JP2005118941A - 主軸装置のシ−ル構造 - Google Patents
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- F16C2322/00—Apparatus used in shaping articles
- F16C2322/39—General build up of machine tools, e.g. spindles, slides, actuators
Abstract
【課題】 主軸装置の軸受の寿命を長くする軸受部のラビリンス構造。
【解決手段】 回転工具2をフランジ3により先端に固着した主軸1を回転自在に支持する軸受9を構成する外輪6を押さえる外輪押さえ間座10を収納する内輪締付間座11の外周環状体11aの外周に溝11dを設け、該内内輪締付間座11に対向する環状カラ−13の裏面に、前記溝11aに到達できる長さを有する溝13aを設けることにより、主軸に軸承された回転工具2とワ−クの加工点に供給されたられた研削液が内輪締付間座11に付着しても、回転の遠心力により内輪締付間座11の溝11aを伝わって環状カラ−13の裏面へと飛散し、環状カラ−13裏面に付着した研削液も環状カラ−13の回転による遠心力により溝13aを通って環状カラ−の外方へと飛散されるので、研削液が軸受9のラビリンス12に侵入する機会が減少する。
【選択図】 図1
【解決手段】 回転工具2をフランジ3により先端に固着した主軸1を回転自在に支持する軸受9を構成する外輪6を押さえる外輪押さえ間座10を収納する内輪締付間座11の外周環状体11aの外周に溝11dを設け、該内内輪締付間座11に対向する環状カラ−13の裏面に、前記溝11aに到達できる長さを有する溝13aを設けることにより、主軸に軸承された回転工具2とワ−クの加工点に供給されたられた研削液が内輪締付間座11に付着しても、回転の遠心力により内輪締付間座11の溝11aを伝わって環状カラ−13の裏面へと飛散し、環状カラ−13裏面に付着した研削液も環状カラ−13の回転による遠心力により溝13aを通って環状カラ−の外方へと飛散されるので、研削液が軸受9のラビリンス12に侵入する機会が減少する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、研削装置や切削装置等の主軸装置のシ−ル構造に関する。特に、主軸装置の軸受の寿命が長いオイルシ−ル構造に関する。
研削装置や切削装置等の工作機械の主軸装置100としては、図5に示すように、回転工具(例えば砥石車)2をフランジ3により先端に固着した主軸1をハウジング4の軸受収容部5に配置された複数の玉8を設けた玉軸受9に軸受し、この玉軸受9の回転工具側を締付けナット11で蓋をし、前記主軸1を図示されていないモ−タで駆動する構造が一般的に採られている。図5中、16はシ−リングスリ−ブ、17は工具締付ナット、18は安全カバ−である。
玉軸受には、主軸の回転を円滑にするため、グリ−ス等の潤滑油が供給される。玉軸受内に供給された潤滑油が回転工具側外部に漏れないよう玉軸受を構成する外輪と内輪と玉から形成される空間に外輪端面の軌道面から内輪の軌道面に向けてシ−ル材を設けたラビリンス構造によるオイルシ−ルド機構が採られている。例えば、図6に示すように、オイルシ−ルド機構を有するアンギュラ玉軸受111として、内周の軸方向略中央に軌道面112aを有すると共に前記軌道面の軸方向片側の内径面にカウンタボア112bを備えた外輪112と、外周に軌道面113aを有する内輪113と、前記外輪112の軌道面と内輪113の軌道面との間に転動自在に配置された複数の玉114と、これらの玉を周方向において所定間隔に保持する保持器115とを具備するアンギュラ玉軸受111において、前記外輪112のカウンタボア側の内径面112bに装着され、前記保持器の外周面との間でラビリンスを形成するシ−ル116を設けたアンギュラ玉軸受が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、軸受の外輪端面と主軸装置の締付けナット間にオイルリングを用いてオイルシ−ルする主軸装置も通常、使用されている。
特開2002−266883号公報
また、軸受の外輪端面と主軸装置の締付けナット間にオイルリングを用いてオイルシ−ルする主軸装置も通常、使用されている。
前記特許文献1に記載されるオイルシ−ル構造を有する主軸装置や従来使用されているアンギュラ軸受を用いている主軸装置を含め、オイルシ−ルの効果は十分である。しかし、主軸に回転工具を取り付け、ワ−クと回転工具間の加工点に研削液や切削液等の加工液を供給してワ−クを機械加工するに用いる主軸装置においては、加工点に供給された加工液がラビリンスの隙間を伝わって軸受内に侵入し、また、加工液が加工屑を含んで侵入することもあり、軸受の寿命を縮小するため、1〜2年で軸受を交換する必要があった。本発明は、軸受のラビリンスへの加工液の侵入が極めて減少する主軸装置のシ−ル構造を提供し、軸受の寿命を3〜5年と長くすることを目的とする。
請求項1の発明は、回転工具2をフランジ3により先端に固着した主軸1、該主軸のハウジング4の軸受収容部5に外輪6の内部軌道面6bと内輪7の内部軌道面7b間に転動自在に配置された複数の玉8を設けた玉軸受9、前記玉軸受9の外輪端面6aを締付ける環状の外輪押さえ間座10、前側に外周環状体11aと後側に内周環状体11bを有し中央に主軸1を通す円筒状空間11cを有し、前記外周環状体11aの外周に前後に到る少なくとも一対の溝11dを有し、かつ、外周環状体11aの裏面に内周環状体11bとで形成する前記外輪押さえ間座10を収納する環状凹部11eを有する内輪締付間座11、前記玉軸受9の外輪6の内部軌道面と内輪7の内部軌道面と前記外輪押さえ間座10で形成されるラビリンス12、裏面に前記内輪締間座11の外周環状体11aの外周に設けた溝11dに到達できる長さを有する溝13aが外周縁13bまで少なくとも一対設けられた環状カラ−13を前記回転工具2と内輪締付間座11の前側間に位置する主軸1の段部位置に固定し、前記内輪締付間座11の前面に位置する環状カラ−13、とを備えることを特徴とする、主軸装置のシ−ル構造を提供するものである。
請求項2の発明は、前記主軸装置のシ−ル構造において、内輪締付間座11は、外周環状体11aの外周に前後に到る少なくとも一対の溝11dを設ける他に更に外周環状体11aの内周にも前後に到る少なくとも一対の溝11fが設けられ、かつ、環状カラ−13の裏面に設けられる溝13aは外周縁13bから前記外周環状体11aの内周に設けられた溝11eに到達できる長さを有することを特徴とする。
軸受9の内輪締付間座11の外周に溝11dを設け、裏面に溝を有するカラ−を主軸装置に増設したことにより、回転工具2とワ−ク間に供給された加工液が軸受9の内輪締付間座11に付着しても回転している内輪締付間座11の遠心力により付着した加工液が溝11dを伝わってカラ−13の裏面側に放出され、回転しているカラ−13の裏面に付着した加工液は溝13aに集められカラ−の回転している遠心力により軸受9より遠ざかる方向へ放出される。内輪締付間座11の内周にも溝11fを設けることにより軸受9部からの加工液の逸散がより促進される。
(実施例)
以下、図を用いて本発明をさらに詳細に説明する。
図1は本発明の主軸装置軸受部のシ−ル構造を示す断面図、図2は内輪締付間座の断面図、図3は内輪締付間座を玉軸受と対向する後方側から見た斜視図、および、図4は環状カラ−の斜視図である。
以下、図を用いて本発明をさらに詳細に説明する。
図1は本発明の主軸装置軸受部のシ−ル構造を示す断面図、図2は内輪締付間座の断面図、図3は内輪締付間座を玉軸受と対向する後方側から見た斜視図、および、図4は環状カラ−の斜視図である。
図1に示す主軸装置100において、1は主軸、2は回転工具、3はフランジ、4はハウジング、5は軸受収容部、6は外輪、6aは外輪端面、6bは外輪内部軌道面、7は内輪、7bは内輪内部軌道面、8は玉、9は玉軸受、10は環状の外輪押さえ間座で前記玉軸受9の外輪端面6aを締付ける。11は内輪締付間座、12はラビリンスで前記玉軸受9の外輪6の内部軌道面と内輪7の内部軌道面と前記外輪押さえ間座10で形成される。13は環状カラ−で、前記回転工具2と内輪締付間座11の前側間に位置する主軸1の段部に位置するようフランジ3の後部に固定される。14は押さえ蓋である。
図2および図3に示されるように、内輪締付間座11は、回転工具側に対向する前側に径の大きい外周環状体11aと後側に径の小さい内周環状体11bを有し、中央に主軸を通す円筒状空間11cを有する。外周環状体11aと内周環状体11bは段部11gで一体化されている。前記外周環状体11aの外周には前面および後面に到る少なくとも一対の溝11dが設けられ、かつ、外周環状体11aの裏面には外周環状体11aの裏面凹部と内周環状体11bの段部11gとで環状凹部11eが形成されている。前記外輪押さえ間座10は、この環状凹部11e内に収納される。内輪締付間座11の前記外周環状体11aの内周面にも図2に仮想線で示されるように溝11fを一対以上設けるのがよい。
溝11dおよび溝11fは少なくとも1対設けられる。これら溝は2〜8対であってもよい。溝の深さは1〜5mm、溝幅は2〜8mmで、溝の方向は、30〜60度の対角に直線または円弧状に設けるとよい。図2に示す高さが20mmの内輪締付間座11は、外周環状体11aの外径が70mm、内径が44mm、高さ9mm、内周環状体11bの外径が42mm、内径(円筒状空間の外径でもある)が35mm、高さ7mm、段部11gの外径が52mmのものである。
図4に示すように、環状カラ−13は軸受側に対向する裏面にリングの途中13cから外周縁13bに到るまでの長さを有する溝13aを少なくとも1対設ける。この溝13aの長さは、前記内輪締間座11の外周環状体11aの外周に設けた溝11dに到達できる長さを有する。通常、リング幅の2/3前後の長さ程度設けられる。
溝13aの向きは、環状リング13の裏面の回転進行方向に対し、溝13aの根元部から外周縁に向かっての方向が同じ方向となるように設ける。溝13aの深さは1〜5mmで、環状カラ−13の厚みの3/4以下であり、溝幅は2〜8mmである。
溝13aの向きは、環状リング13の裏面の回転進行方向に対し、溝13aの根元部から外周縁に向かっての方向が同じ方向となるように設ける。溝13aの深さは1〜5mmで、環状カラ−13の厚みの3/4以下であり、溝幅は2〜8mmである。
図5に示されるステンレスS45C製環状カラ−13は、厚みが2.2mm、外径が116mm、内径が25mm、溝幅4mm、溝深さ1.5mmである。
環状カラ−13の裏面回転方向と、内輪締付間座11の回転工具2に対向する前側(表面)の回転方向は逆であるので、両者の遠心力が加算されるように内輪締付間座11に付着した加工液は環状カラ−13裏面に飛散され、環状カラ−13裏面に付着した加工液は溝13aを通って外方へと飛散される。
本発明の主軸装置のシ−ル構造は、回転工具とワ−ク間の加工点に供給された加工液が玉軸受のラビリンスに侵入しにくい構造を採っており、また、加工液が内輪締付間座11に付着しても主軸の回転により内輪締付間座11より飛散する構造を採っているので軸受の寿命が従来の主軸装置の軸受の寿命より長い利点を有する。
1 主軸
100 主軸装置
2 回転工具
3 フランジ
4 ハウジング
5 軸受収容部
6 外輪
7 内輪
8 玉
9 玉軸受
10 外輪押さえ間座
11 内輪締付間座
11d 溝
12 ラビリンス
13 環状カラ−
13a 溝
14 押さえ蓋
100 主軸装置
2 回転工具
3 フランジ
4 ハウジング
5 軸受収容部
6 外輪
7 内輪
8 玉
9 玉軸受
10 外輪押さえ間座
11 内輪締付間座
11d 溝
12 ラビリンス
13 環状カラ−
13a 溝
14 押さえ蓋
Claims (2)
- 回転工具2をフランジ3により先端に固着した主軸1、該主軸のハウジング4の軸受収容部5に外輪6の内部軌道面6bと内輪7の内部軌道面7b間に転動自在に配置された複数の玉8を設けた玉軸受9、前記玉軸受9の外輪端面6aを締付ける環状の外輪押さえ間座10、前側に外周環状体11aと後側に内周環状体11bを有し中央に主軸1を通す円筒状空間11cを有し、前記外周環状体11aの外周に前後に到る少なくとも一対の溝11dを有し、かつ、外周環状体11aの裏面に内周環状体11bとで形成する前記外輪押さえ間座10を収納する環状凹部11eを有する内輪締付間座11、前記玉軸受9の外輪6の内部軌道面と内輪7の内部軌道面と前記外輪押さえ間座10で形成されるラビリンス12、裏面に前記内輪締間座11の外周環状体11aの外周に設けた溝11dに到達できる長さを有する溝13aが外周縁13bまで少なくとも一対設けられた環状カラ−13を前記回転工具2と内輪締付間座11の前側間に位置する主軸1の段部の位置に固定し、前記内輪締付間座11の前面に位置する環状カラ−13、とを備えることを特徴とする、主軸装置のシ−ル構造。
- 内輪締付間座11は、外周環状体11aの外周に前後に到る少なくとも一対の溝11dを設ける他に更に外周環状体11aの内周にも前後に到る少なくとも一対の溝11eが設けられ、かつ、環状カラ−13の裏面に設けられる溝13aは外周縁13bから前記外周環状体11aの内周に設けられた溝11eに到達できる長さを有することを特徴とする、請求項1に記載の主軸装置のシ−ル構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003357146A JP2005118941A (ja) | 2003-10-17 | 2003-10-17 | 主軸装置のシ−ル構造 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005118941A true JP2005118941A (ja) | 2005-05-12 |
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ID=34614124
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JP2003357146A Pending JP2005118941A (ja) | 2003-10-17 | 2003-10-17 | 主軸装置のシ−ル構造 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014047854A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Nsk Ltd | スピンドル装置及びスピンドル装置用フリンガー |
EP3388173A1 (en) * | 2011-12-27 | 2018-10-17 | NSK Ltd. | Spindle apparatus |
-
2003
- 2003-10-17 JP JP2003357146A patent/JP2005118941A/ja active Pending
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EP3388173A1 (en) * | 2011-12-27 | 2018-10-17 | NSK Ltd. | Spindle apparatus |
JP2014047854A (ja) * | 2012-08-31 | 2014-03-17 | Nsk Ltd | スピンドル装置及びスピンドル装置用フリンガー |
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