JP3152639B2 - 歯科用ハンドピースの軸受構造 - Google Patents

歯科用ハンドピースの軸受構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は歯科用ハンドピース
の軸受構造に関し、更に詳しくは、歯科用ハンドピース
の軸受として用いるボールベアリングの外輪部分を改良
した構造に関する。
【0002】
【従来の技術】歯科用ハンドピースに使用されるボール
ベアリングの外輪部分の態様としては、従来から、スト
レートタイプ(図6参照)、フランジタイプ(図7参
照)及びアンダーカットタイプ(図8参照)が一般的に
採用されており、これらの態様は、ケーシングの寸法規
制やベアリングへの予圧方法等によって変わる軸受保持
構造に適合するよう適宜選定される。
【0003】上記ベアリングへの予圧方法とは、前方及
び後方のボールベアリングそれぞれの内輪とボールと外
輪との軸方向の遊びを防ぐため、各ベアリングに対し軸
方向に予圧をかける方法であり、ストレートタイプ及び
フランジタイプでは板ばね(予圧ばねあるいはカーブド
ワッシャー)6,7が用いられ、板ばね6,7は、前者
では後方(図6において上方)のベアリング74の外輪
74b後部とこれに相対するケーシング部分70’との
間に介在され、後者では前方(図7において下方)のベ
アリング83の外輪83b前部とこれに相対するケーシ
ング部分80’との間に介在される。そして、前者のス
トレートタイプでは、板ばね6による予圧は、後方の外
輪74bから外輪内周のボール受け凹部(における黒塗
部分)を介してボール74cに伝わり、次いで、ボール
74cから内輪外周のボール受け凹部(における黒塗部
分)を介して内輪74aに伝わった後、ローター72の
基端部を介して、前方の内輪73a→ボール73c→外
輪73bといった具合に伝達される。一方、後者のフラ
ンジタイプではストレートタイプとは逆に前方のベアリ
ング83から後方のベアリング84へと予圧が伝わる。
即ち、ストレートタイプ及びフランジタイプでは前後が
逆転するものの、いずれも一方向にのみ予圧がかかる。
【0004】従って、歯科用ハンドピースの使用時にお
いて、取り付けられた工具(特に例えばカーバイトバー
等)によって実際に切削を行うと、切削する力や方向の
変化によって工具には多様な負荷がかかり、ストレート
タイプでは、工具に予圧を上回る力で後方へ押し上げら
れた場合、前方の内輪73aが後方へ押し戻され、これ
によって前方のベアリング73に対する予圧が解除され
た状態となる。この場合、前方の内輪73aと外輪73
bが互いに軸方向にずれ、内輪−ボール−外輪間に隙間
あるいはガタ(アキシャルプレー)が生じ、これが振動
の原因となってハンドピース全体に悪影響を及ぼすとい
った問題がある。
【0005】一方、フランジタイプでは、工具を引き抜
く力が予圧を上回ると、後方のベアリング84に上述し
たストレートタイプ同様の問題が生じる他、図9に示す
ように、フランジ部84’の形成に必要な逃げ溝84”
にOリング87が潜り込み、Oリング87が捩じれてセ
ットされる恐れがある。この場合、外輪84bを内側に
締め付ける力が片寄り、外輪84bの内輪84aに対す
る平行度が失われ、また、ボール84cの転動が円軌道
をとれず、振動や騒音が発生するという不都合がある。
【0006】以上に対し、アンダーカットタイプは、外
輪93b,94bを内側(径方向)に弾性的に締め付け
てベアリング93,94を固定するためのOリング9
6,97によって軸方向の予圧を得るものであり、前方
の外輪93bのアンダーカット部93’を前方のOリン
グ96に、後方の外輪94bのアンダーカット部94’
を後方のOリング97にそれぞれ押し当てることによ
り、前方のOリング96によって前方のベアリング93
が後方へ、後方のOリング97から後方のベアリング9
4が前方へそれぞれ予圧を受ける形となり、二方向(軸
方向前後両側)から予圧作用が働く。従って、アンダー
カットタイプでは、ストレートタイプやフランジタイプ
のように使用時の負荷によって内輪−ボール−外輪間に
隙間が生じて、大きな振動が発生するようなことはな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アンダ
ーカットタイプでは、Oリングを外輪で受けるために、
これに適合したR面をアンダーカット部に出す必要があ
るが、このような部位には高い寸法精度が要求されるた
め、ベアリングに耐摩耗対策として施される熱処理前に
は形成が困難となる一方、熱処理後ではR研削を行う砥
石の減りが早く、寸法維持が非常に難しくなる等、製造
が面倒で、コスト高となる。
【0008】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、前方及び後方のボールベアリング
に対し軸方向二方向から予圧をかけることができ、製作
が簡易で、寸法的規制や部材配置的制限に柔軟に対応で
き、コスト的にも有利な歯科用ハンドピースの軸受構造
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る歯科用ハン
ドピースの軸受構造は、ケーシング部材と、工具を受理
・固定する工具装着用軸部材と、この工具装着用軸部材
を軸支し、且つ、前記ケーシング部材によって保持され
る、前方及び後方のボールベアリングと、前記ケーシン
グ部材と前記前方及び後方のボールベアリングの外輪と
の間にそれぞれ配設され、これら各外輪を内側に弾性的
に締め付ける前方及び後方のOリングとを備える歯科用
ハンドピースにおいて、前記前方及び後方の外輪の外周
面を垂直に設け、この外周面には軸方向内側のそれぞれ
対向する位置に、前記前方及び後方のOリングを受ける
R又はテーパーに加工したOリング受け部材を、前記前
方及び後方の外輪とは別部材により固設したことを特徴
とする。また、本発明の特徴である外輪と別部材とした
Oリング受けは、Oリングやベアリングの配置位置に対
応して軸方向の長さや厚さを調整できる。そして、外輪
の外周面に設けた環状の溝に対し、Oリング受け部材の
内周面に設けた環状の凸部を嵌めこんで両者を固設する
こともできる。
【0010】即ち、本構造は、上方及び下方のボールベ
アリングの予圧源として、従来技術の欄で述べたアンダ
ーカットタイプと同様に、各ボールベアリングの径方向
のガタや遊びを抑制する目的で配設されるリング状の弾
性体であるOリングを利用し、この際、別個の部材であ
るOリング受け部材を各ベアリングの外輪外周に固設
し、この部材を介して各ベアリングが軸方向に互いに近
付く方向に受ける弾性力を予圧とするものである。かよ
うな外輪へのOリング受け部材の付設は、外輪自体を特
殊形状に作製する場合と比べ、特に軸方向の長さを自由
に設定できる等、寸法的規制に柔軟に対応でき、コスト
的に有利となる。尚、前後のベアリング間にはローター
等のスペーサー的機能を担う部材が介在される。
【0011】「歯科用ハンドピース」には、治療用のも
の及び技巧用のものが含まれ、いわゆるアングルタイプ
及びストレートタイプの別を問わず、工具回転方式も特
に限定されるものではなくエアータービン式、歯車伝達
式等を含み、ヘッド部にカートリッジを挿入する形式の
ものも含まれる。
【0012】外輪にOリング受け部材を固設する方法と
しては、例えば、前者の外周に溝を、後者の内周に凸部
をそれぞれ設け、これらを嵌め合わせる態様の他、接着
剤を用いて一体化を図るようにしてもよい。
【0013】Oリング受け部材の材質としては、少なく
ともOリングの弾性力を外輪に伝達可能な程度の剛性強
度を有する、金属、セラミック、硬質樹脂等を挙げるこ
とができ、特にステンレス等を好ましく挙げることがで
きる。
【0014】「ケーシング部材」には、直接ハンドピー
スの外郭となる部材の他、ハンドピースの内部形状を規
定する部材や部分(例えばカートリッジケース等)を含
み、特に外輪を保持するための形状的部分を含む。
【0015】「工具装着用部材」とは、一般にバーチュ
ーブ、バースリーブ、ロータ軸等と称され、ベアリング
によって直接軸支される部材であり、工具の自転を防止
する手段や工具の抜脱を防止するチャック機能が付随的
に備わる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面を参
照して説明する。
【0017】図1は、アングルタイプの歯科用ハンドピ
ース(エアータービンハンドピース)10のヘッド部1
0’を拡大して示す断面図である。このハンドピース1
0は、ヘッド部10’がヘッドハウジングジャケット1
1と、このジャケット内に着脱自在に挿入するカートリ
ッジ20と、ジャッケット11内にカートリッジ20が
挿入された後の蓋となるヘッドキャップ12とから構成
されるカートリッジ式であり、カートリッジ20は、カ
ートリッジケース20’内にロータ軸21、ローター2
2、前方及び後方(以下、図1に基づいて、前後方向を
上下方向に言い替える。)のボールベアリング23,2
4等を一体的に備える。尚、参照番号13はカートリッ
ジ位置決め用のボールであり、また、カートリッジケー
ス20’には、エアー供給源及び排出先(図示せず)に
連通するハンドピース首部20”内の給気通路14及び
排気通路15にローター22が配設される空間を連通さ
せるための給排気口(図示せず)が穿設される。
【0018】ローター軸21は図示されない別個の工具
を慣用の方法で自転不能に受け入れ、ロータ軸21上端
側に略示されるチャック25を用いる慣用の方法によっ
て工具の抜脱防止が図られる。ロータ軸21はまた、上
方及び下方のボールベアリング23,24によって軸支
され、上下のベアリング23,24間に来るロータ軸2
1上にローター22が固設される。従って、ローター軸
21は給気通路14からのエアーをローター22に受け
て回転し、回転に供されたエアーは引き続き排気通路1
5を経て排気される。
【0019】各ボールベアリング23,24は、周知の
ように、実質的にローター軸21を軸支する内輪23
a,24aと、カットリッジケース20’によって基本
的に保持される外輪23b,24bと、内輪−外輪間に
介在され、リテーナ(保持器(図4参照))23c’に
よって所要の周間隔をおいて保持される複数のボール2
3c,24cとからなる。各ボールベアリング23,2
4は更に、各外輪23b,24bの外周面とカートリッ
ジケース20’との間にそれぞれ介在させたリング状の
弾性体であるOリング26,27によって内側に弾性的
に締め付けられ、径方向のガタや遊びが抑制される。
【0020】各ボールベアリング23,24の外輪外周
面にはステンレス製でリング状のOリング受け23d,
24dが一体に固設される。図2は、外輪23b(ボー
ルベアリング23)とOリング受け23dとを分離した
状態であって、外輪23bは径方向から外周を見た状態
(イ)として、Oリング受け23dはリングを縦にほぼ
半割りにして径方向から内周を見た状態(ロ)としてそ
れぞれ表される。尚、図2乃至図4には下方のベアリン
グ23が表されるが、上方のベアリング24についても
同様であるため、その説明及び参照番号を省略する。
【0021】図2(イ)に示すように、外輪外周面の軸
方向一端側(図において右端側)には、環状の溝23
b’が設けられる。かような溝入れは簡易な加工である
ため、ベアリングの耐摩耗対策として施される熱処理前
に設けることができる。一方、Oリング受け23dの内
周面には、上記溝23b’に嵌め合わせる環状の凸部2
3d’が設定され、また、図3に図2(ロ)の丸で囲っ
た部分を拡大して示すように、Oリング受け23dの軸
方向一端側の面(図において左端側の面)は、Oリング
26に当接してOリング26を実質的に受ける部分(受
け面)23d”として、R又はテーパに加工される。
尚、溝23b’への凸部23d’の嵌め込みは、外輪2
3bの溝側端(右端)をテーパーにして行われる。図4
は、外輪23bにOリング受け23dを固設した状態の
ボールベアリング23の断面を示す。
【0022】再び図1を参照して、カートリッジケース
20’内に配設された状態で、下方のOリング受け23
dはその下端の受け面23d”が下方のOリング26の
上方内側部分に接し、一方、上方のOリング受け24d
はその上端の受け面24d”が上方のOリング27の下
方内側部分に接する。従って、下方のベアリング23
は、Oリング受け23dがOリング26を下方に若干押
圧する反作用としてOリング受け23d及びこれと一体
の外輪23bがOリング26から受ける弾性力(本願で
はこの弾性力を「予圧」という。)によって上方に押し
上げられる形となる。一方、上方のベアリング24に対
しても同様に(方向は逆転する。)、Oリング27から
これに押し当てられるOリング受け24dを介して下方
への予圧がかけられ、これによって上下の内輪23a,
24a間でローター22の基端部が確実に挟持される。
【0023】以上のようなOリング受け23d,24d
は、例えば長さ(軸方向)や厚さ(径方向)あるいは溝
位置を簡易に調整できるため、例えばカートリッジケー
ス20’の内部形状、Oリング26,27あるいはベア
リング23,24の配位置等に柔軟に対応させることが
できる。
【0024】尚、図5に示すような軸方向の一方が開放
するクラウン型リテーナ23c”の場合、外輪外周面の
溝あるいはOリング受けは、開放側の外周面に設けられ
る。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る歯科用
ハンドピースの軸受構造では、上方及び下方のボールベ
アリングの予圧源として、従来のアンダーカットタイプ
と同様にOリングを利用し、この際、Oリング受け部材
を各ベアリングの外輪外周に固設し、この部材を介して
各ベアリングに対しこれらが互いに近付く方向、即ち、
軸方向前後両側からの二方向に各Oリングから予圧がか
かる。従って、従来のストレートタイプやフランジタイ
プのように工具の負荷によって予圧が解除されて内輪−
ボール−外輪間に隙間やガタが生じることはなく、ま
た、外輪へのOリング受け部材の付設は、アンダーカッ
トタイプのように外輪自体を特殊形状に作製する場合と
比べ、特に軸方向の長さを自由に設定できる等により、
寸法的規制に柔軟に対応でき、コスト的にも格段に有利
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る歯科用ハンドピースの軸受構造を
適用した、ハンドピースヘッド部を拡大して示す断面図
である。
【図2】外輪とOリング受けとを分離して示す図であ
り、外輪は外周を見る状態(イ)として、Oリング受け
は縦にほぼ半割りにして内周を見る状態(ロ)として表
される。
【図3】図2(ロ)の丸で囲った部分の拡大図である。
【図4】ボールベアリングにOリング受けを固設した状
態を示す断面図である。
【図5】クラウン型リテーナを略示する破断図である。
【図6】外輪部分がストレートタイプとなるボールベア
リングを用いたハンドピースヘッド部の断面図である。
【図7】外輪部分がフランジタイプとなるボールベアリ
ングを用いたハンドピースヘッド部の断面図である。
【図8】外輪部分がアンダーカットタイプとなるボール
ベアリングを用いたハンドピースヘッド部の断面図であ
る。
【図9】図7の後方のボールベアリング及びOリングを
一部抜き出した部分説明図である。
【符号の説明】
10 歯科用ハンドピース 10’ ヘッド部 11 ヘッドハウジングジャケット 12 ヘッドキャップ 20 カートリッッジ 20’ カートリッジケース 21 ローター軸 22 ローター 23,24 ボールベアリング 23a,24a 内輪 23b,24b 外輪 23b’ 溝 23c,24c ボール 23d,24d Oリング受け 23d’ 凸部 23d” 受け面 25 チャック 26,27 Oリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61C 1/00 - 1/08 F16C 25/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング部材と、工具を受理・固定す
    る工具装着用軸部材と、この工具装着用軸部材を軸支
    し、且つ、前記ケーシング部材によって保持される、前
    方及び後方のボールベアリングと、前記ケーシング部材
    と前記前方及び後方のボールベアリングの外輪との間に
    それぞれ配設され、これら各外輪を内側に弾性的に締め
    付ける前方及び後方のOリングとを備える歯科用ハンド
    ピースにおいて、 前記前方及び後方の外輪の外周面を垂直に設け、この外
    周面には軸方向内側のそれぞれ対向する位置に、前記前
    方及び後方のOリングを受けるR又はテーパーに加工し
    たOリング受け部材を、前記前方及び後方の外輪とは別
    部材により固設したことを特徴とする歯科用ハンドピー
    スの軸受構造。
  2. 【請求項2】 前記別部材のOリング受け部材が、Oリ
    ングやベアリングの配置位置に対応させて軸方向の長さ
    や厚さを調整可能にしたものである請求項1に記載の歯
    科用ハンドピースの軸受構造。
  3. 【請求項3】 前記外輪とは別部材によるOリング受け
    部材の固設が、外輪の外周面に設けた環状の溝に対し、
    Oリング受け部材の内周面に設けた環状の凸部を嵌め合
    わせるものである請求項1に記載の歯科用ハンドピース
    の軸受構造。
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