JP3887168B2 - 合成樹脂製積層パネル - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は合成樹脂製積層パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
図6に示すように,従来,この種の積層パネル02としては,成形された基体03と,その基体03の外面04に真空引きの適用下で密着する表皮05とを備え,端部外面側に他部材06の端部07を収める切欠き08を有するものが知られている。この場合,積層パネル02は,その切欠き08を形成すべく,基体03を,主体09と,基端部分010を主体09外面に連設されて,先端部分011と主体09の端部外面との間に他部材06の端部07の厚さに対応した幅を持つ開口012を形成する出張り部013とより構成すると共にその開口012を表皮05により覆う,といった構造を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら従来の積層パネル02においては,基体03の離型の観点から切欠き形成用開口012が開放されているので,真空引きに際し,表皮05の一部が開口012内に引込まれ,その引込まれる程度が一定しないため,開口012を覆う表皮05の形状が不定となり,場合によっては表皮05が破れる,という不具合があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は,前記開口に起因した問題を解決し得るようにした前記積層パネルを提供することを目的とする。
【0005】
前記目的を達成するため本発明によれば,成形された基体と,その基体の外面に真空引きの適用下で密着する表皮とを備えると共に端部外面側に他部材の端部を収める切欠きを有し,その切欠きを形成すべく,前記基体は主体と,基端部分を前記主体外面に連設されて,先端部分と前記主体の端部外面との間に前記他部材の端部の厚さに対応した幅を持つ開口を形成する出張り部とを有すると共に前記開口が前記表皮により覆われている合成樹脂製積層パネルにおいて,前記出張り部の先端部分に蓋体が連設されていて,その蓋体は前記真空引きの際に前記開口を閉じている合成樹脂製積層パネルが提供される。
【0006】
前記のように構成すると,成形基体の開口に対向する表皮の一部が基体により受止められて開口内へ引込まれることがないので,開口を覆う表皮の形状を一定にして明瞭で,且つ健全な切欠きを有する合成樹脂製積層パネルを提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1,図2に示す自動車用インストルメントパネル1において,合成樹脂製積層パネルとしての上部パネル2は,射出成形された基体3と,その基体3の外面4に真空引きの適用下で密着する表皮5とを備えると共に下端部外面側に他部材であるインストルメントパネル用下部パネル6の上端部7を収める切欠き8を有する。基体3は,例えばPPより構成され,また表皮5は,例えばPP発泡体よりなるクッション層と,PVCよりなる表層とを有する。
【0008】
前記切欠き8を形成すべく,次のような手段が採用されている。即ち,図3にも示すように基体3が,主体9と,基端部分10を主体9外面に連設されて,先端部分11と主体9の下端部外面との間に下部カバー6の上端部7の厚さに対応した幅を持つ開口12を形成する出張り部13とを有する。また出張り部13の先端部分外面側に薄肉のヒンジ部14を介して蓋体15が連設されている。その蓋体14は基体3の成形と同時に成形されたもので,基体3の複数の吸引孔16を利用した前記真空引きに際し,表皮5により押圧されてヒンジ部14を介し主体9側へ折曲がり,その先端縁を主体9の複数のリブ17に当接させて開口12を閉じる。
【0009】
前記のように構成すると,基体3の開口12に対向する表皮5の一部が蓋体15により受止められて開口12内へ引込まれることがないので,開口12を覆う表皮5の形状を一定にして明瞭で,且つ健全な切欠き8が形成される。
【0010】
図4,図5は他の実施例を示し,前記ヒンジ部14を出張り部13の先端部分内面側に設けたものである。この場合の作用効果は前記実施例と同じである。
【0011】
なお,真空引きに先立って,基体3または表皮5に,それらを接合するための接着剤が塗布される。
【0012】
【発明の効果】
本発明によれば前記のように構成することによって,明瞭で,且つ健全な切欠きを持つ合成樹脂製積層パネルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自動車用インストルメントパネルの一例を示す要部斜視図である。
【図2】図1の2−2線拡大断面図である。
【図3】基体の一例を示す要部断面図である。
【図4】自動車用インストルメントパネルの他例を示す要部拡大断面図で,図2に対応する。
【図5】基体の他例を示す要部断面図である。
【図6】従来例の要部拡大断面図で,図2に対応する。
【符号の説明】
1…………インストルメントパネル
2…………上部パネル(積層パネル)
3…………基体
4…………外面
5…………表皮
6…………下部パネル(他部材)
7…………上端部
8…………切欠き
9…………主体
10………基端部分
11………先端部分
12………開口
13………出張り部
15………蓋体
Claims (1)
- 成形された基体(3)と,その基体(3)の外面(4)に真空引きの適用下で密着する表皮(5)とを備えると共に端部外面側に他部材(6)の端部(7)を収める切欠き(8)を有し,その切欠き(8)を形成すべく,前記基体(3)は主体(9)と,基端部分(10)を前記主体(9)外面に連設されて,先端部分(11)と前記主体(9)の端部外面との間に前記他部材(6)の端部(7)の厚さに対応した幅を持つ開口(12)を形成する出張り部(13)とを有すると共に前記開口(12)が前記表皮(5)により覆われている合成樹脂製積層パネルにおいて,前記出張り部(13)の先端部分に蓋体(15)が連設されていて,その蓋体(15)は前記真空引きの際に前記開口(12)を閉じていることを特徴とする合成樹脂製積層パネル。
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