JP3154582U - 本 - Google Patents

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博之 新田
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Abstract

【課題】製本技術を簡素化し、事故本を防止し得る本を提供する。【解決手段】複数枚の両袖観音開き折りした折丁1を、互いにその折丁背部を揃えて集積し、かつ、集積された集積折丁の折丁背部同士を接着剤3で接合して本本体10を形成する。本本体を厚表紙2の表表紙20と裏表紙22との間に配置すると共に本本体の背部を厚表紙の背表紙21の内側面に沿って配置し、本本体の背部と厚表紙の背表紙の内側面とを接着剤6で接合して製本する。【選択図】図1

Description

本考案は、本本体を表紙の表表紙と裏表紙との間に配置して製本された本に関する。
従来、製本技術として、糸綴り製本(先行技術1)、アジロ折り製本(先行技術2)及び中ミシン綴り製本(先行技術3)が一般に知られて広く採用されている。
先行技術1は、8頁折り,16頁折りした複数枚の折丁をページ順に従って積み重ね、背部を糸綴りし、次いで断裁処理した後、表紙付けして製本するものである。なお、ここで「4頁折り」とは、1枚の被製本紙を二つ折りした折丁を言う。また、「8頁折り」とは、前記4頁折りした折丁をさらに二つ折りした折丁を言う。さらにまた、「16頁折り」とは、前記8頁折りした折丁をさらに二つ折りした折丁を言う。
先行技術2は、8頁折り,16頁折りした折丁をページ順に従って積み重ね、各折丁の背部に、折丁の各ページ紙部を接着剤で接合するため、折丁の中まで貫通するスリット目を入れ、断裁処理して本本体を形成し、この本本体の背部を表紙の背表紙の内側面に接着剤で接合して製本するものである。
先行技術3は、4頁折り,8頁折り,16頁折りした折丁をページ順に従って平丁合状に重ね合わせ、中折りする中央部に沿ってミシン綴りした後、断裁処理して本本体を形成し、表紙付けして製本するものである(例えば、特許文献1参照)。
特公平4−42200号公報
しかし、上述した先行技術1ないし3はそれぞれ次のような点において問題を有している。
即ち、先行技術1の糸綴り製本は、(1)糸を通した穴より接着剤(糊剤)が本本体の中に入り込み、ページを開いた時に、穴付近の絵柄やその他の印刷面に接着剤が付着してしまう。(2)印刷により、糸の部分がプレスした際、糸の跡が付いて、印刷の絵柄等を落としてしまう。(3)糸が切れて抜けてしまう問題がある。
先行技術2のアジロ折り製本は、8頁折り,16頁折りの折丁の中まで接着剤(糊剤)を入れるため、機械の調整に手間が掛り、機械の調整や被製本紙の紙質が悪い場合には、接着剤が折丁の中まで入らないことがあり、これが頁紙の抜落の原因になる。
先行技術3の中ミシン綴製本は、本本体の全ての頁紙を重ねてその中央部をミシン綴りした糸だけでもたせているため、糸が切れる等により、糸が解かれた場合は頁紙が全て抜け落ちる問題がある。
本考案は先行技術1ないし3の有する上述した問題点を全て解消し、製本技術を簡素化し、事故本を防止し得る本を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本考案のうち1つの考案(第1の考案)は、複数枚の両袖観音開き折りした折丁からなる本本体を厚表紙の表表紙と裏表紙との間に配置して製本された本であって、
前記本本体の前記各折丁は、互いにその折丁背部を揃えて集積されていると共に前記集積された集積折丁の折丁背部同士が接着剤で接合され、
前記本本体の背部は、前記厚表紙の背表紙の内側面に沿って配置され、前記本本体の背部と前記背表紙の内側面とが接着剤で接合されて製本されていることを特徴とする。
なお、本考案において、「両袖観音開き折りした折丁」とは、1枚の被製本紙が二つ折りされ、かつ、前記被製本紙の前記二つ折りした折り線を境にして左右に形成された両頁紙部を、その略中央部に沿ってそれぞれ内側方向に向けてさらに二つ折りされている折丁を意味する用語として使用されている。
本考案の他の1つの考案(第2の考案)は、第1の考案の本において、所望の用紙を二つ折りして形成され、前記本本体の表面及び裏面と前記表表紙の内側面及び前記裏表紙の内側面との間にそれぞれ配置して設けた見返しを有し、前記一方の見返しの背部は前記本本体の表面側の背部と、また、前記他方の見返しの背部は前記本本体の裏面側の背部と接着剤でそれぞれ接着され、前記両見返しの外側紙は前記表表紙及び前記裏表紙の内側面に接着剤でそれぞれ接着されて製本されていることを特徴とする。
本考案によれば、次のような作用効果を奏する。
(1)先行技術1のような糸綴り方式を採用することなく、複数枚の折丁を集積した集積折丁の折丁背部同士を接着剤で接合して本本体を形成し、本本体の背部を厚表紙の背表紙の内側面に接着剤で接合して製本するものである。したがって、製本技術を簡素化して良好に製本することが可能になる。
(2)糸綴りを採用しないので、糸を通した穴から接着剤が入り込んで絵柄等の印刷面に付着する問題を解消することができる。
(3)糸を使用しないので、糸が切れて頁紙が抜ける問題を解消することができる。
(4)先行技術2のアジロ折り方式による問題点を解消することができる。
(5)上記(1)〜(4)のように、比較的簡便な製本方法により、先行技術の有する上述した全ての問題点を全て解消し、絵柄やデザインを損なうことなく、事故本を防止できる製本技術を提供することが可能になる。
本考案の一実施形態の本の構成を概略的に示す図であって、同図(a)は前記本の全体構成を示す斜視図、同図(b)は前記本の表紙を閉じて、要部を拡大して示す側面図、同図(c)は前記本の一枚の折丁を示す側面図、同図(d)は前記折丁の構成を説明するために示す説明図である。 図2(a)〜(c)は前記本の本本体の製造(製本)工程を概略的に示す説明図である。 前記本の製本工程を概略的に示す図であって、同図(a)は厚表紙の構成及び前記表紙の背表紙に接着剤を塗布する工程を示す説明図、同図(b)は前記本本体を前記表紙に接合して製本する工程を示す説明図である。
以下、図面を参照して本考案の本の実施形態の一例について説明する。
図1〜図3に示すように、本考案の本は、複数枚の両袖観音開き折りした折丁1…1からなる本本体10を厚い表表紙20,厚い背表紙21及び厚い裏表紙22からなる厚表紙2の表裏表紙20,22間に配置して製本されている。
前記各折丁は、図1(c),(d)に示すように、1枚の被製本紙11(図示では長方形)が二つ折りされ、かつ、被製本紙11の前記二つ折りされた折り線12を境にして左右に形成された両頁紙部13,14を、その略中央部に沿ってそれぞれ内側方向に向けてさらに二つ折りされて構成されている。両頁紙部13,14の前記二つ折りされた両折り返し部13a,14a(折り返し片)はそれぞれ観音開き状に開閉するように形成されている。各折丁1の被製本紙11の両面には、絵柄,図形,文字その他の事項が印刷されている。
前記本本体10は、例えば、公知の平綴じ製本用の製本丁合機など、適宜な折丁集積手段を利用して、前記各折丁1をページ順に従い、互にその折丁背部(折り線12の外側部)を揃えて集積(積み重ね)され、かつ、集積した集積折丁の各折丁背部同士を所望の接着剤3で接合されて構成される。前記接着剤3としては、例えば商品名:ボンド(登録商標)などが使用される。但し、上記例示した接着剤に限定するものではない。
本実施形態では、本本体10の表面及び裏面と表表紙20及び裏表紙22の内側面との間にそれぞれ配置されて設けられる見返し4,4を備える。両見返し4は、被製本紙11の頁紙部13又は14(頁紙部13と14は同一大きさ)と略同一大きさの紙材等、所望の素材よりなる用紙を二つ折りして形成される。
前記一方の見返し4は、その背部4a(図2(a)参照)を本本体10の表面側の折丁背部と合致させて前記接着剤3で前記背部と接着(接合)されている。また、前記他方の見返し4は、その背部4aを本本体10の裏面側の折丁背部と合致させて前記接着剤3で前記背部と接着(接合)されている。前記見返し4の外側紙4bは、表表紙20及び裏表紙22の内側面に前記接着剤3と同様の接着剤やその他の適当な接着剤でそれぞれ接着される。
本実施形態の両見返し4は、図2(a)及び(b)に詳細に示すように、前記集積折丁の表面側及び裏面側に配置して集積され、その状態で接着剤3により見返し4の背部4aを折丁背部と一緒に接合されている。即ち、本本体10は両見返し4と一体的に接合して構成されている。これにより、本本体10は、その表面及び裏面にそれぞれ見返し4を備えて構成されている。また、本実施形態では、本本体10の集積折丁の背部に、図2(c)等に示すように、両見返し4を含め、各折丁背部同士の接合強度を増大させるため、補強用の布5(キャラコ等)を接着してある。これにより、本本体10の各折丁背部同士は強固に接合される。なお、本本体10は所定の段階で断裁処理加工される。本実施例では、本本体10の上縁部及び下縁部側を断裁処理する。
前記厚表紙2は、上述したように、厚い表表紙20と、厚い背表紙21と、厚い裏表紙22とで構成され、各表紙20,21,22は折り部23,24を介して連接されている。
本実施形態の各表紙20,21,22は、図3(a)に示すように、ボール紙その他の厚紙より芯材20a,21a,22aで構成されている。厚表紙2は、紙材,クロース材、或いはレザー等よりなる表装材25の裏面上に、その中央部に背表紙21の芯材21aを配置すると共に芯材21aの両側に、芯材21aとの間に適当な間隙部を形成して表表紙20の芯材20a及び裏表紙22の芯材22aを配置し、上記三者20a,21a,22aを接着剤で表装材25に接着(貼り合わせ)して連接されている。これにより、各表紙20,21,22間には、前記間隙部及び表装材により折り部23,24が構成されている。
また、表装材25は、図3(a)に示すように、その周縁部を芯材20a,21a,22aの内側面側に折り返し、接着剤を用いて各芯材の内側面にそれぞれ接着され、厚表紙2が構成されている。
前記本本体10は、厚表紙2の表裏表紙20,22間に配置され、その背部は背表紙21の内側面に沿わせて配置され(本実施形態では補強用の布5を介在して配置)、本本体10の背部と背表紙21の内側面とが接着剤6(例えば、ホットメルト)で接合されている。
また、一方の見返し4の外側紙4bは表表紙20の内側面に接着剤で接着すると共に他方の見返し4の外側紙4bは裏表紙22の内側面に接着剤で接着されて製本されている。
なお、本実施形態においては、厚表紙2の表表紙20,背表紙21,裏表紙22の芯材を別体に形成し、これら三者を表装材25を用いて連接した構成を採用した例を示したが、表紙の前記芯材は一体的に形成し、これに表装材を接着する構成を採用することもできる。この構成を採用する場合には、各表紙20,21,22間を肉薄部等で形成する等により、各表紙20,21,22間に折り部を形成する。
また、上記した実施形態の本は一例として開示したもので、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求の範囲に記載の技術思想を越脱しない範囲において任意に変更可能なものである。
1 折丁
2 厚表紙
3 接着剤
6 接着剤
10 本本体
20 表表紙
21 背表紙
22 裏表紙

Claims (2)

  1. 複数枚の両袖観音開き折りした折丁からなる本本体を厚表紙の表表紙と裏表紙との間に配置して製本された本であって、
    前記本本体の前記各折丁は、互いにその折丁背部を揃えて集積されていると共に前記集積された集積折丁の折丁背部同士が接着剤で接合され、
    前記本本体の背部は、前記厚表紙の背表紙の内側面に沿って配置され、前記本本体の背部と前記背表紙の内側面とが接着剤で接合されて製本されている
    ことを特徴とする、本。
  2. 所望の用紙を二つ折りして形成され、前記本本体の表面及び裏面と前記表表紙の内側面及び前記裏表紙の内側面との間にそれぞれ配置して設けた見返しを有し、前記一方の見返しの背部は前記本本体の表面側の背部と、また、前記他方の見返しの背部は前記本本体の裏面側の背部と接着剤でそれぞれ接着され、前記両見返しの外側紙は前記表表紙及び前記裏表紙の内側面に接着剤でそれぞれ接着されて製本されている
    ことを特徴とする、請求項1に記載の本。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108454258A (zh) * 2018-05-09 2018-08-28 北京印刷学院 一种配页检测装置、系统及方法、书脊折标方法
CN113815331A (zh) * 2021-08-13 2021-12-21 安徽省第四测绘院 一种书籍折页装帧方法

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