンブロックを確実に栽培できるマット
栽培トレーを、簡単な構造により提供することにある。
容易であり、カットすることなく所望する所定寸法を有
する「植物」のグリーンブロックを形成できる植物栽培
方法を提供することにある。
ために本発明が採用した手段の要旨とするところは、叙
上の特許請求の範囲の欄に記載の通りである。
の合成樹脂製のマット栽培トレー内に栽培用の培土等を
入れ、「植物」の種子を播種するか、小型の鉢等で養生
した「植物」若しくは株分けした「植物」を適当な間隔
離間して植え込むと、この「植物」の成長に伴って成長
する直根は容器内において各方向に伸び、この直根から
枝根が多数伸び、枝根が容器の側壁の内面や底面に当接
して、それ以降は枝根から伸びる細根の成長がなされ
る。この時、容器の両側壁に設けた排水穴から根が出る
と、根は直接空気に触れるため、その根は切断されて成
長することはない。又、容器内の根はループを描くこと
なく長方形の容器全体に伸び、容器内に植設された複数
の「植物」の根が相互に絡みながら成長し、該「植物」
が一体的に成長する。
レーから取り出すと、所定寸法を有するグリーンブロッ
クを確実に得ることができる。
を使用して「植物」の栽培を行なう際に用いる培土とし
ては、「植物」の栽培に通常使用されているそれ自体従
来公知の各種の培土を使用することができ、天然土壌、
人工土壌、あるいはこれらの混合物のいずれであっても
良い。この発明においては、特に天然土壌と、雲母とか
パーライト或いは粒状若しくは破砕状の樹脂発泡体など
のような通気促進素材とを含有してなる軽量土壌を使用
すると、重み等によるマット栽培トレーの変形を防止す
ることができ、極めて良好な栽培ができると共に、軽量
であり、取扱い性にも優れる。
栽培する「植物」に応じて適宜の培土を選択して用いる
ことができる。前記軽量土壌を使用すると、保水性およ
び通気性のバランスが良好に維持され、植物の生育が極
めて良好である。前記通気促進素材の粒径は、栽培する
「植物」に応じて適宜に決定することができる。なお、
前記通気促進素材として、例えば使用済の発泡ポリスチ
レン容器の破砕物等を使用すると、使用済の発泡ポリス
チレンの有効利用に繋がる。
植物を特に制限するものではないが、叙上の「植物」で
あると特に好適である。
すより具体的な実施例に基いてさらに詳細に説明する
が、これは代表的なものを示したものであり、その要旨
を越えない限りにおいて様々な設計変更が可能であるこ
とは言うまでもない。
培トレー10の斜視図であり、図2はマット栽培トレー
10の一部破断正面図、図3は図1のA−A線に沿った
縦断面である。
ー10はポリエチレン樹脂をインジェクション成形加工
法によって一体形成されたものであり、上部が開放する
直方体容器であって中仕切り2によって一辺の長さが2
5cmで高さが3.5cmの方形の区画室1、1に区画
されており、該区画室1、1の相対向する第一側壁3及
び第2側壁4の下端には、側壁3,4の内面に到達する
排水穴5がそれぞ2個ずつ開設されている。
る合成樹脂を特に制限するものではないが、ポリエチレ
ン樹脂の他、ポリプロピレン樹脂、硬質ポリウレタン樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ABS樹
脂等から適宜選択できる。また、区画室1の寸法形状や
数量は、栽培者の要望や、養生される植物類等によって
適宜設計変更される事項であり、排水穴5の個数もまた
例えば区画室1の寸法形状等に基づいて適宜変更される
事項である。
に、その断面は中央部12が最も高い山形をなし、それ
により、前記第1側壁3と第2側壁4の下部に設けた排
水穴5部分が最も低く形成される。この断面山形の形状
構成によって、区画室1内に注入される潅水はその底壁
11において全て排水穴5に向けて流れ、内部に溜まる
ことはない。この山形の形状は、排水穴5が最も低くな
るようにするならば任意の形状を選択できる。
ては、区画室1に培土等を入れ、植物」の種子を播種す
るか、予め小型の鉢等で養生した「植物」等の子苗若し
くは株分けした「植物」等を適当な間隔離間して植え込
む。この「植物」等を養生するに際して行う潅水は、区
画室1中の培土に含浸し、余分の水は、区画室1の底壁
11を低い側に沿って流れ、最も低いところに位置して
いる排水穴5から外部に排出される。「植物」等の成長
に伴って成長する直根は区画室内において各方向に伸
び、この直根から枝根が多数伸び、枝根が区画室1の側
壁の内面や底面に当接して、それ以降は枝根から延びる
細根の成長がなされる。なお、前記「植物」等の根が絡
み合って一体化できる生分解性マットを介在して培土を
充填しても構わない。かかる生分解性マットとしては、
パルプモールド、アシマット、ヤシ繊維マット等に代表
される天然繊維製のものが例示できる。
排水穴5から根が出ると、根は直接空気に触れるためそ
の根は切断されて成長することはない。又、区画室11
内の根は方形の区画室1全体に伸び、従来の植え木鉢で
栽培したもののようにループを描くことない。さらに、
区画室1内に植えられる複数の「植物」等の根相互が絡
み合いながら成長して「植物」等が一体的に成長する。
したがって、区画室1内の「植物」等を区画室1から取
り出しすると、一辺が25cmの方形に形成され且つ無
傷の根を持った「植物」等のグリーンブロックを得るこ
とができる。
み重ねできるから、搬送、保管時の収容スペースが少な
くて済む、という作用効果が得られる。
このマット栽培トレーに形成された区画室に培土等を入
れ、「植物」等の種子を播種するか、予め小型の鉢等で
養生した「植物」等の子苗若しくは株分けした「植物」
等を適当な間隔離間して植え込んで栽培する。この「植
物」等を養生するに際して行う潅水は、区画室中の培土
に含浸し、余分の水は、区画室の底壁を低い側に沿って
流れ、最も低いところに位置している排水穴から外部に
排出される。従って根腐れを防止できる。
する直根が区画室内において各方向に伸び、この直根か
ら枝根が多数伸び、枝根が区画室の側壁の内面や底面に
当接して、それ以降は枝根から伸びる細根の成長がなさ
れる。この時、区画室の両側壁に設けた排水穴から根が
出ると、根は直接空気に触れるためその根は切断されて
成長することはない。又、区画室内の根はループを描く
ことなく方形の区画室全体に伸び、区画室内に植えられ
る複数の「植物」等の根相互が絡みつきながら成長し、
「植物」等が一体的に成長する。したがって、区画室内
の「植物」等を区画室から取り出しすると、所望する所
定の寸法に栽培され無傷の根を持った「植物」等のグリ
ーンブロックを確実に得ることができ、移植後の活着率
の向上及びその後の「植物」等の成長を向上させること
ができる。
けられているので、直根が区画室から直接外へ伸びるこ
とが少なく、枝根と枝根が区画室内で生長する。
トレーの斜視図である。
である。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】植物をマット状に栽培できる硬質合成樹脂
製のマット栽培トレーにおいて、 相対向する側壁下端のそれぞれに排水孔を設け、かつ底
面を中央部から前記排水孔に向けて傾斜する切妻屋根形
状に形成した複数の矩形の区画室を具備し ており、該区
画室の底面上に、前記植物の根が絡み合って一体化する
生分解性 マット材を備えたことを特徴とするマット栽培
トレー。 - 【請求項2】相対向する側壁下端のそれぞれに排水孔を
設け、かつ底面を中央部から前記排水孔に向けて傾斜す
る切妻屋根形状に形成した複数の矩形の区画室を具備し
たマット栽培トレーの前記各区画質の底面上に、植物の
根が絡み合って一体化する生分解性マット材を備えた後
に、栽培用の培土を充填し、前記植物の種を播種して若
しくは子苗を植え付けした後、当該植物を複数のマット
状に栽培することを特徴とする植物栽培方法。
Priority Applications (1)
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JP32299897A JP3156077B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | マット栽培トレー及び植物栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP32299897A JP3156077B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | マット栽培トレー及び植物栽培方法 |
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JPH11155369A JPH11155369A (ja) | 1999-06-15 |
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Family
ID=18150004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32299897A Expired - Fee Related JP3156077B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | マット栽培トレー及び植物栽培方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3156077B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210103738A (ko) * | 2020-02-14 | 2021-08-24 | 김창환 | 식물 재배장치 |
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US7900397B2 (en) * | 2000-07-18 | 2011-03-08 | American Builders and Supply Company, Inc. | Modular green roof system, apparatus and methods, including interconnecting modular panels |
US8707618B2 (en) | 2007-01-15 | 2014-04-29 | Hortech, Inc. | Modular planting system for roof applications |
US8555546B2 (en) | 2007-01-15 | 2013-10-15 | Hortech, Inc. | Modular planting system for roof applications |
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-
1997
- 1997-11-25 JP JP32299897A patent/JP3156077B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20210103738A (ko) * | 2020-02-14 | 2021-08-24 | 김창환 | 식물 재배장치 |
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