JP3155244B2 - 表皮一体発泡成形品 - Google Patents
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Description
しての例えばインストルメントパネル等に用いられる表
皮一体発泡成形品に関する。
においては、表皮と芯材との間に発泡樹脂原料を発泡硬
化させることにより成形されるが、上記発泡樹脂原料
が、表皮と芯材との接合部から漏出すると見栄えを損な
うことになるため、上記接合部にシール対策を施す必要
がある。そして、そのようなシール対策を施したものと
して上記接合部にシール材を介在させたものが知られて
いる(例えば、特開平8−281670号公報参照)。
このものでは、芯材に発泡層を収容する収容凹部を構成
する起立壁を形成する一方、表皮の周縁をその裏側に屈
曲させた形状の周縁起立部を形成し、間にシール材を介
在させた状態で上記起立壁と周縁起立部とを相対向させ
て接合部を形成している。そして、芯材と表皮との間で
発泡する発泡樹脂原料の発泡圧を利用して表皮の周縁起
立部、上記シール材及び芯材の起立壁の三者を密着させ
ることにより、発泡樹脂原料の漏れを防止することを前
提としている。そして、上記公報に記載された発明にお
いては、シール材として連通気泡を有する軟質発泡シー
ル材を採用することにより、発泡樹脂原料の発泡進行に
伴い発生するガスを上記軟質発泡シール材を経て上記収
容凹部の外に排出させる一方、発泡樹脂原料の上記収容
凹部外への漏出をシール材自体により阻止するようにし
ている。
車のインストルメントパネルでは、質感をだすために表
皮の表面に凹凸模様の絞(シボ)を設けることが一般的
に行われているが、上記表皮の周縁起立部は芯材の起立
壁に密着させる必要があるため、上記絞を形成しないで
鏡面仕上げとしている。ところが、上記表皮の表面に現
れる部分、つまり表皮本体部にのみ絞を形成し、周縁起
立部は鏡面仕上げにしようとしても、製作誤差によって
上記周縁起立部の鏡面に仕上げた面がインストルメント
パネルの表面にわずかに現れてしまう場合がある。この
ため、上記絞は上記表皮本体部から上記周縁起立部の基
端側領域の一部まで形成する必要がある。しかしなが
ら、このように絞を周縁起立部の一部にまで形成する
と、上記周縁起立部の内の絞が形成された基端側領域と
鏡面に仕上げられた先端側領域とでは肉厚が異なること
になってしまうため、上記鏡面仕上げの領域が芯材の起
立壁に対し非接触となってしまう。特に上記発泡樹脂原
料の発泡初期段階のような発泡圧が弱い場合には、たと
え従来の表皮一体発泡成形品のように接合部にシール材
を介在させたとしても、十分なシール性を得ることがで
きず、上記発泡樹脂原料が漏出してインストルメントパ
ネルの見栄えが悪くなってしまうという不都合がある。
たものであり、その目的とするところは、シール材を用
いることなしにシール性の向上を図り、かつ、発泡初期
段階においても発泡樹脂原料の漏出を確実に阻止して見
栄えの向上を図ることにある。
に、請求項1記載の発明は、芯材と表皮との間に発泡層
が一体に形成された表皮一体発泡成形品を前提としてい
る。このものにおいて、上記芯材に、上記表皮の形成領
域に対応して開口し内部に上記発泡層を収容する収容凹
部を構成する起立壁を周囲に形成し、上記起立壁の底部
側と開口部側との間の中間位置に、上記収容凹部の底部
側の方が開口部側よりも狭くなるように段部を形成す
る。そして、上記表皮を、上記収容凹部の開口部を覆う
表皮本体部と、この表皮本体部の周囲からこの表皮本体
部の裏面側に屈曲して表面側が上記起立壁の内周面に当
接する周縁起立部とを一体に備えたものとし、上記周縁
起立部を、その先端側部分が上記段部よりも底部側位置
まで延び上記発泡層によって上記起立壁に対して圧接す
る構成とするものである。
端側部分が芯材の起立壁に設けられた段部よりも底部側
に延びて形成されており、しかも、上記周縁起立部には
段部によって収容凹部の内方側に曲げようとする力が作
用する。このため、上記表皮の周縁起立部の弾性復元力
によりこの周縁起立部には芯材の起立壁に密着する方向
の反力が生じ、この周縁起立部の先端側部分は起立壁に
対し圧接される。このため、上記周縁起立部の基端側領
域に絞が形成されていても、その先端側部分を上記芯材
の起立壁に対し密着させることが可能になり、発泡樹脂
原料の発泡初期段階であって上記周縁起立部に発泡圧が
それほど作用していない状態であっても、シール性を十
分に確保して上記発泡樹脂原料が漏出することを確実に
阻止することが可能になる。
れば、その発泡圧により上記周縁起立部は芯材の起立壁
に圧接することになり、接合部のシール性を確保して上
記発泡樹脂原料の漏出をより一層確実に阻止することが
可能になる。その結果、表皮一体成形品の見栄えの向上
が図られる。
屈曲させたのみの形状である周縁起立部を形成すればよ
いため成形の容易化が図られる。
明において、周縁起立部に、起立壁の段部側に開口し収
容凹部の内方側に突出するように凹陥する凹条溝を形成
し、上記周縁起立部の凹条溝よりも先端側部分を、上記
段部よりも底部側位置まで延びて上記起立壁に当接する
ように形成する構成とするものである。
周縁起立部と起立壁との間を通って収容凹部の外に流出
しようとしても、この流出しようとした発泡樹脂原料は
凹条溝と段部とにより形成された空間内に蓄積されてそ
れ以上の進行が停止されることになる。このため、上記
空間が発泡樹脂原料により充満されない限り、この空間
から表面側までには上記発泡樹脂原料は流出しなくな
り、これにより、上記発泡樹脂原料の漏れをより一層確
実に阻止することが可能になる。その結果、表皮一体発
泡成形品の見栄えの向上が図られる。
りこの周縁起立部の剛性が向上し、表皮自体の波打ちを
防止することが可能になる。このため、表皮一体発泡成
形品の成形の容易化及び見栄えの向上を図ることが可能
になる。
に発泡層が一体に形成された表皮一体発泡成形品を前提
としている。このものにおいて、上記芯材に、上記表皮
の形成領域に対応して開口し内部に上記発泡層を収容す
る収容凹部を構成する起立壁を周囲に形成し、上記起立
壁の底部側と開口部側との間の中間位置よりも開口部側
に、開口部に近づくほど開口面積が大きくなるように傾
斜面を形成する。そして、上記表皮を、上記収容凹部の
開口部を覆う表皮本体部と、この表皮本体部の周囲から
この表皮本体部の裏面側に屈曲して表面側が上記起立壁
の内周面に当接する周縁起立部とを一体に備えたものと
し、上記周縁起立部を、その先端側部分が上記中間位置
よりも底部側位置まで延び上記発泡層によって上記起立
壁に対して圧接する構成とするものである。
端側部分が芯材の起立壁に形成された傾斜面よりも収容
凹部の底部側に延びており、上記表皮の周縁起立部は起
立壁の傾斜面により収容凹部内方側に押さえられるた
め、上記周縁起立部の弾性復元力により、この周縁起立
部には芯材の起立壁に密着する方向の反力が生じる。こ
のため、上記周縁起立部の基端側領域に絞が形成されて
いても、その先端側部分は上記起立壁に対し密着させる
ことが可能になる。これにより、発泡樹脂原料の発泡初
期段階の上記周縁起立部に発泡圧がそれほど作用してい
ない状態であっても、シール性を十分に確保して上記発
泡樹脂原料が漏出することを確実に阻止することが可能
になる。
れば、その発泡圧により上記周縁起立部は芯材の起立壁
に圧接することになり、接合部のシール性を確保して上
記発泡樹脂原料の漏出をより一層確実に阻止することが
可能になる。その結果、表皮一体成形品の見栄えの向上
が図られる。
を起立壁の先端から基端までの全域に亘って設けないた
め成形の容易化が図られる。さらに、表皮の成形におい
ても、その周縁を屈曲させたのみの形状である周縁起立
部を形成すればよいため成形の容易化が図られる。これ
により、接合部のシール性の向上と、芯材及び表皮の成
形性の向上とを両立させることが可能になる。
基いて説明する。
施形態に係る表皮一体発泡成形品としてのインストルメ
ントパネル1を示し、このインストルメントパネル1
は、上半部分を構成するアッパーパネル部1aと、下半
部分を構成するロアパネル部1bとから構成されてい
る。そして、上記アッパーパネル部1aは、図2〜図4
に示すように、芯材3と表皮5との間に発泡層7が一体
に成形された3層構造になっており、上記ロアパネル部
1bは芯材3だけの単層構造になっている。このインス
トルメントパネル1の素材としては、例えば、芯材3と
してはアクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(AB
S)樹脂等の硬質樹脂を、表皮5としてはポリ塩化ビニ
ル(PVC)等の軟質樹脂を、発泡層7としては硬質ポ
リウレタン等の硬質発泡樹脂を用いればよい。また、上
記芯材3は圧縮成形や射出成形によって成形されたもの
を用いればよく、上記表皮5はスラッシュ成形や真空成
形によって成形されたものを用いればよい。
に、発泡層7を収容する収容凹部9を構成する起立壁1
1が表皮形成領域であるアッパーパネル1aの全周に対
応して突設されている。そして、この起立壁11には、
上記収容凹部9の底部側11aの方が開口部側11bよ
りも狭くなるような段部13が形成されている。
を覆う表皮本体部21と、この表皮本体部21の周囲か
ら屈曲して上記起立壁11の内周面に当接する周縁起立
部15とが一体成形により構成されている。そして、上
記周縁起立部15には、上記起立壁11の段部13の側
に開口し収容凹部9の内方側に突出するように凹陥する
凹条溝17が形成されており、この凹条溝17は上記周
縁起立部15全周に亘って細長い帯状に成形されてい
る。また、上記周縁起立部15は、その先端側部分15
aが上記芯材3の起立壁11に形成された段部13より
も底部側11a部分に当接し得る長さに形成されてい
る。そして、上記表皮本体部21から上記周縁起立部1
5の基端側領域にかけての領域R1には、その表面に凹
凸模様の絞が形成されている一方、上記周縁起立部15
の先端側領域R2は上記芯材3の起立壁11に当接する
面が鏡面仕上げにされている。このため、上記絞が形成
された領域R1と上記絞が形成されていない領域R2と
では肉厚がt1だけ異なるようになっている(図3参
照)。
ストルメントパネル1の成形について説明する。
れた成形型の上型をヒンジを支点として上方に回転させ
て上記成形型を型開きし、この状態で芯材3を上記上型
にセットする一方、上記表皮5を下型にセットする。
に発泡樹脂原料を注入し、その後、上記上型をヒンジを
支点として下方に回転させて成形型を型閉めする。
れば、芯材3と表皮5との間に発泡層7が介在したイン
ストルメントパネル1を得ることができ、上型をヒンジ
を支点として上方向に回転させて成形型を型開きし、成
形されたインストルメントパネル1を上記成形型から脱
型する。
説明する。
aが芯材3の起立壁11に設けられた段部13よりも底
部側11a位置まで延びて形成されており、しかも、上
記周縁起立部15には段部13によって収容凹部9の内
方側に曲げようとする力が作用するため、上記周縁起立
部15の弾性復元力によりこの周縁起立部15には芯材
の起立壁11に密着する方向の反力が生じ、この周縁起
立部15の先端側部分15aは起立壁11に対し圧接さ
れる。このため、発泡樹脂原料の発泡初期段階であって
上記周縁起立部15に発泡圧がそれほど作用していない
状態であっても、周縁起立部15の先端側部分15aを
確実に起立壁11に密着させてシール性を十分に確保す
ることができ、上記発泡樹脂原料が漏出することを阻止
することができる。
を起立壁11に対し確実に圧接させることができるよう
になる。ここでt1は、領域R1と領域R2との肉厚差
である(図3参照)。
ば、その発泡圧により上記周縁起立部15は芯材3の起
立壁11に圧接することになり、接合部のシール性を確
保して上記発泡樹脂原料の漏出をより一層確実に阻止す
ることができる。その結果、インストルメントパネル1
の見栄えの向上を図ることができる。
部15と起立壁11との間を通って収容凹部9の外に流
出しようとしても、この流出しようとした発泡樹脂原料
は上記凹条溝17と、段部13により形成された空間内
に蓄積されてそれ以上の進行が停止されることになる。
このため、上記空間が発泡樹脂原料により充満されない
限り、この空間から表皮5の表面側までには上記発泡樹
脂原料は流出しなくなり、これにより、上記発泡樹脂原
料の漏れをより一層確実に阻止することができる。その
結果、インストルメントパネル1の見栄えの向上を図る
ことができる。
凹条溝17により、この周縁起立部15の剛性が向上し
て表皮5自体の波打ちを防止することができる。このた
め、インストルメントパネル1の成形の容易化及び見栄
えの向上を図ることができる。
形態に係る表皮一体発泡成形品の接合部の断面を示し、
このものは、上記第1実施形態と同様に自動車のインス
トルメントパネル1に適用したものである(図1参
照)。そして、上記第1実施形態と同様に、芯材3には
収容凹部9を構成する起立壁11が突設されている一
方、表皮5には、その周縁が収容凹部9の内方側に屈曲
された形状の周縁起立部15が形成されている。
起立壁11には、第1実施形態とは異なり、傾斜面19
が一体成形されている。この傾斜面19は、上記起立壁
11の底部側11aと開口部側11bとの間の中間位置
Pよりも開口部側11bが、開口部に近づくほど開口面
積が大きくなるように角度αだけ傾斜して形成されてい
る。
15には凹条溝が形成されていない点が上記第1実施形
態とは異なっており、上記周縁起立部15は、その先端
側部分15aが上記芯材3の起立壁11に形成された中
間位置Pよりも底部側11aに当接し得る長さを有する
ように形成されている。そして、上記表皮5は、上記第
1実施形態と同様に領域R1には絞が形成されている一
方、領域R2はその表面が鏡面仕上げにされており、上
記領域R1と領域R2とではその肉厚がt1だけ異なる
ようになっている。
立部15の先端側部分15aが上記芯材3の起立壁11
に形成された中間位置Pよりも底部側11a位置まで延
ばされており、しかも、上記傾斜面19により表皮5の
周縁起立部15には収容凹部9の内方側におさえようと
する力が作用するため、上記周縁起立部15の弾性復元
力によりこの周縁起立部15には上記起立壁11に密着
する方向の反力が生じる。これにより、上記領域R1に
絞が形成されていても上記周縁起立部15と起立壁11
とを互いに密着させることができる。その結果、接合部
のシール性を向上させることができ、発泡樹脂原料の発
泡初期段階であっても、シール性を十分に確保して上記
発泡樹脂原料が漏出することを確実に阻止することがで
きる。
ば、その発泡圧により上記周縁起立部15は芯材3の起
立壁11に圧接することになり、接合部のシール性を確
保して上記発泡樹脂原料の漏出をより一層確実に阻止す
ることができる。その結果、インストルメントパネル1
の見栄えの向上を図ることができる。
面19を起立壁11の先端から基端までの全域に亘って
設けないため、上記芯材3の成形の容易化を図ることが
できる一方、表皮5の成形においても、その周縁を屈曲
させたのみの形状である周縁起立部15を形成すればよ
いため成形の容易化が図られる。その結果、接合部のシ
ール性の向上と、芯材3及び表皮5の成形性の向上とを
両立させることができる。
及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種
々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第
1実施形態では、表皮5の周縁起立部15に凹条溝17
を設けるようにしているが、これに限らず、例えば図6
に示すように、上記周縁起立部15を凹条溝が形成され
ていないものとしてもよい。この場合であっても、上記
周縁起立部15の先端側部分15aが芯材3の起立壁1
1に形成された段部13よりも底部側11a位置まで延
ばされており、しかも、上記段部13により、上記周縁
起立部15が収容凹部9の内方側に押されるようになる
ため、上記周縁起立部15の弾性復元力により反力が発
生し、この周縁起立部15はその反力により上記起立壁
11に対し密着するようになる。このため、領域R1に
絞が形成されていても、上記先端側部分15aは起立壁
11に圧接するようになりシール性が向上して発泡樹脂
原料の漏出を確実に阻止することができる。そして、上
記発泡樹脂原料の発泡が進行すれば、その発泡圧により
上記周縁起立部15を起立壁11に密着させることがで
き、接合部のシール性を確保して上記発泡樹脂原料の漏
出をより一層確実に阻止することができる。その結果、
インストルメントパネル1の見栄えの向上を図ることが
できる。さらに、上記のように周縁起立部15に凹条溝
を設けないことによって、表皮5の成形においては、そ
の周縁を収容凹部9の内方側に屈曲させただけの周縁起
立部15を成形すればよい。このため、上記表皮5の成
形の際の容易化を図ることができる。なお、上記段部1
3の高さt2は、第1実施形態と同様に領域R1と領域
R2とにおける表皮5の肉厚差t1よりも高く設定すれ
ばよい。
周縁起立部15は、その先端縁が芯材3の収容凹部9の
底面とは非接触となるような長さに形成されているが、
これに限らず、例えば周縁起立部の先端縁を上記収容凹
部9の底面に対し接触するまで延ばして形成してもよ
い。この場合、発泡樹脂原料の発泡初期段階において
は、上記周縁起立部の先端側部分には芯材3の段部13
または傾斜面19によって収容凹部9の内方側におさえ
ようとする力をより一層確実に作用させることができ、
しかも、上記発泡樹脂原料の発泡が進行すれば、その発
泡圧によって、上記周縁起立部が起立壁11に対しより
一層確実に密着させることができる。その結果、接合部
のシール性を確保して上記発泡樹脂原料の漏出をより一
層確実に阻止することができる。
表皮本体部21から上記周縁起立部15の基端側領域に
かけての領域R1には、その表面に凹凸模様の絞が形成
されているが、これに限らず、例えば上記絞が形成され
ていない表皮であってもよい。この場合であっても、芯
材3の起立壁11に形成された段部13または傾斜面1
9により、発泡樹脂原料の発泡初期段階における接合部
のシール性を確保することができると共に、上記発泡樹
脂原料の発泡が進行すれば、その発泡圧により上記周縁
起立部が起立壁に圧接することになり、接合部のシール
性を確保して上記発泡樹脂原料の漏出をより一層確実に
阻止することができる。
発泡成形品としてインストルメントパネル1に適用して
いるが、これに限らず、表皮一体発泡成形品を例えば自
動車の他の内装品であるドアトリムやコンソールボック
ス等の成形に適用してもよい。
明における表皮一体発泡成形品によれば、表皮の周縁起
立部の先端側部分が芯材の起立壁に設けられた段部より
も底部側に延びて形成されており、しかも、上記周縁起
立部には段部によってその収容凹部内方側に曲げようと
する力が作用するため、上記表皮の周縁起立部の弾性復
元力によりこの周縁起立部には芯材の起立壁に密着する
方向の反力が生じ、この周縁起立部の先端側部分を起立
壁に対し圧接させることができる。このため、上記周縁
起立部の基端側領域に絞が形成されていても、その先端
側部分を上記芯材の起立壁に対し密着させることがで
き、接合部のシール性を向上させることができる。その
結果、発泡樹脂原料の発泡初期段階であっても、シール
性を十分に確保して上記発泡樹脂原料が漏出することを
確実に阻止できる。
れば、その発泡圧により上記周縁起立部が芯材の起立壁
に圧接することになり、接合部のシール性を確保して上
記発泡樹脂原料の漏出をより一層確実に阻止することが
できる。その結果、表皮一体成形品の見栄えの向上を図
ることができる。
収容凹部内方側に屈曲させた形状の周縁起立部を形成す
るのみでよいため成形の容易化を図ることができる。
1記載の発明による効果に加えて、たとえ上記発泡樹脂
原料が上記周縁起立部と起立壁との間を通って収容凹部
外に流出しようとしても、この流出しようとした発泡樹
脂原料は上記凹条溝と、段部により形成された空間内に
蓄積されてそれ以上の進行が停止されることになる。こ
のため、上記空間が発泡樹脂原料により充満されない限
り、この空間から表面側までには上記発泡樹脂原料は流
出しなくなり、これにより、上記発泡樹脂原料の漏れを
より一層確実に阻止することができる。その結果、表皮
一体発泡成形品の見栄えの向上を図ることができる。
より、この周縁起立部の剛性が向上し、表皮自体の波打
ちを防止することができるため、表皮一体発泡成形品の
成形の容易化及び見栄えの向上を図ることができる。
起立部の先端側部分が芯材の起立壁に形成された傾斜面
よりも収容凹部の底部側に延びており、しかも、上記表
皮の周縁起立部は、起立壁の傾斜面により収容凹部内方
側におさえられるため、上記周縁起立部の弾性復元力に
より、この周縁起立部には芯材の起立壁に圧接する方向
の反力が生じ、上記周縁起立部の先端側部分は起立壁に
対し圧接させることができる。このため、上記周縁起立
部の基端側領域に絞が形成されていても、その先端側部
分を上記起立壁に対し密着させることができ、発泡樹脂
原料の発泡初期段階においても、シール性を十分に確保
して上記発泡樹脂原料が漏出することを確実に阻止でき
る。
れば、その発泡圧により上記周縁起立部が芯材の起立壁
に圧接することになり、接合部のシール性を確保して上
記発泡樹脂原料の漏出をより一層確実に阻止することが
できる。その結果、表皮一体成形品の見栄えの向上を図
ることができる。
を起立壁の先端から基端までの全域に亘って設けないた
め成形性を向上させることができ、表皮の成形において
も、その周縁を屈曲させたのみの形状の周縁起立部を成
形すればよいため成形の容易化を図ることができる。そ
の結果、接合部のシール性の向上と、芯材及び表皮の成
形性の向上とを両立させることができる。
ンストルメントパネルを示す斜視図である。
拡大説明図である。
接合部の断面を示す図3対応図である。
接合部の断面を示す図3対応図である。
成形品) 3 芯材 5 表皮 7 発泡層 9 収容凹部 11 起立壁 13 段部 15 周縁起立部 17 凹条溝 19 傾斜面 21 表皮本体部 11a 起立壁底部側 11b 起立壁開口部側 15a 周縁起立部先端側部分 P 中間位置
Claims (3)
- 【請求項1】 芯材と表皮との間に発泡層が一体に形成
された表皮一体発泡成形品において、 上記芯材には、上記表皮の形成領域に対応して開口され
内部に上記発泡層を収容する収容凹部を構成する起立壁
が周囲に形成され、 上記起立壁の底部側と開口部側との間の中間位置には、
上記収容凹部の底部側の方が開口部側よりも狭くなるよ
うに段部が形成され、 上記表皮は、上記収容凹部の開口部を覆う表皮本体部
と、この表皮本体部の周囲からこの表皮本体部の裏面側
に屈曲して表面側が上記起立壁の内周面に当接する周縁
起立部とを一体に備え、 上記周縁起立部は、その先端側部分が上記段部よりも底
部側位置まで延び上記発泡層によって上記起立壁に対し
て圧接されていることを特徴とする表皮一体発泡成形
品。 - 【請求項2】 請求項1において、 周縁起立部には、起立壁の段部側に開口し収容凹部の内
方側に突出するように凹陥する凹条溝が形成され、 上記周縁起立部の凹条溝よりも先端側部分が、上記段部
よりも底部側位置まで延びて上記起立壁に当接するよう
に形成されていることを特徴とする表皮一体発泡成形
品。 - 【請求項3】 芯材と表皮との間に発泡層が一体に形成
された表皮一体発泡成形品において、 上記芯材には、上記表皮の形成領域に対応して開口され
内部に上記発泡層を収容する収容凹部を構成する起立壁
が周囲に形成され、 上記起立壁の底部側と開口部側との間の中間位置よりも
開口部側には、開口部に近づくほど開口面積が大きくな
るように傾斜面が形成され、 上記表皮は、上記収容凹部の開口部を覆う表皮本体部
と、この表皮本体部の周囲からこの表皮本体部の裏面側
に屈曲して表面側が上記起立壁の内周面に当接する周縁
起立部とを一体に備え、 上記周縁起立部は、その先端側部分が上記中間位置より
も底部側位置まで延び上記発泡層によって上記起立壁に
対して圧接されていることを特徴とする表皮一体発泡成
形品。
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- 1998-06-23 JP JP17592698A patent/JP3155244B2/ja not_active Expired - Fee Related
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