JPH10277806A - ローリングセンタ - Google Patents

ローリングセンタ

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JPH10277806A
JPH10277806A JP9846197A JP9846197A JPH10277806A JP H10277806 A JPH10277806 A JP H10277806A JP 9846197 A JP9846197 A JP 9846197A JP 9846197 A JP9846197 A JP 9846197A JP H10277806 A JPH10277806 A JP H10277806A
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JP
Japan
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ring
fixed
rotating shaft
rolling center
fixed shaft
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JP9846197A
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English (en)
Inventor
Toru Nakane
徹 中根
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Sanyoh Mfg Co Ltd
Original Assignee
Sanyoh Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の摩擦抵抗の大きいゴム製等の接触式の
オイルシールを不要化して回転に伴う摩擦抵抗を大幅に
低減させて初期回転に必要なトルクを非常に小さくして
ワークの回転にローリングセンタが軽快に追随して回転
し始めるようにして、ローリングセンタの先端部のワー
クに対する滑りによる摩耗を防止し、またラジアル軸受
及びスラスト軸受への水や切削剤、切粉及びゴミ等の侵
入を確実に防止すると共に、封入されたグリース等の潤
滑剤の漏れを防止して長期間高精度を保持し、安定して
使用することができるようにする。 【解決手段】 固定軸筒9の前端部9aを覆うように円
錐形頭部6aに固定された蓋環4の後端の外周部4bに
水切り溝4cを形成し、また該蓋環4から後方に延びる
環状突起部4dを形成すると共に、該環状突起部4dの
内側に軸方向に平行な複数のリング状溝4eを設け、該
リング状溝4eと対称形状の溝14aが形成された溝付
環14の該溝14aをリング状溝4eにわずかな隙間S
をもって対向するように配設してラビリンスシール5と
した構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローリングセンタ
に係り、特に回転軸体の円錐形頭部に固定された蓋環の
後端の外周部にくびれ形状の水切り溝を形成すると共
に、該蓋環の後端に非接触式のラビリンスシールを配設
することにより、従来の摩擦抵抗の大きいゴム製等の接
触式のオイルシールを不要化して回転に伴う摩擦抵抗を
大幅に低減させて初期回転に必要なトルクを非常に小さ
くしてワークの回転にローリングセンタが軽快に追随し
て回転し始めるようにして、ローリングセンタの先端部
のワークに対する滑りによる摩耗を防止し、またラジア
ル軸受及びスラスト軸受への水や切削剤、切粉及びゴミ
等の侵入を確実に防止すると共に、封入されたグリース
等の潤滑剤の漏れを防止して長期間高精度を保持し、安
定して使用することができるローリングセンタに関す
る。
【0002】
【従来の技術】被加工物を旋盤加工するときには、該被
加工物の一端の中心にセンタ穴を形成し、該センタ穴を
ローリングセンタで押さえて加工する方法が一般的に採
用されているが、該ローリングセンタには、加工の際に
使用する液状の切削剤、切粉及びゴミなどが大量に降り
かかる過酷な条件下で使用される。
【0003】ローリングセンタには、ラジアル軸受及び
スラスト軸受が内蔵されており、被加工物と共に円滑に
回転できるようになっているが、ラジアル軸受及びスラ
スト軸受に切削剤、切粉等が侵入して作動不良となるの
を防止するため、従来のローリングセンタにはゴム等の
接触式のオイルシールが使用されていたが、接触式のオ
イルシールでは、回転軸体の初期の回転摩擦トルクが大
きいため、NC旋盤のように回転加速度が非常に大きい
機械では、ワークの回転にローリングセンタの回転が追
随できず、ワークとローリングセンタの回転軸体との間
に滑りが発生し、これが原因となって回転軸体の先端が
摩耗し易いという欠点があった。またゴム製のオイルシ
ールでは、耐久性に限界があり、長期間封止性能を維持
するためにはオイルシールを交換する必要があった。
【0004】また、切削剤、切粉等の侵入を防止して耐
久性を向上させるため、いわゆるラビリンスシールが採
用されたものもあるが、従来のローリングセンタは被加
工物に近い円錐形頭部付近の前端にラビリンスシールを
配設したものであって、加工時に被加工物に降りかかる
切削剤の侵入を十分には防止できなかったので、ゴム製
のオイルシール等を併用する必要があり、このため回転
初期の摩擦トルクが大きく、上記のようなローリングセ
ンタの回転軸体の先端の摩耗が発生するのを避けること
ができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、固定軸筒の前端部を覆うように円
錐形頭部に固定された蓋環の後端に軸方向に平行に複数
のリング状溝を形成してラビリンスシールを配設するこ
とにより、ローリングセンタの先端部に開口部をなくし
被加工物に降りかかる切削剤が各種の軸受が装着された
内部に侵入し難くし、また蓋環の後端に降りかかった切
削剤や切粉をラビリンスシールにより効率よくシール
し、内部へのこれら異物の侵入をほとんど完全に防止す
ることであり、またこれによってゴム製等のオイルシー
ルを不要化して回転軸体の初期摩擦トルクを大幅に低減
させ、ワークの回転に対してローリングセンタが軽快に
追随するようにしてワークに対する回転軸体の滑りをな
くし、該回転軸体先端部の摩耗を防止することである。
【0006】また他の目的は、固定軸筒の前端部及びス
ラスト軸受を覆うように円錐形頭部に固定された蓋環の
後端の外周部にくびれ形状の水切り溝を形成することに
より、被加工物に降りかかる切削剤を該水切り溝で振り
切り、ラビリンスシールのあるローリングセンタの後部
にかかる切削剤を極力少なくし、ラビリンスシールによ
るシール性能をより一層向上させることである。
【0007】更に他の目的は、円錐形頭部に固定された
蓋環の後端の外周部にくびれ形状の水切り溝を形成し、
かつ該蓋環から後方に延びる環状突起部を形成し該環状
突起部の内側にラビリンスシールを配設することによ
り、加工時に被加工物に降りかかる切削剤を水切り溝で
振り切り、該水切り溝で分断できず更に後部に流れる切
削剤を環状突起部でカバーすることにより、ラビリンス
シール内に該切削剤が侵入するのを防止することであ
り、またこれによって長期間封止性能を維持して各種の
軸受の性能を長期間良好な状態に維持できるようにする
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、円錐形頭部、頸部及び該頸部に連続する胴部と
が一体的に形成された回転軸体と、該回転軸体を囲繞す
る固定軸筒と、該固定軸筒に対して前記回転軸体を回動
自在に支承するラジアル軸受及びスラスト軸受又はこれ
らが一体となったアンギュラ軸受とからなるローリング
センタにおいて、前記固定軸筒の前端部を覆うように前
記円錐形頭部に固定された蓋環と、該蓋環の後端に軸方
向に平行に形成された複数のリング状溝及び前記固定軸
筒に固定され複数の前記リング状溝にわずかな隙間を以
て嵌合する溝付環とからなるラビリンスシールとを備え
たことを特徴とするものである。
【0009】また本発明(請求項2)は、円錐形頭部、
頸部及び該頸部に連続する胴部とが一体的に形成された
回転軸体と、該回転軸体を囲繞する固定軸筒と、該固定
軸筒に対して前記回転軸体を回動自在に支承するラジア
ル軸受及びスラスト軸受又はこれらが一体となったアン
ギュラ軸受とからなるローリングセンタにおいて、前記
固定軸筒の前端部を覆うように前記円錐形頭部に固定さ
れ後端の外周部にくびれ形状の水切り溝が形成された蓋
環と、該蓋環の後端に軸方向に平行に形成された複数の
リング状溝と前記固定軸筒に固定され複数の前記リング
状溝にわずかな隙間を以て嵌合する溝付環とからなるラ
ビリンスシールとを備えたことを特徴とするものであ
る。
【0010】また本発明(請求項3)は、円錐形頭部、
頸部及び該頸部に連続する胴部とが一体的に形成された
回転軸体と、該回転軸体を囲繞する固定軸筒と、該固定
軸筒に対して前記回転軸体を回動自在に支承するラジア
ル軸受及びスラスト軸受又はこれらが一体となったアン
ギュラ軸受とからなるローリングセンタにおいて、前記
固定軸筒の前端部を覆うように前記円錐形頭部に固定さ
れ後端の外周部にくびれ形状の水切り溝及び後方に延び
る環状突起部が形成された蓋環と、該蓋環の後端に軸方
向に平行に形成された複数のリング状溝と前記環状突起
部の内側において前記固定軸筒に固定され複数の前記リ
ング状溝にわずかな隙間を以て嵌合する溝付環とからな
るラビリンスシールとを備えたことを特徴とするもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に
基いて説明する。図1から図5において、本発明に係る
第1実施例のローリングセンタ1は、ラジアル軸受2
と、スラスト軸受3と、蓋環4と、非接触式のラビリン
スシール5とを備えている。
【0012】ラジアル軸受2及びスラスト軸受3は、夫
々回転軸体6と固定軸筒9との間に配設されて切削時に
回転軸体6に作用するラジアル方向及びスラスト方向の
荷重を夫々受けるためのものであって、図示の実施例に
おいては、固定軸筒9の外形寸法を小さくするためにラ
ジアル軸受2はニードル軸受で、またスラスト軸受3は
高荷重を受けられるように玉軸受で構成されている。
【0013】回転軸体6は、被加工物10の端面中心に
形成されたセンタ穴10aにテーパ状の円錐形頭部6a
の先端を当接して切削荷重が作用する該被加工物10を
支持するためのものであって、テーパ形状の円錐形頭部
6a、該円錐形頭部6aより小径の頸部6b及びこれに
連続して成形された胴部6cとがベアリング鋼等の特殊
鋼を用いて一体的に形成され、焼入れ処理して表面のロ
ックウェル硬度を60乃至63°程度に硬化して製作さ
れている。
【0014】円錐形頭部6aの後端外周には雄ねじ6d
が形成され、ラジアル軸受2及びスラスト軸受3の装着
部の外径寸法は、0.0001mm単位の高精度に研摩
加工によって仕上げられ、また回転軸体6の後端にはグ
リース等の潤滑剤(図示せず)を封入する溝6eが形成
されている。
【0015】固定軸筒9は、回転軸体6を回動自在に支
承するためのものであって、外径は旋盤(図示せず)の
センタ台(図示せず)に形成されたテーパ穴と同一テー
パに形成されて特殊鋼を焼入れ処理した後、研摩加工に
より精密加工して筒状に製作されており、円錐形頭部6
aの後端面6fと固定軸筒9の前端面9aとの間にスラ
スト軸受3を配設し、更に固定軸筒9の前後部には回転
軸体6との間にラジアル軸受2を圧入して組み付けられ
ており、固定軸筒9を固定したとき回転軸体6がガタな
く滑らかに回転するように構成され、回転軸体6のラジ
アル方向振れは0.0025mm以下となるように精密
に組み付けて製作されている。
【0016】固定軸筒9の後端は、回転軸体6に圧入環
10を装着し、溝13aにOリング等のシール部材12
が装着された蓋13が、固定軸筒9の後端を塞ぐように
固定軸筒9の内径に圧入されて組み付けられている。
【0017】蓋環4は、固定軸筒9の前端及びスラスト
軸受3を覆って水や切削剤、切粉等が内部に侵入するの
を防止するためのものであって、ベアリング鋼等の特殊
鋼を環状に加工し、焼入れ処理を施して製作されてお
り、前部内径には雌ねじ4aが、また後端の外周部4b
には、後方に向けて次第に細くなるテーパが付けられた
くびれ形状の水切り溝4cが形成されると共に、後方に
延びる環状突起部4dが形成されており、雌ねじ4aを
回転軸体6の雄ねじ6dに螺合させて該回転軸体6に組
み付けられている。
【0018】ラビリンスシール5は、蓋環4の後端と固
定軸筒9との間から水や切削剤等が侵入するのを防止す
るための非接触式のシールであって、蓋環4の環状突起
部4dの内側側面に複数のリング状溝4eが形成され、
該リング状溝4eに、例えば0.2から0.5mm程度
のわずかな隙間Sを以て嵌合するように該リング状溝4
eと対称形状に溝14aが形成された溝付環14が環状
突起部4dの内側において固定軸筒9に圧入により固定
されてラビリンスシール5を構成している。そしてこの
ラビリンスシール5の採用により従来の接触式のゴム製
等のオイルシールは不要化され、回転軸体6は非常に軽
く回転できるようになっている。溝付環14は、鋼材
(例えばS45C材等)で製作されている。
【0019】次に、本発明に係る第2実施例のローリン
グセンタ20は、図8から図10において、蓋環4の後
端に後方に延びるように形成された環状突起部4dがな
く、溝付環14の外径が蓋環4の外径と同一寸法となる
ように構成したものである。その他の構成は、第1実施
例のローリングセンタ1と同様であるので、同一部分に
は図面に同一の符号を付して説明を省略する。
【0020】本発明は、上記のように構成されており、
以下その作用について説明する。図6、図7及び図11
において、被加工物10の一端を旋盤(図示せず)のチ
ャック(図示せず)により把持した後、ローリングセン
タ1又は20を旋盤のセンタ台(図示せず)に形成され
たテーパ穴に挿入して装着し、被加工物10の他の一端
の中心に形成されたセンタ穴10aにテーパ状の円錐形
頭部6aの先端を当接させて被加工物10を両端で支持
する。
【0021】チャックを回転させて被加工物10を矢印
A方向に回転させると、固定軸筒9にラジアル軸受2及
びスラスト軸受3によって回動自在に支持されている回
転軸体6も蓋環4と共に矢印B方向に回転するが、固定
軸筒9に対する回転軸体6のラジアル方向の振れは0.
0025mm以下に抑えられているので、被加工物10
は振れることなく滑らかに回転しながら両端で支持され
る。この場合、固定軸筒9と回転軸体10との間には接
触式のゴム製等のオイルシールが用いられていないの
で、回転軸体6の回転初期の摩擦トルクが非常に小さい
ため、ワーク10の回転に回転軸体6が軽快に追随し、
ワーク10に対して滑ることがなく、従って回転軸体1
0の先端部の摩耗が防止できる。
【0022】ノズル21から切削剤22を吐出して被加
工物10に降りかけながらバイト23を矢印C方向に移
動させて被加工物10を切削して希望の形状に加工する
が、切削剤22及び被加工物10からバイト23によっ
て切削された切粉24はローリングセンタ1又は20に
も降りかかる。
【0023】蓋環4に付着する切削剤22や切粉24
は、回転している蓋環4の遠心力によって外周部4bに
形成された水切り溝4cで矢印D方向に振り切られてラ
ビリンスシール5が配設された後方への進行が阻止さ
れ、ローリングセンタ1又は20の外部と内部を連通さ
せる唯一の隙間であるラビリンスシール5への飛散する
量は非常に少なくなっており、この非常に少ない量の飛
散物のシールをラビリンスシール5により行えばよいこ
ととなる。
【0024】図7に示す第1実施例においては、更に水
切り溝4cの後方に配設された環状突起部4dによって
ラビリンスシール5が覆われているので、該環状突起部
4dでラビリンスシール5への切削剤22及び切粉24
等の侵入が更に強力に阻止される。
【0025】水切り溝4c、環状突起部4dを乗り越え
てラビリンスシール5に達した切削剤22等がわずかな
隙間Sから内部に侵入しようとしても、ラビリンスシー
ル5の絞り効果によって圧力が低下して侵入が阻止され
るので、ラジアル軸受2及びスラスト軸受3に外部から
水や切削剤、切粉及びゴミ等の異物が入ることがなく、
長期間にわたって高精度が保持される。
【0026】なお、第2実施例においては、環状突起部
4dが形成されていないため、これによるシール作用は
得られないが、それでも十分にシール効果を発揮するこ
とができる。また該環状突起部4dが形成されていない
分だけ構造が簡単で、第1実施例のものよりも安価に提
供することができる。
【0027】なお、ラジアル軸受2及びスラスト軸受3
の装着の仕方は、図示の実施例に限定されるものではな
く、各種の装着方法があるのは明らかである。またラジ
アル軸受及びスラスト軸受を夫々単独で用いるばかりで
なく、これらが一体となったアンギュラ軸受を用いても
よいことは勿論である。
【0028】
【発明の効果】本発明は、上記のように固定軸筒の前端
部を覆うように円錐形頭部に固定された蓋環の後端に軸
方向に平行に複数のリング状溝を形成して被接触式のラ
ビリンスシールを配設したので、ローリングセンタの先
端部に開口部をなくし被加工物に降りかかる切削剤が各
種の軸受が装着された内部に侵入し難くし得、また蓋環
の後端に降りかかった切削剤や切粉をラビリンスシール
により効率よくシールでき、内部へのこれら異物の侵入
をほとんど完全に防止することができる効果があり、ま
たこれによってゴム製等のオイルシールを不要化できる
ため、回転軸体の初期摩擦トルクを大幅に低減させ、ワ
ークの回転に対してローリングセンタが軽快に追随する
ようにしてワークに対する回転軸体の滑りをなくすこと
ができ、該回転軸体先端部の摩耗を防止することができ
る効果がある。
【0029】また固定軸筒の前端部及びスラスト軸受を
覆うように円錐形頭部に固定された蓋環の後端の外周部
にくびれ形状の水切り溝を形成したので、被加工物に降
りかかる切削剤を該水切り溝で振り切り、ラビリンスシ
ールのあるローリングセンタの後部にかかる切削剤を極
力少なくし得、ラビリンスシールによるシール性能をよ
り一層向上させることができる効果がある。
【0030】更には、円錐形頭部に固定された蓋環の後
端の外周部にくびれ形状の水切り溝を形成し、かつ該蓋
環から後方に延びる環状突起部を形成し該環状突起部の
内側にラビリンスシールを配設し、加工時に被加工物に
降りかかる切削剤を水切り溝で振り切り、該水切り溝で
分断できず更に後部に流れる切削剤を環状突起部でカバ
ーするようにしたので、ラビリンスシール内に該切削剤
が侵入するのを防止することができ、またこの結果長期
間封止性能を維持して各種の軸受の性能を長期間良好な
状態に維持できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図7は本発明の第1実施例に係り、図
1はローリングセンタの内部構造を示す部分破断斜視図
である。
【図2】ローリングセンタの内部構造を示す部分縦断面
側面図である。
【図3】ローリングセンタの分解斜視図である。
【図4】ローリングセンタの頭部の部分縦断面図であ
る。
【図5】ローリングセンタの頭部に配設されたラビリン
スシールの構造を示す要部拡大縦断面図である。
【図6】被加工物にかけられた切削剤がローリングセン
タに降りかかる状態を示す部分破断側面図である。
【図7】被加工物にかけられた切削剤がローリングセン
タの水切り溝及びラビリンスシールによって振り切られ
る状態を示す要部縦断面図である。
【図8】図8から図11は本発明の第2実施例に係り、
図8はローリングセンタの内部構造を示す部分縦断面側
面図である。
【図9】ローリングセンタの頭部の部分縦断面図であ
る。
【図10】ローリングセンタの頭部に配設されたラビリ
ンスシールの構造を示す要部縦断面図である。
【図11】被加工物にかけられた切削剤がローリングセ
ンタの水切り溝及びラビリンスシールによって振り切ら
れる状態を示す要部縦断面側面図である。
【符号の説明】
1 ローリングセンタ 2 ラジアル軸受 3 スラスト軸受 4 蓋環 4b 外周部 4c 水切り溝 4d 環状突起部 4e リング状溝 5 ラビリンスシール 6 回転軸体 6a 円錐形頭部 6b 頸部 6c 胴部 6f 円錐形頭部の後端 9 固定軸筒 9a 固定軸筒の前端 14 溝付環 20 ローリングセンタ S 隙間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円錐形頭部、頸部及び該頸部に連続する
    胴部とが一体的に形成された回転軸体と、該回転軸体を
    囲繞する固定軸筒と、該固定軸筒に対して前記回転軸体
    を回動自在に支承するラジアル軸受及びスラスト軸受又
    はこれらが一体となったアンギュラ軸受とからなるロー
    リングセンタにおいて、前記固定軸筒の前端部を覆うよ
    うに前記円錐形頭部に固定された蓋環と、該蓋環の後端
    に軸方向に平行に形成された複数のリング状溝及び前記
    固定軸筒に固定され複数の前記リング状溝にわずかな隙
    間を以て嵌合する溝付環とからなるラビリンスシールと
    を備えたことを特徴とするローリングセンタ。
  2. 【請求項2】 円錐形頭部、頸部及び該頸部に連続する
    胴部とが一体的に形成された回転軸体と、該回転軸体を
    囲繞する固定軸筒と、該固定軸筒に対して前記回転軸体
    を回動自在に支承するラジアル軸受及びスラスト軸受又
    はこれらが一体となったアンギュラ軸受とからなるロー
    リングセンタにおいて、前記固定軸筒の前端部を覆うよ
    うに前記円錐形頭部に固定され後端の外周部にくびれ形
    状の水切り溝が形成された蓋環と、該蓋環の後端に軸方
    向に平行に形成された複数のリング状溝と前記固定軸筒
    に固定され複数の前記リング状溝にわずかな隙間を以て
    嵌合する溝付環とからなるラビリンスシールとを備えた
    ことを特徴とするローリングセンタ。
  3. 【請求項3】 円錐形頭部、頸部及び該頸部に連続する
    胴部とが一体的に形成された回転軸体と、該回転軸体を
    囲繞する固定軸筒と、該固定軸筒に対して前記回転軸体
    を回動自在に支承するラジアル軸受及びスラスト軸受又
    はこれらが一体となったアンギュラ軸受とからなるロー
    リングセンタにおいて、前記固定軸筒の前端部を覆うよ
    うに前記円錐形頭部に固定され後端の外周部にくびれ形
    状の水切り溝及び後方に延びる環状突起部が形成された
    蓋環と、該蓋環の後端に軸方向に平行に形成された複数
    のリング状溝と前記環状突起部の内側において前記固定
    軸筒に固定され複数の前記リング状溝にわずかな隙間を
    以て嵌合する溝付環とからなるラビリンスシールとを備
    えたことを特徴とするローリングセンタ。
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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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