JP3153493B2 - 流体噴射式織機の緯糸緊張装置 - Google Patents

流体噴射式織機の緯糸緊張装置

Info

Publication number
JP3153493B2
JP3153493B2 JP11741597A JP11741597A JP3153493B2 JP 3153493 B2 JP3153493 B2 JP 3153493B2 JP 11741597 A JP11741597 A JP 11741597A JP 11741597 A JP11741597 A JP 11741597A JP 3153493 B2 JP3153493 B2 JP 3153493B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weft
gripping
signal
drive source
arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11741597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10298850A (ja
Inventor
茂生 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tsudakoma Industrial Co Ltd filed Critical Tsudakoma Industrial Co Ltd
Priority to JP11741597A priority Critical patent/JP3153493B2/ja
Publication of JPH10298850A publication Critical patent/JPH10298850A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3153493B2 publication Critical patent/JP3153493B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Looms (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアージェットル
ーム、ウォータジェットルームのような流体噴射式織機
における緯糸緊張装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ノズルから噴出される流体により緯入れ
された緯糸は、緯入れ終了時において給糸側で係止され
るため、緯入れの慣性力により一旦大きく伸長した後、
その反動で弛緩する傾向を有する。緯糸がそのような弛
緩状態のまま織布中に織り込まれると、その部分が織布
の緯緩み、織布の耳部における耳緩み等品質上大きな欠
点となる。
【0003】従来、上記のような弛緩を防止すべく緯糸
を緊張させる装置として、緯糸の先端を把持する把持手
段を反給糸側に設けたものがある。しかし、そのような
把持手段のみでは、緯糸の緩みを確実に解消するには至
らず、織り込まれた緯糸の緊張状態が不十分である。
【0004】上記の把持手段に加えて、緯糸を給糸側に
変位させる牽引手段を給糸側にさらに設けたものが提案
されている。この緯糸緊張装置において、緯入れされた
緯糸は、その先端部を把持手段により把持され、さらに
後端部を牽引手段により給糸側に牽引されることにより
緊張される。
【0005】しかし、牽引手段を用いる従来の緯糸緊張
装置において、把持手段および牽引手段の動作のタイミ
ングは、以下の(1)および(2)のいずれかに設定さ
れている。
【0006】(1)把持手段および牽引手段をともに織
機の主軸の回転角度に対応した固定のタイミングとす
る。
【0007】(2)把持手段の動作タイミングは、緯糸
が所定の位置に到達したときのいわゆる到達タイミン
グ、緯糸の飛走速度を基に算出したタイミング等、緯糸
の実際の飛走に応じたタイミングとし、牽引手段の動作
タイミングは織機の主軸の回転角度に対応した固定のタ
イミングとする。
【0008】このため、上記(1)のタイミングでは、
織機の回転数や回転速度のばらつきに起因して、把持手
段による緯糸の把持開始から牽引手段による緯糸の牽引
開始までの時間にばらつきが生じることを避けることが
できないから、把持手段による緯糸の把持後に緯糸を十
分に緊張させるだけの牽引時間が確保されない場合が生
じ、その結果緯糸は十分に緊張される前に経糸に拘束さ
れて緩んだままの状態で織布に織り込まれてしまうこと
がある。
【0009】また、上記(2)のタイミングでは、緯糸
の飛走速度のばらつきや、これにともなう到達タイミン
グのばらつきにより把持のタイミングが一定ではないの
に対し、牽引開始タイミングが一定であることから、牽
引手段による緯糸の牽引が開始された時点においてその
緯糸が把持手段に十分に把持されていない場合が生じ、
これにより牽引量の不足、把持後の牽引時間の不足が生
じる。その結果上記と同様に、緯糸は十分に緊張される
前に経糸に拘束されて緩んだままの状態で織布に織り込
まれてしまうことがある。
【0010】
【解決しようとする課題】本発明は、緯入れされた緯糸
の緊張を確実なものとすることにより、緯糸が緩んだ状
態で織布中に織り込まれることを防止することにある。
【0011】
【解決手段、作用、効果】本発明の流体噴射式織機の緯
糸緊張装置は、緯入れされた緯糸の端部を反給糸側の織
端外側において把持する把持手段と、給糸側の貯留装置
と緯入れノズルとの間に配置されて緯糸を牽引する牽引
手段と、把持手段が緯糸の把持動作を開始したときから
予め設定された時間の経過後に牽引手段を駆動させる動
作指令信号を発生する制御手段とを含む。
【0012】牽引手段は、常に、緯入れされた緯糸の先
端部が把持手段により把持された後に動作を開始すると
ともに、一定時間経過後に動作を開始する。これによ
り、緯糸は、その先端部を把持手段により確実に把持さ
れ、一定時間経過後に牽引手段により牽引される。その
結果、牽引量の不足、牽引時間の不足を招くことなく、
緯糸の緯緩みを確実に解消することができる。
【0013】上記のように、本発明によれば、把持手段
の動作開始後所定時間経過後に牽引手段を動作させるよ
うにしたから、緯入れされた緯糸は確実に緊張を与えら
れ、緩んだ状態で織布中に織り込まれることを防止され
る。
【0014】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、流体噴射式織
機10は、エアージェットルームである。緯糸12は、
ドラム式の測長貯留装置14と、補助ノズル16とを経
て、メインノズルすなわち緯入れノズル18に供給さ
れ、さらに緯入れノズル18から経糸20の開口に緯入
れされる。
【0015】ノズル16,18は、共通の圧縮空気供給
源に接続されている。圧縮空気供給源からの空気は、共
通のまたは別々の弁機構を介してノズル16および18
に供給される。緯入れノズル18は、図示しないスレー
に固定されており、したがって筬打ち過程において筬2
2とともに織り前24の側へ移動される。
【0016】給糸側には、測長貯留装置14から引き出
される緯糸12を案内するヤーンガイド30と、緯入れ
された緯糸を引き戻す牽引装置32とがその順に測長貯
留装置14と補助ノズル16との間に配置されている。
これに対し、反給糸側には、緯入れされた緯糸の先端側
を織端外側において把持する把持装置34が配置されて
いる。
【0017】牽引装置32は、緯入れの終期に緯糸をわ
ずかに屈曲させることにより緯糸に制動をかける速度制
御機能(制動機能)と、その後緯糸を大きく屈曲させる
ことにより緯糸を牽引する(引き戻す)牽引機能(引き
戻し機能)とを備える制動牽引装置として作用する。し
かし、牽引装置32は、牽引機能のみを備えていてもよ
い。把持装置34は、緯糸を屈曲させてその状態に緯糸
の先端部を把持する。
【0018】測長時、緯糸12は、該緯糸が測長貯留装
置14の電磁ソレノイドにより駆動される係止ピンによ
り測長兼貯留用ドラムからの解舒を阻止された状態で、
測長貯留装置14のヤーンガイドが所定回数回転される
ことにより、測長兼貯留用ドラムの外周面に所定長さ巻
き付けられて貯留される。
【0019】緯入れ時、緯糸12は、測長貯留装置14
の係止ピンの解放により測長兼貯留用ドラムから解除さ
れた状態で、緯入れノズル18から流体とともに噴射さ
れることにより、経糸20の開口中に緯入れされる。
【0020】経糸20の開口中に緯入れされた緯糸12
は、筬22とともに織り前24に向けて移動され、最終
的に経糸20の開口中に存在する部分(以下、「緯糸部
分」という。)が織り前24に打ち付けられる。
【0021】緯入れ過程において、緯糸12は、先ず、
図1(A)に示すように経糸20の開口内を飛走し、反
給糸側の到達位置付近に達したとき図1(B)に示すよ
うに牽引装置32によりわずかに屈曲されることにより
給糸側において制動をかけられる。この時点までに緯糸
12の先端部は、把持装置34に達している。
【0022】次いで、緯糸22は、図1(C)に示すよ
うに、牽引装置32による速度制御を受けた状態のまま
で先端部を把持装置34により屈曲された状態で把持さ
れる。
【0023】次いで、緯糸12は、図1(D)に示すよ
うに、先端部を把持装置34に把持された状態で、後端
側を牽引装置32により大きく屈曲されることにより、
給糸側へ牽引される。
【0024】把持装置34が緯糸12の先端部を把持し
たときから、牽引装置32が緯糸部分の牽引を開始する
までの時間は、一定時間である。このため、緯糸部分
は、所定の緊張を付与された状態で、織り前24に打ち
付けられる。
【0025】筬打ち後、緯糸12は図示しないカッタに
より緯入れノズル28と給糸側の織布端との間で切断さ
れ、緯糸部分は測長貯留装置14につながる部分から切
り離される。これにより、緯糸部分は牽引装置32から
も解放される。把持装置34による緯糸12の把持は、
筬打ちの直前またはそれ以降の適宜な時期に解放する。
【0026】牽引装置32および把持装置34は、筬打
ちの直前に、筬打ちと同時に、または筬打ち後の適宜な
時期に、駆動源が所定角度逆転されることにより、緯糸
12を解放する。
【0027】上記のように、牽引装置32は、把持装置
34が作動を開始してから一定時間経過後に動作を開始
する。このため、緯入れされた緯糸12は、その先端部
を把持手段により確実に把持された状態で、牽引手段に
より給糸側へ牽引されるから、牽引量の不足、牽引時間
の不足を招くことなく、所定の緊張を付与された状態
で、織り前24に打ち付けられる。その結果、緯糸部分
が弛みを有した状態出織布に織り込まれるおそれがな
く、織布に緯緩みや耳弛みといった欠点が発生すること
がない。
【0028】牽引装置32の制動のための動作期間およ
び把持装置34の動作期間は、用いる糸の種類および製
織パターン等に応じて設定される緯入れ期間および筬打
ちタイミングに合せて、織機の主軸の回転角度に関する
タイミングとして予め設定される。牽引装置32による
緯糸の牽引量(引き戻し量)、および、把持装置34に
よる緯糸の屈曲量も、用いる糸の種類および製織パター
ン等に応じて予め設定される。これらの値は、いずれ
も、事前の試し織り、経験等から決定することができ
る。
【0029】緯入れ期間、速度制御期間、緯糸把持期間
および緯糸緊張期間の関係の一例を図2に示す。図2に
おいて、横軸は時間であり、期間Toは把持装置34に
よる緯糸の把持開始から牽引装置32による緯糸の緊張
開始までの時間である。
【0030】たとえば、緯入れ期間を70〜230度と
し、筬打ちを0度(360度)とした場合、把持装置3
4の作動期間を230〜360度とすることができる。
また、牽引装置32の制動のための作動開始を210度
付近とすることができ、さらに牽引装置32の制動のた
めの作動から牽引のための作動への切替りは、把持装置
34が動作を開始してから予め設定されたToの経過後と
することができる。ただし、これらのタイミングは、予
め試験等により緯糸の到達タイミングを求め、それに最
適と思われる期間を選択することが好ましい。
【0031】上記の例では、牽引装置32の制動のため
の動作開始のタイミングおよび把持装置34の把持のた
めの動作開始のタイミングは、主軸の回転角度に対して
予め設定する固定タイミングであるが、これに代えて実
際の緯入れの状態に対応させたタイミングとしてもよ
い。
【0032】たとえば、緯糸の先端が所定位置に到達し
たことを検知するセンサの検知信号、測長貯留装置14
により緯糸を解除したことを検知するセンサの検知信
号、測長貯留装置14における解除指令信号、緯入れ装
置における緯入れ指令信号等を基に、牽引装置32に制
動動作を開始させる信号および把持装置34にの把持動
作を開始させる信号を発生するようにしてもよい。ま
た、複数のタイミングを設定しておき、それらの1つを
糸の種類により選択するようにしてもよい。後者の場
合、多色織機に好適である。
【0033】図示の例では、牽引装置32は、補助ノズ
ル16とガイド30との間に配置されているが、測長貯
留装置と給糸側の織布端との間であれば、他の箇所に配
置してもよい。また、緯糸の先端を吸引するサクション
装置を把持装置34よりさらに外側に配置し、緯入れ終
期から早くとも把持装置34による緯糸の把持が完了す
るまでの間緯糸の先端部をサクション装置に吸引させる
ようにしてもよい。
【0034】複数の緯糸を選択的に用いる多色織機にお
いては、用いる緯糸の数と同じ数の、測長貯留装置1
6、ガイド30、牽引装置32、補助ノズル16および
緯入れノズル18が備えられる。しかし、把持装置34
は、共通に利用される。この場合、把持装置34による
屈曲量を糸の種類等に応じて変更することが好ましい。
【0035】牽引装置32の一実施例を図3および図4
に示す。牽引装置32は、パルスモータのように回転子
の角度的回転位置を制御可能の駆動源40と、U字状に
曲げられた線状部材からなる固定アーム42と、回転源
すなわち駆動源40により変位されて緯糸12を固定ア
ーム42と共同して屈曲させる可動アーム44とを含
む。
【0036】駆動源40は、細長い板部材をL字状に湾
曲したブラケット46に複数のねじ部材により取り付け
られている。駆動源40の出力軸すなわち回転軸48
は、ブラケット46を回転可能に貫通する。固定アーム
42は板状の取付部材50に固定されており、また可動
アーム44は取付部材52を介して回転軸48に固定さ
れている。
【0037】取付部材52は、可動アーム44が駆動源
40の回転軸線と直交する方向へ伸びかつ駆動源40の
回転軸線と平行の線を横切って揺動するように、回転軸
48に組み付けられており、また駆動源40によりその
回転軸線の周りの角度的往復回転運動を与えられる。可
動アーム44は、U字状に曲げられた線状部材からな
り、また線状部材の2つの部位が駆動源40の回転軸線
の方向に間隔をおくように取付部材52に組み付けられ
ている。
【0038】ブラケット46は、駆動源40の回転軸線
が緯糸12の飛走方向となり、可動アーム44が緯糸1
2の飛走路を横切って揺動し、可動アーム44の線状部
材の2つの部位が緯糸12の飛走方向に間隔をおくよう
に、織機のフレームに間接的に複数のねじ部材等により
組み付けられる。取付部材50は、固定アーム42が可
動アーム44の2つの部材の間を経て伸びかつ緯糸12
が固定アーム42の2つの部材の間を経て飛走するよう
に、織機のフレームにブラケット等を介して間接的に固
定されている。
【0039】織機の電源が投入されていないと、可動ア
ーム44は、該可動アームが自重により取付部材52か
ら下方へ伸びるように、牽引装置32の取付位置に応じ
た位置(図示の例では、図4に符号44aで示す位置)
に自重により回転移動されている。
【0040】織機の電源が投入されると、駆動源40
は、可動アーム44が取付部材50に当接する初期位置
(符号44bで示す位置)まで逆転された後、一定の角
度αだけ正転される。これにより、可動アーム44は、
該可動アームが緯糸12の上方となる待機位置(符号4
4cで示す基準位置)に回転移動され、その基準位置す
なわち待機位置に維持される。
【0041】牽引時、駆動源40は、正転指令が発生さ
れるたびに角度θだけ正転され、逆転指令が発生される
たびに同じ角度θだけ逆転される。その結果、可動アー
ム44は、待機位置から、可動アーム部44が固定アー
ム42と共同して緯糸12を曲げる緯糸緊張位置(符号
44dで示す位置)までおよびその逆に移動される。
【0042】緯糸12は、可動アーム44が待機位置か
ら緯糸緊張位置に回転されるとき、アーム42,44の
共同作用によりU字状に曲げられて引き戻され、それに
より張力を受ける。牽引装置32による緯糸の解放のタ
イミングは、筬打ちの直前、筬打ちと同時、または、筬
打ち後の適宜な時期、とすることができる。
【0043】制動時、駆動源40は、制動指令が発生さ
れたことにより、角度θより小さい角度だけ正転されて
アーム44を対応する角度だけ回転させた速度制御位置
(図4において、符号44cで示す位置と符号44dで
示す位置との間の制動位置)に維持され、解除指令が発
生されたことにより、前記と同じ角度だけ逆転されてア
ーム44を待機位置に戻す。
【0044】上記の結果、可動アーム44は、待機位置
から、可動アーム部44が固定アーム42と共同して緯
糸12をわずかに曲げる速度制御位置までおよびその逆
に移動される。これにより、緯糸12は、可動アーム4
4が待機位置から速度制御位置に回転されている間、わ
ずかに屈曲されて制動を受ける。
【0045】把持装置34の一実施例を図5および図6
に示す。把持装置34は、筬22が支持されたリードホ
ルダ60に保持されている。リードホルダ60には、筬
22および把持装置34のほかに、経糸の開口に緯入れ
された緯糸の先端を検知する緯糸検知装置62が保持さ
れている。緯糸検知装置62は、検知部が反給糸側の布
地端すなわち織布端64と捨て耳部66との間に位置す
るようにボルトのようなねじ部材68によりリードホル
ダ60に取り付けられている。
【0046】把持装置34は、下端部をリードホルダ6
0に形成された凹所70に受け入れられた本体ブラケッ
ト72と、緯糸12の飛走方向すなわち緯入れ方向に間
隔をおいた一対の第1の屈曲手段すなわちアーム74
と、両第1のアーム74より上方に配置された第2の屈
曲手段すなわちアーム76と、第2のアーム76を所定
の範囲内で角度的に回転させる駆動源78とを含む。
【0047】ブラケット72は、図示の例では、凹所7
0に配置されたリードグリッパ80と、該リードグリッ
パを貫通してリードホルダ60に螺合されたボルトのよ
うな1以上のねじ部材82とにより、リードホルダ60
に上方へ伸びる状態に移動不能に組み付けられている。
しかし、ブラケット72を1以上のねじ部材によりリー
ドホルダ60に直接組み付けてもよいし、織機のフレー
ムにブラケット等を介して組み付けてもよい。
【0048】ブラケット72は、緯糸12の飛走方向に
貫通する穴と、該穴をその上部に連通させる切込みとを
上部に有しており、その穴に駆動源78を移動不能に支
持している。駆動源78は、パルスモータであり、その
回転軸すなわち出力軸84が緯入れ方向へ伸びるように
ブラケット72の穴に挟み込まれており、ボルトのよう
な1以上のねじ部材86によりブラケット72に移動不
能に組み付けられている。
【0049】第1のアーム74は、両第1のアーム74
間に配置された一対のカラー88と、両第1のアーム7
4およびカラー88を貫通してブラケット72のねじ穴
に螺合されたボルトのような一対のねじ部材90とによ
り、下部の2箇所においてブラケット72に移動不能に
組み付けられている。両第1のアーム74は、板部材に
より形成されており、また互いに平行に伸びる。各第1
のアーム74は、緯糸12の飛走路の下方を緯入れ方向
と交差する方向へ伸びる第1の接触部92を上部に有す
る。両第1の接触部92は、緯入れ方向に間隔をおいて
互いに平行に伸びる。
【0050】第2のアーム76は、板部材により形成さ
れている。第2のアーム76は、平面的に見て両第1の
アーム74の間を緯入れ方向と交差する方向へ両第1の
アーム74と平行に伸びるように、駆動源78の出力軸
84に移動不能に組み付けられている。第2のアーム7
6は、緯糸12の飛走路の上方を緯入れ方向と交差する
方向へ伸びる第2の接触部94を先端部に有する。
【0051】第2のアーム76は、通常は図6に示すよ
うに、第2の接触部94が緯糸12の飛走路の上方とな
る位置に維持されている。
【0052】緯入れ時、緯糸12は、第2のアーム76
が図6に実線で示す待機位置に維持されている状態で、
緯糸12の先端が両第1の接触部92と第2の接触部9
4との間に達するように、経糸の開口に緯入れされる。
【0053】緯入れが終了し、緯糸12の先端が両第1
の接触部92と第2の接触部94との間に達すると、第
2の接触部94が緯糸12の飛走路を横切って両第1の
接触部92の間に達するように、第2のアーム76が駆
動源78により図5において時計方向(矢印96で示す
方向)へ緯糸把持位置まで正転される。その結果、緯糸
12の先端部は、両第1の接触部92と第2の接触部9
4とに把持すなわち捕捉されて、それらの接触部92,
102によりほぼU字状に屈曲される。
【0054】把持装置34による緯糸12の屈曲は、緯
糸12を把持装置34の側へ引く力として緯糸12に作
用する。この時点において、緯糸12はすでに給糸側に
おいて牽引装置32による制動によりわずかに屈曲され
ているから、前記の引く力は緯糸12に張力を付与する
力として作用する。
【0055】すでに述べたように、把持装置34の動作
開始から所定時間経過すると、牽引装置32による牽引
が開始されるから、緯糸部分は給糸側へ引き戻され、そ
れにより所定の張力が付与された緊張状態に維持され
る。
【0056】その後、緯糸12は、筬22の前進運動に
ともなって織り前側へ移動され、緯入れされた緯糸部分
は、所定の緊張状態で、筬22により織り前に打ち付け
られるとともに、図示しないカッタにより給糸側の糸部
分から切断される。
【0057】把持装置34は、筬打ちの直前に、筬打ち
と同時に、または筬打ち後の適宜な時期に、駆動源78
が所定角度逆転されて第2の接触部94が緯糸の飛走路
の上方の待機位置へ戻されることにより、緯糸12を解
放する。
【0058】把持装置34は、緯糸に作用させる把持力
を変更する目的で、長さ寸法が異なる複数対のカラー8
8を備えている。把持力の変更は、ねじ部材90をブラ
ケット72から外し、それまで使用していたカラー88
を長さ寸法が異なる他のカラー88に交換し、両第1の
アーム74をねじ部材90と新たに選択したカラー88
とによりブラケット72に取り付けることにより、行わ
れる。
【0059】カラー88を長さ寸法が異なる他のカラー
に交換すると、両第1のアーム74の間隔、および、両
第1のアーム74と第2のアーム76との間隔が変更さ
れるから、両第1の接触部92の間隔、および、両第1
の接触部92と第2の接触部94との間隔が変更され、
その結果緯糸に作用する把持力が変更される。そのよう
な間隔の選択は、たとえば太い緯糸のときは間隔が大き
くなり、細い緯糸のときは間隔が小さくなるような所定
の長さ寸法のカラーを予め選択しておけばよい。
【0060】それぞれが貫通穴を有する複数の薄板状部
材または薄い複数の環状部材を同軸的に重ね合わせるこ
とによりカラーを構成し、設定すべき両第1の接触部9
2間の間隔に合わせて用いるそれらの部材の数を変更す
るようにしてもよい。このようにすれば、設定すべき間
隔に合わせて長さ寸法が異なるカラーを用意する必要は
なく、また調整可能範囲を広げることができる。
【0061】上記のように、第2のアームを一対の第1
のアームの上方に配置する代わりに、これとは逆に配置
してもよい。すなわち、一対の第1のアームを緯糸飛走
路の上方に配置し、第2のアームを緯糸飛走路の下方に
配置するようにしてもよい。この場合、第2のアームの
回転方向は、図6における矢印96と逆の方向となる。
また、第2のアームを第1のアームに対して変位させる
代わりに、第1のアームを第2のアームに対して変位さ
せてもよいし、第1および第2のアームをともに変位さ
せてもよい。
【0062】駆動制御装置100の一実施例を図7に示
す。駆動制御装置100は、図3〜図6に示す牽引装置
32における駆動源40としてのパルスモータと、把持
装置34における駆動源78としてのパルスモータとを
制御する。
【0063】なお、図7には、駆動源40および78を
除いて、牽引装置32および把持装置34を構成する部
材が示されていないが、以下それらの部材に図3〜図6
に示す符号を付して説明する。
【0064】駆動制御装置100は、一対の位置データ
設定器102,104と、一対の位置データ切替器10
6,108と、一対の位置制御器110,112と、一
対のパルス発生器114,116と、タイマ118とを
含む。
【0065】位置データ設定器102、位置データ切替
器106、位置制御器110およびパルス発生器114
の組は、牽引装置32の駆動源40の制御に用いられ
る。これに対し、位置データ設定器104、位置データ
切替器108、位置制御器112およびパルス発生器1
16の組は、把持装置34の駆動源78の制御に用いら
れる。
【0066】位置データ設定器102は、可動アーム4
4の待機位置を設定する設定器120と、アーム44に
より緯糸に制動をかける速度制御位置を設定する設定器
122と、アーム44により緯糸12を牽引する緯糸緊
張位置を設定する設定器124とを備える。
【0067】設定器120に設定される値はアーム44
を初期位置から待機位置まで変位させるに必要な駆動源
40の回転量とすることができ、設定器122および1
24に設定される値はそれぞれアーム44を待機位置か
ら速度制御位置および緯糸緊張位置まで変位させるに必
要な駆動源40の回転量とすることができる。これらの
値は、事前の試験または経験則に基づいて人手により予
め設定される。
【0068】位置データ切替器106は、端子126に
供給される速度制御タイミング信号と、端子128に供
給される原点復帰タイミング信号と、タイマ118から
出力される牽引指令信号とを受ける。
【0069】速度制御タイミング信号は緯糸の速度制御
(制動)を開始するタイミングに対応し、原点復帰信号
は牽引装置32のアーム44および把持装置34の第2
のアーム76を待機位置へ戻すタイミングに対応し、牽
引指令信号は緯糸の牽引を開始するタイミングに対応し
ており、また把持装置34による緯糸の把持開始から所
定時間経過後のタイミングに対応する。
【0070】速度制御タイミング信号および原点復帰タ
イミング信号は、織機の主軸の回転角度に対応する値で
あり、事前の試験または経験則に基づいて人手により織
機のための主制御装置に予め設定され、所定のタイミン
グに達したとき、その主制御装置から出力される。
【0071】電源が投入されると、位置データ切替器1
06は、アーム44を初期位置に変位させるべく駆動源
40を逆転させる信号を位置制御器110に出力した
後、アームを初期位置から待機位置に変位させるべく設
定器120に設定された量だけ駆動源40を正転させる
信号を位置制御器110に出力する。
【0072】速度制御タイミング信号が端子126に供
給されると、位置データ切替器106は、アーム44を
待機位置から速度制御位置へ変位させるべく設定器12
2に設定された量だけ駆動源40を正転させる信号を位
置制御器110に出力する。
【0073】タイマ118から緯糸把持指令信号が供給
されると、位置データ切替器106は、アーム44を待
機位置または速度制御位置から緯糸緊張位置へ変位させ
るべく設定器124に設定された量だけ駆動源40を正
転させる信号を位置制御器110に出力する。
【0074】原点復帰タイミング信号が端子128に供
給されると、位置データ切替器106は、アーム44を
速度制御位置または緯糸緊張位置から待機位置へ戻すべ
く駆動源40を逆転させる信号を位置制御器110に出
力する。
【0075】位置データ切替器106から位置制御器1
10へ出力される信号は、アーム44を所定位置に回転
させるために必要な駆動源40の回転数(目標値)を特
定するパルス信号であり、また駆動源40を回転させる
べき方向に応じて極性が異なる。このような信号とし
て、駆動源40を回転させるべき量を特定するパルス数
を有し、かつ、駆動源40を回転させるべき方向に応じ
て位相(または極性)が異なる2種類のパルス列信号を
用いることができる。
【0076】位置制御器110は、位置データ切替器1
06から各種の信号を極性判別器130に受け、受けた
信号に対応する信号を極性判別器130から偏差カウン
タ132に出力し、駆動源40を実際に回転させるべき
量に対応する信号を偏差カウンタ132から駆動回路1
34へ出力する。
【0077】極性判別器130は、駆動源40を正転さ
せるべき信号が位置データ切替器106から供給される
と、その信号に対応する数のパルス信号を偏差カウンタ
132の加算端子に出力し、駆動源40を逆転させるべ
き信号が位置データ切替器106から供給されると、そ
の信号に対応する数のパルス信号を偏差カウンタ132
の減算端子に出力する。
【0078】極性判別器130は、また、駆動源40の
実際の回転量および回転方向に対応する信号をパルス発
生器114から受ける。パルス発生器114は、駆動源
40が所定角度回転するたびにパルス信号を発生するい
わゆるロータリーエンコーダであり、また駆動源40の
実際の回転量に応じたパルス数を有し、かつ、駆動源4
0の実際の回転方向に応じて位相(または極性)が異な
る2種類のパルス列信号を出力する。
【0079】極性判別器132は、駆動源40の実際の
回転が正転であることを意味する信号がパルス発生器1
14から供給されると、駆動源40の実際の正転量に対
応する数のパルス信号を偏差カウンタ132の減算端子
に出力し、駆動源40の実際の回転が逆転であることを
意味する信号がパルス発生器114から供給されると、
駆動源40の実際の逆転量に対応する数のパルス信号を
偏差カウンタ132の加算端子に出力する。
【0080】偏差カウンタ132は、駆動源40の実際
の回転量と目標の回転量との偏差に対応する偏差信号を
駆動回路134に出力する。偏差カウンタ132から出
力される偏差信号は、バイナリーコードのデジタル信号
であり、したがって駆動回路134においてアナログ信
号に変換される。
【0081】駆動回路134は、入力する偏差信号をD
/A変換し、変換した信号を用いて偏差がゼロになるま
で、すなわち駆動源40の実際の回転位置が目標位置に
まるまで、駆動源40を回転させ、駆動源40の回転位
置をその状態に維持する。
【0082】位置データ設定器104は、第2のアーム
76の待機位置を設定する設定器140と、緯糸12を
アーム74,76により屈曲させて把持する緯糸把持位
置を設定する設定器142とを備える。
【0083】設定器140に設定される値は第2のアー
ム76を初期位置から待機位置まで回転させるに必要な
モータの回転量とすることができ、設定器142に設定
する値は第2のアーム76を待機位置から緯糸把持位置
まで変位させるに必要な駆動源78の回転量とすること
ができる。この値も、事前の試験または経験則に基づい
て人手により予め設定される。
【0084】位置データ切替器108は、端子128に
供給される原点復帰タイミング信号と、端子144に供
給される緯糸把持タイミング信号とを受ける。緯糸把持
タイミング信号は、把持装置34のアーム74,76に
より緯糸を屈曲させて把持するタイミングに対応する信
号であり、また織機の主軸の回転角度に対応する値であ
り、さらに事前の試験または経験則に基づいて人手によ
り主制御装置に予め設定され、所定のタイミングに達し
たとき、主制御装置から出力される。
【0085】電源が投入されると、位置データ切替器1
08は、第2のアーム76を初期位置に変位させるべく
駆動源78を逆転させる信号を位置制御器112に出力
した後、第2のアーム76を初期位置から待機位置に変
位させるべく設定器140に設定された量だけ駆動源7
8を正転させる信号を位置制御器112に出力する。
【0086】緯糸把持タイミング信号が端子144に供
給されると、位置データ切替器108は、第2のアーム
76を待機位置から緯糸把持位置へ変位させるべく設定
器142に設定された量だけ駆動源78を正転させる信
号を位置制御器112に出力するとともに、緯糸把持指
令を位置制御器112に出力したことを意味する緯糸把
持開始信号をタイマ118に出力する。
【0087】タイマ118は、緯糸把持開始信号が供給
されると、そのときから一定時間経過後に緊張指令信号
を位置データ切替器106に出力する。
【0088】原点復帰タイミング信号が端子128に供
給されると、位置データ切替器108は、第2のアーム
76を緯糸把持位置から待機位置へ戻すべく駆動源78
を逆転させる信号を位置制御器112に出力する。
【0089】位置データ切替器108から位置制御器1
12へ出力される信号は、第2のアーム76を所定位置
に回転させるために必要な駆動源78の回転数(目標
値)を特定するパルス信号であり、また駆動源78を回
転させるべき方向に応じて極性が異なる。このような信
号としても、駆動源78を回転させるべき量を特定する
パルス数を有し、かつ、駆動源78を回転させるべき方
向に応じて位相(または極性)が異なる2種類のパルス
列信号を用いることができる。
【0090】位置制御器112は、位置データ切替器1
08から各種の信号を極性判別器150に受け、受けた
信号に対応する信号を極性判別器150から偏差カウン
タ152に出力し、駆動源78を実際に回転させるべき
量に対応する信号を偏差カウンタ152から駆動回路1
54へ出力する。
【0091】極性判別器150、偏差カウンタ152、
駆動回路154およびパルス発生器116は、それぞ
れ、極性判別器130、偏差カウンタ132、駆動回路
134、およびパルス発生器114と同様に構成されて
おり、同様に作用する。
【0092】すなわち、駆動源78を正転させるべき信
号が位置データ切替器108から供給されると、その信
号に対応する数のパルス信号を偏差カウンタ152の加
算端子に出力し、駆動源78を逆転させるべき信号が位
置データ切替器108から供給されると、その信号に対
応する数のパルス信号を偏差カウンタ152の減算端子
に出力する。
【0093】極性判別器150は、また、駆動源78の
実際の回転量および回転方向に対応する信号をパルス発
生器116から受ける。パルス発生器116は、駆動源
78が所定角度回転するたびにパルス信号を発生するい
わゆるロータリーエンコーダであり、また駆動源78の
実際の回転量に応じたパルス数を有し、かつ、駆動源7
8の実際の回転方向に応じて位相(または極性)が異な
る2種類のパルス列信号を出力する。
【0094】極性判別器152は、駆動源78の実際の
回転が正転であることを意味する信号がパルス発生器1
16から供給されると、駆動源78の実際の正転量に対
応する数のパルス信号を偏差カウンタ152の減算端子
に出力し、駆動源78の実際の回転が逆転であることを
意味する信号がパルス発生器116から供給されると、
駆動源78の実際の逆転量に対応する数のパルス信号を
偏差カウンタ152の加算端子に出力する。
【0095】偏差カウンタ152は、駆動源78の実際
の回転量と目標の回転量との偏差に対応する偏差信号を
駆動回路154に出力する。偏差カウンタ152から出
力される偏差信号は、バイナリーコードのデジタル信号
であり、したがって駆動回路154においてアナログ信
号に変換される。
【0096】駆動回路154は、入力する偏差信号をD
/A変換し、変換した信号を用いて偏差がゼロになるま
で、すなわち駆動源78の実際の回転位置が目標位置に
まるまで、駆動源78を回転させ、駆動源78の回転位
置をその状態に維持する。
【0097】駆動制御装置100においても、図2に示
すような、緯入れ期間、速度制御期間、緯糸把持期間お
よび緯糸緊張期間を用いることができる。
【0098】駆動源40,74としてパルスモータを用
いれば、パルスモータに供給するパルス数を変更するこ
とにより、アームのストロークが変化するから、アーム
のストロークの調整が容易になる、緯糸の把持力の調整
が容易であり、弱い糸にも適用することができる、繊細
な部品や多芯ケーブルが不要であり、可動部分に取り付
けても故障しにくい、等の利点がある。
【0099】これに対し、ロータリーソレノイドを駆動
源として用いると、運転中にアームのストロークを調整
することができないから、アームのストロークの調整が
困難である、緯糸の把持力の調整が困難であり、弱い糸
の場合に糸切れが発生する、等の問題がある。また、サ
ーボモータを駆動源として用いると、フィードバック制
御を基本とするため、繊細なエンコーダを必要とし、必
要なケーブルの本数が増え、振動の多い部分に取り付け
た場合に故障が発生する、等の問題がある。
【0100】しかし、上記の問題の影響がない場合は、
駆動源40,74として、パルスモータのみならず、サ
ーボモータ、ロータリーソレノイド等、回転式のアクチ
ュエータを用いることができる。
【0101】牽引装置として、図3および図4に示す装
置に代えて、図5および図6に示す把持装置34のよう
な他の構造の装置を用いてもよい。同様に、把持装置と
して、図5および図6に示す装置34に代えて、図3お
よび図4に示す牽引装置32のような他の構造の装置を
用いてもよい。
【0102】たとえば、把持手段として、特公平2−4
3903号公報に記載されている緯糸端捕捉装置のよう
に、隣り合う一対の筬羽と両筬羽間に出入りする捕捉板
とにより緯糸を屈曲状態で把持する装置を用いてもよ
い。また、上記のように緯糸を屈曲させた状態で把持す
る装置に代えて、一対の挟持体からなるクランパ等、単
に把持機能のみを備えた装置を用いてもよい。
【0103】把持装置34のようにアームを回転させる
代わりに、アームを直線的に移動させてもよい。また、
アームの駆動手段として回転式の駆動源を用いる代わり
に、リニアモータのように可動子が直線的に移動する往
復移動式の駆動源を用いてもよい。さらに、把持装置を
ブラケットによりリードホルダに組み付ける代わりに、
他の手段によりリードホルダにまたはフレームのような
織機の他の部分に組み付けてもよい。
【0104】本発明は、単色の緯入れをする織機のみな
らず、多色の緯入れをする織機にも適用することができ
る。この場合、複数の目標回転量を設定可能としてお
き、それらの目標回転量の1つを回転パルス発生器に入
力される緯糸選択信号により選択し、駆動源を選択した
目標回転量に基づいて制御することが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緯糸張力付与装置を備えた流体噴射式
織機の一実施例を示す図である。
【図2】各種の動作期間の関係の一実施例を示す図であ
る。
【図3】図1の織機における牽引装置の一実施例を示す
斜視図である。
【図4】図3の牽引装置の左側面図である。
【図5】図1の織機における把持装置の一実施例を示す
正面図である。
【図6】図5の6−6線に沿って得た断面図である。
【図7】駆動制御装置の一実施例を示す電気回路のブロ
ック図である。
【符号の説明】
10 織機 12 緯糸 14 測長貯留装置 16 補助ノズル 18 緯入れノズル 20 経糸 22 筬 24 織り前 30 ヤーンガイド 32 牽引装置 34 把持装置 100 駆動制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 47/28 - 47/38

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 緯入れされた緯糸の端部を反給糸側の織
    端外側において把持する把持手段と、給糸側の貯留装置
    と緯入れノズルとの間に配置されて前記緯糸を牽引する
    牽引手段と、前記把持手段が緯糸の把持動作を開始した
    ときから予め設定された時間の経過後に前記牽引手段を
    駆動させる動作指令信号を発生する制御手段とを含む、
    流体噴射式織機の緯糸緊張装置。
JP11741597A 1997-04-22 1997-04-22 流体噴射式織機の緯糸緊張装置 Expired - Fee Related JP3153493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11741597A JP3153493B2 (ja) 1997-04-22 1997-04-22 流体噴射式織機の緯糸緊張装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11741597A JP3153493B2 (ja) 1997-04-22 1997-04-22 流体噴射式織機の緯糸緊張装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10298850A JPH10298850A (ja) 1998-11-10
JP3153493B2 true JP3153493B2 (ja) 2001-04-09

Family

ID=14711089

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11741597A Expired - Fee Related JP3153493B2 (ja) 1997-04-22 1997-04-22 流体噴射式織機の緯糸緊張装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3153493B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5555409B2 (ja) * 2008-02-29 2014-07-23 株式会社豊田自動織機 ジェットルームにおける緯入れ制御装置
CN105531412B (zh) 2013-09-17 2018-02-13 东丽株式会社 织机用织边部把持装置、织机及织物的制造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10298850A (ja) 1998-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3153493B2 (ja) 流体噴射式織機の緯糸緊張装置
JPH11513445A (ja) 空気式緯糸挿入機構を具えた織機
US5127445A (en) Automatic gaiting arrangement for a fluid jet loom
JP2958273B2 (ja) 流体噴射式織機の緯糸張力付与方法および装置
US5425399A (en) Weft picking system for jet loom with device for deforming a weft yarn slackened portion
JP3403884B2 (ja) ジェットルームの緯糸張力付与装置
US4972881A (en) Tack-in selvage forming apparatus
JPH03104965A (ja) よこ糸通し装置
JPH10212642A (ja) 流体噴射式織機の緯糸把持装置
JP2003221747A (ja) 流体噴射式織機の電動耳組装置の制御方法
JP2671508B2 (ja) 多色織機における織段発生防止方法
JP2623962B2 (ja) 織機における織段発生防止装置
CN101603233A (zh) 控制流体喷射式织机中的纬纱回拉装置的操作的方法
JP2002173849A (ja) パイル経糸制御方法およびパイル経糸制御装置
JPH0345971Y2 (ja)
JP2718056B2 (ja) 織機における織段発生防止方法
JP3319021B2 (ja) 織機の緯入れ装置
JPH02160950A (ja) 織機の緯糸引き戻し装置
JPH06264332A (ja) 織機の緯入れ装置
JPH0673173U (ja) 多色織り織機の緯入れ装置
JPH0243903Y2 (ja)
JPH06248539A (ja) 織機の緯入れ装置
JPH09158008A (ja) 織機のよこ糸張力付与装置
JP2005054278A (ja) ジェットルーム用測長貯留装置
JP3405885B2 (ja) 織機のよこ糸供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees